JP2013182563A - データ処理装置、プログラムおよびデータ処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ユーザが、情報端末装置に対し、データ処理装置を利用するためのプログラムをインストールし、設定することを支援すること。
【解決手段】 本データ処理装置110は、ユーザ情報の入力を受け付ける受付手段126と、ユーザ情報に応じて送信先を決定する決定手段128と、導入先の情報端末装置160から当該データ処理装置110が提供するデータ処理機能150を利用するためのプログラム(200,212,216)と、データ処理機能に関する設定情報202とを準備する準備手段134と、ネットワーク102を介して、決定された送信先へ向けて、プログラムおよび設定情報の取得を案内する案内情報を送信する送信手段144とを含む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、データ処理装置を利用するためのプログラムを配信する技術に関する。本発明は、より詳細には、ユーザが、情報端末装置に対し、データ処理装置を利用するためのプログラムをインストールし、設定することを支援するデータ処理装置、プログラムおよびデータ処理システムに関する。
近年、省資源、経費節減、情報セキュリティ上の観点から、複合機やプリンタなどに対し、ユーザの制限や、枚数やカラーモードの制限など種々の利用制限が導入されている。また、ユーザ利便性向上を図る観点から、ロケーションフリー印刷やICカード認証など拡張機能も導入されている。
単なるネットワークプリンタ等であれば、機種名およびIP(Internet Protocol)アドレスなどの基本情報を知っていれば、利用者自身が、メーカー・サイトからデバイスドライバをダウンロードし、利用環境をセットアップすることができる。しかしながら、上述した拡張機能の導入に伴い、拡張機能に合わせた利用環境の設定およびドライバやアプリケーションのインストールが必要となり、導入作業が複雑化する傾向にある。例えば、ユーザコードやユーザIDを利用して利用制限をかける場合、IPアドレスなどの通信設定の他、ユーザコードやユーザIDの設定を行う必要がある。また、セキュリティ上の観点から、IPアドレスなどを公開したくない場合もある。
特に、官公庁、企業および大学などの情報システム管理者にとっては、管理対象のパーソナル・コンピュータの各々に、上述した導入作業を行い、またエンドユーザに行わせることは煩雑である。上述したシステム管理者の負担に鑑み、必要なアプリケーション、ドライバ、専用ユーティリティおよび設定を一括でコンピュータに導入するためのインストール・パッケージを作成する支援ツールも提供されている。
また、上記インストール作業を支援する技術として、特許第4340476号公報(特許文献1)も知られている。特許文献1では、ソフトウェアの導入手順が記述されたシナリオのテンプレートに含まれた変数に、インストール用データベースを検索して取得したデータを組み込んで、コンピュータ固有のシナリオが作成される。これにより、ネットワーク印刷で端末が印字装置を使用するために必要なデバイスドライバの導入や印刷環境設定を個々の端末毎に簡単に行うことができる。
利用者側のインストール作業を支援する技術として、あらかじめネットワーク上のプリンタや複合機などの機器情報を収集し、一覧からインストール・パッケージをダウンロードする技術も知られている。特開2003−131976号公報(特許文献2)は、端末にて、一覧から所望のプリンタが選択されたとき、データベース部から当該プリンタのプリンタドライバを取得してインストールし、接続設定および印刷設定を行う技術を開示する。特開2005−301608号公報(特許文献3)は、同様に、ユーザが周辺機器リストからインストールする周辺機器を選択すると、インストーラでインストール済みであるか否かを確認し、インストールする技術を開示する。また、特開2000−353079号公報(特許文献4)は、デバイスドライバを最新状態に自動更新する技術を開示する。
上述したように、機器のデバイスドライバなどのプログラムをインストールし、設定を行うことを支援し、またはプログラムを最新の状態に自動更新する種々の技術が知られている。上述したようなインストール・パッケージを作成する支援ツールを用いれば、システム管理者側の負担を軽減させることができる。しかしながら、エンドユーザ側で、インストール作業を完了させ、パッケージを適切に管理しておく必要がある。インストール作業を完了させていない場合や、オペレーティング・システムの再インストールが行われた場合に、ユーザがいざ使用しようとした時に、過去に配信されたパッケージを見つけられない場合もある。
また、上記特許文献1および特許文献3の技術では、ユーザが必要となったときにプログラムをダウンロードし、インストールを行うことができる。しかしながら、一覧等の中から使用したい機器を正確に見つけ出す必要がある。建物やフロアやセクションなどの属性情報を用いて階層構造状に整理したり、検索することもできる。しかしながら、属性情報が付されていない場合や、同一機種のものが多数ある場合などもある。大規模な組織においては、設置される機器数が膨大な数に上り、所望の機器を見つけ出すことが難しい。また、誤ってインストールしてしまうと、余分な手間となる。
したがって、利用者が、直感的かつ簡便な作業で、所望の端末装置に対し、所望のデータ処理装置を利用するためのプログラムをインストールし、設定することを可能とする技術の開発が望まれていた。
本発明は、上記従来技術における不具合に鑑みてなされたものであり、本発明は、ユーザが、簡便な作業で、所望の情報端末装置に対し、所望のデータ処理装置を利用するための導入設定を行えるようにするためのデータ処理装置、プログラムおよびデータ処理システムを提供することを目的とする。
本発明では、上記課題を解決するために、下記の特徴を有するデータ処理装置を提供する。本データ処理装置は、ユーザ情報の入力を受け付ける受付手段と、上記ユーザ情報に応じて送信先を決定する決定手段とを含む。本データ処理装置は、さらに、導入先の情報端末装置から当該データ処理装置が提供するデータ処理機能を利用するためのプログラムと、上記データ処理機能に関する設定情報とを準備する準備手段と、ネットワークを介して、決定された送信先へ向けて、準備されたプログラムおよび設定情報の取得を案内する案内情報を送信する送信手段とを含む。
上記構成によれば、エンドユーザは、使いたいデータ処理装置の場所に行き、利用を求める旨ユーザ情報を入力するという手軽な操作で、データ処理装置を利用するために必要なプログラムおよび設定情報を取得するための情報を得ることができる。
本実施形態による複合機が配置されるネットワーク環境を示す概略図。 本実施形態による複合機のハードウェア構成図。 本実施形態による複合機上で実現される機能ブロック図。 本実施形態による複合機が準備および配信するパッケージのデータ構造を示す図。 本実施形態による複合機が実行する、パッケージ配信設定処理を示すフローチャート。 オペレーションパネルまたは管理者端末のディスプレイ上に表示される、パッケージ配信設定画面を例示する図。 本実施形態による複合機が実行する、パッケージ配信受付時の処理を示すフローチャート。 オペレーションパネルのディスプレイ上に表示される、パッケージ配信受付画面を例示する図。 ユーザ管理情報のデータ構造を例示する図。 本実施形態による複合機が実行する、パッケージ準備後に行われる処理を示すフローチャート。 本実施形態による複合機が実行する、プリントジョブ受信時の処理を示すフローチャート。 管理者ユーザによるパッケージ配信に対するの承認を経て、案内メールが配信される他の実施形態を説明するシーケンス図である。 複合機と、複合機にネットワークを介して接続される1以上のサーバ装置とを含む画像処理システムによる第2の実施形態を説明する図。 第2の実施形態による画像処理システムにおける複合機および複数のサーバ装置間で実行される、パッケージ配信受付時の処理を示すシーケンス図。
