JP2013157069A - 磁気ディスク装置、及び磁気ディスク装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】1つの実施形態は、例えば、磁気ヘッドの位置決め精度を向上できる磁気ディスク装置を提供することを目的とする。
【解決手段】1つの実施形態によれば、加速度フィードフォワード部と偏心補正部と制御部とを有する磁気ディスク装置が提供される。加速度フィードフォワード部は、第1の増幅部と第2の増幅部と加算部とを有する。第1の増幅部は、第1の回転関連値を第1のゲインで増幅する。第1の回転関連値は、回転成分に応じた値である。第2の増幅部は、第2の回転関連値を第2のゲインで増幅する。第2の回転関連値は、回転成分のうちの回転同期成分に応じた値である。第2のゲインは、1から第1のゲインを引いたものである。加算部は、第1の増幅部により増幅された第1の回転関連値と第2の増幅部により増幅された第2の回転関連値とを加算して第1の補正量を求める。
【選択図】図1
【解決手段】1つの実施形態によれば、加速度フィードフォワード部と偏心補正部と制御部とを有する磁気ディスク装置が提供される。加速度フィードフォワード部は、第1の増幅部と第2の増幅部と加算部とを有する。第1の増幅部は、第1の回転関連値を第1のゲインで増幅する。第1の回転関連値は、回転成分に応じた値である。第2の増幅部は、第2の回転関連値を第2のゲインで増幅する。第2の回転関連値は、回転成分のうちの回転同期成分に応じた値である。第2のゲインは、1から第1のゲインを引いたものである。加算部は、第1の増幅部により増幅された第1の回転関連値と第2の増幅部により増幅された第2の回転関連値とを加算して第1の補正量を求める。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、磁気ディスク装置、及び磁気ディスク装置の制御方法に関する。
磁気ディスク装置では、磁気ヘッドを磁気ディスクにおける目標位置(目標トラック)に正確に位置決めすることが記録密度向上のために必要である。近年、高TPI(Track Per Inch)化が進みつつあるので、従来よりも、磁気ヘッドの位置決め精度を向上することが望まれている。
1つの実施形態は、例えば、磁気ヘッドの位置決め精度を向上できる磁気ディスク装置、及び磁気ディスク装置の制御方法を提供することを目的とする。
1つの実施形態によれば、加速度フィードフォワード部と偏心補正部と制御部とを有する磁気ディスク装置が提供される。加速度フィードフォワード部は、筐体に作用する加速度の回転成分に基づいて、第1の補正量を求める。第1の補正量は、筐体の回転振動を補正するための補正量である。偏心補正部は、磁気ディスクに対する磁気ヘッドの位置に基づいて、第2の補正量を求める。第2の補正量は、磁気ディスクの偏心補正を行うための補正量である。制御部は、第1の補正量と第2の補正量とを用いて、磁気ヘッドを位置決めするように制御する。加速度フィードフォワード部は、第1の増幅部と第2の増幅部と加算部とを有する。第1の増幅部は、第1の回転関連値を第1のゲインで増幅する。第1の回転関連値は、回転成分に応じた値である。第2の増幅部は、第2の回転関連値を第2のゲインで増幅する。第2の回転関連値は、回転成分のうちの回転同期成分に応じた値である。第2のゲインは、1から第1のゲインを引いたものである。加算部は、第1の増幅部により増幅された第1の回転関連値と第2の増幅部により増幅された第2の回転関連値とを加算して第1の補正量を求める。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる磁気ディスク装置を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態にかかる磁気ディスク装置100の外観構成について図1を用いて説明する。図1は、磁気ディスク装置100の構成を示す図である。
第1の実施形態にかかる磁気ディスク装置100の外観構成について図1を用いて説明する。図1は、磁気ディスク装置100の構成を示す図である。
磁気ディスク装置100は、筐体1、磁気ディスク2、磁気ヘッド3、アクチュエータ4、スピンドルモータ6、アーム7、位置推定部30、位置制御部40、偏心補正部50、取得部10、及び加速度フィードフォワード部20を備える。
筐体1には、磁気ディスク2がスピンドルモータ6を介して回転可能に搭載されている。磁気ディスク2は、各種情報を記録する円盤状の記録媒体であり、スピンドルモータ6により回転駆動される。磁気ディスク2は、例えば、表面に対して垂直方向に異方性をもつ垂直記録層を有する。
また、筐体1には、磁気ヘッド3及びアーム7が、ボイスコイルモータ5を含むアクチュエータ4を介して駆動可能に搭載されている。磁気ディスク2の読み書きは、ヘッド支持機構であるアーム7の一方の先端に設けられた磁気ヘッド3によって行われる。磁気ヘッド3は、磁気ディスク2の回転によって生じる揚力によって、磁気ディスク2の表面からわずかに浮いた状態を維持しながら、磁気ディスク2に情報を記録したり、磁気ディスク2に記録された情報を読み出して再生したりする。また、アーム7のもう一方の端に設けられたボイスコイルモータ5を含むアクチュエータ4の駆動により、アーム7がボイスコイルモータ5の軸を中心とする円弧上を回動し、磁気ヘッド3が磁気ディスク2のトラック横断方向にシーク移動し、読み書きする対象のトラックを変更する。
このとき、磁気ヘッド3は、磁気ディスク2の回転方向に沿って磁気ディスク2の表面に周期的に設けられたサーボ情報(図3(a)、(b)参照)を読み取り、読み取ったサーボ情報を位置推定部30へ出力する。位置推定部30は、受けたサーボ情報から、磁気ディスク2に対する磁気ヘッド3の位置を推定し、その推定結果に応じた位置信号を出力する。
位置制御部40は、位置推定部30から出力された位置信号を受けて、その位置信号に応じて、磁気ディスク2に対する磁気ヘッド3の位置決めを行うようにアクチュエータ4を制御する。
このとき、スピンドルモータ6の軸中心と磁気ディスク2の回転中心との間に微細なずれ(偏心)があると、この偏心は、位置制御部40による位置決め精度を低下させる可能性がある。そこで、偏心補正部50は、位置推定部30から出力された位置信号を受けて、その位置信号に応じて、磁気ディスクの偏心補正を行うための偏心補正量ΔECを求める。例えば、偏心補正部50は、位置信号から回転同期成分RROを抽出し、抽出された回転同期成分RROに基づいてスピンドルモータ6の軸中心と磁気ディスク2の回転中心との間の偏心量を求め、求められた偏心量を打ち消すように偏心補正量ΔECを求める。偏心補正部50は、偏心補正量ΔECを位置制御部40へ供給する。
