JP2010216603A - 手動変速機の操作装置 - Google Patents

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祐樹 羽原
Kenhisa Kamuro
顕久 禿
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覚 三好
Norimasa Yamamoto
典正 山本
Koji Banno
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    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
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    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/34Locking or disabling mechanisms
    • F16H63/3408Locking or disabling mechanisms the locking mechanism being moved by the final actuating mechanism

Abstract

【課題】従来構成に対して部品を追加することのない簡素な構造で操作フィーリングを一層向上し、重量やコストの面で卓越した手動変速機の操作装置を提供する。
【解決手段】手動操作可能なシフトアンドセレクト軸2と、各変速段を構成する変速ギヤセットのうち一組を選択的に噛合させる複数のフォーク軸31,32、33と、複数のフォーク軸から一軸をセレクト操作しセレクトした一軸をシフト操作するインナーレバー4と、インナーレバー4に形成された被嵌合部に嵌合するロックボール51と、ロックボール51をインナーレバー4上で転動可能に押圧する押圧部材52と、を備える手動変速機の操作装置1であって、前記被嵌合部は、インナーレバー4がセレクト操作及びシフト操作を終えたときロックボール51が各変速段に対応して押圧されるインナーレバー4上の各位置に配設されたディンプル(45、49他)を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両などに用いられる手動変速機の操作装置に関し、より詳細には操作時の操作フィーリングを向上した手動変速機の操作装置に関する。
車両などに用いられる手動変速機は一般的に、入力軸及び出力軸と、これらの軸に設けられて所定の変速段を構成する複数組の変速ギヤセットと、いずれかの変速ギヤセットを選択して同期結合する同期装置と、同期装置を手動操作する操作装置と、を備えている。この手動変速機に求められる性能として、動力伝達効率、重量及び大きさ、コスト、操作フィーリングなどが挙げられる。とりわけ、手動であることから運転者が身近に感じる操作フィーリングを向上することは、変速機を改良する上で必要不可欠なファクターである。
本願出願人は、操作フィーリングを向上した手動変速機の例を特許文献1に開示している。ここで、特許文献1の図3を本願の図6に引用して、特許文献1に開示した手動変速機の操作装置9の構成を説明する。この手動変速機9は、シフトアンドセレクト軸91に固定されて軸方向の移動により複数のフォーク軸921〜923から一つをセレクト操作し軸周りの回動によりセレクトしたフォーク軸をシフト操作するインナーレバー93と、該インナーレバー93の凹部931に嵌合するロックボール94と、該ロックボール94を押圧するコイルばね95と、を備えている。そして、ロックボール94が一定の押圧力で凹部931に嵌合されることでインナーレバー93が中立位置に安定して保持され、また、シフト操作ではロックボール94が凹部931から出入りすることにより操作が確実化、容易化されている。
さらに、ガタ低減機構として、インナーレバー93に一対の係止突起932、933が設けられ、ケース99側には係止ピン961を有するガイド部材96が設けられている。そして、インナーレバー93がシフト操作されると、係止ピン961が係止突起932、933の間に嵌入または係止突起932、933の外側に配置されて係合し、軸方向のガタが低減されるようになっている。
特開2006−266467号公報
