JP2013180442A - 製函装置及びこの製函装置に適用される包装容器用ブランクシート - Google Patents
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Abstract
【課題】製函装置の給紙ミスを防止し得る製函装置及び包装容器用ブランクシートを提供する。
【解決手段】給紙機構に積載された包装容器の原紙となるブランクシート1を送出手段によって一枚ずつ給紙し、給紙されたブランクシート1を所定の位置で折曲することによりブランクシート1を製函する製函装置50であって、ブランクシート1の給紙時にブランクシート1に向かって送風し、ブランクシート1,1同士の間に空気を送り込む送風手段Xを有していることを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】給紙機構に積載された包装容器の原紙となるブランクシート1を送出手段によって一枚ずつ給紙し、給紙されたブランクシート1を所定の位置で折曲することによりブランクシート1を製函する製函装置50であって、ブランクシート1の給紙時にブランクシート1に向かって送風し、ブランクシート1,1同士の間に空気を送り込む送風手段Xを有していることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、包装容器用ブランクシートを好適に給紙し得る製函装置及びこの製函装置に適用される包装容器用ブランクシートに関する。
従来より、ファーストフード店等において提供されるハンバーガー等の包装容器は、所定の形状に打ち抜かれたブランクシートを製函装置によって折曲及び接着して形成されている。
前記ブランクシートは、底板部と底板部から立ち上がる側板部と糊代となる糊代部とを形成するように、折り目及び切れ目を有している。
そして、前記ブランクシートを使用して容器を連続的に製造するにあたっては、多数枚の束に積み重ねられた前記ブランクシートを製函装置の給紙機構に供給しておき、この給紙機構からブランクシートを一枚ずつ間歇的に搬送機構に給紙し、搬送機構においてブランクシートの糊代部に接着剤を塗布するなどの作業を行う。その後、製函装置の製函機構において雄型でブランクシートを雌型内に押し込むことにより、ブランクシートを折り目に沿って折り曲げるとともに糊代部を接着対象の側板部に圧着させて容器としている。
前記ブランクシートは、底板部と底板部から立ち上がる側板部と糊代となる糊代部とを形成するように、折り目及び切れ目を有している。
そして、前記ブランクシートを使用して容器を連続的に製造するにあたっては、多数枚の束に積み重ねられた前記ブランクシートを製函装置の給紙機構に供給しておき、この給紙機構からブランクシートを一枚ずつ間歇的に搬送機構に給紙し、搬送機構においてブランクシートの糊代部に接着剤を塗布するなどの作業を行う。その後、製函装置の製函機構において雄型でブランクシートを雌型内に押し込むことにより、ブランクシートを折り目に沿って折り曲げるとともに糊代部を接着対象の側板部に圧着させて容器としている。
ところで、製函装置の給紙機構に積載されたブランクシートは、多数枚を束に積み重ねられた状態であるため、隣接するブランクシート間に空気層が無くなり、密着して離れ難くなることがある。このため、ブランクシートは、製函装置の搬送機構への給紙時に一枚ずつ給紙されるべきところ、他のブランクシートと密着した(二枚以上重ねられた)状態で搬送され、製函不良となり、包装容器の製造の歩留まりを低下させてしまうことがあるという問題があった。また、ブランクシートが側板部又は糊代部を形成するための切れ目を有しているため、製函装置の給紙機構に積載された時に側板部又は糊代部が切れ目において僅かに浮いたり反り返ったりすることがあり、この場合にも上記と同様にブランクシートが二枚以上重ねされた状態で搬出され、上記と同様の問題が生ずることがあった。
これらの場合、2枚のブランクシートは、搬送機構で詰まったり、不適切な状態で雄型により雌型内に押し込まれて破断したりすることがあり、人手によるメンテナンスが必要となるとともに、製函作業を中断させることにより製造効率を低下させるという問題があった。
