JP2013158871A - 研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の研削手段を備える研削装置において、複数の研削手段における研削ホイールの交換タイミングを同期させる。
【解決手段】制御手段11は、砥石45及び砥石55の消耗量を第一の研削送り手段7及び第二の研削送り手段8の研削送り位置P2で監視し、研削ホイール交換位置P1に研削送り位置P2が到達した時をホイール交換が必要と判断する判断部110と板状ワークWを研削する毎に研削送り位置P2を記憶する記憶部111と複数の研削送り位置P2を基に粗研削ホイール44及び仕上げ研削ホイール54の交換時期を予測する予測部112とその交換時期が同一時期となるように第一の研削送り手段7及び第二の研削送り手段8の研削送り量を算出する算出部113とを備え、粗研削ホイール44及び仕上げ研削ホイール54のホイール交換時期を同期させる。そして、研削装置1による作業時間の短縮を可能とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の研削手段を備え、複数の板状ワークに研削を施す研削装置に関する。
板状ワークの研削工程では、複数の研削手段を備える研削装置によって研削が施されている。例えば、複数の研削手段を備える研削装置としては、板状ワークに粗研削を施す粗研削手段と、粗研削が施された板状ワークに仕上げ研削を施す仕上げ研削手段とを備えているものがある。そして、板状ワークに対して粗研削、仕上げ研削を順次実施し、板状ワークは所定の厚みに研削される(例えば、下記の特許文献1を参照)。
特開2011−131291号公報
しかしながら、上記のような研削装置において複数の板状ワークを継続して研削する際には、粗研削手段及び仕上げ研削手段を同時に作動させ並行して研削が行われるが、粗研削の方が仕上げ研削よりも板状ワークの研削量が多いため、粗研削の方が仕上げ研削よりも加工時間が長くなっている。そのため、粗研削手段の研削ホイールと仕上げ研削手段の研削ホイールとを交換するタイミングが同時になることは稀となっており、交換時期が異なることがほとんどである。それにもかかわらず、研削ホイール交換後のウォーミングアップ等を効率的に行うために、従来の研削装置においては、一つの研削手段の研削ホイールが交換時期となった時には、他の研削手段の使用可能な研削ホイールまでも同時に交換するため、極めて不経済である。また、研削ホイールの交換時期になる度に研削ホイールを交換するため、ホイール交換作業の作業頻度が多くなっている。
さらに、上記のように粗研削手段と仕上げ研削手段とでは、研削ホイールの交換するタイミングが同一となることがほとんどないため、研削ホイールの交換時に行う砥石の研削面を整えるドレッシングと、各研削手段の上下方向の動作原点を設定するセットアップと、研削装置の動作精度を維持させるためのウォーミングアップとを同時に行うことが困難となっており、作業時間が長くなり作業効率が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、複数の研削手段を備える研削装置において、複数の研削手段における研削ホイールの交換時期を同期させることに発明の解決すべき課題を有している。
本発明は、被加工物を保持面で保持し回転可能な保持手段と、該保持手段に保持された被加工物を研削する研削砥石が環状に配列された研削ホイールを備える研削手段と、該研削手段を該保持手段の該保持面に垂直な方向に研削送りして該保持面に接近させ、該研削砥石を該保持手段に保持された該被加工物に接触させ該被加工物の厚みを減じさせる研削送り手段と、該保持手段が複数配設され該保持手段を公転させる自転可能なターンテーブルとを備え、該ターンテーブルに配設される少なくとも3つの該保持手段のうち、少なくとも2つの該保持手段に保持されるそれぞれの被加工物について同時に研削加工を