JP2013181941A - ガスセルおよびガスセルのコーティング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスセルの非緩和特性と温度特性を両立させる技術を提供する。
【解決手段】ガスセルは、内部にアルカリ金属原子が充填されるガスセルであって、極性基を有する化合物又は該化合物を含む材料により形成された内壁と、前記内壁をコーティングするコーティング層であって、前記極性基に化学結合する官能基と非極性基とを有する第1の分子により形成された第1のコーティング層と、前記第1のコーティング層上に、非極性の第2の分子により形成された第2のコーティング層とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスセルおよびガスセルのコーティング方法に関する。
生体の心臓等から発せられる磁場を検出する生体磁気測定装置として、光ポンピング式の磁気センサーが用いられている。特許文献1は、ガスセルと、ポンプ光と、プローブ光とを用いた磁気センサーを開示している。この磁気センサーにおいては、ガスセル内に封入された原子は、ポンプ光により励起され、スピンの偏極を生じる。ガスセルを透過したプローブ光の偏光面は磁場に応じて回転するので、プローブ光の偏光面の回転角を用いて磁場が測定される。また、ガスセルの内壁面をコーティングする方法として、例えば非特許文献1は、パラフィンを用いた非緩和コーティングセルを開示している。
特開2009−236599号公報
M. A. Bouchiat and J. Brossel, "Relaxation of Optically Pumped Rb Atoms on Paraffin-Coated Walls", Physical Review, Vol.147, No.1, pp.41-54(1965)
ところで、非特許文献1に記載の技術では、コーティングの非緩和性能を表す指標として、原子のスピン偏極が消失する時間内にセル内壁に衝突する回数が使われている。その値は10,000回程度であり、磁場感度を向上させるにはパラフィンコーティングは十分な効果がある。しかし、セルを50℃以上に加熱すると非緩和特性が劣化する問題があった。
パラフィン分子は比較的長い直鎖上の構造を持っているため、構成する原子間のファンデルワールス力が弱くても分子全体では強い引力が働く。しかしガスセル(主にホウ硅酸ガラスか石英で造られる)の内壁面はシラノール基に代表される極性基に覆われているため、パラフィン分子にはファンデルワールス力などの引力が働きつつも疎水効果によりむしろ剥離しやすい状態となり、加熱により容易に吸着状態が変化することが推測されている。
一方、パラフィンの物理吸着に対して、ガスセルの内壁との化学反応により結合させてコーティング層を形成するシラン系の材料も提案されている。具体的には、OTS(オクタデシル・トリクロロ・シラン,C1837l3Si)等である。この材料は、温度特性は良好で約150℃の耐熱性が確認されている。しかしスピン偏極消失までの衝突回数は、最多でも2,100回程度に止まりパラフィンに劣る。
本発明は、ガスセルの内壁の非緩和特性と耐熱性とを両立させる技術を提供する。
本発明は、内部にアルカリ金属原子が充填されるガスセルであって、極性基を有する化合物又は該化合物を含む材料により形成された内壁と、前記内壁をコーティングするコーティング層であって、前記極性基に化学結合する官能基と非極性基とを有する第1の分子により形成された第1のコーティング層と、前記第1のコーティング層上に、非極性の第2の分子により形成された第2のコーティング層とを有するガスセルを提供する。この構成によれば、ガスセルの内壁表面に存在する極性基と第1の分子の官能基とが化学結合することにより、ガスセルの内壁表面の極性基の露出が減少する。また、第1のコーティング層の上に非極性の第2の分子により更にコーティングがなされることにより、非緩和特性が高くなる。これにより、ガスセルの内壁の非緩和特性と耐熱性とを両立させることができる。
