JP2013169174A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】水田補助車輪を装着した状態で畦畔側での代掻き作業を容易に行える作業車両を提供する。
【解決手段】本願発明の作業車両は、トラクタ1のエンジン5からの駆動力によって進行方向に回転する複数の耕耘爪40と、耕耘爪40を上方より覆うロータリカバー41と、ロータリカバー41の後端部中央から左右一方向側へオフセットした位置に取付けられた左右揺動部51と、中央部を左右揺動部51に取付け、機体の前後進方向に回動可能なリヤカバー43とを備える。そして、左右揺動部51のオフセット側であるロータリ耕耘機24の左右一方向側を、走行機体2よりも車幅方向外側に突出させている。
【選択図】図5

Description

本願発明は、耕耘作業を行うロータリ耕耘機やプラウといった対地作業機を牽引する作業車両に関するものである。
従来、作業車両の一例であるトラクタは、走行機体の後部にリンク機構を介して装着されたロータリ耕耘機などを備えている。また、ロータリ耕耘機は、トラクタからの駆動力によって回転する耕耘爪、耕耘爪を上方及び前方から覆うロータリカバー、耕耘爪の後部を覆うリヤカバー、リヤカバーの下端部に固設された整地レベラーなどで構成されている。そして、耕耘爪を回転させて圃場の土の耕耘作業を行って不整地となった耕耘土を整地レベラーで平坦化させていた。しかし、リヤカバーが前後方向(機体の進行方向)にのみ回動するため、リヤカバーは前後回動することで進行方向の起伏に対しては追随可能であるが、車幅方向(進行方向と直交する方向)の起伏に対しては追随することができず、整地する耕耘土の土厚が不均一となってしまうという問題があった。
そこで、特許文献1のように、ロータリカバーの後端部の略中央に取付けられた車幅方向に回動可能な左右揺動部(支点軸)と、中央部を左右揺動部(支点軸)に固設されたリヤカバー回動軸と、リヤカバー回動軸に取付けられたリヤカバーと、リヤカバーの下端部に連結された整地レベラーを備えるロータリ作業機が開示されている。この技術によると、リヤカバーは、機体の前後左右方向に自在に傾動することができるため、整地レベラーが複雑な起伏の地形に追随することができ、耕耘土を均一の厚さで整地することを可能にする。
特開平10−56803号公報
しかし、この特許文献1の技術では、トラクタの車幅とロータリ耕耘機の左右幅寸法とが略同じに設定されているため、畦畔側を耕耘する場合には畦畔の際までトラクタを幅寄せする必要があり、トラクタの車輪が畦畔に近接して耕耘作業が行い難いという問題があった。加えて、トラクタの車輪外側に水田補助車輪を装着した状態においては、トラクタがさらに畦畔側から離れるため、畦畔側での代掻き作業が行い難く、作業効率が悪いという問題もあった。
そこで、本願発明は、上記のような問題を解消した作業車両を提供することを技術的課題とするものである。
請求項1に記載の発明は、エンジンを搭載した走行機体にリンク機構を介して昇降可能に装着されたロータリ耕耘機を備えている作業車両であって、前記ロータリ耕耘機は、回転駆動するロータリ軸に設けた耕耘爪と、前記耕耘爪の上方を覆うロータリカバーと、前記ロータリカバーの後部側に支点軸を介して左右揺動可能に設けられたリヤカバーとを備えており、前記支点軸は、前記走行機体の車幅中心に対して左右一方側にオフセットして配置され、前記ロータリ耕耘機において前記支点軸のオフセット側である左右一方側は前記走行機体から左右外側に突出していることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記ロータリ軸の一端側に駆動入力用のチェンケースを設け、前記チェンケースと反対側に、前記ロータリ耕耘機の前記左右突出側が位置していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記ロータリ耕耘機の少なくとも左右一方側に、前記リヤカバーの前記支点軸回りの左右揺動を規制するストッパー部が設けられていることを特徴とする。
