JP5999577B2 - 印刷物作成装置 - Google Patents

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本発明は、所望の印刷物を作成する印刷物作成装置に関する。
被印刷媒体に対し所望の印字を行って印刷物を作成する印刷物作成装置が既に知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術においては、被印刷媒体(印字用テープ)が搬送手段(プラテンローラ)によって搬送され、その搬送される被印刷媒体に対し印字手段(サーマルヘッド)によって所望の印字が行われる。印字された被印刷媒体はさらにカッタ(テープ切断機構)へと搬送された後、搬送が停止された状態において所望の長さに切断されて、印刷物(無線タグラベル)が作成される。
特開2006−159413号公報 実公昭60−1997号公報
上記特許文献1の記載の従来技術では、カッタとして、被印刷媒体の搬送が停止した状態で切断を行う通常のカッタが用いられている。一方、切断対象が搬送されている状態のままで切断を行える、ロータリーカッタが既に知られている(例えば、特許文献2参照)。一般に、ロータリーカッタは、回転刃の回転軸の軸心方向が、上記切断対象の搬送方向に対して直交するのではなく斜めになるように配置される。そして、切断対象の移動と回転刃の回転とが同期して切断が実行されることにより、搬送経路に沿って前進する切断対象に対して、搬送経路に直交する方向への直線的な切断が行われる。
このようなロータリーカッタを、上記特許文献1に記載の印刷物作成装置に適用することが考えられる。その場合、搬送経路に設けられたロータリーカッタが、被印刷媒体を切断して印刷物を作成する。すなわち、ロータリーカッタに備えられた回転刃が、上記のように印字形成後に搬送経路を搬送されている状態の被印刷媒体を上方から下方へ向かって切断することとなる。
しかしながらこの場合、以下のような新たな課題が生じる。すなわち、そのままでは、上記のように回転刃により切断されて下降する被印刷媒体が、滞留したり、カール形状等により予期せぬ方向へ進行したりする恐れがある。この場合、被印刷媒体を円滑かつ確実に排出することが困難となる。
本発明の目的は、ロータリーカッタで切断後の被印刷媒体を円滑かつ確実に排出することができる印刷物作成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、被印刷媒体を、所定の搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記被印刷媒体に対し、所望の印字を形成する印字手段と、前記搬送経路に設けられ、前記印字が形成された前記被印刷媒体を切断して印刷物を作成するロータリーカッタと、を有する印刷物作成装置であって、前記ロータリーカッタは、筐体と、前記筐体に対し回転可能に支持された回転刃を備えた第1回転体と、前記筐体に支持され、前記搬送手段により搬送される前記被印刷媒体の搬送経路内に直線状に延設された刃先を有し前記回転刃と協働して前記被印刷媒体を切断する固定刃を備えた保持体と、前記略水平な搬送経路を搬送される前記被印刷媒体を前記回転刃が上方から下方へ向かって切断するように、前記第1回転体を所定の方向へ回転駆動するための第1駆動手段と、前記回転刃により切断されて下降する前記被印刷媒体を上面で受け止め、その受け止めた被印刷媒体を載置しつつ、前記回転刃との協働によって前記搬送方向下流側へと導く媒体載置部と、前記第1回転体の回転範囲よりも搬送方向下流側に配置されて前記筐体に対し回転可能に支持され、前記媒体載置部により前記搬送方向下流側へと導かれた前記被印刷媒体に接触可能な複数枚の回転接触部を備えた、第2回転体と、前記搬送方向下流側へと導かれた前記被印刷媒体を前記回転接触部がさらに前記搬送方向下流側へと送り出すように、前記第2回転体を所定の方向へ回転駆動するための第2駆動手段と、を有し、前記媒体載置部は、前記第1回転体の下方に位置し、当該第1回転体の回転軌跡に沿うように高さ方向位置が搬送方向下流側に向かって高くなる略曲面部を備えた、第1載置部と、前記第1載置部より前記搬送方向下流側に位置し、前記略曲面部の最高高さ位置と略同一の高さ方向位置に略水平に配置された、第2載置部と、
を備えていることを特徴とする。
本願発明の印刷物作成装置は、搬送手段と、印字手段とを有する。被印刷媒体は、搬送手段によって例えば幅方向を左右方向とした姿勢で所定の搬送経路を搬送され、その搬送される被印刷媒体に対し印字手段によって所望の印字が形成される。一方、搬送経路には、ロータリーカッタが設けられ、印字形成後の被印刷媒体を切断して印刷物を作成する。ロータリーカッタは、筐体と、第1回転体と、保持体とを有する。第1駆動手段が第1回転体を回転駆動することにより、第1回転体に備えられた回転刃が保持体に備えられた固定刃と協働して、上記のように印字が形成された後に搬送経路を搬送されている状態の被印刷媒体を上方から下方へ向かって切断する。
回転刃により切断されて下降する被印刷媒体は、媒体載置部によって受け止められて載置される。媒体載置部に載置された被印刷媒体は、切断後の被印刷媒体を追いかけるように回転してくる回転刃と上記媒体載置部との協働により、第1回転体の回転範囲外の搬送方向下流側へと導かれる。このとき、本願発明では、当該搬送方向下流側に、複数枚の回転接触部を備えた第2回転体が設けられている。第2駆動手段が第2回転体を回転駆動することにより、上記搬送方向下流側へと導かれた被印刷媒体に回転接触部が接触し、さらに搬送方向下流側へと送り出す。