可能にする少なくとも2つの研削手段とを備える研削装置であって、該研削砥石による被加工物の加工により、該保持手段に保持される被加工物の厚みを減じさせるとともに、該研削砥石の消耗量を個々の研削手段を研削送りする個々の研削送り手段の研削送り位置に基づき個々に監視し、該研削送り手段に指定した研削ホイール交換位置に該研削送り位置が到達した時を研削ホイールの交換が必要な時期と判断する判断部と、該保持面に保持される被加工物を研削加工する毎に研削送り位置を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶される複数の該研削送り位置を基に該研削ホイールの交換時期を予測する予測部と、該予測部で予測した個々の研削手段に取り付けられたそれぞれの研削ホイールの交換時期が同一時期となるよう該予測部の予測を基に該研削送り手段の研削送り量を算出する算出部と、を備える。
本発明では、研削砥石により保持手段に保持される被加工物の厚みを減じさせるとともに、研削砥石の消耗量を個々の研削手段を研削送りする個々の研削送り手段の研削送り位置で個々に監視し、研削送り手段に設定した研削ホイール交換位置に研削送り位置が到達した時を研削ホイールの交換が必要な時期と判断することができる。また、被加工物を研削加工する毎に研削送り位置を記憶し、記憶される複数の研削送り位置に基づいて研削ホイールの交換時期を予測し、交換時期を予測した複数の研削ホイールの交換時期が同一時期となるように各研削送り手段の研削送り量を算出することで、複数の研削手段に備える研削ホイールの交換時期を同期させることができる。そして、研削ホイールの交換時期を同期させることで、研削ホイールに取り付けられた砥石の研削面を整え研削性能を改善させるドレッシングと、砥石とチャックテーブルの保持面とが接触する原点位置を検出するセットアップと、研削装置の精度を維持するためのウォーミングアップとを同時に行わせることができ、作業時間の短縮が可能となる。
複数の研削手段を備える研削装置を示す斜視図である。 研削ホイール交換時期を同期させるための制御手段が接続された研削装置の部分断面図である。 粗研削手段及び仕上げ研削手段の研削送り量を制御する状態を示す研削装置の部分断面図である。 砥石の消耗と研削送り位置との関係を模式的に示す説明図である。
図1に示す研削装置1は、粗研削手段4と仕上げ研削手段5とを備え、被加工物である板状ワークに対して粗研削及び仕上げ研削を施す研削装置である。研削装置1には、Y軸方向に伸びる装置ベース2の上面に板状ワークを収容、仮置き、搬送、研削及び洗浄する各種装置がそれぞれ配設されている。以下に、研削装置1の構成について説明する。
図1に示すように、研削装置1は、板状ワークを保持し回転可能な保持手段10と、板状ワークに粗研削を施す粗研削手段4と、粗研削手段4によって粗研削が施された板状ワークに仕上げ研削を施す仕上げ研削手段5と、粗研削手段4をZ軸方向に研削送りする研削送り手段7と、仕上げ研削手段5をZ軸方向に研削送りする第二の研削送り手段8と、を備えている。
図1に示すように、装置ベース2の上面には、ターンテーブル3が配設され、ターンテーブル3の上面に少なくとも3つの保持手段10が配設されている。ターンテーブル3の中心には、ターンテーブル3を自転させるための回転軸9が配設されており、回転軸9を中心としてターンテーブル3を自転させることができる。ターンテーブル3の自転により、3つの保持手段10を公転させ、板状ワークの着脱が行われる領域である着脱領域Bと、粗研削手段4及び仕上げ研削手段5による研削が行われる領域である研削領域Cとの間を順次移動させることができる。
図1に示すように、装置ベース2のY軸方向前部には、加工前の板状ワークを収容するカセット15Aと加工後の板状ワークを収容するカセット15Bとが配設されている。カセット15A及びカセット15Bの近傍には、加工前の板状ワークをカセット15Aから搬出するとともに加工後の板状ワークをカセット15Bへ搬入する搬送ロボット16が配設されている。
