JP2013162806A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シート表面にシートカバーを張設するにあたり、シートカバーの張り具合のばらつきを低減可能とする。
【解決手段】シート表面にシートカバー41を張設された状態として保つ張設状態保持構造を備えた車両用シートであって、張設状態保持構造によりシートカバー41がシート表面に張設された状態において、シートカバー41の張力の大きさを漸次に調節することのできる張力調節機構を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、シート表面にシートカバーを張設された状態として保つ張設状態保持構造を備えた車両用シートに関する。
これに関連し、特許文献1には、シートバックにおいて、パッドを覆う袋状のシートカバーの開口を閉じ合わせることでシートカバーを張設された状態として保つための張設具が開示されている。この張設具は、先端に大小のフック部を有する一対の板状部材からなり、シートカバーの開口の対向する端部のそれぞれに設けられている。シートカバーの開口を閉じ合わせるにあたっては、まず、対向する板状部材の先端を近づけて、両板状部材が一続きになるように大小のフック部を係合させて仮の連結状態とする。そして、大小のフック部の連結箇所を支点とし、一方の板状部材をシートカバーの張力に抗して回動させて両板状部材を互いに重なり合わせる。それにより、シートカバーがシートバック表面で張った状態となり、その張設状態が保持される。この張設具は、シートカバーをその張力に抗して操作して緊張状態とするにあたり、仮に連結状態とした一対の板状部材の連結箇所を中心として一方の板状部材を回転させ、その回転力を利用することで、作業を容易にしようとするものである。
特開平2−195985号公報
ところで、シートカバーは一般に複数の表皮ピースを縫製して製造される。その製造時、表皮ピースの裁断や縫製に際して誤差が生じることがあり、その誤差を皆無にすることは現実的には困難である。その結果、シートカバーの仕上がり寸法に誤差が生じることで、シートカバーがシート表面に張設された状態において、その張り具合(張力の大きさ)にばらつきが生じることとなる。従来の張設具は、一対の板状部材を仮の連結状態とした段階では、シートカバーに張力が生じていないか或いは小さい張力が生じている状態であり、一方の板状部材を回動させて最終的な連結状態とするにあたり、シートカバーに張力が生じ、或いは張力が高められる。したがって、張設する過程においてシートカバーの張力が変更される。しかし、この張力変更は、シートカバーの張設作業を容易にすることはできるかもしれないが、張力変更後の最終的な張設状態において生じるシートカバーの張力のばらつき低減することはなんら考慮されておらず、シートカバーの張力のばらつきを低減することのできるものではなかった。
そこで、本発明の課題は、シート表面にシートカバーを張設するにあたり、シートカバーの張り具合のばらつきを低減可能とすることにある。
本発明は、シート表面にシートカバーを張設された状態として保つ張設状態保持構造を備えた車両用シートであって、前記張設状態保持構造により前記シートカバーがシート表面に張設された状態において、前記シートカバーの張力の大きさを漸次に調節することのできる張力調節機構を備えていることを特徴とする。
その一実施形態において、前記張設状態保持機構は、前記シートカバーの端部に設けられた係止部と、該係合部と係り合う被係止部とを備え、前記係止部が前記被係止部に係止されて前記シートカバーがシート表面に張設された状態として保つ構成とされており、前記張力調節機構が前記係止部に備えられているのが好ましい。この場合、前記係止部は、前記被係止部に係止される係止端部を有する第1の構成部品と、前記シートカバーを構成する表皮材の端部に取り付けられた第2の構成部品と、を備え、前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とが互いに重ね合わされて連結されており、前記張力調節機構は、前記係止部の係止端部が前記被係止部に係止された状態で、前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを相対的にスライドさせて両者の相対位置を変更することにより、前記シートカバーの張力の大きさを調節可能とされているのが好ましい。
また、他の実施形態において、前記張設状態保持機構は、前記シートカバーの袋状の開口部を紐状部材で巾着状に引き締めた状態を保つことで前記シートカバーがシート表面に張設された状態として保つ構成とされており、前記張力調節機構は、前記紐状部材の前記シートカバーの開口部に引き締め作用力を付与する部位の経路を漸次変更することのできる紐経路変更手段を備え、該紐経路変更手段により、前記シートカバーの開口部に引き締め作用を付与する前記紐状部材の経路を変更することで、その引き締め作用力を調節することにより、前記シートカバーの張力の大きさを調節可能とされているのが好ましい。
