JP2008034564A - 電気化学素子用セパレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】厚みが薄くても内部短絡しにくい電気化学素子用セパレータを提供する。
【解決手段】解重合処理されてなる平均粒径10μm以下の微細セルロースを含有する多孔質シートからなる電気化学素子用セパレータ。
【選択図】なし

Description

本発明は、電気化学素子用セパレータに関する。
従来、電気二重層キャパシタや電解コンデンサのセパレータとしては、溶剤紡糸セルロース繊維や再生セルロース繊維の叩解物を主体とする紙製セパレータが使用されている(例えば、特許文献1〜3参照)。最近では、無機繊維とフィブリル化有機繊維からなるセパレータ(例えば、特許文献4参照)や合成繊維からなるセパレータ(例えば、特許文献5参照)が提案されている。近年の電子部品の小型、軽量化に追随するため、電気二重層キャパシタや電解コンデンサも小型、軽量化が課題となっており、薄膜セパレータが求められている。従来の紙製セパレータや特許文献4および5のセパレータは厚みを薄くするとピンホールができやすくなるため、内部短絡しやすくなる問題があり、2枚以上積層して用いざるを得なかった。
特開平5−267103号公報 特開平11−168033号公報 特開2000−3834号公報 特開2005−327935号公報 特開2003−45752号公報
本発明の課題は、薄くても内部短絡しにくい電気化学素子用セパレータを提供することにある。
本発明者らは、この課題を解決するために鋭意研究を行った結果、特定の材料を含有する多孔質シートを用いることによって、薄くても内部短絡しにくい電気化学素子用セパレータを実現できることを見出し、本発明に至ったものである。
即ち、本発明は、解重合処理されてなる平均粒径10μm以下の微細セルロースを含有する多孔質シートからなる電気化学素子用セパレータである。
本発明においては、電気化学素子が、電気二重層キャパシタであることが好ましい。
本発明のごとく、特定の材料を含有する多孔質シートを用いることによって、薄くても内部短絡しにくい電気化学素子用セパレータが得られる。
本発明における電気化学素子とは、マンガン乾電池、アルカリマンガン電池、酸化銀電池、リチウム電池、鉛蓄電池、ニッケル−カドミウム蓄電池、ニッケル−水素蓄電池、ニッケル−亜鉛蓄電池、酸化銀−亜鉛蓄電池、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池、各種のゲル電解質電池、亜鉛−空気蓄電池、鉄−空気蓄電池、アルミニウム−空気蓄電池、燃料電池、太陽電池、ナトリウム硫黄電池、ポリアセン電池、電解コンデンサ、電気二重層キャパシタなどを指す。電解液には、イオン解離性の塩を溶解させた水溶液、プロピレンカーボネート(略称PC)、エチレンカーボネート(略称EC)、ジメチルカーボネート(略称DMC)、ジエチルカーボネート(略称DEC)、アセトニトリル(略称AN)、γ−ブチロラクトン(略称BL)、ジメチルホルムアミド(略称DMF)、テトラヒドロフラン(略称THF)、ジメトキシエタン(略称DME)、ジメトキシメタン(略称DMM)、スルホラン(略称SL)、ジメチルスルホキシド(略称DMSO)、エチレングリコール、プロピレングリコールなどの有機溶媒にイオン解離性の塩を溶解させたもの、イオン性液体(固体溶融塩)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。水溶液系と有機溶媒系の何れも利用できる電気化学素子の場合は、水溶液系は耐電圧が低いため、有機溶媒系の方が好ましい。電解液の代わりにポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリアセチレン、これらの誘導体などの導電性高分子膜を用いても良い。
本発明における電気二重層キャパシタとは、対向する2つの電極間に電気二重層を挟んだ形で構成されてなる蓄電機能を有するものである。電気二重層キャパシタの電極としては、一対の電気二重層型電極、一方が電気二重層型電極でもう片方が酸化還元型電極の組み合わせの何れでも良い。電気二重層型電極としては、活性炭や非多孔性炭素からなる電極が挙げられる。ここで、非多孔性炭素とは、活性炭とは製法が異なり、黒鉛に類似の微結晶炭素を有する炭素を指す。活性炭の場合は、充放電に伴って細孔にイオンが入ったり出たりするが、非多孔性炭素の場合は、微結晶炭素の層間にイオンが入ったり出たりする。酸化還元型電極としては、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリアセン、インドール三量体、ポリフェニルキノキサリン、これらの誘導体などの導電性高分子、酸化ルテニウム、酸化インジウム、酸化タングステンなどの金属酸化物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明における解重合処理とは、酸加水分解処理、アルカリ酸化分解処理、酵素分解処理、スチームエクスプロージョン分解処理を指す。