ところで、特許文献1の係止ピン961及び係止突起932、933は、軸方向のガタを低減する効果はあるが、ガタを無くして操作フィーリングを一層向上することは難しい。なぜなら、係止突起932、933が回動して係止ピン961に係合するためには、両者の間に多少なりとも寸法上の間隔が必要であり、加えて製作上の寸法公差をも考慮する必要があるからである。さらに、両者が係合する際に摺動抵抗が生じて、操作フィーリングを低下させたり、操作荷重の効率が低下したりすることも懸念される。
また、特許文献1では操作フィーリングの向上及び操作の確実化、容易化のために、インナーレバーの周りにロックボール機構及びガタ低減機構を設けている。この2つの機構を設けるためには多数の部品が必要であり、かつインナーレバー93を始めとする各部品の形状も複雑化して加工に手間がかかり、重量やコストの面で不利になっている。したがって、2つの機構の機能を兼ね備えた簡素な機構を開発することが重要である。
本発明は上記背景に鑑みてなされたものであり、従来構成に対して部品を追加することのない簡素な構造で操作フィーリングを一層向上し、重量やコストの面で卓越した手動変速機の操作装置を提供する。
本発明の手動変速機の操作装置は、手動操作により軸方向の移動および軸周りの回動が可能なシフトアンドセレクト軸と、各変速段を構成する複数組の変速ギヤセットのうち一組を選択的に噛合させる複数のフォーク軸と、前記シフトアンドセレクト軸に固定されて前記移動及び前記回動のうちいずれか一方の動作により前記複数のフォーク軸から一軸をセレクト操作し他方の動作によりセレクトした前記一軸をシフト操作するインナーレバーと、該インナーレバーに形成された被嵌合部に嵌合するロックボールと、該ロックボールを前記インナーレバー上で転動可能に押圧する押圧部材と、を備える手動変速機の操作装置であって、前記被嵌合部は、前記インナーレバーが前記セレクト操作及び前記シフト操作を終えたとき前記ロックボールが前記各変速段に対応して押圧される前記インナーレバー上の各位置に配設されたディンプルを含むことを特徴とする。
さらに、前記被嵌合部は、前記インナーレバーが前記セレクト操作及び前記シフト操作を行うとき前記ロックボールが押圧されて通過する前記インナーレバー上の経路の少なくとも一部に配設された案内溝を含む、ことが好ましい。
また、前記案内溝は、前記インナーレバーが前記セレクト操作を行うとき前記ロックボールが押圧されて通過する前記インナーレバー上の軸方向または周方向の前記経路に配設されている、ことでもよい。
さらに、前記案内溝は、前記インナーレバーが前記シフト操作を行うとき前記ロックボールが押圧されて通過する前記インナーレバー上の周方向または軸方向の前記経路に配設され、かつ前記ディンプルに連通する、ことでもよい。
本発明の手動変速機の操作装置によれば、運転者が変速操作を行うとシフトアンドセレクト軸が手動操作され、特定のフォーク軸がセレクト操作及びシフト操作されて特定の変速ギヤセットが選択的に噛合し、特定の変速段への変速操作が完了する。このとき、押圧部材に押圧されているロックボールは、軸方向に移動および軸周りに回動するインナーレバー上を転動し、変速操作完了時には特定の変速段に対応するディンプルに嵌合する。ロックボールの転動は、転がり摩擦による抵抗を受けるだけで摺動抵抗が生じないため、手動操作は滑らかに行われる。また、ロックボールのディンプルへの嵌合は、押圧部材の押圧力により安定的に維持されているため、両者の間にガタは生じない。さらに、ロックボールがディンプルへ嵌入する瞬間の感触から、運転者は変速操作の完了を確実かつ容易に認識できる。以上説明した作用により、変速操作時の操作フィーリングを従来よりも一層向上できる。
また、本発明を図6の従来構成と比較するとわかるように、インナーレバー上に形成するディンプルの数量は増加するが、ガタ低減機構を省略することができる。したがって、ガタ低減機構を構成する部品を削減することができ、インナーレバーの形状も簡素化することができて簡素な構造となり、重量やコストの面で従来よりも卓越した操作装置とすることができる。
さらに、インナーレバー上にディンプルに加えて案内溝が配設された態様では、変速操作の際に、押圧されているロックボールが案内溝を通過する。このため、ロックボールが案内溝の中を移動する間、手動操作は滑らかに行われて操作フィーリングは良好なものとなる。また、ロックボールが案内溝から出るためには押圧部材に抗する操作力が必要であるため、誤った操作や不安定な操作が防止されて、確実かつ容易な変速操作が行われる。さらに、案内溝は、インナーレバーへの加工により形成されるので、部品点数は増加せず、簡素な構造が維持される。