エンジンを搭載した走行機体にリンク機構を介して昇降可能に装着されたロータリ耕耘機を備えている作業車両であって、前記ロータリ耕耘機は、回転駆動するロータリ軸に設けた耕耘爪と、前記耕耘爪の上方を覆うロータリカバーと、前記ロータリカバーの後部側に支点軸を介して左右揺動可能に設けられたリヤカバーとを備えており、前記支点軸は、前記走行機体の車幅中心に対して左右一方側にオフセットして配置され、前記ロータリ耕耘機において前記支点軸のオフセット側である左右一方側は前記走行機体から左右外側に突出しているから、ロータリ耕耘機の左右突出側を畦畔側に向けることで、トラクタを畦畔の際まで幅寄せすることなく、畦畔での耕耘作業を容易に行える。同様に、トラクタの車輪外側に水田補助車輪を装着した状態であっても、最大車幅よりもロータリ耕耘機(代掻きハロー)の左右一方側に突出しているから、ロータリ耕耘機(代掻きハロー)の左右突出側を畦畔側に近付けることで、畦畔側での代掻き作業を容易に行える。
前記ロータリ軸の一端側に駆動入力用のチェンケースを設け、前記チェンケースと反対側に、前記ロータリ耕耘機の前記左右突出側が位置しているから、畦畔側での耕耘作業において、畦畔に近い側に前記ロータリ耕耘機の前記左右突出側が位置し、畦畔から遠い側にチェンケースが位置する。すなわち、畦畔側での耕耘作業時に、チェンケースを畦畔に突き当てるおそれがない。
前記ロータリ耕耘機の少なくとも左右一方側に、前記リヤカバーの前記支点軸回りの左右揺動を規制するストッパー部が設けられているから、ストッパー部の存在によってリヤカバーの左右揺動範囲を規制でき、例えば畦畔側での代掻き作業時にリヤカバーが大きく揺動して畦畔に突き当たるおそれを少なくできる。
本願発明の一例であるトラクタの側面図である。 トラクタの平面図である。 作業機用昇降機構の概略側面図である。 作業機用昇降機構の概略平面図である。 ロータリ耕耘機の背面図である。 ロータリ耕耘機の平面図である。 ロータリ耕耘機の右側面図である。 ロータリ耕耘機の背面斜視図である。 トラクタの油圧回路図である。 畦畔側での代掻き作業の様子を示すトラクタの平面図である。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図5を参照しながら、作業車両の一例であるトラクタ1の概略構造について説明する。図1及び図2に示すように、トラクタ1の走行機体2は、左右一対の前車輪3と左右一対の後車輪4とで支持されている。前記走行機体2の前部に搭載したエンジン5にて後車輪4及び前車輪3を駆動することにより、トラクタ1は前後進走行するように構成される。エンジン5はボンネット6にて覆われる。また、前記走行機体2の上面にはキャビン7が設置されている。該キャビン7の内部には、操縦座席8と、かじ取りすることによって前車輪3の操向方向を左右に動かす操縦ハンドル9とが設置されている。キャビン7の外側部には、オペレータが乗降するステップ10が設けられ、該ステップ10より内側で且つキャビン7の底部より下側には、エンジン5に燃料を供給する燃料タンク11が設けられている。
図1及び図2に示すように、キャビン7内にある操縦ハンドル9は、操縦座席8の前方に位置する操縦コラム60上に設けられている。操縦コラム60の右方には、エンジン5の回転速度を調節するためのスロットルレバー67と、走行機体2を制動操作するための左右ブレーキペダル61とが設けられている。操縦コラム60の左方にはクラッチペダル62が配置されている。操縦座席8の右側コラム上には、ロータリ耕耘機24の高さ位置を手動で変更調節するための作業機昇降レバー63、PTO変速レバー64、ロータリ耕耘機24の目標左右傾斜角度(左右傾斜角度の基準)を予め設定するための傾斜設定器68、及びロータリ耕耘機24の目標耕耘深さを予め設定するための耕深設定器69等が配置されている。傾斜設定器68及び耕深設定器69は、その摘みの位置を連続的又は段階的に変更可能に構成されている。操縦座席8の左側コラム上には走行変速レバー65が配置され、操縦座席8の左側コラムの前方にはデフロックペダル66が配置されている。