これに応じて、位置制御部40は、偏心補正量ΔECを用いて、偏心量を打ち消すように磁気ヘッド3の位置決めを行う。具体的には、位置制御部40は、位置制御フィルタ(Filter)41、加算器42、及びドライバ43を有する。位置制御フィルタ41は、位置推定部30から出力された位置信号を受けて、例えば、その位置信号に応じて磁気ヘッド3が目標位置に近づくように、ドライバ43に供給すべき制御電流CC0を決めて加算器42へ供給する。例えば、位置制御フィルタ41は、位置信号から回転非同期成分NRROを抽出し、抽出された回転非同期成分NRROを打ち消すように制御電流CC0を決めてもよい。加算器42は、制御電流CC0を位置制御フィルタ41から受け、偏心補正量ΔECを偏心補正部50から受ける。加算器42は、例えば、制御電流CC0に偏心補正量ΔECを加算して加算結果を制御電流CC1としてドライバ43へ供給する。ドライバ43は、制御電流CC1に従い、アクチュエータ4を駆動する。
一方、磁気ディスク装置100の近くには、図示しないファンや他の磁気ディスク装置が配置されている。ファンや他の磁気ディスク装置は、その駆動に伴い、磁気ディスク装置100に、図1に破線で示すような回転振動を与えることがある。このような筐体1の回転振動は、磁気ディスク2と磁気ヘッド3との相対的な位置ずれを引き起こすので、位置制御部40による位置決め精度を低下させる可能性がある。そこで、取得部10は、筐体1に作用する加速度の回転成分を取得し、加速度フィードフォワード部20は、筐体1に作用する加速度の回転成分に基づいて、筐体1の回転振動を補正するための振動補正量ΔRCを求める。
具体的には、取得部10は、複数の加速度センサ11、12、複数のノイズ除去フィルタ13、14、差分器15を有する。複数の加速度センサ11、12は、筐体1における互いに異なる箇所に固定されている。複数の加速度センサ11、12は、例えば、磁気ディスク2を間にして互いに反対側に配されている。複数の加速度センサ11、12は、それぞれ、筐体1に作用する加速度を検知し、検知結果を加速度信号として対応するノイズ除去フィルタ13、14へ供給する。複数のノイズ除去フィルタ13、14は、それぞれ、受けた加速度信号から高周波ノイズを除去して差分器15へ供給する。差分器15は、複数のノイズ除去フィルタ13、14から受けた信号の差分を取る。すなわち、差分器15は、複数の加速度センサ11、12により検知された加速度の差分ΔRVを、筐体1に作用する加速度の回転成分として求めて加速度フィードフォワード部20へ供給する。
加速度フィードフォワード(RV−FF)部20は、筐体1に作用する加速度の回転成分ΔRVを取得部10から受ける。加速度フィードフォワード部20は、加速度の回転成分ΔRVに基づいて、筐体1の回転振動を補正するための振動補正量ΔRCを求める。例えば、加速度フィードフォワード部20は、加速度の回転成分ΔRVを打ち消すように振動補正量ΔRCを求める。すなわち、加速度フィードフォワード部20は、筐体1の回転振動が磁気ディスク2と磁気ヘッド3との相対的な位置ずれとして顕在化する前に、筐体1の回転振動を加速度のレベル(位置ずれの潜在的なレベル)で補正するように、求めた振動補正量ΔRCを位置制御部40へ供給する。
これに応じて、位置制御部40は、偏心補正量ΔECを用いて偏心量を打ち消すことに加えて、振動補正量ΔRCを用いて筐体1の回転振動を抑制するように、磁気ヘッド3の位置決めを行う。具体的には、加算器42は、制御電流CC0を位置制御フィルタ41から受け、偏心補正量ΔECを偏心補正部50から受け、振動補正量ΔRCを加速度フィードフォワード部20から受ける。加算器42は、例えば、制御電流CC0に偏心補正量ΔECと振動補正量ΔRCとを加算して加算結果を制御電流CC2としてドライバ43へ供給する。ドライバ43は、制御電流CC2に従い、アクチュエータ4を駆動する。
このように、磁気ディスク装置100は、筐体1の回転振動を抑圧するための加速度フィードフォワード部20と、位置信号の回転同期成分RROを補正する偏心補正部50とを持っている。
偏心補正部50による偏心補正処理は、例えば、位置信号から回転同期成分RROを抽出して制御電流CC2にフィードバックするものである。回転同期成分RROの発生原因としては、サーボ情報書き込み時の回転非同期成分/回転同期成分による回転同期成分RRO、サーボ情報書き込み中心と装置回転中心の差による回転同期成分RRO、スピンドルモータ6の電流制御中の相切替による回転同期成分RRO、スピンドルモータ6の回転で発生する筐体の回転振動による回転同期成分RROなどがある。回転同期成分RROは回転非同期成分NRROに比べて格段に大きく、回転同期成分RROの抑圧に特化した数種の補正方法がある。
加速度フィードフォワード部20による加速度フィードフォワード(RV−FF)処理は、振動(加速度)を取得して制御電流CC2にフィードフォワードするものである。偏心補正部50による偏心補正処理が加速度から2回積分された位置信号を取得して制御電流にフィードバックすることに比べると、加速度フィードフォワード部20による加速度フィードフォワード処理は、加速度のレベルで補正できるので応答性が良い。また、補正対象についても違いがあり、加速度フィードフォワード処理は、回転同期、非同期の振動であるのに対して、偏心補正処理は、回転同期の位置信号である。
ここで、加速度フィードフォワード処理を常時効かせていると、筐体1の回転振動が無いもしくは無視できる程度に小さい場合に、加速度センサ11、12のノイズの影響が見えてしまい、位置制御部40による位置決め精度を逆に悪化させてしまう可能性がある。
そのため、外部のコントローラ(図示せず)は、筐体1の回転振動が無いもしくは無視できる程度に小さいと判断した場合は、加速度フィードフォワード処理を切ったり(ゲインK=0)、又は、加速度フィードフォワード処理による振動補正量ΔRCにゲインK(0<K<1)をかけて小さくして(図2参照)、その代わり、筐体1の回転振動が磁気ディスク2と磁気ヘッド3との相対的な位置ずれとして顕在化させて、回転同期成分RROを偏心補正部50が補正し、回転非同期成分NRROを位置制御フィルタ41が補正するようにする。この方法では、加速度センサ11、12のノイズと実際の振動との大小関係により、筐体1の回転振動の補正処理の主体を、加速度フィードフォワード部20と偏心補正部50及び位置制御フィルタ41とで、外部のコントローラが頻繁に切り替える必要がある。
ここで、仮に、図13に示すように、加速度フィードフォワード部920が第3の増幅部25及び第1の増幅部26を有する場合を考える。この場合、加速度フィードフォワード部920による加速度フィードフォワード処理と偏心補正部50及び位置制御フィルタ41による処理との切替時に、過渡応答が発生してしまうことがある。例えば、図14に示すように、加速度フィードフォワード部920による加速度フィードフォワード処理から偏心補正部50及び位置制御フィルタ41による処理へ切り替えるタイミングt11で、位置信号のレベルにハンチングが発生する傾向にある。その対策として、外部のコントローラによる制御のもと加速度フィードフォワード処理のゲインを徐々に切り替えていく方法が考えられるが、この方法では、切替の待ち時間が長くなるため、上記のように頻繁に切り替えることが困難になる。