以上のようにして、本願発明では、搬送経路を搬送されてきた被印刷媒体を第1回転体の回転刃が切断した後、切断された被印刷媒体を第1回転体の下流側の回転範囲外へ導き、第2回転体の回転接触部によってさらに下流側へと導く。この結果、切断された被印刷媒体が滞留したりカール形状等により予期せぬ方向へ進行するのを防止しつつ、方向を揃えた状態で被印刷媒体を円滑かつ確実に排出することができる。またこのとき、第2回転体が第1回転体の回転範囲外に設けられていることにより、回転刃との接触による回転刃の耐久性の低下を防止することができる。
また、被印刷媒体に粘着剤層が備えられている場合等においては、被印刷媒体が第1回転体の回転刃に付着する可能性がある。その場合であっても、付着した被印刷媒体が第1回転体の回転と共に搬送方向下流側へ導かれて先端が第2回転体の回転接触部に接触すると、それ以降は第2回転体の回転によって下流側へと導かれる。このとき特に、被印刷媒体が付着したままの状態で第1回転体の回転と共に下方から上方へと持ち上がろうとするのとは反対方向に、第2回転体の回転接触部が上方から下方へと被印刷媒体に接触する挙動となる。したがって、付着した被印刷媒体は強制的に回転刃から引き剥がされ、確実に搬送方向下流側へと送り出される。この結果、被印刷媒体が回転刃に付着したまま第1回転体が回転することによる、切断不良等の発生を防止することができる。
本発明によれば、ロータリーカッタで切断後の被印刷媒体を円滑かつ確実に排出することができる。
本発明の一実施形態によるラベル作成装置の概略構成を表す斜視図である。 図1に示したラベル作成装置の側面図及び断面図である。 ラベル作成装置の制御系を表す機能ブロック図である。 ロータリーカッタ装置を正面側斜め上方から見た斜視図である。 ロータリーカッタ装置の平面図及び背面図である。 水平な保持体に対して回転体の回転軸心を斜め配置した背面図及び側面図、水平な回転体の回転軸心に対して保持体を斜め配置した変形例を表す背面図及び側面図である。 回転体と保持体との間へのラベル用テープの導入態様を表す、ロータリーカッタ装置の要部斜視図、及び、図7(a)中A方向から見た概念的側面図である。 回転体の第1切断刃の第1刃先部と保持体の第2切断刃の第2刃先部との擦り合わせによるラベル用テープの切断の推移を表す、説明図である。 図8中のL1−L1断面、L2−L2断面、MID−MID断面、R2−R2断面、R1−R1断面による横断面図、及び、それら各断面のうち第1刃先部と第2刃先部とが摺り合わされている部分の拡大断面図である。 ラベル用テープを短く切断する場合における切断及び排出挙動を表す説明図である。 ラベル用テープを短く切断する場合における切断及び排出挙動を表す説明図である。 ラベル用テープを長く切断する場合における切断及び排出挙動を表す説明図である。 ラベル用テープを長く切断する場合における切断及び排出挙動を表す説明図である。 印字ラベルの外観の一例を表す上面図及び下面図である。 図14中XV‐XV′断面による横断面図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、本発明を、印刷物作成装置としてのラベル作成装置に適用した場合の実施形態である。なお、以下の説明において、上下方向、前後方向、左右方向は、各図中に適宜示す矢印方向に対応している。
図1に示すように、ラベル作成装置500は、ラベル作成装置本体1と、ロータリーカッタ装置610(ロータリーカッタ)と、を備えている。
<ラベル作成装置本体の構成>
まず、ラベル作成装置本体1の構成を、図1、図2(a)、及び図2(b)を用いて説明する。なお、図1、図2(a)、及び図2(b)においては、図示の煩雑防止のために、後述する第2回転体900及びトレイ902の図示を省略している。ラベル作成装置本体1は、筐体2と、透明樹脂製の上カバー5と、筐体2の前側に配置される電源ボタン7等から構成されている。
図2(b)に示すように、ラベル作成装置本体1に備えられたテープホルダ収納部4には、テープホルダ3が収納配置されている。またテープホルダ収納部4の上側を覆うように、前述の上カバー5が後側上端縁部に開閉自在に取り付けられている。
テープホルダ3には、所定幅かつ所定の厚さ方向寸法を備えたラベル用テープ3A(被印刷媒体)が回転可能に巻回されている。ラベル用テープ3Aは、所定の外周径を有する巻芯3B(後述の図3参照)にロール状に巻回され、テープロールを構成している。上記巻芯3Bの内周側には、軸方向に配置されるように略筒状形状のホルダ軸部材40が設けられる。
ラベル用テープ3Aは、この例では3層構造となっており(図2(b)の部分拡大図参照)、ロールの外側に巻かれる側(図2(b)中上側)よりその反対側(図2(b)中下側)へ向かって、自己発色性を有する長尺状の感熱紙3c(被印字層)、粘着層3b(粘着剤層)、剥離紙3a(剥離材層)の順序で積層され構成されている。すなわち、ラベル用テープ3Aは、所定の外周径を有する上記巻芯3Bに対し、感熱紙3c側を外方に向けた状態でロール状に巻回されている。感熱紙3cの裏側(図2(b)中下側)に、上記粘着層3bによって上記剥離紙3aが接着されている。この剥離紙3aは、最終的に完成した印字ラベルT(後述の図14及び図15参照)が所定の物品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層3bにより当該物品等に接着できるようにしたものである。
