JP4995113B2 - 熱電対基準接点補償装置 - Google Patents

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本発明は、熱電対の基準接点の温度を補償する熱電対基準接点補償装置に関するものである。
熱電対の熱起電力は、プラス側熱電対素線とマイナス側熱電対素線の接合点である測温接点の温度と、熱電対の素線または補償導線と銅などの通常の信号導線との接続部分である基準接点の温度との関数となっているので、熱電対による測温接点温度の測定においては、熱起電力の計測に加え、基準接点の温度も知っておく必要がある。
通常、熱電対用の受信計器には、前記基準接点の温度を測定する機能が組み込まれている。このような受信計器の使用においては、熱電対素線が直接前記受信計器に接続されるか、温度測定場所と受信計器が遠く離れている場合は、図10に示すように補償導線15により熱電対素線11と受信計器17とが結ばれることが多い。
ここで、温度測定場所と受信計器が遠くに離れている場合、銅などの信号導線に比べて高価な補償導線15を長く必要とするという経済的な問題があり、また、補償導線15を使用することによる測定精度の低下という問題もある。このため、図11に示すように熱電対の基準接点10a,10bの温度を補償するための熱電対基準接点補償装置19を温度測定場所の近くに設けて、この装置により基準接点10a,10bの温度が補償されることがある。この場合、基準接点10a,10bから受信計器18の間は、補償導線15を使用する必要がない。なお、図10、11において14は測温接点を表している。
前記熱電対基準接点補償装置としては、氷水が収容された容器を備え、基準接点を氷水に浸すことで基準接点の温度を0℃とする装置がある。また、電気炉を備え、基準接点を電気炉内に収容した状態で電気炉内の温度を一定に保ち、電気炉内の温度を前記基準接点の温度とする装置がある。しかしながら、これらの装置では、氷の供給あるいは電気炉用の電源の準備が必要であり利便性が悪い。さらに、電気炉が高価であるという問題がある。
これに対して、特許文献1には、外気を遮断した中空箱状の筐体内に基準接点と測温抵抗体とを収容した状態で、前記測温抵抗体により筐体内の温度を測定し、この測定した温度を基準接点の温度とする装置が開示されている。また、特許文献2には、アルミニウム等の金属板の表面に基準接点と測温抵抗体とを固定した状態で前記測温抵抗体により金属板の表面の温度を測定し、この測定した温度を基準接点の温度とする装置が開示されている。これらの装置では、氷の供給や電気炉用の電源の準備が不要であり、利便性が向上するとともに、電気炉を備えるものに比べて装置を安価にすることができる。
特開2002−365144号公報 特開平7−286909号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示された装置および特許文献2に開示された装置では、外部の雰囲気温度の変化や偏りに伴い基準接点の温度補償精度が十分に確保されない場合がある。
すなわち、特許文献1に開示された装置では、単に筐体内に基準接点と測温抵抗体とが収容されているだけであるため、筐体内よりも外部の雰囲気温度が高い場合には、基準接点および測温抵抗体に、筐体内の空気を媒体とする筐体からの熱伝達入熱と、筐体からの輻射入熱と、筐体と物理的に繋がっている部分を伝わる筐体からの熱伝導入熱がある。また、筐体内よりも外部の温度が低い場合には、基準接点および測温抵抗体からそれぞれ伝達、輻射、伝導による外部への放熱がある。そのため、筐体外側の雰囲気温度の変動により筐体温度に時間変化や偏り、または、これらが組み合わさった変化が発生した場合、測温抵抗体と基準接点の熱の授受に差が生じ、測温抵抗体と基準接点に温度差が生じて、基準接点温度の誤差となる。
一方、特許文献2に開示された装置では、熱伝導率が大きく、また熱拡散率が大きい金属板の表面に基準接点と測温抵抗体とが固定されているため、雰囲気温度に時間変化や偏りがある場合でも、金属板の表面における熱拡散によって、基準接点の温度と測温抵抗体の温度との差はある程度小さく抑えられる。しかしながら、前記金属板の表面は周囲の空気等と接触しており、基準接点および測温抵抗体と外部との間には熱伝達および輻射による熱の授受があるため、周囲温度が与える影響による基準接点温度の誤差は十分に抑制されていない。
