JP2013170846A - 素線位置規制部材及び温度検出器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、熱電対の破損を抑制した上で、被測定物の正確な温度を検出することの可能な素線位置規制部材及び温度検出器を提供することを課題とする。
【解決手段】絶縁材料により構成され、熱電対12の第1及び第2の素線21,22の一端を溶融することで構成された熱電対12の測温部23以外の部分において、第1及び第2の素線21,22が接触しないように、測温部23の近傍に位置する第1及び第2の素線21,22の位置を規制する素線位置規制部材11を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】絶縁材料により構成され、熱電対12の第1及び第2の素線21,22の一端を溶融することで構成された熱電対12の測温部23以外の部分において、第1及び第2の素線21,22が接触しないように、測温部23の近傍に位置する第1及び第2の素線21,22の位置を規制する素線位置規制部材11を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、素線位置規制部材及び温度検出器に関する。
一般に、熱電対は、2種類の単線からなる金属線(素線)の先端を接合して測温部(温接点)を形成するとともに、これら金属線の先端、後端での温度差に基づく熱起電力を求めることで、測温部における温度を検出するものである。
非特許文献1には、測温部の近傍に位置する2本の素線を捻ることで、測温部以外の場所において2本の素線を接触させた熱電対が開示されている。
このように、測温部の近傍に位置する2本の素線を捻って接触させることにより、温度検出時に測温部に応力が印加された際、測温部の近傍に位置する2本の素線が離間して、測温部の破損(破断を含む)することを抑制できる。
このように、測温部の近傍に位置する2本の素線を捻って接触させることにより、温度検出時に測温部に応力が印加された際、測温部の近傍に位置する2本の素線が離間して、測温部の破損(破断を含む)することを抑制できる。
上記2本の素線を捻って接触させることは、2本の素線として硬い材料(例えば、高温(例えば、1200〜1500℃)の温度を検出することが可能なタングステン・レニウム)を用いる場合等にも行われる。この場合、非特許文献1に示す捻りを複数回行うこともある。
株式会社マルコムのホームページ、関連箇所;K型コネクタ付き熱電対の製品情報、平成24年1月20日検索、インターネット<URL;http://www.Malcom.co.jp/ja/technicalreport/rc50gisi.pdf>。
ところで、従来の熱電対のように、測温部以外の部分において2本の素線が接触すると、測温部以外の2本の素線が接触した部分にも熱起電力が発生してしまう。
このため、従来の熱電対では、熱電対(特に、測温部)の破損を抑制した上で、被測定物の正確な温度を検出することが困難であった。
このため、従来の熱電対では、熱電対(特に、測温部)の破損を抑制した上で、被測定物の正確な温度を検出することが困難であった。
そこで本発明は、熱電対の破損を抑制した上で、被測定物の正確な温度を検出することの可能な素線位置規制部材及び温度検出器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明によれば、絶縁材料により構成され、熱電対の第1及び第2の素線の一端を溶融することで構成された前記熱電対の測温部以外の部分において、前記第1及び第2の素線が接触しないように、前記測温部の近傍に位置する前記第1及び第2の素線の位置を規制することを特徴とする素線位置規制部材が提供される。
また、請求項2に係る発明によれば、前記絶縁材料により構成され、円柱形状とされた素線位置規制部材本体と、前記素線位置規制部材本体の外壁に設けられ、かつ少なくとも前記測温部の近傍に位置する前記第1の素線の一部が収容される第1の螺旋状溝と、前記素線位置規制部材本体の外壁に設けられ、かつ少なくとも前記測温部の近傍に位置する前記第2の素線の一部が収容される第2の螺旋状溝と、を有することを特徴とする請求項1記載の素線位置規制部材が提供される。