これらの場合、2枚のブランクシートは、搬送機構で詰まったり、不適切な状態で雄型により雌型内に押し込まれて破断したりすることがあり、人手によるメンテナンスが必要となるとともに、製函作業を中断させることにより製造効率を低下させるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みて、製函装置の給紙ミスを防止し得る製函装置及び包装容器用ブランクシートを提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を提供している。
請求項1の発明は、給紙機構に積載された包装容器の原紙となるブランクシートを送出手段によって一枚ずつ給紙し、給紙された前記ブランクシートを所定の位置で折曲することにより前記ブランクシートを製函する製函装置であって、前記ブランクシートの給紙時に前記ブランクシートに向かって送風し、ブランクシート同士の間に空気を送り込む送風手段を有していることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の製函装置であって、前記送風手段は、前記ブランクシートの送出方向前方側から前記ブランクシートに向かって送風するよう配置されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、シートを所定の形状に切断するとともに所定の位置で折曲させる折り目を形成することによって、底板部とこの底板部から外方へ延出した側板部と、この側板部から延出した糊代部とが形成され、製函装置に給紙されて前記折り目に沿って折曲されることにより、前記底板部とこの底板部から立ち上がる前記側板部とを備えた容器に形成される包装容器用ブランクシートであって、前記側板部と前記糊代部との間には、これら側板部及び糊代部の板面への空気の流入を促す切欠が形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の包装容器用ブランクシートであって、前記切欠が外方に向かって漸次拡開されていることを特徴とする。
請求項1の発明は、給紙機構に積載された包装容器の原紙となるブランクシートを送出手段によって一枚ずつ給紙し、給紙された前記ブランクシートを所定の位置で折曲することにより前記ブランクシートを製函する製函装置であって、前記ブランクシートの給紙時に前記ブランクシートに向かって送風し、ブランクシート同士の間に空気を送り込む送風手段を有していることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の製函装置であって、前記送風手段は、前記ブランクシートの送出方向前方側から前記ブランクシートに向かって送風するよう配置されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、シートを所定の形状に切断するとともに所定の位置で折曲させる折り目を形成することによって、底板部とこの底板部から外方へ延出した側板部と、この側板部から延出した糊代部とが形成され、製函装置に給紙されて前記折り目に沿って折曲されることにより、前記底板部とこの底板部から立ち上がる前記側板部とを備えた容器に形成される包装容器用ブランクシートであって、前記側板部と前記糊代部との間には、これら側板部及び糊代部の板面への空気の流入を促す切欠が形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の包装容器用ブランクシートであって、前記切欠が外方に向かって漸次拡開されていることを特徴とする。
本発明の製函装置及び包装容器用ブランクシートによれば、製函装置の給紙機構からブランクシート同士が重なって給紙されることを有効に防止することができるという効果を奏する。
以下、図を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の製函装置に用いられ、本発明の一実施形態として示した包装容器用ブランクシート(以下、単に「ブランクシート」と称する)1の平面図であり、図2は、ブランクシート1により形成された包装容器1Aを示す斜視図である。
