JP2013166862A - タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】低燃費性、耐摩耗性、破壊性能をバランスよく改善できるタイヤ用ゴム組成物、及びこれを用いた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】ゴム成分と、下記3式を満たす平均一次粒子径X(nm)及び窒素吸着比表面積Y(m/g)を有するシリカとを含有するタイヤ用ゴム組成物に関する。
Y≧370−9.0X
5.0≦X≦40.0
30≦Y≦500
【選択図】なし

Description

本発明は、タイヤ用ゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤに関する。
近年、自動車の低燃費化の要請に対応して、タイヤの転がり抵抗を低減して、発熱を抑えたタイヤの開発が進められ、なかでもタイヤにおける占有比率の高いトレッドに対して、優れた低発熱性が要求されている。低燃費性の改善方法として、従来から補強用充填剤として使用されているカーボンブラックをシリカに置換すること、充填剤を減量すること、補強性の小さい充填剤を用いること、などが知られているが、これらの方法では、破壊性能や耐摩耗性が大きく低下するという問題がある。
一方、シランカップリング剤やシリカと相互作用を持つ官能基を有するシリカ用変性ポリマーを用いて、シリカの分散性を向上したり、ゴムとシリカを化学的に結合することにより、転がり抵抗性能、耐摩耗性などの性能の改善が図られている。また、シリカについて、高比表面積のシリカを用いることや比表面積の異なる2種類のシリカをブレンドすることで低燃費性と耐摩耗性を両立することが提案されている(特許文献1参照)。
これらの手法を用いることで、低燃費性、耐摩耗性、破壊性能などの性能をある程度改善することは可能であるが、改良要求は大きく、これらの性能バランスの更なる改善が望まれている。
特開2008−50570号公報
本発明は、前記課題を解決し、低燃費性、耐摩耗性、破壊性能をバランスよく改善できるタイヤ用ゴム組成物、及びこれを用いた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、ゴム成分と、下記3式を満たす平均一次粒子径X(nm)及び窒素吸着比表面積Y(m/g)を有するシリカとを含有するタイヤ用ゴム組成物に関する。
Y≧370−9.0X
5.0≦X≦40.0
30≦Y≦500
前記シリカは、水ガラスから製造される湿式シリカであることが好ましい。
前記Xは、10.0≦X≦28.0であることが好ましい。
前記ゴム組成物は、前記ゴム成分100質量部に対して、シリカを10質量部以上含有することが好ましい。
前記ゴム成分は、シリカと相互作用を持つ官能基を有する変性ジエン系ゴムを含有することが好ましい。
前記ゴム組成物は、メルカプト基を有するシランカップリング剤を含有することが好ましい。
前記メルカプト基を有するシランカップリング剤は、下記式(1)で表される化合物、及び/又は下記式(2)で示される結合単位Aと下記式(3)で示される結合単位Bとを含む化合物であることが好ましい。
Figure 2013166862
(式(1)中、R101〜R103は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルコキシ基、又は−O−(R111−O)−R112(z個のR111は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30の2価の炭化水素基を表す。z個のR111はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。R112は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基、又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。zは1〜30の整数を表す。)で表される基を表す。R101〜R103はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。R104は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜6のアルキレン基を表す。)
Figure 2013166862
Figure 2013166862
(式(2)及び(3)中、R201は水素、ハロゲン、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基、又は該アルキル基の末端の水素が水酸基若しくはカルボキシル基で置換されたものを表す。R202は分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基、又は分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基を表す。R201とR202とで環構造を形成してもよい。)
前記ゴム組成物は、キャップトレッド用ゴム組成物であることが好ましい。
本発明はまた、前述のゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤに関する。
本発明によれば、特定のシリカを配合したタイヤ用ゴム組成物であるので、該ゴム組成物をタイヤ部材(特に、キャップトレッド)に適用することで、低燃費性、耐摩耗性、破壊性能の性能バランスに優れた空気入りタイヤを提供できる。
実施例及び比較例で使用されているシリカの平均一次粒子径X(nm)及び窒素吸着比表面積Y(m/g)の関係図。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ゴム成分と、前記3式を満たす平均一次粒子径X(nm)及び窒素吸着比表面積Y(m/g)を有する特定のシリカとを含有する。ゴム成分に前記3式を具備する特定シリカを配合することで、低燃費性、耐摩耗性及び破壊性能の性能バランスを顕著かつ効率的に改善できる。これは、前記特定シリカを使用すると、ゴム中に当該シリカが充分に分散されるとともに、シリカとゴムがより強固に結合することで、前記性能バランスが大きく改善されると推察される。
ゴム成分としては特に限定されず、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)などのジエン系ゴムなどが挙げられる。ゴム成分は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、前記性能バランスが優れているという理由から、BR、SBRが好ましい。
