JP7199448B2 - ヒータおよびこれを備えたグロープラグ - Google Patents

ヒータおよびこれを備えたグロープラグ Download PDF

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    • H05B2203/027Heaters specially adapted for glow plug igniters

Description

本開示は、例えば燃焼式車載暖房装置における点火用もしくは炎検知用のヒータ、石油ファンヒータ等の各種燃焼機器における点火用のヒータ、ディーゼルエンジンのグロープラグ用のヒータ、酸素センサ等の各種センサ用のヒータまたは測定機器における加熱用のヒータ等に利用されるヒータに関する。また、本開示は、上記のヒータを備えたグロープラグに関する。
グロープラグ等に用いられるセラミックヒータは、絶縁性セラミックから成るセラミック基体と、導電性セラミックから成る、発熱抵抗体およびリードとを備えている。発熱抵抗体およびリードは、リードの電気抵抗が発熱抵抗体の電気抵抗より小さくなるように、材料および形状が選択されている(例えば、特許文献1を参照)。
近年、小型かつ小径であるとともに、急速な昇降温または高温での昇降温を繰り返すような過酷な使用環境でも長期間使用できるセラミックヒータが求められている。
従来のセラミックヒータでは、発熱抵抗体の陽極の取り出し方向および陰極の取り出し方向が、セラミック基体の長手方向に垂直な断面を見たときに、セラミック基体の中心を通る同一直線上にある、すなわち、陽極の取り出し方向および陰極の取り出し方向が、セラミック基体の中心を含む同一平面上にある。それゆえ、例えば急速な昇温を目的として、陽極に大電流を入力した場合、発熱抵抗体の陽極側に不均一な温度分布が瞬間的に生じ、当該温度分布に起因する熱応力(熱衝撃ともいう)がセラミック基体の中心を介して陰極側に伝播しやすいため、熱応力が伝播する方向に沿ったセラミック基体と発熱抵抗体との界面が、徐々に疲労して破損することがあった。
特開2018-129211号公報
本開示の一態様のヒータは、長手方向を有する棒状の絶縁基体と、該絶縁基体の内部に設けられた発熱抵抗体と、を備えており、該発熱抵抗体は、第1直線部と、該第1直線部に連続し前記絶縁基体の側面に引き出された第1引き出し部と、前記第1直線部に沿って位置する第2直線部と、該第2直線部に連続し前記絶縁基体の側面に引き出された第2引き出し部と、前記第1直線部および前記第2直線部を接続する接続部と、を有しており、前記長手方向に垂直な断面を見たときに、前記第1引き出し部は、前記絶縁基体の内部から前記絶縁基体の側面に引き出される第1方向を有し、前記第2引き出し部は、前記絶縁基体の内部から前記絶縁基体の側面に引き出される第2方向を有し、該第2方向と前記第1方向とがずれており、前記長手方向に垂直な断面を見たときに、前記第1直線部および前記第2直線部は、楕円形状であり、該楕円形状の外周部に凹部を有している。
また、本開示の他の態様のヒータは、長手方向を有する棒状の絶縁基体と、該絶縁基体の内部に設けられた発熱抵抗体と、を備えており、該発熱抵抗体は、第1直線部と、該第1直線部に連続し前記絶縁基体の側面に引き出された第1引き出し部と、前記第1直線部に沿って位置する第2直線部と、該第2直線部に連続し前記絶縁基体の側面に引き出された第2引き出し部と、前記第1直線部および前記第2直線部を接続する接続部と、を有しており、前記長手方向に垂直な断面を見たときに、前記第1引き出し部は、前記絶縁基体の内部から前記絶縁基体の側面に引き出される第1方向を有し、前記第2引き出し部は、前記絶縁基体の内部から前記絶縁基体の側面に引き出される第2方向を有し、該第2方向と前記第1方向とがずれており、前記長手方向に垂直な断面を見たときに、前記第1直線部および前記第2直線部は、長手方向の一方が他方よりも緩い曲率を有する卵形形状である。