図1〜図4に示すように、前記走行機体2は、前バンパ12及び前車軸ケース13を有するエンジンフレーム14と、エンジンフレーム14の後部にボルトにて着脱自在に固定する左右の機体フレーム16とにより構成される。機体フレーム16の後部には、前記エンジン5の回転を適宜変速して後車輪4及び前車輪3に伝達するためのミッションケース17が連結されている。後車輪4は、ミッションケース17の外側面から外向きに突出するように装着された後車軸ケース18を介して取付けられている。
図3及び図4に示すように、前記ミッションケース17の後部上面には、作業機としてのロータリ耕耘機24を昇降動する油圧式の作業機用昇降機構20が着脱可能に取付けられている。ロータリ耕耘機24は、ミッションケース17の後部に、一対の左右ロワーリンク21及びトップリンク22からなる3点リンク機構を介して連結される。左右ロワーリンク21の前端側は、ミッションケース17の後部の左右側面にロワーリンクピン25を介して回動可能に連結されている。トップリンク22の前端側は、作業機用昇降機構20の後部側に設けられたトップリンクヒッチ26に、トップリンクピン27を介して連結されている。更に、ミッションケース17の後側面には、ロータリ耕耘機24にPTO駆動力を伝達するためのPTO軸23が後ろ向きに突設されている。
図3及び図4に示すように、油圧式の作業機用昇降機構20には、単動形の昇降制御油圧シリンダ28(詳細は後述する)にて回動する一対の左右リフトアーム29が設置されている。左側のロワーリンク21及びリフトアーム29は、左リフトロッド30を介して連結されている。右側のロワーリンク21及びリフトアーム29は、右リフトロッド31及びこれの一部を形成する傾斜制御アクチュエータとしての複動形の傾斜制御油圧シリンダ32、及び該傾斜制御油圧シリンダ32のピストンロッド33とを介して連結されている。図1に示すように、ロータリ耕耘機24における下リンクフレーム35の前端と左右一対のロワーリンク21とは、下ヒッチピン35aを介して連結されている。トップリンク22の各後端側と上リンクフレーム34の前端側とは、上ヒッチピン34aを介して連結されている。
図9はトラクタ1の油圧回路70を示している。該油圧回路70には、エンジン5の回転力にて作動する作業機用油圧ポンプ71を備える。作業機用油圧ポンプ71は、作業機用昇降機構20における昇降制御油圧シリンダ28に作動油を供給制御するための上昇制御電磁弁72及び下降制御電磁弁73と、傾斜制御油圧シリンダ32に作動油を供給制御するための傾斜制御電磁弁74とに、分流弁75を介して接続されている。
上昇制御電磁弁72又は下降制御電磁弁73の切換駆動によって昇降制御油圧シリンダ28が伸縮動し、リフトアーム29及び左右両ロワーリンク21が共に上下動する。その結果、ロータリ耕耘機24が昇降動することになる。また、傾斜制御電磁弁74の切換駆動によって傾斜制御油圧シリンダ32が伸縮動し、右側のロワーリンク21がロワーリンクピン25を支点に上下動する。その結果、ロータリ耕耘機24が走行機体2に対して左右に傾動することになる。なお、油圧回路70には、リリーフ弁や流量調整弁、チェック弁、オイルクーラ、オイルフィルタ等も備えている。
図1、図2及び図5に示すように、ロータリ耕耘機24は、PTO駆動力を伝達するギヤケース46、横長筒状のメインビーム36、メインビーム36の左右側端部に上端側を連結したチェンケース37及び軸受板38(サイドフレーム)、チェンケース37及び軸受板38の下端側に回転可能に軸支されたロータリ軸39、ロータリ軸39に着脱可能に取付けられた複数の耕耘爪40、耕耘爪40の回転軌跡の上方を覆うロータリカバー41、耕耘爪40の回転軌跡の左右側方を覆う左右サイドカバー42、耕耘爪40の回転軌跡の後方を覆い、左右揺動部(支点軸)51を介して左右揺動可能に設けられたリヤカバー43、リヤカバー43の後端部に回動自在に軸支された整地レベラー47を備えている。