以下、本発明について実施形態をもって説明するが、本発明は、後述する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に説明する実施形態では、データ処理機能を提供するデータ処理装置として、プリンタ、コピー、スキャナ、ファクシミリなどの複数の画像処理機能を提供する複合機を一例として説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態による複合機が配置されるネットワーク環境を示す概略図である。図1に示すネットワーク環境100は、内部ネットワーク102を介して相互に接続される、複合機110と、利用者端末160と、管理者端末170とを含む。内部ネットワーク102は、特に限定されるものではないが、1000Base−TXなどのイーサネット(登録商標)などの有線ネットワークや、IEEE802.11などの規格の無線ネットワークを含んで構成される。内部ネットワーク102は、LAN(Local Area Network)のほか、VPN(Virtual Private Network)などによるセキュア環境下で構築された広域ネットワークを含んでいてもよい。
複合機110は、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの各種画像処理機能を有しており、内部ネットワーク102を介して外部の情報端末装置から要求された各種ジョブを処理する。利用者端末160は、複合機110をプリンタ、スキャナ、ファクシミリとして利用するためにエンドユーザ(以下、単にユーザという。)が操作する情報端末装置である。利用者端末160は、ユーザからの指示に応答して、複合機110に対し、プリントジョブ、スキャンジョブ、ファックス送信ジョブなど各種ジョブを要求する。
本実施形態において、複合機110が提供する画像処理機能を利用するためのデバイスドライバは、この機能に関連するその他のアプリケーションおよび設定情報とともに、インストール・パッケージ(以下、単にパッケージと参照する。)の形態で提供される。上記パッケージは、詳細は後述するが、1以上のソフトウェア・モジュール(デバイスドライバおよびアプリケーションを含む。)と、これら1以上のソフトウェア・モジュールに関する設定情報を含んで構成される。上記パッケージは、好適には、実行形式のファイルとして提供される。
本実施形態による複合機110は、ユーザからの求めに応じて、上記パッケージを生成し、利用者端末160に配信可能な状態に準備する。ここで、パッケージは、電子メールの添付ファイルとしてユーザ側へ送信され、あるいは、外部からアクセス可能な記憶領域にダウンロード可能に保存されて、ユーザの利用に供される。ユーザは、利用者端末160を用いて、パッケージを取得し、必要なソフトウェアの一括インストールおよび設定処理を行う。
図1に示す内部ネットワーク102には、図示しないルータを介して、インターネット104が接続されている。インターネット104には、本複合機110の機種をサポートするデバイスドライバを公開するドライバ公開サーバ180が接続されている。管理者端末170は、複合機110に対し各種設定を行う管理者ユーザが操作する情報端末装置である。複合機110は、ネットワークを介したリモート設定操作を受け付けるリモート設定インタフェースを備える。管理者ユーザは、管理者端末170を用いて、上記リモート設定インタフェースにアクセスすることにより、上記パッケージの配信に関する各種設定を行うことができる。
以下、図2を参照しながら、本実施形態による複合機のハードウェア構成について説明する。複合機110は、コントローラ12と、オペレーションパネル42と、FCU(ファクシミリ・コントロール・ユニット)44と、エンジン部46とを含む。コントローラ12は、CPU(中央演算処理装置)14と、NB(ノース・ブリッジ)18と、ASIC20と、システムメモリ16とを含む。ASIC20は、各種画像処理を実行し、AGP(Accelerated Graphic Port)48を介してNB18と接続され、NB18を介してCPU14と接続する。システムメモリ16は、描画用メモリなどとして用いられる。
ASIC20は、ローカルメモリ22と、ハードディスクドライブ(以下、HDDとして参照する。)24と、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ(以下、NV−RAMとして参照する。)26と接続する。ローカルメモリ22は、コピー用画像バッファや符号バッファとして用いられる。HDD24は、画像データ、文書データ、プログラム、フォントデータやフォームデータなどを蓄積するストレージである。また、本実施形態によるHDD24は、上記パッケージを保存する記憶領域を提供する。NV−RAM26は、複合機110を制御するためのプログラム、システム情報、上記パッケージの配信に関する設定情報を格納する。
コントローラ12は、さらに、PCIバス50を介してNB18と接続される、SB(サウス・ブリッジ)28と、NIC(Network Interface Card)30と、SD(Secure Digital)カード・スロット32と、USBインタフェース34と、IEEE1394インタフェース36と、セントロニクス・インタフェース38とを含む。SB28は、図示しないROMやPCIバス周辺デバイスなどとNB18とを接続するためのブリッジである。NIC30は、複合機110を内部ネットワーク102に接続するインタフェース機器であり、ネットワークを介して要求されるジョブを受け付けている。SDカード・スロット32は、図示しないSDカードを着脱可能に装着する。USBインタフェース34、IEEE1394インタフェース36およびセントロニクス・インタフェース38は、それぞれの規格に準じたインタフェースである。
オペレーションパネル42は、コントローラ12のASIC20に接続され、オペレータからの各種指示の入力を受け付け、画面表示を行うためのユーザ・インタフェースを提供する。本実施形態によるオペレーションパネル42は、利用者からユーザ情報を受け付ける入力装置として機能する。FCU44およびエンジン部46は、PCIバス52を介してASIC20と接続する。FCU44は、G3またはG4といったファクシミリ通信規格に準じた通信方法を実行する。エンジン部46は、利用者端末160から発行されたプリントジョブやスキャンジョブを受け付け、画像形成処理や画像読取処理を実行する。その他、複合機110は、ICカード認証をサポートするために、ICカードリーダを備えてもよい。
なお、利用者端末160および管理者端末170は、それぞれ、パーソナル・コンピュータなどの汎用コンピュータ、タブレット端末、スマートフォン、PDAなどの情報端末機器などとして構成される。利用者端末160および管理者端末170は、図示しないが、CPUと、RAMと、HDDやSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)と、NICと、ディスプレイと、マウス、キーボードやタッチパネルなどの入力装置とを含み構成される。
以下、図3〜図11を参照しながら、第1の実施形態によるパッケージ配信処理について説明する。図3は、本実施形態による複合機110上で実現される機能ブロックを示す図である。本実施形態では、複合機110を利用したいユーザは、この複合機110の前に一旦移動し、オペレーションパネル42を介して、利用したい旨の申請(以下、利用申請という。)を行う。その後、自らの利用者端末160に戻り、複合機110から受信したメッセージに従ってパッケージを取得し、インストールすることになる。なお、以下の実施形態では、データ処理機能としてプリント機能を一例に、プリンタドライバ・インストーラおよびポートモニタ・インストーラを含むパッケージを用いて説明する。
図3に示す複合機110は、設定管理部112と、ドライバ管理部120と、パッケージ配信受付部126と、ユーザ情報管理部128と、パッケージ管理部134と、パッケージ配信制御部138と、メッセージ送信部144とを含む。