本開示の一態様のグロープラグは、上記のヒータと、前記ヒータを保持する金属製保持部材とを備える。
本開示の目的、特色、および利点は、下記の詳細な説明と図面とからより明確になるであろう。
本開示の一実施形態に係るヒータを示す縦断面図である。 図1の切断面線A-Aで切断した横断面図である。 本開示の他の実施形態に係るヒータを示す横断面図である。 本開示の他の実施形態に係るヒータを示す横断面図である。 本開示の他の実施形態に係るヒータを示す横断面図である。 本開示の他の実施形態に係るヒータを示す横断面図である。 本開示の他の実施形態に係るヒータを示す横断面図である。 本開示の一実施形態に係るグロープラグを示す縦断面図である。
以下、本開示のヒータの実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本開示の一実施形態に係るヒータを示す縦断面図であり、図2は、図1の切断面線A-Aで切断した横断面図である。
本実施形態のヒータ1は、絶縁基体10、および発熱抵抗体20を備えている。
絶縁基体10は、長手方向(図1における左右方向)を有する棒状の部材であり、先端(以下、第1端ともいう)11と後端(以下、第2端ともいう)12とを有している。絶縁基体10の形状は、例えば、丸棒状、角棒状等の形状であってもよく、その他の形状であってもよい。本実施形態のヒータ1では、絶縁基体10の形状は、丸棒状とされている。
絶縁基体10は、電気絶縁性のセラミック材料から成る。絶縁基体10に用いられるセラミック材料としては、例えば、酸化物セラミックス、窒化物セラミックス、炭化物セラミックスまたは窒化珪素質セラミックス等が挙げられる。絶縁基体10の寸法は、絶縁基体10の形状が丸棒状である場合、例えば、長さを20~50mm、直径を2~5mmにすることができる。
発熱抵抗体20は、通電によって発熱する部材であり、絶縁基体10の内部に設けられている。発熱抵抗体20は、タングステン(W)、モリブデン(Mo)またはチタン(Ti)などの炭化物、窒化物または珪化物などを主成分とすることができる。発熱抵抗体20は、絶縁基体10の形成材料を含有していてもよい。発熱抵抗体20の横断面は、例えば、円形状、楕円形状、多角形状等の形状を有していてもよく、その他の形状を有していてもよい。本実施形態のヒータ1では、例えば図2に示すように、発熱抵抗体20の横断面は、楕円形状とされている。発熱抵抗体20の寸法は、例えば全長を1~15mm、横断面の面積を0.15~0.8mmにすることができる。
発熱抵抗体20は、第1直線部21と、第1直線部21に沿って位置する第2直線部22と、第1直線部21および第2直線部22を接続する接続部23とを有している。また、発熱抵抗体20は、第1直線部21に連続し絶縁基体10の側面13に引き出された第1引き出し部24と、第2直線部22に連続し絶縁基体10の側面13に引き出された第2引き出し部25とを有している。
第1直線部21および第2直線部22は、絶縁基体10の長手方向に延びている。接続部23は、絶縁基体10の第1端11寄りに位置し、第1直線部21の第1端11側の端部と、第2直線部22の第1端11側の端部とを接続している。第1引き出し部24は、絶縁基体10の第2端12寄りに位置している。第1引き出し部24は、一端部が第1直線部21の第2端12側の端部に接続され、他端部が絶縁基体10の側面13に露出している。第2引き出し部25は、絶縁基体10の第2端12寄りに位置している。第2引き出し部25は、一端部が第2直線部22に接続され、他端部が絶縁基体10の側面13に露出している。なお、絶縁基体10の側面13における第1引き出し部24が露出している部位、および第2引き出し部25が露出している部位は、絶縁基体10の長手方向において、同じ位置にあってもよく、互いに異なる位置にあってもよい。