また、請求項3に係る発明によれば、前記絶縁材料により構成され、円柱形状とされた素線位置規制部材本体と、前記素線位置規制部材本体を貫通し、かつ前記測温部の近傍に位置する前記第1の素線が配置される第1の貫通孔と、前記素線位置規制部材本体を貫通し、かつ前記測温部の近傍に位置する前記第2の素線が配置される第2の貫通孔と、を有することを特徴とする請求項1記載の素線位置規制部材が提供される。
また、請求項4に係る発明によれば、前記絶縁材料により構成され、円柱形状とされた素線位置規制部材本体と、前記素線位置規制部材本体を貫通し、かつ前記測温部の近傍に位置する前記第1の素線が配置される貫通孔と、前記素線位置規制部材本体の外壁に設けられ、かつ少なくとも前記測温部の近傍に位置する前記第2の素線の一部が収容される螺旋状溝と、を有することを特徴とする請求項1記載の素線位置規制部材が提供される。
また、請求項5に係る発明によれば、前記第2の素線の硬さは、前記第1の素線よりも柔らかいことを特徴とする請求項4記載の素線位置規制部材が提供される。
また、請求項6に係る発明によれば、前記測温部と対向する側の前記素線位置規制部材本体の一方の端部は、前記素線位置規制部材本体の他方の端部から前記測温部に向かうにつれて、径が小さくなる形状であることを特徴とする請求項2ないし5のうち、いずれか1項記載の素線位置規制部材が提供される。
また、請求項7に係る発明によれば、前記絶縁材料がセラミックであることを特徴とする請求項1ないし6のうち、いずれか1項記載の素線位置規制部材が提供される。
また、請求項8に係る発明によれば、前記セラミックがアルミナセラミックであることを特徴とする請求項7記載の素線位置規制部材が提供される。
また、請求項9に係る発明によれば、請求項1ないし8のうち、いずれか1項記載の素線位置規制部材と、被測定物の温度を検出する前記測温部、及び前記素線位置規制部材により位置が規制された前記第1及び第2の素線を有する熱電対と、を含むことを特徴とする温度検出器が提供される。
また、請求項10に係る発明によれば、前記第1及び第2の素線は、組成の異なるタングステン・レニウム合金よりなることを特徴とする請求項9記載の温度検出器が提供される。
本発明の素線位置規制部材によれば、熱電対の測温部以外の部分において、熱電対の第1及び第2の素線が接触することがなくなる。これにより、測温部以外の場所において熱起電力が発生することがなくなるため、被測定物の正確な温度を検出できる。
また、測温部の近傍に位置する第1及び第2の素線の位置を規制することで、温度検出時に測温部に応力が印加された際、測温部の近傍に位置する第1及び第2の素線が離間することがなくなるため、熱電対(特に、測温部)の破損(破断を含む)を抑制できる。
つまり、本発明の素線位置規制部材によれば、熱電対の破損を抑制した上で、被測定物の正確な温度を検出できる。
つまり、本発明の素線位置規制部材によれば、熱電対の破損を抑制した上で、被測定物の正確な温度を検出できる。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の温度検出器及び素線位置規制部材の寸法関係とは異なる場合がある。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る温度検出器の側面図である。
図1を参照するに、第1の実施の形態の温度検出器10は、素線位置規制部材11と、熱電対12と、を有する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る温度検出器の側面図である。
図1を参照するに、第1の実施の形態の温度検出器10は、素線位置規制部材11と、熱電対12と、を有する。
図2は、図1に示す素線位置規制部材の側面図であり、図3は、図2に示す素線位置規制部材をA視した平面図である。図2及び図3において、図1に示す温度検出器10と同一構成部分には同一符号を付す。
図2及び図3を参照するに、素線位置規制部材11は、素線位置規制部材本体15と、第1の螺旋状溝17と、第2の螺旋状溝18と、を有する。
素線位置規制部材本体15は、絶縁材料により構成されると共に、円柱形状とされている。素線位置規制部材本体15を構成する絶縁材料としては、例えば、セラミックを用いることができる。
素線位置規制部材本体15は、絶縁材料により構成されると共に、円柱形状とされている。素線位置規制部材本体15を構成する絶縁材料としては、例えば、セラミックを用いることができる。
素線位置規制部材本体15の材料としてセラミックを用いる場合、高強度で、かつ電気的絶縁性、熱、磁気的、及び化学的に優れた特性を有するアルミナセラミックを用いるとよい。
