JP2013167089A - 床材表面用積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】板等の木質基材に貼り合わされて床面に使用される樹脂積層体において、面々合わせで運送される際の擦れや、スチールウールなどによる擦れに対する、樹脂積層体表面の耐傷つき性などを担保しつつ、高い防滑性が得られるような、床材表面用積層体を提供すること。
【解決手段】表面がアクリル系樹脂を主原料とする表面保護層からなることを特徴とする床材表面用積層体において、前記表面保護層が2層以上の複数層の積層構造を有しており、その最表層にのみ、樹脂系ビーズが添加されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は自然木・合板・集成材・アルミ材・鋼板材・石材・無機材・アスファルト・コンクリートなどを単独あるいは併用使用した基材などの部材表面に貼り合わせてなる床面表層材、及びそれを床面もしくは床面用部材に貼り合わせることによってできる、床材表面用積層体に関するものである。
従来、前記用途としては、合板等の木質系基材に、天然木突板を貼り合わせたものや、紙又は合成樹脂シートに印刷にて意匠を施した化粧紙もしくは化粧シートなどを貼り合わせたもの、塩ビタイル、塩ビクッションフロア、などの樹脂材料を主成分にしたものなどが使用されている。このような床面用部材においては、壁面や天井などに用いられるものと同様に、各種環境に対する耐久性能や防汚性、抗菌性などが必要とされるが、それ以外に、特に床面に使用されるものに特徴的に必要とされる性能として、耐傷付き性と防滑性を挙げることができる。耐傷付き性は、広い意味では各種環境に対する耐久性能に含まれるが、床面においては、使用される環境下での様々な外的要因により、擦り傷、押し傷、突き刺し傷などの様々な傷が付くことがある。またそれ以外にも、特に合板等の木質基材系の床材の場合には、運搬する際に、積み重ねられた床材の表面と裏面、あるいは表面同士が擦れ合うことによる摺り傷などへの配慮も必要となっている。ただし通常は、表面状態への影響を考慮して、表面同士が接触するような積み方(以下面々積みと表記)が殆どなので、現実的には面々積みで運搬された場合に、トラック荷台などでの振動により、面同士が細かく摺れあった場合に、表面に摺り傷ができたり、粉噴きが発生したりするといったことに対する対応が求められている。
合板等の木質系基材において、天然木突板を貼り合わせたものについては、天然材料であるが故に、意匠性に優れる反面、耐久性能や防汚性、抗菌性などの性能が限定的である。塩ビタイルや塩ビクッションフロアを用いると、各種環境に対する耐久性能や防汚性、抗菌性などは付与可能であるが、意匠性の部分で、天然木突板や化粧シートを貼ったものなのに比すると劣る。合板等の木質系基材に化粧シートを貼り合わせたものは、意匠性と、耐久性能のバランスがよく、更に防汚性、抗菌性などの機能を付与することもでき、また木質系基材に貼り合わせるだけで床材ができるという特徴がある。それゆえ、近年は、化粧シートを使用した床材の使用量が伸びている。
上記の通り、化粧シートを使用した床材は徐々にその数量を伸ばしているが、その機能性付与の一環として、防滑性能の付与が所望されている。防滑性がある、即ち滑りにくいという特徴によって、老人や子供などの身体的弱者や室内犬などのペットなどが、室内で不意に滑ることなく安全に生活を送ることができる為である。防滑性能を化粧シートに付与させる為には、これまで、表面保護層中に樹脂ビーズを添加することで防滑性能を付与させた系などが検討されている(特許文献1参照)。
本発明者は、上記特許文献1記載の内容を参考にして、検証実験及び、更に最適な条件を得るために鋭意検討を行った。その結果、表面性能(防滑性、傷付き性)を付与する為の、更なる好適な条件を発見するに至った。
特開2009−96179
本発明の課題とするところは、合板等の木質基材に貼り合わされて床面に使用される樹脂積層体において、面々合わせで運送される際の擦れや、スチールウールなどによる擦れに対する、樹脂積層体表面の耐傷つき性などを担保しつつ、高い防滑性が得られるような、床材表面用積層体、およびそれを用いた床面材の仕様を設定することである。
本発明者は、かかる課題を解決する為に鋭意検討を重ねた結果、以下の条件を満たす樹脂積層体が、課題を解決することを見出した。すなわちその請求項1にかかる発明は、