設定管理部112は、パッケージ配信に関する各種設定を受け付けて、設定情報を管理する。上記設定の操作は、オペレーションパネル42または上記リモート設定インタフェースを介して行われる。設定管理部112は、より具体的には、出力ポート管理部114と、利用制限管理部116と、設定情報格納部118とを含む。出力ポート管理部114は、複合機110を利用する際の接続先IPアドレス、プロトコル、ポート番号など出力ポート設定情報を管理する。接続先IPアドレスは、複合機110に直接ジョブが送信される場合は、複合機110に割り当てたIPアドレスであり、プリントサーバを経由する場合は、プリントサーバのIPアドレスとなる。利用制限管理部116は、パッケージ配信に際しての利用権限の条件などを管理する。設定情報格納部118は、上記出力ポート管理部114および利用制限管理部116より管理される各種設定情報を格納する。
ドライバ管理部120は、プリンタドライバ・インストーラ、出力ポートの追加に必要なポートモニタ・インストーラなどのファイルを管理する。その他、外部サーバとの連携に必要なアプリケーションなどがある場合は、その他の必要なソフトウェア・モジュールのファイルもドライバ管理部120で管理される。上述したソフトウェア・モジュールは、OSの種別毎に管理される。ポートモニタ・インストーラ格納部122は、各OSに対応したポートモニタ・インストーラを格納し、ドライバインストーラ格納部124は、各OSに対応したプリンタドライバ・インストーラを格納する。
図1に示したドライバ公開サーバ180では、適時にソフトウェア・モジュールのアップデートが行われる。ドライバ管理部120は、ソフトウェア・モジュールを最新状態に維持するため、管理者ユーザからの明示の指示に応答して、定期的に、または不定期に、ドライバ公開サーバ180と通信する。ドライバ管理部120は、バージョン番号などを確認し、ドライバ公開サーバ180上のソフトウェア・モジュールがアップデートされていた場合には、各オペレーティング・システム(以下、OSという。)用のアップデート・ファイルをダウンロードし、格納部122,124に保存する。
パッケージ配信受付部126は、当該複合機110が備える入力装置を介して行われる利用申請、使用OSおよびユーザ情報の入力を受け付ける、受付手段である。ここで入力されるユーザ情報としては、利用者を固有に識別するユーザ識別子、利用者に割り当てられた固有の電子メールアドレスなどを挙げることができる。入力装置としては、上述したオペレーションパネル42および図示しないICカード・リーダを例示することができる。
ユーザ情報管理部128は、登録ユーザに関する情報を保持するユーザ管理情報130を管理している。ユーザ情報管理部128は、ユーザ管理情報130を参照して、上記受け付けたユーザ情報から、利用申請が登録ユーザによってなされたものであるかを確認する。ユーザ情報として電子メールアドレスが入力され、ユーザ管理情報130中に対応する登録情報が存在した場合は、登録ユーザのユーザ識別子が取得される。
ユーザ情報管理部128は、また、登録ユーザに関しては、入力されたユーザ識別子やICカードに紐付けられた電子メールアドレスを取得し、または入力された電子メールアドレスをそのまま用いて、メッセージ送信先に決定する。複数の電子メールアドレスが登録されていた場合は、複合機110側でいずれかを選択してもよいし、あるいはユーザに選択を求めてもよい。
ユーザ管理情報130は、説明する実施形態では、複合機110内のアドレス帳などとして管理されるものとして説明する。しかしながら、他の実施形態では、LDAPサーバなど外部のユーザ管理サーバ上にユーザ管理情報130が保管され、ユーザ管理サーバに問い合わせを行って、送信先を決定する態様としてもよい。ユーザ情報管理部128は、本実施形態における決定手段を構成する。
複合機110は、さらに、正規の登録ユーザ以外でも複合機110の機能を利用できるようにするため、臨時ユーザ識別子発行部132を含むことができる。臨時ユーザ識別子発行部132は、上記利用申請が正規の登録ユーザによるものではなかった場合に、臨時のユーザ識別子を発行する識別情報発行手段である。臨時ユーザ識別子は、発行済みの(臨時)ユーザ識別子と重複しないよう採番される。非正規のユーザが利用申請する場合は、電子メールアドレスの入力が求められるので、ユーザ情報管理部128は、入力された電子メールアドレスをそのまま、メッセージ送信先として決定する。
上記臨時ユーザ識別子には、利用できる期間、利用できる数量および利用できる機能、またはこれらの少なくとも1つに関する利用制限が課せられる。臨時利用を認めるか否か、認める場合にどのような利用制限を課すかといった設定情報は、設定管理部112の利用制限管理部116で管理される。臨時ユーザ識別子は、発行毎に固有の値を生成してもよいし、発行済みの識別子の利用期間が終了した場合にその値を使いまわしてもよい。
パッケージ管理部134は、利用申請に応答して、設定管理部112と、ドライバ管理部120とから、設定情報、並びに使用OS用のポートモニタ・インストーラおよびドライバインストーラを読み出し、パッケージ136を生成する。パッケージ管理部134は、また、ユーザ情報管理部128からユーザ識別子を受け取り、パッケージ内にユーザ識別子を埋め込んで、そのユーザ固有のパッケージを準備することができる。パッケージ管理部134は、本実施形態における準備手段を構成する。
なお、説明する実施形態では、上述した電子メールアドレスの取得に用いられるユーザ識別子およびパッケージに埋め込まれるユーザ識別子は、同一の用語で参照したが、それぞれ異なっていてもよい。また、ユーザ識別子は、社員番号、アカウントID、所定文字数の英数字からなるユーザコードなど、ユーザを識別する如何なる情報でよい。
パッケージ配信制御部138は、上記準備されたパッケージ136の配信制御を行う配信制御手段である。本実施形態においては、パッケージ配信は、複数のルートから選択することができる。第1のルートは、ウェブ・サーバを経由して配信するルートである。第2のルートは、ファイル共有サービスを経由して配信するルートである。第3のルートは、電子メールに添付して配信するルートである。その他、詳細な説明は行わないが、ファイル転送プロトコル(FTP)サーバを経由して配信するルートがあってもよい。
上記第1のルートが選択された場合、パッケージ配信制御部138は、複合機110に実装されるウェブ・サーバ部142に、パッケージをダウンロード可能に保存する。上記第2のルートが選択された場合、パッケージ配信制御部138は、ネットワークアクセス可能な共有フォルダに、パッケージを読み取り可能に保存する。ファイル共有管理部140は、SMB(Server Message Block)やCIFS(Common Internet File System)などのファイル共有プロトコルを実装し、上記共有フォルダを管理する。
パッケージは、特定のユーザのみが取得または実行できるようにすることが望ましい。このため、上記第1または第2のルートが選択された場合は、パッケージ配信制御部138は、ユーザ情報管理部128と連携して、アクセス制限およびパスワード保護またはこれらのいずれか一方がかけられた状態で保存する。
第1のルートにおけるアクセス制限は、ユーザ固有のダウンロードURLを発行することで実現できる。その他、ダウンロード時にユーザ認証を求めたり、ユーザ認証を経てアクセスされるユーザ固有のウェブページにダウンロード・リンクを埋め込んだりしてもよい。第2のルートにおけるアクセス制限は、共有フォルダのアクセス権コントロールにより行うことができる。なお、ユーザ認証やアクセス権コントロールで使用するアカウントは、上記パッケージに埋め込むユーザ識別子と同じであってもよいし、異なってもよい。上記パスワード保護は、パッケージをパスワード付き圧縮することによって実現することができる。
パッケージが利用者端末160にダウンロードが完了した後、または事前設定された公開期間が満了した後は、パッケージは、好適には、削除されるか、ダウンロードURLが無効化されるか、またはアクセス権限が変更されて、アクセス不能となる。ダウンロードの完了は、例えば、共有フォルダのアクセスログを監視したり、ダウンロード・セッションの切断を検知したりすることで、判定することができる。その他、ユーザ固有のドライバからの初回ジョブを検知することによって、インストールの完了を検知し、削除してもよい。