図1に示すブランクシート1は、ファーストフード店等において提供されるハンバーガー等を包装する包装容器1A(図2参照)の原型となる薄板状のシートであり、主として紙材料を原料として形成されている。
図1は、本発明の製函装置に用いられ、本発明の一実施形態として示した包装容器用ブランクシート(以下、単に「ブランクシート」と称する)1の平面図であり、図2は、ブランクシート1により形成された包装容器1Aを示す斜視図である。
図1に示すブランクシート1は、ファーストフード店等において提供されるハンバーガー等を包装する包装容器1A(図2参照)の原型となる薄板状のシートであり、主として紙材料を原料として形成されている。
図1に示すように、ブランクシート1は、図2に示す容器部2Aを形成する容器形成部2と、図2に示す蓋部3Aを形成する蓋部形成部3とが連結部4において連結されている。
容器形成部2には、略矩形の底板部5Aと、底板部5Aから延出する側板部6A〜6Dとを形成する折り目7,8,9,10が設けられている。
容器形成部2には、略矩形の底板部5Aと、底板部5Aから延出する側板部6A〜6Dとを形成する折り目7,8,9,10が設けられている。
側板部6A〜6Dは、図2に示すように包装容器1Aにした際に、底板部5Aから立ち上がって底板部5Aの四方を取り囲む正面側板部6A、側面側板部6B、背面側板部6C、側面側板部6D(これらを「側板部6A〜6D」ということもある)となるものである。
図1に示すように、正面側板部6A、側面側板部6B、背面側板部6C、側面側板部6Dは、それぞれ折り目7〜10と、底板部5Aの角部5a〜5dから外方に延びる折り目6a,6b,6c,6dと、外縁15,16,4,17とによって、外方に向かうに従って漸次裾広がりとなった概略台形に形成されている。
正面側板部6Aと背面側板部6Cの長手方向両端には、それぞれ長手方向に向かって先端が漸次すぼむように形成された略台形の糊代部P1,P2,P3,P4が延出している。これらの糊代部P1,P2及び糊代部P3,P4は、図2に示すように側板部6A〜6Dが底板部5Aから立ち上がった際に、正面側板部6Aと隣り合う側面側板部6B,6D、並びに背面側板部6Cと側面側板部6B,6Dとを連結できるようになっている。
図1に示すように、正面側板部6Aから延出した糊代部P1,P2と側面側板部6B,6Dとの間には、切欠11,12が形成されており、背面側板部6Cから延出した糊代部P3,P4と側面側板部6B,6Dとの間には切欠13,14が形成されている。
切欠11〜14は、それぞれ外方に向かって漸次拡開するように、すなわちブランクシート1の外方から内方に向かって(つまり角部5a〜5dに向かって)絞り込まれるように形成され、互いに隣り合う側板部6B,6Dと糊代部P1〜P4との間に距離を設けて空気を流動させ、これらの側板部6B,6D及び糊代部P1〜P4の板面間への空気の流入を促すようになっている。
側面側板部6Bを形成する外縁16は、糊代部P1側に先端に向かって先鋭に形成された係止部20を形成しており、側面側板部6Dを形成する外縁17は、糊代部P2側に先端に向かって先鋭に形成された係止部21を形成している。
背面側板部6Cに連設された蓋部形成部3は、連結部4を中心として概略対称となるように形成されている。
蓋部形成部3には、略矩形の天板部25Aを形成する中央部と、中央部から延在する側板部26A〜26Dを形成する折り目27,28,29,30が設けられている。
蓋部形成部3には、略矩形の天板部25Aを形成する中央部と、中央部から延在する側板部26A〜26Dを形成する折り目27,28,29,30が設けられている。
側板部26A〜26Dは、容器形成部2の側板部6A〜6Dと同様に、外方に向かって漸次裾広がりとなる正面側板部26A、側面側板部26B、背面側板部26C、側面側板部26D(これらを「側板部26A〜26D」ということもある)と、天板部25Aから立ち上がった状態で隣り合う側板部26A〜26D同士を連結させる糊代部R1〜R4とを形成する壁部を備えている。
蓋部形成部3においては、容器形成部2の背面側板部6Cと連結している壁部が背面側板部26Cとなり、これに対向して正面側板部26Aが設けられている。また、これら正面側板部26A及び背面側板部26Cとの間に側面側板部26B,26Dが設けられている。