本発明においては、これらの処理によって、セルロースを解重合し、数平均重合度が30〜400の範囲のセルロースを得る。数平均重合度が400より大きいと、微細化しても平均粒径が10μm以下にならない場合があり、数平均重合度が30より小さいと、セルロースの強度が著しく低下するため好ましくない。数平均重合度は、粘度法や浸透圧法により測定することができる。解重合させるセルロースとしては、木材繊維や木材パルプ、リンター、リント、麻、柔細胞繊維などの非木材繊維や非木材パルプ、バクテリアセルロースなどが挙げられる。柔細胞繊維とは、植物の茎、葉、根、果実等に存在する柔細胞を主体とした部分を、アルカリで処理する等して得られるセルロースを主成分とし、水に不溶な繊維を指す。
本発明においては、解重合されてなるセルロースを微細化して微細セルロースを得る。微細化は、湿式ボールミル、湿式振動ミル、湿式ペイントシェーカー、リファイナー、ビーター、摩砕装置、高圧ホモジナイザー、高速ホモジナイザー、超音波破砕器などを用いて行う。本発明における解重合処理されてなる微細セルロースは、フィブリルを有さず、粒状、棒状、塊状となる。一方、解重合処理せずに上記の装置で微細化して得られるセルロースは、フィブリルを有し、長辺の長さを繊維径または巾で除した値、すなわちアスペクト比が20〜100000の繊維状になる。本発明においては、解重合処理した後、微細化されてなるセルロースを「微細セルロース」と表記し、解重合処理せずに微細化されてなるセルロースを「微細セルロース繊維」と表記し区別する。本発明に用いられる微細セルロースの平均粒径は10μm以下である。平均粒径が10μmより大きいと、電気化学素子用セパレータ表面がざらついて、電極との密着性が悪くなり、漏れ電流が大きくなる場合がある。本発明に用いられる微細セルロースの平均粒径は、0.1μm以上が好ましい。微細セルロースの平均粒径が0.1μm未満では、多孔質シートの製造時に脱落しやすい。本発明における微細セルロースの平均粒径は、市販のレーザー回折式粒度分布測定装置を用いて粒度分布を測定したときの、積算体積50%の粒径を指す。
本発明の電気化学素子用セパレータは、解重合されてなる微細セルロースを20〜80質量%含有することが好ましく、30〜70質量%含有することがより好ましい。微細セルロースの含有量が20質量%未満では、電気化学素子用セパレータの空隙量が不十分になりやすく、内部抵抗が高くなる場合や、厚みを薄くしにくい場合がある。一方、微細セルロースの含有量が80質量%より多いと、電気化学素子用セパレータの機械的強度が不十分になりやすい。
本発明の電気化学素子用セパレータは、解重合されてなる微細セルロースの他に、解重合する前のセルロースや溶剤紡糸セルロース、これらを微細化してなる微細セルロース繊維を含有しても良い。本発明における解重合されてなる微細セルロースは、フィブリルを有さないため、これ単独では多孔質シートを形成することが難しく、微細セルロース繊維を混合すると微細セルロースの歩留りが向上し、均一な多孔質シートを製造することができる。本発明の電気化学素子用セパレータにおける微細セルロース繊維の含有率は、0〜50質量%が好ましく、5〜40質量%がより好ましい。微細セルロース繊維の含有率が50質量%より多いと、電気化学素子用セパレータの空隙量が不十分になりやすく、内部抵抗が高めになりやすい。
本発明の電気化学素子用セパレータは、さらにセルロース以外の材料を含有しても良い。具体的には、全芳香族ポリアミド、全芳香族ポリエステル、全芳香族ポリエステルアミド、全芳香族ポリエーテル、全芳香族ポリカーボネート、全芳香族ポリアゾメチン、ポリフェニレンスルフィド(略称PPS)、ポリ(パラ−フェニレンベンゾビスチアゾール)(略称PBZT)、ポリベンゾイミダゾール(略称PBI)、ポリエーテルエーテルケトン(略称PEEK)、ポリアミドイミド(略称PAI)、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン(略称PTFE)、ポリ(パラ−フェニレン−2,6−ベンゾビスオキサゾール)(略称PBO)、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、それらの誘導体などのポリエステル、アクリル系樹脂、脂肪族ポリアミド、半芳香族ポリアミド、ポリエーテルスルホン(略称PES)、ポリフッ化ビニリデン、ポリウレタンなどの樹脂からなる単繊維や複合繊維、これらを上述の微細化方法の何れかにより微細化した微細繊維が挙げられ、これら1種類でも良いし、2種類以上混合して用いても良い。ここで、半芳香族ポリアミドとは、主鎖の一部に例えば、脂肪鎖などを有するものを指すが、これに限定されるものではない。PBZTはトランス型、シス型の何れでも良い。
