JP2013172222A - 圧電振動素子及び圧電デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、落下等の衝撃及び温度変化に起因する周波数変動が生じにくく、振動特性が改良された圧電振動素子及び圧電デバイスを提供する。
【解決手段】圧電振動素子(130)は、長辺及び短辺を含む矩形形状に形成され、第1主面とその裏面の第2主面とを有し、少なくとも第1主面に周辺部よりも厚みのあるメサ部(133)を有する圧電片(134)を備える。また、第1主面及び第2主面には一対の励振電極(131)が形成され、一対の励振電極からは一対の引出電極(132)が一方の短辺に引き出される。励振電極はメサ部の面積よりも広く、また、メサ部が形成される主面ではメサ部を覆うように形成される。また、励振電極の中心(CR)は圧電片の中心(CA)から他方の短辺側に第1距離(DR)だけ離れ、メサ部の中心(CM)は、圧電片の中心から他方の短辺側に第2距離(DM)だけ離れ、第2距離と第1距離とは異なる。
【選択図】図3

Description

本発明は、落下等の衝撃及び温度変化に起因する周波数変動が生じにくく、振動特性が改良されたメサ型の圧電片を含む圧電振動素子及び圧電デバイスに関する。
励振電極が形成され、励振電極に電圧がかけられることにより所定の振動周波数で振動する圧電片、及びこのような圧電片を含む圧電振動素子が知られている。また、このような圧電振動素子がパッケージに載置されることにより圧電デバイスが形成される。圧電片の主面には、圧電片の周辺部よりも厚さが厚いメサ部が形成されることにより、CI(クリスタルインピーダンス)値が良くなることが知られている。また、このようなメサ部が形成されたメサ型の圧電片を含む圧電振動素子及び圧電デバイスでは、メサ部及び電極の形成位置及び大きさ等により振動特性が変化することが知られている。
例えば特許文献1では、メサ部より励振電極を広く形成することにより、周波数可変感度を高くし不要な振動を抑圧したメサ型振動片を開示している。また、メサ部を導電性接着剤から離して形成することにより、導電性接着剤と励振電極との間の電気的短絡を防止できることを示している。
特開2005−94410号公報
しかし、圧電振動素子及び圧電デバイスには、さらに落下等の衝撃及び温度変化等により圧電片に発生する応力に対して周波数変動が生じる場合があり、このような問題に対する対応が求められている。また、振動特性に関してもさらに改善されることが求められている。
本発明は、落下等の衝撃及び温度変化に起因する周波数変動が生じにくく、振動特性が改良された圧電振動素子及び圧電デバイスを提供することを目的とする。
第1観点の圧電振動素子は、長辺及び短辺を含む矩形形状に形成され、第1主面とその裏面の第2主面とを有し、少なくとも第1主面に周辺部よりも厚みのあるメサ部を有する圧電片と、第1主面及び第2主面に形成された一対の励振電極と、一対の励振電極から一方の短辺に引き出された一対の引出電極と、を備える。励振電極はメサ部の面積よりも広く、また、メサ部が形成される主面ではメサ部を覆うように形成される。励振電極の中心は圧電片の中心から他方の短辺側に第1距離だけ離れている。また、メサ部の中心は圧電片の中心から他方の短辺側に第2距離だけ離れている。さらに、第2距離と第1距離とは異なる。
第2観点の圧電振動素子は、第1観点において、第2距離は長辺の長さの0.073倍〜0.148倍である。
第3観点の圧電振動素子は、第1観点及び第2観点において、圧電片を囲み、圧電片の一方の短辺に接続される枠部を備え、一対の引出電極は一方の短辺からさらに枠部に引き出されている。
第4観点の圧電振動素子は、第1観点から第3観点の圧電振動素子と、圧電振動素子が載置されるベース板と、圧電片を密封するリッド板と、を備える。
本発明の圧電振動素子及び圧電デバイスによれば、落下等の衝撃及び温度変化に起因する周波数変動を生じにくくし、振動特性を良くすることができる。
