JP6282526B2 - 非接触型温度センサ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば複写機、プリンタなどの定着装置に使用されるヒートロールの表面に接触することなく表面温度を検知することのできる非接触型温度センサに関するものである。
従来、この種の非接触型温度センサとして、耐熱性フィルム上に感熱素子を配置し、この耐熱性フィルムをヒートロール表面に近接させてヒートロールの対流熱を耐熱性フィルムで吸収して温度を検知するものが知られている。その一例として、特許文献1に記載された非接触型温度センサがある。特許文献1の非接触型温度センサは、感熱素子と、感熱素子と電気的に接続された一対の細幅金属板と、一対の細幅金属板を保持する環状の保持体とからなり、感熱素子が、細幅金属板により環状の保持体の開口部内の空間に保持されることを特徴としている。
特開2012−78253号公報
特許文献1の非接触型温度センサは、感熱素子が、細幅金属板により環状の保持体の開口部内の空間に保持されるので、ヒートロールなどの被検知体によって暖められた空気が感熱素子の周囲を通り抜けるためヒートロールなどの被検知体の温度を精度良く検知することができる、とされている。
ところが、特許文献1に従った構成の非接触型温度センサは、その使用中に環状の保持体が熱膨張することにより、温度検知の精度が欠けるおそれがある。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、環状の保持体に保持される一対の金属板により感熱素子を保持する非接触型温度センサ検知温度の精度を向上することを目的とする。
非接触型温度センサを使用すると、環状の保持体が熱膨張により幅が拡がり、この拡幅に引きずられて、一対の接続子3A,3Bの間隔も拡がる(図8(a),(b)を参照)。そうすると、感温体であるサーミスタ41と一対の接続子3A,3Bとを繋ぐリード線43A,43Bに引張り力が作用する。保持体は金属材料よりも線膨張係数の大きい樹脂により作製されているので、リード線43A,43Bには弾性域を超えて塑性変形による伸びが生じることがある。この状態から、温度が下がり保持体が元の幅に戻ると、各々のリード線43A,43Bは当初よりも長くなっているので、一対のリード線43A,43Bは、元の真直な配列に戻ることができず、サーミスタ41を中心にして概ねV字状に屈曲してしまう(図8(c)参照)。このように、サーミスタ41が当初の位置から位置ずれを起こすので、検知温度の精度が落ちることになる。しかも、ずれる位置が予測できるのであれば対処もできるが、屈曲する向きに規則性がないために、図8(c)のP1及びP2のいずれの向きにも屈曲する。
非接触型温度センサが加熱環境下で使用されるので、環状の保持体が拡幅するのは避けられない。そこで本発明の非接触型温度センサは、感温体と、感温体に電気的に接続される第1リード線及び第2リード線と、を有する感熱素子と、第1リード線及び第2リード線のそれぞれが電気的に接続され、幅方向に間隔を隔てて配置される第1接続子及び第2接続子と、厚さ方向に貫通する検知窓を内側に有する環状の検知部と、ホルダの厚さ方向の一方の側に、検知窓に対応して設けられる耐熱フィルムと、検知部に連なり第1接続子及び第2接続子を固定して保持する保持部と、を有するホルダと、を備え、感熱素子が、検知窓に配置され、かつ、第1リード線及び第2リード線が、癖付けされて感温体に接続されており、感温体は、第1リード線と第2リード線の各々が、第1接続子及び第2接続子に接続される位置よりも、耐熱フィルムに接近していることを特徴とする。
本発明の非接触型温度センサによると、感熱素子、第1リード線及び第2リード線が、癖付けされているので、リード線が塑性変形するまで伸びた後に、温度が下がったとしても、少なくとも、感熱素子は元の向きに戻ることができる。したがって、仮に感熱素子が位置ずれを起したとしても微少量であるから、検知温度の精度を確保することができる。