また、本発明に係るガスセルは、上記ガスセルにおいて、前記非極性基と前記第2の分子は有機物質であることとしてもよい。この構成によれば、ガスセルの内壁表面に存在する極性基と第1の分子の官能基とが化学結合することにより、ガスセルの内壁表面の極性基の露出が減少する。また、第1のコーティング層の上に有機物質により更にコーティングがなされることにより、非緩和特性が高くなる。これにより、ガスセルの内壁の非緩和特性と耐熱性とを両立させることができる。
また、本発明に係るガスセルは、上記ガスセルにおいて、前記第1の分子はシランカップリング剤であることとしてもよい。この構成によれば、ガスセルの内壁表面に存在する極性基とシランカップリング剤の官能基とが化学結合することにより、ガスセルの内壁表面の極性基の露出が減少する。また、第1のコーティング層の上に非極性の第2の分子により更にコーティングがなされることにより、非緩和特性が高くなる。これにより、ガスセルの内壁の非緩和特性と耐熱性とを両立させることができる。
また、本発明に係るガスセルは、上記ガスセルにおいて、前記第2の分子は炭化水素であることとしてもよい。この構成によれば、ガスセルの内壁表面に存在する極性基と第1の分子の官能基とが化学結合することにより、ガスセルの内壁表面の極性基の露出が減少する。また、第1のコーティング層の上に炭化水素により更にコーティングがなされることにより、非緩和特性が高くなる。これにより、ガスセルの内壁の非緩和特性と耐熱性とを両立させることができる。
また、本発明に係るガスセルは、上記ガスセルにおいて、前記炭化水素はパラフィンであることとしてもよい。この構成によれば、ガスセルの内壁表面に存在する極性基と第1の分子の官能基とが化学結合することにより、ガスセルの内壁表面の極性基の露出が減少する。また、第1のコーティング層の上にパラフィンにより更にコーティングがなされることにより、非緩和特性が高くなる。これにより、ガスセルの内壁の非緩和特性と耐熱性とを両立させることができる。
また、本発明は、内部にアルカリ金属原子が充填されるガスセルの内壁をコーティングするコーティング方法であって、極性基を有する化合物又は該化合物を含む材料により形成された前記内壁を、該極性基に化学結合する官能基と非極性基とを有する第1の分子でコーティングすることによってコーティング層を形成する第1のコーティング工程と、前記コーティング層上を、非極性の第2の分子でコーティングすることによってコーティング層を形成する第2のコーティング工程とを有するガスセルのコーティング方法を提供する。このコーティング方法によれば、ガスセルの内壁表面に存在する極性基と第1の分子の官能基とが化学結合することにより、ガスセルの内壁表面において極性基の露出が減少する。また、第1のコーティング層の上に非極性の第2の分子により更にコーティングがなされることにより、非緩和特性が高くなる。これにより、ガスセルの内壁の非緩和特性と耐熱性とを両立させることができる。
磁気測定装置1の構成を表すブロック図。 ガスセルアレイ10の外観図。 ガスセルアレイ10の上面図。 ガスセルアレイ10のIV−IV断面図。 ガスセルアレイ10のV−V断面図。 ガスセルアレイ10の製造工程を示すフローチャート。 コーティング工程を示すフローチャート。 OTS分子がガラス板2の表面に吸着する過程を説明する図。 OTS分子の珪素とガラス板2の酸素との結合を説明する図。 パラフィン分子がOTS分子に物理吸着した状態を示す図。 コーティングされたガラス板2の断面図。 切断されたガラス板を示す図。 アンプルが収納されたガスセルアレイ10を示す模式図。 アルカリ金属ガスが拡散されたガスセルアレイ10を示す模式図。 変形例2に係るガスセルアレイ15の外観図。 ガスセルアレイ15のXVI−XVI断面図。 変形例7に係るガスセルアレイの製造工程を示すフローチャート。
1.構成
