JP2015019127A - 水晶振動片及び水晶デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明では、不要な振動モードを抑制すると共に引出電極の断線を防止することができる水晶振動片及び水晶でデバイスを提供する。【解決手段】水晶振動片(130)では、上面及び下面を有した平板に形成され、上面の法線方向から見て長方形の水晶片(134)と、上面および下面の中央領域に長方形に形成された導電性材料からなる励振電極(131)と、上面および下面に設けられ、励振電極の長方形の一方の短辺から水晶片の長方形の一方の短辺まで引き出された引出電極(132)と、上面および下面に且つ励振電極の短辺と水晶片の短辺との間に形成され、短辺方向に伸びる凹部(133a、133b)と、を備える。また、凹部は、引出電極が形成されていない領域に分断されて形成されるとともに、水晶片の長辺方向から見て励振電極の短辺とすべて重なり合うように形成される。【選択図】図2
Description
本発明は、水晶振動片および水晶デバイスに関する。特に励振電極から引き出される引出電極の断線を防止した水晶振動片および水晶デバイスに関する。
水晶振動片の引出電極から励振電極に入力された電気信号による振動エネルギーは、励振電極が形成された領域から水晶振動片の外周部に向かって漏れ出して、水晶振動片の輪郭振動などの種々の不要な振動モードを励起する。そこで、水晶振動片の設計においては、所定の振動モード以外の不要な振動モードを抑制することが重要である。このため、例えば特許文献1の発明では、水晶振動片の励振電極から漏れ出した振動エネルギーが水晶振動片の輪郭に伝播するのを防ぐように、励振電極の周囲全体に水晶振動片の表面から凹んだ溝構造(V溝など)を有する水晶振動片を提案している。
しかし、水晶振動片の表裏面にV溝などの溝構造を形成すると、引出電極は、V溝の底面および側面などを通って励振電極に電気的につなげなければならない。つまり、引出電極が水晶振動片の表面から例えば70度折れ曲がり、さらに40度折り曲がり、再び70度折れ曲がることになる。引出電極は、真空蒸着などで形成されるため、その膜厚は薄く、折れ曲がりの箇所で、引出電極が断線してしまう問題が生じていた。
その為、本発明では、不要な振動モードを抑制すると共に、引出電極の断線が防止された水晶振動片及び水晶デバイスを提供することを目的とする。
第1観点の水晶振動片では、上面及び下面を有した平板に形成され、上面の法線方向から見て長方形の水晶片と、上面および下面の中央領域に長方形に形成された導電性材料からなる励振電極と、上面および下面に設けられ、励振電極の長方形の一方の短辺から水晶片の長方形の一方の短辺まで引き出された引出電極と、上面および下面に且つ励振電極の短辺と水晶片の短辺との間に形成され、短辺方向に伸びる凹部と、を備える。また、凹部は、引出電極が形成されていない領域に分断されて形成されるとともに、水晶片の長辺方向から見て励振電極の短辺とすべて重なり合うように形成される。
第2観点の水晶振動片では、第1観点において、凹部が、さらに上面および下面に且つ励振電極の他方の短辺と水晶片の他方の短辺との間で、中央領域を中心とした対称位置に形成される。
第3観点の水晶振動片では、第1観点及び第2観点において、凹部が、さらに励振電極の長辺と水晶片の長辺との間に形成され、長辺方向に伸びるように形成される。
第4観点の水晶振動片では、第1観点から第3観点において、凹部のうち、水晶片の長辺方向から見て励振電極の短辺より水晶片の長辺側にある凹部が、上面と下面とを貫通する貫通孔である。
第5観点の水晶振動片では、第1観点から第4観点において、引出電極が、励振電極の短辺から斜め方向の角度で引き出されている。
第6観点の水晶振動片では、第1観点から第4観点において、引出電極が、励振電極の短辺から長辺方向及び短辺方向に折れ曲がったクランク状に引き出されている。
第7観点の水晶振動片では、第1観点から第6観点の水晶振動片と、水晶振動片を内部に配置して水晶振動片を気密に封止するパッケージとを備える。
本発明の水晶振動片及び水晶デバイスによれば、不要な振動モードを抑制すると共に引出電極の断線を防止することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の範囲は以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
(第1実施形態)
<水晶デバイス100の構成>
図1は、水晶デバイス100の分解斜視図である。水晶デバイス100は、リッド板110と、ベース板120と、水晶振動片130と、により構成されている。水晶振動片130には例えばATカットの水晶片が基材として用いられる。ATカットの水晶片は、主面(YZ面)が結晶軸(XYZ)のY軸に対して、X軸を中心としてZ軸からY軸方向に35度15分傾斜されている。以下の説明では、ATカットの水晶片の軸方向を基準とし、傾斜された新たな軸をY’軸及びZ’軸として用いる。すなわち、水晶デバイス100においては水晶デバイス100の長辺方向をX軸方向、水晶デバイス100の高さ方向をY’軸方向、X及びY’軸方向に垂直な方向をZ’軸方向として説明する。