本発明の非接触型温度センサにおいて、第1リード線と第2リード線が階段状に癖付けされていることが好ましい。また、この場合、癖付けが、感温体を中心にして、幅方向に対称に階段状をなしていることがより好ましい。
さらに、第1リード線と第2リード線のそれぞれが、第1接続子又は第2接続子と接続され、幅方向に沿う第1真直部と、一端と他端を有し、第1真直部に一端が連なる、厚さ方向に沿う繋ぎ部と、繋ぎ部の他端に一端が連なるとともに他端が感温体に接続され、幅方向に沿う第2真直部と、を備えることで、階段状をなしており、第1真直部と第2真直部に比べて、繋ぎ部は、第1リード線及び第2リード線に生ずる引張力に対する剛性が大きい、ことが好ましい。この例として、第1真直部及び第2真直部が、繋ぎ部よりも軸線方向の寸法が大きいことが掲げられる。
本発明の癖付けとして、第1リード線と第2リード線がV字状をなしていてもよい。この形態においても、第1リード線と第2リード線は、感温体を中心にして、幅方向に対称にV字状をなしていることが好ましい。
本発明の非接触型温度センサは、被検知体に対向して配置され、第1接続子及び第2接続子に接続される位置よりも、感温体が被検知体に接近するように、第1リード線と第2リード線の各々が癖付けされることが好ましい。
また、本発明において、第1リード線が電気的に接続される第1接続子は、第1リード線が溶接される、周囲よりも幅広な第1接続端と、第2リード線が電気的に接続される第2接続子は、第2リード線が溶接される、周囲よりも幅広な第2接続端と、を備えることが好ましい。
本発明によれば、感熱素子、第1リード線及び第2リード線が、癖付けされているので、リード線が塑性変形するまで伸びた後に、温度が下がったとしても、感熱素子は元の向きに戻ることができる。したがって、仮に感熱素子が位置ずれを起したとしても微少量であるから、検知温度の精度を確保することができる。
第1実施形態における非接触型温度センサを示し、(a)は平面図、(b)は(a)のIb−Ib断面図、(c)は(a)のIc部の拡大図、(d)は(b)のId部の拡大図である。 図1の非接触型温度センサを示し、(a)は側面図、(b)は背面図、(c)は底面図、(d)のIId部の拡大図である。 熱膨張に伴う第1実施形態の感熱素子の挙動を示し、(a)は常温下の感熱素子、(b)は熱膨張時の感熱素子、(c)は熱膨張した後に常温に戻った感熱素子を示す。 第1実施形態の変形例を示し、(a)はリード線を階段状に癖付けする例を、(b)は耐熱フィルムと平行な方向に癖付けする例を、また、(c)はリード線にコイルばねを介在することで癖付けする例を示している。 リード線を階段状に癖付けしたことによる作用・効果を説明する図である。 第2実施形態における非接触型温度センサを示し、(a)は接続子の根元だけがホルダで保持される例を示し、(b)は(a)の接続子にばね性を付与した例を示し、(c)は(b)のVIc−VIc断面図を示している。 第2実施形態における他の非接触型温度センサを示し、ホルダの一部を接続子で代替する例を示している。 加熱により感熱素子が位置ずれする様子を示している。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態における非接触型温度センサ1は、環状の検知領域を備えるホルダ2と、ホルダ2に保持される一対の金属板からなる接続子3A、3Bと、その一対の接続子3A、3Bによって保持される感熱素子4とから構成されている。非接触型温度センサ1は、例えば、帯電像を用いた電子写真システムを応用した複写機、プリンタ及びファクシミリ装置の高温のヒートロールの表面温度を非接触で測定するのに用いられる。
[ホルダ2]
ホルダ2は、外形が矩形に形成されその内側が表裏を貫通する空隙とされる検知部10と、接続子3A,3と引出線47A,47Bの電気的な接続部分を保持する保持部20と、を備える。ホルダ2は、絶縁性の樹脂材料を射出成形することで一体に成形されている。接続子3A,3Bは、この射出成形のときに所定の位置に配置されることで、樹脂材料にインサート成形される。なお、非接触型温度センサ1において、検知部10が設けられる側を前(F)、保持部20が設けられる側を後(B)と定義する。