本発明に用いられる繊維で、微細化されていない繊維の繊維長は1〜15mmが好ましく、2〜6mmがより好ましい。繊維長が1mmより短いと多孔質シートから脱落しやすく、15mmより長いと、繊維がもつれてダマになりやすく、厚みむらが生じやすい。これら合成繊維の繊維径は、20μm以下または2dtex以下が好ましく、12μm以下または1dtex以下がより好ましく、7μm以下または0.5dtex以下が最も好ましい。繊維径が20μmまたは2dtexより太いと、多孔質シートの厚みむらが生じる場合がある。本発明の電気化学素子用セパレータは、微細化されていない繊維を0〜50質量%含有することが好ましく、10〜40質量%含有することがより好ましい。該繊維の含有率が50質量%より多いと、ピンホールができる場合や内部抵抗が高くなる場合がある。
本発明における多孔質シートは、円網抄紙機、長網抄紙機、短網抄紙機、傾斜型抄紙機、これらの中から同種または異種の抄紙機を組み合わせてなるコンビネーション抄紙機などを用いて抄紙する方法によって製造することができる。原料スラリーには、繊維原料の他に必要に応じて分散剤、増粘剤、無機填料、有機填料、消泡剤などを適宜添加し、5〜0.001質量%程度の固形分濃度にスラリーを調整する。この原料スラリーをさらに所定濃度に希釈して抄紙する。抄紙して得た多孔質シートは必要に応じて、カレンダー処理、熱カレンダー処理、熱処理などが施される。
本発明の電気化学素子用セパレータの厚みは、10〜50μmが好ましく、10〜35μmがより好ましく、10〜20μmが特に好ましい。厚みが10μm未満では、十分な強度が得られにくく、50μmより厚いと、電気化学素子の小型、軽量化に対応しにくい。本発明の電気化学素子用セパレータの密度は、0.30〜0.90g/cmが好ましく、0.35〜0.75g/cmがより好ましい。密度が0.30g/cm未満では、内部短絡しやすく、0.90g/cmを超えると内部抵抗が高くなりやすい。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
<微細セルロース1>
100℃に加熱した10%塩酸中に針葉樹クラフトパルプを入れ、30分間加水分解した後、高圧ホモジナイザーを用いて50MPaの圧力で微細化処理し、数平均重合度370、平均粒径8.5μmの微細セルロースを作製した。以下、これを微細セルロース1またはC1と表記する。
<微細セルロース2>
100℃に加熱した10%塩酸中に針葉樹クラフトパルプを入れ、30分間加水分解した後、湿式ビーズミルを用いて微細化処理し、数平均重合度90、平均粒径2.1μmの微細セルロースを作製した。ビーズには直径1μmのジルコニアビーズを用いた。以下、これを微細セルロース2またはC2と表記する。
<微細セルロース3>
130℃に加熱した1.5%塩酸中に針葉樹クラフトパルプを入れ、60分間加水分解して、数平均重合度550、平均粒径14.2μmの微細セルロースを作製した。以下、これを微細セルロース3またはC3と表記する。
<微細セルロース繊維1>
リンターを初期濃度5質量%になるようにイオン交換水中に分散させ、高圧ホモジナイザーを用いて50MPaの圧力で20回繰り返し処理して、重量平均繊維長0.33mm、カナディアンスタンダードフリーネス0mlの微細セルロースを作製した。以下、これを微細セルロース繊維1またはBC1と表記する。
<微細繊維1>
ポリ(パラ−フェニレンテレフタルアミド)からなる全芳香族ポリアミド繊維を初期濃度5質量%になるようにイオン交換水に分散させ、ダブルディスクリファイナーを用いて、15回繰り返し叩解処理し、重量平均繊維長1.55mm、カナディアンスタンダードフリーネス100mlの全芳香族ポリアミド微細繊維を作製した。以下、これを微細繊維1またはPA1と表記する。
<微細繊維2>
微細繊維1を、初期濃度5質量%になるようにイオン交換水に分散させ、高圧ホモジナイザーで50MPaの条件で25回繰り返し叩解処理し、重量平均繊維長0.61mm、カナディアンスタンダードフリーネス0mlの全芳香族ポリアミド微細繊維を作製した。以下、これを微細繊維2またはPA2と表記する。
<微細繊維3>
全芳香族ポリエステル繊維(繊度0.7dtex、繊維長3mm)を初期濃度5質量%になるようにイオン交換水に分散させ、高圧ホモジナイザーで50MPaの条件で15回繰り返し叩解処理し、重量平均繊維長0.49mm、カナディアンスタンダードフリーネス30mlの全芳香族ポリエステル微細繊維を作製した。以下、これを微細繊維3またはPET1と表記する。
<微細繊維4>
ポリイミド繊維(繊度1.2dtex、繊維長3mm)を初期濃度5質量%になるようにイオン交換水に分散させ、高圧ホモジナイザーで50MPaの条件で10回繰り返し叩解処理し、重量平均繊維長0.73mm、カナディアンスタンダードフリーネス70mlのポリイミド微細繊維を作製した。以下、これを微細繊維4またはPI1と表記する。