本発明者が検討を行ったところ、過渡応答の支配的な要因はスピンドルモータ6の回転で発生する内部からの筐体1の回転振動によるものであることを見出した。すなわち、筐体1の回転振動は、加速度フィードフォワード処理が有効(ゲインK=1)である場合には加速度フィードフォワード処理として補正可能であるし、加速度フィードフォワード処理が無効(K=0)もしくはゲインが弱められた(0<K<1)場合には位置ずれの回転同期成分RROとして見えるため偏心補正として補正可能である。そのため、加速度フィードフォワード処理を有効/無効にしたり、加速度フィードフォワード処理のゲインを変えたりすると、偏心補正は応答性が悪いため一時的に補正不足あるいは過補正状態に陥る傾向にあると考えられる。
そこで、本実施形態は、その過渡応答状態を解消するために、スピンドルモータ6の回転による筐体1の回転振動は加速度フィードフォワード処理のゲイン切替によらず常時フィードフォワードさせることを提案する。回転同期成分RROは、スピンドルモータ6の回転周期に同期するものと、磁気ディスク2に書き込まれたサーボ情報に同期するものがある。後者は、磁気ヘッドにより位置が異なる場合がある(図3(a)、(b)参照)。スピンドルモータ6の回転による筐体1の回転振動は前者になり、一般に偏心補正はサーボを使った制御のためサーボ情報同期で補正し、両方を区別できずに補正することになる。
その点を考慮して、本実施形態は、加速度フィードフォワード部20に筐体の回転振動の回転同期振動成分をフィードフォワードするLoop(抽出部21及び第2の増幅部27)、すなわち回転に同期したフィードフォワード電流を学習するブロックを追加して、加速度フィードフォワード処理の抑圧ゲインが変えられた分補うように流すことで、回転に同期した筐体の回転振動による位置信号の変化を抑えて、回転同期成分RROとして見せないようにする。これにより、加速度フィードフォワード部20による加速度フィードフォワード処理と偏心補正部50及び位置制御フィルタ41による処理との切替時に、加速度フィードフォワード処理による前者の補正を弱めることなく維持させることを提案する。
具体的には、図1に示すように、加速度フィードフォワード部20は、第3の増幅部25、抽出部21、第1の増幅部26、第2の増幅部27、及び加算部28を有する。
第3の増幅部25は、取得部10により取得された回転成分ΔRVから、制御電流CC0に加算すべき補正量(フィードフォワード電流)を求める。第3の増幅部25は、例えば、制御フィルタ(Filter)25aを有し、回転成分ΔRVが打ち消されるように回転成分ΔRVをゲインGで増幅し、増幅された回転成分ΔRV1(回転成分ΔRVに応じた値、もしくは第1の回転関連値)を第1の増幅部26及び抽出部21へ出力する。
抽出部21は、取得部10により取得された回転成分ΔRVに応じた値、すなわち増幅された回転成分ΔRV1から、回転同期成分RROを抽出する。抽出部21は、スピンドルモータ6の回転に同期した成分を学習する。すなわち、抽出部21は、増幅された回転成分ΔRV1からスピンドルモータ6の回転信号に同期した成分を求め、求めた成分を学習して、回転同期成分RROを抽出する。
例えば、スピンドルモータ6の回転に同期した成分を学習するには、スピンドルモータ6の回転信号に同期したカウンタを用いて、カウンタ値別に平均値を求めて出力値とする。すなわち、抽出部21は、取得部10により複数回に渡って取得された複数の回転成分に応じた値ΔRV1を平均化して、回転同期成分RROを抽出する。ただし、その後に1−Kというゲイン(第2のゲイン)がかかる。これにより、高次の成分(例えば、ナイキスト周波数)までカバーできる。
ここで、スピンドルモータ6の回転信号(SPM Index)に対して、サーボ情報のサーボフレーム番号は、ヘッドによって異なる(図3(a)、(b)参照)。偏心補正はサーボフレーム番号により流す電流を計算している。一方、スピンドルモータ6の回転による内部振動はスピンドルモータ6の回転周期に同期したものになる。これはスピンドルモータ6の相切替に同期する。そのため、偏心補正のカウンタとは別のカウンタを準備して、スピンドルモータ6の回転信号SPM−0〜SPM−nに同期したサーボフレーム毎にカウントアップするカウンタ22−0〜22−nを用いて補正する。
例えば、抽出部21は、スピンドルモータ6の複数の回転信号SPM−0〜SPM−nに対応したブロックSPM−0〜SPM−nを有する。すなわち、抽出部21は、複数のカウンタ22−0〜22−n、複数の演算部23−0〜23−n、及び複数の記憶部24−0〜24−nを有する。複数のカウンタ22−0〜22−nは、スピンドルモータ6の複数の回転信号SPM−0〜SPM−nに対応している。各カウンタ22−0〜22−nは、増幅された回転成分ΔRV1に対して、対応するスピンドルモータ6の回転信号SPM−0〜SPM−nに同期してカウント動作を行う。
各演算部23−0〜23−nは、対応するカウンタ22−0〜22−nのカウント値を平均化することで、回転非同期成分NRROを除去し回転同期成分RRO−0〜RRO−nを求める。すなわち、各演算部23−0〜23−nは、対応するカウンタ22−0〜22−nのカウント値の平均値を回転同期成分RRO−0〜RRO−nとして求める。各記憶部24−0〜24−nは、対応する演算部23−0〜23−nにより求められた回転同期成分RRO−0〜RRO−nを記憶する。
例えば、各カウンタ22−0〜22−nは、図4に示すように、スピンドルモータ6の回転信号(SPM Index)を参照し、現在の回転信号が自身に対応する回転信号か否かを判断する(ステップS1)。各カウンタ22−0〜22−nは、自身に対応する回転信号であれば(ステップS1でY)、カウント値Countをインクリメントし(ステップS2)、自身に対応する回転信号でなければ(ステップS1でN)、カウント値Countをインクリメントせず合計カウント値SumCountをインクリメントする(ステップS3)。そして、各演算部23−0〜23−nは、合計値Sum[Count]にカウント値Countを追加で入力し(ステップS4)、合計値Sum[Count]を合計カウント値SumCountで除算して平均値を求める(ステップS5)。
なお、複数の演算部23−0〜23−nは、スピンドルモータ6の複数の回転信号SPM−0〜SPM−n毎に区別して演算できるのであれば、複数のカウンタ22−0〜22−nについて共通化されていてもよい。また、複数の記憶部24−0〜24−nは、スピンドルモータ6の複数の回転信号SPM−0〜SPM−n毎に区別して記憶できるのであれば、複数のカウンタ22−0〜22−nについて共通化されていてもよい。