<水晶デバイス100の構成>
図1は、水晶デバイス100の分解斜視図である。水晶デバイス100は、リッド板110と、ベース板120と、水晶振動片130と、により構成されている。水晶振動片130には例えばATカットの水晶片が基材として用いられる。ATカットの水晶片は、主面(YZ面)が結晶軸(XYZ)のY軸に対して、X軸を中心としてZ軸からY軸方向に35度15分傾斜されている。以下の説明では、ATカットの水晶片の軸方向を基準とし、傾斜された新たな軸をY’軸及びZ’軸として用いる。すなわち、水晶デバイス100においては水晶デバイス100の長辺方向をX軸方向、水晶デバイス100の高さ方向をY’軸方向、X及びY’軸方向に垂直な方向をZ’軸方向として説明する。
水晶振動片130は、所定の周波数で振動し、矩形形状に形成される水晶片134と、水晶片134の+Y’軸側の面である上面及び−Y’軸側の面である下面に形成された励振電極131と、各励振電極131から−X軸側に引き出された引出電極132と、により構成されている。励振電極131及び引出電極132は、金属等の導電性材料により形成されている。
ベース板120は、水晶材料又はガラスを基材とし、この基材の表面に電極が形成されることにより形成される。ベース板120の+Y’軸側の面の周囲には、封止材142を介してリッド板110に接合されるための接合面122が形成されている。また、ベース板120の+Y’軸側の面の中央には、接合面122から−Y’軸方向に窪んだ窪み部121が形成されている。窪み部121には一対の接続電極123が形成されており、各接続電極123は導電性接着剤(不図示)を介して水晶振動片130の引出電極132に電気的に接続される。ベース板120の−Y’軸側の面である底面には、水晶デバイス100をプリント基板等へ実装するための外部電極124が形成されている。外部電極124は接続電極123にベース板120をY’軸方向に貫通する貫通電極125を介して電気的に接続されている。
リッド板110は、−Y’軸側の面に+Y’軸方向に窪んだ窪み部111が形成されている。また、窪み部111を囲むように接合面112が形成されている。接合面112は封止材142を介してベース板120の接合面122に接合される。
水晶デバイス100では、リッド板110とベース板120とが接合されることにより、リッド板110の窪み部111とベース板120の窪み部121とにより気密に封止された空間であるキャビティ(不図示)を有するパッケージが形成される。水晶振動片130は、このキャビティ内に配置される。
図2(a)は、水晶振動片130の平面図である。水晶片134は、+Y’軸側の面である上面の法線方向から見た場合にX軸方向に伸びる長辺及びZ’軸方向に伸びる短辺を有する長方形となるように形成されている。また上面には、励振電極131が上面の中央領域にX軸方向に伸びる長辺及びZ’軸方向に伸びる短辺を有する長方形に形成されており、さらに上面から−Y’軸方向に凹んだ凹部133a及び凹部133bが形成されている。凹部133aは、水晶片134の+Z’軸側及び−Z’軸側の各長辺からZ’軸方向に平行に水晶片134の内側に所定の距離だけ伸びることにより形成されている。また、水晶片134の+Z’軸側及び−Z’軸側に形成される凹部133aは、互いに同形状かつ左右対称になるように形成されており、励振電極131の−X軸側の短辺よりも−X軸側に形成され、互いには接していない。
凹部133bは、凹部133aよりも−X軸側に形成され、Z’軸方向に伸びるように形成されている。また、凹部133bの+Z’軸側及び−Z’軸側の端が、+Z’軸側の凹部133aの−Z’軸側の端及び凹部133bの+Z’軸側の端にX軸方向にそれぞれ重なっている。そのため、凹部133a及び凹部133bをX軸方向に見た場合、凹部133aと凹部133bとが水晶片134の短辺に全て重なる。
凹部133a及び凹部133bは、励振電極131の−X軸側の短辺と水晶片134の−X軸側の短辺との間に形成される。また、引出電極132は、凹部133a及び凹部133b内に形成されないように、励振電極131から−X軸側に引き出され、+Z’軸側及び−Z’軸側の各凹部133aの間を通り、+Z’軸側の凹部133aと凹部133bとの間をクランク状に折れ曲がりながら水晶片134の−X軸側の+Z’軸側の角にまで引き出されている。引出電極132は、更に+Z’軸側の側面を介して−Y’軸側の面に引き出されている。一方、上面の−X軸側の−Z’軸側の角には−Y’軸側から引き出された引出電極132が形成されている。