このように、素線位置規制部材本体15の絶縁材料として、電気的絶縁性、熱、磁気的、及び化学的に優れた特性を有するアルミナセラミックを用いることにより、素線位置規制部材11の長寿命化を図ることができる。
このように、素線位置規制部材本体15の絶縁材料として、電気的絶縁性、熱、磁気的、及び化学的に優れた特性を有するアルミナセラミックを用いることにより、素線位置規制部材11の長寿命化を図ることができる。
第1及び第2の素線21,22の直径が0.25mmの場合、素線位置規制部材本体15の長さBは、例えば、4mmとすることができる。この場合、線位置規制部材本体15の直径Rは、例えば、1.60mmとすることができる。
図1及び図2を参照するに、第1の螺旋状溝17は、素線位置規制部材本体15の外壁15Aに設けられている。第1の螺旋状溝17は、熱電対12の測温部23の近傍に位置する第1の素線21の一部を収容することで、測温部23の近傍に位置する第1の素線21の位置を規制する溝である。
第2の螺旋状溝18は、第1の螺旋状溝17と交差しないように、素線位置規制部材本体15の外壁15Aに設けられている。第2の螺旋状溝18は、熱電対12の測温部23の近傍に位置する第2の素線22の一部を収容することで、測温部23の近傍に位置する第2の素線22の位置を規制する溝である。
このように、絶縁材料により構成された素線位置規制部材本体15の外壁15Aに、測温部23の近傍に位置する第1の素線21の一部を収容することで、測温部23の近傍に位置する第1の素線21の位置を規制する第1の螺旋状溝17と、測温部23の近傍に位置する第2の素線22の一部を収容することで、第1の素線21と接触しないように、測温部23の近傍に位置する第2の素線22の位置を規制する第2の螺旋状溝18と、を設けることにより、測温部23以外の場所において、第1の素線21と第2の素線22とが接触することがなくなる。
これにより、被測定物13の温度を検出する際、測温部23以外の場所において熱起電力が発生することがなくなるので、被測定物13の正確な温度を検出できる。
これにより、被測定物13の温度を検出する際、測温部23以外の場所において熱起電力が発生することがなくなるので、被測定物13の正確な温度を検出できる。
また、測温部23の近傍に位置する第1及び第2の素線21,22の位置を規制することで、被測定物13の温度の検出時に測温部23に応力が印加された際、測温部23の近傍に位置する第1及び第2の素線21,22が離間することがなくなるため、熱電対12(特に、測温部23)の破損(破断を含む)を抑制できる。
つまり、第1の実施の形態の素線位置規制部材11によれば、熱電対12の破損を抑制した上で、被測定物13の正確な温度を検出することができる。
つまり、第1の実施の形態の素線位置規制部材11によれば、熱電対12の破損を抑制した上で、被測定物13の正確な温度を検出することができる。
なお、第1の実施の形態では、第1の素線21の一部を収容する第1の螺旋状溝17と、第2の素線22の一部を収容する第2の螺旋状溝18と、を設けた場合を例に挙げて説明したが、第1の螺旋状溝17は、少なくとも第1の素線21の一部を収容すればよく、また、第2の螺旋状溝18は、少なくとも第2の素線22の一部を収容すればよい。
つまり、第1の螺旋状溝17を第1の素線21全体を収容するように構成してもよいし、第2の螺旋状溝18を第2の素線22全体を収容するように構成してもよい。
つまり、第1の螺旋状溝17を第1の素線21全体を収容するように構成してもよいし、第2の螺旋状溝18を第2の素線22全体を収容するように構成してもよい。
また、測温部23と対向する側の素線位置規制部材本体15の一方の端部15Bは、素線位置規制部材本体15の他方の端部15Cから測温部23に向かうにつれて、径が小さくなる形状とされている。
このように、素線位置規制部材本体15の一方の端部15Bを、素線位置規制部材本体15の他方の端部15Cから測温部23に向かうにつれて、径が小さくなる形状とすることにより、素線位置規制部材本体15の一方の端部15Bの端面15aを測温部23に近接して配置することが可能となる(図1参照)。
言い換えれば、素線位置規制部材本体15の端面15aと測温部23との距離を極力小さくすることが可能となる。
言い換えれば、素線位置規制部材本体15の端面15aと測温部23との距離を極力小さくすることが可能となる。