検知部10は、外周が環状のフレーム11と、フレーム11の内側の空隙である検知窓17と、を備える。そして、フレーム11は、検知窓17を隔てて対向する一対のアーム13A,13Bを備えており、接続子3A,3Bは、それぞれ、アーム13A,13Bに沿って配置される。アーム13A,13Bは、それぞれ、接続子3A,3Bを収容する収容溝14A,14Bを備えており、接続子3A,3Bは、検知部10において、その一部が収容溝14A,14Bに収容され、他の部分は検知窓17に露出する。接続子3A,3Bは、ホルダ2にインサート成形されるので、収容溝14A,14Bに収容された状態で、相当の力で保持されている。アーム13A,13Bは、それぞれ、その一部に内側に後退するベイ15A,15Bを備えており、接続子3A,3Bの接続端31A,31Bは、このベイ15A,15Bの内部に配置される。
検知窓17は、フレーム11の底面に貼り付けられている耐熱フィルム18で塞がれている。耐熱フィルム18は、例えばポリイミド樹脂により形成されている。感熱素子4は、サーミスタ41と、電極を介してサーミスタ41に接続される一対のリード線43A,43Bと、を備えている。リード線43A,43Bは、それぞれ、接続子3A,3Bに電気的に接続されている。リード線43A,43Bは、長さが同じであり、かつ、サーミスタ41に対して同じ傾斜角度を設けて接続されている。つまり、サーミスタ41はリード線43A,43Bに対して対称の中心に位置している。サーミスタ41は、耐熱フィルム18と間隔を設けて配置されており、耐熱フィルム18とは接触していない。しかも、サーミスタ41とリード線43A,43Bは、リード線43A,43Bと接続子3A,3Bの接続位置よりもサーミスタ41が耐熱フィルム18に接近するように、V字状に屈曲して配列されている。このように、本実施形態は、無負荷の感熱素子4が当初より真直ではなく屈曲しているところに特徴を有しており、特に、サーミスタ41に対してリード線43A,43BがV字状の形態を維持するように、サーミスタ41に対するリード線43A,43Bの接続部分の傾斜角を設けた接続されている。つまり、サーミスタ41、リード線43A,43Bは、V字状に癖付けされている。
保持部20は、接続子3A,3Bを固定するとともに、接続子3A,3Bと引出線47A,47Bの電気的な接続を確保する機能を有する。
保持部20は、アーム13A,13Bの収容溝14A,14Bに連なる保持溝21A,21Bが内部に形成されている。保持溝21A,21Bは、保持部20の後端の近くまで達している。接続子3A,3Bは、保持溝21A,21Bに圧入されることで、保持部20に固定される。
保持部20は、また、表裏を貫通する接続窓24A,24B、ねじ孔25が形成されている。接続窓24A,24Bは、保持溝21A,21Bに連なっている。また、接続窓24A,24Bは、接続子3A,3Bと引出線47A,47Bを接続するのに用いられる。引出線47A,47Bは、それぞれの接続端が接続窓24A,24Bに挿入され、接続子3A,3Bと溶接、はんだ付けなどの手段により、電気的に接続される。さらに、ねじ孔25は、非接触型温度センサ1を機器に取り付けるのに用いられる。
[接続子3A,3B]
接続子3A,3Bは、導電性を備える金属材料からなる板材を打抜いて形成される。
接続子3A,3Bは、ホルダ2の厚さ方向tの底面に近い側に配置され、収容溝14A,14B及び保持溝21A,21Bに収容、保持される。接続子3A,3Bは、帯状の形態をなしており、ホルダ2に保持されると、ベイ15A,15Bに配置される接続端31A,31Bを備えている。感熱素子4のリード線43A,43Bは、接続子3A,3Bの接続端31A,31Bに接続される。
接続子3A,3Bを構成する金属材料としては、ステンレス鋼、Fe−Ni合金などを用いることができる。
[感熱素子4]
感熱素子4は、サーミスタ41とリード線43A,43Bからなるが、サーミスタ41の具体的な構成は任意であり、ダイオード形サーミスタ、ビード形サーミスタ、チップサーミスタ及び薄膜サーミスタなど、公知のサーミスタを適用できる。