表面がアクリル系樹脂を主原料とする表面保護層からなることを特徴とする床材表面用積層体において、前記表面保護層が2層以上の複数層の積層構造を有しており、その最表層にのみ、樹脂系ビーズが添加されていることを特徴とする、床材表面用積層体である。
その請求項2にかかる発明は、前記最表層の厚みが、1μm以上6μm以下の範囲内にあることを特徴とする請求項1記載の床材表面用積層体である。
その請求項3にかかる発明は、前記樹脂系ビーズの平均粒径αが、最表層の厚みHに対して、H≦α≦1.5Hであることを特徴とする、請求項1、2のいずれかに記載の床材表面用積層体である。
その請求項4にかかる発明は、前記樹脂系ビーズが、ウレタン材質であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の床材表面用積層体である。
その請求項5にかかる発明は、前記最表層に、中空状のガラス系ビーズが添加されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の床材表面用積層体である。
その請求項6にかかる発明は、前記最表層に、ワックス成分として、オレフィン系樹脂ビーズが添加されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の床材表面用積層体である。
その請求項7にかかる発明は、前記オレフィン系樹脂ビーズの平均粒径をhとした場合に、H≦h<αであることを特徴とする、請求項6に記載の床材表面用積層体である。
その請求項8にかかる発明は、表面保護層のアクリル系樹脂が、架橋構造を有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の床材表面用積層体である。
本発明はその請求項1記載の発明により、各種の外的負荷がかかった場合の樹脂系ビーズの、表面保護層からの脱落を抑制することが可能になる。また、最表層に樹脂系ビーズを偏在させることができる為、少量の使用量で大きな効果を得ることができる。その結果、表面保護層の性能を大きく損ねること無く、防滑性能を付与することが可能になる。
また、最表層に含有する樹脂ビーズの粒径が最表層の厚み以上であれば、樹脂ビーズが表面保護層中に埋没してしまうことを防ぎつつ、粒径の上限を設定することで、樹脂ビーズの脱落を抑制することも可能となる。ただし、樹脂ビーズの粒径は均一ではなく、ある程度の分布を持って存在する。そこで平均粒径に対して、それ以上の粒径のものが一定数存在するため、粒径分布の中でも大きい部分については、相対的に表面保護層から脱落しやすい状態になっており、これがひいては経時での防滑性低下や艶変化などの原因になりやすい。請求項1記載の発明の通り、表面保護層を複数層の積層構造にして、その最表層のみに樹脂系ビーズを添加する場合には、最表層の厚みを薄くすることが可能である。そこで、請求項2記載の発明の通り、最表層の厚みを1μm以上6μm以下の範囲とすることで、樹脂系ビーズの平均粒径も小さいものを選定することが可能になる。平均粒径が小さい為、その粒径分布の標準偏差などにより規定されるバラツキ値は、必然的に小さくなる。ゆえに、樹脂系ビーズの脱落をより抑えることができる。
また請求項3記載の発明の通り、樹脂ビーズの平均粒径を、最表層の厚みHに対して樹脂系ビーズの平均粒径αを、H≦α≦1.5Hという範囲内に規定することで、より少量の添加で効果的に防滑性能を得ることができる。これにより、表面保護層が持つ性能を殆ど変化させないまま、防滑性能を付与することが可能になる。また、樹脂系ビーズの脱落を抑制する効果の他に、すべり片との密着表面積を増やす効果も期待できる。これにより、平均粒径を上限値の範囲内にすることで、上限値を超えた平均粒径にした場合と比べて、より高い防滑性能を得ることができる。
また請求項4記載の発明の通り、樹脂系ビーズにウレタン材質のものを使用することで、ウレタン樹脂が持つ適度なグリップ性により、高い防滑性能を発現することが可能になる。
また請求項5記載の発明の通り、最表層に中空状のガラス系ビーズが添加されることで、床材表面用積層体の表層を擦るような傷(スチールウールによる擦り傷など)に対して、耐傷付き性を付与することが可能になる。また本発明の様に、中空状にすることによって、面同士を擦り合わせるような試験(以下「面々合わせ摺動試験」と略す)においても、ガラスビーズが緩やかに塑性変形する為、傷が付き難くなる。また本発明では、表面保護層を複層化して、その最表層のみに添加しているため、少量の添加量で充分な効果を得ることができる。