そして、ロータリ耕耘機24は、走行機体2の車幅に対し、左右一方向の外側に向けて突出している。ロータリ耕耘機24の突出側においては、前記走行機体2の最大車幅よりも外側の部分を耕耘できる。そのため、車幅方向の作業可能領域は、走行機体2の最大車幅に制限されない。これにより、畦畔側での耕耘作業時に、ロータリ耕耘機24の左右突出側を畦畔側に向けることで、走行機体2を畦畔の際まで幅寄せする必要がなく、走行機体2と畦畔との間に充分な間隔を保てる。したがって、畦畔側での耕耘作業を容易に行える。図10は、トラクタ1の車輪外側に水田補助車輪110を装着した状態での、畦畔側における代掻き作業の様子を示している。このとき、整地レベラー47の畦畔側の延長部98は、整地レベラー47両端部を軸心として機体垂直方向に跳ね上げ、不使用状態にしている。ロータリ耕耘機(代掻きハロー)24の突出側は、水田補助車輪110を装着した走行機体2の車幅よりも、左右一方向の外側に向けて突出している。すなわち、トラクタ1の車輪外側に水田補助車輪110を装着した状態であっても、ロータリ耕耘機(代掻きハロー)24の突出側を畦畔側に向けることで、畦畔側での代掻き作業を容易に行える。
走行機体2と畦畔との間に充分な間隔を保てることにより、畦畔側に耕耘土が寄って畦畔側の整地面が高くなってしまうのを防ぐこともできる。同時に、走行機体2が畦畔に乗り上げ、畦畔を車輪で壊してしまうおそれもなくすことができる。
図1、図2、図5、図8を参照しながら、ロータリ耕耘機24の構造及び取付けについて説明する。メインビーム36の左右中央部には、PTO軸23からの駆動力を入力するためのギヤケース46が配置されている。PTO軸23とギヤケース46前面側のPTO入力軸46aとは、両端に自在継手を有する伸縮自在な伝動軸46bを介して連結されている。ギヤケース46はベベルギヤを内蔵しており、PTO軸23から伝達されたPTO駆動力を、PTO軸23の直交方向(車幅方向)に伝達する。
メインビーム36内には回転軸を設けており、ギヤケース46内にてPTO軸23の直交方向に伝達されたPTO駆動力を、ロータリ軸39の一端側に設けたチェンケース37内に伝達する。チェンケース37は、上端側と下端側にスプロケットを内装している。そして、2つのスプロケットをチェンにて回転可能に連結している。回転軸に伝達されたPTO駆動力は、チェンケース37を介してロータリ軸39に伝達される。すなわち、PTO軸23から伝達される駆動力は、ギヤケース46内のベベルギヤ、メインビーム36内の回転軸、チェンケース37に内蔵された上端側スプロケット、チェン及び下端側スプロケットを介してロータリ軸39に伝達され、図1及び図7において反時計方向に耕耘爪40を回転させる。
図10に示すように、ロータリ耕耘機24は、チェンケース37の車幅方向反対側に突出するように設けられている。先に述べたとおり、畦畔側での耕耘作業においては、ロータリ耕耘機24の左右突出側を畦畔側に向けて作業を行う。つまり、畦畔に近い側にロータリ耕耘機24の左右突出側が位置し、チェンケース37は畦畔から遠い側に位置する。これにより、畦畔側での耕耘作業時に、前記チェンケース37を畦畔に突き当てて破損するおそれがなくなる。
図6及び図8に示すように、耕耘爪40を上方から覆うようにロータリカバー41を備える。ロータリカバー41は、耕耘土の跳ね上がりを防止するためのものである。図2及び図5に示すように、上リンクフレーム34は、ギヤケース46及び下リンクフレーム35にボルト締結されている。下リンクフレーム35は、メインビーム36に一体的に連結されている。また、ロータリカバー41の上面に、一対のリブ48を溶接により設けている。前記一対のリブ48と下リンクフレーム35とを、ボルト締結する。すなわち、メインビーム36とロータリカバー41とは、上リンクフレーム34及び下リンクフレーム35を介して、一体的に連結される。
