JP2013181420A - ロータリ圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転軸を撓み難くし、回転軸の副軸部及び主軸部が、下端板の副軸受部及び上端板の主軸受部にかじり難くしたロータリ圧縮機を得ること。
【解決手段】ロータリ圧縮機1において、回転軸15の給油縦孔155内に配置された羽根ポンプ155Bにより、圧縮機筐体10の下部に貯留された潤滑油を、前記給油縦孔155、第1、第2偏芯部給油横孔156S、156T、中間給油横孔159、中間軸部の外周の表面、第1、第2偏芯部油溝157S、157T、副軸部油溝158S及び主軸部油溝158Tを通して第1、第2の圧縮部12S、12T並びに主軸部153及び副軸部151に供給する。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気調和機の冷凍サイクルに使用されるロータリ圧縮機に関する。
従来、下部にオイルが貯留される密閉された縦置きの圧縮機筐体と、前記圧縮機筐体の上部に配置され第1偏心部及び第2偏心部を有する回転軸を駆動するモータと、前記圧縮機筐体の下部に配置され、側部に放射状に第1吸入孔及び第1ベーン溝が設けられた環状の第1シリンダと、前記回転軸の第1偏心部に嵌合し前記第1シリンダの内壁に沿って該第1シリンダ内を公転する第1環状ピストンと、前記第1ベーン溝内から前記第1シリンダ内に突出して前記第1環状ピストンに当接する第1ベーンと、を備えて成り、圧縮冷媒ガスを前記圧縮機筐体内に吐出する第1の圧縮部と、前記第1の圧縮部の上に配置され、側部に放射状に第2吸入孔及び第2ベーン溝が設けられた環状の第2シリンダと、前記回転軸の第2偏心部に嵌合し前記第2シリンダの内壁に沿って該第2シリンダ内を公転する第2環状ピストンと、前記第2ベーン溝内から前記第2シリンダ内に突出して前記第2環状ピストンに当接する第2ベーンと、を備えて成り、圧縮冷媒ガスを前記圧縮機筐体内に吐出する第2の圧縮部と、前記回転軸の給油縦孔内に配置され前記圧縮機筐体の下部に貯留された潤滑油を前記給油縦孔と連通する給油横孔を通して前記第1、第2圧縮部の摺動部分に供給する給油機構と、を備えるロータリ圧縮機が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
前記給油横孔は、回転軸の副軸部の上部、第1、第2偏心部及び主軸部の下部に設けられている。副軸部の上部及び主軸部の下部には、給油横孔から潤滑油を給油し易くするために、環状溝が形成されている。
特開2009−127507号公報(図1、4、5、段落0032〜0034)
しかしながら、副軸部の上部及び主軸部の下部に環状溝が形成されているので、環状溝の部分で回転軸の軸径が細くなっている上に、副軸部の環状溝の角部から主軸部の環状溝の角部までのスパンが大きく、第1、第2偏心部にかかる負荷により回転軸が撓み易く、環状溝の角部が下端板の副軸受部及び上端板の主軸受部の摺動面に当たって、かじりが発生し易い、という問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、回転軸を撓み難くし、回転軸の副軸部及び主軸部が、下端板の副軸受部及び上端板の主軸受部にかじり難くしたロータリ圧縮機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、上部に冷媒の吐出部が設けられ下部に冷媒の吸入部が設けられ下部に潤滑油が貯留される密閉された縦置きの圧縮機筐体と、前記圧縮機筐体の下部に配置され、環状の第1、第2シリンダと、主軸受部及び吐出弁部を有し前記第2シリンダの上端部を閉塞する上端板と、副軸受部及び吐出弁部を有し前記第2シリンダの下端部を閉塞する下端板と、前記第1、第2シリンダ間を閉塞する中間仕切板と、前記主軸受部及び副軸受部に主軸部及び副軸部が支持された回転軸の第1、第2偏芯部に嵌合され前記第1、第2シリンダの第1、第2シリンダ内壁に沿って該第1、第2シリンダ内を公転し前記第1、第2シリンダ内壁との間に第1、第2作動室を形成する第1、第2環状ピストンと、前記第1、第2シリンダの第1、第2ベーン溝内から前記第1、第2作動室内に