JP2014175802A - 電子部品 - Google Patents

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JP2014175802A
JP2014175802A JP2013045896A JP2013045896A JP2014175802A JP 2014175802 A JP2014175802 A JP 2014175802A JP 2013045896 A JP2013045896 A JP 2013045896A JP 2013045896 A JP2013045896 A JP 2013045896A JP 2014175802 A JP2014175802 A JP 2014175802A
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Yoshikazu Tanaka
良和 田中
Takashi Sarada
孝史 皿田
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Abstract

【課題】水晶振動子のバンプ電極で挟まれる部位を振動に利用した際に所望の振動を得ることができる電子部品を提供する。
【解決手段】電子部品1において、縦断面視で、第1バンプ電極6によって支持される第1支点10と第2バンプ電極8によって支持される第2支点12との間に形成され、第1支点10と第2支点12とを通る方向を横切るように形成される第1溝部30と、第1溝部30より第2支点12側に形成される第2溝部40とを有する水晶振動片4と、を有するように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、水晶振動子等の振動片を備える電子部品に関するものである。
従来、引き出し電極を有する水晶振動子と、バンプ電極を有するパッケージベースとを備え、バンプ電極と引き出し電極とを介して、パッケージベースに水晶振動子が載置された電子部品が知られている。当該電子部品としては、例えば、バンプ電極がパッケージベースの支持面から水晶振動子側に向かって突出した形状であると共に、パッケージベースの支持面の広がり方向に向かって凸状に丸みを帯びた形状を備えた樹脂製の樹脂突起と、樹脂突起の表面を覆う導電性被膜とを有し、引き出し電極とバンプ電極とが直接接合されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−80383号公報
ところで、かかる従来の水晶振動子においては、実装時にバンプ電極へ押し付けて固定される際に作用する力により、バンプ電極で固着される固着部に挟まれる部位がたわむおそれがある。すると、水晶振動子は、かかる部位に不要な応力が加わることで、クリスタルインピーダンスが高くなるといった特性の劣化が生じる結果、当該部位を振動部として利用して所望の振動(例えば、電子機器における基準振動など)を得ることが困難になる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、水晶振動子等の振動子のバンプ電極で挟まれる部位を振動に利用した際に所望の振動を得ることができる電子部品を提供することである。
本発明における電子部品は、ベース基板に設けられる第1バンプ電極と、前記ベース基板に設けられ、前記第1バンプ電極と間隔をあけて形成される第2バンプ電極と、縦断面視で、前記第1バンプ電極によって支持される第1支点と前記第2バンプ電極によって支持される第2支点との間に形成され、前記第1支点と前記第2支点とを通る方向を横切るように形成される第1溝部と、前記第1溝部より前記第2支点側に形成される第2溝部とを有する振動片と、を有することを特徴とする。
そして、本発明における電子部品によると、振動片においてバンプ電極で挟まれる部位(第1及び第2バンプ電極の間)に第1溝部及び第2溝部が形成されている。つまり、本発明によると、振動片に外力が作用した際、溝部が応力集中部として機能するので、当該応力集中部のみが大きくたわむ結果、振動片のうち溝部に挟まれた領域のたわみ量を抑えることができる。そのため、上記領域に不要な応力が加わることが防がれ、クリスタルインピーダンスが高くなるといった特性の劣化を抑えることができるので、当該領域を振動部として利用して所望の振動を得ることが可能となる。