これにより、例えば、測温部23を被測定物13に当接させて温度を検出する際、測温部23が一方の端部15Bの端面15a側に押し込まれて、測温部23の近傍に位置する第1の素線21と第2の素線22とが横方向に広がることを抑制可能となる(言い換えれば、測温前の第1の素線21と第2の素線22とが成す角度θ2が大きくなることを抑制可能となる)ので、測温部23の破断を抑制できる。
また、素線位置規制部材本体15の一方の端部15Bの外壁面の傾斜角度θ1は、測温前の第1の素線21と第2の素線22とが成す角度θ2と等しい。
測温前の第1の素線21と第2の素線22とが成す角度θ2は、例えば、20〜40度の範囲内で設定することができ、30度が好ましい。
測温前の第1の素線21と第2の素線22とが成す角度θ2は、例えば、20〜40度の範囲内で設定することができ、30度が好ましい。
図1を参照するに、熱電対12は、第1の素線21と、第2の素線22と、測温部23と、を有する。
第1の素線21は、その一端が測温部23と一体とされている。第1の素線21は、その一部が第1の螺旋状溝17に収容されるように、螺旋状に素線位置規制部材11に巻きつけられている。これにより、測温部23の近傍に位置する第1の素線21の位置は規制されている。
第1の素線21は、その一端が測温部23と一体とされている。第1の素線21は、その一部が第1の螺旋状溝17に収容されるように、螺旋状に素線位置規制部材11に巻きつけられている。これにより、測温部23の近傍に位置する第1の素線21の位置は規制されている。
第1の実施の形態の温度検出器10を用いて高温(例えば、1200〜1500℃)の被測定物13の温度を検出する場合、第1の素線21の材料としては、タングステン・レニウム合金を用いるとよい。
この場合、具体的には、第1の素線21の材料としては、例えば、タングステン(95%)・レニウム(5%)合金を用いることができる。
また、高温(例えば、1200〜1500℃)の被測定物13としては、例えば、CVD装置のヒーター、浸炭炉、アンモニア改質器を例示することができる。
この場合、具体的には、第1の素線21の材料としては、例えば、タングステン(95%)・レニウム(5%)合金を用いることができる。
また、高温(例えば、1200〜1500℃)の被測定物13としては、例えば、CVD装置のヒーター、浸炭炉、アンモニア改質器を例示することができる。
第2の素線22は、第1の素線21よりも硬さの柔らかい素線であり、一端が測温部23と一体とされている。第2の素線22は、その一部が第2の螺旋状溝18に収容されるように、螺旋状に素線位置規制部材11に巻きつけられている。これにより、測温部23の近傍に位置する第2の素線22の位置は規制されている。第2の素線22は、第1の素線21とは異なる材料で構成されている。
第1の実施の形態の温度検出器10を用いて高温(例えば、1200〜1500℃)の被測定物13の温度を検出する場合、第2の素線22の材料としては、タングステン・レニウム合金を用いることができる。
この場合、具体的には、第2の素線22の材料としては、例えば、タングステン(74%)・レニウム(26%)合金を用いることができる。
この場合、具体的には、第2の素線22の材料としては、例えば、タングステン(74%)・レニウム(26%)合金を用いることができる。
測温部23は、第1及び第2の素線21,22の一端を溶融させることで形成されている。測温部23は、球形とされている。測温部23は、素線位置規制部材本体15の一方の端部15Bの端面15aと対向するように、端面15aに近接して配置されている。
第1の実施の形態の温度検出器10を用いる場合、被測定物13に測温部23を近接、或いは被測定物13に測温部23を当接させることで被測定物13の温度を検出する。
第1の実施の形態の温度検出器10を用いる場合、被測定物13に測温部23を近接、或いは被測定物13に測温部23を当接させることで被測定物13の温度を検出する。
第1の実施の形態の温度検出器によれば、絶縁材料により構成された素線位置規制部材本体15、素線位置規制部材本体15の外壁15Aに設けられ、かつ測温部23の近傍に位置する第1の素線21の一部が収容される第1の螺旋状溝17、及び素線位置規制部材本体15の外壁15Aに設けられ、かつ測温部23の近傍に位置する第2の素線18の一部が収容される第2の螺旋状溝18を有する素線位置規制部材11と、被測定物13の温度を検出する測温部23、及び素線位置規制部材11により位置が規制された第1及び第2の素線21,22を有する熱電対12と、を含むことにより、測温部23以外の部分において、第1及び第2の素線21,22が接触することがなくなる。