背面側板部26Cは、容器形成部2の背面側板部6Cと同様に形成されるとともに、長手方向両端部に側面側板部26B,26Dと連結させる糊代部R3,R4が延出している。また、糊代部R3,R4と側面側板部26B,26Dとの間には外方に向かって漸次拡開する(すなわちブランクシート1の外方から内方に向かって絞り込まれた形状の)切欠35,36が形成され、互いに隣り合う側板部6B,6Dと糊代部R3,R4との間に距離を設けて空気を流動させ、これらの側板部6B,6D及び糊代部R3,R4の板面間への空気の流入を促すようになっている。
一方、正面側板部26A及び正面側板部側26Aの糊代部R1,R2は、容器形成部2のそれらと形状が若干異なっている。
すなわち、正面側板部26Aは、外方に向かって漸次広がった後、やや窄むように形成され、先端縁の両側において長手方向に突出する被係止部40,41が設けられた形状となっている。また、糊代部R1,R2は、側面側板部26B,26Dから延出している。
すなわち、正面側板部26Aは、外方に向かって漸次広がった後、やや窄むように形成され、先端縁の両側において長手方向に突出する被係止部40,41が設けられた形状となっている。また、糊代部R1,R2は、側面側板部26B,26Dから延出している。
そして、糊代部R1,R2と正面側板部26Aとの間には、切欠37,38が設けられて互いに分離できるようになっており、互いに隣り合う側板部26Aと糊代部R1,R2との間に距離を設けて空気を流動させ、これらの側板部26A及び糊代部R1,R2の板面間への空気の流入を促すようになっている。これらの糊代部R1,R2は、側面側板部26B,26D及び正面側板部26Aが天板部25Aから立ち上がった際に、内側に折り込まれて正面側板部26A側に対向して重なり、この正面側板部26Aの被係止部40,41の形状に重なる係止部42,43を有する外形に形成されている。
次に、ブランクシート1を用いて包装容器1Aを製函する製函装置50について図3〜図9を用いて説明する。なお、図4は、製函装置50にブランクシート1を設置した状態で、最下位置のブランクシート1のみを示しその上部に積載されたブランクシート1,1・・を省略した平面図であり、図6〜図9は、製函装置50の製函機構53を後述するタワー部72の先端側から雄型64に向かって視た図である。
図3に示す製函装置50は、図1に示すように、予め所定の形状に打ち抜くとともに、所定の位置に折り目7〜10,27〜30及び切欠11〜14,35〜38が形成されたブランクシート1を給紙し、給紙されたブランクシート1を折曲及び糊付けして自動で図2に示す包装容器1Aとするものであり、図3に示すように、ブランクシート1を積載する給紙機構51と、ブランクシート1を搬送し諸工程を経させる搬送機構52と、ブランクシート1を折曲し包装容器1Aとする製函機構53とを備えている。
図3に示す製函装置50は、図1に示すように、予め所定の形状に打ち抜くとともに、所定の位置に折り目7〜10,27〜30及び切欠11〜14,35〜38が形成されたブランクシート1を給紙し、給紙されたブランクシート1を折曲及び糊付けして自動で図2に示す包装容器1Aとするものであり、図3に示すように、ブランクシート1を積載する給紙機構51と、ブランクシート1を搬送し諸工程を経させる搬送機構52と、ブランクシート1を折曲し包装容器1Aとする製函機構53とを備えている。
給紙機構51は、ブランクシート1を積載するとともに搬送機構52にブランクシート1を1枚ずつ間歇的に給紙するものであり、ブランクシート1を積載するフィーダーテーブル(図4参照)、ブランクシート1の送出方向に回転するよう配置されたフィーダーベルト55、積載されたブランクシート1の先端1mが下方から上方に向かって僅かずつ後方にずれるようにし、ブランクシート1の先端1mを1枚ずつ突出させるフロントガイド56、ブランクシート1の後端1nを支持するバックガイド57、最下部に位置するブランクシート1を1枚だけ通過させる開口部58aを形成し、それ以外のブランクシート1の移動を規制するシャッターゲート58、及びシャッターゲート58の開口部58aに向かって送風する送風ノズルXを備えている。本実施形態においては、ブランクシート1は、側板部6B,26Bが送出方向先端側となるように配置されている。