搬送ロボット16の可動領域には、加工前の板状ワークが載置され一定の位置に位置決めされる仮置き手段17と、加工後の板状ワークを洗浄する洗浄手段19とが配設されている。仮置き手段17の近傍には、仮置き手段17に仮置きされた板状ワークを保持手段10に搬入する搬送アーム18Aが配設されている。また、洗浄手段19の近傍には、加工後の板状ワークが保持された保持手段10から洗浄手段19に板状ワークを搬入する搬送アーム18Bが配設されている。
図2に示すように、保持手段10は、板状ワークWを保持するチャックテーブル100と、チャックテーブル100に連結された回転軸101とを備えている。チャックテーブル100は、板状ワークWを吸引保持する保持部102を有しており、保持部102の表面は、板状ワークWが載置され保持される保持面103となっている。チャックテーブル100及び回転軸101の中央部分には吸引孔104が形成されている。吸引孔104は、回転軸101の下部に連結された吸引源105に連通している。そして、吸引源105から発生する吸引力が、吸引孔104を通じ保持部102に伝達され、保持面103において板状ワークWを吸引保持することができる。
図2に示すように、回転軸103は、ベルト106を介してモータ107に接続されており、モータ107の駆動により、回転軸103を回転させるとともにチャックテーブル100を回転させることができる。
図1に示す研削装置1の装置ベース2のY軸方向後部には、コラム6A及びコラム6Bが並列して配設されており、コラム6Aの前側において第一の研削送り手段7を介して粗研削手段4が配設され、コラム6Bの前側において第二の研削送り手段8を介して仕上げ研削手段5が配設されている。
粗研削手段4は、鉛直方向の軸心を有し回転可能なスピンドル40と、スピンドル40を回転可能に支持するスピンドルハウジング41と、スピンドル40の上端に接続されスピンドル40を回転させるモータ42と、スピンドル40の下端にマウンタ43を介して装着された粗研削ホイール44とから構成され、粗研削ホイール44の下部には環状に固着された粗研削用の砥石45を備えている。粗研削手段4においては、モータ42がスピンドル40を回転させることにより研削ホイール44を同方向に回転させることができる。
第一の研削送り手段7は、回動可能なボールネジ70と、ボールネジ70の上端に接続されたサーボモータ71と、ボールネジ70の下端に配設されボールネジ70を回動可能に支持する軸受け部72と、ボールネジ70と平行に配設された一対のガイドレール73と、粗研削手段4をZ軸方向に研削送りする移動基台74とを備えている。移動基台74の一方の面にスピンドルハウジング41が固定され、他方の面の中央部分には、ナット構造が形成されており、当該ナット構造にボールネジ70が螺合している。そして、サーボモータ71の駆動により、ボールネジ70を回動させ、移動基台74をZ軸方向に移動させるとともに粗研削手段4をZ軸方向に昇降させることができる。
仕上げ研削手段5は、鉛直方向の軸心を有し回転可能なスピンドル50と、スピンドル50を回転可能に支持するスピンドルハウジング51と、スピンドル50の上端に接続されスピンドル50を回転させるモータ52と、スピンドル50の下端にマウンタ53を介して装着された仕上げ研削ホイール54とから構成され、仕上げ研削ホイール54の下部には環状に固着された仕上げ研削用の砥石55を備えている。仕上げ研削手段5においては、モータ52がスピンドル50を回転させることにより仕上げ研削ホイール54を同方向に回転させることができる。
第二の研削送り手段8は、回動可能なボールネジ80と、ボールネジ80の上端に接続されたサーボモータ81と、下端にボールネジ80を回動可能に支持する軸受け部82と、