発熱抵抗体20は、特に発熱する領域である発熱領域を有していてもよく、例えば、接続部23が発熱領域とされていてもよい。接続部23を発熱領域とするには、接続部23の断面積を第1直線部21、第2直線部22、第1引き出し部24および第2引き出し部25の断面積よりも小さくして、接続部23の単位長さ当たりの電気抵抗値を大きくしてもよい。あるいは、接続部23における絶縁基体10の形成材料の含有量を、第1直線部21、第2直線部22、第1引き出し部24および第2引き出し部25における絶縁基体10の形成材料の含有量よりも大きくすることによって、接続部23の単位長さ当たりの電気抵抗値を大きくしてもよい。
発熱抵抗体20の第1直線部21、第2直線部22、第1引き出し部24および第2引き出し部25は、接続部23よりも断面積を大きくする、または絶縁基体10の形成材料の含有量を接続部23よりも小さくすることによって、単位長さ当たりの電気抵抗値が接続部23の電気抵抗値よりも低くなっていてもよい。
第1直線部21、第2直線部22、第1引き出し部24および第2引き出し部25は、無機導電体である炭化タングステン(WC)を主成分とし、窒化珪素(Si)を副成分とする構成であってもよい。第1直線部21、第2直線部22、第1引き出し部24および第2引き出し部25は、15質量%以上の窒化珪素を含有していてもよい。窒化珪素の含有量が増すにつれて、第1直線部21、第2直線部22、第1引き出し部24および第2引き出し部25の熱膨張率を、絶縁基体10を構成する窒化珪素の熱膨張率に近づけることができる。また、窒化珪素の含有量が40質量%以下である場合には、第1直線部21、第2直線部22、第1引き出し部24および第2引き出し部25の電気抵抗値が低くなるとともに安定する。したがって、第1直線部21、第2直線部22、第1引き出し部24および第2引き出し部25は、15~40質量%の窒化珪素を含有していてもよい。
第1引き出し部24は、絶縁基体10の内部から絶縁基体10の側面13に引き出される第1方向D1を有している。第1方向D1は、次のように定義される方向であってもよい。例えば図2に示すように、絶縁基体10の長手方向に垂直な断面を見たときに、第1引き出し部24は、絶縁基体10の外部に面する外側曲線部24a、および第1直線部21に接する内側曲線部24bを有している。第1方向D1は、外側曲線部24aの中点Maと、内側曲線部24bの中点Mbとを結ぶ仮想線L1が延びる方向として定義されてもよい。なお、以下では、仮想線L1を第1方向D1という場合がある。
第2引き出し部25は、絶縁基体10の内部から絶縁基体10の側面13に引き出される第2方向D2を有している。第2方向D2は、次のように定義される方向であってもよい。例えば図2に示すように、絶縁基体10の長手方向に垂直な断面を見たときに、第2引き出し部25は、絶縁基体10の外部に面する外側曲線部25a、および第2直線部22に接する内側曲線部25bを有している。第2方向D2は、外側曲線部25aの中点Naと、内側曲線部25bの中点Nbとを結ぶ仮想線L2が延びる方向として定義されてもよい。なお、以下では、仮想線L2を第2方向D2という場合がある。
絶縁基体10の断面を観察するには、コンピュータ断層撮影(CT)で断面観察したり、絶縁基体10を実際に切断して切断面を顕微鏡等で観察したりすればよい。また、中点Ma,Mb,Na,Nbの計測は、断面画像の外周線から算出すればよい。
本実施形態のヒータ1は、例えば図2に示すように、絶縁基体10の長手方向に垂直な断面を見たときに、第2方向D2と第1方向D1とがずれている。したがって、第1引き出し部24に突入電流が入力された場合に、第1引き出し部24に生じる不均一な温度分布に起因する応力が第2引き出し部25に伝播したとしても、第1方向D1と第2方向D2とが非平行であるため、応力が同一平面上に集中することが抑制できる。これにより、絶縁基体10と発熱抵抗体20との界面が破壊しにくくなる。ひいては、ヒータ1の耐久性および電気的接続の信頼性を向上させることができる。なお、第1方向D1と第2方向D2との間の角度(図2に示す角度α)は、例えば、0°より大きく30°より小さくてもよく、0°より大きく20°より小さくてもよく、0°より大きく10°より小さくてもよい。