本発明は、このような事情に鑑み、安価で、利便性が確保されるとともに、基準接点の温度と測温抵抗体の温度との差を小さく抑えて基準接点の温度補償精度を向上することのできる熱電対基準接点補償装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、熱電対の基準接点の温度を補償する熱電対基準接点補償装置であって、熱電対の基準接点と、抵抗値の変化に基づき温度を測定する測温抵抗体と、略円柱状を有する中実の金属製の金属ブロックとを備え、前記金属ブロックは、当該金属ブロックの上面から当該金属ブロックの内部に延びて、前記基準接点と前記測温抵抗体とがそれぞれ底部に挿入されることで前記基準接点と測温抵抗体とを前記金属ブロックの内部に保持可能な収容孔を有し、前記収容孔は、3つ以上設けられており、前記収容孔に挿入された前記測温抵抗体により測定された温度を前記熱電対の基準接点の温度とすることを特徴とする熱電対基準接点補償装置を提供する(請求項1)。
このような装置によれば、氷の供給や電気炉用の電源の準備が不要であり、これらを必要とするものに比べて利便性が向上するとともに、基準接点の温度と測温抵抗体の温度の差が小さく抑えられて基準接点の温度補償精度が向上する。
すなわち、金属は、熱伝導率が大きく、また熱拡散率が大きいため、内部温度が均一になり易く、外部の雰囲気温度の時間変化や、一方向の雰囲気温度が高温または低温状態となる温度の偏り、または、これらが組み合わさった外乱に対して、金属内部に温度分布が生じ難い。そして、本装置では、前記金属ブロックに設けられた収容孔に前記基準接点と測温抵抗体とが収容されることで、これら基準接点と測温抵抗体とが温度分布の生じにくい金属ブロックの内側に保持されることになるので、この基準接点の温度と測温抵抗体の温度とをより均一に維持することが可能となる。
しかも、本装置は、高価な電気炉を使用していないことから経済的である。また、前記金属ブロックの形状を円柱状としており旋盤加工等が可能で製作性がよいことも安価にできる要因である。さらに、前記収容孔を3つ以上設けており、複数の基準接点を収容しつつ1つの測温抵抗体を収容することができる。すなわち、本装置によれば、複数の熱電対の温度補償を一度に行うことができ、熱電対毎に熱電対基準接点補償装置を設ける場合に比べて、設備全体のコストを低減することができる。
また、本発明において、前記収容孔の中心軸と前記金属ブロックの中心軸との距離が前記金属ブロックの外半径の80%以内となる位置に、前記収容孔が設けられるのが好ましい(請求項2)。
前記金属ブロックでは、その表面に近づくほど外部の雰囲気温度の影響をより強く受けることで温度分布が生じやすくなる。すなわち、雰囲気温度が変化した場合には、金属ブロックの表面部の温度が先ず変化するために、金属ブロックの中心部と表面部との間に温度差が生じる。また、雰囲気温度の上下、左右方向の偏りは、同じ偏りを金属ブロックに生じさせるが、この偏りに伴う温度差は主として金属ブロックの表面において生じ、金属ブロックの中心部の温度はほぼ一様である。
従って、前記のように、収容孔の径方向位置を金属ブロックの外半径の80%以内として、金属ブロックの側面からの距離を取れば、雰囲気温度の時間変化や、一方向の雰囲気温度が高温または低温状態となる温度の偏り、またはこれらが組み合わさった外乱が生じても、測温抵抗体および基準接点の置かれる位置の温度差が微小に保持される。
同様に、収容孔の深さを、金属ブロックの高さの50%以上かつ80%以内として、金属ブロックの上下面からの距離を取れば、測温抵抗体および基準接点の置かれる位置の温度差がより一層微小に保持される。ここで、収容孔がない金属製のブロック体においてはその中心部が最も温度分布が生じにくいが、収容孔が設けられている本金属ブロックでは、収容孔に収容される基準接点あるいは測温抵抗体に接続される導線や、前記基準接点あるいは前記測温抵抗体が保持される絶縁材等を伝わって外部の熱が収容孔の内部に侵入し、これが雰囲気温度に左右方向の偏りがある場合に誤差の原因となることから、この影響の軽減のために収容孔の深さは金属ブロックの中央より深くしている(請求項3)。
また、本発明において、前記複数の収容孔の底部の高さ方向の位置が互いに略同一であるのが好ましい(請求項4)。
このようにすれば、雰囲気温度が高さ方向に偏った場合に金属ブロックに生じる高さ方向の温度分布が、各収容孔ひいては各収容孔に収容される前記基準接点の温度と測温抵抗体の温度とに与える影響を小さく抑えることができる。
また、本発明において、前記金属ブロックの周囲に断熱材が設けられるのが好ましい(請求項5)。
このようにすれば、雰囲気温度が急激に変化した場合でも、断熱されているために金属ブロックの表面温度は断熱材のない場合に比べて緩やかに変化する。表面温度が急激に変化すると、表面と中心部に温度差が生じて誤差となる(基準接点の位置の温度と測温抵抗体の位置の温度に差ができる)が、断熱材があるとこの温度差が低く抑えられる。また、雰囲気温度に偏りがある場合でも、断熱材のある場合は、この偏りが断熱により、金属ブロック表面まで到達し難い。このため、雰囲気温度の偏りにより生じる金属ブロック内の温度分布は、断熱材のない場合に比べて低く抑えられる。