また、上記ラベル用テープ3Aの上記テープロールからの繰り出し位置の搬送方向下流側において、所望の印字を行うサーマルヘッド31(印字手段)が上側に設けられ、このサーマルヘッド31と対向する下側位置にはプラテンローラ26(搬送手段)が設けられている。プラテンローラ26は、巻芯3Bに巻回された上記ラベル用テープ3Aを繰り出し、搬出口Eに至る搬送経路を搬送する。このとき、ラベル用テープ3Aは、感熱紙3c側が上側に向けられた状態となって搬出口Eから繰り出され、上記ロータリーカッタ装置610内に導入される。
サーマルヘッド31は、その上下動操作用のレバー(図示省略)を上方に回動させることにより上方に移動されて上記プラテンローラ26から離間した状態となり、レバーを下方に回動させることにより下方に移動されてラベル用テープ3Aをプラテンローラ26に押圧付勢して印字可能な状態になる。なお、上記に代えて、プラテンローラ操作用のレバー(図示省略)を下方に回動させることによりプラテンローラ26が下方に移動されて上記サーマルヘッド31から離間した状態となり、プラテンローラ操作用のレバーを上方に回動させることによりプラテンローラ26が上方に移動されてラベル用テープ3Aをプラテンローラ26に押圧付勢して印字可能な状態になるようにしても良い。
そして、プラテンローラ26をパルスモータ(あるいはステッピングモータ)等により回転駆動しつつ、サーマルヘッド31を駆動制御することによって、ラベル用テープ3Aを搬送しながらラベル用テープ3Aに備えられた印字領域S(後述の図3参照)に対して所望の印字が行われる。そして、印字済みのラベル用テープ3Aは、搬出口Eから排出されてからロータリーカッタ装置610により所望の長さに切断され、これによって印字ラベルT(後述する図14参照)が生成される。なお、図1、図2(a)、及び図2(b)中の破線が、搬送されるラベル用テープ3Aの上記搬送経路を示している。
なお、ラベル作成装置本体1の前方側(搬出口Eから搬送方向下流側)には、ガイド用載置台700が設置されている。このガイド用載置台700からさらに搬送方向下流側に、上記ロータリーカッタ装置610が配置されている。ガイド用載置台700は、搬出口Eから排出されてきた印字済のラベル用テープ3Aを、ロータリーカッタ装置610の第1平刃621(後述)と第2平刃631(後述)との間に導く。
<ラベル作成装置本体の制御系>
上記ラベル作成装置本体1の制御系を図3により説明する。図3において、ラベル作成装置本体1には、上記搬送経路におけるラベル用テープ3Aの有無を検出するセンサ239と、上記サーマルヘッド31への通電を制御する印刷駆動回路205と、上記プラテンローラ26を駆動するプラテンローラ用モータ208を制御するプラテンローラ駆動回路209と、印刷駆動回路205、プラテンローラ駆動回路209等を介し、ラベル作成装置本体1全体の動作を制御するための制御回路210と、が設けられている。
制御回路210は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う。またこの制御回路210は、電源回路211Aにより給電されるとともに、通信回路211Bを介し例えば通信回線に接続され、この通信回線に接続された図示しないルートサーバ、他の端末、汎用コンピュータ、及び情報サーバ等との間で情報のやりとりが可能となっている。なお、ラベル作成装置本体1の前方側に配した上記ロータリーカッタ装置610の後述するモータ638も、上記制御回路210によって駆動制御される。
<ロータリーカッタ装置の概略構成>
次に、上記ロータリーカッタ装置610について、図4〜図7より説明する。なお、図4、図5、図6においては、ラベル用テープ3Aの図示を省略する。また、図5、図6、及び図7においては、前述と同様、図示の煩雑防止のために第2回転体900及びトレイ902の図示を省略している。
図4、図5、図6、及び図7に示すように、ロータリーカッタ装置610は、筐体612と、回転体(第1回転体)620と、保持体630と、を備えている。そして、ロータリーカッタ装置610は、上記サーマルヘッド31により印字形成された状態の感熱紙3c側が上方に向けられた状態で搬出口Eから搬送されてくる上記ラベル用テープ3Aに対し、上記第1平刃(回転刃)621と、第2平刃631(固定刃)との協働によって直線的な切断を行う。筐体612は、一方側(この例では右側)に第1壁面613を有し、他方側(この例では左側)に第2壁面614を有している。また、筐体612は、第1壁面613と第2壁面614との間を接続する接続部611を備える。
なお、前述の図1及び図2に示したように、ロータリーカッタ装置610は、筐体612の第1壁面613及び第2壁面614の面方向が鉛直方向からやや左側に傾斜した姿勢で配置されるが、説明の便宜及び図示の見やすさのために、図4、図5(a)、図5(b)、図7(a)、図7(b)においては、筐体612を鉛直方向に戻した姿勢で図示を行っている。
<回転体の構成>
第1回転体620は、一方側の第1ブラケット622と、他方側の第2ブラケット623と、第1ブラケット622と第2ブラケット623との間を接続するようにかつ回転軸心Oまわりに回転可能に筐体612に設けられた回転軸650と、回転軸650に設けられ、回転刃としての上記第1平刃621を取り付けた平刃取付部624と、を備えている。
第1平刃621は、略板状の第1基部621a(後述の図9参照)と、この基部621aの縁部に直線状に延びる第1刃先部621bとを備える。このとき、第1刃先部621bは、図4等に示すように、上記回転軸心Oと平行となるように、上記平刃取付部624及び回転軸650によって支持されている。第1回転体620が回転すると、第1刃先部621bは回転軸心Oを中心とした円筒形の第1回転軌跡r1(後述する図10〜図13参照)を描く。