また、本発明における電子部品は、前記振動片の主面には、励振電極が形成され、前記第1溝部は、前記励振電極の前記第1支点側の端部よりも、前記第1支点が存在する側に形成され、前記第2溝部は、前記励振電極の前記第2支点側の端部よりも、前記第2支点が存在する側に形成されることを特徴とする。
そして、本発明における電子部品によると、溝部(第1溝部及び第2溝部)が励振電極の外側(第1支点及び第2支点側)に形成されているので、振動片のうち励振電極が形成された領域全体を、振動部として利用することが可能となる。
また、本発明における電子部品は、前記主面は、前記振動片の前記第1バンプ電極および前記第2バンプ電極に支持される側の一方の主面と、前記一方の主面と対向する他方の主面とにより構成され、前記第1溝部および前記第2溝部は、前記一方の主面又は前記他方の主面に形成されることを特徴とする。
また、本発明における電子部品は、前記主面は、前記振動片の前記第1バンプ電極および前記第2バンプ電極に支持される側の一方の主面と、前記一方の主面と対向する他方の主面とにより構成され、前記第1溝部および前記第2溝部は、前記一方の主面及び他方の主面に形成されることを特徴とする。
そして、本発明における電子部品によると、溝部を振動片の両主面又は何れか一方の主面に形成することができる。
また、本発明における電子部品は、前記第1支点と前記第2支点とは、前記振動片の同一辺上に位置することを特徴とする。
また、本発明における電子部品は、前記振動片は、上面視で矩形状からなり、前記第1支点と前記第2支点とは、相互に前記矩形の対角な位置に配置されることを特徴とする。
そして、本発明における電子部品によると、当該電子部品を小型化する場合であっても、第1支点と第2支点とが相互に対角な位置に配置されることで、バンプ電極間に十分な距離が確保されバンプ電極同士の接触による短絡を確実に防止できる。
また、本発明における電子部品は、前記第1溝部および前記第2溝部は、前記振動片の長軸方向全体に亘って延設されることを特徴とする。
そして、本発明における電子部品によると、振動片に外力が作用した際の、第1溝部と第2溝部における応力が、振動片の長軸方向全体にわたって均一化されるため、一層溝部に挟まれた領域における特性の劣化を好適に抑えることができる。
また、本発明における電子部品は、前記第1溝部および前記第2溝部は、上面視で、前記振動片の長軸方向に亘って延設され、当該長軸方向の中心に向かうにつれて幅の減少するように形成されることを特徴とする。
そして、本発明における電子部品によると、振動片の長軸方向において中心近傍における励振強度を阻害することなく溝部を設けることが可能となる。
したがって、本発明は、水晶振動子等の振動子のバンプ電極で挟まれる部位を振動に利用した際に所望の振動を得ることができる電子部品を提供できる。
本発明の第1実施形態における電子部品を表す図であり、(a)は平面図を、(b)は(a)に示すA−A線にそって矢視した縦断面図を、それぞれ示す。 本発明の第2実施形態における電子部品を表す図であり、(a)は平面図を、(b)は(a)に示すA−A線にそって矢視した縦断面図を、それぞれ示す。 本発明の第3実施形態における電子部品を表す図であり、(a)は平面図を、(b)は(a)に示すA−A線にそって矢視した縦断面図を、(c)は(a)に示すB−B線にそって矢視した縦断面図を、それぞれ示す。 本発明の第4実施形態における電子部品を表す図であり、(a)は平面図を、(b)は(a)に示すA−A線にそって矢視した縦断面図を、それぞれ示す
「第1実施形態」
本発明の電子部品の第1実施形態について、図1を用いて説明する。図1(a)は、本実施形態の電子部品のリッドを除いて表示した平面図である。図1(b)は、図1(a)のA−Aにおける断面図である。
本実施形態の電子部品1は、例えば、携帯電話等の電子機器における基準振動数等を発振するための部品である。
電子部品1は、図1(b)に示すように、板状のベース基板2とカップ状のリッド3とにより構成される筐体と、筐体内に形成される内部空間Sと、ベース基板2の外部表面に設けられ上記基準振動数等の所定の周波数を外部に伝達する外部電極26(26a、26b)と、により構成される。