また、本発明において、前記収容孔に収容される測温抵抗体を複数備えるとともに、当該複数の測温抵抗体によりそれぞれ測定された温度を平均処理する平均処理手段を有するのが好ましい(請求項6)。
すなわち、前記測温抵抗体自体の測定誤差を除くと、基準接点の温度の誤差は、基準接点の位置の温度と測温抵抗体の位置の温度との差であり、この誤差を小さくするには、金属ブロックに生じる温度分布を小さくすることに加え、測温抵抗体の測定値を、複数の基準接点の位置の温度の平均温度に近い値とすることが望ましい。そこで、前記のように、測温抵抗体をその各位置が径方向および周方向に異なる複数本とし、これら複数の測温抵抗体によりそれぞれ測定された温度を平均処理すれば、測温抵抗体1本の場合に比べ、複数個設けられている基準接点の各位置の温度の平均に近い温度をより正確に求めることが可能となる。
ここで、前記金属ブロックの材質としては、例えば、銅、アルミニウム、ニッケル、ステンレスが挙げられる(請求項7)。
銅やニッケルは比較的高価であるが熱伝導率が大きく、また熱拡散率が大きいので、これらを用いれば、金属ブロック内の温度分布をより確実に小さくすることができる。一方、アルミニウムやステンレスはその熱伝導率および熱拡散率は前記銅等よりも小さいが安価である。従って、これらを用いれば、特にコスト面で有利となる。
また、前記金属ブロックの材質を、銅またはアルミニウムまたはニッケルとした場合の、本発明に係る熱電対基準接点補償装置の具体的形状としては、前記金属ブロックの高さが140mm以上160mm以下であり、前記金属ブロックの外径が80mm以上であり、前記収容孔の孔径が8.0mm以下であり、前記収容孔の個数が21個以下であるものが挙げられる(請求項8)。
前記収容孔の孔径としては、前記基準接点および測温抵抗体が収容可能な大きさが必要となるが、その径が大きくなると収容孔に収容される前記導線等を介して収容孔内と外部との間の熱の授受の量が大きくなり金属ブロック内の温度分布が大きくなるため、例えば8.0mm以下とするのが好ましい。また、前記収容孔の数についても同様に、この数が多くなると収容孔内と外部との間の熱の授受の量が大きくなり金属ブロック内の温度分布が大きくなるため、21個以下に抑えるのが好ましい。そして、収容孔の孔径を8.0mmとし収容孔の個数を21個とした場合にも、前記金属ブロックの材質を熱伝導率および熱拡散率の比較的大きい銅、アルミニウム、ニッケルとし、この金属ブロックの高さ、外径を前記のような値とすれば、外部の温度が上下方向および左右方向に偏っており、かつ、外部の温度が時間的に変化するような所定の条件下でも、収容孔間の温度差を小さく抑えることができる。
以上のように、本発明によれば、利便性を確保するとともにコストを小さく抑えつつ、熱電対の基準接点の温度補償精度を向上することができる。
本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る熱電対基準接点補償装置の概略断面図であり、図2は図1の概略上面図である。
図1に示すように、前記熱電対基準接点補償装置1は、金属ブロック30を有している。金属ブロック30は、中実のブロック体である。この金属ブロック30は、高さ方向に延びる円柱状であって旋盤により容易に製造可能な形状を有している。金属ブロック30の材質としては、例えば銅、ニッケル、アルミニウム、ステンレス等が挙げられるが、いずれの材質を用いるかは必要精度やコストに応じて適宜決定されればよい。
前記金属ブロック30には、その上面から内部に向けて金属ブロック30の中心軸と平行に延びる複数の収容孔32が形成されている。各収容孔32の深さはほぼ同一であり、これら収容孔32の各底部32aの高さ方向の位置はほぼ同一となっている。図2には、例として、収容孔32が21個設けられた金属ブロック30を有する熱電対基準接点補償装置1を示している。
収容孔32には、使用時に、熱電対の基準接点10と測温抵抗体20とが挿入される。具体的には、図3の模式断面図および図4の断面図に示すように、前記基準接点10は、一対の熱電対素線11a,11bと、一対の銅などの通常の信号導線12a,12bとがそれぞれ接続されることで形成された一対の基準接点10a,10bからなる。そして、各基準接点10a,10bは、前記熱電対素線11a,11bの一部と信号導線12a,12bの一部とが無機絶縁材である絶縁碍子13に設けられた碍子孔13aに挿入されることで互いに絶縁された状態で、かつ、基準接点10a,10b自身がエポキシ樹脂等の合成樹脂で覆われた状態で、前記収容孔32に挿入される。絶縁碍子13は、前記エポキシ樹脂に連なっており収容孔32に収容可能な略円柱状に形成されている。前記測温抵抗体20についても同様に、当該測温抵抗体20に接続される各信号導線21が絶縁碍子23により互いに絶縁された状態で、かつ、当該測温抵抗体20自身がエポキシ樹脂等の合成樹脂で覆われた状態で、収容孔32の底部32aに収容される。測温抵抗体20は、4線式であってもよいし、精度の低下を許容できる場合は3線式であってもよい。
