JP2013180359A - ロータリーカッタ装置及び印刷装置 - Google Patents

ロータリーカッタ装置及び印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被切断物を安定的に切断する。
【解決手段】第1平刃621を設けた回転体620と、第2平刃631を設けた保持体630と、を有し、第1刃先部621が回転方向の一方側から第2刃先部631bに接触し互いに擦り合わせ、第2刃先部631bの端部近傍を通る導入経路に位置するラベル用テープ3Aの切断を実行するロータリーカッタ装置610であって、回転体620は、ラベル用テープ3Aが導入経路において切断位置から回転体620の内側へ搬送されて、回転軸心Oを通り導入経路に直交する直交面Pに達するより前に、当該ラベル用テープ3Aに対し回転方向の一方側から接触して回転方向の他方側へのガイドを開始し、かつ少なくともさらに搬送されて直交面Pを通過するまでの間は、ガイドを継続するガイド部材660を有する。
【選択図】図13

Description

本発明は、被切断物を切断するロータリーカッタ装置及びこれを用いた印刷装置に関する。
搬送される被切断物に対し、搬送を停止させることなく切断を行える、ロータリーカッタ装置が既に知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術のロータリーカッタ装置では、円筒形の胴部の外周に螺旋状の刃物が設けられた回転体を有している。そして、回転体の上記刃物の各部を順次被切断物に切り込ませることで、当該回転体への導入経路を搬送されてくる被切断物に対し直線的に切断が行われる。
実公昭60−1997号公報
上記従来技術においては、被切断物が導入経路において切断位置から回転体の内側へ搬送されてきたとき、当該被切断物をガイドする手段が特に設けられていない。この結果、導入された被切断物が、(搬送ぶれや被切断物自体のカール形状の発生により)誤って上記刃物が回転してくるのを迎えるように誤進入し、刃物の刃先に衝突したり干渉するおそれがある。そのような場合、安定的に被切断物の切断を行うのが困難となっていた。
本発明の目的は、被切断物を安定的に切断できるロータリーカッタ装置及び印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、筐体と、回転軸部材の回転軸心のまわりに所定の回転方向に沿って回転可能となるように前記筐体に支持され、第1刃先部を含む回転刃を設けた回転体と、前記筐体に支持され、第2刃先部を含む固定刃を設けた保持体と、を有し、前記第1刃先部が前記回転方向の一方側から前記第2刃先部に接触し互いに擦り合わせることにより、前記第2刃先部の端部近傍を通る導入経路に位置する被切断物の切断を実行するロータリーカッタ装置であって、前記回転体は、前記被切断物が前記導入経路において切断位置から前記回転体の内側へ搬送されて、前記回転軸心を通り前記導入経路に直交する直交面に達するより前に、当該被切断物に対し前記回転方向の前記一方側から接触して前記回転方向の他方側へのガイドを開始し、かつ、少なくとも、前記被切断物がさらに搬送されて前記直交面を通過するまでの間は前記ガイドを継続する、第1ガイド手段を有することを特徴とする。
本願発明のロータリーカッタ装置は、回転刃を備えた回転体と、固定刃を備えた保持体とを有する。回転体が所定の回転方向に沿って回転することにより、回転刃の第1刃先部が上記回転方向に沿って一方側から第2刃先部に近接し、さらには第2刃先部と互いに擦り合わせる。これにより、第2刃先部の端部近傍を通る導入経路へと搬送されて導入された被切断物を、第1刃先部と第2刃先部との協働によって切断することができる。
そして、本願発明においては、第1ガイド手段が設けられている。上記のように、回転刃の第1刃先部は回転方向に沿って一方側から他方側へ向かうように回転し、当該一方側から第2刃先部へ接触して被切断物の切断を行う。この被切断物の切断後、導入経路へ搬送されてきた後続の被切断物に対し、第1ガイド手段が上記一方側(例えば上方)から接触し、その反対側の他方側(例えば下方)へとガイドする。すなわち、第1ガイド手段は、導入された上記後続の被切断物が、(搬送ぶれや被切断物自体のカール形状の発生により)回転刃が回転してくるのを迎えるように上記一方側に向かって誤進入して、第2刃先部に近接する前の第1刃先部に衝突したり干渉するのを防止することができる。特に、本願発明においては、第1ガイド手段は、先行する被切断物が切断された後に、後続の被切断物が上記切断位置から回転体の(回転軌跡の)内側へ搬送され、回転軸心を通り上記導入経路に直交する直交面(例えば鉛直面)に達するより前に上記ガイドを開始する。そして、第1ガイド手段は、搬送される(後続の)被切断物が少なくとも上記直交面を通過するまでの間は上記ガイドを継続する。このように切断直後の早期にガイドを行うことにより、上述の被切断物の誤進入を確実に防止することができる。この結果、第1刃先部と第2刃先部との擦り合わせ時に、安定的に被切断物の切断を行うことができる。
本発明によれば、被切断物を安定的に切断することができる。
