JP2013166893A - 光学的立体造形用放射線硬化性組成物 - Google Patents

光学的立体造形用放射線硬化性組成物 Download PDF

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勝行 高瀬
Takahiro Kawai
孝広 河合
Keisuke Sato
啓介 佐藤
Takahiko Kurosawa
孝彦 黒澤
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Abstract

【課題】高透明性・高靭性の要求される造形物作成用に好適な光学的立体造形用放射線硬化性組成物を提供する。
【解決手段】(A)ビスフェノールEに由来する構造及び2個以上のエポキシ基を有する化合物、(B)炭素数4以上のアルキレンオキサイド由来の構造及び2個以上のエポキシ基を有する化合物、並びに(D)カチオン性光重合開始剤を含有する、光学的立体造形用放射線硬化性組成物。該光学的立体造形用放射線硬化性組成物は、さらに、(E)ラジカル重合性基を有する化合物、および(F)ラジカル重合開始剤を含有することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、硬化物の透明性及び機械的強度に優れた液状硬化性樹脂組成物に関し、特に耐折り曲げ性や破壊靭性を要求される構造物を製造するための光学的立体造形用樹脂組成物として有用な光学的立体造形用放射線硬化性組成物に関する。
近年、放射線硬化性の液状樹脂組成物に選択的に光照射して硬化樹脂層を形成する工程を繰り返すことにより、当該硬化樹脂層が一体的に積層されてなる立体形状物を形成する光学的立体造形法が広く用いられている(特許文献1〜4参照)。
この光学的立体造形法の代表的な例を説明すると、容器内に収容された光学的立体造形用放射線硬化性組成物の液面に、紫外線レーザー等の光を選択的に照射することにより、所定のパターンを有する硬化樹脂層を形成する。次いで、この硬化樹脂層の上に、一層分の光学的立体造形用放射線硬化性組成物を供給し、その液面に選択的に光を照射することにより、先行して形成された硬化樹脂層上にこれと連続するよう新しい硬化樹脂層を一体的に積層形成する。そして、光が照射されるパターンを変化させながらあるいは変化させずに上記の工程を所定回数繰り返すことにより、複数の硬化樹脂層が一体的に積層されてなる立体形状物が形成される。
この光学的立体造形法は、目的とする立体形状物の形状が複雑なものであっても、容易にしかも短時間で得ることができる。本技術は、自動車や家電産業の新製品開発における試作過程において極めて有用であり、開発期間の短縮とコスト削減に不可欠な手段になりつつある。
従来、光学的立体造形法に使用される組成物としては、下記〔イ〕〜〔ハ〕のような樹脂組成物が紹介されている。
〔イ〕ウレタン(メタ)アクリレート、オリゴエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、チオール及びエン化合物、感光性ポリイミド等のラジカル重合性有機化合物を含有する樹脂組成物(特許文献5〜7参照)。
〔ロ〕エポキシ化合物、環状エーテル化合物、環状ラクトン化合物、環状アセタール化合物、環状チオエーテル化合物、スピロオルソエステル化合物、ビニルエーテル化合物等のカチオン重合性有機化合物を含有する樹脂組成物(特許文献8参照)。
〔ハ〕ラジカル重合性有機化合物とカチオン重合性有機化合物とを含有する樹脂組成物(特許文献9〜14参照)。
このような立体造形法により得られる立体形状物は、これまでデザインを検討するための形状確認モデルとして多用されてきた。しかしながら、近年の市場動向として、実装材料に使用される熱可塑性樹脂等の汎用樹脂と同等の物性を強く求める傾向がある。これは、放射線硬化性樹脂により得られた立体形状物を形状確認のみならず、組み付け試験や落下試験、耐熱試験、耐久試験等の実装材料と同じ評価試験に用いることで、製品の開発期間とコストダウンを狙ったものである。このような評価試験に適用するためには、硬化した樹脂が実装材料と同じ特性を有していなければならない。
ところが、〔イ〕の組成では、硬化収縮が大きく、高い造形精度を得ることは非常に困難である。〔ロ〕の組成では、高い造形精度を得ることができるものの、靭性の低い脆い硬化物を与える傾向にある。また、光硬化後の初期強度(グリーン強度)や硬化速度において〔イ〕より劣り、速い造形速度を達成しにくい。〔ハ〕は、上記2つの手法の欠点を補う形で、高い造形精度と優れた機械的特性を達成している。しかしながら、汎用樹脂と比較して一部の機械的・熱的特性が劣っている。特に破壊靱性において汎用樹脂より低いことが、問題となっている。
特許文献15には、ビフェノール型エポキシ樹脂、液状ビスフェノール型エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂硬化剤とを混合してなる硬化性液状エポキシ樹脂組成物が開示されている。さらに特許文献15には、テトラメチルビフェノールとエピクロロヒリンの反応物であって、両末端にエポキシ基を有するポリマーであるYX4000(ジャパンエポキシレジン株式会社製)を用いた硬化性液状エポキシ樹脂組成物が記載されている。この組成物は、低粘度で低温における液状安定性に優れており、耐熱性、耐水性等に優れた硬化物を与えることが記載されている。しかしながら、この組成物を、光学的立体造形用途に用いることについては記載されていない。
特開昭60−247515号公報 特開昭62−35966号公報 特開昭62−101408号公報 特開平5−24119号公報 特開平1−204915号公報 特開平2−208305号公報 特開平3−160013号公報 特開平1−213304号公報 特開平2−28261号公報 特開平2−75618号公報 特開平6−228413号公報 特開平11−310626号公報 特開平11−228610号公報 特開平11−240939号公報 特開平7−62060号公報、請求項4、実施例
本発明の目的は、高い透明性と優れた耐折曲げ性や破壊靱性を有する造形物を与えることのできる光学的立体造形用放射線硬化性組成物を提供することにある。
そこで、本発明者らは種々検討した結果、ビスフェノールE骨格を有する多官能エポキシ化合物を有する化合物を含有する光学的立体造形用放射線硬化性組成物から得られる硬化物は、耐折り曲げ性や破壊靱性等の特性に優れることを見出した。
すなわち、本発明は、ビスフェノールEに由来する構造及び2個以上のエポキシ基を有する化合物を含有することを特徴とする光学的立体造形用組成を提供するものである。
また、本発明は、ビスフェノールEに由来する構造及び2個以上のエポキシ基を有する化合物を含有することを特徴とする放射線硬化性組成物の光学的立体造形用の使用を提供するものである。
さらに、本発明は、上記本発明の光学的立体造形用放射線硬化性組成物に光を照射する工程を有することを特徴とする光造形物の製造方法を提供する。
本発明によれば、高透明性・高靭性の要求される造形物作成用に好適な光学的立体造形用放射線硬化性組成物を提供することができる。