圧電デバイス100の分解斜視図である。 図1のA−A断面図である。 圧電振動素子130の平面図である。 (a)は、圧電振動素子130aの平面図である。 (b)は、圧電デバイスの落下時の応力分布のシミュレーション結果が示された圧電振動素子130aの平面図である。 (c)は、圧電デバイスの温度変化時の応力分布のシミュレーション結果が示された圧電振動素子130aの平面図である。 圧電振動素子の等価回路が示された図である。 (a)は、圧電振動素子130bの平面図である。 (b)は、圧電振動素子130cの平面図である。 (a)は、メサ部のX軸方向の長さMXと等価直列容量C1との関係が示されたグラフである。 (b)は、メサ部のX軸方向の長さMXと等価直列抵抗R1との関係が示されたグラフである。 圧電振動素子の励振電極の寸法及びメサ部の寸法が示された表である。 (a)は、第2距離DMと等価直列容量C1との関係が示されたグラフである。 (b)は、第2距離DMとR1との関係を示したグラフである。 圧電デバイス200の分解斜視図である。 図10のB−B断面図である。 圧電振動素子230の平面図である。 (a)は、圧電振動素子230aの平面図である。 (b)は、圧電デバイスの落下時の応力分布のシミュレーション結果が示された圧電振動素子230aの平面図である。 (c)は、圧電デバイスの温度変化時の応力分布のシミュレーション結果が示された圧電振動素子230aの平面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の範囲は以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
(第1実施形態)
<圧電デバイス100の構成>
図1は、圧電デバイス100の分解斜視図である。圧電デバイス100は、リッド板110と、ベース板120と、圧電振動素子130と、により構成されている。圧電振動素子130には例えばATカットの水晶振動素子が用いられる。ATカットの水晶振動素子は、主面(YZ面)が結晶軸(XYZ)のY軸に対して、X軸を中心としてZ軸からY軸方向に35度15分傾斜されている。以下の説明では、ATカットの水晶振動素子の軸方向を基準とし、傾斜された新たな軸をY’軸及びZ’軸として用いる。すなわち、圧電デバイス100においては圧電デバイス100の長辺方向をX軸方向、圧電デバイス100の高さ方向をY’軸方向、X及びY’軸方向に垂直な方向をZ’軸方向として説明する。
圧電振動素子130は、所定の周波数で振動し、矩形形状に形成され、+Y’軸側及び−Y’軸側の主面に凸状に形成されたメサ部133を含む圧電片134と、メサ部133の全体及びメサ部133の周囲に形成された励振電極131と、各励振電極131から−X軸側に引き出された引出電極132と、を有している。圧電片134の+Y’軸側の面に形成されている励振電極131から引き出される引出電極132は、励振電極131から−X軸側に引き出され、さらに圧電片134の−Z’軸側の側面を介して圧電片134の−Y’軸側の面にまで引き出されている。圧電片134の−Y’軸側の面に形成されている励振電極131から引き出される引出電極132は、励振電極132から−X軸側に引き出され、圧電片134の+Z’軸側の側面を介して圧電片134の+Y’軸側の面にまで形成されている。
ベース板120には、+Y’軸側の面の周囲に封止材142(図2参照)を介してリッド板110に接合される接合面122が形成されている。また、ベース板120の+Y’軸側の面の中央には、接合面122から−Y’軸方向に凹んだ凹部121が形成されている。凹部121には一対の接続電極123が形成されており、各接続電極123は、導電性接着剤141(図2参照)を介して圧電振動素子130の引出電極132に電気的に接続される。また、ベース板120の−Y’軸側の面には、一対の外部電極126が形成されている。外部電極126と接続電極123とはベース板120を貫通する貫通電極124により電気的に接続されている。
リッド板110は、−Y’軸側の面に+Y’軸方向に凹んだ凹部111が形成されている。また、凹部111を囲むように接合面112が形成されている。接合面112は封止材142(図2参照)を介してベース板120の接合面122に接合される。
図2は、図1のA−A断面図である。圧電デバイス100は、ベース板120の接合面122とリッド板110の接合面112とが封止材142を介して接合されることにより、圧電デバイス100内に密閉されたキャビティ101が形成される。また、圧電振動素子130はキャビティ101に配置されている。圧電振動素子130には、励振電極131が形成されている。また、圧電片134にはメサ部133が形成されており、メサ部133のY’軸方向の厚さはメサ部133の周囲の周辺部135のY’軸方向の厚さよりも厚い。圧電振動素子130は、引出電極132が導電性接着剤141を介してベース板120の接続電極123に接合されて、キャビティ101内に配置されている。また、引出電極132と接続電極123とは導電性接着剤141を介して電気的に接続され、これにより励振電極131と外部電極126とが電気的に接続される。