表1に示した原料と配合量に従って、抄紙用スラリーを調製した。ここで、表1中の「PP1」は、繊度0.05dtex、繊維長3mmのポリプロピレン繊維、「PET2」は、繊度0.06dtex、繊維長3mmのポリエチレンテレフタレート繊維、「PET3」は、繊度0.10dtex、繊維長3mmのポリエチレンテレフタレート繊維、「PET4」は、繊度1.1dtex、繊維長5mmの芯鞘複合繊維(芯部:ポリエチレンテレフタレート、鞘部:ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンイソフタレートの共重合体)、「A1」は、繊度0.10dtex、繊維長3mmのアクリル系繊維(アクリロニトリル、アクリル酸メチル、メタクリル酸誘導体の3成分からなるアクリロニトリル系共重合体)、「N1」は、繊度0.60dtex、繊維長5mmのナイロン6,6繊維、「PA3」は、繊度0.08dtex、繊維長3mmの半芳香族ポリアミド繊維、「PA4」は、繊度1.2dtex、繊維長5mmの全芳香族ポリアミド繊維(ポリ(パラ−フェニレンテレフタルアミド)、「PA5」は、繊度0.75dtex、繊維長3mmの全芳香族ポリアミド繊維(コポリ(パラ−フェニレン−3,4´−オキシジフェニレンテレフタルアミド))、「PA6」は、繊度2.2dtex、繊維長6mmの全芳香族ポリアミド繊維(ポリ(メタ−フェニレンイソフタルアミド))、「PI2」は、繊度1.2dtex、繊維長5mmのポリイミド繊維、「PPS1」は、繊度1.7dtex、繊維長5mmのPPS繊維、「C4」は繊度1.7dtex、繊維長5mmの溶剤紡糸セルロース繊維(商品名テンセル)を意味する。
Figure 2008034564
実施例1
スラリー1を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ1を作製した。具体的には円網と円網のコンビネーション抄紙機を用いて抄紙速度20m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。その後、室温、線圧440N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
実施例2
スラリー1を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ2を作製した。具体的には円網抄紙機を用いて抄紙速度13.5m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。その後、室温、線圧360N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
実施例3
スラリー2を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ3を作製した。具体的には円網抄紙機を用いて抄紙速度13.5m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。
実施例4
スラリー2を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ4を作製した。具体的には円網抄紙機を用いて抄紙速度10.5m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。その後、室温、線圧400N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
実施例5
スラリー3を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ5を作製した。具体的には円網抄紙機を用いて抄紙速度10m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。その後、室温、線圧400N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
実施例6
スラリー4を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ6を作製した。具体的には円網と円網のコンビネーション抄紙機を用いて抄紙速度17m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。その後、室温、線圧360N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
実施例7
スラリー5を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ7を作製した。具体的には円網抄紙機を用いて抄紙速度14m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。その後、室温、線圧200N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
実施例8
スラリー6を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ8を作製した。具体的には円網抄紙機を用いて抄紙速度10.5m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。その後、室温、線圧360N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