送風ノズルXは、ブランクシート1の給紙時にブランクシート1に向かって送風し、積載された複数のブランクシート1,1・・同士の板面間に空気を送り込むことによって、これらのブランクシート1,1同士を分離させる送風及びブランクシート分離手段である。
送風ノズルXは、図4に示すように、シャッターゲート58の開口部58aの両端側及びその中央に設置されて、ブランクシート1,1同士が密着して離れ難くなっている場合、又は外形が複雑な形状に切断され、送出方向に移動する際に上面に当接するブランクシート1を引っ掛けやすくなっている場合に、ブランクシート1の側板部6A,6C,26C,26Aに向かって送風できるようになっている。
送風ノズルXは、図4に示すように、シャッターゲート58の開口部58aの両端側及びその中央に設置されて、ブランクシート1,1同士が密着して離れ難くなっている場合、又は外形が複雑な形状に切断され、送出方向に移動する際に上面に当接するブランクシート1を引っ掛けやすくなっている場合に、ブランクシート1の側板部6A,6C,26C,26Aに向かって送風できるようになっている。
搬送機構52は、給紙機構51から送出されたブランクシート1を製函機構53に向けて搬送する部分であり、フィーダーベルト55の先端部において給紙機構51から送出されたブランクシート1を搬送する搬送ベルト59と、搬送ベルト59により送出されたブランクシート1を製函機構53に向けて進行させている間にブランクシート1を検知する給紙検知光電管60と、図1に示す糊代部P1〜P4,R1〜R4の一方の面に接着剤を塗布するグルーガン61と、グルーガン光電管62と、ブランクシート1が折り目7〜10,27〜30に沿って折れやすくなるように、ブランクシート1を予備的に折曲する予備折装置63とを備えている。
製函機構53は、搬出されてきた立ち上がり姿勢の図1に示すブランクシート1の底板部5A及び天板部25Aに雄型64を当接させた状態で、雄型64を雌型65内に押し入れることにより、図1に示す底板部5A及び天板部25Aを取り囲む側板部6A〜6D,26A〜26Dを立ち上げるとともに、糊代部P1〜P4,R1〜R4を側板部6B,6D,26A〜26Dの各内面に貼着させてブランクシート1を包装容器1Aとする部分である。
図5に示すように、雄型64は、ブランクシート1の側板部6A〜6D,26A〜26D(図8参照)の板面に当接する側壁64a,64a・・を有する型を隣り合わせに並べて形成され、雌型65内に進入退避自在に設けられている。
図5に示すように、雄型64は、ブランクシート1の側板部6A〜6D,26A〜26D(図8参照)の板面に当接する側壁64a,64a・・を有する型を隣り合わせに並べて形成され、雌型65内に進入退避自在に設けられている。
雌型65は、雄型64を底板部5A及び天板部25Aに接近させて当接した際に、先ず連結部4を折曲して図2に示すV字状のヒンジ部66にする薄板状のヒンジ形成部材67,67と、ヒンジ部66の形成開始後に糊代部P1〜P4,R1〜R4に当接してこれらを折曲する糊代折り曲げ冶具68,68・・,69,69,70,70と、糊代部P1〜P4,R1〜R4の折曲が進行した後に側板部6A〜6D,26A〜26Dに当接し始め、この側板部6A〜6D,26A〜26Dを折曲する複数の棒部材71,71・・からなるタワー部72(図5参照)とを備えたものである。
図5に示すタワー部72は、棒部材71,71・・の平板面71a,71a・・が図8に示す側板部6A〜6D,26A〜26Dに当接するように配置され、このタワー部72内に完全に押し込まれることにより図3に示すようにブランクシート1から包装容器1Aに形成され、包装容器1A,1A・・を重ねた状態で一方向に押し出すようになっている。
以上の構成の下に、ブランクシート1を使用して製函装置50により包装容器1Aを製造する場合のブランクシート1の作用及び機能について説明する。