また請求項6記載の発明の通り、最表層にオレフィン系樹脂ビーズをワックス成分として添加することで、表層のスリップ性をアップさせることにより、防滑性とスリップ性という、相反する性能を両立させることができる。そしてスチールウール試験や面々合わせ摺動試験においても、高い耐性を付与することが可能になる。
特に請求項7記載の発明の通り、前記オレフィン系樹脂ビーズの平均粒径を、複数層の積層構造からなる表面保護層の最表層の厚みH以上であり、尚且つ樹脂系ビーズの平均粒径α以下の範囲とすることで、樹脂系ビーズの防滑性能を必要以上に阻害しない。
また請求項8記載の発明の通り、表面保護層のアクリル系樹脂が架橋構造を有することで強靭性が増し、各種の傷に対する耐性や汚染性の向上効果が得られる他、表面保護層中に添加される紫外線吸収剤や光安定剤などの機能性添加剤のブリードアウトを抑制する効果も得られる。これらの効果により、初期の性能を永続的に保持し続けることができる。
本発明の床材表面用積層体の一実施例の断面の構造を示す説明図である。
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。図1に本発明の床材表面用積層体の一実施例の断面の構造を示す。表層にアクリル系樹脂を主原料とする表面保護層1を有し、該表面保護層が、複数層の積層構造からなるものである。図1では最表層から表面保護層1(1)、表面保護層1(2)表面保護層1(3)の3層構造としているが3層に限るものではなく、2層以上であればよい。また、床材表面用積層体としては通常、図1に示すように、表面保護層1と透明樹脂シート層2と絵柄模様層4と下地層5との積層構造からなるが、特にこれに限定されるものではない。表面保護層1(1)中には、樹脂系ビーズ3が添加されてなる。
本発明における表面保護層1に用いる主原料とするアクリル系樹脂としては、熱可塑性のアクリル樹脂を積層して設けても良いが、(メタ)アクリレート系材料をイソシアネート硬化剤で架橋硬化させたり、紫外線照射や電子線照射などを用いて架橋硬化させたりすると、より硬質かつ強靭性のある表面保護層が得られるため、好適である。(メタ)アクリレート系材料としては、例えば適度な柔軟性を付与してハンドリング性をアップさせたい場合などは、ウレタン(メタ)アクリレート材料なども好適に用いられる。例えばイソシアネート硬化剤を用いて架橋させる場合には、イソシアネートと反応させるために、(メタ)アクリレート樹脂には水酸基が付与され、紫外線照射を用いて反応させる場合には、光重合開始剤が適宜添加される。
尚、(メタ)アクリレート材料の分子量には特に規定はなく、モノマー、オリゴマー、プレポリマー状のものなどが、任意に選択できる。またこれらを複数種混合して使用することも可能である。
表面保護層1は、アクリル系樹脂を主原料とするので、元より高い耐候性能を持つが、更なる性能付与の為に、紫外線吸収剤及びラジカル補足剤の添加が好適に用いられる。紫外線吸収剤として使用されるものとしては、有機系のもでは、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系、ヒドロキシフェニルトリアジン系などがあり、それ以外にも無機系の紫外線カット剤も、有機系紫外線吸収剤と同様に作用する添加剤として使用される。ラジカル補足剤としては、ヒンダードフェノール系及びヒンダードアミン系のうち、特定の構造を持つものが、光励起によって発生した、材料劣化の原因となるフリーラジカルの増殖を抑えて無害化する効果がある。特に、ヒンダードアミン系のラジカル補足剤はその効果が大きく、また長期間に渡って効果が持続するという特徴を有するので、適量を添加することで、表面保護層1としての性能を損なうことなく、耐候性能を付与することができる。尚、紫外線吸収剤は、その構造によって吸収波長域などに特徴があるので、複数種の併用使用も好適に行われており、時に相乗効果が期待できる。同様にラジカル補足剤も複数種の併用使用が時に好適である。