これにより、測温部23以外の場所において熱起電力が発生することがなくなるので、被測定物13の正確な温度を検出できる。
これにより、測温部23以外の場所において熱起電力が発生することがなくなるので、被測定物13の正確な温度を検出できる。
また、素線位置規制部材11により、測温部23の近傍に位置する第1及び第2の素線21,22の位置を規制することで、温度検出時に測温部23に応力が印加された際、測温部23の近傍に位置する第1及び第2の素線21,22が離間することがなくなるため、熱電対12(特に、測温部23)の破損(破断を含む)を抑制できる。
つまり、第1の実施の形態の温度検出器10によれば、熱電対12の破損を抑制した上で、被測定物13の正確な温度を検出できる。
つまり、第1の実施の形態の温度検出器10によれば、熱電対12の破損を抑制した上で、被測定物13の正確な温度を検出できる。
さらに、第1及び第2の素線21,22の材料としてタングステン・レニウム合金を用いることにより、熱電対12の破損を抑制した上で、高温(例えば、1200〜1500℃)とされた被被測定物13の正確な温度を検出できる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る温度検出器の側面図である。図4において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図4を参照するに、第2の実施の形態の温度検出器25は、第1の実施の形態の温度検出器10に設けられた素線位置規制部材11の替わりに、素線位置規制部材26を設けた以外は、温度検出器10と同様に構成される。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る温度検出器の側面図である。図4において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図4を参照するに、第2の実施の形態の温度検出器25は、第1の実施の形態の温度検出器10に設けられた素線位置規制部材11の替わりに、素線位置規制部材26を設けた以外は、温度検出器10と同様に構成される。
図5は、図4に示す素線位置規制部材の側面図であり、図6は、図4に示す素線位置規制部材をC視した平面図である。図5及び図6において、第1の実施の形態で説明した素線位置規制部材11と同一構成部分には同一符号を付す。
図5及び図6を参照するに、素線位置規制部材26は、第1の実施の形態で説明した素線位置規制部材11に設けられた第1及び第2の螺旋状溝17,18の替わりに、第1及び第2の貫通孔28,29を設けた以外は、素線位置規制部材11と同様に構成される。
第1の貫通孔28は、素線位置規制部材本体15の延在方向において、素線位置規制部材本体15を貫通するように設けられている。第1の素線21の一部は、第1の貫通孔28内に収容されている。これにより、測温部23の近傍に位置する第1の素線21の位置が規制されている。
第2の貫通孔29は、素線位置規制部材本体15の延在方向において、素線位置規制部材本体15を貫通するように設けられている。第2の貫通孔29は、第1の貫通孔28を露出しないように配置されている。
第2の素線22の一部は、第2の貫通孔29内に収容されている。これにより、測温部23の近傍に位置する第2の素線22の位置が規制されている。
第2の素線22の一部は、第2の貫通孔29内に収容されている。これにより、測温部23の近傍に位置する第2の素線22の位置が規制されている。
上記構成とされた第2の実施の形態の温度検出器25は、第1の実施の形態の温度検出器10と同様な効果を得ることができる。
具体的には、第2の実施の形態の温度検出器によれば、素線位置規制部材本体15を貫通し、測温部23の近傍に位置する第1の素線21が配置される第1の貫通孔28と、素線位置規制部材本体15を貫通し、測温部23の近傍に位置する第2の素線22が配置される第2の貫通孔29と、を有することにより、測温部23以外の部分において、第1及び第2の素線21,22が接触することがなくなる。