本発明の一実施形態によるロータリーカッタ装置を備えたラベル作成装置の概略構成を表す斜視図である。 図1に示したラベル作成装置の正面図である。 図1に示したラベル作成装置の側面図及び断面図である。 ラベル作成装置の制御系を表す機能ブロック図である。 印字ラベルの外観の一例を表す上面図及び下面図である。 図5中VI‐VI′断面による横断面図である。 ロータリーカッタ装置を正面側斜め上方から見た斜視図である。 ロータリーカッタ装置を背面側斜め上方から見た斜視図、及び、ロータリーカッタ装置を正面側斜め上方から見た斜視図である。 ロータリーカッタ装置の平面図及び背面図である。 水平な保持体に対して回転体の回転軸心を斜め配置した本発明の一実施形態の要部構成を表す背面図及び側面図、水平な回転体の回転軸心に対して保持体を斜め配置した変形例を表す背面図及び側面図である。 回転体と保持体との間へのラベル用テープの導入態様を表す、ロータリーカッタ装置の要部斜視図、及び、図11(a)中A方向から見た概念的側面図である。 回転体の第1切断刃の第1刃先部と保持体の第2切断刃の第2刃先部との擦り合わせによるラベル用テープの切断の推移を表す、説明図である。 本発明の一実施形態による第1ガイド手段としてのガイド部材を備えたロータリーカッタ装置の平面図、正面図、側面図である。 ガイド部材を設けない比較例において、回転体の回転の進行とともに実行されるラベル用テープの搬送・切断挙動を表す概念的側面図である。 ガイド部材を設けた実施形態において、回転体の回転の進行とともに実行されるラベル用テープの搬送・切断挙動を表す概念的側面図である。 第1ガイド手段としてのガイド部材に加えて、第2ガイド手段としてのガイド部材をさらに設けた変形例によるロータリーカッタ装置の概念的側面図である。 ガイド部材を折り曲げフィルムによって形成した変形例を表す斜視図である。 ガイド部材をワイヤー(ピアノ線)によって形成した場合の変形例を表す斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、本発明のロータリーカッタ装置を、印刷装置としてのラベル作成装置に適用した場合の実施形態である。なお、以下の説明において、上下方向、前後方向、左右方向は、各図中に適宜示す矢印方向に対応している。
図1に示すように、ラベル作成装置500は、ラベル作成装置本体1と、ロータリーカッタ装置610と、を備えている。
<ラベル作成装置本体の構成>
まず、ラベル作成装置本体1の構成を、図1、図2、図3(a)、及び図3(b)を用いて説明する。ラベル作成装置本体1は、筐体2と、透明樹脂製の上カバー5と、筐体2の前側に配置される電源ボタン7等から構成されている。
図3(b)に示すように、ラベル作成装置本体1に備えられたテープホルダ収納部4には、テープホルダ3が収納配置されている。またテープホルダ収納部4の上側を覆うように、前述の上カバー5が後側上端縁部に開閉自在に取り付けられている。
テープホルダ3には、所定幅のラベル用テープ3A(被切断物、被印刷媒体)が回転可能に巻回されている。すなわち、上記ラベル用テープ3Aは、所定の外周径を有する巻芯3Bにロール状に巻回され、テープロールを構成している。上記巻芯3Bの内周側には、軸方向に配置されるように略筒状形状のホルダ軸部材40が設けられる。
ラベル用テープ3Aは、この例では3層構造となっており(図3(b)中部分拡大図参照)、ロールの外側に巻かれる側(図3(b)中部分拡大図上側)よりその反対側(図3(b)中部分拡大図下側)へ向かって、剥離紙3a、粘着層3b、自己発色性を有する長尺状の感熱紙(いわゆる、サーマルペーパー)3cの順序で積層され構成されている。感熱紙3cの裏側(図3(b)中上側)に、上記粘着層3bによって上記剥離紙3aが接着されている。この剥離紙3aは、最終的に完成した印字ラベルT(後述の図5及び図6参照)が所定の物品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層3bにより当該物品等に接着できるようにしたものである。
また、上記ラベル用テープ3Aの上記テープロールからの繰り出し位置の搬送方向下流側には、所望の印字を行うサーマルヘッド31(印字手段)が設けられ、このサーマルヘッド31と対向する位置にはプラテンローラ26(搬送手段)が設けられている。プラテンローラ26は、巻芯3Bに巻回された上記ラベル用テープ3Aを繰り出し、搬出口Eに至る搬送経路(導入経路)を搬送する。
サーマルヘッド31は、その上下動操作用のレバー(図示省略)を上方に回動させることにより下方に移動して上記プラテンローラ26から離間した状態となり、レバーを下方に回動させることにより上方に移動してラベル用テープ3Aをプラテンローラ26に押圧付勢して印字可能な状態になる。そして、後述する図4に示すように、パルスモータ(あるいはステッピングモータ)等のプラテンローラ用モータ208によってプラテンローラ26を回転駆動しつつ、サーマルヘッド31が駆動制御されることにより、ラベル用テープ3Aに備えられた所定の印字領域S(後述の図4参照)に対して所望の印字が行われる。そして、印字済みのラベル用テープ3Aは、搬出口Eから排出されてから上記ロータリーカッタ装置610により所望の長さに切断され、これによって印字ラベルTが生成される。なお、図1、図3(a)、及び図3(b)中の破線が、搬送されるラベル用テープ3Aの上記搬送経路を示している。
なお、図3(a)に示すように、ラベル作成装置本体1の前方側(搬出口Eから搬送方向下流側)には、ガイド用載置台700が設置されている。このガイド用載置台700からさらに搬送方向下流側に、上記ロータリーカッタ装置610が配置されている。ガイド用載置台700は、搬出口Eから排出されてきた印字済のラベル用テープ3Aを、ロータリーカッタ装置610の第1平刃621(後述)と第2平刃631(後述)との間に導く。
<ラベル作成装置本体の制御系>