特に、本発明では表面保護層1(1)中には、後述する樹脂系ビーズ3が添加されており、長期間の使用において、外部からの物理的負荷や耐候劣化などによって、経時的に樹脂系ビーズ3が脱落していく可能性がある。しかしながら、前記の有機系・無機系の紫外線吸収剤、及びヒンダードアミン系・ヒンダードフェノール系のラジカル補足剤を添加することで、経時劣化の抑制が可能になるので、それに対応して樹脂系ビーズ3の経時での脱落も抑制することが可能になる。
本発明の様に、表面保護層を複数層の積層構造とする場合には、それら各層の添加剤の処方を変化させることで、より効果的に添加剤の効果を得ることができる。本発明の場合も同様であり、最表層に存在する表面保護層1(1)にのみ樹脂系ビーズを添加することで、より効果的に防滑性能を付与することができる。
例えば、図1に示す表面保護層1が、複数層の積層ではなく、単独の層であった場合を考えてみると、防滑性能を効果的に発現させるためには、樹脂系ビーズの粒径の多くを、表面保護層の厚みよりも大きくする必要がある。その場合、粒径のバラツキにより意図的ではなく混入される粒径の大きな樹脂系ビーズは、表面保護層中から脱落しやすい状態に置かれる。しかし、本発明の様に、表面保護層を複数層の積層構造にし、その最表層にのみ樹脂系ビーズを入れるようにした場合、最表層の樹脂系ビーズの平均粒径を小さくすることができるため、粒径ばらつきの少ないビーズを選定することができる。その結果、樹脂系ビーズが過剰に大きいことに由来する脱落を抑えることができる。
樹脂系ビーズ以外の材料としては、例えば前述の紫外線吸収剤なども、各層で処方を変化させると効果的な場合がある。例えば、最表層には紫外線吸収能力の高いグレードを可能な限り高濃度で添加することで、紫外線カット効果を最大限に発揮させることができる。また、主樹脂との相容性が高くない紫外線吸収剤は、ブリードアウトにより析出してしまうことがある為、最表層には使用しないなどの配慮も可能になる。
表面保護層1の積層方法については、なんら限定されることはなく、例えばその原料が液体であれば、公知のコーティング方法を用いて積層すればよい。ただし、例えばリバースコートを含む公知のグラビアコーティング法では、粒径の大きなものを効率よく印刷基材に転移させることは難しい場合がある。また、スムーシングバーなどによる塗工面状態改善も、最表層の樹脂系ビーズを削ぎ落とす場合がある。これ以外にも、公知のコーティング方法の使用が制限されることがある。
表面保護層1のトータル厚みとしては、耐候性・柔軟性(ハンドリング性らラッピング適性などの取り扱いのしやすさを含む)・耐傷付き性、などのバランスから、10μm以上50μm以下であることが望ましい。10μm未満の厚みしかない場合には、充分な耐候性や耐傷性が得られず、また50μmを越えると、柔軟性に支障をきたす。
表面保護層1においては、さらに機能性を付与する為に、様々な添加剤が適宜添加される。例えば、抗菌剤、防汚剤、艶消し剤、沈降防止剤、ワックス、帯電防止剤、難燃材、各種顔料、各種染料、遮熱剤、有機フィラー、無機フィラーなどが好適に使用される。無論、表面保護層1の架橋方法としてイソシアネート架橋を選択する場合には、硬化剤の添加が必須であり、紫外線架橋を選ぶ場合は、光重合開始剤の添加は必須である。尚、イソシアネート硬化剤は、公知のものを使用して良いが、その選定にあたっては、使用用途を考えて、無黄変タイプまたは難黄変タイプのものから適宜選択するのが望ましい。
本発明における樹脂系ビーズとしては、公知の様々な材料が使用可能であるが、ウレタン系のものを選定すると、ウレタン材料由来のグリップ性により、高い防滑性能を発揮できる。ウレタン材料以外の材料としては、オレフィン系などのガラス転移点が低い材料が、防滑性を付与する為に好適に用いられる。また逆にアクリル樹脂やポリエステル樹脂などのガラス転移点の高い、いわゆる硬質材料を選定すると、材料由来のグリップ性は期待できない代わりに、アンカー効果による防滑性が期待できる場合がある。
また、オレフィン系樹脂ビーズの中のいくつかは、表面の潤滑性をアップさせるワックスとしての機能を有する。これを適量添加することで、表面の擦り傷に対する耐性を向上させることができる為、その添加は好適である。但し、過剰な添加は防滑性の低下を起こす為に注意が必要であり、物性やコスト等を鑑みて適宜決定されるが、大よそ0.1〜10重量%の範囲内が適当であることが多い。