本実施形態のサーミスタ41は、その周囲が赤外線吸収性ガラスで被覆されている。
[作用・効果]
非接触型温度センサ1は、ヒートロールに近接して保持され、必要な温度測定回路を介して、ヒートロールの表面温度を非接触状態で測定して、温度検出信号を出力する。一般に、熱定着器のヒートロールは、その表面温度が約150℃〜200℃の範囲で使用されている。ヒートロール表面から放散される熱は、輻射、空気の対流及び空気を介する伝導によって、非接触型温度センサ1を加熱する。加熱された非接触型温度センサ1は、ホルダ2のフレーム11が熱膨張により拡幅する。しかし、複写機、プリンタなどの定着装置を長時間に亘って使用しないと、ヒートロールの温度が下がるので、ホルダ2の拡幅も解消される。
この拡幅、拡幅解消の過程における、感熱素子4の挙動を図3の(a)〜(c)に示す。
加熱前、つまり拡幅前の感熱素子4は、図3(a)に示すように、サーミスタ41とリード線43A,43BはV字状に屈曲する当初の形態をなしている。
加熱されると、ホルダ2が拡幅されるために、ホルダ2に保持されている接続子3A,3Bの間隔が広がり、リード線43Aとリード線43Bはそれぞれ引張り力を受ける。したがって、サーミスタ41とリード線43A,43Bは、図3(b)に示すように、真直に並ぶ方向に変形する。定着装置が使用されている間、感熱素子4はこの状態が維持される。
定着装置の使用が中止され、ヒートロールの温度が下がると、ホルダ2の拡幅が解消されるので、リード線43A,43Bが受けていた引張り力も解消されるので、感熱素子4は、図3(c)に示すように、癖付けされている当初のV字状に屈曲する形態に復帰する。
本実施形態に対して、図8(a)に示すように、当初よりサーミスタ41とリード線43A,43Bが真直であれば、加熱されても図8(b)に示すように真直ぐなままでリード線43A,43Bが張力を受ける。ヒートロールの温度が下がるとリード線43A,43Bの張力は解消されるが、このとき、感熱素子4は、図8(c)に示すように、位置P1と位置P2のいずれの位置にも変位し得る。この変位はサーミスタ41の位置ずれを意味しており、測定温度の精度を落とす。
以上に対して本実施形態は、低温時からの加熱、及び、高温時からの冷却、の双方の動く向きを誘導する癖付けがなされており、しかも、加熱中断後にサーミスタ41が復帰する位置が当初の位置であるから、位置ずれを起こさない。したがって、本実施形態によると、機器の昇温及び降温に伴って感熱素子が位置ずれするのを防ぐことにより、検知温度の精度を確保することができる。
本実施形態は、V字状の癖付けがホルダ2の厚さ方向に沿ってなされているために、感熱素子4は耐熱フィルム18に対して垂直な方向に変位する。この形態を採用すると、複写機、プリンタの立ち上げ昇温時など温度が低い場合に、図3(a)に示すように、感熱素子4が、耐熱フィルム18の図中、下方に配置されるヒートロール100の近くに配置される。一方、温度が高くなると、図3(b)に示すように、感熱素子4がヒートロール100から離れる。したがって、感熱素子4を、リード線43Aとリード線43Bの各々が、接続子3A及び接続子3Bに接続される位置よりも、耐熱フィルム18に接近させておけば、低温時の応答性が早くなるので複写機、プリンタの制御に対して有利である。
次に、ヒートロールの回転に伴う風によって、サーミスタ41の周囲の空気が攪拌されるため、サーミスタ41に対する対流に基づく熱の伝導に乱れが生じるおそれがあり、そうすると、ヒートロールの表面温度の測定が正しく行われなくなる恐れがある。ところが、本実施形態の非接触型温度センサ1は、サーミスタ41とヒートロールの間に耐熱フィルム18が介在するので、風の影響を排除しながら、耐熱フィルム18を透過したヒートロールからの輻射に基づく赤外線を赤外線吸収性ガラスで吸収することによって、サーミスタ41を介してヒートロールの表面温度を正しく測定することができる。輻射以外の要因によるヒートロールからの熱伝導は、耐熱フィルム18を加熱しながらサーミスタ41に到達してその温度上昇を助長する。