ベース基板2は、セラミックやガラスで形成された、縦断面視で矩形状の基板である。ベース基板2には、当該ベース基板2の厚み方向に亘って形成された貫通孔を貫通する貫通電極25が備わる。当該貫通電極25は、例えば、鉄−ニッケル合金、コバール合金、鉄−ニッケル−クロム合金等の材料から構成され、後述する接続電極24と外部電極26とを電気的に接続する。
リッド基板3は、ベース基板2と同様にセラミックやガラスで形成され、底面側に縦断面視で矩形状の凹部を備える。当該リッド基板3は、上記凹部の周囲の底面でベース基板2の上面と接合される。そして、当該凹部とベース基板2の上面とで略直方体の形状に区画された内部空間Sが形成される。
内部空間Sは、例えば、貫通電極25と上端に形成された接続電極24と、水晶振動片4と、水晶振動片4と接続電極24とを接続する第1バンプ電極6及び第2バンプ電極8と、を備え、水晶振動子4の振動を封じ込める働きを有する。
接続電極24は、ベース基板2の外部電極26が形成される面の反対側の面に形成される。ここで、この接続電極24が形成される面をベース基板2の搭載面22と称する。接続電極24と外部電極20とは、貫通電極25により電気的に接続される。
水晶振動片4は、所定の厚みと長軸と短軸とを有し、長軸方向の一端側を、短軸方向に沿って並んで形成された第1支点10と第2支点12を支持するバンプ電極(第1バンプ電極6及び第2バンプ電極8)により、片持ち状態で支持される。なお、以下では、水晶振動片4はATカット水晶板から形成されるものとする。ここで、ATカット水晶板とは、水晶の結晶軸であるX軸とZ軸とを含む平面(Y面)を、X軸を中心として+Z軸を−Y軸方向へ約35度15分回転させて得られるX軸とZ’軸とを含む主面を有するように切り出された水晶板である。
水晶振動片4は、搭載面22に対向する面である一方の主面14に一方の励振電極18を有し、他方の主面16に他方の励振電極20を有する。また、水晶振動片4は、励振電極18と第1バンプ電極6とを導通するための第1引出電極28と、励振電極20と第2バンプ電極8とを導通するための第2引出電極29と、を備える。さらに、水晶振動片4は、上記一方の主面14から所定深さとなるように形成された切欠きである溝部(第1溝部30と第2溝部40)を有する。当該溝部の構造については、後段で詳述する。
励振電極18、20は、水晶振動片4の上下を挟んで対向するように設けられ、当該水晶振動片4を共振させるための導電材からなる電極である。つまり、これら励振電極18、20に挟まれた部位の水晶が、励振電極18、20を経由して外部から印加される駆動信号によって、所定の周波数で共振する。そして、一方の励振電極18と他方の励振電極20とは、それぞれの励振電極に接続された第1引出電極28と第2引出電極29によりバンプ電極と電気的に接続される。
第1引出電極28は、図1における水晶振動片4の底面の一部を覆い励振電極18と第1バンプ電極6とを接続するように設けられた上面視略L字状の電極である。具体的には、第1引出電極28は、図1(a)(b)に示すように、平面視で第2溝部40よりも+Z′方向位置であって、X´方向に沿って延在した部分で励振電極18と接続されるとともに、当該部分と連接されたZ´方向に沿って延在した部分で第1バンプ電極6と接続される。一方、第2引出電極29は、図1における水晶振動片4の上下面及び左側面の一部を覆い、励振電極20と第2バンプ電極8とを接続するように設けられた電極である。具体的には、第2引出電極29は、図1(a)(b)に示すように、平面視で第1溝部30よりも+Z′方向位置であって、励振電極20と連接されるように水晶振動片4の主面16に沿って延在した部分と、水晶振動片4の側面を覆う部分と、第2バンプ電極8の上部に位置し水晶振動片4の主面14に沿って延在する部分と、が一体化した形状からなる。
