JP2013167339A - 変速機のリバースギヤ鳴り防止機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が簡素であって部品点数を減少させることができ、又リバースセレクト操作が容易な変速機のリバースギヤ鳴り防止機構を提供すること。
【解決手段】シフト又はセレクト操作に応じて所定の動作をするシフトアンドセレクトシャフト1と、シフトアンドセレクトシャフト1上に設けられたシフトインナレバー2と、シフトインナレバー2と選択的に係合する複数のシフトヘッド3,4,5と、所定のシフトヘッド3,4,5のシフト動作にしたがってそれぞれ駆動可能な複数の前進段用シンクロ機構と、シフトインナレバー2と複数のシフトヘッド3.4,5との二重噛合いを防止するインタロックプレート6と、選択摺動式のリバースギヤ対と、を有し、リバースセレクト時、所定のシフトヘッド5を介して所定の前進段用のシンクロ機構が駆動されることにより、リバースギヤ対のギヤ鳴りを防止する変速機において、インタロックプレート6に支持され、リバースセレクト時、所定のシフトヘッド5を付勢自在な第1のプレヘッド7を有する。
【選択図】図3
【解決手段】シフト又はセレクト操作に応じて所定の動作をするシフトアンドセレクトシャフト1と、シフトアンドセレクトシャフト1上に設けられたシフトインナレバー2と、シフトインナレバー2と選択的に係合する複数のシフトヘッド3,4,5と、所定のシフトヘッド3,4,5のシフト動作にしたがってそれぞれ駆動可能な複数の前進段用シンクロ機構と、シフトインナレバー2と複数のシフトヘッド3.4,5との二重噛合いを防止するインタロックプレート6と、選択摺動式のリバースギヤ対と、を有し、リバースセレクト時、所定のシフトヘッド5を介して所定の前進段用のシンクロ機構が駆動されることにより、リバースギヤ対のギヤ鳴りを防止する変速機において、インタロックプレート6に支持され、リバースセレクト時、所定のシフトヘッド5を付勢自在な第1のプレヘッド7を有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、変速機のリバースギヤ鳴り防止機構に関し、中でも、手動変速機のリバースセレクト時のリバースギヤ鳴り防止機構に関する。
特許文献1〜3には、シフトアンドセレクトシャフトと一体の第1のヘッドと、第3−4速シフトフォークシャフト上に回動及び軸線方向に移動可能に配置された第2のヘッドと、第5−6速シフトフォークシャフトと一体の第3のヘッドと、第2のヘッドに作用するリバーススプリングと、を有するリバースギヤ鳴り防止機構が提案されている。
特許文献1〜3のリバースギヤ鳴り防止機構によれば、リバースセレクト時、シフトアンドセレクトシャフトの回動力が、第1のヘッドから第2のヘッドを介して第3のヘッドに伝達され、この回動力が、第2のヘッドから第3のヘッドに伝達される際、軸線方向の力が発生し、この軸線方向の力は、第3のヘッドを介して第5−6速シフトフォークシャフトを軸線方向に移動させ、第5−6速シフト用同期装置を作動させることにより(プレボーク作動)、変速機のインプットシャフトとアウトプットシャフトの回転を同期させ、リバース用ギヤ対の噛合を円滑にする。
特許文献4には、セレクト操作に応じて軸線方向に直線運動し、シフト操作に応じて回動するシフトアンドセレクトシャフトと、シフトアンドセレクトシャフトに固定された第1および第2のインナレバーと、第1−2速用シフトフォークシャフト上にプレボークバネを介して弾発自在に設けられ、第2のインナレバーから付勢自在なプレボークピンと、を有するリバースギヤ鳴り防止機構が提案されている。
特許文献4のリバースギヤ鳴り防止機構によれば、リバースセレクト時、シフトアンドセレクトシャフトが軸線方向に直線運動して、第1のインナレバーが後進段を選択する際、シフトアンドセレクトシャフト上の第2のインナレバーが、プレボークピンと接触して、第1−2速用の同期装置を作動させることにより(プレボーク作動)、変速機のインプットシャフトとアウトプットシャフトの回転を同期させ、リバース用ギヤ対の噛合を円滑にする。