図3は、圧電振動素子130の平面図である。圧電振動素子130は、X軸方向に長辺が伸び、Z’軸方向に短辺が伸びた矩形形状の圧電片134を有している。圧電片134の+Y’軸側及び−Y’軸側の面には矩形形状の励振電極131が形成されている。+Y’軸側及び−Y’軸側の面に形成された励振電極131は互いに同じ形状、及び寸法であり、XZ’平面に対して面対称に形成されている。また、圧電片134の+Y’軸側の面及び−Y’軸側の面には、表面が励振電極131に覆われたメサ部133が形成されている。また、各励振電極131からは、−X軸方向に引出電極132が引き出されている。
圧電片のX軸方向の長さ(長辺の長さ)を長さAX、Z’軸方向の長さ(短辺の長さ)を長さAZとすると、圧電振動素子130は、長さAXが1.355mm、長さAZが0.795mmに形成されている。また以下では、励振電極のX軸方向の長さを長さRX、励振電極のZ’軸方向の長さを長さRZ、メサ部のX軸方向の長さを長さMX、メサ部のZ’軸方向の長さを長さMZとして説明する。さらに、圧電片134の+Y’軸側の面の中心を中心CA、+Y’軸側の面に形成されている励振電極131の中心を中心CR、+Y’軸側に形成されているメサ部133の中心を中心CMとすると、中心CAと中心CRとの距離を第1距離DR、中心CAと中心CMとの距離を第2距離DMとする。以下の説明の第2距離DR及び第2距離DMは、中心CR及び中心CMが中心CAよりも−X軸側にある場合には負の値として示し、中心CR及び中心CMが中心CAよりも+X軸側にある場合には正の値として示す。また、中心CA、中心CR、及び中心CMはX軸に平行な直線171上に存在している。
<<圧電振動素子130のシミュレーション結果>>
圧電振動素子130におけるメサ部133及び励振電極131の最適な形成位置、形状、及び大きさに関して、シミュレーションを行うことにより調べた。以下にシミュレーションの結果について説明する。
<圧電振動素子にかかる応力>
図4(a)は、圧電振動素子130aの平面図である。圧電振動素子130aは、+Y’軸側の面及び−Y’軸側の面にはメサ部133aが形成され、圧電振動素子130aの−X軸側の+Z’軸側及び−Z’軸側の角部の−Y’軸側の面には、それぞれ導電性接着剤141aが形成されるとしている。圧電振動素子にかかる応力に関するシミュレーションは、圧電振動素子130aを用いて行われた。
図4(b)は、圧電デバイスの落下時の応力分布のシミュレーション結果が示された圧電振動素子130aの平面図である。圧電デバイスの落下時のシミュレーションは、Y’軸方向に3000Gの加速度がかかると仮定することにより行われた。図4(b)では落下により圧電振動素子130aにかかる応力の強さが9段階に分けて表示されている。白色に近い色で示された応力の強さが0〜1の領域は圧電振動素子130aにかかる応力が最も弱いことを示し、黒色で示された応力の強さが8〜9の領域は圧電振動素子130aにかかる応力が最も強いことを示している。図4(b)では、導電性接着剤141aの形成位置から最も離れた圧電振動素子130aの+X軸側の端部周辺にかかる応力が最も小さくなることがわかる。
図4(c)は、圧電デバイスの温度変化時の応力分布のシミュレーション結果が示された圧電振動素子130aの平面図である。圧電デバイスの温度変化のシミュレーションは、圧電デバイスにかかる温度が400℃から25℃に下げられた場合を仮定することにより行われた。図4(c)では温度変化により圧電振動素子130aにかかる応力の強さが9段階に分けて表示されている。白色に近い色で示された応力の強さが0〜1の領域は圧電振動素子130aにかかる応力が最も弱いことを示し、黒色で示された応力の強さが8〜9の領域は圧電振動素子130aにかかる応力が最も強いことを示している。図4(c)では導電性接着剤141aが形成される領域から離れるに従って温度変化による応力変化の影響が小さくなることが分かる。
圧電振動素子に発生する応力は、圧電振動素子の振動周波数をずらす原因になる。また、落下等により一度かかった応力によって導電性接着剤が変形し、圧電振動素子の振動周波数がずれたままになることがある。また、図4(b)及び図4(c)からは、導電性接着剤が形成される位置から離れた場所では、落下及び温度変化により発生する応力の影響を受けにくいことが分かった。そのため、落下及び温度変化などによる応力発生に起因した振動周波数のずれを防ぐためには、圧電振動素子の振動周波数を形成する主な領域であるメサ部が導電性接着剤から離れた位置に形成されることが望ましい。
<メサ部の寸法及び励振電極とメサ部との関係>