突出して前記第1、第2ピストンに当接し前記第1、第2作動室を第1、第2吸入室と第1、第2圧縮室とに区画する第1、第2ベーンと、を備え、前記吸入部を通して冷媒を吸入し、前記圧縮機筐体内を通して前記吐出部から冷媒を吐出する第1、第2の圧縮部と、前記圧縮機筐体の上部に配置され、前記回転軸を介して前記第1、第2の圧縮部を駆動するモータと、を備えるロータリ圧縮機において、前記上端板の主軸受部の第2シリンダ側端部に前記回転軸の主軸部を軸支持させ、前記下端板の副軸受部の第1シリンダ側端部に前記回転軸の副軸部を軸支持させ、前記回転軸に、該回転軸を軸方向に貫通する給油縦孔を設け、該給油縦孔の下部に羽根ポンプを配置し、前記第1、第2偏芯部の外周面に縦方向に第1、第2偏芯部油溝を設け、該第1、第2偏芯部油溝内には、前記給油縦孔と第1、第2偏芯部油溝とを夫々連通させる第1、第2偏芯部給油横孔を設け、前記第1偏心部と第2偏心部の間の回転軸の中間軸部には前記給油縦孔と第1、第2偏芯部油溝とを該中間軸部の外周の表面を介して連通させる中間給油横孔を設け、前記下軸受部及び上軸受部の内周部、又は、これに対応する副軸部及び主軸部の外周部には、夫々前記第1、第2偏芯部油溝に連通する副軸部油溝及び主軸部油溝を設け、前記給油縦孔内に配置された羽根ポンプにより、前記圧縮機筐体の下部に貯留された潤滑油を、前記給油縦孔、第1、第2偏芯部給油横孔、中間給油横孔、中間軸部の外周の表面、第1、第2偏芯部油溝、副軸部油溝及び主軸部油溝を通して前記第1、第2の圧縮部並びに主軸部及び副軸部に供給することを特徴とする。
本発明によれば、回転軸の副軸部及び主軸部に軸径が細い部分が無い上に、第1、第2偏心部にかかる負荷を軸支持する副軸部と主軸部の間のスパンが小さいので、回転軸が撓み難く、副軸部及び主軸部と下端板の副軸受部及び上端板の主軸受部との間にかじりが発生し難い。
図1は、本発明に係るロータリ圧縮機の実施例を示す縦断面図である。 図2は、第1、第2の圧縮部の下から見た横断面図である。 図3は、本発明に係るロータリ圧縮機の実施例の圧縮部を示す拡大縦断面図である。
以下に、本発明にかかるロータリ圧縮機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明に係るロータリ圧縮機の実施例を示す縦断面図であり、図2は、第1、第2の圧縮部の下から見た横断面図であり、図3は、本発明に係るロータリ圧縮機の実施例の圧縮部を示す拡大縦断面図である。
図1に示すように、実施例のロータリ圧縮機1は、密閉された縦置き円筒状の圧縮機筐体10の下部に配置された圧縮部12と、圧縮機筐体10の上部に配置され、回転軸15を介して圧縮部12を駆動するモータ11と、を備えている。
モータ11のステータ111は、円筒状に形成され、圧縮機筐体10の内周面に焼きばめされて固定されている。モータ11のロータ112は、円筒状のステータ111の内部に配置され、モータ11と圧縮部12とを機械的に接続する回転軸15に焼きばめされて固定されている。
圧縮部12は、第1の圧縮部12Sと、第1の圧縮部12Sと並列に配置され第1の圧縮部12Sの上側に積層された第2の圧縮部12Tと、を備えている。図2に示すように、第1、第2の圧縮部12S、12Tは、側部に放射状に、第1、第2吸入孔135S、135T、第1、第2ベーン溝128S、128Tが設けられた環状の第1、第2シリンダ121S、121Tを備えている。
図2に示すように、第1、第2シリンダ121S、121Tには、モータ11の回転軸15と同心に、円形の第1、第2シリンダ内壁123S、123Tが形成されている。第1、第2シリンダ内壁123S、123T内には、シリンダ内径よりも小さい外径の第1、第2環状ピストン125S、125Tが夫々配置され、第1、第2シリンダ内壁123S、123Tと、第1、第2環状ピストン125S、125Tとの間に、冷媒ガスを吸入し圧縮して吐出する第1、第2作動室130S、130Tが形成される。
第1、第2シリンダ121S、121Tには、第1、第2シリンダ内壁123S、123Tから径方向に、シリンダ高さ全域に亘る第1、第2ベーン溝128S、128Tが形成され、第1、第2ベーン溝128S、128T内に、夫々平板状の第1、第2ベーン127S、127Tが、摺動自在に嵌合されている。
