JP2013179576A - 落下防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤと協働して設置機器の落下を防止するとともに、設置機器の不測の落下においても、落下の際にワイヤにかかる衝撃を緩和してワイヤの切断を防止する落下防止装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の落下防止装置1は、一端を設置領域に取り付けるワイヤ10と、設置機器50が落下しないようにワイヤ10の他端を固定するワイヤ固定部と、ワイヤ10を支持して案内するワイヤガイド部20とを備える。ワイヤガイド部20の第3のワイヤガイド20Cは、第1のワイヤガイド20Aと第2のワイヤガイド20Bとの間でワイヤ10を撓ませて支持するとともに、衝撃が加わった際、弾性変形することによりワイヤにかかる衝撃を吸収する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に天井などの高所に取り外し可能に設置される監視カメラやセンサなどの設置機器の落下を防止するための落下防止装置に関する。
天井や壁面などの高所に設置して使用される防犯用カメラやセンサなどの設置機器は、一般に、修理、メンテナンス、調整等のために設置領域から取り外しできるようになっている。このように設置機器が取り外し可能にされると、設置機器の装着状態が不完全となって何らかの衝撃で設置機器が落下したり、あるいは、メンテナンス等のための取り外し作業中に誤って作業者が設置機器を落下させてしまう虞がある。また、地震等の災害時に装着部が緩み、或いは破損して設置機器が設置領域から落下することも考えられる。
そのため、このような高所に設置される設置機器には、一般に、例えば、特許文献1に開示されているように、設置領域から床面(地面)まで落下することを防止するべく、設置機器本体と、天井、梁、壁等の構造物との間に、ワイヤを配設した落下防止装置を設けることが行われている。
特開2000−307922号
しかしながら、上記の特許文献1に開示される落下防止装置は、高所に設置される設置機器と構造物とを、単にワイヤを介して連結するだけであり、したがって、設置機器の不測の落下時には、落下の際にワイヤにかかる衝撃によって、ワイヤが切断される可能性があり、設置機器がそのまま床面(地面)まで落下する虞がある。
本発明は、前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、ワイヤと協働して設置機器の落下を防止するとともに、設置機器の不測の落下においても、落下の際にワイヤにかかる衝撃を緩和してワイヤの切断を防止し、設置機器が床面(地面)に落下することを回避できる落下防止装置を提供することにある。
上記した課題を解決するために、本発明は、設置領域に設置される設置機器に取り付けられ、設置領域からの設置機器の落下を防止するための落下防止装置であって、前記設置領域にその一端が取り付けられるワイヤと、前記設置機器が落下しないように前記ワイヤの他端を固定するワイヤ固定部と、前記ワイヤを支持して案内するワイヤガイド部と、を備え、前記ワイヤガイド部は、前記ワイヤ固定部に隣接して位置する第1のワイヤガイドと、前記第1のワイヤガイドからワイヤ繰り出し方向に所定の間隔を隔てて位置される第2のワイヤガイドと、前記第1のワイヤガイドと前記第2のワイヤガイドとの間に位置され、前記第1のワイヤガイドと前記第2のワイヤガイドとの間でワイヤを撓ませて支持するとともに、前記設置機器から衝撃を受けた際、ワイヤの撓み部分で弾性変形することによりワイヤにかかる衝撃を吸収する第3のワイヤガイドと、を有することを特徴とする。
