JP2013171905A - キャパシタ用セパレータ及びそれを用いてなるキャパシタ - Google Patents

キャパシタ用セパレータ及びそれを用いてなるキャパシタ Download PDF

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Abstract

【課題】機械的強度が強く、厚みの薄いキャパシタ用セパレータと、それを用いてなるキャパシタを提供することにある。
【解決手段】
高密度層と高密度層よりも繊維密度の低い低密度層の少なくとも2層以上の不織布層から構成された多層不織布からなるキャパシタ用セパレータにおいて、変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aの高密度層における含有量が低密度層よりも多いことを特徴とするキャパシタ用セパレータと、それを用いてなるキャパシタ。
【選択図】なし

Description

本発明は、キャパシタ用セパレータ及びそれを用いてなるキャパシタに関する。
電気化学素子の1種であるキャパシタは大きな電気容量を持つとともに、充放電の繰り返しに対する安定性が高いため、車輌や電気機器に使用される給電源等の用途に広く使用されつつある。従来、キャパシタ用セパレータ(以下、「セパレータ」と表記することがある)としては、溶剤紡糸セルロース繊維や再生セルロース繊維の叩解物を主体とする紙製セパレータが使用されている(例えば、特許文献1〜3参照)。最近では、無機繊維とフィブリル化有機繊維からなるセパレータ(例えば、特許文献4参照)や合成繊維からなるセパレータ(例えば、特許文献5参照)が提案されている。近年の電子部品の小型、軽量化に追随するため、キャパシタも小型、軽量化が課題となっており、薄膜セパレータが求められている。しかし、従来の紙製セパレータや特許文献4及び5のセパレータは厚みを薄くするとピンホールができやすくなるため、内部短絡しやすくなったり、強度が低下し、取り扱いが不便となったりするため、薄膜化に限界があった。セパレータの薄膜化のために、2層以上の繊維層を積層してなるセパレータ(例えば、特許文献6)が提案されているが、合成繊維からなる層と溶剤紡糸セルロース繊維のフィブリル化物からなる層を積層しているため、層間の接着強度が不十分で、層間剥離を起こしやすいという問題があった。
特開平5−267103号公報 特開平11−168033号公報 特開2000−3834号公報 特開2005−327935号公報 特開2003−45752号公報 特開2010−277800号公報
本発明は、上記実情を鑑みたものであって、機械的強度が強く、低内部短絡不良率のキャパシタ用セパレータと、それを用いてなる電気化学素子を提供することができる。
(1)2層以上の不織布層から構成された多層不織布からなり、高密度層と低密度層を少なくとも有するキャパシタ用セパレータにおいて、下記で定義される変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aの高密度層における含有量が低密度層よりも多いことを特徴とするキャパシタ用セパレータ、
(2)高密度層が変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aを50〜95質量%、合成繊維Bを5〜50質量%含有し、低密度層が変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aを3〜20質量%、合成繊維Bを80〜97質量%含有することを特徴とする(1)記載のキャパシタ用セパレータ、
(3)(1)または(2)に記載のキャパシタ用セパレータを用いてなるキャパシタ、
を見出した。
変法濾水度:ふるい板として線径0.14mm、目開き0.18mmの80メッシュ金網を用い、試料濃度0.1%にした以外はJIS P8121に準拠して測定した濾水度。
本発明によれば、2層以上の不織布層から構成された多層不織布からなり、高密度層と高密度層よりも繊維密度の低い低密度層を少なくとも有するキャパシタ用セパレータにおいて、高密度層に含有する変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aの含有量を低密度層よりも多くすることで、高密度層を緻密化させることができ、内部短絡不良率を下げることができる。一方、変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aの含有量が多くなり過ぎると、機械的強度が弱くなるため、低密度層が含有する変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aの含有量を高密度層よりも少なくすることで、十分な機械的強度を保持することができる。上記の高密度層と低密度層を積層することで、厚みを薄くしても、十分な機械的強度を持ち、内部短絡不良率を低いものとすることができることから、キャパシタ用セパレータの薄膜化が可能となる。