これにより、測温部23以外の場所において熱起電力が発生することがなくなるので、被測定物13の正確な温度を検出できる。
具体的には、第2の実施の形態の温度検出器によれば、素線位置規制部材本体15を貫通し、測温部23の近傍に位置する第1の素線21が配置される第1の貫通孔28と、素線位置規制部材本体15を貫通し、測温部23の近傍に位置する第2の素線22が配置される第2の貫通孔29と、を有することにより、測温部23以外の部分において、第1及び第2の素線21,22が接触することがなくなる。
これにより、測温部23以外の場所において熱起電力が発生することがなくなるので、被測定物13の正確な温度を検出できる。
また、温度検出時に測温部23に応力が印加された際、測温部23の近傍に位置する第1及び第2の素線21,22が離間することがなくなるため、熱電対12(特に、測温部23)の破損(破断を含む)を抑制できる。
つまり、第2の実施の形態の温度検出器25によれば、熱電対12の破損を抑制した上で、被測定物13の正確な温度を検出できる。
つまり、第2の実施の形態の温度検出器25によれば、熱電対12の破損を抑制した上で、被測定物13の正確な温度を検出できる。
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る温度検出器の側面図である。図7において、図1及び図4に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図7を参照するに、第3の実施の形態の温度検出器35は、第1の実施の形態の温度検出器10に設けられた素線位置規制部材11の替わりに、素線位置規制部材36を設けた以外は、温度検出器10と同様に構成される。
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る温度検出器の側面図である。図7において、図1及び図4に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図7を参照するに、第3の実施の形態の温度検出器35は、第1の実施の形態の温度検出器10に設けられた素線位置規制部材11の替わりに、素線位置規制部材36を設けた以外は、温度検出器10と同様に構成される。
図8は、図7に示す素線位置規制部材の側面図であり、図9は、図7に示す素線位置規制部材をD視した平面図である。図8及び図9において、第1及び第2の実施の形態で説明した素線位置規制部材11,26と同一構成部分には同一符号を付す。
図8及び図9を参照するに、素線位置規制部材36は、第1の実施の形態で説明した素線位置規制部材11に設けられた第1の螺旋状溝17の替わりに、第2の実施の形態で説明した第1の貫通孔28(測温部23の近傍に位置する第1の素線21が配置される貫通孔)を設けたこと以外は、素線位置規制部材11と同様に構成される。
上記構成とされた第3の実施の形態の温度検出器35は、第1の実施の形態の温度検出器10と同様な効果を得ることができる。
具体的には、第3の実施の形態の温度検出器によれば、素線位置規制部材本体15を貫通し、測温部23の近傍に位置する第1の素線21が配置される第1の貫通孔28(貫通孔)と、素線位置規制部材本体15の外壁15Aに設けられ、測温部23の近傍に位置する第2の素線22の一部が収容される第2の螺旋状溝18(螺旋状溝)と、を有することにより、測温部23以外の部分において、第1及び第2の素線21,22が接触しないため、測温部23以外の場所において熱起電力が発生することがなくなるので、被測定物13の正確な温度を検出できる。
具体的には、第3の実施の形態の温度検出器によれば、素線位置規制部材本体15を貫通し、測温部23の近傍に位置する第1の素線21が配置される第1の貫通孔28(貫通孔)と、素線位置規制部材本体15の外壁15Aに設けられ、測温部23の近傍に位置する第2の素線22の一部が収容される第2の螺旋状溝18(螺旋状溝)と、を有することにより、測温部23以外の部分において、第1及び第2の素線21,22が接触しないため、測温部23以外の場所において熱起電力が発生することがなくなるので、被測定物13の正確な温度を検出できる。
また、温度検出時に測温部23に応力が印加された際、測温部23の近傍に位置する第1及び第2の素線21,22が離間することがなくなるため、熱電対12(特に、測温部23)の破損(破断を含む)を抑制できる。
つまり、第3の実施の形態の温度検出器35によれば、熱電対12の破損を抑制した上で、被測定物13の正確な温度を検出できる。