上記した構成では、設置領域に設置機器を設置した状態で、設置機器に設けられる落下防止装置からのワイヤを設置領域に取り付けることにより、設置領域から設置機器が不測に落下することを防止できる。この場合、何らかの理由により設置機器が設置領域から落下しても、ワイヤの一端が設置領域に固定され、且つワイヤの他端が落下防止装置のワイヤ固定部に固定されているため、設置機器の床面(地面)までの落下が防止される。また、そのような落下に際してワイヤに大きな衝撃がかかっても、その衝撃は、ワイヤを撓ませた状態で支持している第3のワイヤガイドの弾性変形によって吸収されて緩和されるため、ワイヤの切断が防止される。
本発明の落下防止装置によれば、設置領域に設置された設置機器が落下しても、ワイヤを支持して案内するワイヤガイド部の第3のワイヤガイドが弾性変形してワイヤの衝撃を吸収するため、ワイヤの切断が防止され、設置機器が床面(地面)まで落下することを確実に回避できる。
本発明の一実施形態に係る落下防止装置を示す図であり、(a)は上面図(ケーシングを伴わない)、(b)は側断面図(ケーシングを伴う)、(c)は下面図(ケーシングを伴わない)である。 図1のケーシングを伴わない落下防止装置を側方から見た斜視図である。 図1の落下防止装置を構成する巻き取りリールの背面斜視図である。 図1のケーシングを伴わない落下防止装置を上方から見た斜視図である。 巻き取りリールに装着される保持リングとワイヤとの関係を示す平面図であり、(a)はワイヤが引き出された状態を示す図、(b)はワイヤを巻き取る状態を示す図である。 (a)は図5の保持リングを下方から見た斜視図、(b)は図5の保持リングを上方から見た斜視図である。 図1の落下防止装置を設置領域に設置する直前の状態を示す概略図である。 図1の落下防止装置を設置領域に設置した状態を示す概略図である。 落下防止装置を設置領域側に設置した状態を示す概略図である。
以下、本発明に係る落下防止装置の一実施形態について具体的に説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係る落下防止装置1は、高所の設置領域S(図7および図8参照)に取り外し可能に設置される監視カメラやセンサなどの設置機器50に取り付けられ、設置領域Sからの設置機器50の落下を防止する機能を備えている。具体的に、落下防止装置1は、設置領域Sのワイヤ取付部120(図8参照)にその一端が取り付けられるようになっているワイヤ10と、ワイヤ10の他端を固定するとともに、ワイヤ10を巻き取ることができる例えば樹脂製の巻き取りリール2と、設置機器50に取り付けられ、巻き取りリール2を回転可能に支持する例えば金属製のベースプレート4とを備えている。この場合、ワイヤの他端は、締結具など、一般的な固定部材(ワイヤ固定部)に固定するものであっても良いが、本実施形態では、ワイヤの他端は、前記巻き取りリール2に巻回されて、ワイヤが伸長方向に変位できるように固定されている。
前記ワイヤ10は、金属で構成することが可能であり、例えば直径が0.8mm、強度20kgcmのステンレスによって構成される(ワイヤの構成については、限定されることはない)。前記一端がワイヤ取付部120に取り付けられたワイヤ10の他端は、落下防止装置1の構成部材である巻き取りリール2のワイヤ巻回胴部11の周囲に巻き付けられている。この場合、巻き取りリール2には、前記ワイヤ巻回胴部11の径方向内側に、同心状に中心ボス部19が形成されており、前記ワイヤ10の他端10aは、ループ状にされて中心ボス部19の周囲に引っ掛けられると共に、ワイヤ巻回胴部11に形成された貫通孔17から導出されて、ワイヤ巻回胴部11の周囲に巻き付けられるようになっている。なお、図3及び図5(a)は、ワイヤ10が全て引き出された状態を示している。
このように、ワイヤ10の他端10aをループ状にして、中心ボス部19に引っ掛けることで、ワイヤ10に大きな引張力が作用しても、引張力の衝撃によって、端部固定領域が破損等することを防止することができる。
前記巻き取りリール2の中心ボス部19の中心孔19aには、ナット部材18が配設されており、このナット部材18は、ベースプレート4の所定の取付部4aに、例えばカシメによって固定されている。また、ナット部材18の内面に形成された雌ネジ18aは、設置領域Sに設けられた取り付け用の支柱100に設けられている締結部材102の雄ネジ104(図7参照;図では外周面に雄ネジが形成された軸部として描かれている)と螺合されるようになっている。