さらに、2層以上の不織布層から構成された多層不織布からなり、高密度層と低密度層を少なくとも有するキャパシタ用セパレータにおいて、高密度層に変法濾水度が0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aを50〜95質量%、合成繊維Bを5〜50質量%含有させることで、抄造性を落とすことなく、より内部短絡不良率を下げることができるため、より好ましい。高密度層における溶剤紡糸セルロース繊維Aは緻密な層を形成する役割、合成繊維Bは湿紙強度を上げ、抄造性を良くする役割を担う。また、低密度層に変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aを3〜20質量%、合成繊維Bを80〜97質量%含有させることで、合成繊維同士の絡み及び溶剤紡糸セルロースと合成繊維の絡みによって、十分な強度を保持させることができること、低密度層と高密度層に含有される溶剤紡糸セルロース繊維A間の結合による層間強度がより上がることから、より好ましい。
<キャパシタ用セパレータ>
溶剤紡糸セルロース繊維とは、セルロース誘導体を経ずに、直接、有機溶剤に溶解させて紡糸して得られるセルロース繊維を意味する。本発明においては、叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維が用いられる。本発明においては、溶剤紡糸セルロース繊維の叩解度を変法濾水度で表す。
変法濾水度とは、ふるい板として線径0.14mm、目開き0.18mmの80メッシュ金網を用い、試料濃度0.1%にした以外はJIS P8121に準拠して測定した値のことである。
溶剤紡糸セルロース繊維Aは変法濾水度0〜400mlのものが用いられる。溶剤紡糸セルロース繊維Aの変法濾水度は、0〜300mlであることがより好ましく、0〜250mlであることがさらに好ましい。変法濾水度が400mlより多いと、キャパシタ用セパレータの緻密性が不十分で内部短絡不良率が高くなる。
変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aを得るには、溶剤紡糸セルロースの短繊維を適度な濃度で水等に分散させ、これをリファイナー、ビーター、ミル、摩砕装置、高速の回転刃により剪断力を与える回転刃式ホモジナイザー、高速で回転する円筒形の内刃と固定された外刃との間で剪断力を生じる二重円筒式の高速ホモジナイザー、超音波による衝撃で微細化する超音波破砕器、高圧ホモジナイザー等に通して、刃の形状、流量、処理回数、処理速度、処理濃度等の条件を調節して叩解すれば良い。
溶剤紡糸セルロース繊維Aの長さ加重平均繊維長は0.2〜2.0mmが好ましく、0.4〜1.8mmがより好ましく、0.5〜1.5mmがさらに好ましい。長さ加重平均繊維長が0.2mmより短いと、湿式抄紙の際に漉き網から抜け落ちて排水に流出する割合が多くなる場合や、擦れによって毛羽立ちが生じる場合があり、2.0mmより長いと、繊維同士が撚れてダマになる場合がある。
本発明の溶剤紡糸セルロース繊維の長さ加重平均繊維長は、JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法No.52「紙及びパルプの繊維長試験方法(光学的自動計測法)」に準じて、KajaaniFiberLabV3.5(Metso Automation社製)を使用して測定した。
KajaaniFiberLabV3.5(Metso Automation社製)では、検出部を通過する個々の繊維について、屈曲した繊維の全体の真の長さ(L)と屈曲した繊維の両端部の最短の長さ(l)を測定することができる。「長さ加重平均繊維長」とは、屈曲した繊維の両端部の最短の長さ(l)を測定・算出した平均繊維長である。
本発明のキャパシタ用セパレータは、高密度層に変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aを50〜95質量%含有することが好ましい。溶剤紡糸セルロース繊維Aの含有量は、55〜90質量%がより好ましく、60〜85質量%がさらに好ましい。溶剤紡糸セルロース繊維Aの含有率が50質量%未満では、高密度層の緻密性が不十分で内部短絡不良率が高くなる場合があり、95質量%より多いと、湿紙強度が弱くなり、抄造性が悪くなる場合がある。