図1は、一実施形態に係る磁気測定装置1の構成を表すブロック図である。磁気測定装置1は、心臓から発生する磁場(心磁)または脳から発生する磁場(脳磁)等、生体から発生する磁場を、生体の状態の指標として測定する生体状態測定装置である。磁気測定装置1は、ガスセルアレイ10と、ポンプ光照射ユニット20と、プローブ光照射ユニット30と、検出ユニット40とを有する。ガスセルアレイ10は、複数のガスセルを有する。ガスセル内には、アルカリ金属ガス(例えば、セシウム(Cs))が封入されている。ポンプ光照射ユニット20は、アルカリ金属原子と相互作用するポンプ光(例えば、セシウムのD1線に相当する波長894nmの光)を出力する。ポンプ光は円偏光成分を有する。ポンプ光が照射されると、アルカリ金属原子の最外殻電子が励起され、スピン偏極が生じる。スピン偏極したアルカリ金属原子は、被測定物が生じる磁場Bによって歳差運動をする。一つのアルカリ金属原子のスピン偏極は、時間の経過とともに緩和するが、ポンプ光がCW(Continuous Wave)光であるので、スピン偏極の形成と緩和は、同時平行的かつ連続的に繰り返される。その結果、原子の集団全体としてみれば、定常的なスピン偏極が形成される。
プローブ光照射ユニット30は、直線偏光成分を有するプローブ光を出力する。ガスセルの透過前後において、プローブ光の偏光面は、ファラデー効果により回転する。偏光面の回転角は、磁場Bの関数である。検出ユニット40は、プローブ光の回転角を検出する。検出ユニット40は、入射した光の光量に応じた信号を出力する光検出器と、信号を処理するプロセッサーと、データを記憶するメモリーとを有する。プロセッサーは、光検出器から出力された信号を用いて磁場Bの大きさを算出する。プロセッサーは、算出した結果を示すデータをメモリーに書き込む。こうして、ユーザーは、被測定物から発生する磁場Bの情報を得ることができる。また、ポンプ光とブローブ光を一本のビームで兼ねる非線形磁気光学も利用可能である。
図2は、ガスセルアレイ10の外観図であり、図3は、ガスセルアレイ10の上面図である。ここで、「上」とは図2のz軸正方向をいう。この例で、ガスセルアレイ10は、xy平面上に2次元配置された複数(2×2個)のガスセルを有する。ガスセルは、内部にアルカリ金属ガスが封入された、直方体のセル(箱)である。ガスセルは、石英ガラスまたはホウケイ酸ガラス等、光透過性を有する材料を用いて形成される。また、ガスセルアレイ10は、xy平面上において2×2個のガスセルを囲むように設けられたダミーセルを有する。中央の2×2個のガスセルは磁場の測定に寄与するセルであるが、ダミーセルは磁場の測定に寄与しないセルである。
図4は、ガスセルアレイ10のIV−IV断面図である。この断面は、xz平面に平行である。この断面には、ガスセル110と、ガスセル120と、ダミーセル130とが示されている。ガスセル110とダミーセル130との間には、貫通孔111が設けられている。ガスセル120とダミーセル130との間には、貫通孔121が設けられている。
図5は、ガスセルアレイ10のV−V断面図である。この断面は、xy平面に平行である。この断面には、ガスセル110と、ガスセル120と、ガスセル140と、ガスセル150と、ダミーセル130とが示されている。ガスセル140とダミーセル130との間には、貫通孔141が設けられている。ガスセル150とダミーセル130との間には、貫通孔151が設けられている。貫通孔111、貫通孔121、貫通孔141、および貫通孔151の機能については後述する。
2.製造方法
図6は、ガスセルアレイ10の製造工程を示すフローチャートである。ステップS100(コーティング工程)において、ガスセルアレイ10を形成するためのガラス板にコーティング層が形成される。
図7は、ステップS100に示すガスセルアレイ10のコーティング工程を示すフローチャートである。ステップS300(第1のコーティング工程)において、OTS分子を用いてガスセルアレイ10を形成するためのガラス板2の表面をコーティングする。OTS分子は本発明に係る第1の分子の一例である。
図8は、OTS分子がガラス板2の表面に吸着する過程を説明する図である。ガラス板2は、上述したように、石英ガラスやホウケイ酸ガラス等の材料を用いて形成される。これらの材料は、珪素と酸素を主成分とし、その表面の珪素に水酸基が結合されている(図8の(a)参照)。
OTS分子は、ガラス板2の水酸基に化学結合する官能基と、非極性基とを有している。OTS分子は、シクロヘキサン、ヘキサンやクロロホルム等の溶剤に分散した状態で、ガラス板2の表面に塗布される。OTS分子は、ガラス板2の表裏両面に塗布される。OTS分子がガラス板2の水酸基に到達すると、OTS分子の塩素と水酸基の水素が脱離し(図8の(b)参照)、OTS分子の珪素とガラス板2の酸素とが結合する(図8の(c)参照)。この結合により、OTS分子により第1のコーティング層が形成される。