図5は、圧電振動素子の等価回路が示された図である。圧電振動素子は図5に示されるような等価回路で示すことができる。図5では、等価直列インダクタンスをL1、等価直列容量をC1、等価直列抵抗をR1、平行実装容量をC0としている。R1は振動時の内部摩擦及び音響損失等の振動エネルギーの損失成分を示しており、圧電振動素子のクリスタルインピーダンス(CI)に相当する値である。そのため、R1は小さい方が好ましい。C1は圧電振動素子の伸縮性及び可塑性を示す値であり、C1が大きいときに圧電振動素子の可塑性が強くなるため好ましい。以下では、圧電振動素子130b及び圧電振動素子130cに関してのC1及びR1についてシミュレーションを用いて評価することによりメサ部の寸法及び励振電極とメサ部との最適な関係を求める。
図6(a)は、圧電振動素子130bの平面図である。圧電振動素子130bには、+Y’軸側及び−Y’軸側の面にメサ部133が形成され、さらにメサ部133を覆うように励振電極131が形成されている。圧電振動素子130bでは、長さAXは1.355mm、長さAZは0.795mm、長さRXは0.89mm、長さRZは0.64mm、長さMZは0.6mm、第2距離DMは0.045mmに形成されている。また、圧電片134の−Y’軸側の面の−X軸側の+Z’軸側及び−Z’軸側には、導電性接着剤141bが形成されている。導電性接着剤141bは、X軸方向の長さSXが0.215mm、Z’軸方向の長さSZが0.22mmに形成されている。
図6(b)は、圧電振動素子130cの平面図である。圧電振動素子130cには、+Y’軸側及び−Y’軸側の面にメサ部133が形成され、さらにメサ部133の表面に励振電極131cが形成されている。また、圧電片134の−Y’軸側の面の−X軸側の+Z’軸側及び−Z’軸側には、導電性接着剤141bが形成されている。圧電振動素子130cは、長さAX、AZ、MZ、SX、SZ、及び第2距離DMが圧電振動素子130bと同じ値に形成されている。励振電極131cの長さRZは0.5mmに形成され、長さRXはメサ部133の長さMXから0.1mm引いた長さに形成される。すなわち、励振電極131cはメサ部133の外周の辺から0.05mm内側に励振電極131cの外周が形成され、励振電極131cの面積が励振電極131よりも狭くなる。
図7(a)は、メサ部133のX軸方向の長さMXと等価直列容量C1との関係が示されたグラフである。図7(a)の白抜きの三角形は圧電振動素子130b、バツ印は圧電振動素子130cの結果を示している。また、図7(a)の横軸はメサ部のX軸方向の長さMXが示され、縦軸には等価直列容量C1の値が示されている。図7(a)において、圧電振動素子130bは、長さMXが0.35mmのときにC1が約1.2fFであり、長さMXが1mmのときにC1が約2.0fFである。圧電振動素子130cは、長さMXが0.5mmのときにC1が約0.7fF、長さMXが1.0mmのときにC1が約1.7fFとなっている。図7(a)からは、圧電振動素子130b及び圧電振動素子130cともに、メサ部133のX軸方向の長さMXが長くなるほどC1の値が高くなる傾向がある。すなわち、メサ部131の面積が広くなるほどC1が高くなり好ましいといえる。また、メサ部133のX軸方向の長さMXでは、圧電振動素子130bが圧電振動素子130cよりも常にC1が高い。圧電振動素子130bと圧電振動素子130cとの違いは励振電極の面積にあるため、圧電振動素子130bの励振電極131の面積が圧電振動素子130cの励振電極131cの面積よりも広いことによりC1が高くなっていると考えられる。これより、励振電極の面積は広い方が好ましいと考えられる。
図7(b)は、メサ部131のX軸方向の長さMXと等価直列抵抗R1との関係が示されたグラフである。図7(b)の白抜きの三角形は圧電振動素子130b、バツ印は圧電振動素子130cの結果を示している。また、図7(b)の横軸はメサ部131のX軸方向の長さMXが示され、縦軸には等価直列抵抗R1の値が示されている。図7(b)においては、圧電振動素子130bは、長さMXが0.35mmのときにR1が約87Ωであり、長さMXが1.0mmのときにR1が約46Ωである。圧電振動素子130cは、長さMXが0.5mmのときにR1が約150Ωであり、長さMXが1.0mmのときにR1が約75Ωとなっている。図7(b)からは、圧電振動素子130b及び圧電振動素子130cともにメサ部131のX軸方向の長さMXが長くなるに従ってR1が低下することがわかる。すなわち、メサ部131の面積が広くなるほどR1が低くなり好ましいといえる。また、メサ部のX軸方向の長さMXが同じ場合、圧電振動素子130bは圧電振動素子130cよりも常にR1が低い。これはすなわち、圧電振動素子130bの励振電極131の面積が圧電振動素子130cの励振電極131cの面積よりも広いことによりR1が低くなっていると考えられる。これより、励振電極の面積は広い方が好ましいと考えられる。