また、表面保護層の硬度を補強する目的で、各種無機材料の添加も好適に行なわれる。特に中空状のガラスビーズを添加すると、表面を硬質にする為に擦り傷に対する耐性が向上し、更に中空状にする為に、押し傷に対してもクッション性を発揮して、傷が付きにくくなる。
本発明における樹脂系ビーズの平均粒径の上限値としては、最表層の厚みHに対して、1.5H以下とするのが好適である。平均粒径が1.5Hを超える場合、防滑性能はほぼ変化しないものの樹脂系ビーズの脱落は起きやすくなり、経時での防滑性能の保持にやや難を残すものとなる。また、表面保護層1を設けるための各種コーティング法のうち、好適に用いられる手法の一つである、グラビアコーティング法においては、グラビア版の版目に球状樹脂ビーズ3が入りづらくなる為、結果として樹脂系ビーズのグラビアコーティングによる転移がしづらくなるという問題もある。これらの問題を回避するために、平均粒径として1.5H以下の範囲内にすることが好適である。これらの効果以外にも、表面の乱反射による意匠低下を抑えるという観点からも、平均粒径は1.5H以下が望ましい。一方の平均粒径の下限値については、H以上あることが望ましい。H以下の平均粒径の場合には、多くの樹脂ビーズが表面保護層中に埋没した状態になってしまう為、防滑性能を効果的に発現することが困難である。
以下、表面保護層1の被着体に相当する、透明樹脂シート層2について記載する。本発明において、透明樹脂シートの材質は特に制限を設けないが、使用される用途を考えて、耐候性と耐傷性を兼ね備えたものが好ましい。さらには、耐溶剤性や耐薬品性が備わっていると更に好ましく、原料が安価で安定的に入手可能であるなどの経済性をも兼ね備えていると、尚好ましい。また、環境問題の観点からは、塩素などのハロゲン元素を使用していないものが望ましい。これらの条件を兼ね備える材料としては代表的なものとしては、各種耐候処方が施されたポリオレフィン材料やポリエステル材料をベースにしたものが望ましい。ハロゲンの環境影響よりも、燃えにくさ(難燃性)を重要視した場合には、フッ素系の材料や塩化ビニル系の材料なども候補にあがってくる(ただし塩化ビニル系材料を用いる場合には、耐溶剤性は限定的な効果しか得られない)。また、耐候性を最重要視するような場合には、アクリル系の材料も候補になってくる。しかしながら、経済性までをも含めた総合評価では、オレフィン材料、特にポリプロピレン材料を用いたものが望ましい。これまでは、透明樹脂シートとしての性能に触れてきたが、必ずしも透明である必要は無く、意匠性あるいは各種機能性を付与する為に着色がなされ、半透明あるいは不透明となっていても構わない。
意匠性向上、あるいは隠蔽性の付与などの目的で、表面保護層1及び透明樹脂シート層2からなる積層体への、絵柄模様層4の付与は好適に用いられる。透明樹脂シート層2の片面側に表面保護層1を設け、もう一方に絵柄模様層4を設けるようにした場合には、透明樹脂シート層2に絵柄模様層4の保護層的役割を持たせることもできる。絵柄模様層4の材質も特に限定されるものではないが、アクリル系、オレフィン系、エステル系、ウレタン系、酢酸ビニル系等々のバインダーに染料または顔料などの着色剤や体質顔料などを添加し、さらに可塑剤、安定剤、ワックス、グリース、乾燥剤、硬化剤、増粘剤、分散剤、充填剤などを任意に添加してなるものが、好適に用いられる。上記材料を溶剤、希釈剤などで充分混練してなる塗工液を準備し、グラビア印刷、凹版印刷、フレキソ印刷、シルク印刷、静電印刷、インクジェット印刷などの公知の印刷方法、あるいはスプレーや刷毛などを使用した公知の塗装方法によって積層させることで設けることができる。絵柄模様層4と透明樹脂シート層2との間に、必要に応じてプライマーコート層(図示しない)を設ける方法も、好適に用いられる。
また、隠蔽性向上や下地部の不陸(凹凸)の影響を和らげる為に、必要に応じて下地層5の積層も好適に用いられる。
このようにして作製した床材表面用積層体は、木質材、アスファルト、コンクリート、金属材、無機材、などに貼り合わせることで、高い意匠性・耐久性・防滑性を保持しつつ、床材の状態で運送される際の樹脂積層体表面の傷つき性と、ハンドリング性を兼ね備えた床面用部材を提供することができる。木質材、アスファルト、コンクリート、金属材、無機材などに、模様、文字、図柄等が施されているような場合には、床材表面用積層体は防滑性を付与すると同時に、模様、文字、図柄等を保護する役割を担うことになる。