本発明のキャパシタ用セパレータは、低密度層に変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aを3〜20質量%含有することが好ましい。溶剤紡糸セルロース繊維Aの含有量は、4〜17質量%がより好ましく、5〜15質量%がさらに好ましい。溶剤紡糸セルロース繊維Aの含有率が3質量%未満では、高密度層との接着性が不十分で層間剥離を起こす場合があり、20質量%より多いと、機械的強度が弱くなる場合がある。
本発明における合成繊維Bとして、ポリオレフィン、ポリエステル、アクリル、全芳香族ポリエステル、全芳香族ポリエステルアミド、ポリアミド、半芳香族ポリアミド、全芳香族ポリアミド、全芳香族ポリエーテル、全芳香族ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリ−p−フェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)、ポリベンゾイミダゾール(PBI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン−ビニルアルコール共重合体等の樹脂からなる単繊維や複合繊維、これらをフィブリル化したものを適量単独で含有しても良いし、2種類以上の組み合わせで含有しても良い。また、各種の分割型複合繊維を分割させたものを含有しても良い。この中でもポリオレフィン、ポリエステル、アクリル、全芳香族ポリエステル、全芳香族ポリエステルアミド、ポリアミド、半芳香族ポリアミド、全芳香族ポリアミドが好ましく、ポリエステル、アクリルがさらに好ましい。
本発明における合成繊維Bの平均繊維径は0.1〜20μmが好ましく、0.1〜15μmがより好ましく、0.1〜10μmがさらに好ましい。平均繊維径が0.1μm未満では、繊維が細過ぎてセパレータから脱落する場合があり、平均繊維径が20μmより太いと、セパレータの厚みを薄くすることが困難になる場合がある。
本発明における平均繊維径は、セパレータの走査型電子顕微鏡写真より、セパレータを形成する繊維の繊維径を計測し、無作為に選んだ100本の平均値である。
本発明における合成繊維Bの繊維長は1〜15mmが好ましく、2〜10mmがより好ましく、3〜5mmがさらに好ましい。繊維長が1mmより短いと、セパレータから脱落することがあり、15mmより長いと、繊維がもつれてダマになることがあり、厚みむらが生じる場合がある。
本発明のキャパシタ用セパレータは、高密度層に合成繊維Bを5〜50質量%含有することが好ましい。合成繊維Bの含有量は、10〜45質量%がより好ましく、15〜40質量%がさらに好ましい。合成繊維Bの含有率が5質量%未満では、湿紙強度が弱くなることから、抄造性が悪くなる場合があり、50質量%を超えると高密度層の緻密性が不十分で内部短絡不良率が高くなる場合がある。
本発明のキャパシタ用セパレータは、低密度層に合成繊維Bを80〜97質量%含有することが好ましい。合成繊維Bの含有量は、83〜96質量%がより好ましく、85〜95質量%がさらに好ましい。合成繊維Bの含有率が80質量%未満では、キャパシタ用セパレータの強度が不十分でハンドリング性が落ち、97質量%より多いと、高密度層との接着性が不十分で層間剥離を起こす場合がある。
本発明におけるキャパシタ用セパレータの坪量は、5.0〜25.0g/mが好ましく、7.0〜20.0g/mがより好ましく、7.0〜18.0g/mがさらに好ましい。5.0g/m未満では、十分な機械的強度が得られなかったり、正極と負極との間の絶縁性が不十分で内部短絡不良率が高くなったりする場合があり、25.0g/mより大きいと、キャパシタ用セパレータの薄膜化が困難になる場合がある。
本発明におけるキャパシタ用セパレータの厚みは、10.0〜50.0μmが好ましく、12.0〜45.0μmがより好ましく、15.0〜40.0μmがさらに好ましい。10.0μm未満では、十分な機械的強度が得られなかったり、正極と負極との間の絶縁性が不十分で内部短絡不良率が高くなったりする場合がある。50.0μmより厚いと、キャパシタ用セパレータの薄膜化が困難になる場合がある。
本発明のキャパシタ用セパレータは、高密度層の厚みを5.0〜20.0μmとすることが好ましい。高密度層の厚みは5.0〜18.0μmがより好ましく、5.0〜15.0μmがさらに好ましい。高密度層の厚みが5.0μmより薄いと、緻密性が不十分で内部短絡不良率が高くなる場合がある。20.0μmより厚いと、薄膜化が困難になる場合がある。