また、外部のコントローラは、例えば、筐体1に作用する加速度の回転成分ΔRVを取得部10から受けてもよい。また、外部のコントローラは、図2に示すような制御情報を有していてもよい。図2に示す制御情報では、回転成分ΔRVの値(RV量)ごとに、第1の増幅部26の第1のゲインKと第2の増幅部27の第2のゲイン1−Kとが合わせて1になるように予め決められている。例えば、外部のコントローラは、取得部10から加速度の回転成分ΔRVを受けたら、図2に示す制御情報を参照し、受けた回転成分ΔRVの値(RV量)に対応した第1のゲインKと第2のゲイン1−Kとを決定し、決定結果に応じた制御信号を第1の増幅部26及び第2の増幅部27へそれぞれ供給する。
第1の増幅部26は、増幅された回転成分ΔRV1を第3の増幅部25から受ける。第1の増幅部26は、例えば、第1のゲインKが設定された可変ゲインアンプ26aを有し、増幅された回転成分ΔRV1(第1の回転関連値)を第1のゲインKで増幅する。第1のゲインKは、0以上1以下の値である。第1の増幅部26は、例えば、外部のコントローラから制御信号を受けて、その制御信号に従って第1のゲインKを変更し、増幅された回転成分ΔRV1をその変更された第1のゲインKで増幅する。
例えば、増幅された回転成分ΔRV1について、スピンドルモータ6の回転信号SPM−0に対応した値をΔRV1−0とすると、回転成分ΔRV1−0が回転同期成分RRO−0と回転非同期成分NRRO−0とを含むので、第1の増幅部26により増幅された結果(増幅された第1の回転関連値)をΔRV26−0とすると、下記の数式1が成り立つ。
ΔRV26−0=K×(RRO−0)+K×(NRRO−0)・・・数式1
スピンドルモータ6の他の回転信号SPM−1〜SPM−nに対応した値についても同様である。第1の増幅部26は、増幅された第1の回転関連値ΔRV26を加算部28へ供給する。
ΔRV26−0=K×(RRO−0)+K×(NRRO−0)・・・数式1
スピンドルモータ6の他の回転信号SPM−1〜SPM−nに対応した値についても同様である。第1の増幅部26は、増幅された第1の回転関連値ΔRV26を加算部28へ供給する。
第2の増幅部27は、例えば、スピンドルモータ6の回転信号SPM−0〜SPM−nに応じて、対応する記憶部24−0〜24−nから回転同期成分RRO−0〜RRO−nを読み出す。第2の増幅部27は、例えば、第2のゲイン1−Kが設定された可変ゲインアンプ27aを有し、回転同期成分RRO−0〜RRO−n(第2の回転関連値)を第2のゲイン1−Kで増幅する。第2のゲイン1−Kは、1から第1のゲインKを引いたものである。第2の増幅部27は、例えば、外部のコントローラから制御信号を受けて、その制御信号に従って第2のゲイン1−Kを変更し、回転同期成分RRO−0〜RRO−nをその変更された第2のゲイン1−Kで増幅する。
例えば、スピンドルモータ6の回転信号SPM−0に対応した値として、第2の増幅部27により増幅された結果(増幅された第2の回転関連値)をΔRV27−0とすると、下記の数式2が成り立つ。
ΔRV27−0=(1−K)×(RRO−0)・・・数式2
スピンドルモータ6の他の回転信号SPM−1〜SPM−nに対応した値についても同様である。第2の増幅部27は、増幅された第2の回転関連値ΔRV27を加算部28へ供給する。
ΔRV27−0=(1−K)×(RRO−0)・・・数式2
スピンドルモータ6の他の回転信号SPM−1〜SPM−nに対応した値についても同様である。第2の増幅部27は、増幅された第2の回転関連値ΔRV27を加算部28へ供給する。
加算部28は、増幅された第1の回転関連値ΔRV26を第1の増幅部26から受け、増幅された第2の回転関連値ΔRV27を第2の増幅部27から受ける。加算部28は、例えば加算器28aを有し、加算器28aを用いて、増幅された第1の回転関連値ΔRV26と増幅された第2の回転関連値ΔRV27とを加算して振動補正量ΔRCを求める。
例えば、スピンドルモータ6の回転信号SPM−0に対応した値として、加算部28により求められた振動補正量をΔRC−0とすると、数式1及び数式2より、下記の数式3が成り立つ。
ΔRC−0=(ΔRV26−0)+(ΔRV27−0)
=K×(RRO−0)+K×(NRRO−0)
+(1−K)×(RRO−0)
=1×(RRO−0)+K×(NRRO−0)・・・数式3
スピンドルモータ6の他の回転信号SPM−1〜SPM−nに対応した値についても同様である。加算部28は、振動補正量ΔRCを位置制御部40の加算器42へ供給する。
ΔRC−0=(ΔRV26−0)+(ΔRV27−0)
=K×(RRO−0)+K×(NRRO−0)
+(1−K)×(RRO−0)
=1×(RRO−0)+K×(NRRO−0)・・・数式3
スピンドルモータ6の他の回転信号SPM−1〜SPM−nに対応した値についても同様である。加算部28は、振動補正量ΔRCを位置制御部40の加算器42へ供給する。
数式3に示されるように、筐体1の回転振動が無いもしくは無視できる程度に小さいと判断され、加速度フィードフォワード部20による加速度フィードフォワード処理から偏心補正部50及び位置制御フィルタ41による処理へ切り替えられ、加速度フィードフォワード処理が無効(K=0)もしくはゲインが弱められた(0<K<1)場合(図2参照)でも、加速度フィードフォワード処理による回転同期成分(RRO−0)の補正を弱めることなく維持させることができるとともに、例えば加速度センサ11、12のノイズなどの回転非同期成分(NRRO−0)を弱めることができる。
以上のように、第1の実施形態では、加速度フィードフォワード部20において、第1の増幅部26が、筐体1に作用する加速度の回転成分ΔRVに応じた第1の回転関連値ΔRV1(=RRO+NRRO)を第1のゲインKで増幅する。第2の増幅部27は、筐体1に作用する加速度の回転成分ΔRVのうちの回転同期成分に応じた第2の回転関連値RROを、1から第1のゲインKを引いた第2のゲイン1−Kで増幅する。すなわち、第1のゲインKと第2のゲイン1−Kとは、合わせて1になるようになっている(図2参照)。加算部28は、第1の増幅部26により増幅された第1の回転関連値K×(RRO+NRRO)と第2の増幅部27により増幅された第2の回転関連値(1−K)×RROとを加算して振動補正量ΔRC(=1×RRO+K×NRRO)を求める。