[感熱素子4の癖付けの変形例]
以上説明した感熱素子4は、サーミスタ41とリード線43A,43Bが、リード線43A,43Bと接続子3A,3Bの接続位置よりもサーミスタ41が耐熱フィルム18に接近するように、V字状に屈曲している。他に、図4(a)に示すように、リード線43A,43BをV字状ではなく階段状に屈曲させることもできる。この階段状に屈曲させることによる効果は、後述する。
また、図4(b)に示すように、リード線43A,43Bと接続子3A,3Bの接続位置よりもサーミスタ41を前方(又は後方)にずらして、V字状又は階段状に屈曲させることもできる。
リード線43A,43Bの癖付けは、以上の説明に限らない。他の例を、図4(c)を参照して説明する。
この例は、図4(c)に示すように、感熱素子4が、コイルばね45A,45Bを要素に含むリード線43A,43Bを用いるところに特徴を有しており、他の部分は以上説明した第1実施形態と同じ構成を採用することができる。なお、リード線43A,43Bは寸法、材質及びコイルばね45A,45Bを含めた仕様が同じである。
本変形例による感熱素子4は、加熱前(常温)は、リード線43A,43Bに外的な要因による負荷が生じておらず、コイルばね45A,45Bは縮んでいる。
非接触型温度センサ1が加熱されると、前述したように、リード線43Aとリード線43Bはそれぞれ引張り力を受け、コイルばね45A,45Bは伸びる。定着装置が使用されている間、感熱素子4はコイルばね45A,45Bが伸びた状態が維持されるが、サーミスタ41の位置は変わらない。
定着装置の使用が中止され、ヒートロールの温度が常温まで下がると、リード線43A,43Bが受けていた引張り力も解消されるので、感熱素子4は、コイルばね45A,45Bは元の状態まで縮むが、サーミスタ41の位置は変わらない。
以上のように、リード線43A,43Bにコイルばね45A,45Bを設けることにより、非接触型温度センサ1が加熱を経る前後のサーミスタ41の位置が変わらない。したがって、非接触型温度センサ1の使用を継続しても、検知温度の精度を確保することができる。
以上説明した変形例の中で、図4(a)に示した階段状にリード線43A,43Bを癖付けした例の作用・効果を、図5を参照して説明する。
図5(a)において、リード線43A,43Bの中で、破線で囲った階段状に癖付けされた部分は、囲った以外の真直ぐな部分に比べて、リード線43A,43Bに生ずる引張力に対する剛性が大きく変形しづらい。つまり、図5(b)に示すように、階段状に癖付けされた部分は、繋ぎ部431を介して接続される真直部432,433にかかる引張り力F1の位置がずれている。したがって、引張り力Fは、繋ぎ部431において回転力Fが抵抗として生じる。
非接触型温度センサ1が加熱されると、図5(c)に示すように、リード線43A,43Bは、主に真直部432,433に曲げが生じることで、感熱素子4が位置ずれを起こす。
温度が低くなると、図5(a)の元の状態に戻るが、繋ぎ部431を含む階段状の部分は、引張り力Fに対する抵抗である回転力Fを受けるので、元の状態に戻りやすい。
階段状に癖付けする効果は、屈曲部分の角度が直角に限らず、繋ぎ部431が真直部432,433に所定の角度で傾いていても得ることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態による非接触型温度センサ1A〜1Cを、図6,図7を参照して説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成要素には、図6,図7に第1実施形態と同じ符号を付している。