図2(b)は、水晶振動片130の斜視図である。水晶片134の上面に形成される凹部133a及び凹部133bは、水晶片134の−Y’軸側の面である下面にも形成される。水晶片134の−Y’軸側の面に形成されている励振電極131、凹部133a、及び凹部133bは、+Y’軸側の面に形成される励振電極131、凹部133a、及び凹部133bと同形状であり、Y’軸方向に互いに重なるように形成されている。また、−Y’軸側の励振電極131から引き出される引出電極132は、−Y’軸側の励振電極131から−X軸側に引き出され、+Z’軸側及び−Z’軸側の各凹部133aの間を通り、−Z’軸側の凹部133aと凹部133bとの間をクランク状に折れ曲がりながら水晶片134の−X軸側の−Z’軸側の角にまで引き出されている。引出電極132はさらに−Z’軸側の側面を介して+Y’軸側の面に引き出されている。+Y’軸側の面及び−Y’軸側の面の各励振電極131から引き出される各引出電極132は、X軸に平行であり水晶片134の中心を通る直線に対して回転対称になるように形成されている。
図2(c)は、図2(a)のA−A断面図である。凹部133aの断面はV字型に形成されており、上面及び下面で互いに対称になるように形成されている。図2(c)においては、上面側の凹部133aと下面側の凹部133aとの間を通りX軸に平行な直線135に対して鏡面対称になっている。このような凹部133a及び凹部133bは、機械加工又はフォトリソグラフィ・エッチング技術により加工されることができる。
励振電極が形成される水晶片の中央領域においては、水晶片の厚みすべり振動によって振動エネルギーが発生する。この振動エネルギーは水晶片の中央領域から外周に伝播するが、振動エネルギーが、水晶振動片が固定される水晶片の−X軸側に伝播した場合には、振動エネルギーが水晶片から漏れ出すことによって不要な振動モードが発生し、水晶片の振動が不安定になる場合があった。
水晶振動片130では、励振電極131の−X軸側の辺と水晶片134の−X軸側の辺との間を遮るように凹部133a及び凹部133bが形成されていることにより、振動エネルギーが、水晶片134から漏れ出しにくくなっている。そのため、振動エネルギーの漏れ出しによる不要な振動モードの発生が防がれる。また、水晶振動片130では、引出電極132が各凹部内に形成されないように引き出されることにより、引出電極132の断線が防がれている。
(第2実施形態)
ATカットの水晶片では、その形状に関して、励振電極が形成される中央領域に対する対称性が振動の安定化のために重要になる。そのため、水晶片の形状は励振電極が形成される中央領域に対してX軸方向、Y’軸方向、及びZ’軸方向に対称となるように形成されることが望ましい。以下に水晶片の形状が、X軸方向に対称になるように形成された水晶振動片230について説明する。また、以下の説明では、第1実施形態と同様の部分に関して第1実施形態と同様の記号を付してその説明を省略する。
ATカットの水晶片では、その形状に関して、励振電極が形成される中央領域に対する対称性が振動の安定化のために重要になる。そのため、水晶片の形状は励振電極が形成される中央領域に対してX軸方向、Y’軸方向、及びZ’軸方向に対称となるように形成されることが望ましい。以下に水晶片の形状が、X軸方向に対称になるように形成された水晶振動片230について説明する。また、以下の説明では、第1実施形態と同様の部分に関して第1実施形態と同様の記号を付してその説明を省略する。
<水晶振動片230の構成>
図3(a)は、水晶振動片230の平面図である。水晶振動片230では、水晶片134において、励振電極131の+X軸側に凹部233a及び凹部233bが形成されている。凹部233a及び凹部233bは、励振電極131が形成される水晶片134の中央領域の中心を通りZ’軸に平行である直線235に対して、凹部133a及び凹部133bの鏡面対称となるように形成されている。そのため、凹部233a及び凹部233bは凹部133a及び凹部133bとそれぞれ同形状に形成される。
図3(a)は、水晶振動片230の平面図である。水晶振動片230では、水晶片134において、励振電極131の+X軸側に凹部233a及び凹部233bが形成されている。凹部233a及び凹部233bは、励振電極131が形成される水晶片134の中央領域の中心を通りZ’軸に平行である直線235に対して、凹部133a及び凹部133bの鏡面対称となるように形成されている。そのため、凹部233a及び凹部233bは凹部133a及び凹部133bとそれぞれ同形状に形成される。
図3(b)は、水晶振動片230の斜視図である。凹部233a及び凹部233bは、凹部133a及び凹部133bと同じくY’軸方向に重なるように−Y’軸側の面にも形成されている。このように、水晶振動片230では、励振電極131が形成される中央領域に対して各凹部が対称となるように形成されることで、振動が安定化されるため好ましい。