図2に示すように、第1、第2ベーン溝128S、128Tの奥部には、第1、第2シリンダ121S、121Tの外周部から第1、第2ベーン溝128S、128Tに連通するように第1、第2のスプリング穴124S、124Tが形成されている。第1、第2のスプリング穴124S、124Tには、第1、第2ベーン127S、127Tの背面を押圧するベーンスプリング(図示せず)が挿入されている。ロータリ圧縮機1の起動時は、このベーンスプリングの反発力により、第1、第2ベーン127S、127Tが、第1、第2ベーン溝128S、128T内から第1、第2作動室130S、130T内に突出し、その先端が、第1、第2環状ピストン125S、125Tの外周面に当接し、第1、第2ベーン127S、127Tにより、第1、第2作動室130S、130Tが、第1、第2吸入室131S、131Tと、第1、第2圧縮室133S、133Tとに区画される。
また、第1、第2シリンダ121S、121Tには、第1、第2ベーン溝128S、128Tの奥部と圧縮機筐体10内とを、図1に示す開口部Rで連通して圧縮機筐体10内の圧縮された冷媒ガスを導入し、第1、第2ベーン127S、127Tに、冷媒ガスの圧力により背圧をかける第1、第2圧力導入路129S、129Tが形成されている。
第1、第2シリンダ121S、121Tには、第1、第2吸入室131S、131Tに外部から冷媒を吸入するために、第1、第2吸入室131S、131Tと外部とを連通させる第1、第2吸入孔135S、135Tが設けられている。
また、図1に示すように、第1シリンダ121Sと第2シリンダ121Tの間には、中間仕切板140が配置され、第1シリンダ121Sの第1作動室130Sと第2シリンダ121Tの第2作動室130Tとを区画、閉塞している。第1シリンダ121Sの下端部には、下端板160Sが配置され、第1シリンダ121Sの第1作動室130Sを閉塞している。また、第2シリンダ121Tの上端部には、上端板160Tが配置され、第2シリンダ121Tの第2作動室130Tを閉塞している。
下端板160Sには、副軸受部161Sが形成され、副軸受部161Sに、回転軸15の副軸部151が回転自在に支持されている。上端板160Tには、主軸受部161Tが形成され、主軸受部161Tに、回転軸15の主軸部153が回転自在に支持されている。
回転軸15は、互いに180°位相をずらして偏心させた第1偏心部152Sと第2偏心部152Tとを備え、第1偏心部152Sは、第1の圧縮部12Sの第1環状ピストン125Sに回転自在に嵌合し、第2偏心部152Tは、第2の圧縮部12Tの第2環状ピストン125Tに回転自在に嵌合している。
回転軸15が回転すると、第1、第2環状ピストン125S、125Tが、第1、第2シリンダ内壁123S、123Tに沿って第1、第2シリンダ121S、121T内を図2の時計回りに公転し、これに追随して第1、第2ベーン127S、127Tが往復運動する。この第1、第2環状ピストン125S、125T及び第1、第2ベーン127S、127Tの運動により、第1、第2吸入室131S、131T及び第1、第2圧縮室133S、133Tの容積が連続的に変化し、圧縮部12は、連続的に冷媒ガスを吸入し圧縮して吐出する。
図1に示すように、下端板160Sの下側には、下マフラーカバー170Sが配置され、下端板160Sとの間に下マフラー室180Sを形成している。そして、第1の圧縮部12Sは、下マフラー室180Sに開口している。すなわち、下端板160Sの第1ベーン127S近傍には、第1シリンダ121Sの第1圧縮室133Sと下マフラー室180Sとを連通する第1吐出孔190S(図2参照)が設けられ、第1吐出孔190Sには、圧縮された冷媒ガスの逆流を防止する第1吐出弁200Sが配置されている。
下マフラー室180Sは、環状に形成された1つの室であり、第1の圧縮部12Sの吐出側を、下端板160S、第1シリンダ121S、中間仕切板140、第2シリンダ121T及び上端板160Tを貫通する冷媒通路136(図2参照)を通して上マフラー室180T内に連通させる連通路の一部である。下マフラー室180Sは、吐出冷媒ガスの圧力脈動を低減させる。また、第1吐出弁200Sに重ねて、第1吐出弁200Sの撓み開弁量を制限するための第1吐出弁押さえ201Sが、第1吐出弁200Sとともにリベットにより固定されている。第1吐出孔190S、第1吐出弁200S及び第1吐出弁押さえ201Sは、下端板160Sの吐出弁部を構成している。
