JP2013177993A - 貯湯タンクの保温材構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】保温材の組付け性の向上を図ると共に、組付けの為の専用部材を省略して製作コストの低減を図った貯湯タンクの保温材構造を提供すること。
【解決手段】円筒形状の貯湯タンクTの周囲を覆う保温材1は合成樹脂発泡体製の成形材であって、貯湯タンクTの上端側部分を覆う天部材2と、貯湯タンクTの胴部Tbの外周面の半分を夫々覆う第1,第2縦分割部材3,4とを備え、第1,第2縦分割部材3,4は、貯湯タンクTの底部Tcの一部を覆うように構成され、第1縦分割部材3の下部と第2縦分割部材4の下部とを互いに連結固定する為の係合構造10が設けられ、係合構造10を介して、貯湯タンクTの胴部Tcを覆うように第1縦分割部材3の下部と第2縦分割部材4の下部とを係合した後に、天部材2を第1縦分割部材3の上端部と第2縦分割部材4の上端部とに外嵌させることによって保温材1の固定を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】円筒形状の貯湯タンクTの周囲を覆う保温材1は合成樹脂発泡体製の成形材であって、貯湯タンクTの上端側部分を覆う天部材2と、貯湯タンクTの胴部Tbの外周面の半分を夫々覆う第1,第2縦分割部材3,4とを備え、第1,第2縦分割部材3,4は、貯湯タンクTの底部Tcの一部を覆うように構成され、第1縦分割部材3の下部と第2縦分割部材4の下部とを互いに連結固定する為の係合構造10が設けられ、係合構造10を介して、貯湯タンクTの胴部Tcを覆うように第1縦分割部材3の下部と第2縦分割部材4の下部とを係合した後に、天部材2を第1縦分割部材3の上端部と第2縦分割部材4の上端部とに外嵌させることによって保温材1の固定を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は貯湯タンクの保温材構造に関し、特に貯湯タンクの周囲を覆う保温材の組付け性の向上及び製作コストの低減を図った貯湯タンクの保温材構造に関する。
従来から、大容量の湯水を貯留可能な貯湯タンクを備え、1又は複数の給湯先に湯水を供給する貯湯式給湯器が実用に供されている。この貯湯式給湯器は、貯湯タンクの湯水を、例えば、ヒートポンプ回路を有する熱源ユニットや、貯湯タンクの内部に設置された加熱用ヒータ等で加熱して、その加熱された湯水を貯湯タンクに貯留しておき、給湯栓や風呂などに給湯するものである。
ところで、上記の貯湯タンクにおいて、一般的に、その周囲は断熱機能を有する合成樹脂発泡体からなる保温材によって覆われている。この種の保温材は、貯湯タンクの外周形状に沿って組み付け可能な複数の分割部材から構成されている。保温材の構造としては、例えば、以下の特許文献1,2のような構造が実用に供されている。
特許文献1の貯湯タンクにおいて、貯湯缶体の保温材構造は、底部断熱材と天部断熱材と前面断熱材と背面断熱材とからなる4分割体で構成され、これら複数の断熱材は、貯湯缶体を覆うように組み付けられ、各々に形成された位置決め用の嵌合凹凸部を介して一体的に係合されている。尚、係合状態における断熱材同士の固定には、一般的に粘着テープやバンド等の部材を介して固定される。
一方、上述の粘着テープやバンド等の部材を省略した保温材構造も開示されている。特許文献2の貯湯タンクにおいて、貯湯タンクの保温材構造は、2つの半円筒状断熱材と半球状の底部断熱材と半球状の天部断熱材とからなる4分割体で構成され、2つの半円筒状断熱材は、その周方向側縁部同士を突き合わせた状態で形成される複数の嵌合孔に、複数のH文字形の連結部材を嵌合することで円筒状に一体的に固定され、2つの半円筒状断熱材の上下両端部に天部断熱材と底部断熱材とが配設される。
しかし、特許文献1の保温材構造では、一般的に、貯湯タンクを複数の断熱材で覆った後に、これら複数の断熱材の外周部を粘着テープやバンド等の部材を介して互いに連結固定する必要があるので、貯湯タンクに対する保温材の組み付け作業に手間が掛かり、コスト高になる。