<保持体の構成>
保持体630は、図5、図6に示すように、固定刃としての第2平刃631を備えた板状の保持部632を有している。また、保持部632は左右両端部に延出部634,634を備えており、この延出部634,634を介し、揺動支持機構635によって筐体612に対し揺動可能に支持されている。
揺動支持機構635は、図5、図6に示すように、筐体612の接続部611に立設された左右一対のヒンジアーム(図示省略)に回動可能に挿通され、上記保持部632の上記延出部634が両端に固定された支持軸636と、支持軸636のまわりに配置された、鶴巻状のコイルバネ637と、を備えている。保持部632は、延出部634,634に固定された支持軸636がヒンジアームに回動可能に支持されることで、保持部632は、筐体612に対し前後に揺動可能となる。このとき、図5(b)、図6(a)及び図6(b)に示すように、コイルバネ637の一端(後端)が上記接続部611に固定される一方、コイルバネ637の他端(上端)は上記保持部632の後部に当接しており、この結果コイルバネ637は、保持部632を前方(言い換えれば第1回転体620へ向かう方向)へ向かって付勢する。この結果、保持部632は、第1回転体620全体の第1回転軌跡r1(後述する図10〜図13参照)に対して遠近可能となるように、筐体612に対し揺動可能に支持されることとなる。
第2平刃631は、図5(b)に示すように、略板状の第2基部631aと、この第2基部631aの縁部において直線状に延びる第2刃先部631bとを備えている。第2平刃631は、第2基部631aが取り付けネジ633で固定されることにより保持部632に保持される。このとき、保持部632は上記のように揺動可能に配置されるが、どの揺動状態においても、第2平刃631の第2刃先部631bが回転軸心Oに対し非平行(ねじれの位置)となるように、保持部632は第2平刃631を保持している。詳細には、上記保持部632のどの揺動状態においても、第2平刃631の第2基部631aの面方向(すなわち第2平刃631の取付面方向)は、上記回転軸心Oと所定間隔を介し平行となる(図5(a)、図5(b)参照)。また、上記保持部632のどの揺動状態においても、第2平刃631は、正面から(言い換えれば第2基部631aの面方向と直交する側面方向から)見たときに、図5(b)に示すように、第2刃先部631bを含む直線と上記回転軸心Oとが、所定の角度αを持って配設される。回転軸心Oと第1刃先部621bとは常に平行であることから、第1刃先部621bと第2刃先部631bとが接触したときの傾斜角度(いわゆるシャー角)がこの角度αと一致する。特に、第2刃先部631bは、切断動作時にラベル用テープ3Aの搬送経路の搬送面内において直線状に延びるように、保持される。
上記の結果として、上記第1回転体620が回転したときに第1刃先部621bの描く円筒形の第1回転軌跡r1(後述する図10〜図13参照)が、第2刃先部631bに対して接触するように、上記第1平刃621は上記平刃取付部624に支持され、上記第2平刃631は上記保持部632に保持されることとなる。これにより、回転軸心Oを中心とする円筒形の上記第1回転軌跡r1の外縁線に対し、第2平刃631の第2刃先部631bが斜交するような位置関係となる。
なお、本実施形態では、図6(a)に示すように、正面側から見て、ラベル用テープ3Aの搬送経路が(言い換えれば第2刃先部631bが)水平となり、かつ第1回転体620の回転軸心Oが上記水平方向に対して傾斜するように、第1回転体620及び保持体630を配置したが、これに限られない。すなわち、図6(b)に示すように、正面側から見て、第1回転体620の回転軸心Oが水平となり、かつラベル用テープ3Aの搬送経路が(言い換えれば第2刃先部631bが)上記水平方向に対して傾斜するように、第1回転体620及び保持体630を配置してもよい。
<駆動力の伝達>
一方、筐体612の第2壁面614側の下方には、第1回転体620及び後述する第2回転体900の回転駆動源として機能するモータ638が設けられている。これに対応して、第2壁面614の外面には、ギア列639a,639b,639c,639d,639eを備えた駆動伝達機構639が設けられている。駆動伝達機構639は、上記ギア列639a〜639eにより、第2壁面614を貫通したモータ638の駆動軸651(図4参照)と、第2壁面614を貫通した第1回転体620の回転軸650(図4の回転軸心O参照)、及び、第2壁面614を貫通した後述する第2回転体900の回転軸(図示せず。図4の回転軸心O′参照)との間を、作動連結可能となっている。
モータ638(図4では第2壁面614によって隠れている)は、第1平刃621の第1刃先部621bが上方から上記第2平刃631の第2刃先部631bに近接してゆく方向に、駆動伝達機構639を介して第1回転体620を回転駆動する(図7(b)参照)。これにより、第1回転体620と保持体630との間に挿入されたラベル用テープ3Aが、(搬送停止することなく)走行状態で切断される。なお、駆動伝達機構639とモータ638とが各請求項記載の第1駆動手段を構成する。
このとき、図5、図6に示すように、第1回転体620の回転軸650の一端(この例では左端)には、側面視略D字形状の回転カム800が固定されている。図6に示すように、第2平刃631のうち、第2刃先部631bより左側に位置する上端部に、突片状の被接触部640が形成されている。この被接触部640は、上記コイルバネ637の付勢力によって、上記揺動状態において回転カム800に圧接係合している。