そして、本装置1では、測温抵抗体20により収容孔32の底部32aの温度が測定され、この温度が基準接点10の温度として使用される。特に、本装置1では、前述のように収容孔32が3個以上設けられており、1本または複数本の測温抵抗体20が収容孔32にそれぞれ挿入され、残りの収容孔32に複数の熱電対の基準接点10がそれぞれ挿入されることで、複数の熱電対の基準接点10が同時に測定可能となっている。例えば、前述のように、21個の収容孔32を有する装置1では、測温抵抗体20が2本の場合、19本の熱電対の基準接点の補償装置となる。
ここで、収容孔32の各底部32aは、それぞれ金属ブロック30の内部に設けられている。この金属ブロック30は、熱伝導率が大きく、また熱拡散率が大きいため、内部温度が均一になり易く、外部の雰囲気温度の時間変化や、一方向の雰囲気温度が高温または低温状態となる温度の偏り、またはこれらが組み合わさった外乱に対して、その内部に温度分布が生じ難いという特性を有している。そのため、測温抵抗体20が収容された底部32aの温度と、基準接点10が収容された底部32aの温度との差は非常に小さく、測温抵抗体20により測定されたこの測温抵抗体20が収容された底部32aの温度によって基準接点10の温度が高精度で補償されることになる。
しかしながら、前記金属ブロック30内部の温度分布を全くなくすることはできない。これに対して、図1に示す装置1では、前記金属ブロック30の側面に断熱材40が巻きつけられており、金属ブロック30内の温度分布が最小に抑えられるよう構成されている。具体的には、断熱材40は、断熱材40の外側に設けられた金属板50で覆われることにより金属ブロック30の側面に固定されている。
このように、前記断熱材40が設けられていれば、雰囲気温度が急激に変化した場合でも、断熱されているために金属ブロック30の表面温度は断熱材40のない場合に比べて緩やかに変化する。表面温度が急激に変化すると、表面と中心部に温度差が生じて誤差となる(基準接点10の位置の温度と測温抵抗体20の位置の温度に差ができる)が、断熱材40があるとこの温度差が低く抑えられる。また、雰囲気温度に偏りがある場合でも、断熱材40のある場合は、この偏りが断熱材40により平均化されて、金属ブロック30の表面では小さな偏りとなる。このため、雰囲気温度の偏りにより生じる金属ブロック30内の温度分布は、断熱材40のない場合に比べて低く抑えられ、前記測温抵抗体20による測定温度と基準接点10の温度との差はより一層小さく抑えられる。
なお、前記金属ブロック30内に温度分布を生じさせる原因となるのは、雰囲気温度の時間変化と雰囲気温度の偏りであるが、前述のように、収容孔32の底部32aの高さ方向の位置は全て同一である。そのため、特に、雰囲気温度がこの高さ方向に偏った場合に、この偏りが各底部32aに与える影響、ひいては、前記基準接点10と測温抵抗体20とに与える影響は小さいので、金属ブロック30の上面および下面への断熱材40の設置は必ずしも必要ではない。
さらに、本装置1には、平均処理手段60が設けられている。この平均処理手段60は、装置1に複数本の測温抵抗体20が設けられた場合に、各測温抵抗体20で測定された複数の温度の平均値を算出するものである。そして、本装置1では、この平均処理手段60で算出された平均値を基準接点10の温度とすることで、基準接点10の誤差をより小さくする。すなわち、測温抵抗体20自体の測定誤差を除くと、基準接点10の温度の誤差は、基準接点10の位置の温度と測温抵抗体20の位置の温度との差であり、この誤差を小さくするには、金属ブロック30に生じる温度分布を小さくすることに加え、測温抵抗体20の測定値を、複数の基準接点10の位置の温度の平均温度に近い値とすることが望ましい。測温抵抗体20をその位置が径方向および周方向に異なる複数本とすることにより、1本の場合に比べ、より正確に、複数個設けられている基準接点10の位置の平均に近い温度を求めることができる。例えば、測温抵抗体20が1本の場合であって、その温度が複数の基準接点10の最高温度または最低温度に近い値であった場合に比べ、前記のように複数の測温抵抗体20で平均に近い温度を求める場合は、誤差が約半分に減少する。