上記ラベル作成装置本体1の制御系を図4により説明する。図4において、ラベル作成装置本体1には、上記搬送経路におけるラベル用テープ3Aの有無を検出するセンサ239と、上記サーマルヘッド31への通電を制御する印刷駆動回路205と、上記プラテンローラ26を駆動するプラテンローラ用モータ208(搬送駆動手段)と、このプラテンローラ用モータ208を制御するプラテンローラ駆動回路209と、印刷駆動回路205、プラテンローラ駆動回路209等を介し、ラベル作成装置本体1全体の動作を制御するための制御回路210(連携制御手段)と、が設けられている。
制御回路210は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う。またこの制御回路210は、電源回路211Aにより給電されるとともに、通信回路211Bを介し例えば通信回線に接続され、この通信回線に接続された図示しないルートサーバ、他の端末、汎用コンピュータ、及び情報サーバ等との間で情報のやりとりが可能となっている。なお、ラベル作成装置本体1の前方側に配した上記ロータリーカッタ装置610の後述するモータ638(回転駆動手段)も、上記制御回路210によって駆動制御される。
ロータリーカッタ装置610によりラベル用テープ3Aの切断が完了し形成された印字ラベルTを、図5(a)、図5(b)、及び図6に示す。図示のように、印字ラベルTは、前述の3層構造となっており、表面側(図6中上側)よりその反対側(図6中下側)へ向かって、感熱紙3c、粘着層3b、剥離紙3aの順で積層している。そして、図5(a)に示すように、感熱紙3cの表面に印字R(この例では「AA−AA」の文字)が印刷されている。
<ロータリーカッタ装置の概略構成>
次に、上記ロータリーカッタ装置について、図7〜図11により説明する。なお、図示の煩雑防止のために、上記図7〜図11及び前述の図1〜図4では、後述のガイド部材の図示を省略している。図7、図8、図9、図10、及び図11に示すように、ロータリーカッタ装置610は、筐体612と、回転体620と、保持体630と、を備えている。そして、ロータリーカッタ装置610は、上記サーマルヘッド31により印字形成された状態のラベル用テープ3Aに対し、上記第1平刃621と、第2平刃631との協働によって直線的な切断を行う。筐体612は、一方側(この例では右側)に第1壁面613を有し、他方側(この例では左側)に第2壁面614を有している。また、筐体612は、第1壁面613と第2壁面614との間を接続する接続部611を備える。
なお、上記図1及び図2に示したように、ロータリーカッタ装置610は、筐体612の第1壁面613及び第2壁面614の面方向が鉛直方向からやや左側に傾斜した姿勢で配置されるが、説明の便宜及び図示の見やすさのために、図8(a)、図9(b)においては、筐体612を鉛直方向に戻した姿勢で図示を行っている。
<回転体の構成>
回転体620は、一方側の第1ブラケット622と、他方側の第2ブラケット623と、第1ブラケット622と第2ブラケット623との間を接続するようにかつ回転軸心Oまわりに回転可能に筐体612に設けられた回転軸650(回転軸部材)と、回転軸650に設けられ、回転刃としての第1平刃621を取り付けた平刃取付部624と、を備えている。
第1平刃621は、略板状の第1基部621aと、この基部621aの縁部に直線状に延びる第1刃先部621b(図11参照)とを備える。このとき、第1刃先部621bは、図8(a)、図9(b)等に示すように、上記回転軸心Oと平行となるように、上記平刃取付部624及び回転軸650によって支持されている。回転体620が回転すると、第1刃先部621bは回転軸心Oを中心とした円筒形の回転軌跡(第1回転軌跡。図示省略)を描く。
<保持体の構成>
保持体630は、固定刃としての第2平刃631を備えた板状の保持部632を有している。また、保持部632は左右両端部に延出部634,634を備えており、この延出部634,634を介し、揺動支持機構635(図8(b)参照)によって筐体612に対し揺動可能に支持されている。
揺動支持機構635は、図8(a)及び図8(b)に示すように、筐体612の接続部611に立設された左右一対のヒンジアーム641,641と、これらヒンジアーム641,641に回動可能に挿通され、上記保持部632の上記延出部634が両端に固定された支持軸636と、支持軸636のまわりに配置された、鶴巻状のコイルバネ637と、を備えている。保持部632は、延出部634,634に固定された支持軸636がヒンジアーム641に回動可能に支持されることで、保持部632は、筐体612に対し前後に揺動可能となる。このとき、図8(a)に示すように、コイルバネ637の一端(後端)が上記接続部611に固定される一方、コイルバネ637の他端(上端)は上記保持部632の後部に当接しており、この結果コイルバネ637は、保持部632を前方(言い換えれば回転体620へ向かう方向)へ向かって付勢する。この結果、保持部632は、回転体620全体の回転軌跡(第2回転軌跡。図示せず)に対して遠近可能となるように、筐体612に対し揺動可能に支持されることとなる。