BRとしては特に限定されず、例えば、高シス含有量のBR、シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含有するBR、これらの変性BRなどを使用できる。なかでも、耐摩耗性の向上効果が高いという理由から、シス含有量が95質量%以上のBRが好ましい。
ゴム成分100質量%中のBRの含有量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは15質量%以上である。5質量%未満であると、充分な耐摩耗性や破壊性能が得られないおそれがある。該BRの含有量は、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。60質量%を超えると、低燃費性、耐摩耗性、破壊性能をバランス良く向上できないおそれがある。
SBRとしては特に限定されず、例えば、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E−SBR)、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)、これらの変性SBRなど、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。なかでも、S−SBRが好ましい。
ゴム成分100質量%中のSBRの含有量は、好ましくは30質量%以上、より好ましくは50質量%以上である。30質量%未満であると、グリップ性能が確保できないおそれがあり、また、前記性能バランスも低下する傾向がある。該SBRの含有量は、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下である。90質量%を超えると、所望の性能バランスが得られないおそれがある。
また、本発明の効果がより効率的に得られることから、ゴム成分として、ジエン系ゴムがシリカと相互作用を持つ官能基を有する変性ジエン系ゴムを使用することが好ましい。
変性ジエン系ゴムとしては、例えば、ジエン系ゴムの少なくとも一方の末端を窒素、酸素及びケイ素からなる群より選択される少なくとも1種の原子を含む官能基を有する化合物(変性剤)で変性された末端変性ジエン系ゴムや、主鎖に上記官能基を有する主鎖変性ジエン系ゴムや、主鎖及び末端に上記官能基を有する主鎖末端変性ジエン系ゴム(例えば、主鎖に上記官能基を有し、少なくとも一方の末端を上記変性剤で変性された主鎖末端変性ジエン系ゴム)などが挙げられる。
上記官能基としては、例えばアミノ基、アミド基、アルコキシシリル基、イソシアネート基、イミノ基、イミダゾール基、ウレア基、エーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、ニトリル基、ピリジル基、アルコキシ基などが挙げられる。なお、これらの官能基は、置換基を有していてもよい。なかでも、低燃費性、破壊性能の向上効果が高いという理由から、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基)、アミノ基(好ましくはアミノ基が有する水素原子が炭素数1〜6のアルキル基に置換されたアミノ基)、アルコキシシリル基(好ましくは炭素数1〜6のアルコキシシリル基)が好ましい。
上記官能基が導入されるジエン系ゴム(変性ジエン系ゴムの骨格を構成するポリマー)としては、前述のジエン系ゴムなどが挙げられ、なかでも、BR、SBRが好ましく、SBRがより好ましい。変性BRや変性SBRに前記特定シリカを配合することで、低燃費性、耐摩耗性、破壊性能をより効率的に改善でき、相乗的に性能バランスを改善できる。
上記変性剤としては、下記式(4)で表される化合物(特開2010−111753号公報に記載の化合物)が好ましい。これにより、ポリマーの分子量をコントロールし易く、tanδを増大させる低分子量成分を少なくすることができ、シリカとポリマー鎖の結合を適度に強め、低燃費性、破壊性能をより向上できる。
Figure 2013166862
(式中、R、R及びRは、同一若しくは異なって、アルキル基、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜8、より好ましくは炭素数1〜6、更に好ましくは炭素数1〜4のアルコキシ基)、シリルオキシ基、アセタール基、カルボキシル基(−COOH)、メルカプト基(−SH)又はこれらの誘導体を表す。R及びRは、同一若しくは異なって、水素原子、アルキル基(好ましくは炭素数1〜4のアルキル基)又は環状エーテル基(好ましくはエーテル結合を1つ有する炭素数3〜5の環状エーテル基(例えば、オキセタン基))を表す。nは整数(好ましくは1〜5、より好ましくは2〜4、更に好ましくは3)を表す。)
、R及びRとしては、アルコキシ基が望ましく、R及びRとしては、アルキル基が望ましい。これにより、優れた低燃費性、破壊性能を得ることができる。
上記式(4)で表される化合物の具体例としては、3−アミノプロピルジメチルメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、2−ジメチルアミノエチルトリメトキシシラン、3−ジエチルアミノプロピルトリメトキシシラン、3−ジメチルアミノプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記式(4)で表される化合物(変性剤)によるジエン系ゴムの変性方法としては、特公平6−53768号公報、特公平6−57767号公報、特表2003−514078号公報などに記載されている方法など、従来公知の手法を用いることができる。例えば、ジエン系ゴムと変性剤とを接触させればよく、調製したジエン系ゴム溶液中に変性剤を添加して反応させる方法などが挙げられる。
また、主鎖変性ジエン系ゴムは、従来公知の重合法を用いて調製できる。例えば、重合に使用するモノマーの一部として、上記官能基を有するモノマー(例えば、p−メトキシスチレンなどの下記式(5)で表される化合物、3−又は4−(2−ピロリジノエチル)スチレンなどの窒素含有化合物など)を使用して重合することにより得られる。また、主鎖末端変性ジエン系ゴムは、例えば、主鎖変性ジエン系ゴムと変性剤とを接触させることにより得られる。
Figure 2013166862
(式中、R21は、炭素数が1〜10の炭化水素基を表す。)
上記式(5)において、R21は、炭素数が1〜10の炭化水素基を表す。炭素数が10を超えると、高コストになる傾向がある。また、低燃費性、破壊性能を充分に改善できない傾向がある。得られる重合体による低燃費性、破壊性能の改善効果が高いという点から、炭素数は、好ましくは1〜8、より好ましくは1〜6、更に好ましくは1〜3である。