図7(a)及び図7(b)から、メサ部133の面積が広くなるとC1が高くなり、さらにR1が低くなり好ましいといえる。また、励振電極の面積が広くなるとC1が高くなり、さらにR1が低くなり好ましい。圧電振動素子130では、励振電極の面積を広く形成するために励振電極の中心CRが圧電片134の中心CAに近くになり、また、引出電極132が圧電片134の−X軸側の辺に形成することを考慮した場合、励振電極131の中心CRは圧電片134の中心CAから僅かに+X軸側に寄った位置に形成されることが好ましいと考えられる。また、メサ部133は圧電片134の+X軸側に寄った方が応力がかかりにくく好ましいことから、メサ部133の中心CMは励振電極131の中心CR及び圧電片134の中心CAよりも+X軸側に寄った位置に形成されることが好ましいと考えられる。
<メサ部の形成位置>
図8は、圧電振動素子の励振電極の寸法及びメサ部の寸法が示された表である。以下、図8に示された圧電振動素子に関してシミュレーションを行うことにより、メサ部が圧電振動素子に対してどの位置に形成されることが好ましいかを説明する。図8には、圧電振動素子130d、圧電振動素子130e、圧電振動素子130f、及び圧電振動素子130gの4つの圧電振動素子が示されている。圧電振動素子130dと圧電振動素子130eとは、励振電極及びメサ部が同じ寸法で形成されており、励振電極の中心と圧電振動素子の中心との距離DRのみが異なって形成されている。また、圧電振動素子130fと圧電振動素子130gとはメサ部のX軸方向の長さMXのみが異なっている。さらに、圧電振動素子130d及び130eと、圧電振動素子130f及び130gとでは、主に励振電極のX軸方向の長さRXが異なっている。
図9(a)は、第2距離DMと等価直列容量C1との関係が示されたグラフである。図9(a)では、横軸に第2距離DMが示され、縦軸に等価直列容量C1が示されている。また、図9(a)には、図8に示された4つの圧電振動素子に関しての第2距離DMと等価直列容量C1との関係が示されている。図9(a)では、白抜きの菱形は圧電振動素子130dを示しており、白抜きの三角形は圧電振動素子130eを示しており、黒塗りの正方形は圧電振動素子130fを示しており、黒塗りの円形は圧電振動素子130gを示している。
圧電振動素子130d及び圧電振動素子130eの第2距離DMに対するC1の変化は、共に似たような傾向を示している。第2距離DMが−0.1mm付近までは、第2距離DMの増加に伴いC1も増加する傾向にある。また、第2距離DMが−0.1mmよりも大きい値を取る場合には、第2距離DMの値に係らずC1が約1.3fF近傍の値で安定している。そのため、圧電振動素子130d及び圧電振動素子130eは、第2距離DMが−0.1mmよりも大きい場合にC1の値が高くなり好ましい。また、圧電振動素子130d及び圧電振動素子130eは共に似たような傾向を示していることから、励振電極131の形成位置がC1に及ぼす影響は小さいと考えられる。
圧電振動素子130fでは、第2距離DMが−0.1mmまでは第2距離DMの増加に伴ってC1が増加する。また、第2距離DMが−0.1mmから0.2mmの間では、C1が約1.5fFから約1.7fFの間で安定し、第2距離DMが0.2mm以上となる場合には、第2距離DMの増加に伴ってC1が減少する。そのため、圧電振動素子130fでは、第2距離DMが−0.1mmから0.2mmの間でC1の値が高くなり好ましい。
圧電振動素子130gでは、第2距離DMが0mm以下の場合には第2距離DMの増加に伴ってC1が増加する。また、第2距離DMが0mmから0.2mmの間では、C1が約1.9fFから約2.1fFの間で安定し、第2距離DMが0.2mm以上となる場合には、第2距離DMの増加に伴ってC1が減少する。そのため、圧電振動素子130dでは、第2距離DMが0mmから0.2mmの間でC1の値が高くなり好ましい。
図9(a)では、圧電振動素子130gのC1の値は圧電振動素子130fのC1の値よりも高い傾向にある。圧電振動素子130fと圧電振動素子130gとはメサ部133の面積が異なるため、メサ部133の面積が広いほどC1の値が高くなると考えられる。これは、圧電振動素子130f及び圧電振動素子130gよりもメサ部133の面積が狭い圧電振動素子130d及び圧電振動素子130eが、圧電振動素子130f及び圧電振動素子130gよりC1が低いことに一致する。