回転カム800は、図7(b)に示すように、第1周方向領域(上記D字形状の円弧部分に相当)801と、第2周方向領域(上記D字形状の直線部分に相当)802と、を備えている。回転カム800は、第1周方向領域801が被接触部640に対向している回転位置においては、当該第1周方向領域801によって被接触部640を後方へ向かって押圧する。これにより、回転カム800は、第2刃先部631bが第1回転体620全体の回転軌跡から離脱するように、保持体630を移動させる。一方、回転カム800は、第2周方向領域802が上記被接触部640に対向している状態では、(後述の第1平刃621の第1刃先部621bと第2平刃631の第2刃先部631bとの擦り合わせによって)被接触部801と非接触状態となり、保持体630を解放状態とする(図7(b)に示す状態)。
<切断動作>
上記ロータリーカッタ装置610の動作を図8及び図9により説明する。前述したように、本実施形態では、上記第1回転体620が回転したときに第1刃先部621bの描く、回転軸心Oを中心とする円筒形の回転軌跡(第1回転軌跡)の外縁線に対し、第2平刃631の第2刃先部631bが斜交する位置関係となる。この結果、当該回転軌跡を回転してくる第1刃先部621bは、その直線形状のうちの一端部(この例では左端部)がまっ先に第2刃先部631bへ近接した後、回転の進行に伴い、第2刃先部631bへ近接する部位が左端部から右方へ向かって徐々に直線的に移行していく。図8(a)〜図8(e)、図9(a)〜図9(e)は、このときの挙動を順次表している。
すなわち、図8(a)及び図9(a)は、上記第1刃先部621の左端部に近いR1−R1断面で表される部分が、第2刃先部631bへ接触し摺り合わされている状態である(白矢印参照)。なお、説明の便宜のために、この状態となる第1回転体620の姿勢(回転角度)を回転位相「0°」とする。
その後、第1回転体620の回転が進行した図8(b)及び図9(b)では、上記第1刃先部621のR1−R1断面よりやや右側にずれたR2−R2断面で表される部分が、第2刃先部631bへ接触し摺り合わされている状態である(白矢印参照)。このときの第1回転体620の上記回転位相は例えば「4°」である。
その後、さらに第1回転体620の回転が進行した図8(c)及び図9(c)では、上記第1刃先部621のR2−R2断面よりやや右側にずれた、左右方向中央部のMID−MID断面で表される部分が、第2刃先部631bへ接触し摺り合わされている状態である(白矢印参照)。このときの第1回転体620の上記回転位相は例えば「8°」である。
その後、さらに第1回転体620の回転が進行した図8(d)及び図9(d)では、上記第1刃先部621のMID−MID断面よりやや右側にずれたL2−L2断面で表される部分が、第2刃先部631bへ接触し摺り合わされている状態である(白矢印参照)。このときの第1回転体620の上記回転位相は例えば「12°」である。
その後、さらに第1回転体620の回転が進行した図8(e)及び図9(e)では、上記第1刃先部621のL2−L2断面よりやや右側にずれた、右端部近くのL1−L1断面で表される部分が、第2刃先部631bへ接触し摺り合わされている状態である(白矢印参照)。このときの第1回転体620の上記回転位相は例えば「16°」である。
以上のようにして順次移行する第1刃先部621bと第2刃先部631bとの接触部位にラベル用テープ3Aを導入することにより、上記左端部においてラベル用テープ3Aへの切り込みを開始した後、徐々に上記右方へと直線的にラベル用テープ3Aを切り進めることができる。そしてこのとき、前述の角度αがシャー角として機能するので、比較的小さいせん断力で円滑に切断を行うことができる。
<本実施形態の特徴>
以上の基本構成において、本実施形態の特徴は、切断後の当該ラベル用テープ3Aを円滑かつ確実に排出するために、第2回転体900及びトレイ902を設けたことにある。以下、その詳細を図10〜図13及び上述の図4を参照しつつ説明する。
<トレイ>
まず、図10〜図13に示すように、本実施形態においては、トレイ902(媒体載置部)が、先端(図10中左端)を第2平刃631に近接させるようにして配置されている。このトレイ902は、第1載置部903と、第2載置部904と、を備えている。
第1載置部903は、第1回転体620の下方に位置し、当該第1回転体620の回転軌跡r1に沿うように高さ方向位置が搬送方向下流側に向かって高くなる略曲面部903aを備えている。第2載置部904は、第1載置部903より搬送方向下流側に位置し、略曲面部903aの最高高さ位置と略同一の高さ方向位置に略水平に配置されている。上述したように第1回転体620が回転すると、第1刃先部621bは回転軸心Oを中心とした円筒形の第1回転軌跡r1(図10〜図13参照)を描く。このように第1回転軌跡r1を描きつつ下降してくる第1平刃621により切断されたラベル用テープ3Aは、下降して、上記トレイ902の第1載置部903の上面によって受け止められ、載置される。その後、このトレイ902に載置されたラベル用テープ3Aは、切断後のラベル用テープ3Aを追いかけるように回転してくる第1平刃621と上記トレイ902との協働により、第1平刃621の回転範囲外の搬送方向下流側へと導かれる。
<第2回転体>
また、図10〜図13に示すように、本実施形態では、上記第1回転体620の回転範囲である上記第1回転軌跡r1よりも搬送方向下流側(各図中の右側)において、第2回転体900が、筐体612に対し回転可能に設けられている(図4も参照)。