また、特許文献2の保温材構造のように、粘着テープやバンド等の部材を使用しない場合であっても、複数の嵌合孔を形成してから複数のH文字形の連結部材を嵌め合わせる構造上、係合構造が複雑化してしまい、成形用金型の構造も複雑化して製作コストが高価になる。また、複数の連結部材等の専用部材を使用して組み付けるので、特許文献1と同様に、組付け作業に手間が掛かり、コストが高くなる。
本発明は、貯湯タンクに対する保温材の組付け性の向上を図った貯湯タンクの保温材構造を提供すること、組付けの為の専用部材を省略して製作コストの低減を図った貯湯タンクの保温材構造を提供すること、等である。
請求項1の貯湯タンクの保温材構造は、円筒形状の貯湯タンクの周囲を保温材で覆う貯湯タンクの保温材構造において、前記保温材は合成樹脂発泡体製の成形材であって、前記貯湯タンクの上端側部分を覆う天部材と、前記貯湯タンクの胴部の外周面の半分を夫々覆う第1,第2縦分割部材とを備え、前記第1,第2縦分割部材のうちの少なくとも一方は、前記貯湯タンクの底部の一部を覆うように構成され、前記第1縦分割部材の下部と前記第2縦分割部材の下部とを互いに連結固定する為の係合構造が設けられ、前記係合構造を介して、前記貯湯タンクの胴部を覆うように前記第1縦分割部材の下部と前記第2縦分割部材の下部とを係合した後に、前記天部材を前記第1縦分割部材の上端部と前記第2縦分割部材の上端部とに外嵌させることによって前記保温材の固定を行うことを特徴としている。
請求項2の貯湯タンクの保温材構造は、請求項1の発明において、前記係合構造は、前記第1,第2縦分割部材の係合状態では前記第1,第2縦分割部材が水平方向へ離隔しないように規制する水平方向規制部を備えたことを特徴としている。
請求項3の貯湯タンクの保温材構造は、請求項1又は2の発明において、前記係合構造は、前記第1,第2縦分割部材の係合状態では前記第1,第2縦分割部材が上下方向へ離隔しないように規制する上下方向規制部を備えたことを特徴としている。
請求項4の貯湯タンクの保温材構造は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記係合構造は、前記第1縦分割部材の下部に形成され且つ前記第2縦分割部材側へ向って突出する係合突部と、前記第2縦分割部材の下部に形成され且つ前記係合突部が係合可能な係合凹部とを有することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、第1縦分割部材の下部と第2縦分割部材の下部とを、係合構造を介して互いに連結固定し、この後に、天部材を第1縦分割部材の上端部と第2縦分割部材の上端部とに外嵌させることによって保温材の固定を行うので、貯湯タンクに対して簡単な作業で保温材を固定することができ、保温材の組付け性を著しく向上させることができる。
また、第1,第2縦分割部材同士を固定する為に専用部材、粘着テープやバンド等を必要としないので、保温材を構成する部品点数を低減することができ、製作コストを低減することができる。さらに、保温材を取り外す場合、天部材を取り外してから、係合構造の係合状態を解除することで第1,第2縦分割部材を分解可能なので、保温材の取り外しも容易となり、メンテナンス性が向上する。粘着テープやバンド等の保温材とは別素材のものが無いので、保温材を廃棄する際に分別が容易となる。
請求項2の発明によれば、係合構造は、第1,第2縦分割部材が水平方向へ離隔しないように規制する水平方向規制部を備えたので、この水平方向規制部により第1縦分割部材の下部と第2縦分割部材の下部との水平方向への相対移動が規制され、第1縦分割部材を第2縦分割部材に確実に係合状態に保持する。
請求項3の発明によれば、係合構造は、第1,第2縦分割部材が上下方向へ離隔しないように規制する上下方向規制部を備えたので、この上下方向規制部により第1縦分割部材の下部と第2縦分割部材の下部との上下方向への相対移動が規制され、第1縦分割部材を第2縦分割部材に確実に係合状態に保持する。