まず、図3に示すように、多数のブランクシート1,1・・を積み重ね、図1に示す容器形成部2及び蓋部形成部3が進行方向に直交する方向に配列される向きにして給紙機構51のフィーダーテーブル(図4参照)に載置する。この際、ブランクシート1の進行方向後端1nにバックガイド57を当接させるとともに、ブランクシート1をフロントガイド56に向かって押し当て、先端1m及び後端1nがフロントガイド56の傾斜に従って傾斜するように、すなわち同寸法ずつ後端1nに向かってずれ、先端1mが一枚ずつ突出した状態で重なるようにする。
まず、図3に示すように、多数のブランクシート1,1・・を積み重ね、図1に示す容器形成部2及び蓋部形成部3が進行方向に直交する方向に配列される向きにして給紙機構51のフィーダーテーブル(図4参照)に載置する。この際、ブランクシート1の進行方向後端1nにバックガイド57を当接させるとともに、ブランクシート1をフロントガイド56に向かって押し当て、先端1m及び後端1nがフロントガイド56の傾斜に従って傾斜するように、すなわち同寸法ずつ後端1nに向かってずれ、先端1mが一枚ずつ突出した状態で重なるようにする。
この状態で製函装置50を駆動し、フィーダーベルト55及び搬送ベルト59を回転させるとともに、送風ノズルXからの送風を開始すると、フィーダーベルト55に当接している最下位置のブランクシート1がベルト55の回動に従って移動し、開口部58aに進入する。
この際、移動しているブランクシート1の上方に配置されたブランクシート1は、ブランクシート1に随伴して進行方向に移動しようとするが、シャッターゲート58の壁面に当接してそれ以上の移動が規制されるため、最下位置のブランクシート1だけが開口部58aを通過する。
この際、移動しているブランクシート1の上方に配置されたブランクシート1は、ブランクシート1に随伴して進行方向に移動しようとするが、シャッターゲート58の壁面に当接してそれ以上の移動が規制されるため、最下位置のブランクシート1だけが開口部58aを通過する。
また、図1に示すブランクシート1,1・・同士が密着して離れ難くなっている場合又はブランクシート1が側板部6A〜6D,26A〜26D又は糊代部P1〜P4,R1〜R4のいずれかの片において僅かに反り返り他のブランクシート1の端部を引っ掛けている場合であっても、送風ノズルXから切欠11〜14,35〜38に空気を噴出し、側板部6A〜6D,26A〜26D又は糊代部P1〜P4,R1〜R4の板面間に空気を流入させてブランクシート1,1を分離させことができる。この際、切欠11〜14,35〜38は、外方から内方に向かって絞り込まれて形成されているため、切欠11〜14,35〜38が絞り込まれた終焉部(すなわち角部5a〜5d等の近傍)では、空気の圧力が高くなりブランクシート1,1同士を容易に分離する。
こうしてブランクシート1は、給紙機構51から1枚ずつ間歇的に給紙され、搬送機構52に送られる。搬送機構52に送られたブランクシート1は、搬送機構52に送られてきたことを給紙検知光電管60によって検知され、更にグルーガン光電管62の設置位置を通過した後に所定のタイミングでグルーガン61によって糊代部P1〜P4,R1〜R4の一方の板面に接着剤を塗布される。
その後、ブランクシート1は予備折装置63によって折り目7〜10,27〜30に予備的な折り癖を付けられ、製函機構53に送出される。
その後、ブランクシート1は予備折装置63によって折り目7〜10,27〜30に予備的な折り癖を付けられ、製函機構53に送出される。
製函機構53に送出されたブランクシート1は、立ち上がり姿勢で不図示のシート受具上に配置された後、図5、図6に示すように雌型65(図6においては紙面手前側)に向かって進出する雄型64に底板部5A及び天板部25Aの板面を押される。そうすると、容器形成部2と蓋部形成部3との間に形成された連結部4の折り目にヒンジ形成部材67,67が当接する。ブランクシート1は、この状態のままタワー部72の形成方向(L1方向)に押圧されることにより、容器形成部2の背面側板部6Cと蓋部形成部3の背面側板部26Cとが互いに接近しV字状の谷間を形成してヒンジ部66が折曲される。
ヒンジ部66が形成され始め、更に雄型64がブランクシート1と共に雌型65に向かって進入すると、図7、図8に示すように糊代折り曲げ冶具68,68・・,69,69,70,70が糊代部P1〜P4,R1〜R4に当接し糊代部P1〜P4,R1〜R4を折曲させ始める。