本発明の車両用シートによれば、シートカバーがシート表面に張設された状態において、張力調節機構にてシートカバーの張力の大きさを調節することができ、張力を調節することで、シートカバーの張り具合のばらつきを低減することが可能である。
本発明の実施形態1に係るシートの斜視図である。 図1に示されるシートクッションのII−II断面図である。 図2に示されるシートクッションにおけるシートカバーの係止部(係止具)の斜視図である。 図2に示されるシートクッションにおけるシートカバーの係止部(係止具)のIV−IV断面図である。 図4に示される係止部のV−V断面図である。 図4に示される係止部のVI−VI断面図である。 本発明の実施形態2に係るシートカバーの斜視図である。 図7に示されるシートカバーのVIII−VIII断面に対応するシートバックの断面図である。 本発明の実施形態3に係るシートクッションの分解斜視図である。 図9に示されるシートクッションを下側から見た斜視図である。 図10に示されるシートクッションのXI−XI断面に対応するシートの断面図である。 本発明の実施形態3に係る中間経路変更手段の斜視図である。 図12に示される中間経路変更手段を一部断面で示す正面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の具体的な実施形態について説明する。図1に示される各実施形態に係るシート11は自動車等の車両に装備される車両用シートであり、座面13aを構成するシートクッション13、背もたれ面15aを構成するシートバック15及びヘッドレスト(図示省略)を備えている。なお、各図において矢印で示すF,R,UPはシート11の着座者から見た方向を基準として定めたシート11の前方,後方,上方に対応している。また、各図において矢印で示すWはシート11の幅方向に対応している。
<実施形態1>
まず、シートクッション13に適用された本発明の一実施形態について具体的に説明する。シートクッション13は、図2に示されるように、骨格を構成するクッションフレーム21、座面13aを形作るパッド31及び表面に張設されたシートカバー41等を主体として構成されている。
クッションフレーム21は、幅方向に離間して配設されたプレート状のサイドフレーム23の前後がロッド(図示省略)で連結されており、全体として枠形をなす。パッド31は、例えば、発泡ウレタンの成形体からなりシートカバー41で表装されている。パッド31は、クッションフレーム21に被せ付けられており、その上面が座面13aを形作っている。クッションフレーム21及びパッド31の構成については従来一般の車両用シートから変更を要しない。パッド31の周囲には、パッド31の下部及びシート11の支持構造(図示省略)を覆うシールド33が装備されている。
シートカバー41は、シートクッション13を表装するカバー本体部43と、当該シートカバー41をサイドフレーム23(クッションフレーム21)に止めるための係止部45とを備えている。カバー本体部43は、表皮材を縫製して袋状としたものである。係止部45は、カバー本体部43の端部43aに沿って係止具51が連結されて設定されている。係止具51は、カバー本体部43の端部43aに沿って長く延びる長尺部材であり、袋状のシートカバー41の開口末端を構成する一端部がフック状となっており係止端部53として設定されている。そして、この係止端部53がクッションフレーム21の被係止部25に引っ掛けられて固定されている。これにより、シートカバー41はシートクッション13の表面で張った状態とされ、その状態が保たれている。この構成が本発明の張設状態保持構造に相当する。
図2及び図3に示されるように、係止具51は、カバー本体部43の端部43aに沿って長く延びる長尺板状の第1の構成部品55と第2の構成部品57とを備えている。カバー本体部43の端部(表皮材の端部)は、第2の構成部品57と連結されている。第2の構成部品57は、略平板状であり、長手方向に細長く延びる長孔57aが貫通形成されている。カバー本体部43の端部43aには、樹脂製のクリップ47が縫着されている。クリップ47は、カバー本体部43の端部43aに沿って延びる長尺部材であり、図5に示されるように、長孔57aに挿通可能な板状の挿通部47aを有し、該挿通部47aの一端がカバー本体部43の端部43aに縫着されている。挿通部47aの他端には、係止部47bが延設されている。係止部47bは、長孔57aより張り出すとともに先端に向かって細くなる先細り形状となっている。クリップ47は、係止部47bが長孔57aに差し込まれ、長孔57aに干渉して変形させられながら長孔57aを通過し、それ自体の弾性により元の形状に戻り、長孔57aに対して抜け止めされている。
図2に示されるように、第1の構成部品55は、平板状の部分を有し、その一端が断面略Jの字状に曲がったフック状となっている。このフック状の部分がシートカバー41の末端側に配置されるように、第1の構成部品55と第2の構成部品57とが、互いに平板面が対向するように重ね合わされた状態として連結されている。そして、第1の構成部品55のフック状の部分がシートカバー41の係止部45を構成し、クッションフレーム21の被係止部25に引っ掛けられて固定されている。第1の構成部品55と第2の構成部品57との連結は、カバー本体部43(表皮材)により係止具51に付与される張力Fに平行に相対的にスライド変位可能なスライド機構59を介在している。