次に、以上のように構成された本発明に係る熱電対基準接点補償装置1の効果について定量的に説明する。ここでは、雰囲気温度の時間変化および偏りに対する前記金属ブロック30の収容孔32の底部32aでの最大温度差、つまり、底部32aの温度が最大となる収容孔32と最小となる収容孔32の底部の32aの温度の差を有限要素計算により解析することで、本装置1の効果を確認した。
まず、解析に用いた前記金属ブロック30の形状について説明する。本解析に用いた金属ブロック30の各パラメータは以下の通りである。
金属ブロック30の材質:銅、アルミニウム、ニッケル、ステンレス。
金属ブロック30の外径A:80mm、100mm、140mm。
金属ブロック30の高さE:150mm。
断熱材40の厚さC:0mm、30mmm、50mm(なお、いずれも金属ブロック30の上下面には断熱材は設けない)。
収容孔32の孔径B:4.8mm、8mm。
収容孔32の深さD:100mm。
収容孔32の孔数:21個。
金属ブロック30の中心から最も外側の収容孔32の中心までの距離(図2のF):32mm。
金属ブロック30では、その表面に近づくほど外部の雰囲気温度の影響をより強く受ける。そのため、金属ブロック30内の温度分布はその表面(側面および上下面)ほど単位長さあたりの温度変化が大きい。
そこで、本解析では、収容孔32間の温度差が小さくなるように、最も外側の収容孔32の径方向の位置を金属ブロック30の外半径の80%として、各収容孔32の位置を金属ブロック30の側面からある程度離間させた。具体的には、前記のように、金属ブロック30の中心から最も外側の収容孔32の中心までの距離Fを、金属ブロック30の外径のうち最も小さい80mmを基準として40mm×0.8=32mmとした。
同様に、収容孔32の深さDを金属ブロック30の高さEの50%から80%として、各収容孔32の位置を金属ブロック30の上下面からある程度離間させた。
ここで、収容孔32がない場合の金属製のブロック体においては、その中心部が最も温度変化が小さくなるが、本装置1のように収容孔32が設けられている金属ブロック30では、収容孔32に挿入される基準接点10および測温抵抗体20に接続される熱電対素線11、信号導線12,21や絶縁碍子13,23を伝わって外部の熱が収容孔32の内部に侵入する。そのため、雰囲気温度に左右方向の偏りがあると、基準接点10の温度と測温抵抗体20の温度との差が大きくなるので、前記外部からの熱の侵入を小さくすべく、前記収容孔32の深さDを金属ブロック30の高さEの1/2より深くすることが望ましい。そこで、本解析では、前記収容孔32の深さDを金属ブロック30の高さEの2/3(150mm×2/3=100mm)とした。
収容孔32の孔径Bについては、基準接点10および測温抵抗体20とともに、これらに接続される熱電対素線11あるいは信号導線12,21といった4本の線を互いに絶縁した状態で挿入可能な大きさが必要である。そこで、本解析では、前記収容孔32の孔径Bを、前記熱電対素線等が前記状態で挿入可能な4.8あるいは8.0mmとした。前者は、外径が約0.8mmの細径の熱電対素線、信号導線および外径が約2.8mmの測温抵抗体を用いる場合の孔径であり、後者は、外径が約1.3mmの熱電対素線、信号導線および外径が2.8〜6.0mmの測温抵抗体を用いる場合の孔径である。
前記金属ブロック30の外径Aについては、その値を大きくするほど精度は向上するが、コストが上昇する。そこで、本解析では、製造コストを抑えつつ精度を確保できる大きさとして140mmを上限とした。
次に、雰囲気温度の変化および偏りの与え方について説明する。
ケース1として、雰囲気温度を時間的に変化させた。具体的には、雰囲気温度を15分間で全体に10℃から65℃まで上昇させた。また、ケース2およびケース3として、雰囲気温度に偏りを与えた。具体的には、ケース2では、一方向(左右または前後方向)の側面の雰囲気温度を他の面の雰囲気温度よりも10℃高くし、ケース3では、上面の雰囲気温度を底面の雰囲気温度よりも10℃高くした。これらの条件は、雰囲気温度の変化および偏りとしては、最も厳しい部類に属するケースである。
前述のようなパラメータを有する金属ブロック30について、前記ケース1、2、3のような雰囲気温度の変化および偏りを与えたときの本解析結果、すなわち、有限要素計算により解析した、底部32aの温度が最大となる収容孔32と最小となる収容孔32の底部32aの温度の差を表1に示す。この表1に示す温度差は、小数点以下第3位を四捨五入したものである。後述する測温抵抗体自身の誤差や工業的なニーズの面から、0.01℃以下の誤差評価は意味が薄いので、表1において、0.01℃以下となった結果については0.01℃と記載している。これは、他の表も同じである。