本発明のキャパシタ用セパレータは、低密度層の厚みを5.0〜30.0μmとすることが好ましい。低密度層の厚みは7.0〜27.0μmがより好ましく、10.0〜25.0μmがさらに好ましい。低密度層の厚みが5.0μmより薄いと、キャパシタ用セパレータの強度が不十分でハンドリング性が落ちる場合がある。30.0μmより厚いと、薄膜化が困難になる場合がある。
高密度層、低密度層の厚みは、キャパシタ用セパレータ断面の走査型電子顕微鏡写真より、高密度層、低密度層の厚みをそれぞれ10点計測し、平均した値である。
本発明のキャパシタ用セパレータは、高密度層の密度を0.50〜0.75g/cmとすることが好ましい。高密度層の密度は0.53〜0.72g/cmがより好ましく、0.55〜0.70g/cmがさらに好ましい。高密度層の密度が、0.50g/cmより小さいと、緻密性が不十分で内部短絡不良率が高くなる場合がある。0.75g/cmより大きいと、緻密になり過ぎて、電解質が移動する空隙が塞がり、内部抵抗が高くなることがある。
本発明のキャパシタ用セパレータは、低密度層の密度を0.20〜0.49g/cmとすることが好ましい。低密度層の密度は0.23〜0.45g/cmがより好ましく、0.25〜0.43g/cmとすることがさらに好ましい。低密度層の密度が0.20g/cmより小さいと、キャパシタ用セパレータの強度が不十分でハンドリング性が落ちる場合がある。0.49g/cmより大きいと、緻密になり過ぎて、電解質が移動する空隙が塞がり、内部抵抗が高くなることがある。
本発明におけるキャパシタ用セパレータを構成する高密度層、低密度層の密度は、キャパシタ用セパレータの高密度層、低密度層の坪量から、それぞれ、高密度層、低密度層の厚みを除した値である。高密度層、低密度層の坪量は、キャパシタ用セパレータの坪量と抄紙の際のスラリー濃度、流量から算出される高密度層と低密度層の理論上の坪量比から算出される。
本発明におけるキャパシタ用セパレータは、円網抄紙機、長網抄紙機、短網抄紙機、傾斜型抄紙機の内の同種または異種の抄紙機を組み合わせてなるコンビネーション抄紙機を用いて、高密度層、低密度層を抄き合わせることによって製造することができる。原料スラリーには、繊維原料の他に、必要に応じて、分散剤、増粘剤、無機填料、有機填料、消泡剤等を適宜添加し、5〜0.001質量%程度の固形分濃度に原料スラリーを調製する。この原料スラリーをさらに所定濃度に希釈して抄紙する。抄紙して得たキャパシタ用セパレータは必要に応じて、カレンダー処理、熱カレンダー処理、熱処理等が施される。
本発明におけるキャパシタとは、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ、ハイブリッドキャパシタ、レドックスキャパシタを意味する。電気二重層キャパシタは、電極と電解液との界面に電気二重層が形成され、蓄電される。電極活物質としては、活性炭、カーボンブラック、カーボンエーロゲル、カーボンナノチューブ、非多孔性炭素等の炭素材料が主に用いられる。電解液としては、イオン解離性の塩を溶解させた水溶液、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、アセトニトリル、γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジメトキシメタン、スルホラン、ジメチルスルホキシド、エチレングリコール、プロピレングリコール、メチルセルソルブ、これらの混合溶媒等の有機溶媒にイオン解離性の塩を溶解させたもの、イオン性液体(固体溶融塩)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
リチウムイオンキャパシタは、負極活物質がリチウムイオンを可逆的に担持可能な物質であり、正極活物質がリチウムイオン及び/またはアニオンを可逆的に担持可能な物質であり、予め負極及び/または正極にリチウムイオンが担持されてなるキャパシタである。負極活物質としては、例えば黒鉛、難黒鉛化炭素、ポリアセン系有機半導体、チタン酸リチウム等が挙げられる。正極活物質としては、例えばポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリアセチレン等の導電性高分子、活性炭、ポリアセン系有機半導体等が挙げられる。電解液としては、リチウム塩の非プロトン性有機溶媒が用いられる。リチウム塩としては、例えばLiClO、LiAsF、LiBF、LiPF、Li(CSO)N等が挙げられる。非プロトン性有機溶媒としては、例えばプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、アセトニトリル、γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジメトキシメタン、スルホラン、ジメチルスルホキシド、エチレングリコール、プロピレングリコール、メチルセルソルブ、これらの混合溶媒が挙げられる。