請求項4の発明によれば、係合構造は、第1縦分割部材の下部に形成され且つ第2縦分割部材側へ向って突出する係合突部と、第2縦分割部材の下部に形成され且つ係合突部が係合可能な係合凹部とを有するので、第1縦分割部材の下部と第2縦分割部材の下部とを簡単な係合構造を介して係合することができる。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
本発明は、貯湯タンクの保温材構造に関するものであるが、最初に、本発明の保温材1で覆われる貯湯タンクTについて簡単に説明する。
図2の仮想線で示すように、貯湯タンクTは、熱源ユニットや加熱ヒータで加熱された高温の温水を貯留するものであり、耐腐食性に優れたステンレス板製の胴部材とその上下両端を塞ぐ1対の鏡板とで構成されている。即ち、貯湯タンクTは、上端部の曲面状の天部Taと、縦長筒状の外周面を有する胴部Tbと、下端部の曲面状の底部Tcとから一体的に構成されている。
貯湯タンクTには、給水用配管、湯水循環配管、出湯用配管等が夫々接続され、給水用配管を介して水道水を貯湯タンクT内に補充可能となっており、湯水循環配管を介して湯水が加熱され、出湯用配管を介して貯湯タンクT内に貯留された高温の温水(例えば、80〜90℃)を供給することができる。
次に、保温材1の構造について説明する。
図1〜図6に示すように、保温材1は、例えば、発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン等からなる合成樹脂発泡体製の成形材であって、円筒形状の貯湯タンクTの周囲を覆って貯湯タンクTに貯留された温水の放熱を防ぐ断熱機能を有するものである。
図1〜図6に示すように、保温材1は、例えば、発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン等からなる合成樹脂発泡体製の成形材であって、円筒形状の貯湯タンクTの周囲を覆って貯湯タンクTに貯留された温水の放熱を防ぐ断熱機能を有するものである。
保温材1は、複数の分割部材から構成されるものであり、貯湯タンクTの上端側部分(天部Taと胴部Tbの上端部)を覆う天部材2と、貯湯タンクTの胴部Tbの外周面の半分を夫々覆うと共に、貯湯タンクTの底部Tcの一部も夫々覆う第1,第2縦分割部材3,4とを備えている。
次に、天部材2について説明する。
図1,図2,図4に示すように、天部材2は、貯湯タンクTの上端側部分の外周面形状と略同じ内周面形状を有する下方開放の断面U字状の蓋状に構成され、貯湯タンクTの天部Taと胴部Tbの上端部とを覆う。天部材2の下端部の内径側部分(内周側部分)には、環状凹部2aが形成されている。天部材2の外径側部分(外周側部分)の円筒面には、周方向等間隔に縦方向に延びる4つの平坦部2bが形成されている。尚、4つの平坦部2bのうち前側にある平坦部2bは溝付き形状に形成されている。
図1,図2,図4に示すように、天部材2は、貯湯タンクTの上端側部分の外周面形状と略同じ内周面形状を有する下方開放の断面U字状の蓋状に構成され、貯湯タンクTの天部Taと胴部Tbの上端部とを覆う。天部材2の下端部の内径側部分(内周側部分)には、環状凹部2aが形成されている。天部材2の外径側部分(外周側部分)の円筒面には、周方向等間隔に縦方向に延びる4つの平坦部2bが形成されている。尚、4つの平坦部2bのうち前側にある平坦部2bは溝付き形状に形成されている。
天部材2の上端部には、上下方向に貫通する略長方形状の開口部2cと、この開口部2cに連なり且つ平面視D字形の浅い凹部2dと、D字形の受面2eとが形成されている。この凹部2dには、開口部2cを覆う蓋部材2fが受面2eに密着状に装着され、蓋部材2fの下端部と受面2eの上端部とに亙って複数の挿通溝2gが形成されている。貯湯タンクTに接続される各種配管のうち、貯湯タンクTの上側に接続される湯水循環配管の戻り配管や出湯配管等の複数の配管が、挿通溝2gと開口部2cとを通って貯湯タンクTの上部に夫々接続される。