メッセージ送信部144は、内部ネットワーク102を介して、送信先として決定された電子メールアドレスに宛てて、パッケージの取得の案内メッセージを送信する送信手段である。上記第1または第2のルートが選択された場合は、案内メッセージは、パッケージの保存先を示すダウンロードURLまたは共有ファイルのパス(URL)を含む少なくとも1通の電子メール・メッセージを含む。パスワードによるアクセス制限や保護がかけられる場合は、案内メッセージは、アクセスIDやパスワードが記載された少なくとも1通の電子メール・メッセージを含む。
なお、アクセスIDおよびパスワードは、上記URLが記載された電子メール・メッセージ中に記載してもよいが、好ましくは、これとは別個の電子メール・メッセージ中に記載される。したがって、案内メッセージは、2通以上の電子メール・メッセージから構成される場合もある。また、案内メッセージは、説明する実施形態では、電子メール・メッセージとしているが、他の実施形態では、インスタント・メッセージなど、ユーザにURLを伝達できる如何なるメッセージ配信システムを経由してもよい。
上記第3のルートが選択された場合は、メッセージ送信部144は、案内メッセージとして、パッケージを添付した電子メール・メッセージを送信する。電子メール・アドレスには、容量制限がかけられる場合があるので、例えば、第3のルートを選択できるパッケージのサイズに上限を設けてもよい。
ユーザは、利用者端末160の前に戻り、複合機110から送信された案内メッセージを受信すると、パッケージを取得することができるようになる。第1のルートの場合は、案内メッセージに埋め込まれたリンクからパッケージをダウンロードできる。第2のルートの場合は、案内メールに記載されたパスにアクセスして、利用者端末160上にパッケージをコピーまたは移動することができる。第3のルートの場合は、案内メールに添付されたファイルを保存することにより、パッケージが取得される。
図4は、第1の実施形態による複合機110が準備および配信するパッケージのデータ構造を示す図である。図4に示すパッケージ136は、インストール制御プログラム200と、シナリオファイル202と、ポートモニタ・インストール制御プログラム212と、ポートモニタ・インストール・ファイル一式214と、プリンタドライバ・インストール制御プログラム216と、プリンタドライバ・インストール・ファイル一式218とを含む。
シナリオファイル202は、インストール条件を記述する設定情報であり、このシナリオファイル202の記述に従って、インストール処理動作が規定される。管理者ユーザは、上記設定管理部112を介して、パッケージに含ませるシナリオファイル202の内容を設定することができる。これにより、設置環境が変化した場合でも、ユーザは、意識しなくとも正しいインストール結果を得ることができる。シナリオファイル202は、より詳細には、管理者権限情報204と、ポート作成情報206と、ユーザ識別子208と、ドライバ初期設定情報210とを含む。
管理者権限情報204は、管理者アカウントおよびパスワードを暗号化した情報である。Windows(登録商標)環境では、アクセス制御によりシステム・フォルダへの一般ユーザの書き込みが禁止され、一般ユーザ・アカウントではインストールできない場合がある。管理者権限情報204は、そのような場合に、インストーラ・プロセスを管理者権限のプロセスに昇格させ、管理者権限によるインストール処理の遂行を可能とする。利用者端末160がドメイン管理されているのであれば、ドメイン管理者のアカウントおよびパスワードを設定すればよい。
ポート作成情報206は、接続先のTCP/IPアドレスおよびポート番号などの通信情報を含み、いずれのポートに割り当てるかを記述する情報である。独自ポートである場合は、その独自のポートモニタがプリンタドライバと同時にインストールされる。ユーザ識別子208は、利用できる期間、利用できる数量および利用できる機能、またはこれらの少なくとも1つに関する利用制限をかけるためのパラメータとなる。ドライバ初期設定情報210は、プリンタドライバの設定のデフォルト値を書き換えるために用いられる。例えば、カラープリンタであるが、白黒印刷をデフォルトとしたい場合に、白黒モードが初期値として設定される。
インストール制御プログラム200は、パッケージのインストール処理の全体制御を行うプログラムであり、シナリオファイル202の記述に従って、インストール処理を進める。ポートモニタ・インストール・ファイル一式214は、上述した独自のポートモニタのインストールに使用されるファイル一式を表す。プリンタドライバ・インストール・ファイル一式218は、プリンタドライバのインストールに使用されるファイル一式を表す。ポートモニタ・インストール制御プログラム212は、インストール制御プログラム200から起動させられて、プリンタドライバのインストールに先だって、ファイル一式214を用いて、ポートモニタをインストールする。プリンタドライバ・インストール制御プログラム216は、インストール制御プログラム200から起動させられて、ファイル一式218を用いて、プリンタドライバをインストールする。ドライバやポートモニタがアップデートされた場合は、上記ファイル一式がそれぞれ置き換えられる。
ユーザが利用者端末160上でパッケージの実行指示を行うと、インストール制御プログラム200が起動され、引き続き、ポートモニタおよびプリンタドライバのインストール処理および設定処理が実行される。インストールが完了すると、ユーザは、利用者端末160から複合機110にプリントジョブを要求できるようになる。
再び図3を参照すると、複合機110は、さらに、印刷要求受信部146と、処理可否判定部148と、印刷処理部150とを含む。印刷要求受信部146は、上記利用者端末160からプリンタドライバを介して行われるプリントジョブを受信する。プリントジョブには、パッケージに埋め込まれたユーザ識別子が付されている。処理可否判定部148は、プリントジョブに含まれるユーザ識別子を取得し、ユーザ情報管理部128へ問い合わせを行い、このユーザ識別子に対して設定されている利用制限を確認し、当該プリントジョブの処理実行の可否を判定する。ユーザ識別子に設定された有効期限が満了していた場合、制限された機能に関し、利用数量制限の上限に到達していた場合は、処理不可であると判定される。
印刷処理部150は、上記処理可否判定部148による判定結果に従って、プリントジョブにかかる印刷出力処理を実行する。処理不可と判定された場合は、要求元の利用者端末160にエラーを通知する。また、カラー印刷が制限される一方で白黒印刷が制限されていない場合に、エラー通知に代えてカラー印刷を白黒印刷に変更するなど、代替機能に変更して印刷出力を継続してもよい。
以下、図5および図6を参照しながら、第1の実施形態におけるパッケージ配信設定について、より詳細に説明する。図5は、本実施形態による複合機が実行する、パッケージ配信設定処理を示すフローチャートである。図6は、オペレーションパネル42または管理者端末170のディスプレイ上に表示される、パッケージ配信設定画面を例示する図である。
図5に示す処理は、ステップS100から開始し、ステップS101では、設定管理部112は、パッケージ配信設定画面の呼び出しを受け付ける。ステップS102では、設定管理部112は、パッケージ配信設定の基本設定画面を表示し、プリンタドライバおよびポートモニタなどパッケージの基本設定を受け付ける。基本設定には、図4に示した管理者権限情報204、ポート作成情報206、ユーザ識別子208埋め込みの要否の指定およびドライバ初期設定情報210などが含まれる。
基本設定が完了すると、図6に示すパッケージ配信設定の配信設定画面220が表示される。ステップS103では、設定管理部112は、パッケージ取得方式の指定を受け付ける。図6に示す配信設定画面220では、パッケージ取得方式の設定項目222に、「添付ファイル(第3のルート)」の選択肢224a、「ウェブ・サーバから取得(第1のルート)」の選択肢224b、および「共有フォルダから取得(第2のルート)」の選択肢224cを含むラジオボタンが示されており、これらのうちのいずれかが選択される。