また、本実施形態において、巻き取りリール2の上面を成す回転操作面2Aは、巻き取りリール2の回転操作方向を触覚的に規定するための表面形状を有している。具体的に、回転操作面2Aには、図2および図4に示されるように、回転操作方向へ向けて下方へ傾斜する傾斜面2aと傾斜面2aの下端から上方に略垂直に立ち上がる立ち上がり面2bとから成る略楔状の複数の溝が、回転操作面2Aの周方向に所定の間隔を隔てて(全周にわたって)設けられており、巻き取りリール2を規定の回転方向(図4の矢印の方向)に回転操作するときにのみ、立ち上がり面2bにより形成される略鉛直の段部に指が引っ掛かって回転操作を容易に行えるようにしている。すなわち、指を当てて図4の矢印方向と反対方向に回転操作しようとしても、滑りが生じて回転操作し難い表面形状となっている。
前記ベースプレート4は、例えば略正方形状の本体部4Aと、本体部4Aの一方側から延びるワイヤガイド部20とを有しており、本体部4Aの中心部に前記取付部4aが形成されている。この場合、ベースプレート4は、ステンレス等の薄板状の金属板を打ち抜き加工することで形成することが可能であり、本実施形態では、本体部4Aとワイヤガイド部20とが一体に形成されているが、ワイヤガイド部20が本体部4Aと別体に形成されて本体部4Aに取り付け固定されても構わない。なお、本体部4Aは、例えば、角部に設けられる少なくとも1つ(図では2つ)の取り付け孔9に、図示しないネジ部材を通し、このネジ部材を設置機器50のネジ孔に螺合させることにより設置機器50に対して固定される。
前記ワイヤガイド部20は、巻き取りリール2から繰り出されるワイヤ10を支持して案内する役目を果たし、巻き取りリール2のワイヤ導出口(より正確には、後述する保持リング7に形成されるワイヤ導出口40)に隣接する位置(本実施形態では、ワイヤ導出口40とほぼ対向する位置)でベースプレート4から立ち上がる第1のワイヤガイド20Aと、第1のワイヤガイド20Aからワイヤ繰り出し方向に所定の間隔を隔てて位置される第2のワイヤガイド20Bとを有する。この場合、第2のワイヤガイド20Bは、ベースプレート4の本体部4Aから延びる一対の連結部30,31を介して本体部4Aに接続されており、ワイヤ10の他端10aが固定される前記中心ボス部19、及び前記第1のワイヤガイド20Aとほぼ一直線を成すように配置される。具体的に、一対の連結部30,31は、先端側に向けて次第に近接するように延出し、その先端側が一体化され、上方に湾曲するようにして前記第2のワイヤガイド20Bを構成している。
また、ワイヤガイド部20は、第1のワイヤガイド20Aと第2のワイヤガイド20Bとの間に位置される第3のワイヤガイド20Cを有している。この第3のワイヤガイド20Cは、第2のワイヤガイド20Bから第1のワイヤガイド20Aの方へ向けて斜め上方に立ち上がるように湾曲形態を成して延びており、特に、本実施形態では、平面視で各ガイド20A,20B,20Cが一直線を成すように配列されている(図1(a)参照)。
ここで、第3のワイヤガイド20Cは、図1(b)に示すように、第1のワイヤガイド20Aと第2のワイヤガイド20Bとの間で、ワイヤ10を撓ませて(撓みXを形成するように弛ませて)支持できるようになっているとともに、設置機器50から衝撃(急激な引張力)を受けた際に、その撓み部分で弾性変形して、ワイヤ10にかかる衝撃を吸収できるようになっている。すなわち、第3のワイヤガイド20Cは、第1のワイヤガイド20Aと第2のワイヤガイド20Bとの間で、図7及び図8の矢印で示すように、第1のワイヤガイド20A側に倒れるように弾性変形可能に構成されており、しかも第1のワイヤガイド20Aと第2のワイヤガイド20Bとの間でワイヤ10を撓ませて案内することから、ワイヤ10に引張力に伴う衝撃が作用した際、その撓みが直線状になろうとする分だけの衝撃吸収作用を備えている(撓みが直線になろうとする分、衝撃が吸収される)。