次に、第1縦分割部材3について説明する。
図1〜図6に示すように、第1縦分割部材3は、その大部分を構成する半円筒状部5と、この半円筒状部5の下端部に一体的に形成された1対の円弧状の底板部6とから一体的に形成されている。第1縦分割部材3は、貯湯タンクTの胴部Tbの前側半分と底部Tcの前側一部とを覆う。
図1〜図6に示すように、第1縦分割部材3は、その大部分を構成する半円筒状部5と、この半円筒状部5の下端部に一体的に形成された1対の円弧状の底板部6とから一体的に形成されている。第1縦分割部材3は、貯湯タンクTの胴部Tbの前側半分と底部Tcの前側一部とを覆う。
半円筒状部5の周方向両端部の内径側部分には、縦方向の略全長に亙って1対の嵌合凹部5aが夫々形成されている。半円筒状部5の上端部には、上方に突出する半円状突部5bが形成されている。尚、半円筒状部5の下端部の周方向両端部には、1対の嵌合凹部5aに代えて、係合構造10の1対の係合突部11が夫々形成されている。
次に、第2縦分割部材4について説明する。
図1〜図6に示すように、第2縦分割部材4は、その大部分を構成する半円筒状部7と、この半円筒状部7の下端部に一体的に形成された略半円状の底板部8とから一体的に形成されている。第2縦分割部材4は、貯湯タンクTの胴部Tbの後側半分と底部Tcの後側一部とを覆う。
図1〜図6に示すように、第2縦分割部材4は、その大部分を構成する半円筒状部7と、この半円筒状部7の下端部に一体的に形成された略半円状の底板部8とから一体的に形成されている。第2縦分割部材4は、貯湯タンクTの胴部Tbの後側半分と底部Tcの後側一部とを覆う。
半円筒状部7の周方向両端部の外形側部分には、縦方向の略全長に亙って1対の嵌合凸部7aが夫々形成されている。半円筒状部7の上端部には、上方に突出する半円状突部7bが形成されている。尚、半円筒状部7の下端部の周方向両端部には、1対の嵌合凸部7aに代えて、係合構造10の1対の係合凹部12が夫々形成されている。
図1,図3,図4に示すように、第1,第2縦分割部材3,4の組み付け状態では、貯湯タンクTの胴部Tbの外周面形状と略同じ内周面形状を有する円筒状に構成され、貯湯タンクTの胴部Tbの上端部を除いた大部分と底部Tcの一部とを覆うことができる。第1,第2縦分割部材3,4の上端部には、天部材2の環状凹部2aが外嵌可能な半円状突部5b,7bからなる環状凸部が形成される。
第1,第2縦分割部材3,4の内径側の境界部分には、縦方向に延びる1対の平坦部9aが形成されている。第1,第2縦分割部材3,4の外径側部分の円筒面には、天部材2の4つの平坦部2bと同一平面をなす4つの平坦面9bが形成されている。4つの平坦面9bのうち3つの平坦面9bには、複数の細長い水平突起部9cが上下方向に等間隔に形成されている。天部材2と第1,第2縦分割部材3,4の内径側部分には、貯湯タンクTと保温材1との間に薄い空気層を形成する為の複数の環状突起部2h,9dが夫々形成されている。
図4に示すように、1対の円弧状の底板部6と半円状の底板部8との間には、半円状の開口部9eが形成され、貯湯タンクTに接続される各種配管のうち、貯湯タンクTの下側に接続される湯水循環配管の往き配管や給水配管等の複数の配管が、この開口部9eを通って貯湯タンクTの下部に夫々接続される。1対の円弧状の底板部6間と半円状の底板部8の左右両端側に、貯湯タンクTの3本の脚部が挿通する3つの挿通孔9fが夫々形成されている。
次に、係合構造10について説明する。
図1,図2,図5,図6に示すように、保温材1には、第1縦分割部材3の下端部と第2縦分割部材4の下端部とを互いに連結固定する為の係合構造10が設けられている。この係合構造10は、上述したように、1対の係合突部11と1対の係合凹部12とを有するものである。