ボールネジ80と平行に配設された一対のガイドレール83と、仕上げ研削手段5をZ軸方向に研削送りする移動基台84とを備えている。移動基台84の一方の面にスピンドルハウジング81が固定され、他方の面の中央部分には、ナット構造が形成されており、当該ナット構造にボールネジ80が螺合している。そして、サーボモータ81の駆動により、ボールネジ80を回動させ、移動基台84を移動させるとともに仕上げ研削手段5をZ軸方向に昇降させることができる。
図2では、共通の構造を有する粗研削手段4及び仕上げ研削手段5並びに第一の研削送り手段7及び第二の研削手段8を図示しており、第一の研削送り手段7を構成するサーボモータ71及び第二の研削送り手段8を構成するサーボモータ81は、制御手段11に接続されており、粗研削手段4及び仕上げ研削手段5のZ軸方向の位置は、制御手段11によって制御される。また、粗研削用の砥石45に含まれる砥粒と仕上げ研削用の砥石55に含まれる砥粒とは粒径が異なるため、両砥石は消耗の度合いが異なり、加工時間も異なるため、粗研削ホイール44と仕上げ研削ホイール54とでは交換の時期が異なる。そのため、第一の研削送り手段7のサーボモータ71及び第二の研削送り手段8のサーボモータ81には、粗研削ホイール44の交換時期と仕上げ研削ホイール54の交換時期とを同期させるために、制御手段11には、第一の研削送り手段7及び第二の研削送り手段8による粗研削手段4及び仕上げ研削手段5のZ軸方向の研削送り量を制御する機能も有している。
制御手段11は、第一の研削送り手段7、第二の研削送り手段8の研削送り位置P2に基づき、砥石45、55の消耗量をそれぞれ監視する。この研削送り位置P2は、図示の例では、ボールネジ70、80と移動基台74、84のナット構造との螺合部分である位置基準部20の高さ位置である。
砥石45、55が消耗すると、砥石45、55の下面である研削面45a、55aが上昇するため、これに対応して粗研削手段4及び仕上げ研削手段5の研削送り量を消耗量分だけ大きくする必要がある。一方、研削送り手段7、8にはホイール交換位置P1を指定しておく。そして、砥石45、55の消耗によって研削送り位置P2がホイール交換位置P1に接近していき、研削ホイール交換位置P1に研削送り位置P2が到達した時を粗研削ホイール44及び仕上げ研削ホイールの交換が必要な時期と判断する。かかる判断は、制御手段11に備えた判断部110によって行われる。
また、制御手段11には、チャックテーブル100の保持部102に保持される板状ワークWを研削する毎にその研削終了時の研削送り位置P2を記憶する記憶部111と、記憶部111に記憶される複数の研削送り位置P2を基に粗研削ホイール44及び仕上げ研削ホイール54の交換時期を予測する予測部112と、予測部112で予測した粗研削ホイール44の交換時期が図1に示す仕上げ研削ホイール54の交換時期と同一時期となるように予測部112の予測を基に第一の研削送り手段7又は第二の研削送り手段8の研削送り量を算出する算出部113と、を備えている。
図2に示す判断部110は、板状ワークWを粗研削及び仕上げ研削する際に、粗研削手段4及び仕上げ研削手段5の研削送り位置P2を個々に認識し、それぞれの研削送り位置P2がホイール交換位置P1に達するか否かを監視する。一方、記憶部111は、保持部102に保持される板状ワークWを研削加工が終了するごとに、粗研削手段4及び仕上げ研削手段5の研削送り位置P2を記憶する。
予測部112は、記憶部111に記憶されるデータに基づき、一枚の板状ワークWの研削で生じる砥石の消耗量の平均値を割り出し、板状ワークWの研削枚数との関係で、研削送り位置P2がホイール交換位置P1に到達する時期を予測することができる。
算出部113は、予測部112の予測結果に基づき、粗研削ホイール44の交換時期と仕上げ研削ホイール54の交換時期とが同一のタイミングとなるのに必要なZ軸方向の研削送り量を算出することができる。
以下においては、まず、研削装置1による研削工程について説明する。