ハイブリッドキャパシタとは、正極と負極の反応機構または電極材料が異なっているキャパシタである。例えば、負極が酸化還元反応で、正極が電気二重層型反応といった具合である。ハイブリッドキャパシタの負極活物質としては、例えば活性炭、黒鉛、ハードカーボン、ポリアセン、LiTi12等の金属酸化物、n型導電性高分子等が挙げられる。正極活物質としては、例えば活性炭、MnO、LiCoO、酸化ルテニウム等の金属酸化物、黒鉛、p型導電性高分子等が挙げられる。カーボンブラック、カーボンエーロゲル、カーボンナノチューブ、非多孔性炭素等が挙げられる。
レドックスキャパシタは、蓄電と放電の機構が、電極活物質の酸化還元、電極表面でのイオンの吸脱着、電気二重層における充放電の全てあるいは一部を利用してなるものである。レドックスキャパシタの電極活物質としては、例えば、酸化ルテニウム、酸化イリジウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニッケル、酸化バナジウム、酸化タングステン、酸化マンガン、酸化コバルト等の金属酸化物、これら金属酸化物の複合物、これら金属酸化物の水和物、これら金属酸化物と炭素材料との複合物、窒化モリブデン、窒化モリブデンと金属酸化物との複合物、リチウムイオンをインターカレートできるグラファイトやLiTi12、LiFePO等のリチウム金属酸化物、ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリアセン、これらの誘導体、ポリフルオレン誘導体、ポリキノキサリン誘導体、ポリインドール、サイクリックインドールポリマー、1,5−ジアミノアントラキノン、1,4−ベンゾキノン、グラファイトとこれらキノン系化合物との複合体、金属錯体高分子が挙げられる。電解液としては、イオン解離性の塩を溶解させた水溶液、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、アセトニトリル、γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジメトキシメタン、スルホラン、ジメチルスルホキシド、エチレングリコール、プロピレングリコール、メチルセルソルブ、これらの混合溶媒等の有機溶媒にイオン解離性の塩を溶解させたもの、イオン性液体(固体溶融塩)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
<繊維A1>
リファイナーを用いて、平均繊維径10μm、繊維長4mmの溶剤紡糸セルロース短繊維を処理し、変法濾水度0mlの溶剤紡糸セルロース繊維を繊維A1とした。
<繊維A2>
リファイナーを用いて、平均繊維径10μm、繊維長4mmの溶剤紡糸セルロース短繊維を処理し、変法濾水度250mlの溶剤紡糸セルロース繊維を繊維A2とした。
<繊維A3>
リファイナーを用いて、平均繊維径10μm、繊維長4mmの溶剤紡糸セルロース短繊維を処理し、変法濾水度300mlの溶剤紡糸セルロース繊維を繊維A3とした。
<繊維A4>
リファイナーを用いて、平均繊維径10μm、繊維長4mmの溶剤紡糸セルロース短繊維を処理し、変法濾水度400mlの溶剤紡糸セルロース繊維を繊維A4とした。
<繊維a5>
リファイナーを用いて、平均繊維径10μm、繊維長4mmの溶剤紡糸セルロース短繊維を処理し、変法濾水度450mlの溶剤紡糸セルロース繊維を繊維a5とした。
<合成繊維B1>
平均繊維径3μm、繊維長3mmのポリエチレンテレフタレート繊維を合成繊維B1とした。
<合成繊維B2>
平均繊維径5μm、繊維長3mmのアクリル繊維を合成繊維B2とした。
<合成繊維B3>
平均繊維径7μm、繊維長5mmのポリアミド繊維を合成繊維B3とした。
<合成繊維B4>
平均繊維径7μm、繊維長5mmの熱融着性芯鞘型ポリエチレンテレフタレート繊維を合成繊維B4とした。
<合成繊維B5>
平均繊維径5μm、繊維長3mmの未延伸ポリエチレンテレフタレート繊維を合成繊維B5とした。
<フィブリル化天然セルロース繊維C1>
高圧ホモジナイザーを用いてリンターを処理し、変法濾水度0mlのフィブリル化天然セルロース繊維C1を作製した。
表1に示した原料と配合量に従って、抄紙用スラリーを調製した。
Figure 2013171905
<セパレータ>