(1)透明樹脂シート層2の作製
エチレンランダムポリプロピレン樹脂「プライムポリプロ Y−2045GP」((株)プライムポリマー製)99重量%に対して、紫外線吸収剤として「チヌビン326」(BASFジャパン(株)製)を0.5重量%、「キマソーブ2020」(BASFジャパン(株)製)を0.5重量%添加し、Tダイ付きの単軸押出機(スクリュー径65mm、スクリュー長さ/スクリュー径=28)を用いて、巾430mm、厚み300μmの透明樹脂シート層2を作製した。作製した透明樹脂シート層2をA4サイズにカットし、その両面にコロナ放電装置を用いてコロナ処理を施した。
(2)プライマーコート液の塗工液調液
ポリエステル系メジウム塗工液:「ラミスター」(東洋インキ製造(株)製)を固形分換算で100重量部に対して、ヘキサメチレンジイソシアネートを固形分換算で5重量部添加し、メチルエチルケトン溶剤で固形分が30重量%となるように希釈・撹拌して、プライマーコート液を作製した。
(3)絵柄模様層4の塗工液調液
ポリエステル系メジウム塗工液:「ラミスター」(東洋インキ製造(株)製)に藍色顔料を分散させた溶液の固形分換算100重量部に対して、イソホロンジイソシアネートを同じく固形分換算で10重量部添加し、メチルエチルケトン溶剤で固形分比率が20重量%となるように調整し希釈・撹拌して、絵柄模様層4の塗工液を作製した。
(4)表面保護層1の塗工液調液
合成により水酸基を付与させたメチルメタクリレートプレポリマーを固形分換算で50重量部と、メチルアクリレートオリゴマーを同じく固形分換算で50重量部、イソシアネート硬化剤として、アダクト変性されたヘキサメチレンジイソシアネートを10重量部添加し、攪拌を行なった。続いて、攪拌した試料110部に対して、表1の通り添加剤成分を配合し、更に攪拌を行なって、表面保護層1の塗工液を作製した。
(5)最表層の表面保護層(1)の塗工液調液
表面保護層1の塗工液の一部をサンプリングし、該塗工液124重量部に対して、表2の通り、樹脂系ビーズ、ガラスビーズ、オレフィンビーズをそれぞれ添加して攪拌し、最表層の表面保護層(1)に使用する塗工液を作製した。
(6)各層の積層
A4サイズの透明樹脂シート層2の片面に、金属製ワイヤーを、同じく金属製の棒に巻きつけた塗工具(以下メイヤーバー)を用いて、(2)で作製したプライマーコート液を、溶剤揮発後の厚みが1.5μmとなるように塗工し、その後60℃のオーブンで3分間の乾燥を行い、溶剤分を揮発させた。その後、プライマーコート層の上に、同じくメイヤーバーを用いて(3)で作製した絵柄模様層4の塗工液を、溶剤揮発後の厚みが1.1μmとなるように積層塗工したのち、60℃のオーブンで3分間の乾燥を行い、溶剤分を揮発させた。透明樹脂シート層2に積層されたプライマーコート層と絵柄模様層4の積層面とは反対側の面に、(4)で作製した表面保護層1を、溶剤揮発後の厚みが3μmになるようにメイヤーバーの版深及び塗工液の固形分を調整して、塗工を行なった。この作業を3回繰り返すことで、塗工厚み9μmの層を設けた後、DバルブUVランプ(フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製)を用いて紫外線照射を行い、塗工膜を硬化させた。
塗工したUV硬化膜の表面に、更に表2の配合で作製された最表層の表面保護層(1)に使用する塗工液を、同じくメイヤーバーを用いて厚さ5μmで塗工し、前記のUVランプで硬化させ、最表層の表面保護層(1)を設けた。こうして、実施例1〜8の床材表面用積層体を作製した。
<比較例1〜2>
表2で示す配合の代わりに、表3で示す配合を施す以外は、実施例と同じ方法により、比較例1〜2の床材表面用積層体を作製した。
<比較例3>
実施例1にて作製した最表層用の塗工液を、溶剤揮発後の厚みが12μmとなるように塗工して表面保護層とした他は、実施例と同じ方法により、比較例3の床材表面用積層体を作製した。
<比較例4>
実施例8にて作製した最表層用の塗工液を、溶剤揮発後の厚みが12μmとなるように塗工して表面保護層とした他は、実施例と同じ方法により、比較例4の床材表面用積層体を作製した。
<性能評価>
このようにして作製した、実施例及び比較例の床材表面用積層体を、水系エマルジョン接着剤を介して木質基材に貼り合わせて、床面材を作製した。作製した床面材に対して、下記の通り物性評価を行ない、性能の優劣を確認した。