図1に示すように、上端板160Tの上側には、上マフラーカバー170Tが配置され、上端板160Tとの間に上マフラー室180Tを形成している。上端板160Tの第2ベーン127T近傍には、第2シリンダ121Tの第2圧縮室133Tと上マフラー室180Tとを連通する第2吐出孔190T(図2参照)が設けられ、第2吐出孔190Tには、圧縮された冷媒ガスの逆流を防止する第2吐出弁200Tが配置されている。また、第2吐出弁200Tに重ねて、第2吐出弁200Tの撓み開弁量を制限するための第2吐出弁押さえ201Tが、第2吐出弁200Tとともにリベットにより固定されている。上マフラー室180Tは、吐出冷媒の圧力脈動を低減させる。第2吐出孔190T、第2吐出弁200T及び第2吐出弁押さえ201Tは、上端板160Tの吐出弁部を構成している。
第1シリンダ121S、下端板160S、下マフラーカバー170S、第2シリンダ121T、上端板160T、上マフラーカバー170T及び中間仕切板140は、通しボルト175等により一体に締結されている。通しボルト175等により一体に締結された圧縮部12のうち、上端板160Tの外周部が、圧縮機筐体10にスポット溶接により固着され、圧縮部12を圧縮機筐体10に固定している。
円筒状の圧縮機筐体10の外周壁には、軸方向に離間して下部から順に、第1、第2貫通孔101、102が、第1、第2吸入管104、105を通すために設けられている。また、圧縮機筐体10の外側部には、独立した円筒状の密閉容器からなるアキュムレータ25が、アキュムホルダー252及びアキュムバンド253により保持されている。
アキュムレータ25の天部中心には、冷凍サイクルと接続するシステム接続管255が接続され、アキュムレータ25の底部に設けられた底部貫通孔257には、一端がアキュムレータ25の内部上方まで延設され、他端が、第1、第2吸入管104、105の他端に接続される第1、第2低圧連絡管31S、31Tが接続されている。
冷凍サイクルの低圧冷媒をアキュムレータ25を介して第1、第2の圧縮部12S、12Tに導く第1、第2低圧連絡管31S、31Tは、吸入部としての第1、第2吸入管104、105を介して第1、第2シリンダ121S、121Tの第1、第2吸入孔135S、135T(図2参照)に接続されている。すなわち、第1、第2吸入孔135S、135Tは、冷凍サイクルに並列に連通している。
圧縮機筐体10の天部には、冷凍サイクルと接続し高圧冷媒ガスを冷凍サイクルに吐出する吐出部としての吐出管107が接続されている。すなわち、第1、第2吐出孔190S、190Tは、冷凍サイクルに連通している。
次に、図3を参照して、実施例のロータリ圧縮機の特徴的な構成について説明する。従来のロータリ圧縮機では、回転軸15の副軸部151の上部及び主軸部153の下部に、環状溝が設けられ、環状溝内に給油縦孔に連通する給油横孔が設けられていたが、実施例のロータリ圧縮機1では、副軸部151及び主軸部153に、環状溝及び環状溝内の給油横孔は設けられていない。
そのため、副軸部151は、下端板160Sの副軸受部161Sの第1シリンダ121S側端部に軸支持され、主軸部153は、上端板160Tの主軸受部161Tの第2シリンダ121T側端部に軸支持される(従来は、副軸受部161Sの第1シリンダ121S側端部及び主軸受部161Tの第2シリンダ121T側端部には、上記の環状溝が位置していて、副軸受部161Sの第1シリンダ121S側端部及び主軸受部161Tの第2シリンダ121T側端部は、回転軸15の軸支持に寄与していなかった。)。
実施例のロータリ圧縮機1では、副軸部151の上部及び主軸部153の下部に環状溝が形成されていないので、回転軸15に軸径の細い部分が無い。また、副軸部151は、下端板160Sの副軸受部161Sの第1シリンダ121S側端部に軸支持され、主軸部153は、上端板160Tの主軸受部161Tの第2シリンダ121T側端部に軸支持されるので、軸支持点間のスパンが短く、第1、第2偏心部152S、152Tに負荷がかかっても、回転軸15が撓み難く、回転軸15の副軸受部151及び主軸部153と下端板160Sの副軸受部161S及び上端板160Tの主軸受部161Tとの間に、かじりが発生し難い。