これにより、筐体1の回転振動が無いもしくは無視できる程度に小さいと判断され、加速度フィードフォワード部20による加速度フィードフォワード処理から偏心補正部50及び位置制御フィルタ41による処理へ切り替えられ、加速度フィードフォワード処理が無効(K=0)もしくはゲインが弱められた(0<K<1)場合でも、加速度フィードフォワード処理による回転同期成分RROの補正を弱めることなく維持させることができるとともに、例えば加速度センサ11、12のノイズなどの回転非同期成分NRROを弱めることができる。すなわち、加速度フィードフォワード処理の抑圧ゲインKを切り替える(On/Offなど)時に回転同期成分RROの過渡応答を抑制できる。例えば、図5に示すように、加速度フィードフォワード部20による加速度フィードフォワード処理から偏心補正部50及び位置制御フィルタ41による処理へ切り替えるタイミングt1で、位置信号のレベルのハンチングが抑制されている。これにより、加速度フィードフォワードを頻繁に切り替えても性能ダウンが発生しないようにすることができる。言い換えると、加速度フィードフォワード部20による加速度フィードフォワード処理と偏心補正部50及び位置制御フィルタ41による処理との間で切り替える場合に、過渡応答を抑制でき、磁気ヘッド2の位置決め精度を向上できる。
また、第1の実施形態では、抽出部21が、取得部10により複数回に渡って取得された複数の回転成分に応じた値ΔRV1を平均化して、回転同期成分を抽出する。これにより、簡易な処理で、回転非同期成分を除去でき、回転同期成分を抽出することができる。
また、第1の実施形態では、抽出部21が、取得部10により取得された回転成分に応じた値ΔRV1からスピンドルモータ6の各回転信号SPM−0〜SPM−nに同期した成分を求め、求めた成分を学習して、回転同期成分を抽出する。これにより、スピンドルモータ6の各回転信号SPM−0〜SPM−n毎の特性の違いを考慮しながら、回転同期成分を抽出することができる。
また、第1の実施形態では、複数のカウンタ22−0〜22−nが、回転成分に応じた値ΔRV1に対して、スピンドルモータ6の複数の回転信号SPM−0〜SPM−nに同期してカウント動作を行う。演算部23−0〜23−nは、複数のカウンタ22−0〜22−nのそれぞれについてカウント値の平均値を回転同期成分RRO−0〜RRO−nとして求める。記憶部24−0〜24−nは、演算部23−0〜23−nにより求められた複数のカウンタ22−0〜22−nのそれぞれの回転同期成分RRO−0〜RRO−nを記憶する。これにより、スピンドルモータ6の各回転信号SPM−0〜SPM−n毎に回転同期成分RRO−0〜RRO−nを学習することができる。
なお、抽出部21による学習は、移動平均でもよい。例えば、抽出部21は、図6に示すように、ステップS4及びステップS5(図4参照)に代えて、ステップS14の処理を行ってもよい。
例えば、ステップS14では、各演算部23−0〜23−nが、予め設定されている0より大きく1より小さい重みを用いて、下記の数式4で示す演算を行う。
Ave[Count]×(1−重み)+ΔRV1×(重み)・・・数式4
数式4において、Ave[Count]は、平均値Ave[Count]として前回演算した結果の値であり、ΔRV1は、第3の増幅部25から受けた増幅された回転成分ΔRV1(回転成分に応じた値)である。そして、各演算部23−0〜23−nは、数式4により演算した結果を平均値Ave[Count]に上書きで入力し、平均値Ave[Count]の値を更新する。
例えば、ステップS14では、各演算部23−0〜23−nが、予め設定されている0より大きく1より小さい重みを用いて、下記の数式4で示す演算を行う。
Ave[Count]×(1−重み)+ΔRV1×(重み)・・・数式4
数式4において、Ave[Count]は、平均値Ave[Count]として前回演算した結果の値であり、ΔRV1は、第3の増幅部25から受けた増幅された回転成分ΔRV1(回転成分に応じた値)である。そして、各演算部23−0〜23−nは、数式4により演算した結果を平均値Ave[Count]に上書きで入力し、平均値Ave[Count]の値を更新する。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態にかかる磁気ディスク装置200について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
次に、第2の実施形態にかかる磁気ディスク装置200について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第1の実施形態では、抽出部21による学習値をそのまま第2の増幅部27へ供給しているが、第2の実施形態では、抽出部21による学習値を第2の増幅部27へ供給する前にフィルタ229を通すことで高周波のノイズを除去する。
具体的には、磁気ディスク装置200における加速度フィードフォワード部220の内部構成が第1の実施形態と異なる。加速度フィードフォワード部220は、フィルタ229をさらに有する。フィルタ229は、例えば、抽出部21と第2の増幅部27との間に配される。フィルタ229は、例えば、FIR(Finite Impulse Response)型フィルタ229aを有し、抽出部21により抽出された回転同期成分RRO−0〜RRO−nからスピンドルモータ6の回転信号SPM−0〜SPM−nに応じた周波数より高い高周波成分を除去する。フィルタ229は、除去処理の施された回転同期成分RRO−0〜RRO−nを第2の増幅部27(例えば、可変ゲインアンプ27a)へ供給する。
このように、第2の実施形態では、第2の増幅部27により増幅される前の回転同期成分RRO−0〜RRO−nから、スピンドルモータ6の回転信号SPM−0〜SPM−nに応じた周波数より高い高周波成分を高周波ノイズとして除去できる。これにより、高周波ノイズが増幅されることを避けることができ、回転同期成分RRO−0〜RRO−nに含まれる高周波ノイズによる影響を抑制できる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態にかかる磁気ディスク装置300について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
次に、第3の実施形態にかかる磁気ディスク装置300について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第1の実施形態では、取得部10から受けた回転成分ΔRVに対する増幅処理を抽出部21及び第1の増幅部26について第3の増幅部25で共通に行っているが、第3の実施形態では、取得部10から受けた回転成分ΔRVに対する増幅処理を抽出部21及び第1の増幅部26についてそれぞれ別個に行う。
すなわち、図8に示すように、抽出部321による学習を第3の増幅部25(例えば、制御フィルタ25a)の出力を入力とするのでなく、第3の増幅部25の入力から分岐しても実現可能である。その時第3の増幅部25は通らないので、第4の増幅部331で等価ゲインをかけることが必要になる。
具体的には、磁気ディスク装置300における加速度フィードフォワード部320の内部構成が第1の実施形態と異なる。加速度フィードフォワード部320の抽出部321は、取得部10から回転成分ΔRVを受け、回転成分ΔRVから回転同期成分RROを抽出する。
