JP2013168605A - 太陽電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1導電型アモルファスシリコン膜と第2導電型アモルファスシリコン膜を、より確実に電気的に分離させることが可能な太陽電池の製造方法を提供する。
【解決手段】i型アモルファスシリコン膜7及び第1導電型アモルファスシリコン膜8をシリコン基板51に積層する工程と、i型アモルファスシリコン膜7及び第1導電型アモルファスシリコン膜8の一部を除去する工程と、i型アモルファスシリコン膜19及び第2導電型アモルファスシリコン膜20を積層する工程と、第2導電型アモルファスシリコン膜20を一部残す領域に、マスク材31を形成する工程と、i型アモルファスシリコン膜7と第1導電型アモルファスシリコン膜8とのエッチング速度の差を利用して、i型アモルファスシリコン膜19及び第2導電型アモルファスシリコン膜20をエッチングして除去する工程とを備えた太陽電池の製造方法。
【選択図】図4

Description

本発明は、太陽電池の製造方法、特に、太陽電池の入射光側の反対の面である裏面構造の製造方法に関する。
太陽光エネルギを電気エネルギに直接変換する太陽電池は、近年、特に地球環境問題の観点から、次世代のエネルギ源としての期待が急激に高まっている。太陽電池としては、化合物半導体または有機材料を用いたものなど様々な種類があるが、現在、主流となっているのは、シリコン結晶を用いたものである。
現在、最も多く製造および販売されている太陽電池は、太陽光が入射する側の面である受光面と、受光面の反対側である裏面とに電極が形成された構造のものである。
しかしながら、受光面に電極を形成した場合、電極における光の反射、吸収があることから、形成された電極の面積分だけ入射する太陽光が減少するので、裏面にのみ電極を形成した太陽電池が開発されている。この裏面にのみ電極を形成した太陽電池は、裏面電極型太陽電池とも呼ばれる。
図6、図7は、特許文献1に開示されている、裏面にのみ電極を形成した従来の太陽電池を表す図である。図6は、太陽電池の裏面側の平面図であり、図7は、図6のA−A線における断面図であのる。
太陽電池100の裏面には、n側電極140n及びp側電極140pが形成されている。また、半導体基板111の裏面には、in接合120、ip接合130が形成されている。in接合120は、i型アモルファスシリコン層120iとn型アモルファスシリコン層120nとによって構成されている。また、ip接合130は、i型アモルファスシリコン層130iとp型アモルファスシリコン層130pとによって構成されている。n型アモルファスシリコン層120nとp型アモルファスシリコン層130pとは、i型アモルファスシリコン層130iによって電気的に分離されている。120fは斜面である。
図8は、特許文献1に開示されている太陽電池の製造方法の一例である。図8に示すように模式的断面図を参照して説明する。
まず、図8(a)に示すように、n型単結晶シリコン基板である半導体基板111の裏面上に、CVD法を用いて、i型アモルファスシリコン層120iとn型アモルファスシリコン層120nを順次形成する。これによって、in接合120が形成される。
次に、図8(b)に示すように、n型アモルファスシリコン層120n上に、CVD法を用いて、被覆層150を形成する。被覆層150としては、例えば、窒化シリコンや酸化シリコンなどを用いることができる。
次に、図8(c)に示すように、フォトリソグラフィ法によって、被覆層150の一部を所定間隔で第1方向に沿って除去する。これによって、第1方向に沿ってそれぞれ延びる複数の第1溝150gが形成される。
次に、図8(d)に示すように、被覆層150をマスクとし、アルカリ水溶液を用いた等方性エッチング法によって、i型アモルファスシリコン層120iとn型アモルファスシリコン層120nとの一部を所定間隔で第1方向に沿って除去する。これによって、第1方向に沿ってそれぞれ延びる複数本の第2溝120gが形成される。第2溝120gは、第1溝150gから半導体基板111側に延び、半導体基板111まで達するように形成される。
ここで、第2溝120gを形成する工程では、n型アモルファスシリコン層120nのうち、被覆層150の第1方向と略直交する第2方向における一端部と半導体基板111との間に設けられた部分をも除去する。すなわち、被覆層150の下に設けられたn型アモルファスシリコン層120nを抉るように除去する。被覆層150の下でエッチングを等方的に進めることによって、in接合120に斜面120fが形成される。