スライド機構59は、図3、図6に示されるレール構造73、図4に示される第1の構成部品55の内面に設けられたラック61と第2の構成部品57の内面に設けられたピニオン63及び図5に示されるストッパ構造75等を備えている。なお、ここでは、第1の構成部品55と第2の構成部品57との各部品について、互いに対向する面を内面、その反対面を外面と称する。
図3、図6に示されるように、レール構造73は、第1の構成部品55及び第2の構成部品57の長手方向の両末端部において、張力Fと平行に設けられている。図6に示されるように、第2の構成部品57の末端部には、外面側に屈曲する断面コの字状のレール部57rが形成されている。そして、第1の構成部品55の末端部には、第2の構成部品57のレール部57rを外側から巻き込むように屈曲したレール部55rが形成されており、両レール部55r,57rが嵌り合ってレール構造73が構成されている。このレール構造73により、第1の構成部品55と第2の構成部品57のスライド方向が互いに案内され、張力Fと平行にスライドする。
図4に示されるように、ピニオン63は、第2の構成部品57の内面において当該面と平行に回転するように保持されている。そして、このピニオン63と噛合するラック61が第1の構成部品55の内面に設けられており、ラック61とピニオン63との噛合作用により、第1の構成部品55と第2の構成部品57とが互いにスライド可能とされている。ピニオン63を保持する第2の構成部品57の外面には、ピニオン63を回転させるためのダイヤル式の操作部65が備えられている。ピニオン63には、同軸で平歯車状の第1ギア67が一体とされている。第2の構成部品57の内面には、ピニオン63と一体的に回転する第1ギア67と噛合する第2ギア69及び第2ギア69と噛合する第3ギア71が備えられている。操作部65は、第3ギア71と一体回転可能とされており、操作部65を回転操作することで、第3ギア71を回転させ、それに噛合する第2ギア69、第1ギア67を介してピニオン63が回転させられる。なお、操作部65の回転操作は、レンチやドライバ等を用いて行うことができる。そして、ピニオン63とラック61との噛合作用により、第2の構成部品57が第1の構成部品55に対して張力Fと平行にスライドし、シートカバー41の張り具合を漸次に調節することができる。この構成が本発明の張力調節機構に相当する。
ストッパ構造75は、図5に示されるように、第1の構成部品55及び第2の構成部品57の内面側に設けられたストッパ部55s、57sにより構成されている。ストッパ部55s、57sは、互いに噛み合う刻みを有している。その刻みは、略直角三角形の刻み目が張力Fの作用方向に沿って連続した形状であり、カバー本体部43が取り付けられた第2の構成部品57のストッパ部57sの刻み目は、係止具51に付与されている張力Fの作用方向とは反対方向に先細る直角三角形とされており、対する第1の構成部品55のストッパ部55sの刻み目は、それとは逆に張力Fの作用方向に先細る直角三角形とされている。なお、図5では、刻み目の形状を示すため、刻み目が大きく強調して示されている。ストッパ構造75は、第2の構成部品57が、第1の構成部品55に対して相対変位(スライド)するのを許容することができるとともに、その変位に係る操作力が解除されることで張力Fによりストッパ部55s、57sの刻み目が互いに噛み合った状態で保持される。
スライド機構59は、操作部65を回転操作すると、第3ギア71の回転軸に作用するトルクが所定の値となると回転が停止するようになっている。したがって、操作部65を回転操作することで、ピニオン63とラック61の噛合作用により第2の構成部品57を、張力Fに抗して第1の構成部品55に対して相対変位(スライド)させることができ、張力Fが所定の値となったところで操作部65の回転が停止し、ストッパ構造75により、その第2の構成部品57と第1の構成部品55の相対位置関係が保持される。したがって、シートカバー41を一定の張り具合とすることができる。
以上の構成のシートカバー41によれば、係止部45をクッションフレーム21の被係止部25に引っ掛ける容易な操作で当該シートカバー41をシートクッション13の表面で張った状態とすることができる。そのうえで、その張った状態のまま、必要に応じて操作部65を回転操作することで、シートカバー41の張り具合を調節することで張り具合の誤差を低減することができる。ここで、特に、操作部65による回転操作がトルク管理されているため、シートカバー41の張り具合を一様に調節することができる。また、経時等により、カバー本体部43を構成する表皮材が弛んだ場合でも、操作部65を回転操作することで、元の張り具合に戻すことができる。
なお、本実施形態では、操作部65による回転操作がトルク管理されている例を示したが、本発明では、必ずしも、トルク管理されていなくてもよい。その場合でも、シートカバー41が張った状態のままで、その張り具合を調節することができるため、適宜の張り具合に調節することができる。