ステップS104では、配信設定部112は、臨時使用の許否の指定を受け付ける。図6に示す配信設定画面220では、臨時使用の許否は、設定項目226内のラジオボタン228a,228bによって選択される。ステップS105では、臨時使用の許否の指定に応じて処理を分岐させる。ステップS105で、臨時使用の許可が指定された場合(YES)は、ステップS106へ処理が進められる。
「許可する」の選択肢228aが選ばれると、例えば、GUI(Graphical User Interface)部品230〜238が有効化される。ステップS106では、設定管理部112は、GUI部品230〜238を介した臨時使用時の利用制限に関する設定を受け付ける。図6に示すように、配信設定画面220は、利用できる期間に対する制限を設定するためのプルダウンリスト230を含むことができる。プルダウンリスト230には、「2時間」、「24時間」、「48時間」などの臨時使用を許可する期間を表す選択肢がリストされる。このように、臨時使用できる期間に制限を設けることにより、臨時使用が無期限に行われてしまうことを防止することができる。
配信設定画面220は、利用できる数量に対する制限を設定するプルダウンリスト232と、数量制限における度数の重み付け設定を呼び出す度数設定ボタン234とを含むことができる。プルダウンリスト232には、「50度数」、「100度数」などの臨時使用における利用数量制限の上限の選択肢がリストされる。ここで、度数とは、1ページのプリント処理毎に加算される値である。度数設定ボタン234を押すことにより、印刷条件に応じて度数に重み付けを行うことができる。例えば、A4モノクロ印刷は、1ページ1度数とし、A3モノクロ印刷は1ページ2度数、A3カラー印刷は1ページ5度数とするなど、管理者が任意に設定することができる。例えば、「100度数」が指定された場合、A3カラー印刷で20枚印刷できることになる。臨時使用で利用できる数量に制限をかけることにより、無制限に行われてしまうことを防止することができる。
配信設定画面220は、さらに、上限に到達した場合の動作を設定するプルダウンリスト236を含むことができる。印刷中に上限に達した場合は、直ちに印刷処理を中止する対応としてもよいし、実行中のジョブのみ印刷出力の継続を許可してもよい。あるいは、印刷処理自体には変更ないし中断をせず、利用者端末160のプリンタドライバへ警告を送信するに止めてもよい。
プルダウンリスト236には、「ジョブ終了後制限」、「ジョブ中断」、「継続利用許可」などの印刷中に上限に達した場合の動作の選択肢がリストされる。「ジョブ終了後制限」が選ばれると、上限を超えた段階で警告が行われ、実行中のジョブは継続されるが、それ以降のジョブの実行が許可されない。「ジョブ中断」が選ばれると、上限を超えた段階で、実行中のジョブであっても中断される。「継続利用許可」は、上限を超えた段階で警告が行われるが、ジョブの実行はそれ以降も継続される。
配信設定画面220は、さらに、制限をかける機能を設定するチェックボックス238a,238bを含むことができる。チェックボックス238a,238bは、それぞれ、白黒印刷およびカラー印刷に制限をかけるか否かを指定する。例えば、「カラー」のチェックボックス238bにチェックが入ると、カラー印刷が上記中断の対象となる。
再び図5を参照すると、ステップS107では、図6に示す設定ボタン240が押されたことに応答して、設定管理部112は、上記ステップS102〜ステップS106の処理で設定された内容を設定情報格納部118に保存し、ステップS108で本処理を終了する。一方、ステップS105で、臨時使用が不許可とされた場合(NO)は、ステップS107へ直接処理が進められる。「許可しない」の選択肢228bが選ばれると、GUI部品230〜238が無効化されグレイアウトされる。
なお、図6に示したキャンセルボタン242が押された場合は、例えば設定を行わず本処理が終了する。また、戻るボタン244が押されると、ステップS102で、基本設定の受け付けがやり直される。
以下、図7〜図9を参照しながら、第1の実施形態におけるパッケージ配信受付時の処理について、より詳細に説明する。図7は、第1の実施形態による複合機が実行する、パッケージ配信受付時の処理を示すフローチャートである。図8は、オペレーションパネル42のディスプレイ上に表示される、パッケージ配信受付画面を例示する図である。図9は、ユーザ管理情報130のデータ構造を例示する図である。
図7に示す処理は、ステップS200から開始し、ステップS201では、パッケージ配信受付部126は、オペレーションパネル42のハードキーの押下や、タッチパネルによるナビゲーションを経て、パッケージ配信受付画面の呼び出しを受け付ける。ステップS202では、パッケージ配信受付部126は、オペレーションパネル42のディスプレイに、図8に示すようなパッケージ配信受付画面を表示する。
図8に示すパッケージ配信受付画面250は、受付画面の趣旨を説明するメッセージ252と、ユーザ情報の入力を求めるメッセージ254と、ユーザ情報の設定を受けるGUI部品256〜260とを含む。ユーザ情報を設定するためのGUI部品としては、電子メールアドレスを入力するテキストボックス256と、アカウントIDおよびパスワードを入力するテキストボックス258,260とを含む。ここでは、電子メールアドレスを取得するためのユーザ識別子としてアカウントIDが用いられるものとする。配信受付画面250は、さらに、使用OSの選択を求めるメッセージ262と、使用OSの選択を受けるプルダウンリスト264と、実行ボタン266と、キャンセルボタン268とを含む。電子メールアドレスが入力されるか、アカウントIDおよびパスワードが入力されるか、ICカードがICカードリーダにかざされるかすると、実行ボタン266が有効化される。
再び図7を参照すると、実行ボタン266がタッチされたことに応答して、ステップS203で、パッケージ配信受付部126は、上記配信受付画面250で設定入力されたユーザ情報および使用OSを受け付ける。ステップS204では、ユーザ情報管理部128は、入力された電子メールアドレス、入力されたユーザIDおよびパスワード、または入力されたICカード認証情報を用いて、ユーザ管理情報130から該当する登録を検索し、送信先を決定する。
図9に示すように、ユーザ管理情報130は、ユーザコード・フィールド130aと、アカウントIDフィールド130bと、ユーザ名フィールド130cと、電子メールアドレス・フィールド130dと、利用権限フィールド130eと、正規ユーザであるか否かが入力されるフィールド130fとを含む。上記ステップS204では、アカウントIDおよびパスワードまたはICカード認証情報が入力された場合には、認証されたユーザのアカウントIDに紐付けられる電子メールアドレスが取得され、送信先として決定される。電子メールアドレスが入力された場合には、そのまま電子メールアドレスが送信先として決定される。
ステップS205では、ユーザ情報管理部128は、正規の登録ユーザであるか否かを判定する。ユーザ管理情報130に該当するレコードが存在しない場合は、非登録ユーザであると判定される。ステップS205で、正規の登録ユーザではないと判定された場合(NO)は、ステップS206へ処理が進められる。ステップS206では、臨時使用が許可されるか否かが判定される。ステップS206で、臨時使用が許可されると判定された場合(YES)は、ステップS207へ処理が進められる。
ステップS207では、臨時ユーザ識別子発行部132は、臨時ユーザ識別子を発行し、該ユーザ識別子に対して、上述した条件付けられた利用制限を設定する。ここでは、パッケージに埋め込むためユーザ識別子としてユーザコードが発行されるものとする。図9に示すユーザ管理情報130では、上記臨時ユーザ識別子の発行に伴い、例えば「ユーザコード=T0000001」のレコードが登録される。ステップS208では、パッケージ管理部134は、使用OSとユーザコードとを用いてパッケージを準備する。一方、ステップS205で、登録ユーザであると判定された場合(YES)は、ステップS208へ直接分岐される。この場合は、登録ユーザに紐付けられたユーザコードがパッケージに埋め込まれる。