(実施例1〜32)
スラリー1〜13、21〜28を円網・傾斜コンビネーション抄紙機を用いて、低密度層用スラリーを円網側、高密度層用スラリーを傾斜側、円網側と傾斜側の坪量比を1:1に設定し、湿式抄紙し、表2に示す実施例1〜32のセパレータを作製した。厚みは常温でカレンダー処理して調整した。
(比較例1〜4)
スラリー2、23、30〜33を円網・傾斜コンビネーション抄紙機を用いて、低密度層用スラリーを円網側、高密度層用スラリーを傾斜側、円網側と傾斜側の坪量比を1:1に設定し、湿式抄紙し、表2に示す比較例1〜4のセパレータを作製した。厚みは常温でカレンダー処理して調整した。
(比較例5、6)
スラリー3、21を円網・傾斜コンビネーション抄紙機を用いて、円網側、傾斜側とも同一スラリーを、円網側と傾斜側の坪量比を1:1に設定の上、湿式抄紙し、表2に示す比較例5、6のセパレータを作製した。厚みは常温でカレンダー処理して調整した。
Figure 2013171905
[機械的強度]
実施例及び比較例のキャパシタ用セパレータを流れ方向に長辺がくるように50mm巾、200mm長に切り取り、試験片を卓上型材料試験機(商品名:STA−1150、(株)オリエンテック製)を用いて、つかみ間隔100mm、引張速度300mm/分の条件で伸長し、切断時の荷重値を引張強度とした。1試料について5ヶ所以上引張強度を測定し、全測定値の平均値について、15N/50mm以上であれば「○」、10N/50mm以上15N/50mm未満であれば「△」、10N/50mm未満であれば「×」で表した。
[層間剥離性の評価]
実施例及び比較例のキャパシタ用セパレータを手で擦ることによって、層間剥離が生じない場合は「○」、層間剥離が一部分に見られる場合は「△」、容易に層間剥離が生じる場合は「×」で表した。
[空隙性の評価]
実施例及び比較例のキャパシタ用セパレータのガーレー透気度(JIS P8117)を測定した。1試料について5ヶ所以上ガーレー透気度を測定し、全測定値の平均値について、0.0s/100ml以上10.0s/100ml未満であれば「○」、10.0s/100ml以上20.0s/100ml未満であれば「△」、20.0s/100ml以上であれば「×」で表した。
<電気二重層キャパシタ>
[電極0の作製]
ポリフッ化ビニリデン10質量部をN−メチル−2−ピロリドン90質量部に溶解し、これにフェノール樹脂を出発原料とする平均粒径5.0μm、比表面積2000m/gの粉末状活性炭80質量部と、平均粒径200nmのアセチレンブラック10質量部と、N−メチル−2−ピロリドン300質量部を添加し、混合撹拌機にて十分混合して、電極スラリーを得た。塩酸により表面をエッチング処理した厚み30μmのアルミニウム箔集電体に、アプリケータを用いて上記の電極スラリーを塗布・乾燥した後に、ロールプレス装置を用いてプレス処理を行い、厚み150μmの電気二重層キャパシタ用電極を作製し、これを電極0とした。
[電気二重層キャパシタの作製]
(実施例1〜31、比較例1〜6)
電極0を30mm×50mm角に2枚カッティングし、実施例1〜31及び比較例1〜6のセパレータが電極間に介するように積層した。積層の際、実施例1〜10、13〜31、比較例1〜4のセパレータは、正極側に低密度層、負極側に高密度層の向きでセパレータと電極を積層した。これをアルミニウム製収納袋に収納し、150℃で10時間真空加熱を行った後、アルミニウム製収納袋内に電解液を注入し、注入口を密栓して実施例1〜31及び比較例1〜6の電気二重層キャパシタを作製した。電解液には、プロピレンカーボネートに1.5mol/lになるように(C(CH)NBFを溶解させたものを用いた。
(実施例32)
電極0を30mm×50mm角に2枚カッティングし、実施例2のセパレータが電極間に介するように積層した。積層の際、実施例2のセパレータは、正極側に高密度層、負極側に低密度層の向きでセパレータと電極を積層した。これをアルミニウム製収納袋に収納し、150℃で10時間真空加熱を行った後、アルミニウム製収納袋内に電解液を注入し、注入口を密栓して実施例32の電気二重層キャパシタを作製した。電解液には、プロピレンカーボネートに1.5mol/lになるように(C(CH)NBFを溶解させたものを用いた。
[内部短絡不良率]
実施例及び比較例の電気二重層キャパシタを用い、充放電電圧範囲0〜2.7V、充放電電流200mAで、定電流充放電を500サイクル繰り返した際の内部短絡不良率を算出し、表3に示した。
<リチウムイオンキャパシタ>
[電極20の作製]