図1に示す搬送ロボット16は、カセット15Aから加工前の板状ワークを取り出し、仮置き手段17に搬送する。仮置き手段17に仮置きされた板状ワークは、搬送アーム18Aにより着脱領域Bに位置するチャックテーブル100の保持面101に載置される。
図2に示すように、チャックテーブル100の保持面101に板状ワークWが載置された後、吸引源105から発生する吸引力が吸引孔104を通じて保持部102に伝達される。
保持部102に伝達された吸引力により、板状ワークWが保持面103において吸引保持される。また、モータ107を駆動させ、ベルト106を介して回転力が回転軸101に伝達される。そして、回転軸101の回転によりチャックテーブル100を矢印A方向に回転させる。
図1及び図2に示すターンテーブル3は、回転軸9の回転により矢印A方向に自転して板状ワークWが保持されたチャックテーブル100を粗研削手段4及び仕上げ研削手段5の下方に順次移動させる。
チャックテーブル100が粗研削手段7の下方に位置づけられると、第一の研削送り手段7を作動させる。サーボモータ71の駆動によりボールネジ70を回動させ、粗研削手段4をZ軸方向に所定の研削送り量で下降させる。粗研削手段4を下降させつつ、図1に示すモータ42を駆動させ、粗研削ホイール44を矢印A方向に回転させる。
粗研削ホイール44が回転中の板状ワークWに接触すると、図2に示す粗研削ホイール44の砥石45が板状ワークWを押圧しながら所定の厚みに至るまで粗研削する。粗研削が終了した後、回転軸9の回転によりターンテーブル3を矢印A方向に自転させ、チャックテーブル3を仕上げ研削手段5の下方に移動させる。そして、粗研削がなされた板状ワークWに対し、仕上げ研削手段5により上記の粗研削手段4と同様の動作で仕上げ研削が施される。板状ワークWが所定の厚みに仕上げられた時点で仕上げ研削が終了する。
1枚の板状ワークWが仕上げ研削された後、図1に示すターンテーブル3は、矢印A方向に自転し、板状ワークWを保持するチャックテーブル100を着脱領域Bに移動させる。着脱領域Bに移動された後、搬送アーム18Bは、板状ワークWを洗浄手段19に移動させる。そして、洗浄手段19が作動して板状ワークWに付着した研削屑が洗浄される。洗浄された板状ワークWは、搬送ロボット16によってカセット15Bに収容される。
次に、板状ワークWを研削する際に、制御手段11によって粗研削ホイール44及び仕上げ研削ホイール54の交換時期を同期させるための制御手順について図3及び図4を参照しながら説明する。なお、研削装置1による板状ワークWの研削前には、図4に示すように、セットアップと称される工程を実施してチャックテーブル100の保持面103と砥石45及び砥石55の研削面とが接触する時の位置基準部20の高さ位置を原点とし、そのZ軸座標値を制御手段11に設定しておく。また、加工前の板状ワークWの厚みも制御手段11に設定しておく。
図3に示すように、粗研削手段4の下方に板状ワークWが保持されたチャックテーブル100が位置づけられた後、第一の研削送り手段7を作動させると、ボールネジ70の回動により粗研削手段4がZ軸方向に下降し、粗研削手段4の研削送り位置P2もZ軸方向に移動する。
粗研削手段4によって板状ワークWを粗研削する際、制御手段11による制御の下で、第一の研削送り手段7によるZ軸方向の研削送りが制御される。研削中は、例えば図示しない高さゲージを用いて板状ワークWの厚さを測定し、板状ワークWが所定の厚さに形成されるまで研削送りを行うことで、砥石45の消耗に対応して研削送り量を調整することができる。
判断部110は、板状ワークWの研削中における粗研削手段4の研削送り位置P2を認識し、板状ワークWが所定の厚さに形成された時に、研削送り位置P2がホイール交換位置P1に到達したか否かを監視する。そして、研削時に研削送り位置P2がホイール交換位置P1に到達しなかった場合は、その研削送り位置P2を記憶部111に記憶させる。その後、他の板状ワークを順次研削し、同様の判断及び記憶を行う。