図1,図2,図5,図6に示すように、保温材1には、第1縦分割部材3の下端部と第2縦分割部材4の下端部とを互いに連結固定する為の係合構造10が設けられている。この係合構造10は、上述したように、1対の係合突部11と1対の係合凹部12とを有するものである。
尚、1対の係合突部11は同じ形状のものであり、1対の係合凹部12も同じ形状のものであるので、以下の説明では、第1,第2縦分割部材3,4を係合する片側の1組の係合突部11と係合凹部12について説明する。
係合突部11は、第2縦分割部材4側へ向って下り傾斜状に突出するように半円筒状部5の下端部の周方向端部に形成されている。係合凹部12は、係合突部11が係脱自在に係合可能であり、係合突部11の形状と略同じ形状となるように半円筒状部7の下端部の周方向端部に形成されている。
さらに、係合構造10は、第1,第2縦分割部材3,4が係合した状態では、第1,第2縦分割部材3,4が水平方向へ離隔しないように規制する水平方向規制部13と、第1,第2縦分割部材3,4を係合する際に案内すると共に、第1,第2縦分割部材3,4が係合した状態では、第1,第2縦分割部材3,4が上下方向へ離隔しないように規制する上下方向規制部14とを備えている。
図5,図6に示すように、水平方向規制部13は、係合突部11の先端に形成された先端凸部11aと、係合凹部12の下端に形成され且つ先端凸部11aが係止可能な奥端凹部12aとを備えている。尚、先端凸部11aは、全体的にやや丸みを帯びた形状に形成され、係合凹部12への挿入性を向上させている。
この水平方向規制部13によれば、第1縦分割部材3と第2縦分割部材4とが係合された図5に示す状態では、先端凸部11aが奥端凹部12aに係止され、第1縦分割部材3の下端部と第2縦分割部材4の下端部との前後方向(水平方向)への相対移動が規制される。
図5,図6に示すように、上下方向規制部14は、係合突部11の上側部分に形成され且つ係合突部11を係合凹部12に挿入する際に案内可能な下方に傾斜した案内部11bと、係合凹部12の上側部分に形成され且つ案内部11bと同じ方向に傾斜した傾斜部12bとを備えている。
この上下方向規制部14によれば、第1縦分割部材3を第2縦分割部材4に係合する際は、案内部11bを傾斜部12bに当接させながら、係合突部11の先端を係合凹部12の奥方へ案内可能なので、スムーズに係合することができ、第1縦分割部材3と第2縦分割部材4とが係合された状態では、案内部11bが傾斜部12bに当接することで、第1縦分割部材3の下端部と第2縦分割部材4の下端部との上下方向への相対移動が規制される。また、この上下方向規制部14により、第1,第2縦分割部材3,4の半円状突部5b,7bとからなる環状凸部の形状のズレを防止することができる。
次に、本発明の貯湯タンクTの保温材1の構造の作用及び効果について説明する。
貯湯タンクTに保温材1を組み付ける際、先ずは、貯湯タンクTの胴部Tbの後側半分と底部Tcの後側の一部とを覆うように、第2縦分割部材4を貯湯タンクTの後方から組み付け、この第2縦分割部材4を貯湯タンクTに対して組付けた状態を維持したまま、次に、貯湯タンクTの胴部Tbの前側半分と底部Tcの前側の一部とを覆う為に、第1縦分割部材3を貯湯タンクTの前方から組み付ける。
貯湯タンクTに保温材1を組み付ける際、先ずは、貯湯タンクTの胴部Tbの後側半分と底部Tcの後側の一部とを覆うように、第2縦分割部材4を貯湯タンクTの後方から組み付け、この第2縦分割部材4を貯湯タンクTに対して組付けた状態を維持したまま、次に、貯湯タンクTの胴部Tbの前側半分と底部Tcの前側の一部とを覆う為に、第1縦分割部材3を貯湯タンクTの前方から組み付ける。
このとき、図6に示すように、第1縦分割部材3の下部を第2縦分割部材4に向けた斜め姿勢の状態にして、係合突部11を係合凹部12に挿入し、係合突部11の先端凸部11aが係合凹部12の奥端凹部12aに達してから、第1縦分割部材3を正規の姿勢になるように起こすと、図5に示すように、係合構造10は、水平方向規制部13の先端凸部11aが奥端凹部12aに係止されると共に上下方向規制部14の案内部11bが傾斜部12bに当接された係合状態になる。