第2回転体900は、複数枚(この例では6枚)の羽根901(回転接触部)が備えられている。なお、羽根901の6枚に限らず、枚数は適宜に設定可能である。各羽根901は、第2回転体900の回転軸心O′に対して放射状配置となるよう、当該回転軸心O′の周囲に角度60°間隔で設けられている。また、各羽根901は、少なくとも先端側が(この例では全体が)薄板状の弾性体により構成されており、この結果、ラベル用テープ3Aに接触する先端側が、当該接触時に撓むように弾性変形する。なお、このように先端側が弾性変形するのであれば、上記羽根901を備える構成に限られず他の態様であっても良い。
このとき、前述したモータ638の回転駆動力は、上記駆動伝達機構639を介し、上記第2回転体900にも伝達される。すなわち、モータ638の駆動力は、ギア639a及びギア639bを介し、大径のギア639cに伝達される。ギア639cは、上記駆動力を、第1回転体620の上記回転軸650に作動連結されたギア639dと、上記第2回転体900の回転軸に作動連結されたギア639eとに、分配して伝達可能に構成されている。その際、第2回転体900の周速V2が第1回転体620の周速V1よりも速くなるように、上記の分配伝達が行われる。なお、駆動伝達機構639とモータ638とが、各請求項記載の第2駆動手段を構成する。
上記駆動力の伝達によって第2回転体900が回転すると、羽根901は回転軸心O′を中心とした円筒形の第2回転軌跡r2を描く。なお、この第2回転軌跡r2の半径は、上記第1回転軌跡r1の半径よりも小さくなっている。上記第1回転体620での切断後(図10(c)参照)もしくは切断中(図12(c)参照)において上記搬送方向下流側へと導かれ第2載置部904に載置された、ラベル用テープ3Aに対し、第2回転体900の回転によって羽根901が接触する。そして、上記羽根901と当該第2載置部904との間で当該ラベル用テープ3Aを挟み込むようにしつつ、さらに搬送方向下流側へと送り出す。なお、この第2回転体900による送り出しは、羽根901が第2載置部904と接触する回転範囲にのみ行われ、それ以外の回転範囲(すなわち羽根901が第2載置部904に接触していない状態)では行われない。すなわち、第2回転体900は、間欠送り動作を行う構成となっている。
なお、図10〜図13に示すように、第1回転体620の回転軸心Oの高さ方向位置、及び、第2回転体900の回転軸心O′の高さ方向位置は、共にラベル用テープ3Aの切断前の搬送経路の高さ方向位置よりも上方に位置している。詳細には、上記回転軸心Oの上記搬送経路からの高さh1が、上記回転軸心O′の上記搬送経路からの高さh2よりも大きくなるように、設定されている。これにより、第1回転体620の回転軸心Oより上方へラベル用テープ3Aが導かれてしまうことを未然に防止している。
<第2回転体及びトレイによるテープ排出動作>
次に、上記構成のトレイ902及び第2回転体900によるテープ排出動作について、図10〜図13に基づき詳細に説明する。
(1)ラベル用テープが比較的短く切断されて排出される場合
まず、ラベル用テープ3Aが比較的短い長さで切断され排出される場合を図10(a)〜(c)及び図11(a)(b)により説明する。なお、この切断長さの設定は、上記プラテンローラ26によるラベル用テープ3Aの搬送速度と第1回転体620の回転速度とを適宜に調整することで、適宜に設定可能である。
まず最初に、図10(a)に示す待機時においては、この例では、第1回転体620の第1平刃621が略水平な姿勢となっている。その後、図10(b)に示すように、ラベル用テープ3Aが搬送方向下流側(各図中右側)に搬送され、上記第1回転体620の回転範囲(第1回転軌跡r1)内に進入する。そして、上記のようにして第1回転体620及び第2回転体900が回転し、第1平刃621によりラベル用テープ3Aが切断される。その際、切断後のラベル用テープ3Aの搬送方向下流側端部(先端部)は第2載置部904に到達しつつ、搬送方向上流側端部(後端部)は、第1載置部903内へと落下して受け止められる(図10(c)参照)。
その後、図11(a)に示すように、第1刃先部621bがラベル用テープ3Aの上流側端部を押し出すように(この例では粘着層3bが第1刃先部621bに付着した状態で)第1平刃621が回転することで、ラベル用テープ3Aが第1平刃621による上記第1回転軌跡r1に沿って上方の第2載置部904側へ押し上げられる。この結果、ラベル用テープ3Aの下流側端部(先端部)は、第2載置部904上の第2回転体900の回転範囲(第2回転軌跡r2)内に進入する。
上記のようにして先端側から順次第2回転軌跡r2内に進入したラベル用テープ3Aは、図11(b)に示すように、第2回転体900の羽根901とトレイ902の第2載置部904との協働によってさらに搬送方向下流側へと導かれる。なお、このとき、第2回転体900の周速V2は第1回転体620の周速V1よりも速いことから、第2回転体900の羽根901に接触されて搬送されるラベル用テープ3Aに対し第1回転体620が追いかけるように接触することを未然に防止している。
(2)ラベル用テープが比較的長く切断されて排出される場合
次に、ラベル用テープ3Aが比較的長い長さで切断され排出される場合を図12(a)〜(c)及び図13(a)(b)により説明する。
