JP6569874B2 - 水晶振動子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水晶振動子及びその製造方法に関する。
発振装置や帯域フィルタなどに用いられる圧電振動子として、厚みすべり振動を主振動とする水晶振動子が広く用いられている。また、水晶振動子の一態様として、厚みすべり振動の振動エネルギーを閉じ込めるために、水晶振動素子の振動部の周辺部を振動部よりも薄くエッチング形成したメサ型構造が知られている(例えば特許文献1参照)。
このようなメサ型構造などの水晶振動子においては、不要振動の発生及びその伝搬を抑制することが重要である。特に、振動エネルギーは、水晶振動素子を保持する導電保持部材を介して伝搬する場合や、導電保持部材で反射して不要振動を水晶振動素子内に発生させる場合があることから、当該導電保持部材への振動漏れを抑制することが要求される。
特開2008−236439号公報
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、水晶振動素子を保持する導電保持部材への不要振動の伝搬を抑制し、振動特性の向上を図ることを目的とする。
本発明に係る水晶振動子は、水晶の結晶軸であるX軸、Y軸、Z軸のうち、X軸の回りにZ軸から所定の角度回転させた軸をZ´軸とした場合、X軸及びZ´軸によって特定される面と平行な面を主面として切り出されたATカットの水晶基板と、水晶基板に設けられている第1励振電極及び第2励振電極とを含む水晶振動素子と、水晶振動素子が搭載されたベース部材と、水晶振動素子を密封した内部空間を配置するようにベース部材に接続されたリッド部材とを備える。水晶基板は、第1励振電極及び第2励振電極によって励振される振動部と、振動部の外側に設けられ、振動部よりも厚さが薄い周辺部とを含む。振動部の主面にそれぞれ第1及び第2励振電極が設けられている。水晶基板は、第1方向及び第2方向を有し、第1方向及び第2方向のうち一方は長手方向であり他方は短手方向である。振動部は、第1方向における第1辺側に設けられたテーパ側面を有する。テーパ側面は、周辺部と鋭角で接するように傾斜している。第1励振電極に電気的に接続された第1導電保持部材と、第2励振電極に電気的に接続された第2導電保持部材とを介して水晶振動素子がベース部材に搭載されている。第1導電保持部材及び第2導電保持部材が、水晶基板における第1辺側において、テーパ側面と隣接する周辺部の領域を保持する。
上記構成によれば、第1励振電極に電気的に接続された導電保持部材と、第2励振電極に電気的に接続された導電保持部材は、水晶基板における第1辺側において、テーパ側面と隣接する周辺部の領域を保持する。これによれば、導電保持部材に近い位置に設けられたテーパ側面は、周辺部と鋭角で接するように傾斜しているため、不要振動をテーパ側面の鋭角側で分散させることができる。したがって、不要振動が導電保持部材に伝搬することを抑制することができる。よって、共振特性の劣化などの弊害を抑制し、振動周波数の安定化など振動特性の向上を図ることができる。
上記水晶振動子において、第1導電保持部材が、第1延出電極を介して第1励振電極に電気的に接続され、第2導電保持部材が、第2延出電極を介して第2励振電極に電気的に接続され、第1及び第2延出電極の少なくとも一つが、振動部に設けられ周辺部と鈍角で接するように傾斜している他のテーパ側面を通って設けられてもよい。
上記水晶振動子において、水晶基板の第1方向は、長手方向であってZ´軸と平行な方向であり、水晶基板の第2方向は、短手方向であってX軸と平行な方向であり、テーパ側面は、長手方向における第1短辺側に設けられた短辺側テーパ側面であり、第1及び第2導電保持部材が、水晶基板における第1短辺側において、短辺側テーパ側面と隣接する周辺部の領域を保持してもよい。
上記水晶振動子において、第1及び第2励振電極のいずれかの励振電極における第1短辺側の端面は、Z´軸方向において、短辺側テーパ側面と周辺部との境界と一致する位置又は当該境界よりも振動部の内側の位置に設けられてもよい。
上記水晶振動子において、短辺側テーパ側面は、振動部のZ´軸正方向側の側面であり、第1及び第2導電保持部材が、Z´軸正方向側かつY´軸正方向側に設けられてもよい。
上記水晶振動子において、短辺側テーパ側面は、振動部のZ´軸負方向側の側面であり、第1及び第2導電保持部材が、Z´軸負方向側かつY´軸負方向側に設けられてもよい。
上記水晶振動子において、水晶基板の第1方向は、短手方向であってZ´軸と平行な方向であり、水晶基板の第2方向は、長手方向であってX軸と平行な方向であり、テーパ側面は、短手方向における第1長辺側に設けられた長辺側テーパ側面であり、第1及び第2導電保持部材が、水晶基板における第1長辺側において、長辺側テーパ側面と隣接する周辺部の領域を保持してもよい。
上記水晶振動子において、長辺側テーパ側面は、振動部のZ´軸正方向側の側面であり、第1及び第2導電保持部材が、Z´軸正方向側かつY´軸正方向側に設けられてもよい。
上記水晶振動子において、長辺側テーパ側面は、振動部のZ´軸負方向側の側面であり、第1及び第2導電保持部材が、Z´軸負方向側かつY´軸負方向側に設けられてもよい。