特許文献1〜3に提案されているリバースギヤ鳴り防止機構は、プレボーク作動のため、中間ヘッド(第2のヘッド)を必須の要素としている。その理由は、第3のヘッドを付勢する際の反力を受け止める部材が必要であるからである。しかし、このような中間ヘッドを設けたことによって、機構の構造が複雑となり、部品点数が多くなるという問題がある。また、リバースシフトを抜くときには、リバーススプリングを圧縮することによって、プレボークの作動を回避しているため、構造上、リバースシフト抜き方向と同一方向のシフト操作によって作動する変速段の同期機構をプレボークに用いることができないという問題がある。さらに、リバーススプリングを初期位置にセットするためには、さらに多数の部品を要するという問題がある。
特許文献4のリバースギヤ鳴り防止機構によれば、シフトアンドセレクトシャフトに、プレボーク用のヘッドが形成されているため、シフトアンドセレクトシャフトの加工および組立てに手間がかかり、又、リバースセレクト時、シフト及びセレクト操作を通じて、シフトアンドセレクトシャフトの操作が重くなるという問題がある。
本発明の目的は、構造が簡素であって部品点数を減少させることができ、又リバースセレクト操作が容易な変速機のリバースギヤ鳴り防止機構を提供することである。
本発明は、第1の視点において、シフト又はセレクト操作に応じて所定の動作をするシフトアンドセレクトシャフトと、前記シフトアンドセレクトシャフト上に設けられたシフトインナレバーと、前記シフトインナレバーと選択的に係合する複数のシフトヘッドと、所定の前記シフトヘッドのシフト動作にしたがってそれぞれ駆動可能な複数の前進段用シンクロ機構と、前記シフトインナレバーと前記複数のシフトヘッドとの二重噛合いを防止するインタロック部材と、選択摺動式のリバースギヤ対と、を有し、リバースセレクト時、所定の前記シフトヘッドを介して所定の前記前進段用のシンクロ機構が駆動されることにより、前記リバース機構のギヤ鳴りを防止する変速機において、前記インタロック部材に支持され、リバースセレクト時、前記所定のシフトヘッドを付勢自在な第1のプレヘッドを有する、ことを特徴とする変速機のリバースギヤ鳴り防止機構を提供する。
本発明によれば、リバースセレクト時のプレボーク作動用のプレヘッドをインタロック部材上に設けたことによって、プレヘッドの操作力を伝達する中間部材(例えば、特許文献1〜3の第2のヘッド(中間ヘッド)参照)が不要となり、インタロック部材が、プレボーク作動用シンクロ機構の反力を受け止めることができるからである。また、このような中間部材が不要となることによって、中間部材に付随するスプリング等の部品も不要となり、部品点数が削減され、加工および組立ての手間が軽減される。
本発明によれば、シフトアンドセレクトシャフトに比べて、動きが少なくいインタロック部材上に、リバースセレクト時のプレボーク作動用のプレヘッドを設けたことにより、
シフトアンドセレクトシャフトの加工や組立てが容易となり、又リバースシフト時などにおける操作が軽くなる。
シフトアンドセレクトシャフトの加工や組立てが容易となり、又リバースシフト時などにおける操作が軽くなる。
本発明の好ましい実施の形態において、前記第1のプレヘッドは、前記シフトアンドセレクトシャフトの半径方向に変位可能に支持される。
本発明の好ましい実施の形態に係る機構は、前記シフトインナレバーに形成され、前記第1のプレヘッドを、前記シフトアンドセレクトシャフトの半径方向に変位可能とさせる切欠きを有する。
本発明の好ましい実施の形態に係る機構は、リバースセレクト時に動作させる前記所定のシフトヘッドに変位可能に支持され、リバースセレクト時、前記第1のプレヘッドと解除可能に摺動する第2のプレヘッドを有する。
本発明の好ましい実施の形態において、前記シフトアンドセレクトシャフトは、セレクト操作に応じて回動し、シフト操作に応じて軸線方向に直線運動する。
本発明の好ましい実施の形態において、リバースセレクト時、前記シフトインナレバーは第1のプレヘッドと一体に運動し、リバースシフト時、前記シフトインナレバーは、第1のプレヘッドに対して変位する。また、前記シフトインナレバーは第1のプレヘッドを、リバースセレクト時には第2のプレヘッドに向かって付勢し、リバースシフト時には前記付勢が解除される。