本発明の光学的立体造形用放射線硬化性組成物(以下、本発明の組成物という。)に用いられる成分(A)は、ビスフェノールEに由来する構造及び2個以上のエポキシ基を有する化合物である。ここでビスフェノールEは1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタンであり、ビスフェノールEに由来する構造としては下記式(1)で表される構造が好ましい。
Figure 2013166893
[式(1)中、*は結合手を示す。]
本発明の組成物は、成分(A)を配合することにより、成分(A)に替えてビスフェノールA由来の構造を有する多官能エポキシ化合物を配合する場合よりも、屈曲性に優れ、高靱性の硬化物を得ることができる。また、成分(A)に替えてビスフェノールF由来の構造を有する多官能エポキシ化合物を配合する場合よりも、着色が少なく、より透明性に優れる硬化物を得ることができる。
成分(A)は、下記式(2)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2013166893
[式(2)中、Rは、炭素数1〜4のアルキレン基であり、その水素原子の一部は水酸基で置換されていてもよい。nは0〜6である。]
成分(A)は、下記式(3)で表される化合物であることがさらに好ましい。
Figure 2013166893
[式(3)中、nは0〜6である。]
成分(A)の市販品の例としては、EPOX−MK R710,R1710(プリンテック社製)を挙げることができる。
本発明の組成物中の成分(A)の含有量は、組成物全量に対して、通常1〜30質量%であるが、2〜20質量%がより好ましく、5〜15質量%がさらに好ましい。成分(A)の含有量が上記範囲にあることにより、屈曲性に優れ、高靱性の硬化物を得ることができる。
本発明の組成物に用いられる成分(B)は、炭素数4以上のアルキレンオキサイド由来の構造及び2個以上のエポキシ基を有する化合物である。ここで炭素数4以上のアルキレンオキサイドは、直鎖状または分岐状のアルキレンオキサイドであり、特に、−(CH−O−が好ましい。本発明の組成物は、成分(B)を配合することにより、成分(B)に替えて炭素数3以下のアルキレンオキサイド由来の構造を有する多官能エポキシ化合物を配合する場合よりも、高靱性の硬化物を得ることができる。
成分(B)は、下記式(4)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2013166893
[式(4)中、R2は炭素数4以上のアルキレン基であり、nは5〜15である。]
本発明の成分(B)は、下記式(5)で表される化合物であることがさらに好ましい。
Figure 2013166893
[式(5)中、nは5〜15である。]
成分(B)の市販品の例としては、Grilonit F713(EMS−CHEMIE社製)を挙げることができる。
本発明の組成物中の成分(B)の含有量は、組成物全量に対して、通常1〜30質量%であるが、5〜20質量%がより好ましく、10〜15質量%がさらに好ましい。成分(B)の含有量が上記範囲にあることにより、高靱性の硬化物を得ることができる。
本発明の組成物には、上記成分(A)および(B)以外のカチオン重合性化合物(以下、成分(C)という)を添加することができる。成分(C)は、カチオン性光重合性開始剤の存在下で光照射することにより重合反応や架橋反応を起こす化合物であり、エポキシ化合物、オキセタン化合物、オキソラン化合物、環状アセタール化合物、環状ラクトン化合物、チイラン化合物、チエタン化合物、ビニルエーテル化合物、エチレン性不飽和化合物等を挙げることができる。カチオン重合性化合物は、1種単独で、又は2種以上組み合わせて成分(C)を構成することができる。
成分(C)として使用できるエポキシ化合物としては、例えばビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、ビスフェノールSジグリシジルエーテル、臭素化ビスフェノールAジグリシジルエーテル、臭素化ビスフェノールFジグリシジルエーテル、臭素化ビスフェノールSジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールFジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールSジグリシジルエーテル等のビスフェノール構造又は水添ビスフェノール構造を有するエポキシ化合物(ただし、成分(A)を除く);
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサン−メタ−ジオキサン、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシル−3’,4’−エポキシ−6’−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ε−カプロラクトン変性3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、トリメチルカプロラクトン変性3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、β−メチル−δ−バレロラクトン変性3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、メチレンビス(3,4−エポキシシクロヘキサン)、エチレングリコールのジ(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)エーテル、エチレンビス(3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート)、エポキシシクロへキサヒドロフタル酸ジオクチル、エポキシシクロヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル等の脂環式構造を有するエポキシ化合物;
ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル等の脂肪族構造を有するエポキシ化合物;
エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の脂肪族多価アルコールに1種又は2種以上のアルキレンオキサイドを付加することにより得られるポリエーテルポリオールのポリグリシジルエーテル類;脂肪族長鎖二塩基酸のジグリシジルエステル類;脂肪族高級アルコールのモノグリシジルエーテル類;フェノール、クレゾール、ブチルフェノール又はアルキレンオキサイドを付加して得られるポリエーテルアルコールのモノグリシジルエーテル類;高級脂肪酸のグリシジルエステル類;エポキシ化大豆油;エポキシステアリン酸ブチル;エポキシステアリン酸オクチル;エポキシ化アマニ油;エポキシ化ポリブタジエン;エポキシノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂等を例示することができる。