<実施形態2>
次に、シートバック15(図1)に適用された本発明の一実施形態について具体的に説明する。シートバック15は、シートカバー81(図7、8)で表装されたパッド79(図8)が骨格を構成する大略門形のシートバックフレーム(図示省略)に被せ付けられて背もたれ面15aが形作られている。シートバックフレーム及びパッド79の構成については従来一般の車両用シートから変更を要しない。
図7に示されるように、シートカバー81は、シートバック15を表装するカバー本体部83を備えている。カバー本体部83は、下部に開口83aを有する。シートカバー81は、カバー本体部83でパッド79を被覆し、シートバック15の表面で張った状態で開口83aが閉じられている。この構成が、本発明の張設状態保持構造に相当する。
張設状態保持構造に関連して、カバー本体部83の開口83aには、その前側の縁に係止部85が設けられているとともに、対する後側の縁に被係止部87が延設されている。そして、開口83aは、図8に示されるように、係止部85と被係止部87との係り合いによって閉じられている。係止部85は、開口83aの前側の縁に沿って係止具91が取り付けられて設定されている。係止具91の詳細構成については後述するが、概ね板状であり、長孔91aが貫通形成されている。この長孔91aに挿通させて抜け止めすることのできる長尺なクリップ89が開口83aの後側の縁に沿って取り付けられて被係止部87が設定されている。すなわち、係止具91の長孔91aとクリップ89の係り合いにより、開口83aが閉じられてシートカバー81はシートバック15の表面で張った状態として保持されている。なお、クリップ89の構成は、上記実施形態1でのクリップ47と同様なので、ここでの詳細な説明は省略する。
係止具91は、カバー本体部83の端部に沿って長く延びる長尺板状の第1の構成部品93と第2の構成部品95とを備えている。第1の構成部品93には、クリップ89との係合を担う長孔91aが形成されており、第2の構成部品95は、カバー本体部83に縫着されている。そして、第1の構成部品93と第2の構成部品95とは互いに平板面が対向するように重ね合わされた状態として連結されている。第1の構成部品93と第2の構成部品95との連結は、カバー本体部83(表皮材)により係止具91に付与される張力Fに平行に相対的にスライド変位可能なスライド機構97を介在している。このスライド機構97の構成は、上記実施形態1に係るスライド機構59と同様なので、ここでの詳細な説明は省略する。スライド機構97により、第1の構成部品93と第2の構成部品95の相対位置を変更することで、シートカバー41の張設状態が保持されたまま、シートカバー81の張り具合を調整することが可能となっている。
<実施形態3>
次に、シートクッション13(図1)に適用された本発明の一実施形態であって、上記実施形態1とは異なる形態について具体的に説明する。上記実施形態1から変更を要しない部分には図中に実施形態1と同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図9に示されるように、シートカバー101は、シートクッション13を表装するカバー本体部103を備えている。カバー本体部103は、表皮材を縫製して袋状としたものであり、下部に開口部105が形成されている。開口部105の周縁には、表皮材を折り返して縫製されることで紐状部材109の挿通路107が設けられている。挿通路107は、開口部105の全周に亘って設定されているが、少なくとも後部、側部および前部の各所に不連続部分が形成されており、その不連続部分から紐状部材109を引き出すことができるようになっている。ここでは、紐状部材109を引き出すことができる部分を紐引き出し部107a、107b、107c(図10)と称する。図10に示されるように、挿通路107には、その略全周に亘って、一続きの紐状部材109が挿通されており、紐状部材109の両端部が後部の紐引き出し部107aから引き出されている。シートカバー101は、パッド31に被せられた状態で紐状部材109の両端部が引っ張られて開口部105が巾着式に引き締められ、パッド31の表面で張った状態とされている。紐状部材109の両端部には、それぞれフック109fが縫着されており、紐状部材109は、弛みのない状態でその両端部のフック109f、109fが、前部の紐引き出し部107cを通じて紐状部材109の中間に引っ掛けられている。これにより、シートカバー101がシートバック15の表面で張った状態が保たれている。この構成が本発明の張設状態保持構造に相当する。
紐状部材109は、その中間の開口部105に対して引き締め作用を付与している部分が側部の紐引き出し部107bから引き出されて、クッションフレーム21(サイドフレーム23)に設けられた引っ掛け部111(図11)に引っ掛けられている。これにより、開口部105に対する紐状部材109による引き締め作用力が高められている。引っ掛け部111は、可動式となっており、引っ掛けられた紐状部材109を伴って位置が変えられることにより、紐状部材109の中間の経路が変更されることで、シートカバー101の開口部105に付与される引き締め作用力を調節することが可能となっている。