この場合、第3のワイヤガイド20Cは、そのような衝撃吸収作用が発揮されるように、そのサイズ(長さ、肉厚、幅など)、形態、材質等が設定されており、特に、図1、図7及び図8に示すように、第2のワイヤガイド20Bから第1のワイヤガイド20Aに向けて、片持ち状の板バネとして弾力を有するように延び、各ワイヤガイドが一直線上に配列されることで、ワイヤの衝撃を効果的に吸収(撓み状から直線状になることで吸収)するようにしている。なお、衝撃の吸収作用については、図7及び図8に示す撓んだ状態のワイヤS1と、衝撃が加わった際に延びた状態のワイヤS2との長さの差分が、その衝撃吸収代となるが、これは、例えば約10mm程度の衝撃吸収代が確保できるようになっていれば良い。
本実施形態の各ワイヤガイド20A,20B,20Cには、それぞれガイド孔21,23,22が形成されており、これら各ガイド孔にワイヤ10を挿通して案内支持するようにしている。しかしながら、各ワイヤガイド20A,20B,20Cは、そのようなガイド孔に代えて、切り欠き状のワイヤ挿通部を備えていても良く、そのような切り欠き状のワイヤ挿通部では、各切り欠きの開口方向は、互い違いに反対方向を向くように形成しておくことが好ましい(例えば、第1のワイヤガイド20Aの切り欠きが左側に開口し、第3のワイヤガイド20Cの切り欠きが右側に開口し、第2のワイヤガイド20Bの切り欠きが左側に開口する)。
また、本実施形態の落下防止装置1は、巻き取りリール2とベースプレート4とを外側から覆ってこれらと共に一体のユニットを形成する例えば樹脂製のケーシング15(図1の(b)、図7、図8参照)を更に備えている。このケーシング15の上面には、取り付け用の支柱100に設けられている締結部材102に形成された凹部106(図7参照)に係合して設置機器50を回り止めするための凸部15aが設けられている。
このように回り止めを凹部とせずに凸部15aとすることにより、ケーシング15内に前記巻き取りリール2のための十分な収容空間を確保しつつ、全体を小型化することが可能となる(回り止めを凹部に構成すると、ケーシング15の内側に凸部が生じてしまい、その凸部が巻き取りリール2と干渉して装置全体の小型化が図れなくなる)。なお、ケーシング15は、前記取り付け孔9を利用してビスにより設置機器50に取り付けられても良いし、単独でベースプレート4と一体化できるようにしても良い。
また、本実施形態の落下防止装置1は、巻き取りリール2のワイヤ巻回胴部11の周囲に回転不能に配置され、巻き取りリール2におけるワイヤ10の巻回状態を保持する(巻回されるワイヤ10を膨出することなく整列させる)略C字状の保持リング7を更に備えている。この場合、保持リング7は、図6(a)に示すように、その下面に周方向に180°の角度間隔を隔てて固定用の2つの凸部7a(例えばピンを保持リング7に圧入して形成されても良い)を有しており、これらの凸部7aが、ベースプレート4の取付孔4d(図1(a)参照)に取り付けられることにより、保持リング7はベースプレート4に対して回転不能に固定されている。
そして、本実施形態では、前記保持リング7は、巻き取りリール2から繰り出されるワイヤ10と当接することにより、巻き取りリール2の一方向の回転を阻止する逆回転防止手段としての機能を備えている。
具体的には、図4、図5及び図6に示されるように、略C字状の保持リング7は、円周方向の切欠き部分が前記ワイヤ巻回胴部11に形成された貫通孔17に対応して固定されるようになっており、その切欠き部分において、巻き取りリール2から繰り出されるワイヤ10を導出するためのワイヤ導出口40を形成する壁部7A,7Bを備えている。この場合、側部7Aは、円周方向に対して垂直状に切り立つ端壁として構成されており、壁部7Bは、円周方向(図5(b)の矢印方向と反対方向)に沿って次第に外方に拡がる湾曲状の壁部(ワイヤ10を矢印方向に巻き取り易いように湾曲した案内面)として構成されている。