成分(C)として使用することのできるエポキシ化合物以外のカチオン重合性化合物としては、トリメチレンオキシド、3,3−ジメチルオキセタン、3,3−ジククロメチルオキセタン、3−エチル−3−フェノキシメチルオキセタン、ビス(3−エチル−3−メチルオキシ)ブタン等のオキセタン類;テトラヒドロフラン、2,3−ジメチルテトラヒドロフラン等のオキソラン類;トリオキサン、1,3−ジオキソラン、1,3,6−トリオキサンシクロオクタン等の環状アセタール類;β―プロピオラクトン、ε―カプロラクトン等の環状ラクトン類;エチレンスルフィド、1,2−プロピレンスルフィド、チオエピクロロヒドリン等のチイラン類;3,3−ジメチルチエタン等のチエタン類;エチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルシクロヘキサン、イソブチレン、ポリブタジエン等のエチレン性不飽和化合物;上記の各化合物の誘導体等を例示することができる。
これらのカチオン重合性化合物のうち、ビスフェノール構造又は水添ビスフェノール構造を有するエポキシ化合物としては、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールFジグリシジルエーテルが好ましく、
脂環式構造を有するエポキシ化合物としては、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート、ε−カプロラクトン変性3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、トリメチルカプロラクトン変性3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、β−メチル−δ−バレロラクトン変性3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレートが好ましく、
脂肪族構造を有するエポキシ化合物としては、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル等が好ましい。
これらの中では、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート等の脂環式構造を有するエポキシ化合物が、さらに好ましい。
成分(C)中における脂環式構造を有するエポキシ化合物の割合を、50〜100質量%とすることにより、硬化速度と機械的強度をさらに改善することができる。
成分(C)として好適に使用できるカチオン重合性有機化合物の市販品としては、UVR−6100、UVR−6105、UVR−6110、UVR−6128、UVR−6200、UVR−6216(以上、ユニオンカーバイド社製)、セロキサイド2021、セロキサイド2021P、セロキサイド2081、セロキサイド2083、セロキサイド2085、エポリードGT−300、エポリードGT−301、エポリードGT−302、エポリードGT−400、エポリード401、エポリード403(以上、ダイセル化学工業社製)、KRM−2100、KRM−2110、KRM−2199、KRM−2400、KRM−2410、KRM−2408、KRM−2490、KRM−2200、KRM−2720、KRM−2750(以上、旭電化工業社製)、Rapi−cure
DVE−3、CHVE、PEPC(以上、ISP社製)エピコート828、エピコート812、エピコート1031、エピコート872、エピコートCT508(以上、ジャパンエポキシレジン社製)、XDO(以上、東亞合成社製)、VECOMER
2010、2020、4010、4020(以上、アライドシグナル社製)、EPICLON830、850(以上、DIC社製)、EPOX−MK R540(プリンテック社製)、EX−861、931(以上、ナガセケムテックス社製)等を挙げることができる。
本発明の組成物中の成分(C)の含有量は、組成物全量に対して、通常15〜85質量%であるが、30〜80質量%がより好ましく、40〜75質量%がさらに好ましい。成分(C)の含有量が上記範囲にあることにより、硬化物の反り等の変形を抑制して、機械的強度、耐熱性を改善することができる。
本発明に用いられる(D)カチオン性重合開始剤(以下、成分(D)という)は、光等のエネルギー線を受けることによって、前記成分(A)、(B)及び(C)のカチオン重合を開始させる物質を放出することができる化合物である。ここで、光等のエネルギー線とは可視光、紫外光、赤外光、X線、α線、β線、γ線等を意味する。特に好ましい成分(D)の化合物として、下記一般式(6):
[R W]+p[MXp+q−q (6)
〔式中、カチオンはオニウムイオンであり、WはS、Se、Te、P、As、Sb、Bi、O、I、Br、Cl又はN=Nであり、R、R、R及びRは同一又は異なる有機基であり、a、b、c及びdは各々0〜3の整数であって、(a+b+c+d)はWの価数に等しい。Mはハロゲン化物錯体[MXp+q]の中心原子を構成する金属又はメタロイドであり、例えばB、P、As、Sb、Fe、Sn、Bi、Al、Ca、In、Ti、Zn、Sc、V、Cr、Mn、Co等である。Xは、例えばF、Cl、Br等のハロゲン原子であり、qはハロゲン化物錯体イオンの正味の電荷であり、pはMの原子価である。〕で表される構造を有するオニウム塩を挙げることができる。このオニウム塩は、光を受けることによりルイス酸を放出する化合物である。上記一般式(6)中におけるアニオン[MXp+q−qの具体例としては、テトラフルオロボレート(BF )、ヘキサフルオロホスフェート(PF )、ヘキサフルオロアンチモネート(SbF )、ヘキサフルオロアルセネート(AsF )、ヘキサクロロアンチモネート(SbCl )、トリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロホスフェート(PF(C )等が挙げられる。
また、一般式[MX(OH)]で表されるアニオンを有するオニウム塩を使用することができる。さらに、過塩素酸イオン(ClO )、トリフルオロメタンスルフォン酸イオン(CFSO )、フルオロスルフォン酸イオン(FSO )、トルエンスルフォン酸イオン、トリニトロベンゼンスルフォン酸アニオン、トリニトロトルエンスルフォン酸アニオン等の他のアニオンを有するオニウム塩を使用することもできる。
このようなオニウム塩のうち、成分(D)として特に有効なオニウム塩は芳香族オニウム塩である。中でも、特開昭50−151996号公報、特開昭50−158680号公報等に記載の芳香族ハロニウム塩、特開昭50−151997号公報、特開昭52−30899号公報、特開昭56−55420号公報、特開昭55−125105号公報等に記載のVIA族芳香族オニウム塩、特開昭50−158698号公報等に記載のVA族芳香族オニウム塩、特開昭56−8428号公報、特開昭56−149402号公報、特開昭57−192429号公報等に記載のオキソスルホキソニウム塩、特開昭49−17040号公報等に記載の芳香族ジアゾニウム塩、米国特許第4,139,655号明細書に記載のチオビリリウム塩等が好ましい。また、鉄/アレン錯体、アルミニウム錯体/光分解ケイ素化合物系開始剤等も挙げることができる。