つまり、第3の実施の形態の温度検出器35によれば、熱電対12の破損を抑制した上で、被測定物13の正確な温度を検出できる。
さらに、第1の素線21よりも硬さの柔らかい第2の素線22を第2の螺旋状溝18に沿って巻きつけ、第2の素線22よりも硬さの硬い第1の素線21に配置することで、熱電対12を容易に素線位置規制部材36に取り付けることが可能となるので、温度検出器35の生産性を向上できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明は、熱電対が取り付けられる素線位置規制部材及び温度検出器に適用可能である。
10,25,35…温度検出器、11,26,36…素線位置規制部材、12…熱電対、13…被測定物、15…素線位置規制部材本体、15a…端面、15A…外壁、15B…一方の端部、15C…他方の端部、17…第1の螺旋状溝、18…第2の螺旋状溝、21…第1の素線、22…第2の素線、23…測温部、28…第1の貫通孔、29…第2の貫通孔、B…長さ、R…直径、θ1…傾斜角度、θ2…角度
Claims (10)
- 絶縁材料により構成され、熱電対の第1及び第2の素線の一端を溶融することで構成された前記熱電対の測温部以外の部分において、前記第1及び第2の素線が接触しないように、前記測温部の近傍に位置する前記第1及び第2の素線の位置を規制することを特徴とする素線位置規制部材。
- 前記絶縁材料により構成され、円柱形状とされた素線位置規制部材本体と、
前記素線位置規制部材本体の外壁に設けられ、かつ少なくとも前記測温部の近傍に位置する前記第1の素線の一部が収容される第1の螺旋状溝と、
前記素線位置規制部材本体の外壁に設けられ、かつ少なくとも前記測温部の近傍に位置する前記第2の素線の一部が収容される第2の螺旋状溝と、
を有することを特徴とする請求項1記載の素線位置規制部材。 - 前記絶縁材料により構成され、円柱形状とされた素線位置規制部材本体と、
前記素線位置規制部材本体を貫通し、かつ前記測温部の近傍に位置する前記第1の素線が配置される第1の貫通孔と、
前記素線位置規制部材本体を貫通し、かつ前記測温部の近傍に位置する前記第2の素線が配置される第2の貫通孔と、
を有することを特徴とする請求項1記載の素線位置規制部材。 - 前記絶縁材料により構成され、円柱形状とされた素線位置規制部材本体と、
前記素線位置規制部材本体を貫通し、かつ前記測温部の近傍に位置する前記第1の素線が配置される貫通孔と、
前記素線位置規制部材本体の外壁に設けられ、かつ少なくとも前記測温部の近傍に位置する前記第2の素線の一部が収容される螺旋状溝と、
を有することを特徴とする請求項1記載の素線位置規制部材。 - 前記第2の素線の硬さは、前記第1の素線よりも柔らかいことを特徴とする請求項4記載の素線位置規制部材。
- 前記測温部と対向する側の前記素線位置規制部材本体の一方の端部は、前記素線位置規制部材本体の他方の端部から前記測温部に向かうにつれて、径が小さくなる形状であることを特徴とする請求項2ないし5のうち、いずれか1項記載の素線位置規制部材。
- 前記絶縁材料がセラミックであることを特徴とする請求項1ないし6のうち、いずれか1項記載の素線位置規制部材。
- 前記セラミックがアルミナセラミックであることを特徴とする請求項7記載の素線位置規制部材。
- 請求項1ないし8のうち、いずれか1項記載の素線位置規制部材と、
被測定物の温度を検出する前記測温部、及び前記素線位置規制部材により位置が規制された前記第1及び第2の素線を有する熱電対と、
を含むことを特徴とする温度検出器。 - 前記第1及び第2の素線は、組成の異なるタングステン・レニウム合金よりなることを特徴とする請求項9記載の温度検出器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015059865A (ja) * | 2013-09-19 | 2015-03-30 | 日本特殊陶業株式会社 | 温度センサ |
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- 2012-02-17 JP JP2012033217A patent/JP2013170846A/ja active Pending
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