このため、ワイヤ導出口40を形成する一方の壁部7A(巻き取りリール2の規定の回転方向(図4及び図5(b)の矢印方向)と反対の方向側に位置する壁部7A)が前記逆回転防止手段としての機能を有する。すなわち、この壁部7Aは、保持リング7がベースプレート4に対して固定されると、巻き取りリール2のワイヤ固定部(中心ボス部19)と第1のワイヤガイド20Aとを結ぶライン(図6に仮想的に描かれるワイヤ10の延在方向に向かうライン)の近傍に位置し、ワイヤ10が巻き取りリール2から完全に繰り出された図3及び図5(a)の状態で、保持リング7とワイヤ巻回胴部11との間の巻回空間内(導出口40の部分)に、ワイヤ10を巻き込むことができるだけの十分な空間を生じさせないようにしている。
このため、ワイヤ10が巻き取りリール2から完全に繰り出された図3及び図5(a)の状態で巻き取りリール2を規定の回転方向と逆方向に回転操作しようとすると、ワイヤ10は壁部7Aに直ちに当接して、巻き取りリール2はその方向に回転操作することができなくなり、逆転防止機能が発揮されるようになっている。また、保持リング7の裏面には、ベースプレート4に形成された切欠部(図示せず)に嵌合する凸部7Eが形成されており、両者の嵌合関係及び上記した壁部7Aの作用、さらには、上述した巻き取りリールの回転操作面2Aの表面凹凸形状によって、巻き取りリール2の逆転防止機能がより発揮されるようになっている。これに対し、他方側の壁部7Bは、ワイヤ10を巻き込むことができる空間をワイヤ導出口40の部分に生じさせており、しかも、その表面は巻き込み方向にワイヤ10を案内するような湾曲面となっていることから、その配置によって巻き取りリール2のワイヤ巻き取り方向(図4及び図5(b)矢印方向)の回転が許容されるようになる。
また、上記したような保持リング7を配設する構成では、巻き込みを許容する側の壁部7Bに、ワイヤ導出口40を閉塞する上壁7Dを形成しておくことが好ましい。このような上壁7Dを形成しておくことで、巻き取りリール2から繰り出されるワイヤ10が大きく変位することが抑制され、ワイヤの弛みを防止することが可能となる。なお、上記のような保持リング7は、必ずしも配設する必要はないが、上記したように、ワイヤ10を巻き取りリールに安定して巻回するとともに、巻き取りリールの回転方向を特定する上で配設することが好ましい。
以上のような構成の落下防止装置1は、それを装着した設置機器50を、図7に示される状態から設置領域Sへと近づけ、図8に示されるように、設置領域Sに設けられた例えば取り付け支柱100にある締結部材102の雄ネジ104と落下防止装置1のナット部材18の雌ネジ18aとを螺合させ、設置領域Sに設置機器50を設置する。
そして、その設置状態で、設置機器50に設けられる落下防止装置1の巻き取りリール2からワイヤ10を繰り出して、設置領域Sの所定のワイヤ取付部120にワイヤ10の一端を固定する(この状態では、前記第3のワイヤガイド20Cの部分で、ワイヤ10に撓みX(弛み)が残った状態になる)。これにより、設置領域Sから設置機器50が外れても、両者の間に配設されるワイヤ10によって、設置機器50が地面に落下したり作業者に対して落下することが防止される。この場合、ワイヤ取付部120と設置機器50との間で延びるワイヤ10の長さについては、上記した巻き取りリール2を回転操作することにより調整することができ、両者の間におけるワイヤ10の長さをできるだけ短くすることで、見栄えを良くし、埃などが付着することを防止することができる。また、上記した保持リング7により、ワイヤ10は、巻き取りリール2から膨出するようなことなく、安定して保持され、かつ、巻き取りリール2の回転操作方向も一方向に特定される(回転操作面2Aの形状によって、操作方向を容易に把握することができる)。