本発明の一側面に係る水晶振動子の製造方法は、(a)水晶の結晶軸であるX軸、Y軸、Z軸のうち、X軸の回りにZ軸から所定の角度回転させた軸をZ´軸とした場合、X軸及びZ´軸によって特定される面と平行な面を主面として切り出されたATカットの水晶基板と、第1及び第2励振電極とを含む水晶を形成すること、(b)水晶導電保持部材をベース部材に搭載すること、(c)水晶導電保持部材を密封した内部空間を配置するようにベース部材にリッド部材を接続することを含み、水晶基板は、振動部と、振動部の外側に設けられ、振動部よりも厚さが薄い周辺部と、を含み、振動部の主面にそれぞれ第1及び第2励振電極が設けられ、水晶基板は、第1方向及び第2方向を有し、第1方向及び第2方向のうち一方は長手方向であり他方は短手方向であり、(a)は、振動部に、第1方向における第1辺側に設けられたテーパ側面を形成することを含み、テーパ側面は、周辺部と鋭角で接するように傾斜しており、(c)は、水晶振動素子を、第1励振電極に電気的に接続された第1導電保持部材と、第2励振電極に電気的に接続された第2導電保持部材とを介してベース部材に搭載することを含み、第1及び第2導電保持部材が、水晶基板における第1辺側において、テーパ側面と隣接する周辺部の領域を保持する。
上記構成によれば、第1励振電極に電気的に接続された導電保持部材と、第2励振電極に電気的に接続された導電保持部材は、水晶基板における第1辺側において、テーパ側面と隣接する周辺部の領域を保持する。これによれば、導電保持部材に近い位置に設けられたテーパ側面は、周辺部と鋭角で接するように傾斜しているため、不要振動をテーパ側面の鋭角側で分散させることができる。したがって、不要振動が導電保持部材に伝搬することを抑制することができる。よって、共振特性の劣化などの弊害を抑制し、振動周波数の安定化など振動特性の向上を図ることができる。
上記水晶振動子の製造方法において、第1導電保持部材が、第1延出電極を介して第1励振電極に電気的に接続され、第2導電保持部材が、第2延出電極を介して第2励振電極に電気的に接続され、(a)は、第1及び第2延出電極を形成することを含み、第1及び第2延出電極の少なくとも一つが、振動部に設けられ周辺部と鈍角で接するように傾斜している他のテーパ側面を通って設けられてもよい。
上記水晶振動子の製造方法において、(a)は、水晶板ウエハを複数の水晶振動子に個片化することを含み、個片化された水晶振動子に第1及び第2励振電極を形成することを含んでもよい。
上記水晶振動子の製造方法において、(a)は、水晶板ウエハの複数の領域のそれぞれに第1及び第2励振電極を形成することを含み、第1及び第2励振電極を形成した後に水晶板ウエハを複数の水晶振動素子に個片化することを含んでもよい。
本発明によれば、水晶振動素子を保持する導電保持部材への不要振動の伝搬を抑制し、振動特性の向上を図ることができる。
図1は、本実施形態に係る水晶振動子を示す図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、図1のIII−III線断面図である。 図4は、本実施形態に係る水晶振動子を説明するための概略斜視図である。 図5は、本実施形態に係る水晶振動子を説明するための断面図である。 図6は、本実施形態に係る水晶振動子の製造方法を示すフローチャートである。 図7は、本実施形態の変形例を示す図である。 図8は、本実施形態の変形例を示す図である。 図9は、本実施形態の変形例を示す図である。
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の構成要素は同一又は類似の符号で表している。図面は例示であり、各部の寸法や形状は模式的なものであり、本願発明の技術的範囲を当該実施の形態に限定して解するべきではない。
図1〜図3は、本実施形態に係る水晶振動子を説明するための図である。
本実施形態に係る水晶振動素子100は、水晶基板10と、水晶基板10に形成された第1励振電極20及び第2励振電極30とを備える。
水晶基板10は、ATカットで形成された水晶からなる。ATカットの水晶基板10は、人工水晶の結晶軸であるX軸、Y軸、Z軸のうち、Y軸及びZ軸をX軸の周りにY軸からZ軸の方向に35度15分回転させた軸をそれぞれY´軸及びZ´軸とした場合、X軸及びZ´軸によって特定される面(以下、「XZ´面」と呼ぶ。他の軸によって特定される面についても同様である。)と平行な面を主面として切り出されたものである。ATカット水晶基板を用いた水晶振動子は、広い温度範囲で極めて高い周波数安定性を有し、また、経時変化特性にも優れている上、低コストで製造することが可能である。また、ATカット水晶振動子は、厚みすべり振動モード(Thickness Shear Mode)を主振動として用いられることが多い。温度特性に応じた調整を行うため、ATカットを35度15分±1分30秒から回転軸の方向を所定値(例えば±2分)変更することができる。