本発明の実施形態の手動変速機の操作装置を説明する水平断面図である。 図1の操作装置を説明する垂直断面図である。 図1の操作装置の要部を説明する水平断面図である。 図3のA−A矢視垂直断面図である。 図1の操作装置のインナーレバーを説明する部品図である。 従来の手動変速機の操作装置を説明する水平断面図である。
本発明を実施するための形態を、図1〜図5を参考にして説明する。図1は本発明の実施形態の手動変速機の操作装置1を説明する水平断面図であり、図2はその垂直断面図である。また、図3は操作装置1の要部を説明する水平断面図であり、図4はそのA−A矢視垂直断面図である。さらに、図5は、インナーレバーを説明する部品図であり、(3)は図3の矢印B方向から見た正面図、(2)は平面図、(3)は左側面図である。実施形態の操作装置1は、シフトアンドセレクト軸2と、3つのフォーク軸31、32、33と、インナーレバー4と、ロックボール51及びコイルばね52を有するロックボール機構5と、インターロックプレート6と、を備えている。
シフトアンドセレクト軸2は、図2に示されるように垂直方向に設けられ、ケース8側に設けられた上下2つのメタルブッシュ81、82によって回動可能に軸支されている。また、軸2の下側とケース8側のばね受け部83との間に軸支ばね84が配置され、軸2に保持される後述のインターロックプレート6の上面とケース8側のばね受け部85との間に軸支ばね26が配置されている。2つの軸支ばね84、86により、シフトアンドセレクト軸2は、軸方向に移動可能に保持されている。そして、運転者が図略のシフトレバーを操作することにより、シフトアンドセレクト軸2が軸方向に上下動してセレクト操作が行われ、また軸周りに回動してシフト操作が行われるようになっている。
3−4速用フォーク軸32、5速−後進用フォーク軸33、及び1−2速用フォーク軸31は、シフトアンドセレクト軸2から順次離れて水平方向に配置され、それぞれの軸方向(図1の左右方向で、図2では紙面表裏方向)への移動ができるように変速機のケース8に保持されている。各フォーク軸31、32、33を操作するために、シフトヘッド34、35、36が設けられている。各シフトヘッド34、35、36の一端はフォーク軸31、32、33を取り巻くようにして固定されている。各シフトヘッド34、35、36の他端はシフトアンドセレクト軸2に接近するように延設され、水平方向に並ぶ一対の突起部からなる係合ヘッド37、38、39が形成されている。図2に示されるように、上段には5速−後進用フォーク軸33の係合ヘッド39、中段には3−4速用フォーク軸32の係合ヘッド38、下段には1−2速用フォーク軸31の係合ヘッド37、が垂直方向に並んで配置されている。
また、各フォーク軸31、32、33には、それぞれ図略のスリーブが係合されており、スリーブを駆動することで変速段を構成する2組のギヤセットのうち一方を選択的に係脱操作するようになっている。具体的には、1−2速用フォーク軸31は前進第1速または前進第2速のギヤセットを、3−4速用フォーク軸32は前進第3速または前進第4速のギヤセットを、5速−後進用フォーク軸33は前進第5速または後進速のギヤセットを、それぞれ係脱操作するようになっている。
インナーレバー4は、シフトアンドセレクト軸2の軸方向のほぼ中央に一体に固定されており、一体的に軸方向に移動及び軸周りに回動するようになっている。図1に示されるように、インナーレバー4は、係合ヘッド37、38、39と対向する向きに突出した嵌入ヘッド41を有している。インナーレバー4の嵌入ヘッド41の反対側には、ケース8の方向に向かって突出した転動カム部42が設けられている。
図5のインナーレバー4の部品図に示されるように、転動カム部42には、被嵌合部に相当する案内溝43及び6個のディンプル44〜49が配設されている。案内溝43は、転動カム部42の略中央に、シフトアンドセレクト軸2の軸方向に配設され、なだらかに交わる2つの斜面で形成されている。案内溝43の一方の側方には、第1速ディンプル44、第3速ディンプル46、第5速ディンプル48が順に配設されている。また、案内溝43の他方の側方には、第2速ディンプル45、第4速ディンプル47、後進速ディンプル49が順に配設されている。各ディンプル44〜49は、円形の窪んだ形状をしており、それぞれ各変速段に対応している。つまり、第1〜第5速及び後進速の各変速段に対応してインナーレバー4がセレクト操作及びシフト操作を終えたとき、後述のロックボール51が押圧されるインナーレバー4上の位置はそれぞれ異なり、異なる各位置に第1〜第5速ディンプル43〜48及び後進速ディンプル49が形成されている。