同時に、第1縦分割部材3の周方向両端部の1対の嵌合凹部5aを第2縦分割部材4の周方向両端部の1対の嵌合凸部7aに外嵌させて、第1,第2縦分割部材3,4により貯湯タンクTの胴部Tbの大部分の周囲と底部Tcの一部を覆う。
そして、係合構造10を介して、第1縦分割部材3の下部と第2縦分割部材4の下部とを係合した後に、貯湯タンクTの上端側部分を覆う為に、天部材2を貯湯タンクTの上方から被せて、天部材2の下端部の環状凹部2aを第1,第2縦分割部材3,4の環状凸部(半円状突部5b,7b)に外嵌させることで、天部材2により第1,第2縦分割部材3,4の上端部を内側に締め付けるように固定し、貯湯タンクTに対して保温材1の固定を行う。
本発明の保温材1の構造によれば、第1縦分割部材3の下部と第2縦分割部材4の下部とを、係合構造10を介して互いに連結固定し、この後に、天部材2を第1縦分割部材3の上端部と第2縦分割部材4の上端部とに外嵌させることによって保温材1の固定を行うので、貯湯タンクTに対して簡単な作業で保温材1を固定することができ、保温材1の組付け性を著しく向上させることができる。
また、第1,第2縦分割部材3,4同士を固定する為に専用部材、粘着テープやバンド等を必要としないので、保温材1を構成する部品点数を低減することができ、製作コストを低減することができる。さらに、保温材1を取り外す場合、天部材2を取り外してから、係合構造10の係合状態を解除することで第1,第2縦分割部材3,4を分解可能なので、保温材1の取り外しも容易となり、メンテナンス性が向上する。粘着テープやバンド等の保温材1とは別素材のものが無いので、保温材1を廃棄する際に分別が容易となる。
次に、前記実施例を部分的に変更した形態について説明する。
[1]図7,図8に示すように、係合構造10Aは、第1縦分割部材3Aの下端部に形成され且つ第2縦分割部材4A側へ向って突出する係合突部11Aと、第2縦分割部材4Aの下端部に形成され且つ係合突部11Aが係合可能な係合凹部12Aとを有する。
[1]図7,図8に示すように、係合構造10Aは、第1縦分割部材3Aの下端部に形成され且つ第2縦分割部材4A側へ向って突出する係合突部11Aと、第2縦分割部材4Aの下端部に形成され且つ係合突部11Aが係合可能な係合凹部12Aとを有する。
尚、図示は省略するが、前記実施例の1対の嵌合凹部5aと1対の嵌合凸部7aも同様に、第1,第2縦分割部材3A,4Aに夫々形成されており、第1,第2縦分割部材3A,4Aの下端部の周方向両端部の嵌合凹部5aと嵌合凸部7aに代えて上記の係合突部11Aと嵌合凹部12Aとが夫々形成されている。
第1縦分割部材3Aを第2縦分割部材4Aに係合する際、第1縦分割部材3Aを第2縦分割部材4Aに対して上方にズラした状態で、第1縦分割部材3Aの嵌合凹部5aを第2縦分割部材4Aの嵌合凸部7aに外嵌し、その後、第1縦分割部材3Aを下方にスライドすることで、係合突部11Aを係合凹部12Aに係合させて、第1,第2縦分割部材3A,4Aを係合状態にする。この構成によれば、前記実施例の係合構造10よりも簡単な構造で、第1縦分割部材3Aが第2縦分割部材4Aに対して水平方向への移動が規制される。
[2]前記係合構造10において、係合突部11は第1縦分割部材3の下端部の周方向両端部に形成され、係合凹部12は第2縦分割部材4の下端部の周方向両端部に形成されているが、この構造に限定する必要はなく、係合突部11と係合凹部12とが逆になるように形成されても良いし、第1,第2縦分割部材3,4の下端部に限定せずに下部の周方向両端部に形成されても良い。
[3]前記第1縦分割部材3が貯湯タンクTの胴部Tbの前側半分を覆い、第2縦分割部材4が貯湯タンクTの胴部Tbの後側半分を覆うようにしているが、特にこの構成に限定する必要はなく、貯湯タンクTの胴部Tbの左右半分ずつを第1,第2縦分割部材3,4で覆うようにしても良い。