第2平刃631は、図9(b)等に示すように、略板状の第2基部631aと、この第2基部631aの縁部において直線状に延びる第2刃先部631bとを備えている。第2平刃631は、第2基部631aが取り付けネジ633で固定されることにより保持部632に保持される。このとき、保持部632は上記のように揺動可能に配置されるが、どの揺動状態においても、第2平刃631の第2刃先部631bが回転軸心Oに対し非平行(ねじれの位置)となるように、保持部632は第2平刃631を保持している。詳細には、上記保持部632のどの揺動状態においても、第2平刃631の第2基部631aの面方向(すなわち第2平刃631の取付面方向)は、上記回転軸心Oと所定間隔を介し平行となる(図9(a)、図9(b)参照)。また、上記保持部632のどの揺動状態においても、第2平刃631は、正面から(言い換えれば第2基部631aの面方向と直交する側面方向から)見たときに、図9(b)に示すように、第2刃先部631bを含む直線と上記回転軸心Oとが、所定の角度αを持って配設される。回転軸心Oと第1刃先部621bとは常に平行であることから、第1刃先部621bと第2刃先部631bとが接触したときの傾斜角度(いわゆるシャー角)がこの角度αと一致する。特に、第2刃先部631bは、切断動作時にラベル用テープ3Aの搬送面内において直線状に延びるように、保持される。
上記の結果として、上記回転体620が回転したときに第1刃先部621bの描く円筒形の第1回転軌跡が、第2刃先部631bに対して接触するように、上記第1平刃621は上記平刃取付部624に支持され、上記第2平刃631は上記保持部632に保持されることとなる。これにより、回転軸心Oを中心とする円筒形の上記第1回転軌跡の外縁線に対し、第2平刃631の第2刃先部631bが斜交するような位置関係となる。
なお、本実施形態では、図10(a)に示すように、正面側から見て、ラベル用テープ3Aの搬送経路が(言い換えれば第2刃先部631bが)水平となり、かつ回転体620の回転軸心Oが上記水平方向に対して傾斜するように、回転体620及び保持体630を配置したが、これに限られない。すなわち、図10(b)に示すように、正面側から見て、回転体620の回転軸心Oが水平となり、かつラベル用テープ3Aの搬送経路が(言い換えれば第2刃先部631bが)上記水平方向に対して傾斜するように、回転体620及び保持体630を配置してもよい。
<駆動力の伝達>
一方、図7、図8(a)、図8(b)、図9(a)、図9(b)に示すように、筐体612の第2壁面614側の下方には、回転体620を回転駆動する回転駆動手段として機能するモータ638が設けられている。これに対応して、第2壁面614の外面には、第2壁面614を貫通したモータ638の駆動軸651(図8(b)参照)と第2壁面614を貫通した回転体620の回転軸650との間を作動連結可能な、ギア列からなる駆動伝達機構639が設けられている。モータ638は、第1平刃621の第1刃先部621bが上方から上記第2平刃631の第2刃先部631bに近接してゆく方向に、駆動伝達機構639を介して回転体620を回転する(図11(b)参照)。これにより、回転体620と保持体630との間に挿入されたラベル用テープ3Aが、(搬送停止することなく)走行状態で切断される。
<切断動作>
上記ロータリーカッタ装置610の動作を図12により説明する。前述したように、本実施形態では、上記回転体620が回転したときに第1刃先部621bの描く、回転軸心Oを中心とする円筒形の回転軌跡(第1回転軌跡)の外縁線に対し、第2平刃631の第2刃先部631bが斜交する位置関係となる。この結果、当該回転軌跡を回転してくる第1刃先部621bは、その直線形状のうちの一端部(この例では左端部)がまっ先に第2刃先部631bへ近接した後、回転の進行に伴い、第2刃先部631bへ近接する部位が左端部から右方へ向かって徐々に直線的に移行していく。図12(a)〜図12(e)は、このときの挙動を順次表している。
すなわち、図12(a)は、上記第1刃先部621の左端部に近いR1−R1断面で表される部分が、第2刃先部631bへ接触し摺り合わされている状態である(白矢印参照)。なお、説明の便宜のために、この状態となる回転体620の姿勢(回転角度)を回転位相「0°」とする。
その後、回転体620の回転が進行した図12(b)では、上記第1刃先部621のR1−R1断面よりやや右側にずれたR2−R2断面で表される部分が、第2刃先部631bへ接触し摺り合わされている状態である(白矢印参照)。このときの回転体620の上記回転位相は例えば「4°」である。
その後、さらに回転体620の回転が進行した図12(c)では、上記第1刃先部621のR2−R2断面よりやや右側にずれた、左右方向中央部のMID−MID断面で表される部分が、第2刃先部631bへ接触し摺り合わされている状態である(白矢印参照)。このときの回転体620の上記回転位相は例えば「8°」である。
その後、さらに回転体620の回転が進行した図12(d)では、上記第1刃先部621のMID−MID断面よりやや右側にずれたL2−L2断面で表される部分が、第2刃先部631bへ接触し摺り合わされている状態である(白矢印参照)。このときの回転体620の上記回転位相は例えば「12°」である。
その後、さらに回転体620の回転が進行した図12(e)では、上記第1刃先部621のL2−L2断面よりやや右側にずれた、右端部近くのL1−L1断面で表される部分が、第2刃先部631bへ接触し摺り合わされている状態である(白矢印参照)。このときの回転体620の上記回転位相は例えば「16°」である。
以上のようにして順次移行する第1刃先部621bと第2刃先部631bとの接触部位にラベル用テープ3Aを導入することにより、上記左端部においてラベル用テープ3Aへの切り込みを開始した後、徐々に上記右方へと直線的にラベル用テープ3Aを切り進めることができる。そしてこのとき、前述の角度αがシャー角として機能するので、比較的小さいせん断力で円滑に切断を行うことができる。