21で表される炭化水素基としては、例えば、アルキル基などの1価の脂肪族炭化水素基、アリール基などの1価の芳香族炭化水素基などが挙げられる。得られる重合体による低燃費性、破壊性能の改善効果が高いという点から、R21は、アルキル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
また、得られる共重合体による低燃費性、破壊性能の改善効果が高いという点から、式(5)で表される化合物のなかでも、下記式(5−1)で表される化合物が好ましい。
Figure 2013166862
(上記式(5−1)中のR21は、上記式(5)中のR21と同様である。)
式(5)で表される化合物としては、例えば、p−メトキシスチレン、p−エトキシスチレン、p−(n−プロポキシ)スチレン、p−(tert−ブトキシ)スチレン、m−メトキシスチレンなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
変性ジエン系ゴム100質量%中の上記式(5)で表される化合物の含有量(アルコキシスチレン成分含有量)は、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上である。0.05質量%未満では、低燃費性、破壊性能の改善効果が得られにくいおそれがある。該含有量は、好ましくは30質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、特に好ましくは2質量%以下である。30質量%を超えると、コストの増加に見合った効果が得られない傾向がある。
なお、アルコキシスチレン成分含有量は、NMR(例えば、日本電子(株)製のJNM−ECAシリーズの装置)を用いて測定できる。
上記窒素含有化合物としては、例えば、3−又は4−(2−アゼチジノエチル)スチレン、3−又は4−(2−ピロリジノエチル)スチレン、3−又は4−(2−ピペリジノエチル)スチレン、3−又は4−(2−ヘキサメチレンイミノエチル)スチレンなどが挙げられる。これらは単独で用いても良いし、二種以上を組み合わせて用いても良い。なかでも、シリカをより良好に分散できるという点から、3−又は4−(2−ピロリジノエチル)スチレンが好ましい。
変性ジエン系ゴム100質量%中の上記窒素含有化合物の含有量は、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上である。0.05質量%未満では、低燃費性、破壊性能の改善効果が得られにくい傾向がある。該含有量は、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下である。10質量%を超えると、コストの増加に見合った効果が得られない傾向がある。
なお、窒素含有化合物の含有量は、NMR(例えば、日本電子(株)製のJNM−ECAシリーズの装置)を用いて測定できる。
上記変性ジエン系ゴムのなかでも、低燃費性、破壊性能(特に、低燃費性)の向上効果が高いという理由から、少なくとも一方の末端が上記式(4)で表される化合物で変性されたSBR又はBRが好ましく、1,3−ブタジエン、上記式(5)で表される化合物及び必要に応じてスチレンを共重合して得られ、少なくとも一方の末端が上記式(4)で表される化合物で変性されたSBR又はBRがより好ましい。
ゴム成分100質量%中の変性ジエン系ゴムの含有量は、5質量%以上であり、好ましくは15質量%以上、より好ましくは50質量%以上である。5質量%未満であると、充分な低燃費性、破壊性能が得られない。該変性ジエン系ゴムの含有量の上限は特に限定されず、100質量%でもよいが、前記性能バランスの点から、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下である。
本発明では、シリカ成分として、下記3式を満たす平均一次粒子径X(nm)及び窒素吸着比表面積Y(m/g)を有する特定シリカが使用される。
Y≧370−9.0X
5.0≦X≦40.0
30≦Y≦500
Y<370−9.0Xでは、低燃費性、耐摩耗性、破壊性能、特に耐摩耗性や破壊性能が低く、前記性能バランスに劣る傾向がある。
Xについては、好ましくは10.0≦X≦28.0、より好ましくは10.0≦X≦25.0、更に好ましくは12.0≦X≦24.0、特に好ましくは14.0≦X≦23.0である。Yについては、好ましくは50≦Y≦400、より好ましくは80≦Y≦300、更に好ましくは150≦Y≦280、特に好ましくは180≦Y≦260である。X>40.0又はY<30では、補強性が不充分で、低燃費性、耐摩耗性、破壊性能が低く、前記性能バランスに劣る傾向がある。X<5.0又はY>500では、加工性が低下してシリカの分散性が低下し、これらの性能が低下する傾向がある。
平均一次粒子径Xは、例えば、シリカ単体を直接電子顕微鏡で観察し、任意の50個の粒子について粒子径を測定し、その平均値より求めることができる。窒素吸着比表面積Y(NSA)は、ASTM−D−4820−93に準拠したBET法により測定できる。
特定シリカとしては、例えば、乾式法により得られるシリカ(無水ケイ酸)、湿式法により得られるシリカ(含水ケイ酸)などが挙げられ、シラノール基が多く加工性及び低燃費性が優れる点から湿式法によって得られるシリカが好ましい。
また、湿式法により得られる特定シリカとしては、水ガラスから製造されるものが好ましく、例えば、水ガラス水溶液のpHを9〜11に調整して製造される微粒子シリカを好適に使用できる。
水ガラスは、通常、下記式で示される組成で表される。
NaO・nSiO・mH
上記係数nは、SiO/NaOの分子比で示される値であって、一般にモル比と呼ばれるJIS K 1408−1966に規定の範囲である。この係数nは、特に限定されないが、好ましくは2.1〜3.3であり、より好ましくは3.1〜3.3である。上記係数nが3.1〜3.3であるときは、水ガラス中のシリカ成分(SiO換算量)が多くなることから、ゴムとの複合化が効率よく可能になる。
なお、一般に、上記係数nが3.1〜3.3である水ガラスは、水ガラス3号として市販されている。本発明に使用可能な水ガラスは、これに限定されるものではなく、例えば、JIS K1408に規定の1〜3号水ガラスや、その他各種のグレード品を使用できる。
水ガラスの水溶液を作製し、該水溶液のpHを9〜11の範囲に調整することにより、平均一次粒子径40.0nm以下の微粒子シリカが分散した微粒子シリカ分散液を調製でき、次いで必要に応じ、公知の方法で洗浄、乾燥することで本発明における特定シリカを製造できる。pHが9未満の場合、ゲル化しやすく、pHが11を超えると微粒子シリカが溶解する傾向にある。より好ましくは、pHは9.5〜10.5の範囲に調整される。pHを9〜11の範囲に調整する手法は特に限定されず、酸又はアルカリの添加、イオン交換樹脂の使用など、従来公知の方法で実施できる。