また、圧電振動素子130f及び圧電振動素子130gでは、第2距離DMの値が0.2mmを超えたあたりからC1が急激に低下する。これは、メサ部133が圧電振動素子の端部に近づきすぎると振動としてうまく働かないためであると考えられる。圧電振動素子130d、130e、130f、及び130gでは第2距離DMが0mmから0.2mmの範囲で共通してC1が高くなるため、圧電振動素子は第2距離DMがこの範囲に存在する場合が好ましいと考えられる。また、図4(b)及び図4(c)に示されるように圧電振動素子では、振動する領域が導電性接着剤から遠い+X軸側の端に近い方が、応力がかかりにくいため好ましい。そのため、メサ部133の中心CMの最適な位置は、第2距離DMが0mm〜0.2mmの範囲において、さらにメサ部133の中心CMが+X軸側に寄った0.1〜0.2mmの間がより好ましい。また、この第2距離DMと圧電振動素子130fの長辺の長さAXとの長さの比を考えると、長さAXが1.355mmのときに第2距離DMが0.1mm〜0.2mmの範囲が良いため、第2距離DMは長さAXに対して0.073倍〜0.148倍となるときに好ましい。
図9(b)は、第2距離DMとR1との関係を示したグラフである。図9(b)では、図8に示された4つの圧電振動素子に関してのR1と第2距離CMとの関係が示されている。図9(b)では、図9(a)と同様に白抜きの菱形は圧電振動素子130dを示しており、白抜きの三角形は圧電振動素子130eを示しており、黒塗りの正方形は圧電振動素子130fを示しており、黒塗りの円形は圧電振動素子130gを示している。圧電振動素子130d及び圧電振動素子130eは共に似たような傾向を示しており、第2距離DMが−0.2mmよりも大きいときにR1が約80Ω近傍の低い値で安定しており好ましい。また、圧電振動素子130f及び圧電振動素子130gでは、それぞれ第2距離DMが−0.1mm〜0.25mm及び0mm〜0.2mmの場合にR1が低くなり好ましい。
図9(a)と同様に、圧電振動素子130d、130e、130f、及び130gにおいてそれぞれR1が異なる原因は、メサ部133の面積に起因すると考えられる。また、圧電振動素子130f及び圧電振動素子130gにおいて、それぞれ第2距離DMが0.25mm及び0.2mmよりも大きくなる場合にR1が大きくなるのは、メサ部133が圧電振動素子の端部に近づきすぎると振動としてうまく働かないためであると考えられる。圧電振動素子130d、130e、130f、及び130gは、図9(a)の場合と同様に、0mmから0.2mmの間で共通してR1が低くなり好ましい。さらに、図4(b)及び図4(c)に示されるように圧電振動素子では振動する領域が導電性接着剤から遠い+X軸側の端に近い場合に応力がかかりにくいため好ましいため、メサ部133の中心CMの最適な位置は、第2距離DMが0mm〜0.2mmとなる範囲において、さらにメサ部133の中心CMが+X軸側に寄った0.1〜0.2mmの間がより好ましい。すなわち、図9(a)と同様に、第2距離DMは長さAXに対して0.073倍〜0.148倍となるときに好ましい。
(第2実施形態)
圧電振動素子は、圧電片の周りを囲む枠部が形成されていても良い。以下に、枠部が形成されている圧電振動素子230、及び圧電振動素子230を有する圧電デバイス200に関して説明する。なお、以下の説明では、第1実施形態で説明された部分と同様の部分に関しては、第1実施形態における番号と同様の番号を付してその説明を省略する。
<圧電デバイス200の構成>
図10は、圧電デバイス200の分解斜視図である。圧電デバイス200は、圧電振動素子230と、ベース板220と、リッド板110と、を有している。圧電振動素子230は、圧電片234と圧電片234を取り囲む枠部235とを有しており、ベース板220とリッド板110とが枠部235を挟んで接合されることにより、圧電デバイス200が形成されている。
圧電振動素子230は、圧電片234及び枠部235により形成されている。圧電片234は、−X軸側の辺が枠部235に連結されている。また、圧電片234にはメサ部233が形成されており、メサ部233及びその周囲には励振電極231が形成されている。励振電極231からは、枠部235に引出電極232が引き出されている。
ベース板220は、+Y’軸側の面の周囲に封止材142(図11参照)を介して枠部235に接合される接合面222が形成されている。また、ベース板220の+Y’軸側の面の中央には、接合面222から−Y’軸方向に凹んだ凹部221が形成されている。ベース板220の四隅の接合面222には接続電極223が形成されており、接続電極223には圧電振動素子230の引出電極235が電気的に接続される。また、ベース板220の四隅の側面には、ベース板220の内側に凹んでいるキャスタレーション225が形成される。各キャスタレーション225にはその側面に側面電極224が形成される。また、ベース板220の−Y’軸側の面には一対の外部電極226が形成される。外部電極226は側面電極224を介して接続電極223に電気的に接続されている。