以下、図面を参照して、本発明の一実施例を説明する。図1(A)〜(D)は、本発明の一実施例に係る変速機のリバースギヤ鳴り防止機構のニュートラル状態を示す図である。図1(A)は図1(B)のB−B部分断面図、図1(C)は図1(B)のA−A部分断面矢視図、図1(D)は、シフトパターン図上のインナレバー位置を示す図である。なお、(A)〜(D)の相互関係は、図2〜図5においても同様である。
図1(A)〜(D)および図3(A)〜(D)を参照すると、本発明の一実施例に係る変速機のリバースギヤ鳴り防止機構は、シフト又はセレクト操作に応じて所定の動作をするシフトアンドセレクトシャフト1と、シフトアンドセレクトシャフト1上に設けられたシフトインナレバー2と、シフトインナレバー2と周方向に所定間隔離間して配置され、シフトアンドセレクトシャフト1と一体に動作してリバースシフトヘッド11と係合自在なリバースシフトインナレバー10と、シフトインナレバー2と選択的に係合する複数のシフトヘッド3,4,5と、所定のシフトヘッド3,4,5のシフト動作にしたがってそれぞれ駆動可能な複数の前進段用のシンクロ機構(不図示)と、シフトインナレバー2と複数のシフトヘッド(第1−2速用シフトヘッド,第3−4速用シフトヘッドおよび第5−6速用シフトヘッド)3,4,5との二重噛合いを防止するインタロックプレート(インタロック部材)6と、選択摺動式のリバースギヤ対(不図示)と、を有している。リバースセレクト時、所定のシフトヘッド3を介して所定の前進段用のシンクロ機構が駆動されることにより、リバースギヤ対のギヤ鳴りが防止される。
シフトアンドセレクトシャフト1は、シフト操作に応じて軸線方向に移動し、セレクト操作に応じて軸線周りに回動する。インタロックプレート6は、セレクト操作時、シフトアンドセレクトシャフト1とともに回動し、シフト操作時、シフトアンドセレクトシャフト1の軸線方向の直線運動を許容するよう、不図示のケースなどに、回動可能および軸線方向に不動に取り付けられている。
第5−6速用シフトフォークシャフト15は、第5−6速用シフトヘッド5のシフト動作にしたがって、軸線方向に変位自在である。第5−6速用シフトフォークシャフト15には、複数のロック溝15a,15bが形成されている。複数のロック溝15a,15bには、サブロックボール15cが係合自在である。サブロックボール15cは、複数のロック溝15a,15bのいずれか一と係合ないし摺接することによって、第5−6速用シフトフォークシャフト15をニュートラル位置に向かって付勢自在である。なお、第1−2速用シフトフォークシャフト13および第3−4速用シフトフォークシャフト14に関する構成も、第5−6速用シフトフォークシャフト15に関する構成と同様である。
インタロックプレート6には、シフトアンドセレクトシャフト1の半径方向に延在して、第1のプレヘッド7が装填される孔6aが形成されている。シフトインナレバー2には、孔6aと対向可能に切欠き2aが形成されている。切欠き2aの底部には、第1のプレヘッド7の端部と摺接自在な斜面2bが形成されている。第1のプレヘッド7の端部には、切欠き2a内でシフトインナレバー2に係合して、第1のプレヘッド7の抜け止めとなっている爪7cが形成されている。このように、第1のプレヘッド7は、シフトアンドセレクトシャフト1の半径方向に変位可能に、インタロックプレート6に支持されている。
リバースセレクト時、シフトインナレバー2は第1のプレヘッド7と一体に運動し、リバースシフト時、シフトインナレバー2は、第1のプレヘッド7に対して軸線方向(シフト方向)に後退して、第1のプレヘッド7の退避を可能とする。また、シフトインナレバー2は第1のプレヘッド7を、リバースセレクト時には後述する第2のプレヘッド8ないし半径方向外側に向かって付勢している。リバースシフト時には、この付勢が解除されて、第1のプレヘッド7の端部は切欠き2a内に進入可能となり、この結果、第1のプレヘッド7は、第2のプレヘッド8から離れようとする方向、すなわち、シフトアンドセレクトシャフト1の半径方向内側に向かって変位可能となる。