成分(D)として好適に使用できるカチオン性光重合開始剤の市販品としては、UVI−6950、UVI−6970、UVI−6974、UVI−6990(以上、ユニオンカーバイド社製)、アデカオプトマーSP−150、SP−151、SP−170、SP−172(以上、旭電化工業(株)製)、Irgacure
261(以上、チバスペシャルティケミカルズ(株)製)、CI−2481、CI−2624、CI−2639、CI−2064(以上、日本曹達(株)製)、CD−1010、CD−1011、CD−1012(以上、サートマー社製)、DTS−102、DTS−103、NAT−103、NDS−103、TPS−103、MDS−103、MPI−103、BBI−103(以上、みどり化学(株)製)、PCI−061T、PCI−062T、PCI−020T、PCI−022T(以上、日本化薬(株)製)、CPI−101A、200K(以上、サンアプロ株式会社製)等を挙げることができる。これらのうち、UVI−6970、UVI−6974、アデカオプトマーSP−170、SP−172、CD−1012、MPI−103、CPI−101A、200Kは、これらを含有してなる樹脂組成物に高い光硬化感度を発現させることができることから特に好ましい。上記のカチオン性光重合開始剤は、1種単独で又は2種以上組み合わせて成分(D)を構成することができる。
本発明の光学的立体造形用放射線硬化性組成物における成分(D)の含有量は、組成物全量に対して、通常0.1〜10質量%であり、好ましくは0.2〜5質量%、更に好ましくは0.3〜3質量%である。成分(D)の含有量が上記範囲であることにより、硬化性に優れ、機械的強度、造形精度に優れる光造形物を得ることができる。
本発明の組成物には、さらに(E)ラジカル重合性基を有する化合物(以下、成分(E)という。)及び(F)ラジカル重合開始剤(以下、成分(F)という)を含有させることが好ましい。成分(E)は、具体的にはエチレン性不飽和結合(C=C)を分子中に有する化合物であり、1分子中に1個のエチレン性不飽和結合を有する単官能モノマー、及び1分子中に2個以上のエチレン性不飽和結合を有する多官能モノマーを挙げることができる。
成分(E)として好適に使用できる単官能性モノマーとしては、例えばアクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン、7−アミノ−3,7−ジメチルオクチル(メタ)アクリレート、イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、イソボルニルオキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、エチルジエチレングリコール(メタ)アクリレート、t−オクチル(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエン(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミドテトラクロロフェニル(メタ)アクリレート、2−テトラクロロフェノキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、テトラブロモフェニル(メタ)アクリレート、2−テトラブロモフェノキシエチル(メタ)アクリレート、2−トリクロロフェノキシエチル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニル(メタ)アクリレート、2−トリブロモフェノキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ビニルカプロラクタム、N−ビニルピロリドン、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、ペンタクロロフェニル(メタ)アクリレート、ペンタブロモフェニル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、メチルトリエチレンジグリコール(メタ)アクリレートで表される化合物を例示することができる。
これらの単官能性モノマーのうち、イソボルニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレートが特に好ましい。これらの単官能性モノマーの市販品としては、例えばアロニックスM−101、M−102、M−111、M−113、M−117、M−152、TO−1210(以上、東亞合成(株)製)、KAYARAD
TC−110S、R−564、R−128H(以上、日本化薬(株))、ビスコート192、ビスコート220、ビスコート2311HP、ビスコート2000、ビスコート2100、ビスコート2150、ビスコート8F、ビスコート17F(以上、大阪有機化学工業(株)製)等を挙げることができる。
成分(E)として好適に使用できる多官能性モノマーとしては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジイルジメチレンジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド(以下「EO」という。)変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド(以下「PO」という。)変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルの両末端(メタ)アクリル酸付加物、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ポリエステルジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、EO変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、PO変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、EO変性水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、PO変性水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、EO変性ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、フェノールノボラックポリグリシジルエーテルの(メタ)アクリレート等を例示することができる。