図11は、図10のB−B断面図である。圧電デバイス200は、圧電振動素子230の枠部235の+Y’軸側の面には封止材141を介してリッド板110が接合され、枠部235の−Y’軸側の面には封止材141を介してベース板220が接合される。これにより圧電デバイス200にはキャビティ201が形成され、圧電振動素子230の圧電片234はキャビティ201に密封される。
圧電振動素子230の+Y’軸側及び−Y’軸側の面にはメサ部233が形成されている。また、メサ部233を覆うように励振電極231が形成され、励振電極231からは引出電極232が枠部235の−Y’軸側の面にまで引き出されている。引出電極232はベース板220の接続電極223に電気的に接続される。また、接続電極223が側面電極224を介して外部電極226に電気的に接続されていることから、励振電極231は外部電極226に電気的に接続される。
図12は、圧電振動素子230の平面図である。圧電振動素子230は、圧電片234と枠部235とを有している。圧電片234は−X軸側の辺で枠部235に接続している。また、圧電片234と枠部235との間には圧電振動素子230をY’軸方向に貫通する貫通溝236が形成されている。貫通溝236は、圧電片234の−X軸側の中央、+X軸側、+Z’軸側、及び−Z’軸側に形成されている。そのため、圧電片234は、圧電片234の−X軸側の辺の+Z’軸側及び−Z’軸側の端部の2箇所で枠部235に接続されている。この圧電片234が枠部235に接続される2箇所の部分を接続部237とする。
圧電振動素子230の圧電片234の+Y’軸側及び−Y’軸側の面にはメサ部233が形成されており、また、圧電片234にはメサ部233を覆うように励振電極231が形成されている。圧電片234の+Y’軸側の面に形成されている励振電極233からは、圧電片234の+Z’軸側の側面及び+Z’軸側の接続部237を介して枠部235の−X軸側の+Z’軸側の角にまで引出電極232が引き出されている。また、−Y’軸側の面に形成されている励振電極233からは、−Z’軸側の接続部237を介して枠部235の+X軸側の−Z’軸側の角にまで引出電極232が引き出されている。
<<圧電振動素子230aのシミュレーション結果>>
圧電振動素子230におけるメサ部233の最適な形成位置、形状、及び大きさを、シミュレーションを用いて調べた。以下にシミュレーションの結果について説明する。
<応力、温度依存性>
図13(a)は、圧電振動素子230aの平面図である。シミュレーションは、圧電振動素子230aを用いて行われた。圧電振動素子230aの+Y’軸側の面及び−Y’軸側の面にはメサ部233が形成され、圧電振動素子230aの−X軸側の辺の+Z’軸側及び−Z’軸側の端部では、接合部237を介して振動部234と枠部235とが接続されている。
図13(b)は、圧電デバイスの落下時の応力分布のシミュレーション結果が示された圧電振動素子230aの平面図である。圧電デバイスの落下時のシミュレーションは、Y’軸方向に3000Gの加速度がかかると仮定することにより行われた。図13(b)では落下により圧電振動素子230aにかかる応力の強さが9段階に分けて表示されている。白色に近い色で示された応力の強さが0〜1の領域は圧電振動素子230aにかかる応力が最も弱いことを示し、黒色で示された応力の強さが8〜9の領域は圧電振動素子230aにかかる応力が最も強いことを示している。図13(b)では、圧電片234内にかかる応力は、圧電片234の+X軸側で小さくなることが分かる。そのため、振動が形成されるメサ部233は、圧電片234の+X軸側に形成されることが好ましい。
図13(c)は、圧電デバイスの温度変化時の応力分布のシミュレーション結果が示された圧電振動素子230aの平面図である。圧電デバイスの温度変化のシミュレーションは、圧電デバイスにかかる温度が400℃から25℃に下げられた場合を仮定することにより行われた。図13(c)では温度変化により圧電振動素子230aにかかる応力の強さが9段階に分けて表示されている。白色に近い色で示された応力の強さが0〜1の領域は圧電振動素子230aにかかる応力が最も弱いことを示し、黒色で示された応力の強さが8〜9の領域は圧電振動素子230aにかかる応力が最も強いことを示している。図13(c)では、枠部235及び圧電片234の接続部237付近が黒色で示されており、これらの領域に強い応力がかかることが分かる。また、圧電片234では接続部237から離れるに従って応力が弱くなっており、圧電片234の+X軸側の端部周辺で最も温度変化による応力変化の影響が小さくなることが想定される。