一方、ケース8側にはロックボール機構5が設けられている。ロックボール機構5は、図3に示されるように、ロックボール51、コイルばね52、収納筒53、などで構成されている。収納筒53には、一端が閉じた底部531で他端が開いた開放端532となっている筒状の部材が用いられている。収納筒53は、その開放端532をインナーレバー4の転動カム部42に向けて、ケース8に固定されている。収納筒53の内側には略筒状のボール保持部材54が移動可能に収納されている。ボール保持部材54の一端側内部にはボール保持孔55が形成されており、ボール保持孔55内にはベアリング材56を用いて回動可能にロックボール51が保持されている。
ボール保持部材54の他端と収納筒53の底部531との間には、コイルばね52が収納配設されている。コイルばね52は押圧部材に相当するものであり、ボール保持部材54を収納筒53の開放端532から押し出すように押圧している。この押圧力により、ロックボール51はインナーレバー4の転動カム部42に押圧されている。したがって、インナーレバー4が移動または回動すると、ロックボール51は転動カム部42上を起伏に沿って転動する。図3には、第3速での走行中にロックボール51が第3速ディンプル46に嵌入している状態が例示されている。図5は、これを水平なA−A方向からみたものである。なお、収納筒53の開放端532の外側から、先端が内向きに屈曲された爪部材533が延設されており、ボール保持部材54が脱落しないようになっている。
インターロックプレート6は、シフトアンドセレクト軸2に相対回転可能に保持されかつ平行に配置された上板61及び下板62が、2つの連結部63によって連結されて形成されている。上板61と下板62との間にはインナーレバー4が収納されている。連結部63の間には前述のボール保持部材54が配置されて回動が規制されている。したがって、インターロックプレート6は、シフトアンドセレクト軸2とともに軸方向に移動するが、軸周りには回動しない。
インターロックプレート6の上板61及び下板62の連結されていない側は、互いに向き合うように折り曲げられてそれぞれ爪部66、67が形成されており、上下の爪部66、77の間には、インナーレバー4の嵌入ヘッド41が配置されている。爪部66、67の幅は係合ヘッド87、88、89の一対の突起部の間隔よりも小とされ、インナーレバー4の嵌入ヘッド41が嵌入していない係合ヘッド(87、88、89のうち2つ)に嵌入して係合するようになっている。図2には、インナーレバー4の嵌入ヘッド41が中段の3−4速用フォーク軸82の係合ヘッド38に嵌入し、上板61の爪部66が上段の5速−後進用フォーク軸33の係合ヘッド39に嵌入し、下板62の爪部67が下段の1−2速用フォーク軸31の係合ヘッド37に嵌入した状態が例示されている。インターロックプレート6は、嵌入ヘッド41が嵌入していない(セレクト操作されていない)2つの係合ヘッドが動かないようにロックする機能を有している。
次に、本実施形態の手動変速機の操作装置1の動作、作用を、前進第2速から第3速へのシフトアップ変速操作を例にして説明する。前進第2速の走行中には、シフトアンドセレクト軸2が図2の下方に移動して、インナーレバー4の嵌入ヘッド41が下段の1−2速用フォーク軸31の係合ヘッド37に嵌入し(セレクト操作)、さらに、シフトアンドセレクト軸2が軸周りに回動して嵌入ヘッド21が係合ヘッド37を操作し(シフト操作)、1−2速用フォーク軸31が移動して第2速用ギヤセットが噛合している。このとき、ロックボール機構5のロックボール51は、インナーレバー4の第2速ディンプル45に嵌入して、押圧されている。
ここで、運転者がシフトレバーをニュートラル位置に戻す操作を行うと、シフトアンドセレクト軸2が軸周りに戻るように回動して、第2速用ギヤセットが遊転状態となる。このとき、インナーレバー4の回動に伴い、ロックボール51は、図5に矢印D1で示されるように第2速ディンプル45から抜け出て案内溝43に嵌入するように転動する。次に、運転者が3−4速用フォーク軸32をセレクトするセレクト操作を行うと、シフトアンドセレクト軸2が図2の上方に移動して、嵌入ヘッド21が中段の3−4速用フォーク軸32の係合ヘッド38に嵌入する。このとき、ロックボール51は、矢印D2で示されるように、案内溝43内を転動して移動する。最後に、運転者がシフトアンドセレクト軸2を回動し、3−4速用フォーク軸32を操作するシフト操作を行うと、第3速用ギヤセットが噛合する。このとき、ロックボール51は、矢印D3で示されるように、案内溝43を抜け出て第3速ディンプル46に嵌入するように転動し、変速操作が終了する。