Figure 0004995113
さらに、表2に、表1のケース1〜3の解析結果の2乗和の平方根を示す。前述のように、ケース1は雰囲気温度の時間変化、ケース2は雰囲気温度の前後左右方向の偏り、ケース3は雰囲気温度の高さ方向の偏りに対する温度差を表すものであるので、表2の各値には雰囲気温度に起因する誤差が全て含まれており、雰囲気温度の変化に対する基準接点10の温度の総合誤差が表されているといえる。
Figure 0004995113
前記基準接点10の温度の誤差としては、前記算出された誤差の他に測温抵抗体20自身の測定誤差があり、JIS規定では最小の誤差として0.15℃の測温抵抗体(JIS C 1604)が規定されている。
表2から、この測温抵抗体20自身の誤差を十分に下回る誤差約0.1℃程度を実現するパラメータを抽出すると、次のようになる。なお、金属ブロック30の高さEは150m、収容孔32の深さDは100mm、金属ブロック30の中心から最も外側の収容孔32の中心までの距離Fは32mm、収容孔32の数は21個である。
金属ブロック30の材質が銅、アルミニウム、ニッケルの場合には、金属ブロック30の外径Aを80mm以上、収容孔32の孔径Bを8mm以下とすれば、断熱材40を設けずとも、誤差0.1℃以下を実現することができる。
一方、金属ブロック30の材質がステンレスの場合には、金属ブロック30の外径Aを80mm以上、収容孔32の孔径Bを8mm以下とし、断熱材40を30mm以上設ければ、誤差約0.1℃を実現することができる。
さらに、前記測温抵抗体としては、前記JIS規定よりもさらに高精度のものとして誤差が0.05℃程度のものもあるが、本装置1では、以下のようなパラメータを抽出すれば、この0.05℃の誤差を十分に下回る誤差約0.02℃程度を実現することができる。なお、前記と同様に、金属ブロック30の高さEは150m、収容孔32の深さDは100mm、金属ブロック30の中心から最も外側の収容孔32の中心までの距離Fは32mm、収容孔32の数は21個である。
金属ブロック30の材質が銅、アルミニウムの場合には、金属ブロック30の外径Aを80mm以上、収容孔32の孔径Bを8mm以下とすれば、断熱材40を設けずとも、誤差0.02℃以下を実現することができる。
一方、金属ブロック30の材質がニッケルの場合には、金属ブロック30の外径Aを80mm以上、収容孔32の孔径Bを8mm以下とし、断熱材40を50mm設ければ、誤差0.02℃以下を実現することができる。
なお、表1において、ケース3における温度差は特に小さいが、これは、前述のように、前記収容孔32の底部32aの高さ方向の位置が同一であり、この高さ方向の温度の偏りの影響が小さく抑えられるためと考えられる。
表3に、外径Aが80mm、高さEが150mm、収容孔32の孔径Bが4.8mm、収容孔32の深さDが100mm、収容孔32の孔数が21個の金属ブロック30であって、金属ブロック30の中心から最も外側の収容孔32の中心までの距離Fを36mmとし、収容孔32の位置を前記のよりも金属ブロック30の表面に近づけた装置1について解析した結果を示す。この表3に示す温度差と、表1に示す温度差のうち、金属ブロック30の中心から最も外側の収容孔32の中心までの距離F以外のパラメータが全て同じものの結果とを比較すると、表1の温度差の方が小さいことがわかる。これは、金属ブロック30の内側の方が、より温度分布が生じにくいことを表している。
Figure 0004995113
また、表4に、外径Aが80mm、高さEが150mm、収容孔32の孔径Bが4.8mm、収容孔32の深さDが100mm、収容孔32の孔数が21個であるステンレス製の金属ブロック30において、上面の雰囲気温度を底面の雰囲気温度よりも10℃および25℃高くした場合の、収容孔32の底部32aにおける解析結果と、金属ブロック30の上面における解析結果とを示す。この表4には、金属ブロック30の上面における温度差よりも収容孔32の底部32aの温度差のほうが小さいことが示されており、この結果からも、金属ブロック30の内側の方がより温度分布が生じにくいことがわかる。
Figure 0004995113
前記表1と表3との比較および表4の解析結果は、本装置1の方が、従来の金属ブロックの表面に測温抵抗体と基準接点とを配置する装置よりも高精度に前記基準接点10を測定、補償できることを示している。ここで、表3の解析結果は、収容孔32が金属ブロック30の内側に設けられた場合のものであり、基準接点10および測温抵抗体20が直接金属ブロック30の表面に配置される場合には、前記温度差はさらに大きくなると考えられる。また、表4は、雰囲気温度に高さ方向の偏りを与えた場合についてのみの解析結果であり、雰囲気温度が時間変化する場合には金属ブロック30の上面における温度差はさらに大きくなると考えられる。