pH調整に使用できる酸としては、硫酸、硝酸、塩酸などの無機酸、酢酸などの有機酸などが挙げられ、アルカリとしては、アンモニア水、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが挙げられる。
イオン交換樹脂によるpH調整方法としては、例えば、水ガラスの水溶液と陽イオン交換樹脂とを接触させる方法が挙げられ、例えば、H型の強酸性陽イオン交換樹脂、弱酸性陽イオン交換樹脂などの陽イオン交換樹脂を用い、公知の方法でイオン交換すればよい。
上記pHの調整時において、水ガラスの水溶液の温度は10〜90℃に調整されることが望ましい。温度が10℃未満では、微粒子シリカの生成速度が遅く、温度が90℃を超えると、水溶液の水の蒸発が生じ、水溶液中の水ガラスの濃度が不安定になりやすい。上記水溶液の温度は適宜調整すればよく、好ましい範囲として、例えば、15〜40℃、60〜80℃が挙げられる。
反応時間は、30分間〜72時間の範囲が好ましい。30分未満では、微粒子シリカの生成が充分ではなく、72時間を超えても、反応は既に終了し、それ以上の変化がない傾向にある。室温で反応させる場合は、撹拌条件下で6〜24時間行われることが好適である。また、できる限り真球状に近づけるためには、高温、長時間での熟成がよく、60〜80℃で24時間以上が好適である。
また水ガラス水溶液中に含まれるシリカ成分(SiO)の濃度は、1〜30質量%の範囲が好ましい。濃度が1質量%未満の場合、ゴムとの複合化のために大量の水ガラスの水溶液が必要となり、30質量%を超えると、シリカの凝集が生じやすい。該シリカ成分の濃度は、より好ましくは1.5〜20質量%、更に好ましくは2〜8質量%の範囲である。ただし、脱塩処理をした水ガラスを使用する場合、シリカの凝集は生じにくいため、上限は特に限定されない。
本発明における特定シリカは、前記3式を満たすものであるが、水ガラス水溶液のpH、シリカ成分の濃度、反応温度、反応時間などを調整することで、平均一次粒子径、NSAを適宜調整し、製造することができる。
本発明のゴム組成物は、シリカ成分として前記特定シリカのみを単独で含むものであってもよいが、効果を阻害しない範囲内で他のシリカを配合してもよい。他のシリカとしては、タイヤ工業で公知の市販品などが挙げられる。
本発明のゴム組成物において、シリカの合計含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは10質量部以上、より好ましくは30質量部以上、更に好ましくは50質量部以上である。10質量部未満であると、低燃費性、耐摩耗性、破壊性能の改善効果が充分に得られない傾向がある。該合計含有量は、好ましくは150質量部以下、より好ましくは120質量部以下、更に好ましくは100質量部以下である。150質量部を超えると、シリカのゴムへの分散が困難になり、低燃費性、耐摩耗性、破壊性能がかえって低下する傾向がある。
前記3式を満たす特定シリカ及び他のシリカをブレンドする場合、配合される全シリカ100質量%中の前記特定シリカの含有率は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上である。10%未満では、低燃費性、耐摩耗性、破壊性能の性能バランスを改善できないおそれがある。
本発明のゴム組成物は、シリカとともにシランカップリング剤を併用することが好ましい。シランカップリング剤としては、ゴム工業において、従来からシリカと併用される任意のシランカップリング剤を使用することができ、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドなどのスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプト系、ビニルトリエトキシシランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシランのグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシランなどのニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシランなどのクロロ系などが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、性能の改善率が高いという理由から、メルカプト系シランカップリング剤が好ましく、特に前記変性ジエン系ゴムと特定シリカとメルカプト系シランカップリング剤とを使用することで顕著かつ相乗的に性能バランスを改善できる。
メルカプト基を有するシランカップリング剤としては、下記式(1)で表される化合物、下記式(2)で示される結合単位Aと下記式(3)で示される結合単位Bとを含む化合物を好適に使用できる。
Figure 2013166862
(式(1)中、R101〜R103は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルコキシ基、又は−O−(R111−O)−R112(z個のR111は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30の2価の炭化水素基を表す。z個のR111はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。R112は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基、又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。zは1〜30の整数を表す。)で表される基を表す。R101〜R103はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。R104は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜6のアルキレン基を表す。)
Figure 2013166862
Figure 2013166862
(式(2)及び(3)中、R201は水素、ハロゲン、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基、又は該アルキル基の末端の水素が水酸基若しくはカルボキシル基で置換されたものを表す。R202は分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基、又は分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基を表す。R201とR202とで環構造を形成してもよい。)