第5−6速用シフトヘッド5には、シフトアンドセレクトシャフト1の半径方向に延在して、第2のプレヘッド8が装填される孔5aが形成されている。第5−6速用シフトヘッド5に支持されている第2のプレヘッド8は、リバースセレクト時、第1のプレヘッド7と摺接自在である。第2のプレヘッド8は、スプリング5bによって、シフトアンドセレクトシャフト1の中心方向に向かって(第1のプレヘッド7側)に付勢されている。後述するプレボーク作動時、大荷重が入力された際や、クラッチを切断せずにリバースセレクトが行われた際など、大きなセレクト荷重が入力された際、スプリング5bが弾性変形することによって、荷重が逃がされ、シンクロ機構の押付け荷重が低減され、シンクロ機構の磨耗が防止される。すなわち、スプリング5bは待ち機構を構成している。また、スプリング5bは、第5−6速用シフトヘッド5ないし第5−6速用シフトフォークシャフト15に、ピン5cのみによって簡単に取り付けられている。
第1のプレヘッド7の先端側には、リバースセレクト時、第1のプレヘッド7の回動運動が第2のプレヘッド8の直線運動に変換されるよう、第2のプレヘッド8の側部に摺接自在な斜面7aが形成されている。さらに、第1のプレヘッド7の先端側には、斜面7aに隣接して、上記直線運動を発生させないよう、第2のプレヘッド8に摺接自在な平面7bが形成されている。
リバースギヤ対は、不図示のリバースドライブギヤ、リバースアイドラギヤおよびリバースドリブンギヤから構成される。リバースセレクト時、リバースシフトインナレバー10は、リバースシフトヘッド11と係合して、リバースアーム12を軸線方向に移動させて、リバースギヤ対を互いに噛合させる。
以上説明した、本発明の一実施例に係る変速機のリバースギヤ鳴り防止機構のリバースセレクト時の動作について説明する。
図1から図2を参照して、ニュートラル状態からリバースがセレクトされると、シフトアンドセレクトシャフト1が、シフトインナレバー2およびリバースシフトインナレバー10と一体に、図1(B)中反時計回りに回動する。これによって、インタロックプレート6も、シフトアンドセレクトシャフト1に従動して同方向に回動する。
特に、図2(C)および(D)を参照して、リバースシフトインナレバー10が、リバースセレクト領域に入ると、インタロックプレート6に支持されている第1のプレヘッド7が、第5−6速用シフトヘッド5に支持されている第2のプレヘッド8に接触ないし摺動する。詳細には、第1のプレヘッド7の斜面7aが、第2のプレヘッド8の側部に接触ないし摺動して、第1のプレヘッド7の回動運動が、第2のプレヘッド8の直線運動に変換される。これによって、シフトアンドセレクトシャフト1の回動運動(セレクト操作)が、第5−6速用シフトヘッド5の直線運動(シフト)に変換される。なお、インタロックプレート6には、第5−6速用シフトヘッド5の移動量に応じた溝6bが形成されているため、第5−6速用シフトヘッド5のシフトは阻害されない。
このように第5−6速用シフトヘッド5がシフトされることによって、第5−6速用シフトフォークシャフト15が、図2(A)中右側に向かって、軸線方向にシフトされることにより、第5−6速用シンクロ機構(不図示)が作動される。例えば、第5−6速用シンクロ機構のスリーブが軸方向に移動し、スリーブ、コーン機構ないし第5速用ギヤピースの間で摩擦力が発生し、プレボークが作動する。この結果、変速機において、慣性により回転中のインプットシャフトの回転数が、停止しているアウトプットシャフトの回転数に同期していく。
図2〜図3を参照して、さらに、シフトアンドセレクトシャフト1が、図2(B)中反時計回りに回動していくと、第1のプレヘッド7は、その平面7bが第2のプレヘッド8に接触ないし摺動するようになる。これによって、プレボークにおいて、第5−6速用シフトヘッド5の必要以上のシフトが防止される。すなわち、リバースセレクト時、第5−6速用シフトヘッド5の移動量は、上述したスリーブの押し付け荷重が発生するが、スリーブと第5速用ギヤピースの噛合いが発生しない量とされている。そして、図3(C)および(D)に示すリバースセレクト位置で、リバースシフトインナレバー10は、リバースシフトヘッド11と係合する。