そして、更に雄型64がブランクシート1と共にタワー部72内に向かって移動すると、棒部材71,71・・が側板部6A〜6D,26A〜26Dに当接して側板部6A〜6D,26A〜26Dを底板部6A及び天板部26Aから立ち上げるように折り目7〜10、27〜30を折曲する。
そして、更に雄型64がブランクシート1と共にタワー部72内に向かって移動すると、棒部材71,71・・が側板部6A〜6D,26A〜26Dに当接して側板部6A〜6D,26A〜26Dを底板部6A及び天板部26Aから立ち上げるように折り目7〜10、27〜30を折曲する。
そして、図9に示すように、ブランクシート1が棒部材71,71・・からなるタワー72内に完全に押し込まれると、糊代部P1〜P4,R1〜R4の接着剤を塗布した面が側面側板部6B,6D,26A〜26Dの内側に当接した状態で雄型64と棒部材71,71・・との間に挟みこまれて接着剤により貼着し、蓋部3Aが開いた状態の包装容器1Aが完成する。
その後、図3に示すように、雄型64は、タワー部72内から退避して抜け出て、次のブランクシート1が不図示のシート受け部上に設置された後に、上記と同様にしてブランクシート1を順次タワー内72に押し込んで包装容器1Aを製造しながら積み重ねていく。
その後、図3に示すように、雄型64は、タワー部72内から退避して抜け出て、次のブランクシート1が不図示のシート受け部上に設置された後に、上記と同様にしてブランクシート1を順次タワー内72に押し込んで包装容器1Aを製造しながら積み重ねていく。
タワー部72内で製函され積み重ねられた包装容器1Aは、新たなブランクシート1が雌型65内に押し込まれて包装容器1Aが製造されていくに従って、タワー部72の先端側に移動し、同先端から漸次積み重ねられた状態で押し出され、梱包されてファーストフード店等に出荷される。
このように、ブランクシート1によれば、隣り合う側板部6B,6Dと糊代部P1〜P4並びに側板部26A〜26Dと糊代部R1〜R4との間が切欠11〜14,35〜38によって分離され、これらの間に距離が設けられているため、隣り合う側板部6B,6D等と糊代部P1〜P4等との間で、これら側板部6B,6D等及び糊代部P1〜P4等が上下に反り返りにくくすることができるという効果が得られる。
また、ブランクシート1,1同士が密着して離れ難くなっている場合又はブランクシート1が側板部6A〜6D,26A〜26D又は糊代部P1〜P4,R1〜R4のいずれかの片において僅かに反り返り他のブランクシート1の端部を引っ掛けている場合であっても、送風ノズルXが切欠11〜14,35〜38に空気を噴出し、これらのブランクシート1,1の板面間に空気を流入することによりこれらを分離させてブランクシート1が上方のブランクシート1を伴って移動することを防止することができるという効果が得られる。また、切欠11〜14,35〜38は、それぞれ外方に向かって漸次連続的に拡開するように形成されている、すなわち、切欠11〜14,35〜38は、外方から内方に向かって絞り込まれて終焉している。したがって、切欠11〜14,35〜38が絞り込まれた終焉部(角部5a〜5d等の近傍)では、空気の圧力が高くなりブランクシート1,1同士を容易に分離することができる。
したがって、ブランクシート1が複数枚重なった状態で給紙されることによる不良品の発生を回避して歩留まりを高くすることができるとともに、複数枚に重なったブランクシート1,1がシャッターゲート58の開口部58aや搬送機構52又は製函機構53において詰まることによるメンテナンス作業の発生又は製造の中断の発生を有効に防止することができるという効果が得られる。
なお、上記の実施形態において、送風ノズルXは、図4に示すようにシャッターゲート58の開口部58aの両端側及び中央に3つ設置されているが、送風ノズルXは、1つ又は4つ以上設置されていてもよく、又は、積載されているブランクシート1の進行方向に直交する方向から送風するものであってもよい。