図1〜図3に示す例では、水晶基板10は、Z´軸方向に平行な長手方向と、X軸方向に平行な短手方向と、Y´軸方向に平行な厚さ方向を有する。水晶基板10は、図1に示すように、XZ´面において略矩形形状をなしている。なお、図1はY´軸正方向側(水晶基板の表面側)の平面図であり、図2はY´Z´面に平行な断面図(II−II線断面図)であり、図3はXY´面に平行な断面図(III−III線断面図)である。なお、本実施形態において、長手方向及び短手方向についての結晶軸の方向は限定されるものではなく、例えば、後述するようにX軸方向に平行な長手方向とZ´軸方向に平行な短手方向を有する構成を適用することもできる(後述する図8及び図9参照)。
水晶基板10は、振動部40と、振動部40と厚さが異なる周辺部50とを有する。振動部40は、第1励振電極20及び第2励振電極30によって励振される部分である。例えば、図2及び図3に示すように、周辺部50の厚さは振動部40の厚さよりも薄い。また、周辺部50は、振動部40の外側に設けられている。例えば周辺部50は、振動部40の全周を囲むように設けられている。あるいは、周辺部50は、振動部40の長手方向の外側だけに設けられてもよい。
また、振動部40には、Y´軸正方向側の第1主面に第1励振電極20が形成され、Y´軸負方向側の第2主面に第2励振電極30が形成されている。第1及び第2励振電極20,30は、一対の電極として、XZ´面において重なり部分を有している。振動部40及び周辺部50の厚さとはY´軸方向における距離である。振動部40は第1及び第2励振電極20,30が互いに重なる部分を含み、図2及び図3の例では、振動部40の厚さは第1及び第2主面との間の距離を指す。仮に振動部40の厚さが一様ではなく部分的に異なる場合には、周辺部50は、振動部40の最も薄い部分の厚さよりも薄い。水晶振動素子100は、第1励振電極20及び第2励振電極30に交番電界を印加されることで、厚みすべり振動するように構成されている。
水晶基板10には、第1励振電極20に電気的に接続された延出電極22と、第2励振電極30に電気的に接続された延出電極32とが形成されている。延出電極22は、図1に示すようにY´軸正方向側において水晶基板10の長手方向のZ´軸負方向側短辺に向かって延出しており、さらに周辺部50の側面を通ってY´負方向側に至るように延出されている。他方、延出電極32は、図1に示すようにY´軸負方向側において振動部40のZ´軸正方向側の短辺を通って、さらに、水晶基板10の長手方向のZ´軸負方向側の短辺に向かって延出されている。延出電極22,32はいずれも、Z´軸負方向側の短辺に沿って接続電極を有しており、各接続電極には導電保持部材340,342が設けられている。これにより、水晶振動素子100を後述するベース部材上に保持するとともに、第1及び第2励振電極20,30がY´軸負方向側かつZ´軸負方向側において外部(ベース部材の外部電極)と電気的導通を図ることができるようになっている。
第1及び第2励振電極20,30を含む上記各電極は、例えば、下地をクロム(Cr)層で形成し、クロム層の表面に金(Au)層を形成してもよく、その材料は限定されるものではない。
次に、水晶基板10の断面形状と第1及び第2励振電極20,30の構成について説明する。
水晶基板10は、通常ウェットエッチングによって形成される。この場合、水晶基板10は、XZ´面における平面形状はマスク形状に倣うように形成されるが、XZ´面に垂直な断面形状は、エッチング条件や水晶基板の結晶軸の向きなどに依存して形成されることになり、振動部40の側面は、周辺部50と所定の角度をもって接するように形成される。このような断面形状は所定のエッチング時間をかけて水晶基板10をエッチングすることによって形成することができる。水晶基板10は、X軸周りに180°回転した回転対称の形状を有しており、振動部40の側面が傾斜する場合のその角度も回転対称性を有している。
具体的には、図2に示すように、振動部40は、Y´軸正方向側では、Z´軸正方向側において短辺側テーパ側面42を有し、他方、Z´軸負方向側において短辺側テーパ側面44を有する。ここで、短辺側テーパ側面42は、周辺部50と鋭角θa1(例えば33°以上38°以下の範囲である。この角度はATカットに回転する前の元のZ軸に相当する。)で接するように振動部40の内方向(すなわち、振動部40のY´軸正方向側の第1主面から、Z´軸方向における振動部40の中心に向かう方向)に傾斜し、短辺側テーパ側面44は、周辺部50と鈍角θa2(例えば142°以上147°以下の範囲である。この角度はATカットに回転する前の元のZ軸に相当する。)で接するように振動部40の外方向(すなわち、振動部40のY´軸正方向側の第1主面から、Z´軸方向における振動部40の中心から離れる方向)に傾斜している。
また、図2に示すように、振動部40は、Y´軸負方向側では、Z´軸負方向側において短辺側テーパ側面46を有し、他方、Z´軸正方向側において短辺側テーパ側面48を有する。ここで、短辺側テーパ側面46は、周辺部50と鋭角θb1(X軸周りに180°回転対称であるため、短辺側テーパ側面42の角度と同様である。)で接するように振動部40の内方向(すなわち、振動部40のY´軸負方向側の第2主面から、Z´軸方向における振動部40の中心に向かう方向)に傾斜し、短辺側テーパ側面48は、周辺部50と鈍角θb2(X軸周りに180°回転対称であるため、短辺側テーパ側面44の角度と同様である。)で接するように振動部40の外方向(すなわち、振動部40のY´軸負方向側の第2主面から、Z´軸方向における振動部40の中心から離れる方向)に傾斜している。