また、例えば図1に示すように、第1引き出し部24と第2引き出し部25とが、絶縁基体10の長手方向における異なる部位に引き出されている場合には、応力が同一平面上に集中することを効果的に抑制することができる。このため、絶縁基体10と発熱抵抗体20との界面の破壊を効果的に抑制できる。ひいては、ヒータ1の耐久性および電気的接続の信頼性を効果的に向上させることができる。
以下、本開示の他の実施形態に係るヒータについて説明する。
図3は、本開示の他の実施形態に係るヒータを示す横断面図である。図3に示す横断面図は、図2に示した横断面図に対応する。
本実施形態のヒータ1Aは、上記実施形態のヒータ1に対して、第1引き出し部24および第2引き出し部25の構成が異なり、その他については、同様の構成であるので、同様の構成については詳細な説明を省略する。
本実施形態では、第1引き出し部24および第2引き出し部25は、例えば図3に示すように、絶縁基体10の長手方向に垂直な断面を見たときに、第1方向D1と第2方向D2とが交わる交点Pが、絶縁基体10の中心Cに対してずれている構成とされている。このように、絶縁基体10の長手方向に垂直な断面を見たときに、仮想線L1と仮想線L2との交点Pが、絶縁基体10の中心Cからずれていることにより、第1引き出し部24に突入電流が入力された場合に、第1引き出し部24において発生する応力が第2引き出し部25に伝播する過程で分散されやすくなる。これにより、応力が同一平面上に集中することを抑制でき、絶縁基体10と発熱抵抗体20との界面の破壊を抑制できる。ひいては、ヒータ1Aの耐久性および電気的接続の信頼性を向上させることができる。
図4は、本開示の他の実施形態に係るヒータを示す横断面図である。図4に示す横断面図は、図2に示した横断面図に対応する。
本実施形態のヒータ1Bは、上記実施形態のヒータ1に対して、第1引き出し部24および第2引き出し部25の構成が異なり、その他については、同様の構成であるので、同様の構成については詳細な説明を省略する。
本実施形態では、絶縁基体10の長手方向に垂直な断面を見たときに、第1引き出し部24または第2引き出し部25は、絶縁基体10の中心側よりも側面13側が細くなっている。すなわち、第1引き出し部24は、絶縁基体10の側面13に露出している面積よりも、第1直線部21に接している面積の方が大きくなっていてもよい。あるいは、第2引き出し部25は、絶縁基体10の側面13に露出している面積よりも、第2直線部22に接している面積の方が大きくなっていてもよい。これにより、発熱抵抗体20における第1引き出し部24と第1直線部21との接続部位、または第2引き出し部25と第2直線部22との接続部位において、単位面積当たりの応力を低減することができる。このため、絶縁基体10と発熱抵抗体20との界面への応力の集中を抑制でき、絶縁基体10と発熱抵抗体20との界面の破壊を抑制できる。ひいては、ヒータ1Bの耐久性および電気的接続の信頼性を向上させることができる。
ヒータ1Bは、絶縁基体10の長手方向に垂直な断面を見たときに、第1引き出し部24および第2引き出し部25のうちの少なくとも一方が、絶縁基体10の中心側よりも側面13側が細くなっている構成であってもよい。すなわち、ヒータ1Bは、例えば図4に示すように、第1引き出し部24および第2引き出し部25の両方が、絶縁基体10の中心側よりも側面13側が細くなっている構成であってもよい。このような構成によれば、絶縁基体10と発熱抵抗体20との界面への応力の集中を効果的に抑制できる。ひいては、絶縁基体10と発熱抵抗体20との界面の破壊を効果的に抑制でき、ヒータ1Bの耐久性および電気的接続の信頼性を効果的に向上させることができる。
図5は、本開示の他の実施形態に係るヒータを示す横断面図である。図5に示す横断面図は、図2に示した横断面図に対応する。
本実施形態のヒータ1Cは、上記実施形態のヒータ1に対して、第1直線部21および第2直線部22の構成が異なり、その他については、同様の構成であるので、同様の構成については詳細な説明を省略する。