バンプ電極は、金等の金属性の第1バンプ電極6と第2バンプ電極8とにより構成される。第1バンプ電極6は、水晶振動片4の一方の主面14の第1支点10を支持し、第2バンプ電極8は、一方の主面14の第2支点12を支持する。また、バンプ電極の水晶振動片4を支持する側と反対側は、接続電極24に接続され、水晶振動片4と接続電極24とを電気的に導通する。第1バンプ電極6と第2バンプ電極8とは、接続電極24の表面から盛り上がる凸形状に形成され、それぞれの凸形状の頂部が一方の主面14の第1支点10と第2支点12とにそれぞれ接続される。
以上のような構成により、一方の主面14における一方の励振電極18は、第1引出電極28、第1バンプ電極6、接続電極24、および第1貫通電極25aを介して第1外部電極26aに導通する。同様に、他方の主面16における他方の励振電極20は、第2引出電極29、第2バンプ電極8、接続電極24、および第2貫通電極25bを介して外部電極26bに導通する。
(溝部について)
水晶振動片4の一方の主面14に形成された溝部は、第1溝部30と第2溝部40とを有する。第1溝部30と第2溝部40とは、図1(b)に示す縦断面視で励振電極とバンプ電極の間に形成された矩形状の切欠きからなり、図1(a)に示す上面視で水晶振動片4の長軸方向に沿って互いに略平行に延設された溝である。すなわち、第1溝部30と第2溝部40とは、第1支点10と第2支点12とを通る線分と直交する向きに延設される。また、第1溝部30と第2溝部40とは、一方の励振電極18の短軸方向の幅よりも広い間隔をあけて、互いに配設される。つまり、図1(a)に示すように、励振電極の短軸方向の長さをxlとすると、第1溝部30と第2溝部40との間隔Wは、励振電極の短軸方向の長さxlよりも大きい。また、第1溝部30と第2溝部40の長軸方向Z’の長さをLとすると、長さLは、励振電極と、第1支点10と第2支点12とが形成する線分と、の間の距離zlに相当する長さである。
このような構成により、短軸方向の幅Wと、長軸方向の長さLとで囲まれた領域の水晶振動片4(図1(a)においてドット表示した箇所、以下領域Rと称する)におけるたわみが抑制される。ここで、水晶振動片4に外力が作用した際、領域Rの左右端部に溝部が備わるので、当該溝部が応力集中部として機能する。つまり、水晶振動片4に溝部を備えていない場合(つまり、応力集中部がない場合)、領域Rにおけるたわみは均一に生じるが、本実施形態に係る水晶振動片4の如く溝部を備えることで、応力集中部のみが大きくたわむ結果、溝部に挟まれた領域R11のたわみ量を抑えることができる。その結果、溝部に挟まれた領域Rは、応力がほとんど作用しない状態となる。ところで、水晶振動子4の励振エネルギーは、図示しないが、励振電極18の端からある一定距離に亘って漏れが生じる。そのため、この励振エネルギーの漏れの部分に応力が加わることで、CIなどの振動特性を劣化させる要因となっていた。従来では、励振電極18の端から第1支点10、第2支点12を一定距離は保つことで、振動特性劣化を回避してきたが、本実施形態に係る水晶振動子4によると溝部に挟まれた領域Rが形成されるため、第1支点10、第2支点12を励振電極18に近づけることが可能となる。したがって、本実施形態に係る電子部品1は、水晶振動子4が小型化しても、励振電極18の面積を確保したまま固定位置を近づけることができる。
「第2実施形態」
本発明の電子部品の第2実施形態について、図2を用いて説明する。なお、本実施形態に係る電子部品1aのうち、第1実施形態に係る電子部品1と同一構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。また、図2において、電子部品1aの構成のうち、ベース基板2とリッド基板3との図示は省略する。
図2に示すように、本実施形態に係る電子部品1aにおいて、水晶振動片4aは、第1溝部30aおよび第2溝部40aを備える。
第1溝部30aおよび第2溝部40aは、水晶振動片4の両主面(一方の主面14及び他方の主面16)において、図2(b)に示す縦断面視で励振電極とバンプ電極の間に形成され、厚み方向の中心に向かうにつれて幅の縮小する三角形状の切欠きからなる溝である。 つまり、水晶振動片4aは、上述のように、第1溝部30aおよび第2溝部40aを水晶振動片4の両主面から形成することにより、領域Rが水晶振動片4の厚み方向に対して中央付近で支持されることになるため、第1溝部30aおよび第2溝部40aに応力が発生しても振動に悪影響を及ぼさない。しかも、第1溝部30aおよび第2溝部40aは、厚み方向の中心に向かうにつれて幅が縮小するような三角形状に形成されているので、三角形のうち厚み方向中心近傍の頂点に応力集中部が形成され易くなるため、領域Rを一層厚み方向の中央付近で支持することが容易となる。