以下、式(1)で表される化合物について説明する。
式(1)で表される化合物を使用することで、シリカが良好に分散し、本発明の効果が良好に得られる。特に、低燃費性をより大きく改善できる。
101〜R103は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルコキシ基、又は−O−(R111−O)−R112で表される基を表す。本発明の効果が良好に得られるという点から、R101〜R103は、少なくとも1つが−O−(R111−O)−R112で表される基であることが好ましく、2つが−O−(R111−O)−R112で表される基であり、かつ、1つが分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルコキシ基であることがより好ましい。
101〜R103の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12(好ましくは炭素数1〜5)のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、へキシル基、へプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ノニル基などが挙げられる。
101〜R103の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12(好ましくは炭素数1〜5)のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトシキ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、iso−ブトキシ基、sec−ブトシキ基、tert−ブトシキ基、ペンチルオキシ基、へキシルオキシ基、へプチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基などが挙げられる。
101〜R103の−O−(R111−O)−R112において、R111は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30(好ましくは炭素数1〜15、より好ましくは炭素数1〜3)の2価の炭化水素基を表す。
該炭化水素基としては、例えば、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基、炭素数6〜30のアリーレン基などが挙げられる。中でも、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基が好ましい。
111の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30(好ましくは炭素数1〜15、より好ましくは炭素数1〜3)のアルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、へプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレン基、ウンデシレン基、ドデシレン基、トリデシレン基、テトラデシレン基、ペンタデシレン基、ヘキサデシレン基、ヘプタデシレン基、オクタデシレン基などが挙げられる。
111の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数2〜15、より好ましくは炭素数2〜3)のアルケニレン基としては、例えば、ビニレン基、1−プロペニレン基、2−プロペニレン基、1−ブテニレン基、2−ブテニレン基、1−ペンテニレン基、2−ペンテニレン基、1−ヘキセニレン基、2−ヘキセニレン基、1−オクテニレン基などが挙げられる。
111の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数2〜15、より好ましくは炭素数2〜3)のアルキニレン基としては、例えば、エチニレン基、プロピニレン基、ブチニレン基、ペンチニレン基、ヘキシニレン基、へプチニレン基、オクチニレン基、ノニニレン基、デシニレン基、ウンデシニレン基、ドデシニレン基などが挙げられる。
111の炭素数6〜30(好ましくは炭素数6〜15)のアリーレン基としては、例えば、フェニレン基、トリレン基、キシリレン基、ナフチレン基などが挙げられる。
zは1〜30(好ましくは2〜20、より好ましくは3〜7、さらに好ましくは5〜6)の整数を表す。
112は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。中でも、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基が好ましい。
112の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30(好ましくは炭素数3〜25、より好ましくは炭素数10〜15)のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、へキシル基、へプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、オクタデシル基などが挙げられる。
112の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数3〜25、より好ましくは炭素数10〜15)のアルケニル基としては、例えば、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、1−オクテニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、オクタデセニル基などが挙げられる。
112の炭素数6〜30(好ましくは炭素数10〜20)のアリール基としては、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ビフェニル基などが挙げられる。
112の炭素数7〜30(好ましくは炭素数10〜20)のアラルキル基としては、例えば、ベンジル基、フェネチル基などが挙げられる。
−O−(R111−O)−R112で表される基の具体例としては、例えば、−O−(C−O)−C1123、−O−(C−O)−C1225、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1429、−O−(C−O)−C1531、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1327などが挙げられる。中でも、−O−(C−O)−C1123、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1531、−O−(C−O)−C1327が好ましい。