また、製函装置50に用いられるブランクシート1としては、側板部6B,6Dと糊代部P1〜P4との間及び側板部26A〜26Dと糊代部R1〜R4との間が上記実施形態において示した切欠11〜14,35〜38により分離されていることが好ましいが、これらの間が切れ目により分断されたものであっても、製函装置50の送風ノズルXを用いてブランクシート1を好適に給紙することができる。
また、上記の実施形態において、ブランクシート1は、底板部5A及び天板部25Aが矩形に形成され四方を取り囲んで形成された包装容器1Aを製函する原紙とされているが、包装容器1Aの形状は、この形状に限られるものではなく、底板部5A及び天板部25Aが三角形又は五角形以上の多角形からなり、底板部5A及び天板部25Aの形状に合わせた側板部を有するものであってもよい。
また、製函装置50に用いられるブランクシート1としては、側板部6B,6Dと糊代部P1〜P4との間及び側板部26A〜26Dと糊代部R1〜R4との間が上記実施形態において示した切欠11〜14,35〜38により分離されていることが好ましいが、これらの間が切れ目により分断されたものであっても、製函装置50の送風ノズルXを用いてブランクシート1を好適に給紙することができる。
また、上記の実施形態において、ブランクシート1は、底板部5A及び天板部25Aが矩形に形成され四方を取り囲んで形成された包装容器1Aを製函する原紙とされているが、包装容器1Aの形状は、この形状に限られるものではなく、底板部5A及び天板部25Aが三角形又は五角形以上の多角形からなり、底板部5A及び天板部25Aの形状に合わせた側板部を有するものであってもよい。
1 包装容器用ブランクシート
1A 包装容器
5 中央部
5A 底板部
6 側板部
6A,26A 正面側板部
6B,26B 側面側板部
6C,26C 背面側板部
6D,26D 側面側板部
6a〜6d 折り目
7〜10 折り目
27〜30 折り目
50 製函装置
11〜14 切欠
35〜38 切欠
1A 包装容器
5 中央部
5A 底板部
6 側板部
6A,26A 正面側板部
6B,26B 側面側板部
6C,26C 背面側板部
6D,26D 側面側板部
6a〜6d 折り目
7〜10 折り目
27〜30 折り目
50 製函装置
11〜14 切欠
35〜38 切欠
Claims (4)
- 給紙機構に積載された包装容器の原紙となるブランクシートを送出手段によって一枚ずつ給紙し、給紙された前記ブランクシートを所定の位置で折曲することにより前記ブランクシートを製函する製函装置であって、
前記ブランクシートの給紙時に前記ブランクシートに向かって送風し、ブランクシート同士の間に空気を送り込む送風手段を有していることを特徴とする製函装置。 - 請求項1に記載の製函装置であって、
前記送風手段は、前記ブランクシートの送出方向前方側から前記ブランクシートに向かって送風するよう配置されていることを特徴とする製函装置。 - シートを所定の形状に切断するとともに所定の位置で折曲させる折り目を形成することによって、底板部とこの底板部から外方へ延出した側板部と、この側板部から延出した糊代部とが形成され、製函装置に給紙されて前記折り目に沿って折曲されることにより、前記底板部とこの底板部から立ち上がる前記側板部とを備えた容器に形成される包装容器用ブランクシートであって、
前記側板部と前記糊代部との間には、これら側板部及び糊代部の板面への空気の流入を促す切欠が形成されていることを特徴とする包装容器用ブランクシート。 - 前記切欠が外方に向かって漸次拡開されていることを特徴とする請求項3に記載の包装容器用ブランクシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012044487A JP2013180442A (ja) | 2012-02-29 | 2012-02-29 | 製函装置及びこの製函装置に適用される包装容器用ブランクシート |
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-
2012
- 2012-02-29 JP JP2012044487A patent/JP2013180442A/ja active Pending
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