また、図7及び図8に示すように、ロータリ耕耘機24の少なくとも左右一方向側の端には、揺動ストッパー部49を設けている。前記揺動ストッパー部49は、金属製のステー49aと、リヤカバー43上端部のリヤカバー回動軸50の軸端に延設された揺動ストッパー49bからなる。前記ステー49aには、ボルト貫通孔と、前記揺動ストッパー49bを遊嵌させるための長孔49cとを設けている。前記長孔49cは、機体上下方向に延びて直線的に形成される。前記ステー49aを、前記長孔49cが機体後方側に位置するように、軸受板(サイドフレーム)38の後端上部にボルト締結する。前記長孔49cに前記揺動ストッパー49bを車幅方向内側から遊嵌させることにより、リヤカバー43の左右揺動を、長孔49cの範囲内に規制することができる。すなわち、畦畔側での代掻き作業時に、リヤカバー43が大きく揺動して畦畔に突き当たるおそれを低減できる。
次に、図6及び図8を参照しながら、リヤカバー43の詳細な構造及び詳細な取付けについて説明する。左右揺動部51は金属製であり、回動部52、基板53、取付け板54、揺動部材55で構成されている。回動部52は、円筒状の外筒52aに軸状の回動軸52bを回動自在に内装している。回動軸52bと外筒52aとの間は、作動油によってスベリ軸受を形成する。回動部52は、基板53上に取付け板54を用いて固設する。外筒52aの外周面に沿うように切り欠かれた2つの取付け板54を、外筒52aの長手方向に一定間隔で配置し、取付け板54の下端を基板53に溶接により固設する。揺動部材55は、その略中央部に前記回動軸52bの貫通孔を形成している。前記貫通孔には、回動軸52bを嵌合させて溶接などで固設する。
そして、リヤカバー回動軸50の中央部外周には、円筒部50aが被嵌されている。円筒部50aは金属製であり、リヤカバー回動軸50を回動自在に支持する。円筒部50aとリヤカバー回動軸50との間は、作動油によってスベリ軸受を形成している。円筒部50aの外周には、連結板50bを固定する。連結板50bは、その略中央部に切り欠きを形成している。そして、連結板50bの下端面を、円筒部50aの外周に溶接などで固設する。
基板53の四隅にはボルト締結用の貫通孔が形成されており、前記基盤を介して、左右揺動部51をロータリカバー41にボルト締結する。また、揺動部材55と連結板50bとをボルト締結することにより、左右揺動部51をリヤカバー43に取付ける。すなわち、左右揺動部51は、揺動部材55にてリヤカバー回動軸50と着脱自在に取付けられている。
上記の構造により、リヤカバー回動軸50は、円筒部50aに対し機体前後進方向に回動可能である。加えて、リヤカバー回動軸50は、左右揺動部51の回動軸52bを軸心として、車幅方向にも回動可能である。すなわち、リヤカバー43は、ロータリカバー41に対して、上下方向(機体前後進方向)に回動可能であるとともに、左右方向(車幅方向)にも回動可能である。また、左右揺動部51は、ロータリカバー41にボルト締結されているため、ボルトを取り外すことによって各構成部材の交換を容易に行える。
図5及び図6に示すように、前記左右揺動部51は、リヤカバー43の車幅方向中心に位置しており、ロータリカバー41の車幅方向中心(機体の車幅中心)からはオフセットした位置に取付けられる。オフセットの方向は、前記ロータリ耕耘機24の左右一方向の突出側である。これにより、リヤカバー43の車幅方向の均衡が保持される。前記左右揺動部51は、リヤカバー43の車幅方向の揺動支点となるため、リヤカバー43の機体左右方向の均衡が保持されれば、リヤカバー43が車幅方向一方側に偏ることなく、リヤカバー43の車幅方向の回動が円滑になるという利点がある。