本実施形態では、絶縁基体10の長手方向に垂直な断面を見たときに、第1直線部21は、長手方向DL1および短手方向DS1を有し、第2直線部22は、長手方向DL2および短手方向DS2を有している。また、本実施形態では、第1直線部21の短手方向DS1と第2直線部22の短手方向DS2とが、ずれており、第1直線部21の長手方向DL1と第2直線部22の長手方向DL2とが、ずれている。これにより、第1引き出し部24に突入電流が入力された場合、第1引き出し部24において発生し、第2引き出し部25に向かって伝播する応力が、絶縁基体10における第1直線部21と第2直線部22との間の領域で分散されやすくなる。それゆえ、応力が同一平面上に集中することを抑制でき、絶縁基体10と発熱抵抗体20との界面の破壊を抑制できる。ひいては、ヒータ1Cの耐久性および電気的接続の信頼性を向上させることができる。
ヒータ1Cは、第1直線部21の短手方向DS1と第1引き出し部24の第1方向D1とが非平行である、または、第2直線部22の短手方向DS2と第2引き出し部25の第2方向D2とが非平行である構成であってもよい。このような構成によれば、第1引き出し部24に突入電流が入力された場合、第1引き出し部24において発生し、第2引き出し部25に向かって伝播する応力が、第1引き出し部24と第1直線部21との接続部位、または第2直線部22と第2引き出し部25との接続部位で分散されやすくなる。これにより、応力が同一平面上に集中することを抑制でき、絶縁基体10と発熱抵抗体20との界面の破壊を抑制できる。ひいては、ヒータ1Cの耐久性および電気的接続の信頼性を向上させることができる。
ヒータ1Cは、第1直線部21の長手方向DL1と第1引き出し部24の第1方向D1とが略直交するように構成されていてもよい。このような構成によれば、第1引き出し部24の内側曲線部24bの長さを長くすることができる。これにより、発熱抵抗体20における第1直線部21と第1引き出し部24との接続部位において、単位面積当たりの応力を低減することができる。このため、絶縁基体10と発熱抵抗体20との界面への応力の集中を抑制し、絶縁基体10と発熱抵抗体20との界面の破壊を抑制することが可能になる。ひいては、ヒータ1Cの耐久性および電気的接続の信頼性を向上させることができる。
ヒータ1Cは、第2直線部22の長手方向DL2と第2引き出し部25の第2方向D2とが略直交するように構成されていてもよい。このような構成によれば、第2引き出し部25の内側曲線部25bの長さを長くすることができる。これにより、発熱抵抗体20における第2直線部22と第2引き出し部25との接続部位において、単位面積当たりの応力を低減することができる。このため、絶縁基体10と発熱抵抗体20との界面への応力の集中を抑制し、絶縁基体10と発熱抵抗体20との界面の破壊を抑制することが可能になる。ひいては、ヒータ1Cの耐久性および電気的接続の信頼性を向上させることができる。
図6は、本開示の他の実施形態に係るヒータを示す横断面図である。図6に示す横断面図は、図2に示した横断面図に対応する。本実施形態のヒータ1Dは、上記実施形態のヒータ1Cに対して、第1直線部21および第2直線部22の構成が異なり、その他については、同様の構成であるので、同様の構成については詳細な説明を省略する。
絶縁基体10の長手方向に垂直な断面を見たときに、第1直線部21および第2直線部22の断面形状は、本実施形態のヒータ1Dのように、卵形形状である構成であってもよい。このような構成であっても、上記実施形態のヒータ1Cと同様に、ヒータ1Dの耐久性および電気的接続の信頼性を向上させることができる。
図7は、本開示の他の実施形態に係るヒータを示す横断面図である。図7に示す横断面図は、図2に示した横断面図に対応する。本実施形態のヒータ1Eは、上記実施形態のヒータ1Cに対して、第1直線部21および第2直線部22の構成が異なり、その他については、同様の構成であるので、同様の構成については詳細な説明を省略する。