次に、図8(e)に示すように、第2溝120gの底面上及び側面上に、CVD法を用いて、i型アモルファスシリコン層130iとp型アモルファスシリコン層130pとを順次形成する。これによって、ip接合130が形成される。被覆層150の下部にも回り込むようにi型アモルファスシリコン層130i及びp型アモルファスシリコン層130pを形成することによって、in接合120の斜面120fは、ip接合130のi型アモルファスシリコン層130iによって覆われる。n型アモルファスシリコン層120nとp型アモルファスシリコン層130pとは、i型アモルファスシリコン層130iによって電気的に分離される。
次に、図8(f)に示すように、エッチング法によって、被覆層150を全て除去する。これによって、ip接合130とn型アモルファスシリコン層120nとが露出する。なお、このときp型アモルファスシリコン層130pの端部は、i型アモルファスシリコン層130iによって覆われており、p型アモルファスシリコン層130pの中央部は露出する。また、本工程において、被覆層150の表面に形成されたi型アモルファスシリコン層130iとp型アモルファスシリコン層130pとは、被覆層150とともに除去される。
次に、スパッタリング法を用いて、n型アモルファスシリコン層120n上及びp型アモルファスシリコン層130p上に、第1方向に沿って、ITO(indium tin oxide)層である透明電極層を形成する。続いて、印刷法や塗布法などを用いて、透明電極層上に銀ペーストである導電層を配ける。このようにして、太陽電池100を形成した。
特開2010−80887号公報(平成22年4月8日公開)
しかしながら、被覆層150の下を抉るようにn型アモルファスシリコン層120nを形成した後に、ip接合130形成を行うと、被覆層150の下側であるin接合120が抉れた箇所において、i型アモルファスシリコン層130iの膜厚が薄くなることがあり、n型アモルファスシリコン層120nとp型アモルファスシリコン層130pが電気的に分離されない虞があった。アモルファスシリコンの品質は、結晶シリコンに比べると良くないため、n型アモルファスシリコン層120nとp型アモルファスシリコン層130pが分離されずに直接接すると、太陽電池の光電変換効率は低下してしまう。したがって、アモルファスシリコンを用いた場合は、pin接合構造とすることが望ましい。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、n型アモルファスシリコン層とp型アモルファスシリコン層を、より確実に電気的に分離させることが可能な太陽電池の製造方法を提供することにある。
本発明の太陽電池の製造方法は、半導体基板の一表面に、第1のi型アモルファスシリコン膜及び第1導電型アモルファスシリコン膜を積層する第1工程と、第1のi型アモルファスシリコン膜及び第1導電型アモルファスシリコン膜の一部を除去する第2工程と、半導体基板の一表面及び第1導電型アモルファスシリコン膜上に、第2のi型アモルファスシリコン膜及び第2導電型アモルファスシリコン膜を積層する第3工程と、第2導電型アモルファスシリコン膜上の所定の領域に、マスク材を形成する第4工程と、マスク材が形成された領域以外の、第2のi型アモルファスシリコン膜及び第2導電型アモルファスシリコン膜をエッチングして除去する第5工程を備え、所定の領域は、第2工程で、i型アモルファスシリコン膜及び第1導電型アモルファスシリコン膜を除去した領域の上方の領域を含み、エッチングにおいては、第2のi型アモルファスシリコン膜をエッチングする速度と、第1導電型アモルファスシリコン膜をエッチングする速度に差のあるエッチング液を用いる。
また、本発明の太陽電池の製造方法は、エッチング液は、アルカリ性溶液であってもよい。
また、本発明の太陽電池の製造方法は、アルカリ性溶液は、アルカリ濃度が10wt%以上であり、第1導電型アモルファスシリコン膜のドーパント濃度は、5×1017/cmより大きくてもよい。
また、本発明の太陽電池の製造方法は、第4工程は、第2導電型アモルファスシリコン膜上に、フォトレジストを塗布する第6工程と、所定の領域を、露光によりフォトレジストに転写する第7工程と、所定の領域以外のフォトレジストを現像液により除去する第8工程を備えてもよい。
また、本発明の太陽電池の製造方法は、第8工程及び第5工程を1工程で行ってもよい。