また、加速度フィードフォワード部320は、第4の増幅部331をさらに有する。第4の増幅部331は、例えば、抽出部321と第2の増幅部27との間に配される。第4の増幅部331は、例えば、制御フィルタ25aと均等なゲインGが設定されたゲインアンプ331aを有し、抽出部321により抽出された回転同期成分RRO−0〜RRO−nをゲインGで増幅する。第4の増幅部331は、増幅された回転同期成分RRO−0〜RRO−nを第2の増幅部27(例えば、可変ゲインアンプ27a)へ供給する。
このように、第3の実施形態では、取得部10から受けた回転成分ΔRVに対する増幅処理を第1の増幅部26の前段と第2の増幅部27の前段とで並行して行うことができるので、加速度フィードフォワード部320による加速度フィードフォワード処理を全体として高速化できる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態にかかる磁気ディスク装置400について説明する。以下では、第3の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
次に、第4の実施形態にかかる磁気ディスク装置400について説明する。以下では、第3の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第3の実施形態では、抽出部321による学習値をそのまま第4の増幅部331へ供給しているが、第4の実施形態では、抽出部321による学習値を第4の増幅部331へ供給する前にフィルタ229を通すことで高周波のノイズを除去する。
具体的には、磁気ディスク装置400における加速度フィードフォワード部420の内部構成が第3の実施形態と異なる。加速度フィードフォワード部420は、フィルタ229をさらに有する。フィルタ229は、例えば、抽出部321と第4の増幅部331との間に配される。フィルタ229は、例えば、FIR(Finite Impulse Response)型フィルタ229aを有し、抽出部321により抽出された回転同期成分RRO−0〜RRO−nからスピンドルモータ6の回転信号SPM−0〜SPM−nに応じた周波数より高い高周波成分を除去する。フィルタ229は、除去処理の施された回転同期成分RRO−0〜RRO−nを第4の増幅部331(例えば、ゲインアンプ331a)へ供給する。
このように、第4の実施形態では、第4の増幅部331及び第2の増幅部27により増幅される前の回転同期成分RRO−0〜RRO−nから、スピンドルモータ6の回転信号SPM−0〜SPM−nに応じた周波数より高い高周波成分を高周波ノイズとして除去できる。これにより、高周波ノイズが増幅されることを避けることができ、回転同期成分RRO−0〜RRO−nに含まれる高周波ノイズによる影響を抑制できる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態にかかる磁気ディスク装置500について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
次に、第5の実施形態にかかる磁気ディスク装置500について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第1の実施形態では、抽出部21がスピンドルモータ6の複数の回転信号SPM−0〜SPM−nに対応した複数の記憶部24−0〜24−nを有しているが、この方法では、メモリが不足したり、メモリが重くなる場合がある。そこで、第5の実施形態では、抽出部521による学習を、振動成分が大きい周波数を選択的に取り出すDFT(Discrete Fourier Transform)演算で行う。
すなわち、図10に示すように、時間軸の入力から、回転周期のX倍(例えば、X=1,2,3)のX次のDFTをかけて、振幅と位相を計算し、平均値を計算をする。その平均振幅と位相とから逆DFTを行い時間軸の出力値とする。ここで、1次は、1回転で1周期の回転成分を示し、2次は、1回転で2周期の回転成分を示し、3次は、1回転で3周期の回転成分を示す。
具体的には、図10に示すように、磁気ディスク装置500における加速度フィードフォワード部520の内部構成が第1の実施形態と異なる。加速度フィードフォワード部520は、抽出部21(図1参照)に代えて、抽出部521を有する。
抽出部521は、分配器522、変換部523a−1〜523a−3、処理部523b−1〜523b−3、逆変換部523c−1〜523c−3、及び合成器524を有する。分配器522は、増幅された回転成分ΔRV1を第3の増幅部25から受けて複数の変換部523a−1〜523a−3に分配する。
変換部523a−1は、増幅された回転成分ΔRV1を分配器522から受けて、その回転成分ΔRV1に対して1次の離散フーリエ変換を行い、スピンドルモータの回転信号SPM−0に同期した成分を求める。変換部523a−1は、求めた成分を処理部523b−1へ供給する。
変換部523a−2は、増幅された回転成分ΔRV1を分配器522から受けて、その回転成分ΔRV1に対して2次の離散フーリエ変換を行い、スピンドルモータの回転信号SPM−1に同期した成分を求める。変換部523a−2は、求めた成分を処理部523b−2へ供給する。
変換部523a−3は、増幅された回転成分ΔRV1を分配器522から受けて、その回転成分ΔRV1に対して3次の離散フーリエ変換を行い、スピンドルモータの回転信号SPM−2に同期した成分を求める。変換部523a−3は、求めた成分を処理部523b−3へ供給する。
処理部523b−1は、1次の離散フーリエ変換が施された成分を変換部523a−1から受け、その受けた成分を平均して平均値を求める。処理部523b−1は、求められた平均値を逆変換部523c−1へ供給する。
処理部523b−2は、2次の離散フーリエ変換が施された成分を変換部523a−2から受け、その受けた成分を平均して平均値を求める。処理部523b−2は、求められた平均値を逆変換部523c−2へ供給する。
処理部523b−3は、3次の離散フーリエ変換が施された成分を変換部523a−3から受け、その受けた成分を平均して平均値を求める。処理部523b−3は、求められた平均値を逆変換部523c−3へ供給する。
逆変換部523c−1は、1次の離散フーリエ変換が施され平均化された平均値を処理部523b−1から受け、受けた平均値に対して1次の逆離散フーリエ変換を行い、例えば1次の回転同期成分を求める。逆変換部523c−1は、求められた1次の回転同期成分を合成器524へ供給する。
逆変換部523c−2は、2次の離散フーリエ変換が施され平均化された平均値を処理部523b−2から受け、受けた平均値に対して2次の逆離散フーリエ変換を行い、例えば2次の回転同期成分を求める。逆変換部523c−2は、求められた2次の回転同期成分を合成器524へ供給する。