図3〜図4を参照すると、リバースセレクト位置に到達したシフトアンドセレクトシャフト1は、シフトインナレバー2およびリバースシフトインナレバー10とともに、図3(A)中右側に向かって、軸線方向にシフトされる。これに伴って、シフトインナレバー2の斜面2bは後退する。斜面2bの後退によって、第1のプレヘッド7は、切欠き2a内にさらに進入可能となる。第2のプレヘッド8は、スプリング5bから、シフトアンドセレクトシャフト1の半径方向内側に向かって常時付勢されている。よって、第2のプレヘッド8の頂部は、第1のプレヘッド7をシフトアンドセレクトシャフト1の半径方向内側に向かって付勢し、第1のプレヘッド7と第2のプレヘッド8の係合状態は、第2のプレヘッド8および第5−6速シフトヘッド5がニュートラル位置へ復帰可能な状態となる。
特に、図4を参照すると、第5−6速シフトフォークシャフト15はサブロックボール15cから付勢されて、ニュートラル位置へ復帰しようとする軸線方向に荷重が作用している。したがって、図4(A)に示した第1のプレヘッド7と第2のプレヘッド8の係合状態で、第5−6速シフトヘッド5は、図4(C)に示すようにニュートラル位置へ復帰しプレボークが解除される。このように、第2のプレヘッド8を支持している第5−6速シフトフォークシャフト15の復帰は、シフト装置に通常具備されているロックボール機構を利用して実行されるため、復帰のためのスプリングを別途設置する必要がなくなり、部品点数が削減されている。
プレボークの解除時期は、リバースシフトヘッド11が、リバースアーム12を介してリバースアイドラギヤを移動させてリバースギヤ対を噛合させる前である。これによって、リバースギヤ対に回転トルクが入力されても、プレボークに使用した第5−6速用シンクロ機構の引きずりが抑止され、第5−6速用シンクロ機構の磨耗を防止することができる。
図4から図5を参照して、さらに、シフトアンドセレクトシャフト1が、図5(A)中右側に向かって、軸線方向にシフトされていくと、リバースシフトインナレバー10と係合しているリバースシフトヘッド11は、リバースアイドラギヤを移動させて、リバースギヤ対間で回転トルクを伝達可能とする。
以上説明した本実施例のギヤ鳴り防止機構は、リバースシフト状態からニュートラル状態への復帰時、リバースセレクト時と反対に動作し、インタロックプレート6が図3(B)中時計方向に回動されて、第1のプレヘッド7と第2のプレヘッド8の接触が解除されると、第5−6速用シンクロ機構のプレボークは解除される。
本実施例においては、リバースシフトと同方向の操作である第5速側へのシフトによってプレボークを実行した。別の実施例においては、第6速側へのシフトによってプレボークを実行する。本発明によれば、このようなプレボーク方向の変更が、例えば、第1のプレヘッド7の斜面7aの向きを変えること、かつ第2のプレヘッド8を取り付けるシフトヘッドないしシフトフォークシャフトを変更することによって、容易に実行できる。
本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明は、車両用変速機、例えば、手動変速機等の車両用変速機に好適に利用される。
1 シフトアンドセレクトシャフト
2 シフトインナレバー
2a 切欠き
2b 斜面
3 第1−2速用シフトヘッド
4 第3−4速用シフトヘッド
5 第5−6速用シフトヘッド
5a 孔
5b スプリング
5c ピン
6 インタロックプレート(インタロック部材)
6a 孔
6b 溝
7 第1のプレヘッド
7a 斜面
7b 平面
7c 爪
8 第2のプレヘッド
10 リバースシフトインナレバー
11 リバースシフトヘッド
12 リバースアーム
13 第1−2速用シフトフォークシャフト
14 第3−4速用シフトフォークシャフト
15 第5−6速用シフトフォークシャフト
15a,15b 複数のロック溝
15c サブロックボール
2 シフトインナレバー
2a 切欠き
2b 斜面
3 第1−2速用シフトヘッド
4 第3−4速用シフトヘッド
5 第5−6速用シフトヘッド
5a 孔
5b スプリング
5c ピン