104の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜5)のアルキレン基としては、例えば、R111の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基と同様の基をあげることができる。
上記式(1)で表される化合物としては、例えば、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシランや、下記式で表される化合物(EVONIK−DEGUSSA社製のSi363)などがあげられ、下記式で表される化合物を好適に使用できる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
Figure 2013166862
次に、式(2)で示される結合単位Aと式(3)で示される結合単位Bとを含む化合物について説明する。
式(2)で示される結合単位Aと式(3)で示される結合単位Bとを含む化合物は、ビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドなどのポリスルフィドシランに比べ、加工中の粘度上昇が抑制される。これは結合単位Aのスルフィド部分がC−S−C結合であるため、テトラスルフィドやジスルフィドに比べ熱的に安定であることから、ムーニー粘度の上昇が少ないためと考えられる。
また、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプトシランに比べ、スコーチ時間の短縮が抑制される。これは、結合単位Bはメルカプトシランの構造を持っているが、結合単位Aの−C15部分が結合単位Bの−SH基を覆うため、ポリマーと反応しにくく、スコーチが発生しにくいためと考えられる。
上述した加工中の粘度上昇を抑制する効果や、スコーチ時間の短縮を抑制する効果を高めることができるという点から、上記構造のシランカップリング剤において、結合単位Aの含有量は、好ましくは30モル%以上、より好ましくは50モル%以上であり、好ましくは99モル%以下、より好ましくは90モル%以下である。また、結合単位Bの含有量は、好ましくは1モル%以上、より好ましくは5モル%以上、さらに好ましくは10モル%以上であり、好ましくは70モル%以下、より好ましくは65モル%以下、さらに好ましくは55モル%以下である。また、結合単位A及びBの合計含有量は、好ましくは95モル%以上、より好ましくは98モル%以上、特に好ましくは100モル%である。
なお、結合単位A、Bの含有量は、結合単位A、Bがシランカップリング剤の末端に位置する場合も含む量である。結合単位A、Bがシランカップリング剤の末端に位置する場合の形態は特に限定されず、結合単位A、Bを示す式(2)、(3)と対応するユニットを形成していればよい。
201のハロゲンとしては、塩素、臭素、フッ素などが挙げられる。
201の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、へキシル基、へプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基などが挙げられる。該アルキル基の炭素数は、好ましくは1〜12である。
201の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、1−オクテニル基などが挙げられる。該アルケニル基の炭素数は、好ましくは2〜12である。
201の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基としては、エチニル基、プロピニル基、ブチニル基、ペンチニル基、ヘキシニル基、へプチニル基、オクチニル基、ノニニル基、デシニル基、ウンデシニル基、ドデシニル基などが挙げられる。該アルキニル基の炭素数は、好ましくは2〜12である。
202の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、へプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレン基、ウンデシレン基、ドデシレン基、トリデシレン基、テトラデシレン基、ペンタデシレン基、ヘキサデシレン基、ヘプタデシレン基、オクタデシレン基などが挙げられる。該アルキレン基の炭素数は、好ましくは1〜12である。
202の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基としては、ビニレン基、1−プロペニレン基、2−プロペニレン基、1−ブテニレン基、2−ブテニレン基、1−ペンテニレン基、2−ペンテニレン基、1−ヘキセニレン基、2−ヘキセニレン基、1−オクテニレン基などが挙げられる。該アルケニレン基の炭素数は、好ましくは2〜12である。
202の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基としては、エチニレン基、プロピニレン基、ブチニレン基、ペンチニレン基、ヘキシニレン基、へプチニレン基、オクチニレン基、ノニニレン基、デシニレン基、ウンデシニレン基、ドデシニレン基などが挙げられる。該アルキニレン基の炭素数は、好ましくは2〜12である。
式(2)で示される結合単位Aと式(3)で示される結合単位Bとを含む化合物において、結合単位Aの繰り返し数(x)と結合単位Bの繰り返し数(y)の合計の繰り返し数(x+y)は、3〜300の範囲が好ましい。この範囲内であると、結合単位Bのメルカプトシランを、結合単位Aの−C15が覆うため、スコーチタイムが短くなることを抑制できるとともに、シリカやゴム成分との良好な反応性を確保することができる。
式(2)で示される結合単位Aと式(3)で示される結合単位Bとを含む化合物としては、例えば、Momentive社製のNXT−Z30、NXT−Z45、NXT−Z60などを使用することができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明のゴム組成物は、メルカプト基を有するシランカップリング剤とともに、他のシランカップリング剤をブレンドして用いても構わない。
シランカップリング剤の含有量は、シリカ100質量部に対して、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは3質量部以上である。0.5質量部未満では、未加硫ゴム組成物の粘度が高く、加工性が悪化する傾向があり、また、低燃費性、破壊性能、耐摩耗性が低下する傾向がある。また、該シランカップリング剤の含有量は、好ましくは20質量部以下、より好ましくは10質量部以下である。20質量部を超えると、添加量に見合った効果が得られず、コストアップするだけである。