(第3実施形態)
水晶振動片は、第1実施形態及び第2実施形態の他にも様々な形状に形成されることができる。以下に、水晶振動片の変形例について説明する。また、以下の説明では、第1実施形態及び第2実施形態と同様の部分に関して、第1実施形態及び第2実施形態と同様の記号を付してその説明を省略する。
水晶振動片は、第1実施形態及び第2実施形態の他にも様々な形状に形成されることができる。以下に、水晶振動片の変形例について説明する。また、以下の説明では、第1実施形態及び第2実施形態と同様の部分に関して、第1実施形態及び第2実施形態と同様の記号を付してその説明を省略する。
<水晶振動片330の構成>
図4(a)は、水晶振動片330の平面図である。水晶振動片330における水晶片134の形状は、水晶振動片230と同様であり、凹部133a、凹部133b、凹部233a、及び凹部233bが形成されている。また、水晶振動片330には、励振電極131及び引出電極232が形成されている。引出電極232は、+Y’軸側の励振電極133aの−X軸側の辺から+Z’軸側の凹部133aと凹部133bとの間を通り、水晶片134の−X軸側の+Z’軸側の角にまでX軸に対して斜め方向の角度に直線状に引き出されている。同様に、−Y’軸側の面に形成されている励振電極131から引き出される引出電極232は、−Y’軸側の励振電極133aの−X軸側の辺から−Z’軸側の凹部133aと凹部133bとの間を通り、水晶片134の−X軸側の−Z’軸側の角にまでX軸に対して斜め方向の角度に直線状に引き出されている。
図4(a)は、水晶振動片330の平面図である。水晶振動片330における水晶片134の形状は、水晶振動片230と同様であり、凹部133a、凹部133b、凹部233a、及び凹部233bが形成されている。また、水晶振動片330には、励振電極131及び引出電極232が形成されている。引出電極232は、+Y’軸側の励振電極133aの−X軸側の辺から+Z’軸側の凹部133aと凹部133bとの間を通り、水晶片134の−X軸側の+Z’軸側の角にまでX軸に対して斜め方向の角度に直線状に引き出されている。同様に、−Y’軸側の面に形成されている励振電極131から引き出される引出電極232は、−Y’軸側の励振電極133aの−X軸側の辺から−Z’軸側の凹部133aと凹部133bとの間を通り、水晶片134の−X軸側の−Z’軸側の角にまでX軸に対して斜め方向の角度に直線状に引き出されている。
<水晶振動片430の構成>
図4(b)は、水晶振動片430の平面図である。水晶振動片430では、水晶振動片230において、更に励振電極131の+Z’軸側及び−Z’軸側に凹部433aが形成されている。各凹部433aは、励振電極131の+Z’軸側及び−Z’軸側をX軸方向に伸びるようにして形成されており、互いに励振電極131が形成される水晶片134の中央領域の中心を通りX軸に平行である直線425に対して鏡面対称に形成されている。凹部433aの+X軸側の端は凹部233aに接続され、凹部433aの−X軸側の端は凹部133aに接続されている。また、凹部433aはY’軸方向に重なるように+Y’軸側及び−Y’軸側の両面に形成されている。このような凹部433aが形成されることにより、水晶振動片430ではX軸方向のみならずZ’軸方向に対しても振動が安定化されるため好ましい。
図4(b)は、水晶振動片430の平面図である。水晶振動片430では、水晶振動片230において、更に励振電極131の+Z’軸側及び−Z’軸側に凹部433aが形成されている。各凹部433aは、励振電極131の+Z’軸側及び−Z’軸側をX軸方向に伸びるようにして形成されており、互いに励振電極131が形成される水晶片134の中央領域の中心を通りX軸に平行である直線425に対して鏡面対称に形成されている。凹部433aの+X軸側の端は凹部233aに接続され、凹部433aの−X軸側の端は凹部133aに接続されている。また、凹部433aはY’軸方向に重なるように+Y’軸側及び−Y’軸側の両面に形成されている。このような凹部433aが形成されることにより、水晶振動片430ではX軸方向のみならずZ’軸方向に対しても振動が安定化されるため好ましい。
<水晶振動片530の構成>
図5(a)は、水晶振動片530の平面図である。水晶振動片530では、水晶振動片230において、凹部133a及び凹部233aが水晶片134を貫通する貫通孔533aとして形成されている。その他の構成は、水晶振動片230と同様である。
図5(a)は、水晶振動片530の平面図である。水晶振動片530では、水晶振動片230において、凹部133a及び凹部233aが水晶片134を貫通する貫通孔533aとして形成されている。その他の構成は、水晶振動片230と同様である。