以上のように、本熱電対基準接点補償装置1によれば、金属ブロック10に設けられた収容部32の底部32aに基準接点10と測温抵抗体20とが収容されることで、前記基準接点10の温度が高精度に補償される。また、氷の供給や電気炉用の電源の準備が不要であり利便性が向上する。さらに、高価な電気炉が不要であり、前記金属ブロック10が製作性のよい円柱状であるとともに、2本の熱電対の温度補償を一度に行うことができるよう3つ以上の収容孔32が設けられていることで、熱電対1本あたりの装置のコストが低減する。
図5および図6に、前記熱電対基準接点補償装置1を筐体101内に収容した熱電対温度補償装置100を示す。図5は、この熱電対温度補償装置100を上下方向に切断した概略断面図であり、図6は前記熱電対温度補償装置100を水平方向に切断した概略断面図である。図5は、縦断面の左半分を示しているが、右側は左側と同様の構造を有している。
前記金属ブロック30には、図1に示したものと異なり、その下端部分に外側に広がる鍔部130が設けられている。
前記筐体101は、円筒形を有する筐体本体部102と、この筐体本体部102の上面に蓋をするフランジ104とを有している。前記金属ブロック30、断熱材40および金属板50は、前記金属ブロック30の鍔部130に取り付けられた吊下用丸棒106により、前記フランジ104に吊り下げられており、補修が必要になった場合等に、フランジ104とともに筐体本体部102外に取り出すことができる構造となっている。前記吊下用丸棒106は、90°間隔で4本設けられている。また、前記フランジ104は、複数のボルトおよびナットによって前記筐体本体部102のフランジ部102aに取り付けられている。この筐体本体部102およびフランジ104は、例えば、ステンレス製である。
前記フランジ104には、上下に貫通する熱電対素線貫通部104aおよび信号導線貫通部104bが設けられている。そして、前記金属ブロック30の収容孔32に収容された前記基準接点10に接続される熱電対素線11は、1本毎に絶縁被覆され前記熱電対素線貫通部104aに接続される。また、前記基準接点10に接続される信号導線12、および、前記収容孔32に収容された前記測温抵抗体20に接続される信号導線21も、1本毎に絶縁被覆され前記信号導線貫通部104bに接続される。
前記熱電対素線貫通部104aおよび信号導線貫通部104bは、ハーチメックシール型の貫通部で、各貫通部の外側には各1本のケーブルが接続されている。前記熱電対素線貫通部104aに接続されるケーブルは、中に熱電対素線11が通っており先端が測温接点となっている。また、前記信号導線貫通部104bに接続される2芯のケーブル2は、図示しない熱電対受信計器に接続され、4芯のケーブル4は、図示しない測温抵抗体受信計器に接続されている。
そして、この熱電対温度補償装置100では、前記金属ブロック30を筐体101内に収容した状態で、前記熱電対の基準接点10の温度を前記測温抵抗体20によって測定することで、基準接点10をより高精度に補償する。すなわち、この熱電対温度補償装置100では、外部の雰囲気温度の過酷な変化、偏りが緩和されて筐体101内の雰囲気温度となるので、前記金属ブロック30内の温度差をより一層小さく抑えることが可能となる。
ここで、本発明において、前記基準接点10は、熱電対に接続される補償導線と信号導線12との接続部分で構成されている場合もある。
また、前記基準接点10と前記測温抵抗体20およびこれらに接続される各線の前記収容孔32への挿入方法は前記に限らない。例えば、図7および図8に示すように、無機絶縁材の粉末213が充填された金属シース214内に基準接点10や測温抵抗体20や各線11a,11b,12a,12bが、それぞれ絶縁された状態で挿入され、内部に湿分が侵入しないように両端がエポキシ等でシールされていてもよいし、図8のように、収容孔32に直接無機絶縁材の粉末213が充填されており、この無機絶縁材の粉末213内に基準接点10等が挿入されていてもよい。
また、前記収容孔の配置や数は、前記に限らない。例えば、収容孔を、図9に示すように、金属ブロック330の中心軸を中心とする同心円周上に配置して(図では2つの同心円周上に配置)、各円周上の収容孔332の1つに測温抵抗体20を収容し、残りに基準接点10を収容し、前記測温抵抗体20により測定された値を同一円周上の基準接点10の温度とすれば、表1のケース1のような雰囲気温度の時間変化に対する基準接点10の誤差を大きく軽減することができる。すなわち、ケース1のように雰囲気温度が時間変化した場合には、主に金属ブロック330内に径方向の温度分布が生じることにより誤差が発生する。従って、前記のように同心円周上に配置された収容孔332間には、この温度分布の影響が生じないので、誤差を大幅に低減することが可能となる。