図12に示されるように、引っ掛け部111は、サイドフレーム23から幅方向外方に張り出すように配設された棒状部分に紐状部材109が引っ掛けられるものであり、先端はT字状とされている。引っ掛け部111は、サイドフレーム23に沿って配設されたアーム部113の一端に設けられており、該アーム部113を介してサイドフレーム23に取り付けられている。アーム部113の他端には、引っ掛け部111と同様の形状のサブ引っ掛け部115が設けられている。そして、アーム部113は、中央がサイドフレーム23に対して回転可能に軸支されている。
アーム部113には、サイドフレーム23による支持に係る回転軸(図示省略)と同軸で張り出す操作部119が設けられている。この操作部119を回転させることにより、前記回転軸周りに、アーム部113及びそれに付帯する引っ掛け部111とサブ引っ掛け部115とを回転させることができるようになっている。図13に二点鎖線で示されるように、アーム部113を回転させると、引っ掛け部111及びサブ引っ掛け部115に引っ掛かっている紐状部材109の経路が変更される。この構成が本発明の紐経路変更手段に相当し、この紐経路変更手段により紐状部材109の経路が変更され、紐状部材109により開口部105(図11)に作用する引き締め作用力が変更されることでシートカバー101の張り具合を調節する仕組みが、本発明の張力調節機構に相当する。本実施形態では、回転軸が所定のトルクとなるとアーム部113の回転が停止し、その状態が保持されるようになっている。それにより、紐状部材109に一定の張力が作用した状態、すなわち開口部105に一定の引き締め作用力が作用してシートカバー41が一定の張り具合となっている状態とすることができる。
11 シート
13 シートクッション
15 シートバック
21 クッションフレーム
25 被係止部
31 パッド
41 シートカバー
43 カバー本体部
45 係止部
55 第1の構成部品
57 第2の構成部品
57a 長孔
59 スライド機構
61 ラック
63 ピニオン
65 操作部
79 パッド
81 シートカバー
85 係止部
87 被係止部
93 第1の構成部品
95 第2の構成部品
97 スライド機構
101 シートカバー
105 開口部
109 紐状部材
111 引っ掛け部
119 操作部

Claims (4)

  1. シート表面にシートカバーを張設された状態として保つ張設状態保持構造を備えた車両用シートであって、
    前記張設状態保持構造により前記シートカバーがシート表面に張設された状態において、前記シートカバーの張力の大きさを漸次に調節することのできる張力調節機構を備えていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記張設状態保持機構は、前記シートカバーの端部に設けられた係止部と、該係合部と係り合う被係止部とを備え、前記係止部が前記被係止部に係止されて前記シートカバーがシート表面に張設された状態として保つ構成とされており、前記張力調節機構が前記係止部に備えられていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項2に記載の車両用シートカバー張設構造であって、
    前記係止部は、前記被係止部に係止される係止端部を有する第1の構成部品と、前記シートカバーを構成する表皮材の端部に取り付けられた第2の構成部品と、を備え、前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とが互いに重ね合わされて連結されており、
    前記張力調節機構は、前記係止部の係止端部が前記被係止部に係止された状態で、前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを相対的にスライドさせて両者の相対位置を変更することにより、前記シートカバーの張力の大きさを調節可能とされていることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項1に記載の車両用シートのシートカバーの張設構造であって、
    前記張設状態保持機構は、前記シートカバーの袋状の開口部を紐状部材で巾着状に引き締めた状態を保つことで前記シートカバーがシート表面に張設された状態として保つ構成とされており、
    前記張力調節機構は、前記紐状部材の前記シートカバーの開口部に引き締め作用力を付与する部位の経路を漸次変更することのできる紐経路変更手段を備え、該紐経路変更手段により、前記シートカバーの開口部に引き締め作用を付与する前記紐状部材の経路を変更することで、その引き締め作用力を調節することにより、前記シートカバーの張力の大きさを調節可能とされていることを特徴とする車両用シート。
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