なお、図3に示すように、振動部40は、Y´軸正方向側及びY´軸負方向側において、X軸正方向側及びX軸負方向側に、それぞれ側面41,43,45,47を有している。これらの側面41,43,45,47は周辺部50と略垂直(例えば85°以上95°以下の範囲)に近い状態で接する。延出電極32は、Z´軸の方向に沿って、振動部40より厚みの薄い周辺部50のX軸正方向側の一方表面に、側面47から所与の距離を離して配置されている。
本実施形態では、第1励振電極20に電気的に接続された導電保持部材340と、第2励振電極30に電気的に接続された導電保持部材342は、水晶基板10におけるZ´軸負方向側において短辺側テーパ側面46と隣接する周辺部50の領域を保持する。これによれば、図1及び図2に示すように、導電保持部材340,342に近い位置に設けられた短辺側テーパ側面46は、周辺部50と鋭角で接するように振動部40の内方向に傾斜しているため、不要振動を短辺側テーパ側面46の鋭角側で分散させることができる。したがって、不要振動が導電保持部材340,342に伝搬することを抑制することができる。よって、共振特性の劣化などの弊害を抑制し、振動周波数の安定化など振動特性の向上を図ることができる。
また、上記実施形態では図1〜図3に示すように、水晶基板10は、Z´軸方向に平行な長手方向と、X軸方向に平行な短手方向と、Y´軸方向に平行な厚さ方向を有しているため、導電保持部材340,342に対して不要振動が伝搬され難くなっており、より効果的に不要振動の伝搬を抑制することができる。
また、図2に示すように、第1励振電極20のZ´軸正方向側の端面は、Z´軸方向において、短辺側テーパ側面42と周辺部50との境界Bと一致する位置又は当該境界Bよりも振動部40の内側の位置に設けられていてもよい。図2に示す例では、第1励振電極20のZ´軸正方向側の端面は、Y´軸正方向側において境界Bよりも距離d2だけ振動部40の内側に位置している。言い換えれば、図2に示す例では、第1励振電極20のZ´軸正方向側の端面は、振動部40のY´軸正方向側の主面の外縁(Z´軸正方向側の外縁)よりも距離d1(d1>d2)だけ振動部40の内側に位置している。このような構成によれば、不要振動の発生を抑制することができるため、不要振動が導電保持部材に伝搬することをさらに抑制することができる。
また、第2励振電極30についても上記第1励振電極20と同様の構成を有しており、第2励振電極30のZ´軸負方向側の端面は、Z´軸方向において、短辺側テーパ側面46と周辺部50との境界B´と一致する位置又は当該境界B´よりも振動部40の内側の位置に設けられていてもよい。図2に示す例では、第2励振電極30のZ´軸負方向側の端面は、Y´軸負方向側において境界B´よりも距離d2´だけ振動部40の内側に位置している。言い換えれば、図2に示す例では、第2励振電極30のZ´軸負方向側の端面は、振動部40のY´軸負方向側の主面の外縁(Z´軸負方向側の外縁)よりも距離d1´(d1´>d2´)だけ振動部40の内側に位置している。
なお、上記について、第1及び第2励振電極20,30は互いに同様の構成を有していてもよい(例えば距離d1=d1´かつ距離d2=d2´)。これにより、励振電極の構成も含めて、水晶基板に回転対称性を持たせることができる。あるいは、第1及び第2励振電極20,30は、上記距離が異なるなど、互いに異なる構成を有していても構わない。
このように図2に示す例においては、励振電極の端面が、短辺側テーパ側面(長手方向における一方の短辺側に設けられ、かつ、周辺部と鋭角で接するように振動部の内方向に傾斜する側面)と周辺部50との境界と一致する位置、又は当該境界よりも振動部40の内側の位置に設けられている。励振電極のうち上記境界を越える部分は、本来の振動に寄与しない部分であるため、このように、励振電極の端面の位置を規制することにより、不要振動の発生に起因する共振特性の劣化を抑制することができる。このような弊害は、小型化が進むとより顕著となるため、本実施形態は、小型の水晶振動素子100に特に効果的である。また、励振電極の端面が、上記短辺側テーパ側面と周辺部50との境界Bと一致する位置に設けられる場合、振動部40の両方の主面に形成された各励振電極同士の重なり部を大きくすることができるため、併せて振動効率の向上を図ることができる。また、上記構成によれば、上記励振電極の構成を短辺側テーパ側面に対して適用するため、長辺側テーパ側面に対して適用する場合に比べて、励振電極同士の重なり部分の面積を大きくすることができ、共振特性の劣化を抑制することができる。
なお、上記においては、水晶の結晶軸(X、Y´、Z´)とその正方向及び負方向の特定は一例にすぎず、水晶振動素子の構成を理解するにあたり限定して解されるべきではない。例えば、水晶の結晶軸(X、Y´、Z´)をX軸の周りに180°回転させた水晶基板(各軸の正負方向も逆になる。)も、同様な形状(傾斜角度が180°回転した形状となる。)を有するところ、かかる構成に本実施形態で説明した内容を適用してもよい。