また、前記金属ブロック30、断熱材40の具体的な材質および形状、前記収容孔32の形状等は前記に限らない。例えば、断熱材40は前記金属ブロック30の側面に加えて金属ブロック30の上面および下面に設けられていてもよい。
さらに、前記断熱材40および金属板50は省略可能である。
本発明に係る熱電対基準接点補償装置の概略断面図である。 図1の概略上面図である。 基準接点および測温抵抗体の挿入方法を説明するための模式図である。 図3の部分断面図である。 本発明に係る熱電対基準接点補償装置が収容された熱電対温度補償装置の上下方向の概略断面図である。 図5に示す熱電対温度補償装置の水平方向の概略断面図である。 基準接点および測温抵抗体の他の挿入方法を説明するための説明図である。 基準接点および測温抵抗体の他の挿入方法を説明するための説明図である。 図1に示す熱電対基準接点補償装置の他の実施形態を示す概略上面図である。 熱電対の測定構成の例を示す模式図である。 熱電対の測定構成の他の例を示す模式図である。
符号の説明
1 熱電対基準接点補償装置
10 基準接点
20 測温抵抗体
30 金属ブロック
32 収容孔
32a 底部
40 断熱材
50 金属板
60 平均処理手段
100 熱電対温度補償装置
101 筐体

Claims (8)

  1. 熱電対の基準接点の温度を補償する熱電対基準接点補償装置であって、
    熱電対の基準接点と、
    抵抗値の変化に基づき温度を測定する測温抵抗体と、
    略円柱状を有する中実の金属製の金属ブロックとを備え、
    前記金属ブロックは、当該金属ブロックの上面から当該金属ブロックの内部に延びて、前記基準接点と前記測温抵抗体とがそれぞれ底部に挿入されることで前記基準接点と測温抵抗体とを前記金属ブロックの内部に保持可能な収容孔を有し、
    前記収容孔は、3つ以上設けられており、
    前記収容孔に挿入された前記測温抵抗体により測定された温度を前記熱電対の基準接点の温度とすることを特徴とする熱電対基準接点補償装置。
  2. 請求項1に記載の熱電対基準接点補償装置であって、
    前記収容孔は、当該収容孔の中心軸と前記金属ブロックの中心軸との距離が前記金属ブロックの外半径の80%以内となる位置に設けられることを特徴とする熱電対基準接点補償装置。
  3. 請求項1または2に記載の熱電対基準接点補償装置であって、
    前記収容孔の深さが前記金属ブロックの高さの50%以上かつ80%以下であることを特徴とする熱電対基準接点補償装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の熱電対基準接点補償装置であって、
    前記複数の収容孔の底部の高さ方向の位置が互いに略同一であることを特徴とする熱電対基準接点補償装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の熱電対基準接点補償装置であって、
    前記金属ブロックの周囲に断熱材が設けられることを特徴とする熱電対基準接点補償装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の熱電対基準接点補償装置であって、
    前記収容孔に収容される測温抵抗体を複数備えるとともに、
    当該複数の測温抵抗体によりそれぞれ測定された温度の平均値を算出する平均処理手段を有し、
    当該平均処理手段で算出された各温度の平均値を前記基準接点の温度とすることを特徴とする熱電対基準接点補償装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の熱電対基準接点補償装置であって、
    前記金属ブロックの材質が、銅またはアルミニウムまたはニッケルまたはステンレスのいずれかであることを特徴とする熱電対基準接点補償装置。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の熱電対基準接点補償装置であって、
    前記金属ブロックの材質が、銅またはアルミニウムまたはニッケルであり、
    前記金属ブロックの高さが140mm以上160mm以下であり、
    前記金属ブロックの外径が80mm以上であり、
    前記収容孔の孔径が8.0mm以下であり、
    前記収容孔の個数が21個以下であることを特徴とする熱電対基準接点補償装置。
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