例えば図7に示すように、絶縁基体10の長手方向に垂直な断面を見たときに、第1直線部21および第2直線部22の断面形状は、長手方向DL1,DL2および短手方向DS1,DS2を有しているとともに、凹部21a,22aを有する断面形状である構成であってもよい。このような構成であっても、上記実施形態のヒータ1Cと同様に、ヒータ1Eの耐久性および電気的接続の信頼性を向上させることができる。また、本実施形態のヒータ1Eによれば、第1引き出し部24に突入電流が入力された場合、第1引き出し部24において発生し、第2引き出し部25に向かって伝播する応力を、凹部21a,22aで分散させることができる。このため、応力が同一平面上に集中することを抑制でき、絶縁基体10と発熱抵抗体20との界面の破壊を抑制できる。ひいては、ヒータ1Eの耐久性および電気的接続の信頼性を向上させることができる。
以下、本開示のグロープラグの実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図8は、本開示の一実施形態に係るグロープラグを示す縦断面図である。
本実施形態のグロープラグ2は、上記実施形態のヒータ1,1A,1B,1C,1D,1Eと、金属製保持部材30とを備えている。
金属製保持部材30は、ヒータ1,1A,1B,1C,1D,1Eの絶縁基体10を保持するための部材である。金属製保持部材30は、金属材料から成る筒状の部材であり、絶縁基体10の第2端12寄りの部位を囲むように取り付けられている。すなわち、筒状の金属製保持部材30の内側に棒状の絶縁基体10が挿入されている。金属製保持部材30は、発熱抵抗体20に電気的に接続されている。金属製保持部材30に用いられる金属材料としては、例えば、ステンレス、鉄(Fe)-ニッケル(Ni)-コバルト(Co)合金等が挙げられる。
金属製保持部材30とヒータ1,1A,1B,1C,1D,1Eとは、接合材40によって接合されている。接合材40は、金属製保持部材30と第2引き出し部25との間に、絶縁基体10を周方向に囲むように設けられている。接合材40が設けられていることによって、金属製保持部材30と発熱抵抗体20とが電気的に接続されている。
接合材40としては、ガラス成分を5~20質量%含んだ銀(Ag)-銅(Cu)ろう、AgろうまたはCuろう等を用いることができる。ガラス成分は絶縁基体10のセラミックスとの濡れ性が良く、摩擦係数が大きいために、接合材40と絶縁基体10との接合強度または接合材40と金属製保持部材30との接合強度を向上させることができる。
グロープラグ2は、電極金具50をさらに備えている。本実施形態のグロープラグ2では、電極金具50は、金属製保持部材30の内側に位置し、発熱抵抗体20の第1引き出し部24に電気的に接続するように取り付けられている。電極金具50は、金属製保持部材30との間で短絡が生じないように、金属製保持部材30の内周面から離れて保持されている。電極金具50は、金属材料から成り、電極金具50に用いられる金属材料としては、例えば、ニッケル、ステンレス等が挙げられる。
電極金具50は、種々の形態のものを用いることができる。電極金具50は、例えば図8に示すように、絶縁基体10の第2端12に被さるように取り付けられるキャップ部51と、外部の接続電極に電気的に接続される線状部52とを有していてもよい。電極金具50の線状部52は、外部の電源との接続における応力緩和のために設けられたコイル状部52aを有していてもよい。電極金具50は、発熱抵抗体20に電気的に接続されるとともに、外部の電源と電気的に接続される。外部の電源によって金属製保持部材30と電極金具50との間に電圧を加えることによって、金属製保持部材30および電極金具50を介して発熱抵抗体20に電流を流すことができる。
本実施形態のグロープラグ2によれば、上記のヒータ1,1A,1B,1C,1D,1Eを備えることにより、耐久性および電気的接続の信頼性に優れたグロープラグ2を提供することが可能になる。