「第3実施形態」
本発明の電子部品の第3実施形態について、図3を用いて説明する。なお、本実施形態に係る電子部品1bのうち、第1、2実施形態に係る電子部品1、1aと同一構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。また、図3において、電子部品1bの構成のうち、ベース基板2とリッド基板3との図示は省略する。
図3に示すように、本実施形態に係る電子部品1bにおいて、上面視矩形状の水晶振動片4bは、第1支点10bと第2支点12bとが相互に対角な位置に配置され水晶振動片4bの一方の主面14に形成された第1溝部30bおよび第2溝部40bからなる溝部を備える。
第1溝部30bと第2溝部40bとは、図3(b)(c)に示す縦断面視で励振電極とバンプ電極の間に形成された矩形状の切欠きからなる。また、第1溝部30bと第2溝部40bとは、図3(a)に示す上面視で相互に矩形の対角な位置に配置され、水晶振動片4の長軸方向の一端から他端に向かって略平行に延設された溝である。
ここで、電子部品1bを小型化する場合、電子部品1bの筐体内の大半が水晶振動片4や各電極等からなる実装部分で支配されることとなる。そのため、図1で示したように第1支点10及び第2支点12を同一のZ´軸方向端部に形成すると、第1バンプ電極6及び第2バンプ電極8が接触して短絡するおそれがある。そこで、本実施形態に係る電子部品1bでは、上述の通り、第1支点10bと第2支点12bとが相互に対角な位置に配置されることで、バンプ電極間に十分な距離が確保され上記短絡を確実に防止できるとともに、水晶振動片4bのうち第1溝部30b及び第2溝部40bに挟まれた領域への応力の作用も防止することが可能となる。
「第4実施形態」
本発明の電子部品の第4実施形態について、図4を用いて説明する。なお、本実施形態に係る電子部品1cのうち、第1〜3実施形態に係る電子部品1〜1bと同一構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。また、図4において、電子部品1aの構成のうち、ベース基板2とリッド基板3との図示は省略する。
図4に示すように、本実施形態に係る電子部品1cにおいて、水晶振動片4cは、第1溝部30cおよび第2溝部40cからなる溝部を備える。
水晶振動片4cの一方の主面14に形成された溝部は、第1溝部30cと第2溝部40cとを有する。第1溝部30cと第2溝部40cとは、図4(b)(c)に示す縦断面視で励振電極とバンプ電極の間に形成された矩形状の切欠きからなる溝である。また、第1溝部30cと第2溝部40cとは、図4(a)に示す上面視で、水晶振動片4cの長軸方向の中心に向かうにつれて幅の縮小する三角形状からなる。
つまり、本実施形態に係る電子部品1cによると、第1溝部30cと第2溝部40cとが、水晶振動片4cの長軸方向の中心に向かうにつれて溝幅が狭くなるように形成されているので、第1溝部30c及び第2溝部40cに挟まれた領域への応力の作用を防止できるとともに、長軸方向の中央へ向かうにしたがって溝部が小さくなって励振の作用する領域の水晶振動片4の厚みの変化量を少なくすることで、溝部から生じる不要波の発生を抑えることができる。
なお、本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、各実施形態の開示する複数の構成要件における適宜な組み合わせが可能である。
具体的には、例えば、第1実施形態に係る水晶振動片4の溝部(第1溝部30及び第2溝部40)は、一方の主面14に設けるものとしたが、他方の主面16に設けるものであってもよい。また、第2実施形態に係る第1溝部30aおよび第2溝部40aは縦断面視で三角形状の切欠きからなる溝としたが、例えば、厚み方向の中心に向かうにつれて幅の縮小するように形成された階段形状等からなる溝であってもよい。同様に、第4実施形態に係る第1溝部30cおよび第2溝部40cは、上面視で三角形状からなる溝としたが、例えば、水晶振動片4cの長軸方向の中心に向かうにつれて幅の縮小する階段形状等からなる溝であってもよい。