図9はOTS分子の珪素とガラス板2の酸素との他の結合態様を示す図である。珪素とガラス板2の表面の酸素との結合の態様は、OTS分子のそれぞれで異なり、図8の(c)に示したものに限らず、図9に示すように、ガラス板2表面の酸素が珪素から脱離して、OTS分子の2つの珪素と脱離した酸素とが結合する場合もある。
再び図7を参照する。OTS分子によって第1のコーティング層が形成されると、ステップS310(第2のコーティング工程)において、パラフィン分子をOTS層(第1のコーティング層)の表面に気相蒸着し、パラフィン層(第2のコーティング層)を形成する。パラフィン層は、ドライプロセスまたはウェットプロセスにより塗布される。パラフィン分子も、OTS分子と同様にガラス板2の表裏両面に塗布される。
図10は、パラフィン分子がOTS分子に物理吸着した状態を示す図である。パラフィン分子は非極性分子であるが、分子量が大きいためOTS分子の非極性基との間に強い分子間引力が生じ、この引力によって物理吸着する。また、この分子間引力の作用によりパラフィン分子を複数層に渡って堆積することが可能で、層の厚さの調整が可能である。
図11は、コーティングされたガラス板2の断面図である。第1のコーティング工程によって、ガラス板2の表面に第1のコーティング層2aが形成され、更にその上に第2のコーティング工程によって第2のコーティング層2bが形成される。これらのコーティング層を適度な層厚に調整できれば、ガラス板2の表面の極性基の露出が軽減し、スピン偏極の非緩和性能の向上が見込める。
再び図6を参照する。ステップS110(切断工程)において、コーティング層が形成されたガラス板2が切断される。
図12は、切断されたガラス板を示す図である。ガラス板11およびガラス板12は、ガスセルアレイ10の上面および下面を形成する部材である。ここで、「上」とは図2のz軸正方向をいい、「下」とはz軸負方向をいう。ガラス板21、ガラス板22、ガラス板23、およびガラス板24は、ガスセルアレイ10の外部側面を形成する部材である。「外部側面」とはxy平面に垂直であり、外部に露出している面をいう。ガラス板31、ガラス板32、ガラス板33、ガラス板34、ガラス板35、ガラス板41、およびガラス板42は、ガスセルを形成する部材である。ガラス板34およびガラス板35には、貫通孔(貫通孔111、貫通孔121、貫通孔141、および貫通孔151)となる溝(凹部)が設けられている。この例では、ガラス板31、ガラス板32、およびガラス板33がxz平面に平行な壁面を形成する。ガラス板31、ガラス板32、およびガラス板33は、y軸座標が大きくなる向きにこの順番で配置される。ガラス板34、ガラス板35、ガラス板41、およびガラス板42はyz平面に平行な壁面を形成する。
再び図6を参照する。ステップS120(組立工程)において、切断されたガラス板が組み立てられる。この時点では、次にアンプルを収納するため、少なくとも1面が開放された状態まで組み立てられる。例えば、ガスセルアレイ10の上面を形成するガラス板11以外のすべての部材が組み立てられる。組み立てにおいては、ガラス板同士が、例えば、溶着、または接着材による接着により接合される。
ステップS130(アンプル収納工程)において、ガスセルアレイ10内のダミーセル130にアンプルが収納される。アンプルは、開放されている面から収納される。
図13は、アンプルが収納されたガスセルアレイ10を示す模式図である。図13は、図5と同様の断面を示している。アンプル200の内部にはアルカリ金属固体300が封入されている。
再び図6を参照する。ステップS140(封止工程)において、ガスセルアレイ10は封止される。この例で、ガスセル内には、アルカリ金属ガスに加え、必要に応じて、希ガス等の不活性ガス(バッファーガス)が封入される。その場合、ガスセルアレイ10の封止は、不活性ガス雰囲気の中で行われる。具体的には、不活性ガス雰囲気の中で、開放されている面の部材(例えば上面を構成するガラス板11)が接合される。