すなわち、上記構成のロータリーカッタ装置610を用いることで、円筒形の胴部の外周に設けた螺旋状の刃物の各部を順次被切断物に切り込ませ直線的に切断を行う通常のロータリーカッタと同様の切断態様を、2つの平刃621,631を用いた構成により容易に実現することができる。これにより、上記螺旋状の刃物を用いる構造と異なり、構造を簡素化できるとともに製造工程を簡素化でき、さらに製造コストを低減することができる。このとき特に、回転体620の回転軌跡が第2刃先部631bに対し接触する部位にラベル用テープ3Aを導入するので、小さいせん断力で確実に円滑な切断を行うことができる。
ここで、上記したように第1刃先部621bのうち第2刃先部631bへ接触する部位を左端部から右方へ向かって直線的に移行させる際、回転体620の第1平刃621の第1刃先部621bが回転軸心Oと平行となっていることから、回転と共に第1刃先部621bと第2刃先部631bとの距離が若干変動する。すなわち、回転体620全体は上記第1回転軌跡よりも若干大きな第2回転軌跡を有する。そこで本実施形態では特に、揺動支持機構635を設けて保持部632を揺動可能に支持する。これにより上記距離の変動を吸収し、上記左端部から右端部への移行の間において第1刃先部621bと第2刃先部631bとを密着させ、摺り合わせることができる。これにより、さらに円滑に切断を行うことができる。
<ガイド部材>
上記構成において、本実施形態の要部は、上記搬送経路を回転体620の内側へ搬送されてくるラベル用テープ3Aをガイドするガイド部材を設け、切断動作の円滑化を図ることにある。以下、その詳細を図13〜図15により説明する。
本実施形態においては、図13(a)、図13(b)に示すように、回転軸650の回転軸心Oから径方向へ延設する面に沿って刷毛状に延びる、ガイド部材660(接触体、第1ガイド手段)が配置されている。このガイド部材660は、図13(c)(後述する図15も参照)に示すように、回転体620が上記回転方向に沿って回転するとき、第1平刃621から90°以内の遅れ位相角β(第1遅れ位相角)をもって回転するように、第1平刃621の取付位置に対し90°以内の角度位置となるように、回転軸650に取り付けられている。
また、ガイド部材660は、基部661と、この基部661の先端側に設けられラベル用テープ3Aに接触する先端部662と、を備えている。この先端部662は、少なくとも、ラベル用テープ3Aの幅サイズに対応した幅Lにわたって刷毛状に形成されている。そして、先端部662は、ラベル用テープ3Aをガイドする際に、当該ラベル用テープ3Aの搬送に対し支障(例えば摩擦抵抗による搬送障害)とならない程度の弾性(可撓性)を備えている。
ここで、上記したように、本実施形態では、回転体620が所定の回転方向に沿って回転することにより、第1平刃621の第1刃先部621bが上記回転方向に沿って一方側から(この例では上方から)第2刃先部631bに近接し、さらには第2刃先部631bと接触して互いに擦り合わせる。これにより、第2刃先部631bの端部近傍を通る搬送経路へと搬送されて導入されたラベル用テープ3Aを、第1刃先部621bと第2刃先部631bとの協働によって切断する。そして、上記のようにして搬送経路上で切断されたラベル用テープ3Aの先端部がさらに当該切断位置(=第1刃先部621bがラベル用テープ3Aを切断する位置)から回転体620の内側へ搬送されてきたとき、上記ガイド部材660は、ラベル用テープ3Aが、回転軸心Oを通り搬送経路に直交する直交面P(=回転軸心Oを通る鉛直面。図13(c)参照)に達するより前に、当該ラベル用テープ3Aに対し回転方向の一方側から接触する。これにより、ガイド部材660は、ラベル用テープ3Aに対する回転方向の他方側へのガイドを開始する。そして、ガイド部材660は、このようにしてガイドを開始してから、少なくとも、ラベル用テープ3Aがさらに搬送されて上記直交面Pを通過するまでの間は、ガイドを継続する。本実施形態では、以上のようなガイド挙動となるように、ガイド部材660の回転軸650に対する固定位置が決定され、かつ、制御回路210によるプラテンローラ26のテープ搬送速度とモータ638による回転体620の回転速度とが同期して制御されている。
<比較例>
次に、上記のような構成及び動作であるガイド部材660の作用効果を、比較例を参照しつつ説明する。図14(a)〜図14(f)に、上記ガイド部材660が設けられていない比較例におけるテープ搬送・切断挙動を、前述の回転角度に沿って順を追って示す。なお、各図中に、前述の回転位相「−20°」を基準にした回転位相の値を示している。
まず、図14(a)は、回転体620の上記回転位相が「−20°」の状態である。このタイミングでは、第1刃先部621bは、略水平状態となっており、第2刃先部631bに未だ到達していない。
図14(b)は、回転体620の上記回転位相が「0°」の状態であり、安定した切断準備完了状態にあるラベル用テープ3Aを挟むように、第1刃先部621bが上側から第2刃先部631bに接触し、互いに擦り合わせる。これによりラベル用テープ3Aの切断が開始される。このようにして回転位相「0°」で切断を開始した後、前述したように回転位相「16°」程度までの間、第1刃先部621bと第2刃先部631bとの擦り合わせが実行され、ラベル用テープ3Aに対し直線的な切断が実行される。
図14(c)は、上記の状態から回転体620の回転がさらに少し進んだ、回転位相「60°」の状態である。上記の切断後、当該切断位置よりも搬送方向前方(図示右側)のラベル用テープ3Aは、第1刃先部621bの背面によって押されてさらに前方(図示右側)へ搬送されている。