実施例9
スラリー7を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ9を作製した。具体的には円網抄紙機を用いて抄紙速度14m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。
実施例10
スラリー8を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ10を作製した。具体的には円網抄紙機を用いて抄紙速度17.3m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。その後、室温、線圧360N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
実施例11
スラリー9を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ11を作製した。具体的には円網抄紙機を用いて抄紙速度10.5m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。
実施例12
スラリー10を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ12を作製した。具体的には円網と円網のコンビネーション抄紙機を用いて抄紙速度15m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。その後、室温、線圧360N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
実施例13
スラリー11を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ13を作製した。具体的には円網と円網のコンビネーション抄紙機を用いて抄紙速度20m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。その後、室温、線圧360N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
実施例14
スラリー12を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ14を作製した。具体的には円網と円網のコンビネーション抄紙機を用いて抄紙速度20m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。その後、室温、線圧360N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
実施例15
スラリー13を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ15を作製した。具体的には円網抄紙機を用いて抄紙速度16m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。その後、室温、線圧360N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
実施例16
スラリー14を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ16を作製した。具体的には円網抄紙機を用いて抄紙速度16m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。その後、室温、線圧360N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
実施例17
スラリー15を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ17を作製した。具体的には円網抄紙機を用いて抄紙速度12m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。その後、室温、線圧300N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
実施例18
スラリー16を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ18を作製した。具体的には円網と円網のコンビネーション抄紙機を用いて抄紙速度17.5m/minで湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度130℃で乾燥させて巻き取った。その後、室温、線圧400N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
(比較例1)