圧縮機筐体10内には、およそ第2シリンダ121Tの高さまで潤滑油が封入されている。回転軸15には、中心部を貫通する給油縦孔155が設けられている。給油縦孔155は、副軸部151から第2偏芯部152Tまでの範囲では内径が太く内部に後述の羽根ポンプ155Bが収納され、主軸部153から上の範囲では内径が細くなっている。第1偏芯部152Sの外周面には、縦方向に第1偏芯部油溝157Sが設けられ、第1偏芯部油溝157S内には、給油縦孔155と第1偏芯部油溝157Sとを連通させる第1偏芯部給油横孔156Sが設けられている。また、第2偏芯部152Tの外周面には、縦方向に第2偏芯部油溝157Tが設けられ、第2偏芯部油溝157T内には、給油縦孔155と第2偏芯部油溝157Tとを連通させる第2偏芯部給油横孔156Tが設けられている。
また、下軸受部161S及び上軸受部161Tの内周部、又は、これに対応する副軸部151及び主軸部153の外周部には、第1偏芯部油溝157Sを介して第1偏芯部給油横孔156Sに連通する副軸部油溝158S(図3では、副軸部151の裏側に、軸線に対して傾斜して配置されている。)及び第2偏芯部油溝157Tを介して第2偏芯部給油横孔156Tに連通する主軸部油溝158T(図3では、主軸部153の裏側に、軸線に対して傾斜して配置されている。)を設けている。主軸部153は、第2偏芯部給油横孔156Tの上方に位置し、副軸部151よりも潤滑油が供給され難いので、第2偏芯部給油横孔156Tの径を、第1偏芯部給油横孔156Sの径よりも大きくし、主軸部153に潤滑油が供給され易くするとよい。
また、第1、第2の圧縮部12S、12T、副軸部151及び主軸部153への給油量を増やすために、回転軸15の第1偏心部152Sと第2偏心部152Tの間の中間軸部154に、中間給油横孔159を設ける。中間給油横孔159は、給油縦孔155と第1、第2偏芯部油溝157S、157Tとを、中間軸部154の外周の表面を介して連通させる。中間給油横孔159は、中間軸部154に、軸方向又は周方向にずらして複数設けるとよい。第2の圧縮部12T及び主軸部153は、中間給油横孔159よりも上方に位置し、潤滑油が供給され難いので、中間給油横孔159は、中間軸部154の上部に設けるとよい。
給油縦孔155内には、羽根ポンプ155Bを配置し、回転軸15の回転とともに回転する羽根ポンプ155Bにより潤滑油に遠心力を与えて給油性能を向上させ、特に、潤滑油面より高い位置に位置する主軸部153を確実に潤滑するようにしている。
以上説明した、給油縦孔155、羽根ポンプ155B、第1、第2偏芯部給油横孔156S、156T、副軸部油溝158S、主軸部油溝158T、中間給油横孔159、中間軸部の外周の表面、第1、第2偏芯部油溝157S、157T等を含む給油機構155Aにより、圧縮機筐体10の下部に貯留された潤滑油は、給油パイプ16から汲み上げられ、副軸部151、第1、第2の圧縮部12S、12T及び主軸部153を潤滑する。
1 ロータリ圧縮機
10 圧縮機筐体
11 モータ
12 圧縮部
15 回転軸
16 給油パイプ
25 アキュムレータ
31S 第1低圧連絡管
31T 第2低圧連絡管
101 第1貫通孔
102 第2貫通孔
104 第1吸入管
105 第2吸入管
107 吐出管(吐出部)
111 ステータ
112 ロータ
12S 第1の圧縮部
12T 第2の圧縮部
121S 第1シリンダ(シリンダ)
121T 第2シリンダ(シリンダ)
123S 第1シリンダ内壁(シリンダ内壁)
123T 第2シリンダ内壁(シリンダ内壁)
124S 第1スプリング穴
124T 第2スプリング穴
125S 第1環状ピストン(環状ピストン)
125T 第2環状ピストン(環状ピストン)
127S 第1ベーン(ベーン)
127T 第2ベーン(ベーン)
128S 第1ベーン溝(ベーン溝)
128T 第2ベーン溝(ベーン溝)
129S 第1圧力導入路