予測部112では、記憶部111に順次記憶されていく研削送り位置P2のデータに基づき、粗研削ホイール44の交換時期を予測する。具体的には、例えば記憶部111に記憶された複数のデータから1枚の板状ワークWの研削時に生じる砥石45の消耗量の平均値を求め、研削送り位置P2とホイール交換位置P1との間の距離をこの平均値で割ることにより、研削送り位置P2がホイール交換位置P1に達するまでの板状ワークWの研削枚数を求める。例えば、図4に示すように、1枚目の板状ワーク研削終了時の砥石45の厚さがT1でその時の研削送り位置がP2、2枚目の板状ワーク研削終了時の砥石45の厚さがT2でその時の研削送り位置がP2’、3枚目の板状ワーク研削終了時の砥石45の厚さがT3でその時の研削送り位置がP2’’=P1である場合は、研削送り位置P2がホイール交換位置P1に達するまでの板状ワークWの研削枚数が3枚であり、こうして求めた研削枚数だけ研削を行った時点を、研削ホイール44の交換時期とする。
一方、粗研削手段4の粗研削と同時に、仕上げ研削手段5は、粗研削の施された板状ワークWの仕上げ研削も同時に行うため、制御手段11による制御の下で、第二の研削送り手段8による仕上げ研削手段5のZ軸方向の研削送りが行われる。そして、判断部110は、板状ワークWの研削中における仕上げ研削手段5の研削送り位置P2を認識し、図示しない高さゲージ等によって板状ワークWが所定の厚さに形成されたと判断された時に、研削送り位置P2がホイール交換位置P1に到達したか否かを監視する。そして、研削時に研削送り位置P2がホイール交換位置P1に到達しなかった場合は、その研削送り位置P2を記憶部111に記憶させる。その後、他の板状ワークを順次研削し、同様の判断及び記憶を行う。
予測部112では、記憶部111に記憶されたデータに基づき仕上げ研削ホイール54の交換時期を予測する。具体的には、粗研削時と同様に、例えば記憶部111に記憶された複数の研削送り位置のデータから1枚の板状ワークWの研削時に生じる砥石55の消耗量の平均値を求め、研削送り位置P2とホイール交換位置P1との間の距離をこの平均値で割ることにより、研削送り位置P2がホイール交換位置P1に達するまでの板状ワークWの研削枚数を求める。そして、こうして求めた研削枚数だけ研削を行った時点を、研削ホイール54の交換時期とすることができる。
算出部113は、予測部112によって予測された粗研削ホイール44及び仕上げ研削ホイール54の交換時期を同期させるために、粗研削手段4及び仕上げ研削手段5のZ軸方向の研削送り量を算出する。例えば、予測部112によって、粗研削ホイール44の交換時期が10枚の板状ワークWを継続して粗研削した時点と予測されたのに対し、仕上げ研削ホイール54の交換時期が20枚の板状ワークWを継続して仕上げ研削した時点と予測された場合、そのまま継続して研削を続行すると、粗研削ホイール44の方が交換回数が2倍になる。一方、粗研削ホイール44の交換時に仕上げ研削ホイール54も交換すると、あまり消耗していない仕上げ粗研削ホイール54を廃棄することになり、不経済である。そこで、粗研削手段4のZ軸方向の研削送り量を減らすことにより、板状ワークWを1枚粗研削するごとの砥石45の消耗量を減らす。
具体的には、算出部113は、例えば、粗研削ホイール44の交換時期が15枚の板状ワークWを継続して研削した時点となるように、粗研削の研削送り量を5割減らす。一方、仕上げ研削ホイール54の交換時期も15枚の板状ワークWを継続して研削した時点となるように、仕上げ研削の研削送り量を5割増やす。すなわち、粗研削ホイール44による粗研削の研削量を減らし、その分、仕上げ研削ホイール54による仕上げ研削の研削量を増やす。