スラリー17を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ19を作製した。具体的には円網抄紙機を用いて抄紙速度15m/minで湿式抄紙し、室温、線圧300N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
(比較例2)
スラリー18を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ20を作製した。具体的には円網抄紙機を用いて抄紙速度10m/minで湿式抄紙し、室温、線圧360N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
(比較例3)
スラリー19を湿式抄紙し、電気化学素子用セパレータ21を作製した。具体的には円網と円網のコンビネーション抄紙機を用いて抄紙速度15m/minで湿式抄紙し、室温、線圧360N/cmでカレンダー処理して厚みを調整した。
(比較例4)
溶剤紡糸セルロース繊維の叩解物50質量%と麻パルプ50質量%からなる市販のセルロース100%セパレータを電気化学素子用セパレータ22として用いた。
<電気二重層キャパシタ用セパレータ1〜22の作製>
正極及び負極として、比表面積2000mの活性炭からなる電極を用い、セパレータを負極と正極の間に介して積層し、これをアルミニウム製収納袋に収納してスタック型素子を形成した。この素子ごと180℃に24時間真空加熱し、電極およびセパレータに含まれる水分を除去した。これを真空中で室温まで放冷した後、素子内に電解液を注入し、注入口を密栓して電気二重層キャパシタ1〜22を作製した。電解液には、プロピレンカーボネートに1.5mol/lになるように(C(CH)NBFを溶解させたものを用いた。
電気化学素子用セパレータ1〜22、電気二重層キャパシタ1〜22について、下記の試験方法により測定し、その結果を表2および表3に示した。
<厚み>
電気化学素子用セパレータ1〜22の厚みをJIS C2111に準拠して測定し、その結果を表2に示した。
<密度>
電気化学素子用セパレータ1〜22の密度をJIS C2111に準拠して測定し、その結果を表2に示した。
<不良率>
電気二重層キャパシタ1〜22をそれぞれ100個作製したときの内部短絡による不良率を求め、その結果を表3に示した。
<内部抵抗>
電気二重層キャパシタ1〜22を電圧2.7Vまで充電した後、20Aで定電流放電したときの放電開始直後の電圧低下より内部抵抗を算出し、100個の平均値を表3に示した。
<漏れ電流>
電気二重層キャパシタ1〜22を電圧2.7Vまで満充電し、24時間保持したときに計測される電流値を漏れ電流とし、表3に示した。漏れ電流が小さい程好ましい。
Figure 2008034564
Figure 2008034564
表3に示した通り、実施例1〜18で作製した電気化学素子用セパレータは、厚みが薄くても内部短絡せず、内部抵抗と漏れ電流が小さく優れた電気二重層キャパシタを実現することができた。
一方、比較例1で作製した電気化学素子用セパレータを具備してなる電気二重層キャパシタは、解重合処理されてなる平均粒径10μm以下の微細セルロースを含有しないため内部抵抗が高かった。
比較例2で作製した電気化学素子用セパレータは、解重合処理されてなる微細セルロースの平均粒径が10μmより大きいため、厚みが25μmだと内部短絡する場合があった。
比較例3で作製した電気化学素子用セパレータは、解重合処理されてなる平均粒径10μm以下の微細セルロースを含有せず、合成繊維のみからなるため、貫通孔が大きく、該セパレータを具備してなる電気二重層キャパシタはすべて内部短絡してしまった。
比較例4で用いた電気化学素子用セパレータは、解重合処理されていないセルロース100%からなる市販のセパレータであるため、該セパレータを具備してなる電気二重層キャパシタは内部短絡による不良率が高く、漏れ電流が大きかった。
本発明の活用例としては、電気二重層キャパシタ用セパレータ、電解コンデンサ用セパレータ、リチウムイオン電池用セパレータが好適である。

Claims (2)

  1. 解重合処理されてなる平均粒径10μm以下の微細セルロースを含有する多孔質シートからなる電気化学素子用セパレータ。
  2. 電気化学素子が、電気二重層キャパシタである請求項1記載の電気化学素子用セパレータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010245150A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Panasonic Corp 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP2013179036A (ja) * 2012-01-31 2013-09-09 Nippon Kodoshi Corp アルカリ電池用セパレータ及びアルカリ電池

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