次に、図4及び図5を参照して、本実施形態に係る水晶振動子を説明する。ここで、図4は、本実施形態に係る水晶振動子の分解斜視図であり、図5は図4のV−V線である。なお、図4においては、水晶振動素子100は簡略化して図示している。
本実施形態に係る水晶振動子1は、上記水晶振動素子100と、リッド部材200と、ベース部材300とを備える。リッド部材200及びベース部材300は、水晶振動素子100を収容するためのケース又はパッケージである。
リッド部材200は、ベース部材300の第1面302に対向するように開口された凹部204を有する。また、リッド部材200は、凹部204の開口縁部202を有する。リッド部材200は、金属材料、絶縁材料又はそれらの複合材料のいずれで形成されてもよい。また、リッド部材200の外形形状、凹部204の形状、あるいは開口縁部202の態様はいずれも限定されるものではない。例えば、開口縁部は、凹部開口中心から開口縁に向かって開口縁から突出するフランジ部であってもよい。
ベース部材300は、略矩形の外形形状を有し、第1面302に水晶振動素子100が設けられる。ベース部材300は、セラミックで形成されてもよい。図5に示すように、リッド部材200及びベース部材300の両者が接合されることによって、水晶振動素子100が、リッド部材200の凹部204とベース部材300とによって囲まれた内部空間(キャビティ)206に密封封止される。リッド部材200及びベース部材300の両者は、所望の接着材料(例えば低融点ガラスや樹脂接着剤など)210によって接合されている。また、図5に示すように、水晶振動素子100は、接続電極(導電保持部材340,342が設けられている。)が配置された一方端が固定端となるように、リッド部材200及びベース部材300に支持され、水晶振動素子100の他方端が自由端となっている。
図4に示すように、ベース部材300は、各コーナー部にそれぞれ形成された外部電極330,332,334,336を有する。各外部電極330〜336は、水晶振動素子100が実装される第1面302から、ベース部材300の側面を通って、ベース部材300の第2面304(第1面302と反対の面)にかけて連続して形成されている。より詳細には、ベース部材300は、それぞれのコーナー部の一部が円筒曲面状(又はキャスタレーション形状)に切断して形成された側面(切り欠き部)を有しており、各外部電極330〜336は、水晶振動素子100が実装される第1面302から、このような円筒曲面状に切断して形成された側面を通って、ベース部材300の第2面304にかけて連続して形成されている。なお、ベース部材300のコーナー部の形状は上記に限定されるものではない。
また、ベース部材300に形成された複数の外部電極330〜336のうち、いずれか一つの外部電極330は、第1面302に形成された接続電極320に延出電極320aを介して電気的に接続され、他の一つの外部電極332は、第1面302に形成された接続電極322に延出電極322aを介して電気的に接続され、残りの2つの外部電極334,336は上記接続電極とは電気的に接続されていないダミー電極として構成されている。また、ベース部材300の接続電極320,322は、それぞれ導電保持部材340,342を介して、水晶振動素子100の接続電極(図1参照)に電気的に接続されている。水晶振動素子100に電気的に接続された2つの外部電極330,332は、ベース部材300の平面視において対向する位置に設けられてもよい。
なお、接続電極及び外部電極について、それらの電極の個数、電極の配置及びパターン形状は特に限定されるものではなく、適宜自由に設計することができる。
こうして、ベース部材300に外部電極330〜336が形成されることによって、水晶振動素子100が設けられた第1面302から、水晶振動子1の実装面側である第2面304へ、電気的導通を図ることができる。このような水晶振動子1においては、外部電極330,332を介して、水晶振動素子100における一対の励振電極の間に交流電圧を印加することにより、厚みすべりモードで水晶基板が振動し、該振動に伴う共振特性が得られる。
本実施形態に係る水晶振動子1によれば、上記した水晶振動素子100を備えるので、既に説明したとおり振動効率及び振動特性の向上を図ることができる。
次に、図6のフローチャートに基づいて本実施形態に係る水晶振動子の製造方法を説明する。
まず、水晶板ウエハを用意する(S10)。具体的には、水晶材料を人工水晶又は天然水晶の原石からATカットの主面を有するウエハ状にカットすることによって水晶板ウエハを形成することができる。水晶板ウエハは、水晶基板10に対応する複数の領域を有する。