本発明のゴム組成物には、前記成分以外にも、ゴム組成物の製造に一般に使用される配合剤、例えば、カーボンブラック、クレーなどの補強用充填剤、オイルなどの軟化剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、各種老化防止剤、ワックス、硫黄などの加硫剤、加硫促進剤などを適宜配合することができる。
本発明のゴム組成物は、タイヤの各部材に使用でき、なかでも、トレッド部に用いられることが好ましく、キャップトレッドに用いられることが特に好ましい。
本発明のタイヤ用ゴム組成物の製造方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、上記各成分をオープンロール、バンバリーミキサーなどのゴム混練装置を用いて混練し、その後加硫する方法などにより製造できる。
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法で製造される。
すなわち、前記成分を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でトレッドなどの各タイヤ部材の形状にあわせて押出し加工し、他のタイヤ部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形して未加硫タイヤを形成し、該未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することによりタイヤを製造できる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下のシリカA〜Bの合成で用いた各種薬品について説明する。
NaOH:和光純薬工業(株)製のNaOH
水ガラス:富士化学(株)製の水ガラス3号(NaO・nSiO・mHO、n=3.2、シリカ成分(SiO換算量)含有量:28質量%)
(シリカA)
水ガラスを用いて、シリカ成分含有量(濃度)が2質量%の水ガラス水溶液を作製し、硫酸によってpH10に調整し、80℃で60分間攪拌を行い、シリカ分散液を調製した。このシリカ分散液を濾過し、水で繰り返し洗浄した後、噴霧乾燥することでシリカAを得た。得られたシリカAは、平均一次粒子径16.5nm、窒素吸着比表面積245m/gであった。
(シリカB)
水ガラスを用いて、シリカ成分含有量(濃度)が2質量%の水ガラス水溶液を作製し、硫酸によってpH10に調整し、80℃で90分間攪拌を行い、シリカ分散液を調製した。このシリカ分散液を濾過し、水で繰り返し洗浄した後、噴霧乾燥することでシリカBを得た。得られたシリカBは、平均一次粒子径22.0nm、窒素吸着比表面積195m/gであった。
以下の主鎖末端変性SBRの合成で用いた各種薬品について説明する。
n−ヘキサン:関東化学(株)製
スチレン:関東化学(株)製
1,3−ブタジエン:東京化成工業(株)製
p−メトキシスチレン:関東化学(株)製
テトラメチルエチレンジアミン:関東化学(株)製
n−ブチルリチウム:関東化学(株)製の1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液
変性剤:アヅマックス社製の3−(N,N−ジメチルアミノプロピル)トリメトキシシラン
2,6−tert−ブチル−p−クレゾール:大内新興化学工業(株)製のノクラック200
(主鎖末端変性SBRの合成)
十分に窒素置換した耐熱容器にn−ヘキサン1500ml、スチレン100mmol、1,3−ブタジエン800mmol、p−メトキシスチレン5mmol、テトラメチルエチレンジアミン0.2mmol、n−ブチルリチウム0.12mmolを加えて、0℃で48時間撹拌した。その後、変性剤を0.15mmol加えて、0℃で1時間撹拌した。その後、アルコールを加えて反応を止め、反応溶液に2,6−tert−ブチル−p−クレゾール1gを添加後、再沈殿精製により変性SBRを得た。得られた変性SBRは、重量平均分子量500,000、p−メトキシスチレン成分含有量1.2質量%、スチレン成分含有量19質量%であった。
以下の実施例及び比較例で用いた各種薬品について説明する。
BR:宇部興産(株)製のウベポールBR150B(シス含有量:97質量%)
SBR:日本ゼオン(株)製のNipol NS116(S−SBR、ビニル含有量:60質量%、スチレン含有量:20質量%)
変性SBR:上記で合成した調製した主鎖末端変性SBR
シリカA:上記で合成したシリカA
シリカB:上記で合成したシリカB
シリカa:EVONIK−DEGUSSA社製のUltrasil VN3(平均一次粒子径:15nm、NSA:175m/g)
シリカb:Rhodia社製の115GR(平均一次粒子径:22nm、NSA:115m/g)
シランカップリング剤 Si69:EVONIK−DEGUSSA社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
シランカップリング剤 Si363:エボニックデグッサ社製のSi363(下記式で表されるシランカップリング剤(上記式(1)のR101=−O−(C−O)−C1327、R102=−O−C、R103=−O−(C−O)−C1327、R104=−C−))
シランカップリング剤 NXT−Z45:Momentive社製のNXT−Z45(結合単位Aと結合単位Bとの共重合体(結合単位A:55モル%、結合単位B:45モル%))
オイル:(株)ジャパンエナジー製のプロセスX−140
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
ステアリン酸:日油(株)製の椿
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤NS:大内新興化学工業(株)製のノクセラ−NS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤DPG:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(N,N’−ジフェニルグアニジン)
〔実施例及び比較例〕
表1〜4に示す配合処方にしたがい、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の材料を4分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、80℃の条件下で3分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を170℃で15分間プレス加硫し、加硫ゴム組成物を得た。