逆変換部523c−3は、3次の離散フーリエ変換が施され平均化された平均値を処理部523b−3から受け、受けた平均値に対して3次の逆離散フーリエ変換を行い、例えば3次の回転同期成分を求める。逆変換部523c−3は、求められた3次の回転同期成分を合成器524へ供給する。
合成器524は、1次の回転同期成分を逆変換部523c−1から受け、2次の回転同期成分を逆変換部523c−2から受け、3次の回転同期成分を逆変換部523c−3から受ける。合成器524は、例えば、1次の回転同期成分、2次の回転同期成分、及び3次の回転同期成分RROを合成して第2の増幅部27に供給する。
このように、第5の実施形態では、振動成分が大きい周波数を選択的に取り出して回転同期成分RROを求めることができるので、学習に必要なメモリを低減でき、また学習の処理を高速化できる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態にかかる磁気ディスク装置600について説明する。以下では、第5の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
次に、第6の実施形態にかかる磁気ディスク装置600について説明する。以下では、第5の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第5の実施形態では、取得部10から受けた回転成分ΔRVに対する増幅処理を抽出部521及び第1の増幅部26について第3の増幅部25で共通に行っているが、第6の実施形態では、取得部10から受けた回転成分ΔRVに対する増幅処理を抽出部521及び第1の増幅部26についてそれぞれ別個に行う。
すなわち、図11に示すように、抽出部521による学習を第3の増幅部25(例えば、制御フィルタ25a)の出力を入力とするのでなく、第3の増幅部25の入力から分岐しても実現可能である。その時第3の増幅部25は通らないので、第4の増幅部331で等価ゲインをかけることが必要になる。
具体的には、磁気ディスク装置600における加速度フィードフォワード部620の内部構成が第5の実施形態と異なる。加速度フィードフォワード部620の抽出部521は、取得部10から回転成分ΔRVを受け、回転成分ΔRVから回転同期成分RROを抽出する。
また、加速度フィードフォワード部620は、第4の増幅部331をさらに有する。第4の増幅部331は、例えば、抽出部521と第2の増幅部27との間に配される。第4の増幅部331は、例えば、制御フィルタ25aと均等なゲインGが設定されたゲインアンプ331aを有し、抽出部521により抽出された回転同期成分RROをゲインGで増幅する。第4の増幅部331は、増幅された回転同期成分RROを第2の増幅部27(例えば、可変ゲインアンプ27a)へ供給する。
このように、第6の実施形態では、取得部10から受けた回転成分ΔRVに対する増幅処理を第1の増幅部26の前段と第2の増幅部27の前段とで並行して行うことができるので、加速度フィードフォワード部620による加速度フィードフォワード処理を全体としてさらに高速化できる。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態にかかる磁気ディスク装置700について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
次に、第7の実施形態にかかる磁気ディスク装置700について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第1の実施形態では、第1の増幅部26の第1のゲインKと第2の増幅部27の第2のゲイン1−Kとが外部のコントローラ(図示せず)により制御されているが、第7の実施形態では、第1の増幅部26の第1のゲインKと第2の増幅部27の第2のゲイン1−Kとを加速度フィードフォワード部720内で制御する。
具体的には、図12に示すように、磁気ディスク装置700における加速度フィードフォワード部720は、決定部732をさらに有する。決定部732は、取得部10により取得された回転成分ΔRVに応じて第1のゲインK及び第2のゲイン1−Kを決定する。例えば、決定部732は、平均化処理部732a及び決定処理部732bを有する。
平均化処理部732aは、回転成分ΔRVを取得部10から受け、回転成分ΔRVを平均化する。平均化処理部732aは、平均化された回転成分ΔRVmを決定処理部732bへ供給する。
決定処理部732bは、平均化された回転成分ΔRVmから第1のゲインK及び第2のゲイン1−Kを決定する。また、決定処理部732bは、図2に示すような制御情報を有していてもよい。図2に示す制御情報では、回転成分ΔRVmの値(RV量)ごとに、第1の増幅部26の第1のゲインKと第2の増幅部27の第2のゲイン1−Kとが合わせて1になるように予め決められている。例えば、決定処理部732bは、平均化処理部732aから回転成分ΔRVmを受けたら、図2に示す制御情報を参照し、受けた回転成分ΔRVmの値(RV量)に対応した第1のゲインKと第2のゲイン1−Kとを決定する。
このとき、決定処理部732bは、第1のゲインK及び第2のゲイン1−Kを直前に決定した際の回転成分ΔRVmの値ΔRVm1からの現在の回転成分ΔRVmの値ΔRVm2の変化量ΔCH(=ΔRVm1−ΔRVm2)に応じて、第1のゲインK及び第2のゲイン1−Kを決定してもよい。例えば、決定処理部732bは、平均化処理部732aから回転成分ΔRVmを受けたら、第1のゲインK及び第2のゲイン1−Kを直前に決定した際の回転成分ΔRVmの値ΔRVm1からの現在の回転成分ΔRVmの値ΔRVm2の変化量ΔCHを求める。そして、決定処理部732bは、その変化量ΔCHを予め設定された閾値THと比較する。決定処理部732bは、変化量ΔCHが閾値TH未満である場合、直前に決定した第1のゲインK及び第2のゲイン1−Kを維持し、変化量ΔCHが閾値TH以上である場合、第1のゲインK及び第2のゲイン1−Kを変更して決定する。
そして、決定処理部732bは、決定結果に応じた制御信号を第1の増幅部26及び第2の増幅部27へそれぞれ供給する。
そして、決定処理部732bは、決定結果に応じた制御信号を第1の増幅部26及び第2の増幅部27へそれぞれ供給する。
このように、第7の実施形態では、第1の増幅部26の第1のゲインKと第2の増幅部27の第2のゲイン1−Kとを加速度フィードフォワード部720内で制御するので、第1のゲインK及び第2のゲイン1−Kを外部のコントローラにより制御する場合に比べて、筐体1に作用する加速度の変化に対して高速に応答できる。