次に、水晶板ウエハにエッチング処理工程及び励振電極の形成工程を行う(S11)。具体的には、水晶板ウエハの各面にレジスト(例えばポジ型レジスト)を形成し、レジストを露光及び現像することにより、レジストをマスクとして、水晶材を所定形状にパターニングする。このエッチング工程は複数回行われ、これによって図2及び図3に示すような、水晶基板10に対応する領域のそれぞれに、振動部40及び当該振動部40よりも薄い周辺部50を形成することができる。このとき、延出電極22を延出するための周辺部50の側面も形成する。次に、振動部40の両方の主面には、メタルパターンをマスクとして、金属膜(例えばCr膜及びAu膜)をスパッタ等で作製することで、第1及び第2励振電極20,30、及び、各接続電極を含む延出電極22,32(延出電極22は周辺部50の側面に延出している)が形成される。また、振動部40の各側面は、上述したとおり所定のテーパ側面となっている。
そして、水晶板ウエハを複数の水晶振動素子100に個片化する(S12)。その後、個片化された水晶振動素子100を、導電保持部材340,342を介してベース部材300に搭載し(S13)、ベース部材300にリッド部材200を設け(S14)、こうして、水晶振動素子100を密封した内部空間に配置した水晶振動子1を製造することができる。
なお、本実施形態に係る水晶振動子の製造方法は、上記に限定されるものではなく様々な態様を適用することができる。例えば、エッチング工程及び励振電極の形成工程は、水晶ウエハを個片化する前に行う場合に限らず、水晶板ウエハを個片化した後に行ってもよい。また、水晶板ウエハの個片化は、複数の領域を区画するダイシングラインをダイシングすることによって行ってもよいし、枠体にスリットをまたいで連結された連結部を切り取ることによって行ってもよいし、あるいは両面からのエッチングで貫通穴を形成することによって行ってもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく種々に変形して適用することが可能である。以下、図7〜図9を参照しつつ、本実施形態の変形例について説明する。なお、以下の説明においては上記内容と異なる点を説明する。
図7は、本実施形態の変形例に係る水晶振動子を説明する図であり、水晶振動素子400と導電保持部材350との位置関係を示している。水晶振動素子400は、既に説明した図2に示した水晶基板を、水晶の結晶軸(X、Y´、Z´)をX軸の周りに180°回転させたものであり、図2の構成とは、導電保持部材350が設けられている位置が異なっている。
具体的には、この水晶振動素子400は、振動部440及び周辺部450を有し、振動部440は、テーパ側面442,444,446,448を有している。これらのテーパ側面は、水晶基板の結晶軸の向きなどに依存することは既に説明したとおりであり、各テーパ側面の傾斜の角度等については上記説明した内容を適用することができる。本変形例においては、第1励振電極420に電気的に接続された導電保持部材(図示しない)と、第2励振電極430に電気的に接続された導電保持部材350は、水晶基板410におけるZ´軸正方向側において短辺側テーパ側面442と隣接する周辺部450を保持しており、本変形例においても、共振特性の劣化などの弊害を抑制し、振動周波数の安定化など振動特性の向上を図ることができる。
図8及び図9は、本実施形態の他の変形例に係る水晶振動子を説明する図であり、具体的には、図8は、水晶振動素子500におけるY´軸正方向側の平面図であり、図9は水晶振動素子500におけるY´Z´面に平行な断面図(IX−IX線断面図)である。図8及び図9に示す変形例では、水晶基板510は、X軸方向に平行な長手方向と、Z´軸方向に平行な短手方向と、Y´軸方向に平行な厚さ方向を有する。すなわち、本変形例は、図1及び図2の構成とは、長手方向及び短手方向の結晶軸の採り方が異なっている。
水晶基板510は、振動部540と、周辺部550とを有する。振動部540には、Y´軸正方向側の第1主面に第1励振電極520が形成され、Y´軸負方向側の第2主面に第2励振電極530が形成されている。
水晶基板510には、第1励振電極520に電気的に接続された延出電極522と、第2励振電極530に電気的に接続された延出電極532とが形成されている。延出電極522は、図8に示すようにY´軸正方向側において水晶基板510の長手方向のZ´軸負方向側長辺に向かって延出しており、さらに周辺部550の側面を通ってY´負方向側に至るように延出されている。他方、延出電極532は、図8に示すようにY´軸負方向側において振動部540のZ´軸正方向側の長辺を通って、さらに、水晶基板510の長手方向のZ´軸負方向側の長辺に向かって延出されている。延出電極522,532はいずれも、Z´軸負方向側の長辺に沿って接続電極を有しており、各接続電極には導電保持部材360,362が設けられている。
図9に示すように、振動部540は、Y´軸正方向側では、Z´軸正方向側において長辺側テーパ側面542を有し、他方、Z´軸負方向側において長辺側テーパ側面544を有する。ここで、長辺側テーパ側面542は、周辺部550と鋭角θ´a1(例えば33°以上38°以下の範囲である。この角度はATカットに回転する前の元のZ軸に相当する。)で接するように振動部540の内方向(すなわち、振動部540のY´軸正方向側の第1主面から、Z´軸方向における振動部540の中心に向かう方向)に傾斜し、長辺側テーパ側面544は、周辺部550と鈍角θ´a2(例えば142°以上147°以下の範囲である。この角度はATカットに回転する前の元のZ軸に相当する。)で接するように振動部540の外方向(すなわち、振動部540のY´軸正方向側の第1主面から、Z´軸方向における振動部540の中心から離れる方向)に傾斜している。