また、本発明の太陽電池の製造方法は、第1導電型は、p型であり、第2導電型は、n型であってもよい。
本発明によれば、第1導電型アモルファスシリコン膜と、第2導電型アモルファスシリコン膜を、より確実に電気的に分離することが可能な太陽電池の製造方法を提供することができる。
本発明の太陽電池の一例の模式的な裏面図である。 図1のA−A′の断面を表す模式的な図である。 図2の電極を除去し裏面から見た模式的な図である。 本発明の太陽電池の製造方法の一例を示す模式的な図である。 アモルファスシリコン膜のドーパント濃度に対するアルカリ性溶液のエッチング速度の結果を示した図である。 従来技術の太陽電池の裏面側の平面図である。 図6のA−A線における断面図である。 従来技術の太陽電池の製造方法を示す模式的な図である。
図1は、受光面と反対側の面である裏面にのみ電極を形成した本発明の一例の太陽電池を表す図である。図1は、太陽電池1の裏面側の平面図であり、太陽電池1の裏面には、第1導電型であるp型アモルファスシリコン膜に接しているp電極2、及び第2導電型であるn型アモルファスシリコン膜に接しているn電極3がそれぞれ帯状に交互に形成されている。
図2は、図1で示したL−L′の断面を表す模式的な図である。図2は、太陽電池の裏面側が上となっている。
第2導電型半導体基板である、n型のシリコン基板51の受光面には、テクスチャ構造13が形成されており、テクスチャ構造13の上には、表面不活性化と反射防止を目的とした窒化シリコン膜からなる反射防止膜12が形成されている。
また、シリコン基板51の裏面には、第1のi型アモルファスシリコン膜7とボロンをドーピングしたp型アモルファスシリコン膜8からなる積層膜、及び第2のi型アモルファスシリコン膜19とリンをドーピングしたn型アモルファスシリコン膜20からなる積層膜が所望の形状に形成されている。なお、i型アモルファスシリコン膜7及び19、p型アモルファスシリコン膜8、n型アモルファスシリコン膜20の膜厚は、いずれも約10nmである。p電極2、n電極3は、アモルファスシリコン膜とオーミックコンタクトを形成する銀電極を用いる。
シリコン基板51の裏面に形成されたアモルファスシリコン膜は、主に3つの領域から構成されており、第1領域4は、シリコン基板51側から、i型アモルファスシリコン膜7/p型アモルファスシリコン膜8/i型アモルファスシリコン膜19/n型アモルファスシリコン膜20の順である構造である。また、第2領域5は、シリコン基板51側から、i型アモルファスシリコン膜7/p型アモルファスシリコン膜8の順である構造である。さらに、第3領域6は、シリコン基板51側から、i型アモルファスシリコン膜19/n型アモルファスシリコン膜20の順である構造である。
図3は、図2を裏面側から見た図であり、p電極2及びn電極3を除いた場合の図である。第2領域5と第3領域6は、第1領域4によって、分離されている。第1領域4の短辺方向の幅は、1mmよりも大きいと、光電効果により発生した少数キャリアが電極まで到達できなくなり発電効率の低下が生じるので、1mm以下であることが望ましい。
以下に、本発明の太陽電池の製造方法の一例を示す。
図4は、図1、および図2に示す本発明の太陽電池の製造方法の一例である。なお、図4は、太陽電池の裏面側が上となっている。
まず、図4(a)を用いて説明する。シリコン基板51の一表面である受光面となる面(以下「シリコン基板の受光面」という。)の反対側の面である裏面(以下「シリコン基板の裏面」という。)に、窒化シリコン膜等のテクスチャマスク(図示せず)をCVD法、またはスパッタ法等で形成する。その後、シリコン基板51の受光面にテクスチャ構造13をエッチングにより形成する。エッチングは、たとえば、アルカリ水溶液を用いる。次に、テクスチャマスクを除去後、テクスチャ構造13の上に、反射防止膜12となる窒化シリコン膜をプラズマCVD法により形成する。
次に、図4(b)に示すように、シリコン基板51の裏面全面に、i型アモルファスシリコン膜7及びp型アモルファスシリコン膜8を順次堆積して積層する。アモルファスシリコン膜の形成は、プラズマCVD法を用いる。
次に、図4(c)に示すように、シリコン基板51の裏面に形成したi型アモルファスシリコン膜7及びp型アモルファスシリコン膜8を、フォトリソグラフィとエッチングを用いて一部除去する。
次に、図4(d)に示すように、シリコン基板51の裏面側全面、すなわち、シリコン基板51の裏面及びp型アモルファスシリコン膜8上に、i型アモルファスシリコン膜19及びn型アモルファスシリコン膜20を順次堆積して積層する。この際のアモルファスシリコン膜形成も、プラズマCVD法を用いる。