第1実施形態は、接続子3A,3Bの全長の半分程度がホルダ2の保持部20に固定、保持されているので、ホルダ2の熱膨張の影響を受けて接続子3A,3Bの間隔が広くなりやすい。そこで、第2実施形態の非接触型温度センサ1Aでは、図6(a)に示すように、接続子3A,3Bをホルダ2で保持する範囲を狭くして、ホルダ2が熱膨張しても接続子3A,3Bの間隔が広がりにくい構造を採用する。具体的には、接続子3A,3Bの根元の部分だけを保持部20で保持する。接続子3A,3Bは、保持部20で保持される部位を除いて、大部分がフレーム11に拘束されていないので、熱膨張によりホルダ2が拡幅しても、接続子3A,3Bの間隔が広がるのを最小限に抑えることができる。したがって、非接触型温度センサ1Aを継続して使用しても、検知温度の精度を確保することができる。
図6(b),(c)は、非接触型温度センサ1Aよりも接続子3A,3Bの間隔が広がるのを抑えることのできる非接触型温度センサ1Bを示している。
非接触型温度センサ1Bは、接続子3A,3Bに幅方向wに対するばね性を付与することにより、ホルダ2が熱膨張したとしても、接続子3A,3Bの間隔が広がるのが、接続子3A,3Bに接続されている感熱素子4によって規制される。
非接触型温度センサ1Bは、この作用を得るために、接続子3Aを以下のように構成する。なお、接続子3Bも接続子3Aと同様の構成を有しているので、接続子3Aを例に説明する。接続子3Aは、金属板を所定の形状に打ち抜いた後に曲げ加工することにより形成される。接続子3Aは、長手方向の大部分を占めるばね部32Aと、ばね部32Aの一方端に連なり、リード線43Aを介して感熱素子4を接続する接続端31Aと、ばね部32Aの他方端に連なり、保持部20に保持される保持部33Aと、を備えている。接続端31Aは、その平面がばね部32Aに対して直交するように、ばね部32Aとの境界部が折り曲げられている。保持部33Aも接続端31Aと同様に、その平面がばね部32Aに対して直交するように折り曲げられている。
以上のように成形された接続子3A,3Bは、ばね部32A,32Bの平面がホルダ2の厚さ方向t(図6(c))に沿うように、ホルダ2に保持される。したがって、接続子3A,3Bは、ホルダ2の幅方向wに対する剛性が低いので、ホルダ2が熱膨張により幅方向wに拡幅したとしても、接続されている感熱素子4によって規制されることにより、接続子3A,3Bの間隔が広がるのが阻止される。
ここで、感熱素子4は、常温において、リード線43A,43Bに緩みが生じないように、接続子3A,3Bに接続される。リード線43A,43Bに緩みがあると、ばね部32A,32Bのばね性を有効に利用することができないからである。加熱によりリード線43A,43Bに生ずる張力により、リード線43A,43Bが破断したり、リード線43A,43Bとサーミスタ41及び接続子3A,3Bとの接続部分が剥離したりしないように、接続子3A,3Bのばね力及び感熱素子4の仕様、接続条件を考慮することが必要である。
なお、ばね部32A,32Bは、互いに平行に配置される例を示しているが、ばね性が得られるのであれば、平行に限るものではない。
図7は、保持部20による接続子3A,3Bの拘束を抑えることのできる他の手段を備える非接触型温度センサ1Cを示している。非接触型温度センサ1Cは、フレーム11のアーム13A,13Bに接続子3A,3Bの機能を持たせるために、フレーム11のアーム13A,13Bの部分を導電性の金属材料で構成し、この接続子3A,3Bに感熱素子4のリード線43A,43Bを接続する。この構成によっても、接続子3A,3Bは、根元部分だけが保持部20に保持されるので、熱膨張によりホルダ2が拡幅しても、接続子3A,3Bの間隔が広がるのを最小限に抑えることができる。したがって、非接触型温度センサ1を継続して使用しても、検知温度の精度を確保することができる。
非接触型温度センサ1Cにおいても、非接触型温度センサ1Bと同様に、接続子3A,3Bにばね性を付与することもできる。
以上、本発明の好適な形態を説明したが、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記の実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
例えば、第2実施形態は第1実施形態と独立するものとして説明したが、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせることもできる。