ステップS150(アンプル破壊工程)において、アンプル200が破壊される。具体的には、アンプル200に焦点を合わせたレーザー光がアンプル200に照射され、アンプルに穴が開けられる。
ステップS160(気化工程)において、アンプル200内のアルカリ金属固体が気化される。具体的には、ガスセルアレイ10を加熱することによりアルカリ金属固体を加熱し、気化させる。
ステップS170(拡散工程)において、アルカリ金属ガスが拡散される。具体的には、ある温度(室温より高い温度が望ましい)で一定時間保持することにより、アルカリ金属ガスが拡散される。
図14は、アルカリ金属ガスが拡散されたガスセルアレイ10を示す模式図である。図14は、図5と同様の断面を示している。図14において、白丸はアルカリ金属ガスの原子を模式的に示している。拡散工程において、アルカリ金属ガスは、ダミーセル130から、貫通孔111、貫通孔121、貫通孔141、および貫通孔151を介して、ガスセル110、ガスセル120、ガスセル140、およびガスセル150に拡散される。拡散工程の時間を十分にとれば、すべてのガスセルに対してほぼ均一にアルカリ金属ガスが拡散する。
ところで、OTS分子のみでコーティング層を形成した場合は、耐熱性に優れているものの、スピン偏極消失までの衝突回数は、2,100回程度に止まりパラフィンに劣る。この原因として、OTSを構成するアルキル基での遮蔽が不十分であり、ガラス表面やOTS分子の酸素原子を起点とする極性部、酸素や二酸化炭素等の常磁性不純物の露出等が、アルカリ金属原子の吸着エネルギーを増大させていることが考えられる。それに対しこの実施形態では、ガスセルの内壁にOTS層を形成することにより、ガスセルの内壁表面の極性基の露出が軽減され、かつ、OTS層の上にパラフィン層を形成することにより、ガスセル内壁の非緩和特性を高くすることができる。
3.他の実施形態
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例のうち2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。
3−1.変形例1
上述の実施形態では、ガスセルの内壁の極性基に化学結合する官能基と非極性基とを有する第1の分子として、OTSを用いたが、そのアルキル基の炭素数はこの限りではない。第1の分子は、例えば、ジクロロ・ジメチル・シランや、ジクロロ・オクタデシル・シロキサン、あるいは、メチル・トリクロロ・シラン等の、他のシランカップリング剤であってもよい。また、第1の分子は、いわゆるアンカー効果を発現する分子であればよく、シランカップリング剤に限らない。
また、上述の実施形態では、非極性の第2の分子としてパラフィンを用いたが、第2の分子はパラフィンに限らない。例えば、他の炭化水素であってもよい。第2の分子は、非極性の分子であればどのようなものであってもよい。
また、上述の実施形態では、石英ガラスやホウケイ酸ガラス等の材料で形成されたガスセル(ガスセルアレイ)を用いたが、ガスセルを形成する材料は石英ガラスやホウケイ酸ガラスに限らない。極性基を有する化合物又は該化合物を含む材料により形成された内壁を備えるガスセルであればどのようなものであってもよい。
3−2.変形例2
図15は、変形例1に係るガスセルアレイ15の外観図である。図16は、ガスセルアレイ15のXVI−XVI断面図である。ガスセルアレイの形状は、実施形態で説明したものに限定されない。ガスセルアレイ15は、ダミーセル130に代わりダミーセル160を有している。ダミーセル160は、ガスセル群との位置関係が、ガスセルアレイ10のダミーセル130とは異なっている。なお、ダミーセルとは、磁場の測定に寄与しないセルであって、アンプルを収納するためのセルをいう。ガスセルアレイ15は、ガスセル110、ガスセル120、ガスセル140、ガスセル150、およびダミーセル160を有している。ガスセル110、ガスセル120、ガスセル140、およびガスセル150を含むセル群は、xy平面上に2次元配置(マトリクス状に配置)される。このセル群に対して、ダミーセル160は、セル群の上(z軸正方向、すなわち、セル群が属する平面に垂直な方向)に積まれている。ガスセルアレイ15によれば、ガスセルアレイ10と比較して、xy平面上のサイズを小さくすることができる。また、xy平面に平行な成分を有する光を入射させた場合、ダミーセルを通過させないぶん、光のxy平面に平行な成分の減衰量が、ガスセルアレイ10と比較して少なくなる。