以上、本開示の実施形態について詳細に説明したが、また、本開示は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。上記各実施形態をそれぞれ構成する全部または一部を、適宜、矛盾しない範囲で組み合わせ可能であることは、言うまでもない。
1,1A,1B,1C,1D,1E ヒータ
2 グロープラグ
10 絶縁基体
11 先端(第1端)
12 後端(第2端)
13 側面
20 発熱抵抗体
21 第1直線部
21a 凹部
22 第2直線部
23 接続部
24 第1引き出し部
24a 外側曲線部
24b 内側曲線部
25 第2引き出し部
25a 外側曲線部
25b 内側曲線部
30 金属製保持部材
40 接合材
50 電極金具
51 キャップ部
52 線状部
52a コイル状部

Claims (6)

  1. 長手方向を有する棒状の絶縁基体と、
    該絶縁基体の内部に設けられた発熱抵抗体と、を備えており、
    該発熱抵抗体は、第1直線部と、該第1直線部に連続し前記絶縁基体の側面に引き出された第1引き出し部と、前記第1直線部に沿って位置する第2直線部と、該第2直線部に連続し前記絶縁基体の側面に引き出された第2引き出し部と、前記第1直線部および前記第2直線部を接続する接続部と、を有しており、
    前記長手方向に垂直な断面を見たときに、
    前記第1引き出し部は、前記絶縁基体の内部から前記絶縁基体の側面に引き出される第1方向を有し、
    前記第2引き出し部は、前記絶縁基体の内部から前記絶縁基体の側面に引き出される第2方向を有し、
    該第2方向と前記第1方向とがずれており、
    前記長手方向に垂直な断面を見たときに、前記第1直線部および前記第2直線部は、楕円形状であり、該楕円形状の外周部に凹部を有していることを特徴とするヒータ。
  2. 長手方向を有する棒状の絶縁基体と、
    該絶縁基体の内部に設けられた発熱抵抗体と、を備えており、
    該発熱抵抗体は、第1直線部と、該第1直線部に連続し前記絶縁基体の側面に引き出された第1引き出し部と、前記第1直線部に沿って位置する第2直線部と、該第2直線部に連続し前記絶縁基体の側面に引き出された第2引き出し部と、前記第1直線部および前記第2直線部を接続する接続部と、を有しており、
    前記長手方向に垂直な断面を見たときに、
    前記第1引き出し部は、前記絶縁基体の内部から前記絶縁基体の側面に引き出される第1方向を有し、
    前記第2引き出し部は、前記絶縁基体の内部から前記絶縁基体の側面に引き出される第2方向を有し、
    該第2方向と前記第1方向とがずれており、
    前記長手方向に垂直な断面を見たときに、前記第1直線部および前記第2直線部は、長手方向の一方が他方よりも緩い曲率を有する卵形形状であることを特徴とするヒータ。
  3. 前記長手方向に垂直な断面を見たときに、
    前記第1方向と前記第2方向とが交わる交点は、前記絶縁基体の中心に対してずれていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒータ。
  4. 前記長手方向に垂直な断面を見たときに、
    前記第1引き出し部または前記第2引き出し部は、前記絶縁基体の中心側よりも側面側が細いことを特徴とする請求項1請求項3のいずれかに記載のヒータ。
  5. 前記長手方向に垂直な断面を見たときに、
    前記第1直線部および前記第2直線部は、長手方向および短手方向を有しており
    前記第1直線部の前記短手方向と前記第2直線部の前記短手方向とは、ずれており、前記第1直線部の前記長手方向と前記第2直線部の前記長手方向とは、ずれていることを特徴とする請求項1~請求項のいずれかに記載のヒータ。
  6. 請求項1~請求項のいずれかに記載のヒータと、前記ヒータを保持する金属製保持部材とを備えたグロープラグ。
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