129T 第2圧力導入路
130S 第1作動室(作動室)
130T 第2作動室(作動室)
131S 第1吸入室(吸入室)
131T 第2吸入室(吸入室)
133S 第1圧縮室(圧縮室)
133T 第2圧縮室(圧縮室)
135S 第1吸入孔(吸入孔)
135T 第2吸入孔(吸入孔)
136 冷媒通路
140 中間仕切板
151 副軸部
152S 第1偏心部(偏心部)
152T 第2偏心部(偏心部)
153 主軸部
154 中間軸部
155 給油縦孔
155A 給油機構
155B 羽根ポンプ
156S 第1偏芯部給油横孔
156T 第2偏芯部給油横孔
157S 第1偏芯部油溝
157T 第2偏芯部油溝
158S 副軸部油溝
158T 主軸部油溝
159 中間給油横孔
160S 下端板(端板)
160T 上端板(端板)
161S 副軸受部
161T 主軸受部
170S 下マフラーカバー
170T 上マフラーカバー
175 通しボルト
180S 下マフラー室
180T 上マフラー室
190S 第1吐出孔(吐出孔)
190T 第2吐出孔(吐出孔)
200S 第1吐出弁
200T 第2吐出弁
201S 第1吐出弁押さえ
201T 第2吐出弁押さえ
252 アキュムホルダー
253 アキュムバンド
255 システム接続管
R 第1、第2圧力導入路の開口部

Claims (3)

  1. 上部に冷媒の吐出部が設けられ下部に冷媒の吸入部が設けられ下部に潤滑油が貯留される密閉された縦置きの圧縮機筐体と、
    前記圧縮機筐体の下部に配置され、環状の第1、第2シリンダと、主軸受部及び吐出弁部を有し前記第2シリンダの上端部を閉塞する上端板と、副軸受部及び吐出弁部を有し前記第2シリンダの下端部を閉塞する下端板と、前記第1、第2シリンダ間を閉塞する中間仕切板と、前記主軸受部及び副軸受部に主軸部及び副軸部が支持された回転軸の第1、第2偏芯部に嵌合され前記第1、第2シリンダの第1、第2シリンダ内壁に沿って該第1、第2シリンダ内を公転し前記第1、第2シリンダ内壁との間に第1、第2作動室を形成する第1、第2環状ピストンと、前記第1、第2シリンダの第1、第2ベーン溝内から前記第1、第2作動室内に突出して前記第1、第2ピストンに当接し前記第1、第2作動室を第1、第2吸入室と第1、第2圧縮室とに区画する第1、第2ベーンと、を備え、前記吸入部を通して冷媒を吸入し、前記圧縮機筐体内を通して前記吐出部から冷媒を吐出する第1、第2の圧縮部と、
    前記圧縮機筐体の上部に配置され、前記回転軸を介して前記第1、第2の圧縮部を駆動するモータと、
    を備えるロータリ圧縮機において、
    前記上端板の主軸受部の第2シリンダ側端部に前記回転軸の主軸部を軸支持させ、前記下端板の副軸受部の第1シリンダ側端部に前記回転軸の副軸部を軸支持させ、
    前記回転軸に、該回転軸を軸方向に貫通する給油縦孔を設け、該給油縦孔の下部に羽根ポンプを配置し、前記第1、第2偏芯部の外周面に縦方向に第1、第2偏芯部油溝を設け、該第1、第2偏芯部油溝内には、前記給油縦孔と第1、第2偏芯部油溝とを夫々連通させる第1、第2偏芯部給油横孔を設け、前記第1偏心部と第2偏心部の間の回転軸の中間軸部には前記給油縦孔と第1、第2偏芯部油溝とを該中間軸部の外周の表面を介して連通させる中間給油横孔を設け、前記下軸受部及び上軸受部の内周部、又は、これに対応する副軸部及び主軸部の外周部には、夫々前記第1、第2偏芯部油溝に連通する副軸部油溝及び主軸部油溝を設け、
    前記給油縦孔内に配置された羽根ポンプにより、前記圧縮機筐体の下部に貯留された潤滑油を、前記給油縦孔、第1、第2偏芯部給油横孔、中間給油横孔、中間軸部の外周の表面、第1、第2偏芯部油溝、副軸部油溝及び主軸部油溝を通して前記第1、第2の圧縮部並びに主軸部及び副軸部に供給することを特徴とするロータリ圧縮機。
  2. 前記第2偏心部給油横孔の径を第1偏心部給油横孔の径よりも大きくしたことを特徴とする請求項1に記載のロータリ圧縮機。
  3. 前記中間給油横孔を、前記中間軸部に複数設けたことを特徴とする請求項1に記載のロータリ圧縮機。
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