制御手段11では、算出部113の算出結果に基づき、第一の研削送り手段7及び第二の研削送り手段8を制御し、それぞれの研削送り量を制御する。このような制御により、粗研削ホイール44の交換時期と仕上げ研削ホイール54の交換時期とが同期する。そして、両ホイールの交換時期が同期することで、砥石45及び砥石55の研削面を整えて研削性能を改善させるドレッシングと、砥石45及び砥石55の研削面とチャックテーブル100の保持面103とが接触するときの各研削手段の原点位置を検出するセットアップと、研削装置1の精度を維持させるためのウォーミングアップとを同時に行わせることができるため、作業時間の短縮が可能となる。
なお、粗研削ホイール44の交換時期と仕上げ研削ホイール54の交換時期とが完全に合致しなくても、例えば粗研削ホイールを3回交換するごとに仕上げ研削ホイールを1回交換するなど、何回かに1回のタイミングで交換時期が同期するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、粗研削手段と仕上げ研削手段とを有する研削装置を例に挙げ手説明したが、研削手段は3つ以上ある場合もあり、また、同一の機能を有する研削手段を複数備えている場合もある。
1:研削装置
2:装置ベース
3:ターンテーブル
4:粗研削手段 40:スピンドル 41:スピンドルハウジング
42:モータ 43:マウント 44:粗研削ホイール 45:砥石
5:仕上げ研削手段 50:スピンドル 51:スピンドルハウジング 52:モータ 53:マウント 54:仕上げ研削ホイール 55:砥石
6A,6B:コラム
7:第一の研削送り手段 70:ボールネジ 71:サーボモータ 72:軸受け部
73:ガイドレール 74:移動基台
8:第二の研削送り手段 80:ボールネジ 81:サーボモータ 82:軸受け部
83:ガイドレール 84:移動基台
9:回転軸
10:保持手段 100:チャックテーブル 101:保持面 102:保持部
103:回転軸 104:吸引孔 105:吸引源 106:ベルト 107:モータ
11:制御手段 110:判断部 111:記憶部 112:予測部 113:算出部
15A,15B:カセット
16:搬送ロボット
17:仮置き手段
18A:搬送アーム 18A 搬送アーム
19:洗浄手段
20:位置検出器

Claims (1)

  1. 被加工物を保持面で保持し回転可能な保持手段と、該保持手段に保持された被加工物を研削する研削砥石が環状に配列された研削ホイールを備える研削手段と、該研削手段を該保持手段の該保持面に垂直な方向に研削送りして該保持面に接近させ、該研削砥石を該保持手段に保持された該被加工物に接触させ該被加工物の厚みを減じさせる研削送り手段と、該保持手段が複数配設され該保持手段を公転させる自転可能なターンテーブルとを備え、該ターンテーブルに配設される少なくとも3つの該保持手段のうち、少なくとも2つの該保持手段に保持されるそれぞれの被加工物について同時に研削加工を可能にする少なくとも2つの研削手段とを備える研削装置であって、
    該研削砥石による被加工物の研削により、該保持手段に保持される被加工物の厚みを減じさせるとともに、該研削砥石の消耗量を個々の研削手段を研削送りする個々の研削送り手段の研削送り位置に基づき個々に監視し、該研削送り手段に指定した研削ホイール交換位置に該研削送り位置が到達した時を研削ホイールの交換が必要な時期と判断する判断部と、
    該保持面に保持される被加工物を研削加工する毎に研削送り位置を記憶する記憶部と、
    該記憶部に記憶される複数の該研削送り位置を基に該研削ホイールの交換時期を予測する予測部と、
    該予測部で予測した個々の研削手段に取り付けられたそれぞれの研削ホイールの交換時期が同一時期となるよう該予測部の予測を基に該研削送り手段の研削送り量を算出する算出部と、を備える研削装置。
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