そして、このような設置状態で、何らかの理由により設置機器50が設置領域Sから落下する事態が生じると、落下に伴って巻き取りリール2からワイヤ10が繰り出されていく。しかしながら、ワイヤ10の一端が設置領域Sのワイヤ取付部120に固定され且つワイヤ10の他端10aが巻き取りリール2の中心ボス部19に引っ掛け固定されているため、巻き取りリール2からワイヤ10が完全に繰り出されても、設置機器50が床面(地面)まで落下することが防止される。また、そのような落下に際して、設置機器50の重量によってワイヤ10に大きな衝撃がかかっても、その衝撃は、上述したように、ワイヤ10を撓ませて支持する第3のワイヤガイド20Cが弾性変形(弾性変形した状態が図7および図8に二点鎖線で示されている)によって吸収されて緩和されるため、ワイヤ10の切断が防止され、設置機器50の落下を確実に防止することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態の落下防止装置1によれば、巻き取りリール2から繰り出されるワイヤ10を、第1から第3のワイヤガイド20A〜20Cによって撓ませて支持するとともに、ワイヤ10に衝撃が加わった際、第3のワイヤガイド20Cを弾性変形させて、その撓み分を吸収するようにしているため、設置機器50が落下しても、落下の際にワイヤ10にかかる衝撃を緩和してワイヤ10の切断を防止し、設置機器50が床面(地面)まで落下することを確実に回避できる。また、ワイヤ10に作用する衝撃が吸収できることから、ワイヤ10として径が細いものを用いることが可能となり、取扱い性及び作業性の向上が図れるようになる。
上述した実施形態では、落下防止装置1を設置機器50側に取り付けたが、図9に示すように、設置領域(例えば、天井200の設置面200a)側に取り付けても良い。具体的には、設置領域に設置され、設置機器50を支持する取付具(図9に示す例では、設置機器50を支持する支柱100が該当する)を、締結部材102を介して設置面200aに取り付けるに際し、両者の間に落下防止装置1のケーシング15を介在し、締結部材102を締め付けることで、落下防止装置1を設置面(設置領域側)200aに設置しても良い。この場合、落下防止装置1には、上述した実施形態と同様、ワイヤ10を固定するワイヤ固定部(締結部材、或いはリール等)が設けられており、そのワイヤ固定部には、一端が設置機器50側のワイヤ取付部120に取り付けられたワイヤ10の他端が取り付けられている。なお、図9に示す構成以外にも、落下防止装置1は、設置機器50を支持する取付具とは関係なく、例えば、ケーシング15を天井200の設置面200aに固定する構成であっても良い。また、設置面200aに取り付けられるケーシング15が、設置機器50を支持する取付具としての機能を兼ね備えても良いし、ケーシング15が設置領域と一体化されている構成であっても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
例えば、上述した実施形態において、ワイヤガイド部20はほぼ一直線を成す3つのワイヤガイド20A,20B,20Cを備えるが、構成するワイヤガイドの数および形態はこれに限定されない。すなわち、ワイヤ10を撓ませて案内し、かつ、ワイヤに大きな衝撃が加わった際、その撓み部分を弾性変形させて、ワイヤの撓みを直線状にして衝撃吸収できる構成であれば、ワイヤガイド部の構成については適宜、変形することができる。また、設置機器50の落下を防止するワイヤ10については、巻き取りリール2によって巻き取る構造でなくても良く、例えば、ワイヤの端部を、ワイヤ固定部となる中心ボス部19に固定する構造であっても良い。また、本発明に係る落下防止装置が装着される設置機器は、カメラやセンサ以外にも、家具等のような電子機器以外の物品の落下(転倒を含む)を防止するものであっても良く、さらには、そのような設置機器が設置されるべき場所や、設置機器に対する落下防止装置の固定方法についても任意である。また、上述した実施形態では、ケーシングとベースプレートを別体としたが、一体化されていても良い。
1 落下防止装置
2 巻き取りリール
2A 回転操作面
4 ベースプレート
7 保持リング
7A,7B 壁部
10 ワイヤ