まず最初に図12(a)に示す待機時においては、上記図10(a)と同様、第1回転体620の第1平刃621が略水平な姿勢となっている。その後、図12(b)に示すように、ラベル用テープ3Aが搬送方向下流側に搬送され、第1回転体620の回転範囲(第1回転軌跡r1)内を通過し、ラベル用テープ3Aの下流側端部は第2回転体900の回転範囲(第2回転軌跡r2)内に到達する。
そして、上記のようにして第1回転体620及び第2回転体900が回転する。第1回転体620側では、第1平刃621によりラベル用テープ3Aが切断される。切断後のラベル用テープ3Aの搬送方向上流側端部(後端部)は、上記同様、第1載置部903内へと落下して受け止められる(図12(c)参照)。但しその際、上述のように既に搬送方向下流側端部(先端部)が第2載置部904に到達しているので、その落下の程度は上記(1)の短く切断される場合に比べれば小さい場合もある。このとき同時に、第2回転体900側では、既に第2回転軌跡r2内に進入したラベル用テープ3Aの下流側端部を、第2回転体900の羽根901とトレイ902の第2載置部904との協働によってさらに搬送方向下流側へと導き始める。
その後、上述と同様、図13(a)に示すように、第1刃先部621bがラベル用テープ3Aの上流側端部を押し出すように(この例では粘着層3bが第1刃先部621bに付着した状態で)第1平刃621が回転する。これにより、ラベル用テープ3Aの上記上流側端部も(上記下流側端部に続行するように)第2載置部904側へ押し上げられる。この押し上げは、既に開始されている上記第2回転体900の羽根901による下流側への導出と協働する態様で行われる。そして、さらに進んだラベル用テープ3Aは、その上流側端部が第1回転体620の回転軌跡r1外へ退出した後(図13(b)参照)、羽根901によってさらに搬送方向下流側へと排出される。
<印字ラベル>
上記のようなロータリーカッタ装置610の動作により、ラベル用テープ3Aが切断されて形成された印字ラベルT(印刷物)を、図14(a)、図14(b)、及び図15に示す。図示のように、印字ラベルTは、前述の3層構造となっており、表面側(図15中上側)よりその反対側(図15中下側)へ向かって、感熱紙3c、粘着層3b、剥離紙3aの順で積層している。そして、前述のように感熱紙3cの表面に印字R(この例では「AA−AA」の文字)が印刷されている。
以上説明したように、本実施形態のラベル作成装置500によれば、搬送経路を搬送されてきたラベル用テープ3Aを第1回転体620の第1平刃621が切断した後、切断されたラベル用テープ3Aを第1回転体620の下流側の回転範囲(第1回転軌跡r1)外へ導き、第2回転体900の羽根901によってさらに下流側へと導く。この結果、切断されたラベル用テープ3Aが滞留したりカール形状等により予期せぬ方向へ進行するのを防止しつつ、方向を揃えた状態でラベル用テープ3Aを円滑かつ確実に排出することができる。またこのとき、第2回転体900が第1回転体620の上記第1回転軌跡r1外に設けられていることにより、第1平刃621との接触による第1平刃621の耐久性の低下を防止することができる。
また、本実施形態のように粘着層3bが備えられているラベル用テープ3Aを切断する場合、切断時にラベル用テープ3Aが第1回転体620の第1平刃621の第1刃先部621bに付着する可能性がある。本実施形態では、このような付着が生じた場合であっても、付着したラベル用テープ3Aが第1回転体620の回転と共に搬送方向下流側へ導かれて下流側端部(先端部)が第2回転体900の羽根901に接触すると、それ以降は第2回転体900の回転によって強制的に下流側へと導かれる。このとき、例えばラベル用テープ3Aが付着したままの状態で第1回転体620の回転と共に下方から上方へと持ち上がろうとした場合であっても(図11(b)中の矢印ア参照)、それとは反対方向に、第2回転体900の羽根901が、上方から下方へとラベル用テープ3Aに接触する挙動(図11(b)中の矢印イ参照)となる。したがって、上記付着した状態のラベル用テープ3Aは強制的に第1平刃621から引き剥がされ、確実に搬送方向下流側へと送り出される。この結果、ラベル用テープ3Aが上記粘着により第1平刃621に付着したまま第1回転体620が回転することによる、切断不良等の発生を防止することができる。
また、本実施形態では特に、第2回転体900の羽根901は、ラベル用テープ3Aへの接触時に弾性変形可能な弾性体として構成されている。これにより、羽根901がラベル用テープ3Aに接触して搬送方向下流側に搬送するとき、第2回転体900の回転を阻害することなく、円滑かつ確実にラベル用テープ3Aを捕捉して搬送することができる。
また、本実施形態では特に、第1回転体620の回転軸心O及び第2回転体900の回転軸心O′の高さ方向位置は、搬送経路の高さ方向位置よりも上方に位置している。これにより、第1回転体620の回転軸心Oより上方へラベル用テープ3Aが導かれることによる切断不良・切断困難等の発生や、第2回転体900の回転軸心O′より上方へラベル用テープ3Aが導かれることによる搬送不良・搬送困難等の発生を確実に防止することができる。
また、本実施形態では特に、トレイ902を単なる水平形状とせず、高さが高くなる略曲面部903aを含む第1載置部903と略水平な第2載置部904とを備えた段付き構造としている。このように第2載置部904の高さ方向位置を第1載置部903よりも高くすることで、上述のように回転軸心O、O′の高さ方向位置が搬送経路より上方という前提では、第2回転体900の径方向寸法を小さくすることができ、装置全体の大型化を抑制することができる。またこのようにして第2回転体900を小径化することで、第1回転体620と第2回転体900とをより近接して配置することができる。この結果、第1回転体620の搬送方向下流側部分から第2回転体900の搬送方向上流側部分へのラベル用テープ3Aの受け渡しを、滞りなく円滑かつ確実に行うことができる。