また、第7の実施形態では、決定部732が、第1のゲインK及び第2のゲイン1−Kを直前に決定した際の回転成分からの現在の回転成分の変化量ΔCHに応じて、第1のゲインK及び第2のゲイン1−Kを決定する。すなわち、決定部732は、変化量ΔCHが閾値TH未満である場合、直前に決定した第1のゲインK及び第2のゲイン1−Kを維持し、変化量ΔCHが閾値TH以上である場合、第1のゲインK及び第2のゲイン1−Kを変更して決定する。これにより、第1の増幅部26の第1のゲインKと第2の増幅部27の第2のゲイン1−Kとが頻繁に変更されることを抑制でき、第1の増幅部26の第1のゲインKと第2の増幅部27の第2のゲイン1−Kとを安定的に制御できる。
また、第7の実施形態では、決定部732が、取得部10により取得された回転成分ΔRVを平均化し、平均化された回転成分ΔRVmから第1のゲインK及び第2のゲイン1−Kを決定する。これにより、回転成分ΔRVに含まれる回転同期成分に対応した回転成分ΔRVmを抽出でき、回転同期成分に対応した回転成分ΔRVmから第1のゲインK及び第2のゲイン1−Kを決定できるので、第1の増幅部26の第1のゲインKと第2の増幅部27の第2のゲイン1−Kとの制御の精度を向上できる。
なお、システムなどに特定の周波数共振がある場合は、平均化処理部732aで回転成分ΔRVを平均化する代わりに、その特定の周波数の成分を離散フーリエ変換で抽出してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 筐体、2 磁気ディスク、3 磁気ヘッド、4 アクチュエータ、5 ボイスコイルモータ、6 スピンドルモータ、7 アーム、10 取得部、11 加速度センサ、12 加速度センサ、13 ノイズ除去フィルタ、14 ノイズ除去フィルタ、15 差分器、20、220、320、420、520、620、720、920 加速度フィードフォワード部、21、321、521 抽出部、22−0〜22−n カウンタ、23−0〜23−n 演算部、24−0〜24−n 記憶部、25 第3の増幅部、26 第1の増幅部、27 第2の増幅部、28 加算部、30 位置推定部、40 位置制御部、41 位置制御フィルタ、42 加算器、43 ドライバ、50 偏心補正部、100、200、300、400、500、600、700 磁気ディスク装置、229 フィルタ、331 第4の増幅部、523a−1〜523a−3 変換部、523b−1〜523b−3 処理部、523c−1〜523c−3 逆変換部、522 分配器、524 合成器、732 決定部。
Claims (10)
- 筐体に作用する加速度の回転成分に基づいて、前記筐体の回転振動を補正する第1の補正量を求める加速度フィードフォワード部と、
磁気ディスクに対する磁気ヘッドの位置に基づいて、前記磁気ディスクの偏心補正を行う第2の補正量を求める偏心補正部と、
前記第1の補正量と前記第2の補正量とを用いて、前記磁気ヘッドを位置決めするように制御する制御部と、
を備え、
前記加速度フィードフォワード部は、
前記回転成分に応じた第1の回転関連値を第1のゲインで増幅する第1の増幅部と、
前記回転成分のうちの回転同期成分に応じた第2の回転関連値を、1から前記第1のゲインを引いた第2のゲインで増幅する第2の増幅部と、
前記第1の増幅部により増幅された第1の回転関連値と前記第2の増幅部により増幅された第2の回転関連値とを加算して前記第1の補正量を求める加算部と、
を有する
磁気ディスク装置。 - 前記第1のゲインは、0以上1以下の値である
請求項1に記載の磁気ディスク装置。 - 前記筐体に作用する加速度の前記回転成分を取得する取得部をさらに備え、
前記加速度フィードフォワード部は、前記取得部により取得された前記回転成分に応じた値から前記回転同期成分を抽出する抽出部をさらに有し、
前記第2の増幅部は、前記抽出部により抽出された前記回転同期成分を前記第2のゲインで増幅する
請求項2に記載の磁気ディスク装置。 - 前記取得部は、
前記筐体に作用する加速度をそれぞれ検知する複数の加速度センサと、
前記複数の加速度センサにより検知された加速度の差分を前記回転成分として求める差分器と、
を有する
請求項3に記載の磁気ディスク装置。 - 前記抽出部は、前記取得部により複数回に渡って取得された複数の前記回転成分に応じた値を平均化してスピンドルモータの回転信号に同期した成分を求め、求めた成分を学習して、前記回転同期成分を抽出する
請求項3に記載の磁気ディスク装置。 - 前記抽出部は、前記取得部から出力された前記回転成分を前記回転成分に応じた値として受け、
前記加速度フィードフォワード部は、
前記回転成分を第3のゲインで増幅し、増幅された前記回転成分を前記第1の回転関連値として前記第1の増幅部へ出力する第3の増幅部と、
前記抽出部により抽出された前記回転同期成分を前記第3のゲインで増幅して前記第2の増幅部へ出力する第4の増幅部と、
をさらに有し、
請求項3に記載の磁気ディスク装置。 - 前記加速度フィードフォワード部は、前記抽出部により抽出された前記回転同期成分からスピンドルモータの回転信号に応じた周波数より高い高周波成分を除去するフィルタをさらに有する
請求項3に記載の磁気ディスク装置。 - 前記抽出部は、
前記回転成分に対して離散フーリエ変換を行い、スピンドルモータの回転信号に同期した成分を求める変換部と、
前記変換部により求められた成分を平均して平均値を求める処理部と、
前記処理部により求められた平均値に対して逆離散フーリエ変換を行い、前記回転同期成分を求める逆変換部と、
を有する
請求項3に記載の磁気ディスク装置。 - 前記筐体に作用する加速度の前記回転成分を取得する取得部をさらに備え、
前記加速度フィードフォワード部は、前記取得部により取得された前記回転成分に応じて前記第1のゲイン及び前記第2のゲインを決定する決定部をさらに有し、
前記第1の増幅部は、前記決定部により決定された前記第1のゲインで前記第1の回転関連値を増幅し、
前記第2の増幅部は、前記決定部により決定された前記第2のゲインで前記第2の回転関連値を増幅する
請求項1に記載の磁気ディスク装置。 - 筐体、磁気ディスク、及び磁気ヘッドを有する磁気ディスク装置の制御方法であって、
前記筐体に作用する加速度の回転成分に基づいて、前記筐体の回転振動を補正する第1の補正量を求めることと、
前記磁気ディスクに対する前記磁気ヘッドの位置に基づいて、前記磁気ディスクの偏心補正を行う第2の補正量を求めることと、
前記第1の補正量と前記第2の補正量とを用いて、前記磁気ヘッドを位置決めするように制御することと、
を備え、
前記第1の補正量を求めることは、
前記回転成分に応じた第1の回転関連値を第1のゲインで増幅することと、
前記回転成分のうちの回転同期成分に応じた第2の回転関連値を、1から前記第1のゲインを引いた第2のゲインで増幅することと、
前記第1の増幅部により増幅された第1の回転関連値と前記第2の増幅部により増幅された第2の回転関連値とを加算して前記第1の補正量を求めることと、
を含む
磁気ディスク装置の制御方法。
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