ステップS209では、パッケージ配信制御部138は、設定されたパッケージ取得方式に応じて処理を分岐させる。パッケージ取得方式として添付ファイルが設定されていた場合は、ステップS209からステップS210へ処理が分岐される。ステップS210では、メッセージ送信部144は、準備されたパッケージを添付ファイルとして、上記送信先として決定された電子メールアドレスに宛てて、案内メールを送信する。ステップS211では、複合機110は、オペレーションパネル42上に案内メールの送信完了報告を表示し、ステップS212で本処理を終了させる。
パッケージ取得方式としてウェブ・サーバが設定されていた場合は、ステップS209からステップS213へ処理が分岐される。ステップS213では、パッケージ配信制御部138は、ウェブ・サーバ部142にパッケージをダウンロード可能に保存し、上記ダウンロードURLを発行する。ステップS214では、メッセージ送信部144は、上記ダウンロードURLを記載した案内メッセージを、決定された電子メールアドレスに宛てて送信し、ステップS211では、オペレーションパネル42上に案内メールの送信完了報告を表示し、ステップS212で本処理を終了させる。
パッケージ取得方式としてファイル共有が設定されていた場合は、ステップS209からステップS215へ処理が分岐される。ステップS215では、パッケージ配信制御部138は、ファイル共有管理部140を用いて、共有フォルダにパッケージを保存する。ステップS216では、メッセージ送信部144は、決定された電子メールアドレスに宛てて、共有フォルダ内のパッケージのパス(URL)を記載した案内メッセージを送信し、ステップS211では、送信完了報告を表示し、ステップS212で本処理を終了させる。
再びステップS206を参照すると、ここで、臨時使用が許可されないと判定された場合(NO)は、ステップS217へ処理が分岐される。ステップS217では、複合機110は、パッケージ配信エラー報告をオペレーションパネル42に表示し、ステップS212で本処理を終了させる。
図10は、第1の実施形態による複合機が実行する、パッケージ準備後に行われる処理を示すフローチャートである。なお、図10に示す処理は、パッケージ取得方式がウェブ・サーバの場合の処理を示す。図10(A)は、パッケージ取得時の処理を示すフローチャートである。図10(A)に示した処理は、ステップS300から開始し、ステップS301では、ウェブ・サーバ部142は、利用者端末160からのダウンロードURLへのアクセスを受け付ける。ステップS302では、アクセスが許可されるか否かを判定する。ステップS302でアクセスが許可された場合(YES)は、ステップS303へ処理が進められる。
ステップS303では、ウェブ・サーバ部142は、ダウンロードURLへのアクセス要求に応答して、要求元にパッケージを送信する。ステップS304では、ウェブ・サーバ部142は、ファイル送信が終点まで達し、ダウンロード・セッションが切断されたりするなどにより、ダウンロードの終了が検知されたか否かを判定する。ステップS304で、ダウンロードが終了したと判定された場合(YES)は、ステップS305へ処理を分岐させる。ステップS305では、ウェブ・サーバ部142は、ダウンロード済みのパッケージを削除するか、またはダウンロードURLを無効化し、ステップS306で本処理を終了する。ステップS302でアクセスが許可されなかった場合(NO)、またはステップS304で、ダウンロードが成功裡に終了していないと判定された場合(NO)は、ステップS306へ処理を分岐させて、本処理を終了させる。
図10(B)は、パッケージ準備後の公開期間を制御する処理を示すフローチャートである。図10(B)に示した処理は、パッケージ準備が完了したことに応答して、ステップS400から開始し、ステップS401では、ウェブ・サーバ部142は、事前設定された公開期間が終了したか否かを判定し、終了するまでの間(NOの間)、ステップS401をループさせる。ステップS401で、公開期間が終了したと判定された場合(YES)は、ステップS402へ処理が進められる。ステップS402では、ウェブ・サーバ部142は、ダウンロード済みのパッケージを削除するか、またはダウンロードURLを無効化し、ステップS403で本処理を終了する。
図10を参照して説明したように、ダウンロード済みまたは公開期間が過ぎたパッケージを失効させることにより、不用意にパッケージが公開され続けてしまうことを防止する。また、ダウンロード済みのパッケージを削除することで、複合機110の消費ディスク容量を削減することができる。また、上述した実施形態では、パッケージ配信受付時にパッケージを準備するものとして説明した。しかしながら、消費ディスク容量を削減する観点からは、好ましくは、パッケージ配信の受付時のパッケージ生成処理をペンディングし、パッケージ取得時にパッケージ生成処理を実行することができる。また、ダウンロード済みまたは公開期間が過ぎたパッケージの失効は、ファイル共有で行う場合にも適用できることは言うまでもない。
図11は、第1の実施形態による複合機が実行する、プリントジョブ受信時の処理を示すフローチャートである。なお、図11は、「ジョブ終了後制限」が選択された場合の動作を説明している。図11に示した処理は、ステップS500から開始し、ステップS501では、印刷要求受信部146は、利用者端末160から発行されたプリントジョブを受信する。ステップS502では、処理可否判定部148は、ユーザ情報管理部128に問い合わせを行い、ジョブに含まれるユーザコードに該当するユーザ管理情報130内の登録を検索し、レコードを取得する。
ステップS503では、処理可否判定部148は、利用制限フィールド130eに記述された内容から、利用期間が過ぎているか、あるいは利用数量制限の上限に達しているかを判定する。ステップS503で、利用期間を過ぎたか、または上限に達したと判定された場合(YES)は、ステップS504へ処理が分岐される。ステップS504では、処理可否判定部148は、当該プリントジョブの実行は許可されないとして、エラー通知を行い、ステップS505で本処理を終了させる。
一方、ステップS503で、利用期間を過ぎておらず、かつ利用数量制限の上限にも達していないと判定された場合(NO)は、ステップS506へ処理が分岐される。ステップS506では、印刷処理部150は、1ページ分の印刷出力を行い、ステップS507で、度数を所定の重み付けで減算する。ステップS508では、印刷処理部150は、要求されたプリントジョブに対する処理が終了したか否かを判定する。ステップS508で、ジョブが終了したと判定された場合(YES)は、ステップS505へ進めて、本処理を終了させる。
一方、ステップS508で、ジョブが終了していないと判定された場合(NO)は、ステップS509へ処理を分岐させる。ステップS509では、処理可否判定部148は、さらに、上記度数の減算の結果、利用数量制限の上限に達したか否かを判定する。ステップS509で、上限に達したと判定された場合(YES)は、ステップS510へ進める。ステップS510では、処理可否判定部148は、利用者端末160のドライバに警告メッセージを送信し、ステップS506へループさせる。一方、ステップS509で、上限に達していないと判定された場合(NO)は、直接、ステップS506へループさせられる。
以上説明した第1の実施形態では、複合機110を利用したいユーザは、この複合機110の前に一旦移動し、オペレーションパネル42等を介して、利用申請とともにユーザ情報の入力を行う。その後、ユーザは、自らの利用者端末160に戻り、複合機110から受信した案内メッセージを受信し、案内メッセージに従いパッケージを取得する。ユーザは、このパッケージを起動することにより、利用者端末160から複合機110のプリント処理機能を利用するための事前準備を完了させることができる。したがって、ユーザは、簡便な操作のみで、必要なときに、使いたい端末において、使いたい複合機の機能を利用することができる。