図2、図5、図6に示すように、メインビーム36には、左右一対のリブ56を機体後方に向けて設けている。前記左右一対のリブ56には、ステー56aがそれぞれボルト締結されている。また、リヤカバー43の外側面に、左右一対の補強リブ57を、溶接により上下方向に設けている。前記左右一対の補強リブ57の中央付近には、ステー57aをそれぞれ設けている。そして、前記左右一対のステー56aと、前記左右一対のステー57aとの間に、サブロッド58をそれぞれ取付ける。
図2、図5、図6に示すように、サブロッド58の上端部は、保持部材106を介してステー56aに摺動自在に取付けられている。保持部材106は円筒形状になっている。ステー56aの両側面には、保持部材106を貫通させる貫通孔を設けている。そして、保持部材106をステー56aに機体前後方向に回動自在に取付ける。保持部材106の外周面には、円筒軸の直交方向にサブロッド58を摺動自在に貫通させる貫通孔を設けている。更に、サブロッド58の上端外周には、コイルバネ107を備えている。コイルバネ107は、抜け止め部材108とバネ座109により挟持されている。したがって、保持部材106にサブロッド58を貫通させることで、サブロッド58がステー56aに対して摺動自在となる。一方、サブロッド58の下端部は、ステー57aに回動自在に取付けられている。
図5、図6、図8に示すように、整地レベラー47を、リヤカバー43の下端部に、機体上下方向に回動自在に取付ける。整地レベラー47は、連結ピン90,91,92を軸心として機体上下方向に回動自在である。同軸上の3点にて連結することにより、整地レベラー47の車幅方向の均衡が保持され、整地レベラー47の重心は車幅方向の一方側に偏ることなく、円滑に上下回動できる。
次に、整地レベラー47とリヤカバー43との連結について説明する。図6〜8に示すように、整地レベラー47は、3点支持構造となっている。3点を支持する連結ピン90,91,92は、リヤカバー43の後端部に設けられたボス94a,93a,94bに、すべて機体左側から着脱される。そして、中央のボス93aに挿入される連結ピン91にのみ、止め具を設けている。これにより、支点構造を簡略化でき、整地レベラー47の着脱作業や保守点検作業が容易になるとともに、製造コストを抑えられる。また、支持部に草や藁などを引っ掛けるおそれも低減できる。
更に、前記連結ピン90,91,92は、挿入長さがそれぞれ異なっており、長い順に連結ピン91,90,92となっている。前記連結ピン90,91,92をそれぞれ異なった挿入長さとすることで、3点を同時に挿入する必要がなくなり、1点ずつ挿入できる。これにより、整地レベラー47の着脱作業や保守点検作業が容易になり、作業工数を低減できる。
図7に示すように、リヤカバー43のサイドリブ94には長孔94cを設けている。前記長孔94cに規制ピンを遊嵌させ、整地レベラー47の上下方向の回動範囲を、前記長孔94cの範囲内に規制する。すなわち、整地レベラー47は、連結ピン90,91,92を支点として、リヤカバー43のサイドリブ94に設けた長孔94cの範囲内で上下方向に回動自在である。
図5、図6、図8に示すように、整地レベラー47の上面には、整地レベラー47を着脱するための一対の取手97を設けている。前記一対の取手97は、整地レベラー47の車幅方向中心からそれぞれ等しい位置に設けられている。これにより、整地レベラー47の着脱作業時に作業者がバランスを崩し難く、着脱作業や保守点検作業を容易かつ安全に行える。
図5、図6、図8に示すように、整地レベラー47の両端部には、延長部98を設けている。延長部98は、整地レベラー47の両端部を軸心として車幅方向に回動し、作業に必要でない場合は機体垂直方向に跳ね上げ、不使用状態にすることができる。整地レベラー47の両端部と延長部98との間に設けられたコイルバネにより、延長部98を容易に跳ね上げられる構造としている。