さらに、第1実施形態において、第1溝部30と第2溝部40の長軸方向Z’の長さはLは、距離zlに等しいものとしたが、水晶振動片4の長軸方向全体にわたって形成されているものとしてもよい。この場合、水晶振動片4に外力が作用した際の、第1溝部30と第2溝部40における応力が、水晶振動片4の長軸方向全体にわたって均一化されるため、一層領域Rにおける特性の劣化を好適に抑えることができる。
1、1a、1b、1c 電子部品
2 ベース基板
3 リッド
4、4a、4b、4c 水晶振動片(振動片)
6 第1バンプ電極
8 第2バンプ電極
10 第1支点
12 第2支点
14 一方の主面(主面)
16 他方の主面(主面)
18 一方の励振電極(励振電極)
20 他方の励振電極(励振電極)
22 搭載面
24 接続電極
25a 第1貫通電極
25b 第2貫通電極
26a 第1外部電極
26b 第2外部電極
28 第1引出電極28
29 第2引出電極29
30、30a、30b、30c 第1溝部
32 底面
34 開口部
36 側面
40、40a、40b、40c 第2溝部
42 底面
44 開口部
46 側面

Claims (8)

  1. ベース基板に設けられる第1バンプ電極と、
    前記ベース基板に設けられ、前記第1バンプ電極と間隔をあけて形成される第2バンプ電極と、
    縦断面視で、前記第1バンプ電極によって支持される第1支点と前記第2バンプ電極によって支持される第2支点との間に形成され、前記第1支点と前記第2支点とを通る方向を横切るように形成される第1溝部と、前記第1溝部より前記第2支点側に形成される第2溝部とを有する振動片と、を有することを特徴とする電子部品。
  2. 前記振動片の主面には、励振電極が形成され、
    前記第1溝部は、前記励振電極の前記第1支点側の端部よりも、前記第1支点が存在する側に形成され、
    前記第2溝部は、前記励振電極の前記第2支点側の端部よりも、前記第2支点が存在する側に形成されることを特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記主面は、前記振動片の前記第1バンプ電極および前記第2バンプ電極に支持される側の一方の主面と、前記一方の主面と対向する他方の主面とにより構成され、
    前記第1溝部および前記第2溝部は、前記一方の主面又は前記他方の主面に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品。
  4. 前記主面は、前記振動片の前記第1バンプ電極および前記第2バンプ電極に支持される側の一方の主面と、前記一方の主面と対向する他方の主面とにより構成され、
    前記第1溝部および前記第2溝部は、前記一方の主面及び他方の主面に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品。
  5. 前記第1支点と前記第2支点とは、前記振動片の同一辺上に位置することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の電子部品。
  6. 前記振動片は、上面視で矩形状からなり、
    前記第1支点と前記第2支点とは、相互に前記矩形の対角な位置に配置されることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の電子部品。
  7. 前記第1溝部および前記第2溝部は、前記振動片の長軸方向全体に亘って延設されることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の電子部品。
  8. 前記第1溝部および前記第2溝部は、前記振動片の長軸方向に亘って延設され、当該長軸方向の中心に向かうにつれて幅の減少するように形成されることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の電子部品。
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