図16に示すように、この例で、ガスセル110およびガスセル120は、ダミーセル160と接続された貫通孔112および貫通孔122を有する。この断面図には示されていないが、ガスセル140およびガスセル150も、ダミーセル160と接続された貫通孔を有する。
3−3.変形例3
アンプル破壊工程の具体的内容は、実施形態で説明したものに限定されない。アンプル200は、熱膨張係数が異なる2つの材料が張り合わされた部分を有してもよい。この場合、アンプル破壊工程においては、レーザー光照射に代わり、アンプル200(が収納されたガスセルアレイ全体)が加熱される。加熱の際は、熱膨張係数の違いによりアンプル200が破壊する程度の熱が加えられる。
また、アンプルの破壊はレーザー光の照射によるものに限定されない。力学的な衝撃や振動を与えることにより、アンプル200をアンプル収容室53の内壁に衝突させ、アンプルを破壊してもよい。別の例で、アンプル200に熱応力を発生させる熱を与え、この熱応力によりアンプル200を破壊してもよい。
3−4.変形例4
ガスセルアレイの製造方法は、図6で例示したものに限定されない。図6に示した工程に別の工程が加えられてもよい。または、工程の順番が入れ替えられてもよいし、工程のうち一部が省略されてもよい。例えば、コーティング工程と切断工程の順番が入れ替えられてもよい。この場合、ガラス板はまず切断され、切断後に、コーティング層が形成される。別の例で、コーティング層の形成後に、その一部を剥離する工程が導入されてもよい。この場合、ガラス板のうち、他のガラス板との接合部分のコーティング層が剥離される。または、ガラス板のうち外部に露出している面のコーティング層が剥離されてもよい。
別の例で、封止工程は、真空下で行われてもよい。この場合、ガスセルは内部に不活性ガスを有さず、アルカリ金属ガスだけを有する。
3−5.変形例5
ダミーセルの形状は実施形態で説明したものに限定されない。ダミーセルは、アンプルの破片を保持するための凹部を有してもよい。凹部は、磁場の測定への影響を最小化するため、例えばコーナー部分に設けられる。凹部は、組立前にガラス板に形成されていてもよいし、穴の開いたガラス板に凹部となる部分を接合することにより形成されてもよい。また、移動(持ち運び)の際にアンプルの破片が動かないように、粘着性の物質が凹部に溜められていてもよい。
3−6.変形例6
ガスセルの形状は実施形態で説明したものに限定されない。実施形態では、ガスセルの形状が直方体である例を説明したが、ガスセルの形状は、直方体以外の多面体、または、円柱等、一部に曲面を有するものであってもよい。例えば、ガスセルは、アルカリ金属原子が凝固する温度以下に温度が低下したときにアルカリ金属固体を溜めるためのリザーバー(金属溜まり)を有していてもよい。なお、アルカリ金属は、少なくとも測定時にガス化していればよく、常にガス状態である必要はない。
3−7.変形例7
図17は、変形例7に係るガスセルアレイの製造工程を示すフローチャートである。図17に示すフローチャートにおいて、ステップS100乃至ステップS120の処理は、上述した実施形態において図6に示したそれと同様であり、ここではその詳細な説明を省略する。この例で、ガスセルアレイは、ダミーセルを有さない。ガスセルアレイの一部は、ガラス管を通じてリザーバーに接続される。リザーバーには、アルカリ金属化合物の固体が入れられる。ステップS210(気化工程)において、リザーバーは加熱される。リザーバーの加熱によってアルカリ金属化合物が分解され、アルカリ金属ガスが発生する。ステップS220(拡散工程)において、アルカリ金属ガスは、ガラス管を介してガスセルに拡散する。ガスセルに達したアルカリ金属ガスは、貫通孔を介して各セルに拡散する。十分な時間が経過した後、ガラス管を加熱して切断し、ガスセルを封止する。なお、このガスセルアレイは、ダミーセルを有していてもよい。