また、その際には、管理者側で、ネットワークに接続されている機器一覧情報を管理しておく必要もなく、ユーザ側で、所望の複合機を一覧情報から見つけ出す手間も不要となる。また、臨時ユーザ識別子を発行する構成により、ユーザの利用状況が把握できるため、正規の登録ユーザでない利用者が、飛び込みで使いたい場合などに対応する場合でも、複合機の利用の管理が容易となる。後日、その飛び込みの利用者が所属する部署に、利用額を請求することも容易にできる。また、臨時使用のユーザの利用状況をトレースすることもできる。
なお、上述した実施形態では、案内メールは、決定された送信先の電子メールアドレスを宛先として、直接送信されるものとして説明した。しかしながら、ネットワーク環境100の運用ポリシーによっては、管理者ユーザによる承認を経てからパッケージを取得できるようにすることが好ましい場合もある。図12は、管理者ユーザによるパッケージ配信に対するの承認を経て、案内メールが配信される他の実施形態を説明するシーケンス図である。
図12に示す処理は、ステップS601で、ユーザが、複合機110に利用申請とともにユーザ情報を入力したことに応答して開始する。ステップS602では、複合機110は、事前設定された管理者ユーザの電子メールアドレスに宛てて、案内転送依頼メッセージを送信する。この案内転送依頼メッセージは、パッケージ配信の承認を管理者ユーザに求めるメッセージと、案内メッセージ送信先アドレスと、案内メッセージ本文とを含む。
ステップS603では、管理者端末170が、転送先として記載された送信先アドレスを宛先として、案内メールを転送する。案内メッセージの転送は、管理者ユーザの手動操作で行ってもよいが、例えば、メーラ、グループウェアの自動仕分け機能を利用することにより、所定のパターンにマッチする電子メールアドレス等については、自動で承認して転送するよう構成してもよい。自動仕分けを柔軟に行うため、上記案内転送依頼メッセージに、ユーザに関する属性情報などを付してもよい。例えば、ユーザの属性(職位など)に応じて、自動で承認するか、手動で承認するかを判定してもよい。
図12は、ステップS701〜ステップS704で示すように、管理者ユーザによる承認を経て案内メールが配信されるさらに他の実施形態を説明している。ステップS701では、ユーザが、複合機110にユーザ情報を入力する。ステップS702では、複合機110は、事前設定された管理者ユーザの電子メールアドレスに宛てて、承認依頼メッセージを送信する。この承認依頼メッセージは、パッケージ配信の承認を求めるメッセージであり、承認または不許可の旨を複合機110に伝達するためのURLが埋め込まれている。承認依頼メッセージ中の承認用URLのリンクが辿られると、ステップS703で、複合機110は、承認用URLへのアクセス要求を受信し、ステップS704で、案内メールを送信する処理をトリガする。
上述したように案内メッセージは、最終的に決定された送信先に向けて送信されるが、その中間において管理者ユーザの承認が行われてもよい。管理者を経由するため、若干のタイムラグが生じるが、臨時利用を制限したい場合に有効である。
[第2の実施形態]
以上説明した第1の実施形態では、利用申請の受け付け、パッケージの準備、パッケージ配信のすべての処理を複合機110で行うものとして説明した。しかしながら、他の実施形態では、上記パッケージ配信の利用申請の受け付けを除き、1以上の外部サーバ装置に機能を分散させてもよい。
図13は、複合機310と、複合機にネットワークを介して接続される1以上のサーバ装置とを含む画像処理システムによる第2の実施形態を説明する図である。第2の実施形態による画像処理システムは、複合機310と、ユーザ管理サーバ330と、パッケージ管理サーバ340と、印刷管理サーバ370とを含む。
複合機310は、図3に示した実施形態と同様に、パッケージ配信受付部312と、処理可否判定部318と、印刷処理部320とを含む。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と同様のはたらきをする機能部は、同一名称で参照する。第2の実施形態の複合機310は、さらに、ユーザ情報問い合わせ部314と、パッケージ管理サーバ連動設定部316とを含む。
第2の実施形態では、ユーザ情報管理部332、ユーザ管理情報334および臨時ユーザ識別子発行部336がユーザ管理サーバ330に配置される。上述した複合機310のユーザ情報問い合わせ部314は、ユーザ管理サーバ330上のユーザ情報管理部332との通信を管理しており、入力されたユーザ情報に関する問い合わせを行う。
第2の実施形態では、設定管理部342、ドライバ管理部350、パッケージ管理部356、パッケージ配信制御部360、ファイル共有管理部362、ウェブ・サーバ部364およびメッセージ送信部366は、パッケージ管理サーバ340上に配置されている。なお、ウェブ・サーバ部364は、パッケージ管理サーバ340と異なるサーバ上に配置されてもよいし、複合機310上に配置されてもよい。
パッケージ管理サーバ340は、さらに、複合機310のオペレーションパネル42上に表示する種々の操作画面を定義する画像定義データ368を備え、画像定義データを複合機310に送信する。パッケージ管理サーバ連動設定部316は、パッケージ管理サーバ340との連携処理に関する設定情報を記憶し、パッケージ管理サーバ340から受信した画面定義データも管理する。この画像定義データ368には、図7に示したパッケージ配信受付画面を呼び出すための臨時使用ボタンが配置された操作画面や、パッケージ配信受付画面を定義するデータが含まれる。
複合機110では、その上で動作する画面制御プログラムが、上記画面定義データを読み出し、ディスプレイの画面解像度や階調などのスペックに合わせて操作画面を構築し、オペレーションパネル42上に表示する。上述したパッケージ配信受付画面も同様のメカニズムで表示される。
印刷管理サーバ370は、印刷指示部372と、印刷要求受信部374とを含む。第2の実施形態では、プリントジョブは、印刷管理サーバ370を経由して、複合機310に送信される。印刷要求受信部374が、利用者端末からのプリントジョブを受信すると、印刷要求指示部372は、複合機310に対し、プリントジョブを転送し、印刷の指示を行う。
上述したユーザ管理サーバ330、パッケージ管理サーバ340および印刷管理サーバ370は、それぞれ汎用コンピュータ装置、ワークステーション、ブレード型またはラックマウント型のサーバとして構成される。サーバ装置330,340,370は、図示しないが、CPU、RAM、HDD、SSD、NICなどのハードウェアを含み構成される。
図14は、第2の実施形態による画像処理システムにおける複合機および複数のサーバ装置間で実行される、パッケージ配信受付時の処理を示すシーケンス図である。図14に示す処理は、複合機が、ユーザが複合機310の入力装置を介して行った利用申請およびユーザ情報の入力を受け付けて、ステップS801から開始する。
ステップS802では、複合機310は、ユーザ情報問い合わせ部314により、ユーザ管理サーバ330に対して、ユーザ情報の問い合わせを行う。ステップS803では、複合機310は、入力されたユーザ情報に対応するユーザコードおよび電子メールアドレスを取得する。ステップS804では、複合機310は、パッケージ管理サーバ340に対し、ユーザコードおよび電子メールアドレスを渡してパッケージ準備処理を依頼する。
ステップS805では、パッケージ管理サーバ340は、パッケージ管理部356により、パッケージを準備し、ステップS806では、パッケージ配信制御部360により、パッケージ取得方式に応じた配信制御を行う。ステップS807では、パッケージ管理サーバ340は、メッセージ送信部366により、決定された送信先の電子メールアドレスに宛てて案内メールを送信し、この案内メールが利用者端末380に伝達される。
上記第2の実施形態では、上記パッケージ配信の利用申請の受け付けを除き、1以上の外部サーバ装置に処理が分散されるので、複合機310の負荷が軽減され、複合機310に対するハードウェア要件も緩和される。
以上説明したように、上述までの実施形態によれば、ユーザが、簡便な作業で、所望の情報端末装置に対し、所望のデータ処理装置を利用するための導入設定を行えるようにするためのデータ処理装置、プログラムおよびデータ処理システムを提供することができる。