また、本実施形態では特に、モータ638及び駆動伝達機構639により、第2回転体900は、その周速V2が第1回転体620の周速V1よりも速くなるように駆動される。これにより、第2回転体900の羽根901に接触されて搬送されるラベル用テープ3Aに対し第1回転体620が追いかけるように接触することを防止することができる。この結果、当該接触による汚れ、傷等の発生や粘着剤の付着を確実に防止することができる。
なお、以上においては、ラベル用テープ3Aに対し印字を行って切断し印字ラベルTを作成したが、これに限られない。すなわち、被印刷媒体としての被印字テープに印字を行った後に基材テープと貼り合わせ、その貼り合わせたテープを切断して印字ラベルTを作成する方式(いわゆるラミネートタイプ)に本発明を適用してもよい。この場合も同様の効果を得る。
なお、以上において、図3中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
なお、その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 ラベル作成装置本体
3A ラベル用テープ(被印刷媒体)
26 プラテンローラ(搬送手段)
31 サーマルヘッド(印字手段)
500 ラベル作成装置(印刷物作成装置)
610 ロータリーカッタ装置(ロータリーカッタ)
612 筐体
620 第1回転体
621 第1平刃(回転刃)
621b 第1刃先部
630 保持体
631 第2平刃(固定刃)
631b 第2刃先部
638 モータ
639 駆動伝達機構
900 第2回転体
901 羽根(回転接触部)
902 トレイ(媒体載置部)
903 第1載置部
903a 略曲面部
904 第2載置部
O,O′ 回転軸心
r1 第1回転軌跡
r2 第2回転軌跡
V1,V2 周速

Claims (5)

  1. 被印刷媒体を、所定の搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記被印刷媒体に対し、所望の印字を形成する印字手段と、
    前記搬送経路に設けられ、前記印字が形成された前記被印刷媒体を切断して印刷物を作成するロータリーカッタと、
    を有する印刷物作成装置であって、
    前記ロータリーカッタは、
    筐体と、
    前記筐体に対し回転可能に支持された回転刃を備えた第1回転体と、
    前記筐体に支持され、前記搬送手段により搬送される前記被印刷媒体の搬送経路内に直線状に延設された刃先を有し前記回転刃と協働して前記被印刷媒体を切断する固定刃を備えた保持体と、
    前記略水平な搬送経路を搬送される前記被印刷媒体を前記回転刃が上方から下方へ向かって切断するように、前記第1回転体を所定の方向へ回転駆動するための第1駆動手段と、
    前記回転刃により切断されて下降する前記被印刷媒体を上面で受け止め、その受け止めた被印刷媒体を載置しつつ、前記回転刃との協働によって前記搬送方向下流側へと導く媒体載置部と、
    前記第1回転体の回転範囲よりも搬送方向下流側に配置されて前記筐体に対し回転可能に支持され、前記媒体載置部により前記搬送方向下流側へと導かれた前記被印刷媒体に接触可能な複数枚の回転接触部を備えた、第2回転体と、
    前記搬送方向下流側へと導かれた前記被印刷媒体を前記回転接触部がさらに前記搬送方向下流側へと送り出すように、前記第2回転体を所定の方向へ回転駆動するための第2駆動手段と、
    を有し、
    前記媒体載置部は、
    前記第1回転体の下方に位置し、当該第1回転体の回転軌跡に沿うように高さ方向位置が搬送方向下流側に向かって高くなる略曲面部を備えた、第1載置部と、
    前記第1載置部より前記搬送方向下流側に位置し、前記略曲面部の最高高さ位置と略同一の高さ方向位置に略水平に配置された、第2載置部と、
    を備えている
    ことを特徴とする印刷物作成装置。
  2. 請求項1記載の印刷物作成装置において、
    前記第2回転体の前記回転接触部は、
    少なくとも前記被印刷媒体に接触する先端側が、当該接触時に弾性変形可能な弾性体として構成されている
    ことを特徴とする印刷物作成装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の印刷物作成装置において、
    前記第1回転体の回転軸心の高さ方向位置、及び、前記第2回転体の回転軸心の高さ方向位置は、前記搬送経路の高さ方向位置よりも上方に位置している
    ことを特徴とする印刷物作成装置。
  4. 請求項1乃至請求項3記載の印刷物作成装置において
    前記第2回転体の前記回転接触部は、
    前記第2載置部に載置された前記被印刷媒体を、当該第2載置部との間で挟み込むようにして、さらに前記搬送方向下流側へと送り出す
    ことを特徴とする印刷物作成装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の印刷物作成装置において、
    前記第2駆動手段は、
    前記第2回転体の周速が前記第1回転体の周速よりも速くなるように、前記第2回転体を回転駆動する
    ことを特徴とする印刷物作成装置。
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