15 ケーシング
15a 凸部
20 ワイヤガイド部
20A 第1のワイヤガイド
20B 第2のワイヤガイド
20C 第3のワイヤガイド
40 ワイヤ導出口
50 設置機器
106 設置領域の凹部
S 設置領域
X 撓み

Claims (8)

  1. 設置領域に設置される設置機器に取り付けられ、設置領域からの設置機器の落下を防止するための落下防止装置であって、
    前記設置領域にその一端が取り付けられるワイヤと、
    前記設置機器が落下しないように前記ワイヤの他端を固定するワイヤ固定部と、
    前記ワイヤを支持して案内するワイヤガイド部と、
    を備え、
    前記ワイヤガイド部は、前記ワイヤ固定部に隣接して位置する第1のワイヤガイドと、前記第1のワイヤガイドからワイヤ繰り出し方向に所定の間隔を隔てて位置される第2のワイヤガイドと、前記第1のワイヤガイドと前記第2のワイヤガイドとの間に位置され、前記第1のワイヤガイドと前記第2のワイヤガイドとの間でワイヤを撓ませて支持するとともに、前記設置機器から衝撃を受けた際、ワイヤの撓み部分で弾性変形することによりワイヤにかかる衝撃を吸収する第3のワイヤガイドと、を有することを特徴とする落下防止装置。
  2. 前記第1のワイヤガイドと、前記第2のワイヤガイドと、前記第3のワイヤガイドは、前記ワイヤを直線状に案内していることを特徴とする請求項1に記載の落下防止装置。
  3. 前記ワイヤ固定部は、前記ワイヤを巻き取ることが可能な巻き取りリールであり、
    前記設置機器に取り付けられ、前記巻き取りリールを回転可能に支持するベースプレートを有し、
    前記ワイヤガイド部は、前記ベースプレートに設けられ、前記巻き取りリールから繰り出される前記ワイヤを支持して案内することを特徴とする請求項1に記載の落下防止装置。
  4. 前記巻き取りリールの周囲に回転不能に配置され、前記巻き取りリールにおけるワイヤの巻回状態を保持する略C字状の保持リングを更に備えることを特徴とする請求項3に記載の落下防止装置。
  5. 前記保持リングは、前記巻き取りリールから繰り出されるワイヤに当接して前記巻き取りリールの一方向の回転を阻止する逆回転防止手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の落下防止装置。
  6. 前記巻き取りリールの回転操作面は、その回転操作方向を触覚的に規定するための表面形状を有することを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の落下防止装置。
  7. 前記巻き取りリールと前記ベースプレートとを外側から覆ってこれらと共に一体のユニットを形成するケーシングを更に備え、前記ケーシングの上面には、前記設置領域の凹部に係合して前記設置機器を回り止めするための凸部が設けられることを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載の落下防止装置。
  8. 設置領域に設置され、設置領域からの設置機器の落下を防止するための落下防止装置であって、
    前記設置機器にその一端が取り付けられるワイヤと、
    前記ワイヤの他端を固定するワイヤ固定部と、
    前記ワイヤを支持して案内するワイヤガイド部と、
    を備え、
    前記ワイヤガイド部は、前記ワイヤ固定部に隣接して位置する第1のワイヤガイドと、前記第1のワイヤガイドからワイヤ繰り出し方向に所定の間隔を隔てて位置される第2のワイヤガイドと、前記第1のワイヤガイドと前記第2のワイヤガイドとの間に位置され、前記第1のワイヤガイドと前記第2のワイヤガイドとの間でワイヤを撓ませて支持するとともに、前記設置機器から衝撃を受けた際、ワイヤの撓み部分で弾性変形することによりワイヤにかかる衝撃を吸収する第3のワイヤガイドと、を有することを特徴とする落下防止装置。
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