これらの多官能性モノマーの市販品としては、例えば、SA1002(以上、三菱化学(株)製)、ビスコート195、ビスコート230、ビスコート260、ビスコート215、ビスコート310、ビスコート214HP、ビスコート295、ビスコート300、ビスコート360、ビスコートGPT、ビスコート400、ビスコート700、ビスコート540、ビスコート3000、ビスコート3700(以上、大阪有機化学工業(株)製)、カヤラッドR−526、HDDA、NPGDA、TPGDA、MANDA、R−551、R−712、R−604、R−684、PET−30、GPO−303、TMPTA、THE−330、DPHA、DPHA−2H、DPHA−2C、DPHA−2I、D−310、D−330、DPCA−20、DPCA−30、DPCA−60、DPCA−120、DN−0075、DN−2475、T−1420、T−2020、T−2040、TPA−320、TPA−330、RP−1040、RP−2040、R−011、R−300、R−205(以上、日本化薬(株)製)、アロニックスM−210、M−220、M−233、M−240、M−215、M−305、M−309、M−310、M−315、M−325、M−400、M−6200、M−6400(以上、東亞合成(株)製)、ライトアクリレートBP−4EA、BP−4PA、BP−2EA、BP−2PA、DCP−A(以上、共栄社化学(株)製)、ニューフロンティアBPE−4、BR−42M、GX−8345(以上、第一工業製薬(株)製)、ASF−400(以上、新日鐵化学(株)製)、リポキシSP−1506、SP−1507、SP−1509、VR−77、SP−4010、SP−4060(以上、昭和高分子(株)製)、NKエステルA−BPE−4(以上、新中村化学工業(株)製)等を挙げることができる。
上記の単官能モノマー及び多官能モノマーは、各々1種単独で又は2種以上組み合わせるか、あるいは単官能モノマーの少なくとも1種と多官能モノマーの少なくとも1種とを組み合わせて成分(E)を構成することができるが、成分(E)中には3官能以上、即ち1分子中に3個以上のエチレン性不飽和結合を有する多官能モノマーが、成分(E)全体を100質量%として、60質量%以上の割合で含有されていることが好ましい。この3官能以上の多官能モノマーのさらに好ましい含有割合は70質量%以上であり、特に好ましくは80質量%以上、最も好ましくは100質量%である。3官能以上の多官能モノマーの含有割合が60質量%以上であると、得られる樹脂組成物の放射線硬化性がより向上すると共に、造形される立体形状物の経時的変形が生じにくくなる傾向がある。
かかる3官能以上の多官能モノマーとしては、上記に例示されたトリ(メタ)アクリレート化合物、テトラ(メタ)アクリレート化合物、ペンタ(メタ)アクリレート化合物、ヘキサ(メタ)アクリレート化合物等の中から選択することができ、これらのうち、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレートが特に好ましい。
本発明の光学的立体造形用放射線硬化性組成物における成分(E)の含有量は、組成物全量に対して、通常0〜25質量%であり、好ましくは0〜15質量%である。成分(E)の含有量が上記範囲にあることにより、硬化物の反り等の変形を抑制して、機械的強度、耐熱性を改善することができる。
成分(F)ラジカル重合開始剤は、光等のエネルギー線を受けることにより分解し、発生するラジカルによって成分(E)のラジカル重合反応を開始させる化合物である。
成分(F)として使用することのできるラジカル重合開始剤の具体例としては、例えばアセトフェノン、アセトフェノンベンジルケタール、アントラキノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、カルバゾール、キサントン、4−クロロベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、1,1−ジメトキシデオキシベンゾイン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、チオキサントン系化合物、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−2−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、トリフェニルアミン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリ−メチルペンチルフォスフィンオキサイド、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、フルオレノン、フルオレン、ベンズアルデヒド、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、3−メチルアセトフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン(BTTB)、及びBTTBとキサンテン、チオキサンテン、クマリン、ケトクマリンその他の色素増感剤との組み合わせ等を挙げることができる。これらのうち、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン等が特に好ましい。上記のラジカル性光重合開始剤は、1種単独で又は2種以上組み合わせて成分(F)を構成することができる。
本発明の光学的立体造形用放射線硬化性組成物における成分(F)の含有量は、組成物全量に対して、通常0.01〜10質量%であり、好ましくは0.1〜5質量%である。成分(F)の含有量が上記範囲にあることにより、硬化性に優れ、機械的強度、耐熱性、耐湿性、造形精度に優れる光造形物を得ることができる。
本発明の光学的立体造形用放射線硬化性組成物には、さらに光増感剤(重合促進剤)、反応性希釈剤等を含有させることができる。光増感剤としては、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン等のアミン系化合物;チオキサントン、チオキサントンの誘導体、アントラキノン、アントラキノンの誘導体、アントラセン、アントラセンの誘導体、ペリレン、ペリレンの誘導体、ベンゾフェノン、ベンゾインイソプロピルエーテル等が挙げられる。
本発明の光学的立体造形用放射線硬化性組成物には、さらに(G)ポリエーテルポリオール(以下、成分(G)という)を添加することができる。成分(G)を添加することにより、本願組成物に光を照射して得られる硬化物の機械的特性、特に弾性率を向上させることができる。成分(G)の具体例としては、樹脂組成物の放射線硬化性、光造形により得られる立体形状物の形状安定性(経時的変形の抑制性能)及び形状安定性(機械的特性の経時的変化の抑制性能)を向上させるために含有される成分である。成分(G)として使用されるポリエーテルポリオールは、好ましくは1分子中に3個以上、さらに好ましくは1分子中に3〜6個の水酸基を有するものである。1分子中に有する水酸基の数が3個未満のポリエーテルポリオール(ポリエーテルジオール)を使用すると、放射線硬化性の向上効果が十分ではなく、また、得られる立体形状物の機械的特性、特に弾性率が低下する傾向がある。一方、1分子中に6個を超えるポリエーテルポリオールを含有させる場合には、得られる立体形状物の伸びが低下する傾向が見られるとともに耐湿性に問題を生じる傾向がある。