同時に、上記切断位置よりも後方にある(=後続の)ラベル用テープ3Aについても前方(図示右側)へと搬送され、第1刃先部621bの回転軌跡の内側に導入される。このとき、導入された上記後続のラベル用テープ3Aにおいて、図14(c)に示すように、例えば搬送ぶれが生じたり、ラベル用テープ3A自体のカール形状が発生したりする場合がある。この場合、当該後続のラベル用テープ3Aは、第1刃先部621bが回転してくるのを迎えるように、一方側(この例では図中の上側)に向かって誤進入する可能性がある。例えば図14(d)は、回転体620の回転がさらに少し進んだ回転位相「120°」の状態であり、ラベル用テープ3Aの先端は回転軸650位置よりも上方へと向かっている。図14(e)は、回転体620の回転がさらに少し進んだ回転位相「180°」の状態であり、ラベル用テープ3Aの先端は回転軸650位置の上方へと到達している。
図14(f)は、その後、回転体620の回転がさらに少し進んだ回転位相「270°」の状態である。ラベル用テープ3Aの先端部は、第2刃先部631bに近接する前の第1刃先部621bに対し衝突・干渉している。この結果、ラベル用テープ3Aは、上方へ大きく反り返り、上記第1刃先部621bと第2刃先部631bとの間で安定的に切断することができない。
<実施形態の挙動>
図15(a)〜図15(f)に、ガイド部材660を備えた本実施形態におけるラベル用テープ3Aの搬送・切断挙動を、前述の回転角度に沿って順を追って示す。なお、本実施形態では、一例として、プラテンローラ26によるラベル用テープ3Aの搬送速度(送り速度)と第1刃先部621b及びガイド部材660の先端部662の周速度とを、略同速としている。そして、ラベル用テープ3Aの先端が回転軸650の真下を通り過ぎるとき、ガイド部材660の先端も回転軸650の真下を通り過ぎるように、当該ガイド部材660が上記した第1遅れ位相角βをもって回転軸650に設置されている。
まず、図15(a)は、回転体620の上記回転位相が「−20°」の状態である。上記図14(a)と同様、このタイミングでは、第1刃先部621bは略水平状態となっており、第2刃先部631bに未だ到達していない。
図15(b)は、回転体620の上記回転位相が「0°」の状態であり、上記図14(b)と同様、第1刃先部621bが上側から第2刃先部631bに接触し互いに擦り合わせ、ラベル用テープ3Aの切断が開始される。
図15(c)は、上記の状態から回転体620の回転がさらに少し進んだ、回転位相「60°」の状態である。上記図14(c)と同様、上記の切断後、当該切断位置よりも搬送方向前方(図示右側)のラベル用テープ3Aは、第1刃先部621bの背面によって押されてさらに前方(図示右側)へ搬送されている。
同時に、上記切断位置よりも後方にある(=後続の)ラベル用テープ3Aについても前方(図示右側)へと搬送され、第1刃先部621bの回転軌跡の内側に導入されている。ここで、上記図14(c)と同様に、導入された上記後続のラベル用テープ3Aにおいて搬送ぶれやカール形状が発生したとしても、当該後続のラベル用テープ3Aの先端部は、回転してくるガイド部材660に当接され、下方へとガイドされることとなる(図15(c)参照)。すなわち、これ以上、ラベル用テープ3Aが上方へと行かないように、ガイド部材660によってガイドが開始される。
図15(d)は、回転体620の回転が上記よりもさらに少し進んだ、回転位相「120°」の状態である。上記のようにしてガイド部材660に当接したラベル用テープ3Aの先端部は、回転してくるガイド部材660によってさらに下方に押し下げられ、上記回転軌跡の内側において、回転軸650の下方側に向かって突出している。
図15(e)は、回転体620の回転が上記よりもさらに少し進んだ、回転位相「180°」の状態である。上記の状態からラベル用テープ3Aはさらにガイド部材660にガイドされつつ、下方側に向かって前方へと搬送され、上記直交面Pを通過している。このように、本実施形態では、上記のようにしてラベル用テープ3Aのガイドが開始された後、少なくとも、上記直交面Pを通過するまでの間は、ガイド部材660によるガイドが継続する。
図15(f)は、回転体620の回転が上記よりもさらに少し進んだ、回転位相「270°」の状態である。この状態では、上記のようなガイド部材660によるガイド機能に基づいて回転軸650の下方で直交面Pを通過した後、ラベル用テープ3Aの先端部がガイド部材660のガイドから解放され、回転体620の回転軌跡の外へと出た状態となっている。これにより、ラベル用テープ3Aは、第2刃先部631bに下面が略接触すると共に上面が第1刃先部621bの下方に位置し、搬送経路において安定的に保持された、前述の切断準備完了状態となる。なお、この状態の後、さらに回転体620の回転が進むと、上記図15(a)に示した切断開始前の状態となり、同様の手順が繰り返される。
なお、上記においては、ラベル用テープ3Aの送り速度と第1刃先部621b(ガイド部材660)の周速度とを略同じとしたが、これに限られない。すなわち、例えばラベル用テープ3Aを比較的短い長さに切断したい場合には、ラベル用テープ3Aの送り速度よりも第1刃先部621b(ガイド部材660)の周速度を速くしても良い。