なお、第1速から第2速への変速操作ではセレクト操作は不要であり、矢印A2で示されるロックボール51の案内溝43内の転動は生じない。他の変速段の変速操作も概ね同様であるので、説明は省略する。
一連の変速操作において、ロックボール51とカム転動部42との間には転がり摩擦による抵抗が生じるだけで摺動抵抗が生じないため、手動操作は滑らかに行われて操作フィーリングは良好なものとなる。また、図4に例示されるように、ロックボール51がコイルばね52に押圧されて安定的に第3速ディンプル46に嵌入しているため、ガタが生じない。さらに、ロックボール51がディンプル45、46や案内溝43へ出入りする瞬間にはコイルばね52の押圧力が変化する。したがって、これに抗する操作力の感触から、運転者は変速操作の進捗状況及びその良否を確実かつ容易に認識できる。
また、本発明を従来構成と比較するとわかるように、従来2箇所に形成されていた図6のロックボール機構およびガタ低減機構を、本実施形態のロックボール機構5に集約することができる。したがって、部品点数を大幅に削減することができ、インナーレバー4の形状も簡素化することができて簡素な構造となり、重量やコストの面で従来よりも卓越した操作装置1となっている。
なお、本実施形態において、案内溝43はニュートラル位置のみに設けたが、各ディンプル44〜49に連通するように、「王」字状に形成してもよい。また、各ディンプル44〜49の窪みは円形の他にも、様々な形状を応用することができる。
さらに、本実施形態において、シフトアンドセレクト軸2の軸方向の移動がセレクト操作に、軸周りの回動がシフト操作にそれぞれ対応しているが、これに限定されるものではない。言い換えれば、インナーレバー4の形状やフォーク軸31、32、33の配置を変更することにより、軸方向の移動がシフト操作に、軸周りの回動がセレクト操作にそれぞれ対応するように構成することができる。このとき、案内溝43及び各ディンプル44〜49の配置を変更することは当然である。
1:手動変速機の操作装置
2:シフトアンドセレクト軸
31:1−2速用フォーク軸
32:3−4速用フォーク軸
33:5速−後進用フォーク軸
4:インナーレバー
41:嵌入ヘッド 42:転動カム部 43:案内溝
44〜48:第1速〜第5速ディンプル 49:後進速ディンプル
5:シンクロナイザリング
51:ロックボール 52:コイルばね 53:収納筒
54:ボール保持部材 55:ボール保持孔 56:ベアリング材
6:インターロックプレート
61:上板 62:下板 63:連結部 66、67:爪部
8:ケース
9:従来の手動変速機の操作装置

Claims (4)

  1. 手動操作により軸方向の移動および軸周りの回動が可能なシフトアンドセレクト軸と、各変速段を構成する複数組の変速ギヤセットのうち一組を選択的に噛合させる複数のフォーク軸と、前記シフトアンドセレクト軸に固定されて前記移動及び前記回動のうちいずれか一方の動作により前記複数のフォーク軸から一軸をセレクト操作し他方の動作によりセレクトした前記一軸をシフト操作するインナーレバーと、該インナーレバーに形成された被嵌合部に嵌合するロックボールと、該ロックボールを前記インナーレバー上で転動可能に押圧する押圧部材と、を備える手動変速機の操作装置であって、
    前記被嵌合部は、前記インナーレバーが前記セレクト操作及び前記シフト操作を終えたとき前記ロックボールが前記各変速段に対応して押圧される前記インナーレバー上の各位置に配設されたディンプルを含むことを特徴とする手動変速機の操作装置。
  2. 請求項1において、前記被嵌合部は、前記インナーレバーが前記セレクト操作及び前記シフト操作を行うとき前記ロックボールが押圧されて通過する前記インナーレバー上の経路の少なくとも一部に配設された案内溝を含む手動変速機の操作装置。
  3. 請求項2において、前記案内溝は、前記インナーレバーが前記セレクト操作を行うとき前記ロックボールが押圧されて通過する前記インナーレバー上の軸方向または周方向の前記経路に配設されている手動変速機の操作装置。
  4. 請求項2または3において、前記案内溝は、前記インナーレバーが前記シフト操作を行うとき前記ロックボールが押圧されて通過する前記インナーレバー上の周方向または軸方向の前記経路に配設され、かつ前記ディンプルに連通する手動変速機の操作装置。
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