ポリフッ化ビニリデン10質量部をN−メチル−2−ピロリドン80質量部に溶解し、これに難黒鉛化炭素粉末(クレハ製、商品名:カーボトロン(登録商標)P)100質量部を添加して混合撹拌機にて十分混合して、負極用スラリーを作製した。該負極用スラリーを、厚さ32μm(気孔率57%)の銅製エキスパンドメタルからなる負極集電体に、アプリケータを用いて塗布・乾燥した後に、ロールプレス装置を用いてプレス処理を行い、厚み80μmのリチウムイオンキャパシタ用負極を作製し、これを電極20とした。
[電極21の作製]
ポリフッ化ビニリデン10質量部をN−メチル−2−ピロリドン90質量部に溶解し、これにフェノール樹脂を出発原料とする平均粒径5.0μm、比表面積2000m/gの粉末状活性炭80質量部と、平均粒径200nmのアセチレンブラック10質量部と、N−メチル−2−ピロリドン300質量部を添加し、混合撹拌機にて十分混合して、正極用電極スラリーを得た。該正極用スラリーを、厚さ38μm(気孔率47%)のアルミニウム製エキスパンド集電体に、アプリケータを用いて塗布・乾燥した後に、ロールプレス装置を用いてプレス処理を行い、厚み90μmのリチウムイオンキャパシタ用正極を作製し、これを電極21とした。
[リチウムイオンキャパシタの作製]
(実施例1〜31、比較例1〜6)
電極20と電極21をそれぞれ30mm×50mm角にカッティングし、負極に電極20、正極に電極21を用い、実施例1〜31及び比較例1〜6のセパレータが電極間に介するように積層した。積層の際、実施例1〜10、13〜31、比較例1〜4のセパレータは、正極側に低密度層、負極側に高密度層の向きでセパレータと電極を積層した。これをアルミニウム製収納袋に収納し、150℃で10時間真空加熱を行った。このアルミニウム製収納袋にリチウム金属を収納し、プロピレンカーボネートに1.0mol/lになるようにLiPFを溶解した電解液を注入後、注入口を密栓した。その後、リチウム金属と負極の間で2mAの定電流充電を12時間行うことにより、負極へのリチウムイオンの吸蔵を行い、それぞれ実施例1〜31及び比較例1〜6のリチウムイオンキャパシタを作製した。
(実施例32)
電極20と電極21をそれぞれ30mm×50mm角にカッティングし、負極に電極20、正極に電極21を用い、実施例2のセパレータが電極間に介するように積層した。積層の際、正極側に高密度層、負極側に低密度層の向きでセパレータと電極を積層した。これをアルミニウム製収納袋に収納し、150℃で10時間真空加熱を行った。このアルミニウム製収納袋にリチウム金属を収納し、プロピレンカーボネートに1.0mol/lになるようにLiPFを溶解した電解液を注入後、注入口を密栓した。その後、リチウム金属と負極の間で2mAの定電流充電を12時間行うことにより、負極へのリチウムイオンの吸蔵を行い、実施例32のリチウムイオンキャパシタを作製した。
[内部短絡不良率]
実施例及び比較例のリチウムイオンキャパシタを用い、充放電電圧範囲2.0〜4.0V、充放電電流30mAで、定電流充放電を500サイクル繰り返した際の内部短絡不良率を算出し、表3に示した。
Figure 2013171905
表3に示した通り、実施例1〜32で作製した電気二重層キャパシタ及びリチウムイオンキャパシタは、高密度層と高密度層よりも繊維密度の低い低密度層の少なくとも2層以上の不織布層から構成された多層不織布からなるキャパシタ用セパレータにおいて、変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維の含有量が低密度層よりも高密度層の方が多いセパレータを用いているため、厚みが薄くても機械的強度が低く、内部短絡不良率に優れていた。
即ち、実施例1〜32で作製した電気二重層キャパシタ及びリチウムイオンキャパシタで使用した実施例1〜31で作製したセパレータは、高密度層と高密度層よりも繊維密度の低い低密度層の少なくとも2層以上の不織布層から構成された多層構造をとっており、高密度層に含有する変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aの含有量を低密度層よりも多くさせることで、高密度層を緻密化させることができ、低い内部短絡不良率を示した。また、変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aの含有量を多くし過ぎると、機械的強度が弱くなるため、低密度に含有する変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aの含有量を高密度層よりも少なくさせることで、十分な機械的強度を保持することができた。