以上説明したように、本実施形態においては、ガイド部材660は、導入された上記後続のラベル用テープ3Aが、第1刃先部621bが回転してくるのを迎えるように誤進入して第2刃先部631bに近接する前の第1刃先部621bに衝突したり干渉するのを、防止することができる。特に、本実施形態においては、ガイド部材660が、先行するラベル用テープ3Aが切断位置で切断された後に、後続のラベル用テープ3Aが上記切断位置から回転体620の回転軌跡の内側へ搬送され上記直交面Pに達するより前に、上記ガイドを開始する。そして、ガイド部材660は、上記後続のラベル用テープ3Aが少なくとも上記直交面Pを通過するまでの間、ガイドを継続する。このように切断直後の早期にガイドを行うことにより、上述のラベル用テープ3Aの誤進入を確実に防止することができる。この結果、第1刃先部621bと第2刃先部631bとの擦り合わせ時に、安定的にラベル用テープ3Aの切断を行うことができる。
また、本実施形態では特に、ガイド部材660が、回転軸心Oから径方向に向かって延設されている。これにより、ガイド部材660を回転体620に設けるときに、当該ガイド部材660の回転位相と上記第1刃先部621bの回転位相との間の偏差を適宜に設定するだけで、ガイド部材660によるガイドタイミングを所望に設定することができる。
また、本実施形態では特に、ガイド部材660は、回転体620が回転方向に沿って回転するとき、第1刃先部621bから90°以内の上記遅れ位相角βをもって回転するように、回転軸650に取り付けられている。これにより、切断直後の早期に確実にガイドを開始することができるので、上述のラベル用テープ3Aの誤進入を確実に防止することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)ガイド部材を複数設ける場合
すなわち、上記のガイド部材660とは別のガイド部材660Aを新たに設けてもよい。そのような変形例を図16に示す。図16において、本変形例では、回転体620が回転方向に沿って回転するとき、上記ガイド部材660から所定の遅れ位相角γ(第2遅れ位相角)をもって回転するように、別のガイド部材660A(第2ガイド手段)が上記回転軸650に取り付けられている。
これにより、例えば(最初の)ガイド部材660が、上記切断直後における上記後続のラベル用テープ3Aのガイドを失敗した場合であっても、後続の上記ガイド部材660Aがラベル用テープ3Aをガイドすることができる。この結果、上述のラベル用テープ3Aの誤進入をさらに確実に防止することができる。
(2)フィルムを用いてガイド部材を構成する場合
本変形例では、図17に示すように、フィルムを略Ω状に折り曲げてガイド部材660′が構成される。このとき、ガイド部材660′のうち上記折り曲げたフィルムの両端部が上記回転軸650に固定される。また、上記折り曲げた部位により前述の先端部662に対応した先端部662′が形成され、それ以外の部分が前述の基部661に対応した基部661′となっている。このようなガイド部材660′によっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(3)ワイヤー等を用いてガイド部材を構成する場合
本変形例では、ワイヤー(あるいはピアノ線等)を用いた支持構造体によりガイド部材660″が構成される。すなわち、図18に示すように、回転軸650の左右対称位置に径方向に沿って前述の基部661に対応したアーム状の基部661″が2つ設けられ、それら2つの基部661″を架け渡すように、上記先端部として機能するワイヤー662″が止め具662a″を介し固定されている。このようなガイド部材660″によっても、上記実施形態と同様の効果を得る。
(4)その他
なお、以上においては、第2平刃631の第2基部631aの面方向を回転軸心Oと所定間隔を介し平行とするとともに、第2基部631aの面方向と直交する側面方向から見たとき第2刃先部631bを含む直線と上記回転軸心Oとが所定の角度αを持って配設されたロータリーカッタ装置610に本発明を適用した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、回転体620が、回転軸心Oと交わる平面上において回転軸心Oから離間した位置に配置され、一方側の端部による回転軌跡の径方向寸法が他方側の端部による回転軌跡の径方向寸法よりも大きくなるように回転軸心Oに対して傾斜して配置された、平刃取付部624と、平刃取付部624の他方側に対応した第1平刃621の他方側の端部が、平刃取付部624の一方側に対応した第1平刃621の一方側の端部よりも、周方向において大きく突出するように設けられることで、第1平刃621の一方側の端部と他方側の端部とが同一径の回転軌跡となるように、当該第1平刃621を平刃取付部624に対して支持する平刃支持部と、を有し、保持体630が、上記回転軸心Oと所定間隔を介し略平行となるように第2平刃631を保持可能な保持部632を備えるような、ロータリーカッタ装置610に本発明を適用してもよい。
上記構成のロータリーカッタ装置610においても、第1平刃621の一方側の端部と、第1平刃621の他方側の端部とが、互いに同一径の回転軌跡となる結果、回転体620の第1平刃621は一方側から他方側までの全域にわたって回転軸心Oから概ね同一距離を保って回転する。したがって、回転軸心Oから当該同一となる所定距離だけ離れた位置にラベル用テープ3Aを導入することで、第1平刃621の一方側から他方側までの全域によってラベル用テープ3Aに対しほぼ直線的な切断を行うことができる。そして、このようなロータリーカッタ装置610において、上記ガイド部材660を設けることにより、上記同様の効果を得ることができる。
また、以上のような平刃を用いたロータリーカッタ装置610にも限られず、円筒形の胴部の外周に設けた螺旋状の刃物の各部を順次ラベル用テープ3Aに切り込ませ直線的に切断を行う通常のロータリーカッタ装置610において、上記ガイド部材660その他の案内手段を設けてもよい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