図13(b)及び図13(c)からは、接続部237から最も離れた領域での応力が小さくなっている。すなわち、圧電振動素子ではメサ部233が+X軸側にあるほど応力の影響による周波数変動を生じにくいことが分かる。また圧電片134の−X軸側が導電性接着剤により固定されているのと同様に、圧電片234は−X軸側の辺で接続部237を介して枠部235に固定されている。そのため、第1実施形態と同様に、第2距離DMは長さAXに対して0.073倍〜0.148倍となるときに好ましいと考えられる。
以上、本発明の最適な実施形態について詳細に説明したが、当業者に明らかなように、本発明はその技術的範囲内において実施形態に様々な変更・変形を加えて実施することができる。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態では+Y’軸側及び−Y’軸側の両主面にメサ部が形成されていたが、メサ部はどちらか一方の主面のみに形成されていても良い。また、上記の実施形態では圧電片がATカットの水晶片である場合を示したが、同じように厚みすべりモードで振動するBTカットの水晶片などであっても同様に適用できる。さらに圧電片は水晶材のみならず、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウムあるいは圧電セラミックを含む圧電材に基本的に適用できる。
100、200 … 圧電デバイス
101、201 … キャビティ
110 … リッド板
111 … 凹部
112 … 接合面
120、220 … ベース板
121、221 … 凹部
122、222 … 接合面
123、223 … 接続電極
124 … 貫通電極
126、226 … 外部電極
130、130a、130b、130c、130d、130e、130f、130g、230、230a … 圧電振動素子
131、131c、231 … 励振電極
132、232 … 引出電極
133、133a、233 … メサ部
134、234 … 圧電片
135 … 周辺部
141、141a、141b … 導電性接着剤
142 … 封止材
224 … 側面電極
225 … キャスタレーション
235 … 枠部
236 … 貫通溝
237 … 接続部
AX … 圧電片のX軸方向の長さ
AZ … 圧電片のZ’軸方向の長さ
CA … 圧電片の中心
CM … メサ部の中心
CR … 励振電極の中心
DM … 第2距離
DR … 第1距離
MX … メサ部のX軸方向の長さ
MZ … メサ部のZ’軸方向の長さ
RX … 励振電極のX軸方向の長さ
RZ … 励振電極のZ’軸方向の長さ
SX … 導電性接着剤141bのX軸方向の長さ
SZ … 導電性接着剤141bのZ’軸方向の長さ

Claims (4)

  1. 長辺及び短辺を含む矩形形状に形成され、第1主面とその裏面の第2主面とを有し、少なくとも前記第1主面に周辺部よりも厚みのあるメサ部を有する圧電片と、
    前記第1主面及び前記第2主面に形成された一対の励振電極と、
    前記一対の励振電極から一方の前記短辺に引き出された一対の引出電極と、
    を備え、
    前記励振電極は前記メサ部の面積よりも広く、また、前記メサ部が形成される主面では前記メサ部を覆うように形成され、
    前記励振電極の中心は前記圧電片の中心から他方の前記短辺側に第1距離だけ離れ、
    前記メサ部の中心は、前記圧電片の中心から前記他方の前記短辺側に第2距離だけ離れ、
    前記第2距離は前記第1距離と異なる圧電振動素子。
  2. 前記第2距離は前記長辺の長さの0.073倍〜0.148倍である請求項1に記載の圧電振動素子。
  3. 前記圧電片を囲み、前記圧電片の前記一方の短辺に接続される枠部を備え、
    前記一対の引出電極は前記一方の短辺からさらに前記枠部に引き出されている請求項1又は請求項2に記載の圧電振動素子。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の圧電振動素子と、
    前記圧電振動素子が載置されるベース板と、
    前記圧電片を密封するリッド板と、
    を備える圧電デバイス。
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