また、図9に示すように、振動部540は、Y´軸負方向側では、Z´軸負方向側において長辺側テーパ側面546を有し、他方、Z´軸正方向側において長辺側テーパ側面548を有する。ここで、長辺側テーパ側面546は、周辺部550と鋭角θ´b1(X軸周りに180°回転対称であるため、長辺側テーパ側面542の角度と同様である。)で接するように振動部540の内方向(すなわち、振動部540のY´軸負方向側の第2主面から、Z´軸方向における振動部540の中心に向かう方向)に傾斜し、長辺側テーパ側面548は、周辺部550と鈍角θ´b2(X軸周りに180°回転対称であるため、長辺側テーパ側面544の角度と同様である。)で接するように振動部540の外方向(すなわち、振動部540のY´軸負方向側の第2主面から、Z´軸方向における振動部540の中心から離れる方向)に傾斜している。
本変形例においても、第1励振電極520に電気的に接続された導電保持部材360と、第2励振電極530に電気的に接続された導電保持部材362は、水晶基板510におけるZ´軸負方向側において長辺側テーパ側面546と隣接する周辺部550の領域を保持する。これによれば、図8及び図9に示すように、振動部540の側面のうち、導電保持部材360,362に近い位置側に設けられた側面は、周辺部550と鋭角で接するように振動部540の内方向に傾斜した長辺側テーパ側面546であるため、長辺側テーパ側面546の鋭角側で振動が分散され、導電保持部材360,362まで振動が漏れ出ることを抑制することができる。したがって共振特性の劣化などの弊害を抑制し、振動周波数の安定化など振動特性の向上を図ることができる。
なお、水晶の結晶軸(X、Y´、Z´)をX軸の周りに180°回転させた水晶基板(各軸の正負方向も逆になる。)も、同様な形状(側面の鋭角及び鈍角の形状)を有するところ、かかる構成に本変形例で説明した内容を適用してもよい。言い換えれば、導電保持部材360,362が、Y´軸正方向側かつZ´軸正方向側において、長辺側テーパ側面542と隣接する周辺部550の領域を保持してもよい。
また、上記実施形態では、第1及び第2励振電極が振動部の主面の外縁からギャップ(間隔)を空けて設けられた態様を説明したが、変形例として、第1及び第2励振電極の少なくとも一つが少なくとも一辺において振動部40の主面の外縁に至るまで拡がって設けられていてもよい。
なお、以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、各実施形態が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、各実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 水晶振動子
10 水晶基板
20 第1励振電極
30 第2励振電極
40 振動部
42 短辺側テーパ側面
46 短辺側テーパ側面
50 周辺部
100 水晶振動素子
200 リッド部材
300 ベース部材
400 水晶振動子
350 導電保持部材
352 導電保持部材
360 導電保持部材
362 導電保持部材
400 水晶振動素子
410 水晶基板
420 第1励振電極
430 第2励振電極
440 振動部
442 短辺側テーパ側面
446 短辺側テーパ側面
450 周辺部
500 水晶振動素子
510 水晶基板
520 第1励振電極
530 第2励振電極
540 振動部
542 長辺側テーパ側面
546 長辺側テーパ側面
550 周辺部

Claims (11)

  1. 水晶の結晶軸であるX軸、Y軸、Z軸のうち、前記X軸の回りに前記Z軸から所定の角度回転させた軸をZ´軸とした場合、前記X軸及び前記Z´軸によって特定される面と平行な面を主面として切り出されたATカットの水晶基板と、前記水晶基板に設けられている第1励振電極及び第2励振電極とを含む水晶振動素子と、
    前記水晶振動素子が搭載されたベース部材と、
    前記水晶振動素子を密封した内部空間を配置するようにベース部材に接続されたリッド部材と
    を備え、
    前記水晶基板は、前記第1励振電極及び前記第2励振電極によって励振される振動部と、当該振動部の外側に設けられ、当該振動部よりも厚さが薄い周辺部とを含み、前記振動部の主面にそれぞれ前記第1及び第2励振電極が設けられ、
    前記水晶基板は、前記Z´軸と平行な方向である第1方向及び前記X軸と平行な方向である第2方向を有し、前記第1方向及び第2方向のうち一方は長手方向であり他方は短手方向であり、
    前記振動部は、前記第1方向における第1辺側に設けられたテーパ側面を有し、当該テーパ側面は、前記周辺部と鋭角で接するように傾斜しており、
    前記水晶振動素子は、前記第1励振電極に電気的に接続された第1導電保持部材と、前記第2励振電極に電気的に接続された第2導電保持部材とを介して前記ベース部材に搭載され、