[4]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
T 貯湯タンク
Ta 天部
Tb 胴部
Tc 底部
1 保温材
2 天部材
3,3A 第1縦分割部材
4,4A 第2縦分割部材
10,10A 係合構造
11,11A 係合突部
12,12A 係合凹部
13 水平方向規制部
14 上下方向規制部
Ta 天部
Tb 胴部
Tc 底部
1 保温材
2 天部材
3,3A 第1縦分割部材
4,4A 第2縦分割部材
10,10A 係合構造
11,11A 係合突部
12,12A 係合凹部
13 水平方向規制部
14 上下方向規制部
Claims (4)
- 円筒形状の貯湯タンクの周囲を保温材で覆う貯湯タンクの保温材構造において、
前記保温材は合成樹脂発泡体製の成形材であって、前記貯湯タンクの上端側部分を覆う天部材と、前記貯湯タンクの胴部の外周面の半分を夫々覆う第1,第2縦分割部材とを備え、
前記第1,第2縦分割部材のうちの少なくとも一方は、前記貯湯タンクの底部の一部を覆うように構成され、
前記第1縦分割部材の下部と前記第2縦分割部材の下部とを互いに連結固定する為の係合構造が設けられ、
前記係合構造を介して、前記貯湯タンクの胴部を覆うように前記第1縦分割部材の下部と前記第2縦分割部材の下部とを係合した後に、前記天部材を前記第1縦分割部材の上端部と前記第2縦分割部材の上端部とに外嵌させることによって前記保温材の固定を行うことを特徴とする貯湯タンクの保温材構造。 - 前記係合構造は、前記第1,第2縦分割部材の係合状態では前記第1,第2縦分割部材が水平方向へ離隔しないように規制する水平方向規制部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の貯湯タンクの保温材構造。
- 前記係合構造は、前記第1,第2縦分割部材の係合状態では前記第1,第2縦分割部材が上下方向へ離隔しないように規制する上下方向規制部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の貯湯タンクの保温材構造。
- 前記係合構造は、前記第1縦分割部材の下部に形成され且つ前記第2縦分割部材側へ向って突出する係合突部と、前記第2縦分割部材の下部に形成され且つ前記係合突部が係合可能な係合凹部とを有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の貯湯タンクの保温材構造。
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JP2012040946A JP2013177993A (ja) | 2012-02-28 | 2012-02-28 | 貯湯タンクの保温材構造 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018084394A (ja) * | 2016-11-25 | 2018-05-31 | 株式会社ノーリツ | 貯湯給湯装置 |
WO2021210190A1 (ja) * | 2020-04-14 | 2021-10-21 | 三菱電機株式会社 | 樹脂成形用金型、貯湯タンクユニットの製造方法及び貯湯タンクユニット |
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2012
- 2012-02-28 JP JP2012040946A patent/JP2013177993A/ja active Pending
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WO2021210190A1 (ja) * | 2020-04-14 | 2021-10-21 | 三菱電機株式会社 | 樹脂成形用金型、貯湯タンクユニットの製造方法及び貯湯タンクユニット |
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