<防滑性>
実施例及び比較例を使用したそれぞれの床面材について、表面保護層塗工面側の静摩擦係数の測定を行なった。静摩擦係数の測定は、ポータブルタイプの摩擦計:トライボギア ミューズ TYPEi−II(真東科学(株)製)を用いて、接触子に平織綿を被せて20回の測定を行ない、測定値を数字の順に並べて中央の10点のみを選択し、その平均値を取ることで、静摩擦係数の値を求めた。尚、静摩擦係数とは、防滑性を表現する数値の一つであり、その数値が高い程、高い防滑性能を有すると認められる。
<表層の摺動性>
実施例及び比較例の各種床面材を、150mm×30mmと15mm角のサイズにカットしたのち、15mm角中に850gの荷重をかけた状態で、150mm×30mmの上面に、積層体どうしが触れ合うようにセットし、自動の摺動試験機で、5000往復の試験を行なった。試験後の150mm×30mmにカットした側の表層状態を目視観察し、艶変化と粉状物質の噴出し有無を確認した。全く変化が見られないものを「◎」、変化が殆どみられない(極僅かには見られる)ものを「○」、若干の変化が認められるものを「△」、大きく変化が認められるものを「×」として判定を行なった。
<耐スチールウール性>
スチールウール#0000(ボンスター販売(株)製)を用いて、これを20mm×20mmサイズの治具に両面テープを用いて貼り付け、850gの荷重をかけて50往復させた。表面状態の艶や擦り傷跡を観察し、全く変化が見られないものを「◎」変化が殆どみられない(極僅かには見られる)ものを「○」、若干の変化が認められるものを「△」、大きく変化が認められるものを「×」として判定を行なった。
表4で明らかなように、本発明の実施例1〜8の樹脂積層体は、比較例1〜3の樹脂積層体に比べて、高い防滑性を有していることがわかる。例えば比較例1〜2においては、樹脂系ビーズが添加されていないため、実施例に比して小さい値しか得られていない。また比較例3においては、実施例と遜色のない防滑性が得られているが、摺動性は悪化している。これは、表面保護層全体に防滑性を付与する為の樹脂系ビーズが分散されているため、表面保護層としての性能が低下したためと考えられる。一方、実施例においては、防滑性と摺動性が両立している。
本発明の床材表面用積層体は、塩化ビニルを一切使用しないため環境問題の心配もない。更には、防滑性能が付与されている為、歩行者の転倒などの危険性が少ない床面材、及び床材表面用積層体として利用できる。
1…表面保護層
2…透明樹脂シート
3…樹脂系ビーズ
4…絵柄模様層
5…下地層

Claims (8)

  1. 表面がアクリル系樹脂を主原料とする表面保護層からなることを特徴とする床材表面用積層体において、前記表面保護層が2層以上の複数層の積層構造を有しており、その最表層にのみ、樹脂系ビーズが添加されていることを特徴とする、床材表面用積層体。
  2. 前記最表層の厚みが、1μm以上6μm以下の範囲内にあることを特徴とする請求項1記載の床材表面用積層体。
  3. 前記樹脂系ビーズの平均粒径αが、最表層の厚みHに対して、
    H≦α≦1.5H
    であることを特徴とする、請求項1、2のいずれかに記載の床材表面用積層体。
  4. 前記樹脂系ビーズが、ウレタン材質であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の床材表面用積層体。
  5. 前記最表層に、中空状のガラス系ビーズが添加されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の床材表面用積層体。
  6. 前記最表層に、ワックス成分として、オレフィン系樹脂ビーズが添加されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の床材表面用積層体。
  7. 前記オレフィン系樹脂ビーズの平均粒径をhとした場合に、
    H≦h<α
    であることを特徴とする、請求項6に記載の床材表面用積層体。
  8. 前記表面保護層のアクリル系樹脂が、架橋構造を有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の床材表面用積層体。
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