    前記第1導電保持部材が、第1延出電極を介して前記第1励振電極に電気的に接続され、
    前記第2導電保持部材が、第2延出電極を介して前記第2励振電極に電気的に接続され、
    前記第1及び第2延出電極のいずれもが、前記振動部に設けられ前記周辺部と鈍角で接するように傾斜している他のテーパ側面を通って設けられ、
    前記第1及び第2導電保持部材が、前記水晶基板における前記第1辺側において、前記テーパ側面と隣接する前記周辺部の領域を保持する、水晶振動子。
  2. 前記水晶基板の前記第1方向は、前記長手方向であり、
    前記水晶基板の前記第2方向は、前記短手方向であり、
    前記テーパ側面は、前記長手方向における第1短辺側に設けられた短辺側テーパ側面であり、
    前記第1及び第2導電保持部材が、前記水晶基板における前記第1短辺側において、前記短辺側テーパ側面と隣接する前記周辺部の領域を保持する、請求項1記載の水晶振動子。
  3. 前記第1及び第2励振電極のいずれかの励振電極における前記第1短辺側の端面は、前記Z´軸方向において、前記短辺側テーパ側面と前記周辺部との境界と一致する位置又は当該境界よりも前記振動部の内側の位置に設けられた、請求項2記載の水晶振動子。
  4. 前記短辺側テーパ側面は、前記振動部のZ´軸正方向側の側面であり、
    前記第1及び第2導電保持部材が、Z´軸正方向側かつY´軸正方向側に設けられた、
    請求項2又は3記載の水晶振動子。
  5. 前記短辺側テーパ側面は、前記振動部のZ´軸負方向側の側面であり、
    前記第1及び第2導電保持部材が、Z´軸負方向側かつY´軸負方向側に設けられた、
    請求項2又は3記載の水晶振動子。
  6. 前記水晶基板の前記第1方向は、前記短手方向であり、
    前記水晶基板の前記第2方向は、前記長手方向であり、
    前記テーパ側面は、前記短手方向における第1長辺側に設けられた長辺側テーパ側面であり、
    前記第1及び第2導電保持部材が、前記水晶基板における前記第1長辺側において、前記長辺側テーパ側面と隣接する前記周辺部の領域を保持する、請求項1記載の水晶振動子。
  7. 前記長辺側テーパ側面は、前記振動部のZ´軸正方向側の側面であり、
    前記第1及び第2導電保持部材が、Z´軸正方向側かつY´軸正方向側に設けられた、
    請求項6記載の水晶振動子。
  8. 前記長辺側テーパ側面は、前記振動部のZ´軸負方向側の側面であり、
    前記第1及び第2導電保持部材が、Z´軸負方向側かつY´軸負方向側に設けられた、
    請求項6記載の水晶振動子。
  9. (a)水晶の結晶軸であるX軸、Y軸、Z軸のうち、前記X軸の回りに前記Z軸から所定の角度回転させた軸をZ´軸とした場合、前記X軸及び前記Z´軸によって特定される面と平行な面を主面として切り出されたATカットの水晶基板と、第1及び第2励振電極とを含む水晶振動素子を形成すること、
    (b)前記水晶振動素子をベース部材に搭載すること、
    (c)前記水晶振動素子を密封した内部空間を配置するようにベース部材にリッド部材を接続すること
    を含み、
    前記水晶基板は、振動部と、当該振動部の外側に設けられ、当該振動部よりも厚さが薄い周辺部とを含み、前記振動部の主面にそれぞれ前記第1及び第2励振電極が設けられ、
    前記水晶基板は、前記Z´軸と平行な方向である第1方向及び前記X軸と平行な方向である第2方向を有し、前記第1方向及び第2方向のうち一方は長手方向であり他方は短手方向であり、
    前記(a)は、前記振動部に、前記第1方向における第1辺側に設けられたテーパ側面を形成することを含み、当該テーパ側面は、前記周辺部と鋭角で接するように傾斜しており
    記(c)は、前記水晶振動素子を、前記第1励振電極に電気的に接続された第1導電保持部材と、前記第2励振電極に電気的に接続された第2導電保持部材とを介して前記ベース部材に搭載することを含み、前記第1及び第2導電保持部材が、前記水晶基板における前記第1辺側において、前記テーパ側面と隣接する前記周辺部の領域を保持し、前記第1導電保持部材が、第1延出電極を介して前記第1励振電極に電気的に接続され、前記第2導電保持部材が、第2延出電極を介して前記第2励振電極に電気的に接続され、
    前記(a)は、前記第1及び第2延出電極を形成することを含み、前記第1及び第2延出電極のいずれもが、前記振動部に設けられ前記周辺部と鈍角で接するように傾斜している他のテーパ側面を通って設けられている、水晶振動子の製造方法。
  10. 前記(a)は、水晶板ウエハを複数の前記水晶振動子に個片化することを含み、個片化された前記水晶振動素子に前記第1及び第2励振電極を形成することを含む、請求項9記載の水晶振動子の製造方法。
  11. 前記(a)は、水晶板ウエハの複数の領域のそれぞれに前記第1及び第2励振電極を形成することを含み、前記第1及び第2励振電極を形成した後に前記水晶板ウエハを複数の前記水晶振動素子に個片化することを含む、請求項9記載の水晶振動子の製造方法。
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