図5(b)は、図5(a)のB−B断面図である。貫通孔533aは水晶片134をエッチングすることにより形成されるが、水晶片134にはエッチングに対する異方性があるため、図5(b)に示されるように貫通孔533aの+Y’軸側と−Y’軸側とが非対称になる。一方、ATカットの水晶片134では他のカットの水晶片に比べて安定した振動を得るために形状の対称性が重要になる。しかし、貫通孔533aは励振電極131から+Z’軸側及び−Z’軸側に避けた位置に形成されているため、水晶片134の振動への影響が小さく大きな問題とはならない。凹部133b及び凹部233bに関しては、水晶片134の振動に対する影響が大きいため、水晶片134を貫通させずに形成される。
以上、本発明の最適な実施形態について詳細に説明したが、当業者に明らかなように、本発明はその技術的範囲内において実施形態に様々な変更・変形を加えて実施することができる。
例えば、上記の実施形態では水晶振動片にATカットの水晶片を用いた場合を示したが、同じように厚みすべりモードで振動するBTカットの水晶片などであっても同様に適用できる。また、上記実施形態において各凹部は一重に形成されているが、複数の凹部が平行に並ぶように多重に形成されても良い。
100 … 水晶デバイス
110 … リッド板
111、121 … 窪み部
112、122 … 接合面
120 … ベース板
123 … 接続電極
124 … 外部電極
125 … 貫通電極
130、230、330、430、530 … 水晶振動片
131 … 励振電極
132、232 … 引出電極
133a、133b、233a、233b、433a … 凹部
134 … 水晶片
142 … 封止材
533a … 貫通孔
110 … リッド板
111、121 … 窪み部
112、122 … 接合面
120 … ベース板
123 … 接続電極
124 … 外部電極
125 … 貫通電極
130、230、330、430、530 … 水晶振動片
131 … 励振電極
132、232 … 引出電極
133a、133b、233a、233b、433a … 凹部
134 … 水晶片
142 … 封止材
533a … 貫通孔
Claims (7)
- 上面及び下面を有した平板に形成され、前記上面の法線方向から見て長方形の水晶片と、
前記上面および前記下面の中央領域に長方形に形成された導電性材料からなる励振電極と、
前記上面および前記下面に設けられ、前記励振電極の長方形の一方の短辺から前記水晶片の長方形の一方の短辺まで引き出された引出電極と、
前記上面および前記下面に且つ前記励振電極の前記短辺と前記水晶片の前記短辺との間に形成され、前記短辺方向に伸びる凹部と、を備え、
前記凹部は、前記引出電極が形成されていない領域に分断されて形成されるとともに、前記水晶片の長辺方向から見て前記励振電極の前記短辺とすべて重なり合うように形成される水晶振動片。 - 前記凹部は、さらに前記上面および前記下面に且つ前記励振電極の他方の短辺と前記水晶片の他方の短辺との間で、前記中央領域を中心とした対称位置に形成される請求項1に記載の水晶振動片。
- 前記凹部は、さらに前記励振電極の長辺と前記水晶片の長辺との間に形成され、前記長辺方向に伸びるように形成される請求項1又は請求項2に記載の水晶振動片。
- 前記凹部のうち、前記水晶片の長辺方向から見て前記励振電極の前記短辺より前記水晶片の長辺側にある凹部は、前記上面と前記下面とを貫通する貫通孔である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の水晶振動片。
- 前記引出電極は、前記励振電極の前記短辺から斜め方向の角度で引き出されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の水晶振動片。
- 前記引出電極は、前記励振電極の前記短辺から前記長辺方向及び短辺方向に折れ曲がったクランク状に引き出されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の水晶振動片。
- 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の水晶振動片と、前記水晶振動片を内部に配置して前記水晶振動片を気密に封止するパッケージとを備える水晶デバイス。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020053802A (ja) * | 2018-09-26 | 2020-04-02 | 株式会社村田製作所 | 振動素子及び振動子 |
JPWO2021131121A1 (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-01 |
-
2013
- 2013-07-09 JP JP2013143138A patent/JP2015019127A/ja active Pending
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