一方、比較例1〜4で作製したセパレータは高密度層または低密度層に変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aを含有していないため、高密度層と低密度層の層間強度が弱く、層間剥離性に劣っていた。
また、比較例1、2で作製した電気二重層キャパシタ及びリチウムイオンキャパシタは、セパレータの高密度層に変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aを含有していないため、緻密性に劣り、内部短絡不良率が高くなった。比較例5、6で作製した電気二重層キャパシタ及びリチウムイオンキャパシタは、セパレータが高密度層と高密度層よりも繊維密度の低い低密度層の少なくとも2層以上の不織布層から構成された多層構造をとっておらず、セパレータの厚みを薄くすると、機械的強度が弱くなったり、高い内部短絡不良率を示したりした。
実施例13で作製した電気二重層キャパシタ及びリチウムイオンキャパシタは、高密度層の厚みがやや薄いことから内部短絡不良率が若干高くなった。実施例15で作製した電気二重層キャパシタ及びリチウムイオンキャパシタは、高密度層の密度がやや低いことから、高密度層の緻密性がやや不十分となり、内部短絡不良率がやや高くなった。実施例18で作製した電気二重層キャパシタ及びリチウムイオンキャパシタは、高密度層における変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aの含有量がやや少なく、高密度層の緻密性がやや低いことから、内部短絡不良率が若干高くなった。
実施例32で作製した電気二重層キャパシタ及びリチウムイオンキャパシタは、実施例2で作製した電気二重層キャパシタ及びリチウムイオンキャパシタと正極、負極に接するセパレータの低密度、高密度層が逆転しているが、同等の内部短絡不良率を示した。
実施例17、19で作製したキャパシタ用セパレータは、高密度層における合成繊維Bの含有量が5質量%より少ないことから、高密度層の強度がやや弱く、セパレータの機械的強度がやや弱くなった。
実施例26で作製したキャパシタ用セパレータは、低密度層の厚みがやや薄いことから、機械的強度がやや弱くなった。実施例28で作製したキャパシタ用セパレータは、低密度層の密度がやや低いことから、機械的強度がやや弱くなった。
実施例30で作製したキャパシタ用セパレータは、低密度層における合成繊維Bの含有量が80質量%より少ないことから、低密度層の強度がやや弱く、セパレータの機械的強度がやや弱くなった。実施例31で作製したキャパシタ用セパレータは、低密度層における変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aの含有量が3質量%より少ないことから、高密度層と低密度層の層間強度がやや弱くなり、一部に層間剥離が見られた。
実施例16で作製したキャパシタ用セパレータは高密度層の密度がやや高いことから、実施例29で作製したキャパシタ用セパレータは低密度層の密度がやや高いことから、キャパシタ用セパレータがやや緻密になり過ぎ、空隙性がやや劣る結果となった。
実施例14で作製したキャパシタ用セパレータは高密度層の厚みがやや厚いことから、実施例27で作製したキャパシタ用セパレータは低密度層の厚みがやや厚いことから、キャパシタ用セパレータの厚みがやや厚くなり、空隙性はやや劣る結果となった。
本発明の活用例としては、キャパシタ用セパレータが好適である。

Claims (3)

  1. 2層以上の不織布層から構成された多層不織布からなり、高密度層と低密度層を少なくとも有するキャパシタ用セパレータにおいて、下記で定義される変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aの高密度層における含有量が低密度層よりも多いことを特徴とするキャパシタ用セパレータ。
    変法濾水度:ふるい板として線径0.14mm、目開き0.18mmの80メッシュ金網を用い、試料濃度0.1%にした以外はJIS P8121に準拠して測定した濾水度。
  2. 高密度層が変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aを50〜95質量%、合成繊維Bを5〜50質量%含有し、低密度層が変法濾水度0〜400mlの溶剤紡糸セルロース繊維Aを3〜20質量%、合成繊維Bを80〜97質量%含有する請求項1記載のキャパシタ用セパレータ。
  3. 請求項1または2に記載のキャパシタ用セパレータを用いてなるキャパシタ。
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