なお、以上においては、ラベル用テープ3Aに対し印字を行って切断し印字ラベルTを作成したが、これに限られない。すなわち、ラベル用テープ3Aとしての被印字テープに印字を行った後に基材テープと貼り合わせ、その貼り合わせたテープを切断して印字ラベルTを作成する方式(いわゆるラミネートタイプ)に本発明を適用してもよい。この場合も同様の効果を得る。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
なお、その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 ラベル作成装置本体
3A ラベル用テープ(被切断物、被印刷媒体)
26 プラテンローラ(搬送手段)
31 サーマルヘッド(印字手段)
208 プラテンローラ用モータ(搬送駆動手段)
210 制御回路(連携制御手段)
500 ラベル作成装置(印刷装置)
610 ロータリーカッタ装置
612 筐体
620 回転体
621 第1平刃(回転刃)
621b 第1刃先部
630 保持体
631 第2平刃(固定刃)
631b 第2刃先部
632 保持部
638 モータ(回転駆動手段)
650 回転軸(回転軸部材)
660 ガイド部材(接触体、第1ガイド手段)
660′ ガイド部材(接触体、第1ガイド手段)
660″ ガイド部材(接触体、第1ガイド手段)
660A ガイド部材(第2ガイド手段)
662 先端部
β 第1遅れ位相角
γ 第2遅れ位相角
S 直交面(鉛直面)

Claims (5)

  1. 筐体と、
    回転軸部材の回転軸心のまわりに所定の回転方向に沿って回転可能となるように前記筐体に支持され、第1刃先部を含む回転刃を設けた回転体と、
    前記筐体に支持され、第2刃先部を含む固定刃を設けた保持体と、
    を有し、
    前記第1刃先部が前記回転方向の一方側から前記第2刃先部に接触し互いに擦り合わせることにより、前記第2刃先部の端部近傍を通る導入経路に位置する被切断物の切断を実行するロータリーカッタ装置であって、
    前記回転体は、
    前記被切断物が前記導入経路において切断位置から前記回転体の内側へ搬送されて、前記回転軸心を通り前記導入経路に直交する直交面に達するより前に、当該被切断物に対し前記回転方向の前記一方側から接触して前記回転方向の他方側へのガイドを開始し、かつ、少なくとも、前記被切断物がさらに搬送されて前記直交面を通過するまでの間は前記ガイドを継続する、第1ガイド手段を有する
    ことを特徴とするロータリーカッタ装置。
  2. 請求項1記載のロータリーカッタ装置において、
    前記第1ガイド手段は、
    前記回転軸心から径方向へ延設する面に沿って配置され、前記被切断物に接触する先端部を備えた接触体であることを特徴とするロータリーカッタ装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載のロータリーカッタ装置において、
    前記第1ガイド手段は、
    前記回転体が前記回転方向に沿って回転するとき、前記回転刃から90°以内の第1遅れ位相角をもって回転するように、前記回転軸に取り付けられている
    ことを特徴とするロータリーカッタ装置。
  4. 請求項3記載のロータリーカッタ装置において、
    前記回転体が前記回転方向に沿って回転するとき、前記第1ガイド手段から所定の第2遅れ位相角をもって回転するように前記回転軸に取り付けられた第2ガイド手段をさらに有することを特徴とするロータリーカッタ装置。
  5. 被印刷媒体を所定の搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段を駆動するための搬送駆動手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記被印刷媒体に対し、所望の印字を形成する印字手段と、
    前記搬送経路に設けられたロータリーカッタと、
    を有する印刷装置であって、
    前記ロータリーカッタは、
    筐体と、
    回転軸部材の回転軸心のまわりに所定の回転方向に沿って回転可能となるように前記筐体に支持され、第1刃先部を含む回転刃を設けた回転体と、
    前記回転体を回転駆動するための回転駆動手段と、
    前記筐体に支持され、第2刃先部を含む固定刃を設けた保持体と、
    前記回転体に備えられ、前記搬送経路において前記回転体の内側へ搬送された前記被印刷媒体に対して前記回転方向の前記一方側から接触し前記回転方向の他方側へガイドする、第1ガイド手段と、を有し、
    前記第1刃先部が前記回転方向の前記一方側から前記第2刃先部に接触し互いに擦り合わせることにより、前記第2刃先部の端部近傍を通る前記搬送経路に位置する前記被印刷媒体の切断を実行し、
    かつ、
    前記搬送駆動手段及び前記回転駆動手段を連携制御することにより、前記搬送経路において切断位置から前記回転体の内側へ搬送された前記被印刷媒体が、前記回転軸心を通り前記導入経路に直交する直交面に達するより前に前記第1ガイド手段による前記ガイドを開始し、かつ、少なくとも、前記被印刷媒体がさらに搬送されて前記直交面を通過するまでの間は、前記第1ガイド手段による前記ガイドを継続する、連携制御手段を設けた
    ことを特徴とする印刷装置。
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