さらに別の例で、本変形例の製造方法は、ガスセルアレイではなく単体のガスセルの製造に用いられてもよい。この場合、ダミーセルは形成されず、ガスセル内にアルカリ金属固体が直接(アンプルを用いずに)収納されてもよい。また、ガスセルはガラス成型により製造されてもよく、また、ガラス加工により形成されてもよい。単体のガスセルの場合も、上述の実施形態と同様に、OTS分子等の第1の分子によって内壁がコーティングされた後に、その上からパラフィン等の第2の分子によって更にコーティングされることにより、ガスセルの内壁の極性基の露出が減少し、スピン偏極の非緩和性能の向上が見込まれる。
3−8.変形例8
レーザー光の照射による貫通孔形成の代わりに、光照射により熱応力を発生させ、この熱応力でアンプル200を割断する工程が用いられてもよい。この方法によれば、光照射により貫通孔を形成する場合と比較して、脱ガス(工程中にガラス等から放出されるガス)が減少し、センサーの特性が向上する場合がある。この場合において、ナノ秒以下のパルス幅を有するレーザーが用いられてもよい。さらに、アンプル200の割断を容易にするため、アンプル200に応力集中部(例えば、傷)を形成してもよい。
上述の実施形態および変形例において、ガスセルにアルカリ金属原子を導入する際に固体状態で導入する例を説明した。しかし、ガスセルにアルカリ金属原子を導入するときの状態は、固体に限定されない。アルカリ金属原子は、固体、液体、または気体のうち、どの状態でガスセルに導入されてもよい。また、アンプルの変わりにカプセルが用いられてもよい。
3−9.変形例9
ガスセルの用途は、磁気センサーに限定されない。例えば、ガスセルは、原子発振器に用いられてもよい。
1…磁気測定装置、10…ガスセルアレイ、11…ガラス板、12…ガラス板、15…ガスセルアレイ、20…ポンプ光照射ユニット、21…ガラス板、22…ガラス板、23…ガラス板、24…ガラス板、30…プローブ光照射ユニット、31…ガラス板、32…ガラス板、33…ガラス板、34…ガラス板、35…ガラス板、40…検出ユニット、41…ガラス板、42…ガラス板、110…ガスセル、111…貫通孔、112…貫通孔、120…ガスセル、121…貫通孔、122…貫通孔、130…ダミーセル、140…ガスセル、141…貫通孔、150…ガスセル、151…貫通孔、160…ダミーセル、300…アルカリ金属固体。

Claims (6)

  1. 内部にアルカリ金属原子が充填されるガスセルであって、
    極性基を有する化合物又は該化合物を含む材料により形成された内壁と、
    前記内壁をコーティングするコーティング層であって、前記極性基に化学結合する官能基と非極性基とを有する第1の分子により形成された第1のコーティング層と、
    前記第1のコーティング層上に、非極性の第2の分子により形成された第2のコーティング層と
    を具備することを特徴とするガスセル。
  2. 前記非極性基と前記第2の分子は有機物質である
    ことを特徴とする請求項1に記載のガスセル。
  3. 前記第1の分子はシランカップリング剤である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のガスセル。
  4. 前記第2の分子は炭化水素である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のガスセル。
  5. 前記炭化水素はパラフィンである
    ことを特徴とする請求項4に記載のガスセル。
  6. 内部にアルカリ金属原子が充填されるガスセルの内壁をコーティングするコーティング方法であって、
    極性基を有する化合物又は該化合物を含む材料により形成された前記内壁を、該極性基に化学結合する官能基と非極性基とを有する第1の分子でコーティングすることによってコーティング層を形成する第1のコーティング工程と、
    前記コーティング層上を、非極性の第2の分子でコーティングすることによってコーティング層を形成する第2のコーティング工程と
    を具備することを特徴とするガスセルのコーティング方法。
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