得られた加硫ゴム組成物について下記の評価を行った。結果を表1〜4に示す。
(転がり抵抗)
粘弾性スペクトロメーターVES((株)岩本製作所製)を用いて、温度50℃、初期歪み10%、動歪み2%、周波数10Hzの条件下で各配合(各加硫ゴム組成物)の損失正接(tanδ)を測定した。各表において、基準比較例(比較例1、2、3又は4)の損失正接tanδを100とし、下記計算式により指数表示した。転がり抵抗指数が大きいほど、転がり抵抗特性が優れる。
(転がり抵抗指数)=(基準比較例のtanδ)/(各配合のtanδ)×100
(破壊性能)
得られた加硫ゴムシートを用いて、3号ダンベル型ゴム試験片を作製し、JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準じて引張試験を行い、破断強度(TB)及び破断時伸び(EB)を測定し、その積(TB×EB)を算出した。各表において、基準比較例(比較例1、2、3又は4)のゴム強度(TB×EB)を100とし、下記計算式により、指数表示した。破壊性能指数が大きいほど、破壊性能に優れる。
(破壊性能指数)=(各配合のTB×EB)/(基準比較例のTB×EB)×100
(耐摩耗性)
得られた加硫ゴム組成物について、ランボーン摩耗試験機を用いて、温度20℃、スリップ率20%及び試験時間2分間の条件下でランボーン摩耗量を測定し、摩耗量から容積損失量を計算した。各表において、基準比較例(比較例1、2、3又は4)の容積損失量を100とし、下記計算式により、指数表示した。ランボーン摩耗指数が大きいほど、耐摩耗性に優れる。
(ランボーン摩耗指数)=(基準比較例の容積損失量)/(各配合の容積損失量)×100
Figure 2013166862
Figure 2013166862
Figure 2013166862
Figure 2013166862
表1の結果から、実施例1〜3のようにシリカAを含んだ配合系では、従来品のシリカaを用いた比較例1に比べて、良好な転がり抵抗が維持されつつ、破壊性能、耐摩耗性が大きく改善され、これらの性能バランスが大きく改善された。表2のシリカ用の変性ポリマーを用いた配合系においても、表1と同様の改善効果が確認されるとともに、その改善率は未変性ポリマーを用いた表1の配合系より大きく、効率的に性能バランスが向上された。
表3のメルカプト系シランカップリング剤を用いた配合系でも表1と同様の改善効果が確認されるとともに、その改善率はメルカプト系を用いない配合系より大きく、効率的に性能バランスが向上された。特に、変性ポリマー、シリカA、メルカプト系シランカップリング剤の3成分を配合することで、性能バランスが顕著かつ相乗的に改善された。
表4の結果から、シリカBを含んだ配合系でもシリカAと同様に、良好な転がり抵抗が維持されつつ、破壊性能、耐摩耗性が大きく改善されることが確認された。

Claims (9)

  1. ゴム成分と、下記3式を満たす平均一次粒子径X(nm)及び窒素吸着比表面積Y(m/g)を有するシリカとを含有するタイヤ用ゴム組成物。
    Y≧370−9.0X
    5.0≦X≦40.0
    30≦Y≦500
  2. 前記シリカが水ガラスから製造される湿式シリカである請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. 前記Xが10.0≦X≦28.0である請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
  4. 前記ゴム成分100質量部に対して、シリカを10質量部以上含有する請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  5. 前記ゴム成分がシリカと相互作用を持つ官能基を有する変性ジエン系ゴムを含有する請求項1〜4のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  6. メルカプト基を有するシランカップリング剤を含有する請求項1〜5のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  7. 前記メルカプト基を有するシランカップリング剤が、下記式(1)で表される化合物、及び/又は下記式(2)で示される結合単位Aと下記式(3)で示される結合単位Bとを含む化合物である請求項6記載のタイヤ用ゴム組成物。
    Figure 2013166862
    (式(1)中、R101〜R103は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルコキシ基、又は−O−(R111−O)−R112(z個のR111は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30の2価の炭化水素基を表す。z個のR111はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。R112は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基、又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。zは1〜30の整数を表す。)で表される基を表す。R101〜R103はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。R104は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜6のアルキレン基を表す。)
    Figure 2013166862
    Figure 2013166862
    (式(2)及び(3)中、R201は水素、ハロゲン、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基、又は該アルキル基の末端の水素が水酸基若しくはカルボキシル基で置換されたものを表す。R202は分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基、又は分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基を表す。R201とR202とで環構造を形成してもよい。)
  8. キャップトレッド用ゴム組成物である請求項1〜7のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤ。
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