かかる成分(G)としては、例えば、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、スクロース、クオドロール等の3価以上の多価アルコールを、エチレンオキシド(EO)、プロピレンオキシド(PO)、ブチレンオキシド、テトラヒドロフラン等の環状エーテル化合物で変性することにより得られるポリエーテルポリオールを挙げることができ、具体的には、EO変性トリメチロールプロパン、PO変性トリメチロールプロパン、テトラヒドロフラン変性トリメチロールプロパン、EO変性グリセリン、PO変性グリセリン、テトラヒドロフラン変性グリセリン、EO変性ペンタエリスリトール、PO変性ペンタエリスリトール、テトラヒドロフラン変性ペンタエリスリトール、EO変性ソルビトール、PO変性ソルビトール、EO変性スクロース、PO変性スクロース、EO変性スクロース、EO変性クオドール等を例示することができ、これらのうち、EO変性トリメチロールプロパン、PO変性トリメチロールプロパン、PO変性グリセリン、PO変性ソルビトールが好ましい。
成分(G)として使用するポリエーテルポリオールの分子量は、100〜2,000であることが好ましく、更に好ましくは160〜1,000とされる。分子量が過小なポリエーテルポリオールを成分(G)として使用すると、得られる樹脂組成物によっては、形状安定性及び物性安定性を有する立体形状物を得ることが困難となることがある。一方、分子量が過大なポリエーテルポリオールを成分(G)として使用すると、得られる樹脂組成物の粘度が過大となり、光造形により得られる立体形状物の弾性率が低下する恐れがある。
成分(G)として使用できるポリエーテルポリオールの市販品としては、サンニックスTP−400、サンニックスGP−600、サンニックスGP−1000、サンニックスSP−750、サンニックスGP−250、サンニックスGP−400、サンニックスGP−600(以上、三洋化成(株)製)、TMP−3Glycol、PNT−4
Glycol、EDA−P−4、EDA−P−8(以上、日本乳化剤(株)製)、G−300、G−400、G−700、T−400、EDP−450、SP−600、SC−800(以上、旭電化工業(株)製)、SCP−400,SCP−1000、SP−1600(以上、阪本薬品工業株式会社製)等を挙げることができる。上記のポリエーテルポリオールは、1種単独で、又は2種以上組み合わせて成分(G)を構成することができる。
本発明の組成物における成分(G)の含有割合は、組成物全量に対して、通常1〜35質量%であり、好ましくは1〜25質量%、特に好ましくは3〜15質量%である。成分(G)の含有量が上記範囲にあることにより、光造形物の形状安定性を改善することができる。
本発明の組成物には、さらに(H)平均粒子径10〜1000nmのエラストマー粒子(以下、成分(H)という)を添加することができる。成分(H)を添加することにより、本発明の組成物に光を照射して得られる硬化物の耐衝撃性や破壊靭性を向上させることができる。成分(H)の具体例としては、例えば、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ブタジエン/アクリロニトリル共重合体、スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/イソプレン共重合体、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/α−オレフィン系共重合体、エチレン/α−オレフィン/ポリエン共重合体、アクリルゴム、ブタジエン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン/ブタジエンブロック共重合体、スチレン/イソプレンブロック共重合体等をベース成分とするエラストマー粒子を挙げることができる。これらのエラストマー粒子は単独で、又は2種以上組み合わせて成分(H)を構成することができる。
またこれらエラストマー粒子を、メチルメタアクリレートポリマー、メチルメタアクリレート/グリシジルメタアクリレート共重合体等で被覆したコア/シェル型の粒子を挙げることができる。コアの半径とシェルの厚みの比は通常1/2〜1000/1、好ましくは1/1〜200/1である(例えばコア半径350nm、シェルの厚み10nmでは、35/1)。
コア/シェル型の粒子の場合は、前記エラストマー粒子の内、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/イソプレン共重合体、ブタジエン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン/ブタジエンブロック共重合体、スチレン/イソプレンブロック共重合体等を部分架橋したコアに、メチルメタアクリレートポリマーで被覆したエラストマー粒子、メチルメタアクリレート/グリシジルメタアクリレート共重合体で被覆した粒子が特に好ましい。
さらに、成分(H)エラストマー粒子は、粒子内部に架橋構造を取っていてもよく、通常用いられている手段によって架橋することができる。この場合使用される架橋剤としては、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジアリルマレエート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、ジアリルフタレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、メタアクリル酸アリル等が挙げられる。
これらのエラストマー粒子は通常用いられている方法で作製することができ、例えば、乳化重合法が挙げられる。この乳化重合法としては、例えば単量体成分を全量一括して仕込み重合する方法、単量体成分の一部を重合した後、残部を連続的又は断続的に添加する方法、単量体成分を重合の始めから連続的に添加する方法、あるいはシード粒子を用いる方法等を採用することができる。
こうして得られる成分(H)エラストマー粒子の平均粒子径は10nm〜1000nmである。10nm未満では得られる立体形状物の耐衝撃性や破壊靭性が低下したり、樹脂液の粘度が上昇し、立体形状物の生産性や造形精度に影響を及ぼし、一方、1000nmを超えると、十分に表面平滑な立体形状物が得られなかったり、造形精度が低下する。ここで、(H)エラストマー粒子の平均粒子径は、透過型電子顕微鏡法により測定した数平均粒子径である。上記のようなコア/シェル型エラストマー粒子の市販品としては、例えば、レジナスボンドRKB(レジナス化成(株)製)、テクノMBS−61、MBS−69(以上、テクノポリマー(株)製)等を挙げることができる。
本発明の組成物における成分(H)の含有割合は、組成物全量に対して、通常1〜35質量%であり、好ましくは2〜20質量%、特に好ましくは3〜10質量%である。成分(H)の含有割合が過小である場合には、耐衝撃性や破壊靭性が低下し、一方、この含有割合が過大である場合には、粘度が高くなり造形時に気泡が発生したり、得られる立体形状物の造形精度が低下する傾向がある。