図6及び図8に示すように、整地レベラー47の後端部には、複数の溝部100を設けている。溝部100の各溝間に形成された凸部は、耕耘土をきめ細かくならすための整地用レーキとして機能する。
整地作業において、耕耘土は、ロータリ耕耘機24の後端部に設けた整地レベラー47により整地される。地形が隆起している箇所では、整地レベラー47は、圃場の隆起に追随して上方に向けて回動する。また、地形が窪んでいる箇所では、整地レベラー47は、圃場の隆起に追随して下方に向けて回動する。このとき、前記規制ピン96と前記長孔94cにより、整地レベラー47の上下方向の回動範囲が規制される。
上記のように構成されたロータリ耕耘機24を用いて耕耘作業を行う動作について、図1及び図2を参照しながら説明する。まず、ロータリ耕耘機24をトラクタ1と連結する。詳しくは、トラクタ1のPTO軸23をPTO入力軸46aと連結し、トラクタ1のエンジン5の駆動力をロータリ耕耘機24に伝達可能とする。また、トラクタ1の後部に備えるヒッチと、上リンク部材、下リンク部材とを連結する。そして、トラクタ1のエンジン5を始動し、耕耘作業を開始する。PTO入力軸46aからの駆動力によって耕耘爪40が回転し、圃場を耕耘する。不整地となった耕耘土は、ロータリ耕耘機24の後端部に備える整地レベラー47によって整地される。
ここで、地形が車幅方向に起伏している箇所では、整地レベラー47が地形の起伏に追随しようとする。整地レベラー47と連結されたリヤカバー43は、左右揺動部51の回動軸52bを軸心として、整地レベラー47の左右傾動に合わせて車幅方向左右に揺動し、圃場の地形の起伏に合わせた整地を可能とする。なお、左右揺動部51の回動軸52bを軸心としたリヤカバー43の左右回動角度は、上述のように、揺動ストッパー部49の長孔49cの範囲に規制される。
また、地形が機体の前後方向に起伏している箇所でも、整地レベラー47が地形の起伏に追随しようとする。整地レベラー47と連結されたリヤカバー43は、リヤカバー回動軸50を軸心として、整地レベラー47に追随して上下方向に回動し、圃場の地形の起伏に合わせた整地を可能とする。なお、整地レベラー47の上下方向の回動角度は、上述のように、リヤカバー43のサイドリブ94に設けた長孔94cの範囲に規制される。
1 トラクタ
2 走行機体
5 エンジン
20 作業機用昇降機構
21 ロワーリンク
22 トップリンク
24 ロータリ耕耘機(作業機)
32 傾斜制御油圧シリンダ(傾斜制御アクチュエータ)
37 チェンケース
40 耕耘爪
41 ロータリカバー
43 リヤカバー
47 整地レベラー
49 揺動ストッパー部
50 リヤカバー回動軸
51 左右揺動部

Claims (3)

  1. エンジンを搭載した走行機体にリンク機構を介して昇降可能に装着されたロータリ耕耘機を備えている作業車両であって、
    前記ロータリ耕耘機は、回転駆動するロータリ軸に設けた耕耘爪と、前記耕耘爪の上方を覆うロータリカバーと、前記ロータリカバーの後部側に支点軸を介して左右揺動可能に設けられたリヤカバーとを備えており、
    前記支点軸は、前記走行機体の車幅中心に対して左右一方側にオフセットして配置され、前記ロータリ耕耘機において前記支点軸のオフセット側である左右一方側は前記走行機体から左右外側に突出している、
    作業車両。
  2. 前記ロータリ軸の一端側に駆動入力用のチェンケースを設け、前記チェンケースと反対側に、前記ロータリ耕耘機の前記左右突出側が位置している、
    請求項1に記載した作業車両。
  3. 前記ロータリ耕耘機の少なくとも左右一方側に、前記リヤカバーの前記支点軸回りの左右揺動を規制するストッパー部が設けられている、
    請求項1又は2に記載した作業車両。
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