次に、図4(e)に示すように、マスク材31を形成する。マスク材31の形成領域は、図4(c)の工程で、i型アモルファスシリコン膜7及びp型アモルファスシリコン膜8を除去した領域の上方を含む、i型アモルファスシリコン膜19及びn型アモルファスシリコン膜20を残す領域である。マスク材31は、マスキングペースト等をインクジェット、またはスクリーン印刷等で塗布して形成する。
次に、図4(f)に示すように、マスク材31をマスクにし、アルカリ性溶液を用いて、i型アモルファスシリコン膜19及びn型アモルファスシリコン膜20の一部をエッチングして除去する。
次に、図4(g)に示すように、マスク31を除去し、その後、p型アモルファスシリコン膜8上にp電極2を、n型アモルファスシリコン膜20上にn電極3を、銀蒸着により形成する。このようにして、太陽電池1を形成する。
次に、図4(f)工程における、アルカリ性溶液による、アモルファスシリコン層のエッチング速度について検討した結果を示す。
図5は、i型、p型、n型アモルファスシリコン膜のアルカリ性溶液によるエッチング速度を示したものである。p型、n型アモルファスシリコン膜については、ボロン、またはリンのドーパント濃度を変えた場合の、エッチング速度の変化を示している。
ボロンを含むp型アモルファスシリコン膜の場合、アルカリ濃度が1wt%では、ボロンのドーパント濃度を変えても、エッチング速度は、3〜4Å/sec程度で大きな変化は見られないが、アルカリ濃度が2wt%以上になると、ボロンのドーパント濃度が高くなるに従って、エッチング速度は遅くなる。さらに、アルカリ濃度が10wt%の場合、ボロンのドーパント濃度が5×1017/cmのときに3Å/sec程度であったエッチング速度が、ドーパント濃度が5×1017/cmより高くなると急激に遅くなり、8×1018/cmで0.5Å/sec程度、1×1020/cmで0.03Å/sec程度と、2桁の違いがある。
一方、i型アモルファスシリコン膜のエッチング速度は、アルカリ濃度10wt%の場合に、5Å/sec程度で、アルカリ濃度を変化させても、エッチング速度に大きな変化は見られない。
また、リンを含むn型アモルファスシリコン膜のエッチング速度は、アルカリ濃度が10wt%の場合に4〜5Å/sec程度で、リンのドーパント濃度を変化させてもエッチング速度の変化は小さい。アルカリ濃度を変化させても同様に、エッチング速度の変化は少ない。
以上のような結果から、アルカリ性溶液は、n型アモルファスシリコン膜又はi型アモルファスシリコン膜をエッチングする場合は、アルカリ濃度・ドーパント濃度を変化させてもエッチング速度は変化せず、p型アモルファスシリコン膜をエッチングする場合には、アルカリ濃度・ドーパント濃度によって、エッチング速度が変化することが分かった。その結果、p型アモルファスシリコン膜のドーパント濃度が5×1019/cm以上あり、アルカリ溶液の濃度が高い場合は、エッチング速度の差を利用して、p型アモルファスシリコン膜上のi型アモルファスシリコン膜、p型アモルファスシリコン膜をパターニングする際に用いることができることがわかった。
本実施例の太陽電池は、n型アモルファスシリコン膜20のリンのドーパント濃度は、1×1019/cmで、p型アモルファスシリコン膜8のボロンのドーパント濃度は、3×1019/cmである。したがって、i型アモルファスシリコン膜19とp型アモルファスシリコン膜8の、アルカリ溶液によるエッチング速度の違いを利用して、パターニングすることができた。なお、i型、p型、n型、いずれのアモルファス膜の場合も、アルカリ性溶液の処理温度は35℃である。
本実施例では、実施例1の製造方法において、マスク材31をフォトレジストで形成している点が異なる。
図4(e)の工程において、n型アモルファスシリコン膜20上にフォトレジストを塗布し、i型アモルファスシリコン膜19及びn型アモルファスシリコン膜20を残す領域のパターンを、フォトマスクを用いて露光によりフォトレジストに転写する。その後、現像液により、i型アモルファスシリコン膜19及びn型アモルファスシリコン膜20を残す領域以外のフォトレジストを除去する。
さらに、現像液をアルカリ性の現像液にすれば、その現像液を用いて、n型アモルファスシリコン膜20及びi型アモルファスシリコン膜19もエッチングして除去することが可能となり、図4(e)と図4(f)の工程を続けて行うことができ、2工程を1工程に低減することが可能となる。