6 インタロックプレート(インタロック部材)
6a 孔
6b 溝
7 第1のプレヘッド
7a 斜面
7b 平面
7c 爪
8 第2のプレヘッド
10 リバースシフトインナレバー
11 リバースシフトヘッド
12 リバースアーム
13 第1−2速用シフトフォークシャフト
14 第3−4速用シフトフォークシャフト
15 第5−6速用シフトフォークシャフト
15a,15b 複数のロック溝
15c サブロックボール
Claims (5)
- シフト又はセレクト操作に応じて所定の動作をするシフトアンドセレクトシャフトと、
前記シフトアンドセレクトシャフト上に設けられたシフトインナレバーと、
前記シフトインナレバーと選択的に係合する複数のシフトヘッドと、
所定の前記シフトヘッドのシフト動作にしたがってそれぞれ駆動可能な複数の前進段用シンクロ機構と、
前記シフトインナレバーと前記複数のシフトヘッドとの二重噛合いを防止するインタロック部材と、
選択摺動式のリバースギヤ対と、
を有し、
リバースセレクト時、所定の前記シフトヘッドを介して所定の前記前進段用のシンクロ機構が駆動されることにより、前記リバースギヤ対のギヤ鳴りを防止する変速機において、
前記インタロック部材に支持され、リバースセレクト時、前記所定のシフトヘッドを付勢自在な第1のプレヘッドを有する、ことを特徴とする変速機のリバースギヤ鳴り防止機構。 - 前記第1のプレヘッドは、前記シフトアンドセレクトシャフトの半径方向に変位可能に支持される、ことを特徴とする請求項1記載の変速機のリバースギヤ鳴り防止機構。
- 前記シフトインナレバーに形成され、前記第1のプレヘッドを、前記シフトアンドセレクトシャフトの半径方向に変位可能とさせる切欠きを有する、ことを特徴とする請求項2記載の変速機のリバースギヤ鳴り防止機構。
- リバースセレクト時に動作させる前記所定のシフトヘッドに変位可能に支持され、リバースセレクト時、前記第1のプレヘッドと解除可能に摺動する第2のプレヘッドを有する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一記載の変速機のリバースギヤ鳴り防止機構。
- 前記シフトアンドセレクトシャフトは、セレクト操作に応じて回動し、シフト操作に応じて軸線方向に直線運動する、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一記載の変速機のリバースギヤ鳴り防止機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012032428A JP2013167339A (ja) | 2012-02-17 | 2012-02-17 | 変速機のリバースギヤ鳴り防止機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012032428A JP2013167339A (ja) | 2012-02-17 | 2012-02-17 | 変速機のリバースギヤ鳴り防止機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114776796A (zh) * | 2022-03-22 | 2022-07-22 | 陕西法士特齿轮有限责任公司 | 一种通用倒挡保护锁操纵机构 |
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2012
- 2012-02-17 JP JP2012032428A patent/JP2013167339A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114776796A (zh) * | 2022-03-22 | 2022-07-22 | 陕西法士特齿轮有限责任公司 | 一种通用倒挡保护锁操纵机构 |
CN114776796B (zh) * | 2022-03-22 | 2023-12-08 | 陕西法士特齿轮有限责任公司 | 一种通用倒挡保护锁操纵机构 |
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