1 非接触型温度センサ
1A〜1C 非接触型温度センサ
2 ホルダ
3A,3B 接続子
4 感熱素子
10 検知部
11 フレーム
13A,13B アーム
14A,14B 収容溝
15A,15B ベイ
17 検知窓
18 耐熱フィルム
20 保持部
21A,21B 保持溝
24A,24B 接続窓
25 ねじ孔
31A,31B 接続端
32A,32B ばね部
33A,33B 保持部
41 サーミスタ
43A,43B リード線
45A,45B コイルばね
47A,47B 引出線
100 ヒートロール
431 繋ぎ部
432,433 真直部

Claims (9)

  1. 感温体と、前記感温体に電気的に接続される第1リード線及び第2リード線と、を有する感熱素子と、
    前記第1リード線及び前記第2リード線のそれぞれが電気的に接続され、幅方向に間隔を隔てて配置される第1接続子及び第2接続子と、
    厚さ方向に貫通する検知窓を内側に有する環状の検知部と、前記検知部に連なり前記第1接続子及び第2接続子を固定して保持する保持部と、を有するホルダと、
    前記ホルダの前記厚さ方向の一方の側に、前記検知窓に対応して設けられる耐熱フィルムと、を備え、
    前記感熱素子が、前記検知窓に配置され、かつ、前記第1リード線及び前記第2リード線が、癖付けされて前記感温体に接続されており
    前記感温体は、前記第1リード線と前記第2リード線の各々が前記第1接続子及び前記第2接続子に接続される位置よりも、前記耐熱フィルムに接近している、
    ことを特徴とする非接触型温度センサ。
  2. 前記癖付けが
    記第1リード線と前記第2リード線の各々が階段状をなしている、
    請求項1に記載の非接触型温度センサ。
  3. 前記第1リード線と前記第2リード線は、
    前記感温体を中心にして、前記幅方向に対称に階段状をなしている、
    請求項2に記載の非接触型温度センサ。
  4. 前記第1リード線と前記第2リード線のそれぞれが、
    前記第1接続子又は前記第2接続子と接続され、前記幅方向に沿う第1真直部と、
    一端と他端を有し、前記第1真直部に一端が連なる、前記厚さ方向に沿う繋ぎ部と、
    前記繋ぎ部の前記他端に一端が連なるとともに他端が前記感温体に接続され、前記幅方向に沿う第2真直部と、を備えることで、階段状をなしており、
    前記第1真直部と前記第2真直部に比べて、前記繋ぎ部は、前記第1リード線及び前記第2リード線に生ずる引張力に対する剛性が大きい、
    請求項3に記載の非接触型温度センサ。
  5. 前記第1真直部及び前記第2真直部は、前記繋ぎ部よりも軸線方向の寸法が大きい、
    請求項4に記載の非接触型温度センサ。
  6. 前記癖付けが、
    前記第1リード線と前記第2リード線がV字状をなしている、
    請求項1に記載の非接触型温度センサ。
  7. 前記第1リード線と前記第2リード線は、
    前記感温体を中心にして、前記幅方向に対称にV字状をなしている、
    請求項6に記載の非接触型温度センサ。
  8. 被検知体に対向して配置され、
    前記第1接続子及び前記第2接続子に接続される位置よりも、前記感温体が前記被検知体に接近するように、前記第1リード線と前記第2リード線の各々が癖付けされる、
    請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の非接触型温度センサ。
  9. 前記第1接続子は、前記第1リード線が接続される、周囲よりも幅広な第1接続端と、
    前記第2接続子は、前記第2リード線が接続される、周囲よりも幅広な第2接続端と、
    を備える、
    請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の非接触型温度センサ。
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