上述した実施形態によれば、以下のようなシチュエーションにおいても、ユーザは、簡単な操作で、所望の複合機を利用できるように導入設定することができる。例えば、ユーザが、いつも部下に依頼して印刷出力していたが、部下が不在のときに急ぎの会議があり、自ら印刷出力しなければならなくなった。しかし、ユーザは、これまで自分で印刷したことがないので、必要なソフトウェア・モジュールを自身の端末にインストールしていない。ユーザは、IT管理者から通達があったことを覚えているが、通達が見当たらないし、配信されたパッケージの所在も不明である。
上述した実施形態によれば、上述のようなシチュエーションにおいても、ユーザは、使用したい複合機にユーザ情報を入力し、案内メッセージを受信するだけで、適時にパッケージを取得し、インストールおよび設定を完了させることができる。
また、以下のようなシチュエーションでも有効である。ユーザが、他事業所に出かけているときに印刷する必要性が生じた。端末を持参しているが、他事業所の複合機のプリンタ設定を行っていない。このようなシチュエーションにおいても、ユーザは、他事業所に設置された複合機にユーザ情報を入力し、共通のインフラストラクチャを経て案内メッセージを受信するだけで、インストールおよび設定を行うことができる。
なお、上述までの実施形態では、データ処理装置として、複合機110,310を例示して説明した。しかしながら、上記インストーラ・パッケージの対象となる機器は、例示した複合機に限定されるものではなく、プリンタ、ファクシミリ、スキャナその他ネットワークを介して複数の情報端末装置から利用される、種々の周辺機器とすることができる。
また、上記機能部は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)、などのレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、ブルーレイディスク、SDカード、MOなど装置可読な記録媒体に格納して、あるいは電気通信回線を通じて頒布することができる。
これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
12…コントローラ、14…CPU、16…システムメモリ、18…NB、20…ASIC、22…ローカルメモリ、24…HDD、26…NV−RAM、28…SB、30…NIC、32…SDカード・スロット、34…USBインタフェース、36…IEEE1394インタフェース、38…セントロニクス・インタフェース、42…オペレーションパネル、44…FCU、46…エンジン部、48…AGP、50…PCIバス、52…PCIバス、100…ネットワーク環境、102…内部ネットワーク、104…インターネット、110,310…複合機、112,342…設定管理部、114,344…出力ポート管理部、116,346…利用制限管理部、118,348…設定情報格納部、120,350…ドライバ管理部、122,352…ポートモニタ・インストーラ格納部、124,354…ドライバインストーラ格納部、126,312…パッケージ配信受付部、128,332…ユーザ情報管理部、130,334…ユーザ管理情報、132,336…臨時ユーザ識別子発行部、134,356…パッケージ管理部、136,358…パッケージ、138,360…パッケージ配信制御部、140,362…ファイル共有管理部、142,364…ウェブ・サーバ部、144,366…メッセージ送信部、146,374…印刷要求受信部、148,318…処理可否判定部、150,320…印刷処理部、160,380…利用者端末、170…管理者端末、180…ドライバ公開サーバ、200…インストール制御プログラム、202…シナリオ・ファイル、204…管理者権限情報、206…ポート作成情報、208…ユーザ識別子、210…ドライバ初期設定情報、212…ポートモニタ・インストール制御プログラム、214…ポートモニタ・インストール・ファイル一式、216…プリンタドライバ・インストール制御プログラム、218…プリンタドライバ・インストール・ファイル一式、220…パッケージ配信設定画面、250…パッケージ配信受付画面、314…ユーザ情報問い合わせ部、316…パッケージ配信サーバ連動設定部、330…ユーザ管理サーバ、340…パッケージ管理サーバ、368…画面定義データ、370…印刷管理サーバ、372…印刷指示部
特許第4340476号公報 特開2003−131976号公報 特開2005−301608号公報 特開2000−353079公報

Claims (8)

  1. ネットワークに接続されるデータ処理装置であって、
    ユーザ情報の入力を受け付ける受付手段と、
    前記ユーザ情報に応じて送信先を決定する決定手段と、
    導入先の情報端末装置から当該データ処理装置が提供するデータ処理機能を利用するためのプログラムと、前記データ処理機能に関する設定情報とを準備する準備手段と、
    前記ネットワークを介して、決定された送信先へ向けて、前記プログラムおよび前記設定情報の取得を案内する案内情報を送信する送信手段と
    を含む、データ処理装置。
  2. 前記設定情報は、通信設定情報と、前記データ処理機能への要求時に処理可否の判定に用いられるユーザ識別情報とを含む、請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記ユーザ情報の入力による当該データ処理装置に対する利用の申し出が、登録ユーザによるものではないと判定された場合に、前記データ処理機能に対する利用制限を課した新規ユーザ識別情報を発行する識別情報発行手段をさらに含む、請求項2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記プログラムおよび前記設定情報を含む実行形式のパッケージを、アクセス制限およびパスワード保護またはこれらのいずれか一方がかけられた状態で保存する制御を行う保存制御手段を含み、前記案内情報は、前記アクセス制限および前記パスワード保護またはこれらのいずれか一方を通るためのセキュリティ情報を含む、少なくとも1通のメッセージである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  5. 前記送信手段は、前記案内情報として、前記プログラムおよび前記設定情報を含む実行形式のパッケージを添付した案内情報を送信する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  6. 前記案内情報は、管理者ユーザによる前記プログラムの承認を経て、前記決定された送信先に配信される、請求項1〜5のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  7. コンピュータを、
    ユーザ情報の入力を受け付ける受付手段、
    前記ユーザ情報に応じて送信先を決定する決定手段、
    導入先の情報端末装置から当該データ処理装置が提供するデータ処理機能を利用するためのプログラムと、前記データ処理機能に関する設定情報とを準備する準備手段、および
    ネットワークを介して、決定された送信先へ向けて、前記プログラムおよび前記設定情報の取得を案内する案内情報を送信する送信手段
    として機能させるためのプログラム。
  8. データ処理装置と、前記データ処理装置にネットワークを介して接続される1以上のサーバ装置とを含むデータ処理システムであって、
    前記データ処理装置は、
    当該データ処理装置が備える入力装置を介して行われたユーザ情報の入力を受け付ける受付手段を含み、
    前記1以上のサーバ装置は、
    前記ユーザ情報に応じて送信先を決定する決定手段と、
    導入先の情報端末装置から前記データ処理装置が提供するデータ処理機能を利用するためのプログラムと、前記データ処理機能に関する設定情報とを準備する準備手段と、
    ネットワークを介して、決定された送信先へ向けて、前記プログラムおよび前記設定情報の取得を案内する案内情報を送信する送信手段と
    を含む、
    データ処理システム。
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