また本発明の光学的立体造形用放射線硬化性組成物には、本発明の目的、効果を損なわない範囲において、その他の任意成分として各種の添加剤が含有されていてもよい。かかる添加剤としては、チオール化合物、水、エポキシ樹脂、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリウレタン、ポリブタジエン、ポリクロロプレン、ポリエーテル、ポリエステル、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、石油樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂、セルロース樹脂、フッ素系オリゴマー、シリコーン系オリゴマー、ポリスルフィド系オリゴマー等のポリマーあるいはオリゴマー;フェノチアジン、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール等の重合禁止剤;重合開始助剤;レベリング剤;濡れ性改良剤;界面活性剤;可塑剤;紫外線吸収剤;シランカップリング剤;無機充填剤;顔料;染料等を挙げることができる。
チオール化合物としては、例えば、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−(4−モルフォリノジチオ)ベンゾチアゾール、ジイソプロピルキサントゲンスルフィド又はジフェニルジスルフィドを挙げることができる。
本発明の組成物は、上記成分のうち、必須成分である成分(A)、(B)、(D)、(E)及び(F)ならびに必要に応じてその他の成分の適量を攪拌容器に仕込み、通常、30〜70℃、好ましくは50〜60℃の温度で、通常1〜6時間、好ましくは1〜2時間攪拌することによって製造することができる。このようにして得られる光学的立体造形用放射線硬化性組成物の粘度(25℃)は、10〜20,000cpsであることが好ましく、更に好ましくは50〜10、000cpsであり、特に好ましくは50cps〜5,000cpsである。
以上のようにして得られる本発明の光学的立体造形用放射線硬化性組成物に、可視光、紫外光、赤外光等の放射線を選択的に照射して硬化に必要なエネルギーを供給する光学的立体造形法により、所望の形状の立体形状物を製造することができる。
光学的立体造形用放射線硬化性組成物に放射線を選択的に照射する手段としては、特に制限されるものではなく、種々の手段を採用することができる。例えば、レーザー光、あるいはレンズ、ミラー等を用いて得られた収束光等を走査させながら組成物に照射する手段、所定のパターンの光透過部を有するマスクを用い、このマスクを介して非収束光を組成物に照射する手段、多数の光ファイバーを束ねてなる導光部材を用い、この導光部材における所定のパターンに対応する光ファイバーを介して光を組成物に照射する手段等を採用することができる。また、マスクを用いる手段においては、マスクとして、液晶表示装置と同様の原理により、所定のパターンに従って、光透過領域と光不透過領域とからなるマスク像を電気光学的に形成するものを用いることもできる。以上において、目的とする立体形状物が微細な部分を有するもの又は高い寸法精度が要求されるものである場合には、組成物に選択的に光を照射する手段として、スポット径の小さいレーザー光を走査する手段を採用することが好ましい。なお、容器内に収容されている樹脂組成物における光の照射面(例えば収束光の走査平面)は、当該樹脂組成物の液面、透光性容器の器壁との接触面の何れであってもよい。樹脂組成物の液面又は器壁との接触面を光の照射面とする場合には、容器の外部から直接又は器壁を介して光を照射することができる。
前記の光学的立体造形法においては、通常、樹脂組成物の特定部分を硬化させた後、光の照射位置(照射面)を、既硬化部分から未硬化部分に連続的に又は段階的に移動させることにより、硬化部分を積層させて所望の立体形状とする。ここで、照射位置の移動は種々の方法によって行うことができ、例えば光源、樹脂組成物の収容容器、樹脂組成物の既硬化部分の何れかを移動させたり当該容器に樹脂組成物を追加供給する等の方法を挙げることができる。前記の光学的立体造形法の代表的な一例を説明すると、収容容器内において昇降自在に設けられた支持ステージを樹脂組成物の液面から微小量降下(沈降)させることにより、当該支持ステージ上に樹脂組成物を供給してその薄層(1)を形成する。次いで、この薄層(1)に対して選択的に光を照射することにより、固体状の硬化樹脂層(1)を形成する。次いで、この硬化樹脂層(1)上に光学的立体造形用放射線硬化性組成物を供給してその薄層(2)を形成し、この薄層(2)に対して選択的に光照射することにより、前記硬化樹脂層(1)上にこれと連続して一体的に積層するよう新しい硬化樹脂層(2)を形成する。そして、光照射されるパターンを変化させながら或いは変化させずに、この工程を所定回数繰り返すことにより、複数の硬化樹脂層(n)が一体的に積層されてなる立体形状物が造形される。
このようにして得られる立体形状物を収容容器から取り出し、その表面に残存する未反応の樹脂組成物を除去した後、必要に応じて洗浄する。ここで、洗浄剤としては、イソプロピルアルコール、エチルアルコール等のアルコール類に代表されるアルコール系有機溶剤;アセトン、酢酸エチル、メチルエチルケトン等に代表されるケトン系有機溶剤;テルペン類に代表される脂肪族系有機溶剤;低粘度の熱硬化性樹脂及び放射線硬化性樹脂を挙げることができる。なお、表面平滑性の良好な立体形状物を製造する場合には、前記熱硬化性樹脂又は放射線硬化性樹脂を使用して洗浄することが好ましく、この場合には、洗浄に使用した硬化性樹脂の種類に応じて、熱照射又は光照射によるポストキュアーを行う必要がある。なお、ポストキュアーは、表面の樹脂を硬化させるだけでなく、立体形状物の内部に残存することのある未反応の樹脂組成物をも硬化させることができるので、有機溶剤により洗浄した場合にもポストキュアーを行うことが好ましい。
このようにして得られる立体形状物は、光造形後の初期強度に優れ、寸法精度が高く、機械的、熱的特性に優れ、特に破壊靭性にも優れている。さらに、立体形状物の表面強度及び耐熱性を向上させるためには、洗浄処理を施した後に、熱硬化性又は放射線硬化性のハードコート材を使用することが好ましい。かかるハードコート材としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等からなる有機コート材、あるいは無機ハードコートを使用することができ、これらのハードコート材は、1種単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
本発明において得られた光造形物は、さらに耐熱性、破壊靱性特性を向上させ、短時間で所望する特性を得るために通常40〜200℃、好ましくは60〜150℃、さらに好ましくは80〜120℃の加熱処理を施すことができる。この場合、200℃以上では光造形物の熱変形が起こり、寸法精度が得られない傾向にある。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1〜2及び比較例1〜6
下記表1に示す配合処方に従って各成分を攪拌容器内に仕込み、60℃で3時間攪拌することにより、液状組樹脂成物を製造した。表1の配合処方は、質量部で示す。
なお、表1中に記載の各成分の詳細は後述する。
試験例
[粘度の測定]
(1)測定
東洋精機株式会社製BM型粘度計を用いて樹脂液の粘度を25℃で測定した。
[曲げ弾性率の測定]
(1)試験片の作製
上記に示す同法により得られた硬化膜を温度23℃、湿度50%の恒温恒湿室内に24時間静置したのち、測定を行った。
(2)測定