本実施例では、水酸化カリウムを含むアルカリ性の現像液を用い、フォトレジスト除去後、さらに、その現像液によりn型アモルファスシリコン膜20及びi型アモルファスシリコン膜19もエッチングして除去した。現像液のアルカリ濃度は、10wt%であり、処理温度は、35℃であった。
フォトレジストの除去、n型アモルファスシリコン膜20及びi型アモルファスシリコン膜19の除去の時間は、合わせて約3分であった。
上記では、n型アモルファスシリコン膜及びi型アモルファスシリコン膜をエッチングする際、水酸化カリウムを含むアルカリ性の現像液を用いたが、他のアルカリ性の現像液を用いることも可能である。
以上のように、実施例1、2の製造方法において、アルカリ性溶液の、i型アモルファスシリコン膜とp型アモルファスシリコン膜とのエッチング速度の差を用いることで、p型アモルファスシリコン膜上の、i型アモルファスシリコン膜とn型アモルフアスシリコン膜の積層膜をパターニングすることができる。したがって、n型アモルファスシリコン膜と、p型アモルファスシリコン膜を、より確実に電気的に分離することができる。
さらに、マスク材をフォトレジストにした場合、アルカリ性の現像液を用いることで、フォトレジスト除去工程を行い、p型アモルファスシリコン膜上の、n型アモルファスシリコン膜及びi型アモルファスシリコン膜のパターニング、すなわち、n型アモルファスシリコン膜及びi型アモルファスシリコン膜除去工程を連続して1工程で行うことができるので、工程を低減することができる。
今回、n型のシリコン基板について記載したが、p型のシリコン基板でも同様の結果が得られた。
1 太陽電池、2 p電極、3 n電極、4 第1領域、5 第2領域、6 第3領域、7 i型アモルファスシリコン膜、8 p型アモルファスシリコン膜、12 反射防止膜、13 テクスチャ構造、19 i型アモルファスシリコン膜、20 n型アモルファスシリコン膜、31 マスク材、51 シリコン基板。

Claims (6)

  1. 半導体基板の一表面に、第1のi型アモルファスシリコン膜及び第1導電型アモルファスシリコン膜を積層する第1工程と、
    前記第1のi型アモルファスシリコン膜及び前記第1導電型アモルファスシリコン膜の一部を除去する第2工程と、
    前記半導体基板の一表面及び前記第1導電型アモルファスシリコン膜上に、第2のi型アモルファスシリコン膜及び第2導電型アモルファスシリコン膜を積層する第3工程と、
    前記第2導電型アモルファスシリコン膜上の所定の領域に、マスク材を形成する第4工程と、
    前記マスク材が形成された領域以外の、前記第2のi型アモルファスシリコン膜及び前記第2導電型アモルファスシリコン膜をエッチングして除去する第5工程を備え、
    前記所定の領域は、前記第2工程で、前記i型アモルファスシリコン膜及び前記第1導電型アモルファスシリコン膜を除去した領域の上方の領域を含み、
    前記エッチングにおいては、前記第2のi型アモルファスシリコン膜をエッチングする速度と、前記第1導電型アモルファスシリコン膜をエッチングする速度に差のあるエッチング液を用いた太陽電池の製造方法。
  2. 前記エッチング液は、アルカリ性溶液である請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
  3. 前記アルカリ性溶液は、アルカリ濃度が10wt%以上であり、
    前記第1導電型アモルファスシリコン膜のドーパント濃度は、5×1017/cmより大きい請求項2に記載の太陽電池の製造方法。
  4. 前記第4工程は、
    前記第2導電型アモルファスシリコン膜上に、フォトレジストを塗布する第6工程と、
    前記所定の領域を、露光によりフォトレジストに転写する第7工程と、
    前記所定の領域以外の前記フォトレジストを現像液により除去する第8工程を備える請求項1〜3のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
  5. 前記第8工程及び前記第5工程を1工程で行う請求項4に記載の太陽電池の製造方法。
  6. 前記第1導電型は、p型であり、前記第2導電型は、n型である請求項1〜5のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
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