このようにして作製した硬化膜から12cm×3cmの寸法の試験片を切り出した。MIT式折り曲げ試験機を用いて、試験片が破断するまでの折り曲げ回数を測定した。初期荷重は200gで測定した。
[耐衝撃性]
(1)試験片の作製
ソリッドクリエーターSCS−300P(ソニーマニュファクチュアリングシステムズ(株)製)を使用し、照射面(液面)におけるレーザーパワー100mW、各組成において硬化深さが0.3mmとなる走査速度の条件で、放射線硬化性樹脂組成物に対して選択的にレーザー光を照射して硬化樹脂層(厚さ0.20mm)を形成する工程を繰り返すことにより、JIS
K6911規格に準じた試験片(長さ63.5mm、幅12.7mm、厚さ6.4mm)を造形した。次いで、この試験片をソリッドクリエーターから取り出し、外表面に付着している樹脂組成物を洗浄除去した。試験片は温度23℃、湿度50%の恒温恒湿室内に24時間静置したのち、測定を行った。
(2)評価
このようにして作製した試験片は、試験片中央の幅方向に2.54mm深さのVノッチを入れ、JIS K6911規格に従い安田精機製アイゾット衝撃試験機でアイゾット衝撃値(Izod衝撃値)を測定した。
[透明性]
(1)試験片の作製
厚さを10mmとした以外は熱変形温度の場合と同様にして試験片を作製した。
(2)測定
このようにして作製した試験片は、日本電色工業社製の色差計VSS−300Hを用いて黄色度(YI値)を測定した(測定:透過モード)。
得られた結果を表1に示す。表1に記載された各成分の配合量は、質量部である。
Figure 2013166893
表1において、
MK R1710:EPOX−MK R1710;プリンテック社製
F713:式(5)においてn=6で表される化合物(Grilonit F713;EMS−CHEMIE社製)
2021P:下記式で表される化合物;3,4−エポキシシクロヘキセニルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート;セロキサイド2021P;ダイセル社製
Figure 2013166893
850CRP:ビスフェノールA型ジエポキシ化合物;EPICLON850;DIC社製
830CRP:ビスフェノールF型ジエポキシ化合物;EPICLON830;DIC社製
MK R540:下記式で表される化合物 EPOX−MK R540;プリンテック社製)
Figure 2013166893
EX−861:ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル;EX−861;ナガセケムテックス社製
EX−931:ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル;EX−931;ナガセケムテックス社製
OXA:下記式で表される化合物:3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン:
Figure 2013166893
CPI−200K:下記式で表される化合物 CPI−200K;サンアプロ社製
Figure 2013166893
[上記式中、Xは、PF(Cである。]
CPI−101A:下記式で表される化合物 CPI−101A;サンアプロ社製
Figure 2013166893
[上記式中、Xは、SbFである。]
CN110;ビスフェノールA型エポキシアクリレートオリゴマー;CN110;サートマー社製
M315:シソシアヌル酸エチレンオキサイド変性トリアクリレート;アロニックスM−315;東亞合成社製
DPHA:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート;カヤラッドDPHA;日本化薬社製
PTMG650:平均分子量が650であるポリテトラメチレングリコール;三菱化学社製
DA700:数平均分子量700のビスフェノールAエチレンオキシド付加物;日油社製
Irgacure184:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン;BASF社製
エラストマー粒子:レジナスボンドRKB;レジナス化成社製
表1の結果によれば、実施例1および2では、透明性と靱性(曲げ弾性率およびIzod衝撃値)に優れる光造形物が得られている。これに対して、成分(A)および(B)を含有していない比較例1においては、光造形物が乳白色となって透明性が大きく低下し、YI値は測定付加であったほか、曲げ弾性率が過大となった。成分(A)を含まない比較例2では、曲げ弾性率が過小となった。これは硬い分子構造を有するビスフェノール構造を有する化合物の含有量が低いことによる結果と推定される。成分(A)に替えてビスフェノールA構造を有するエポキシ化合物の含有量を高めた比較例3、成分(A)に替えてビスフェノールF構造を有するエポキシ化合物の含有量を高めた比較例4では、いずれもIzod衝撃値が実施例より劣っていた。成分(B)に替えて炭素数2のアルキレン構造を有するエポキシ化合物を配合した比較例5と炭素数3のアルキレン構造を有するエポキシ化合物を配合した比較例6では、いずれもIzod衝撃値が実施例より劣っていた。
以上の結果から、本発明の組成物から形成された光学的立体造形物は、透明性と高靭性を両立した優れた硬化物特性を示した。
本発明の組成物は、耐熱性・高剛性・高靱性の要求される造形物作製用の光学的立体造形用樹脂組成物として有用である。
本発明の組成物から形成された光学的立体造形物は、透明性と高靭性を両立した優れた硬化物特性が要求される試作・評価用部品として極めて有用である。

Claims (5)

  1. (A)ビスフェノールEに由来する構造及び2個以上のエポキシ基を有する化合物、(B)炭素数4以上のアルキレンオキサイド由来の構造及び2個以上のエポキシ基を有する化合物、並びに(D)カチオン性光重合開始剤を含有する、光学的立体造形用放射線硬化性組成物。
  2. 前記(A)ビスフェノールEに由来する構造及び2個以上のエポキシ基を有する化合物が、下記式(1)で表される化合物である、請求項1に記載の光学的立体造形用放射線硬化性組成物。
    Figure 2013166893
    [式(1)中、Rは、炭素数1〜4のアルキレン基であり、その水素原子の一部は水酸基で置換されていてもよい。nは0〜6である。]
  3. 前記(B)炭素数4以上のアルキレンオキサイド由来の構造及び2個以上のエポキシ基を有する化合物が、下記式(2)で表される化合物である、請求項1又は2に記載の光学的立体造形用放射線硬化性組成物。
    Figure 2013166893
    [式(2)中、Rは炭素数4以上のアルキレン基であり、nは5〜15である。]
  4. (E)ラジカル重合性基を有する化合物および(F)ラジカル重合開始剤を含有する請求項1〜3のいずれか一に記載の光学的立体造形用放射線硬化性組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一に記載の光学的立体造形用放射線硬化性組成物に光を照射する工程を有する、光造形物の製造方法。
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