JP2013155816A - 不断流バルブ挿入装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的はゲートを収容する収容ケースの小型化を図り得る不断流バルブ挿入装置を提供する。
【解決手段】既設管1の切削後に既設管1内の流体の流れを止めるために挿入されるゲート8と、既設管1の一部を気密状態で囲繞する密閉ケース20と、第1分割ケース21のゲート通過孔28を開閉するロータリ弁5と、ゲート8の開弁時にゲート8を収容する収容ケース24と、ロータリ弁5が閉じた状態でゲート8を収容した収容ケース24を、密閉ケース20に接合するために収容ケース24および密閉ケース20に各々、設けられたフランジ部20f、24fとを備え、ここにおいて、ロータリ5は既設管1の外周面に接近した横断面が円弧状の凹面53と、凹面の反対側に設けられ第1分割ケース21の内周面との間でゲート通過孔28をシールする凸面54とを備える。
【選択図】図5
【解決手段】既設管1の切削後に既設管1内の流体の流れを止めるために挿入されるゲート8と、既設管1の一部を気密状態で囲繞する密閉ケース20と、第1分割ケース21のゲート通過孔28を開閉するロータリ弁5と、ゲート8の開弁時にゲート8を収容する収容ケース24と、ロータリ弁5が閉じた状態でゲート8を収容した収容ケース24を、密閉ケース20に接合するために収容ケース24および密閉ケース20に各々、設けられたフランジ部20f、24fとを備え、ここにおいて、ロータリ5は既設管1の外周面に接近した横断面が円弧状の凹面53と、凹面の反対側に設けられ第1分割ケース21の内周面との間でゲート通過孔28をシールする凸面54とを備える。
【選択図】図5
Description
本発明は、不断流下で既設管にバルブを設置するための装置に関するものである。
従来より、既設管に不断水下において開孔を形成し、該開孔からゲートを挿入し、管路内の水の流れを遮断可能にする不断水バルブ挿入工法は周知である。かかる工法では、バルブ挿入後にゲートで水の流れを遮断し、目的とする配管変更などの作業を行う。
USP5,732,728の工法では、まず、ゲートを挿入するためのゲート通過孔をオペレーションバルブにより開閉できるようにして、前記ゲート通過孔から切削工具を挿入して、既設管を切削する。
しかし、前記オペレーションバルブが既設管の表面から離れた位置となって、前記ゲートの侵入ストロークが大きく、そのため、前記ゲートを収容する収容ケースの大型化を招く。かかる大型化は地下に埋設された配管の場合、ゲートを設置する障害となる。
したがって、本発明の目的はゲートを収容する収容ケースの小型化を図り得る不断流バルブ挿入装置を提供することである。
前記目的を達成するための、本発明のある装置は、不断流バルブ挿入装置であって、
既設管1の切削後に前記既設管1内の流体の流れを止めるために挿入されるゲート8と、前記既設管1の周方向に分割された複数個の分割ケース21,22からなり前記既設管1の一部を気密状態で囲繞する密閉ケース20と、前記分割ケースのうちの第1分割ケー21には、前記ゲート8が通るゲート通過孔28が形成され、
前記ゲート通過孔28を開閉するオペレーションバルブ5と、
前記ゲート8の開弁時に前記ゲート8を収容する収容ケース24と、
前記オペレーションバルブ5が閉じた状態で前記ゲート8を収容した収容ケース24を、前記密閉ケース20に接合するために前記収容ケース24および密閉ケース20に各々、設けられたフランジ部20f、24fとを備え、ここにおいて、
前記オペレーションバルブ5は前記既設管1の外周面に接近した横断面が円弧状の凹面53と、前記凹面の反対側に設けられ前記第1分割ケース21の内周面との間で前記ゲート通過孔28をシールする凸面54とを備える。
既設管1の切削後に前記既設管1内の流体の流れを止めるために挿入されるゲート8と、前記既設管1の周方向に分割された複数個の分割ケース21,22からなり前記既設管1の一部を気密状態で囲繞する密閉ケース20と、前記分割ケースのうちの第1分割ケー21には、前記ゲート8が通るゲート通過孔28が形成され、
前記ゲート通過孔28を開閉するオペレーションバルブ5と、
前記ゲート8の開弁時に前記ゲート8を収容する収容ケース24と、
前記オペレーションバルブ5が閉じた状態で前記ゲート8を収容した収容ケース24を、前記密閉ケース20に接合するために前記収容ケース24および密閉ケース20に各々、設けられたフランジ部20f、24fとを備え、ここにおいて、
前記オペレーションバルブ5は前記既設管1の外周面に接近した横断面が円弧状の凹面53と、前記凹面の反対側に設けられ前記第1分割ケース21の内周面との間で前記ゲート通過孔28をシールする凸面54とを備える。
本発明によれば、オペレーションバルブ5の横断面が円弧状で、オペレーションバルブ5が既設管1の外周面に沿って移動する。そのため、オペレーションバルブ5を既設管1に接近して配置することが可能である。したがって、ゲート8の侵入ストロークが小さく、ゲート8を収容する収容ケース24の小型化を図り得る。
本発明の好的な実施例においては、前記第1分割ケース21における前記内周面に形成され前記オペレーションバルブ5が閉弁時に接触する弁座56と、
前記オペレーションバルブ5を回転させるための回転機構50とを更に備える。
前記オペレーションバルブ5を回転させるための回転機構50とを更に備える。
この場合、オペレーションバルブ5が既設管1と第1分割ケース21との間の隙間を回転し、そのため、オペレーションバルブ5が既設管の管軸方向Sに沿って水平にスライドする場合に比べ、不断流バルブ挿入装置が更にコンパクトになるであろう。
本発明の更に好的な実施例においては、前記回転機構50は前記オペレーションバルブ5の周方向に沿って前記オペレーションバルブ5の前記凸面54に形成された従動ギヤ51と、
前記密閉ケース20の外から回転操作される操作ギヤ52とを備え、
前記オペレーションバルブ5が閉弁時に前記弁座56に接するシール領域58の外の領域59に設けられ、
前記シール領域58と、前記従動ギヤ51とが前記既設管1の管軸方向Sに互いに離間している。
前記密閉ケース20の外から回転操作される操作ギヤ52とを備え、
前記オペレーションバルブ5が閉弁時に前記弁座56に接するシール領域58の外の領域59に設けられ、
前記シール領域58と、前記従動ギヤ51とが前記既設管1の管軸方向Sに互いに離間している。
この場合、オペレーションバルブ5の従動ギヤ51の既設管の管軸方向Sの位置がシール領域58から位置ズレしているので、従動ギヤ51がオペレーションバルブ5のシール性能を劣化させない。
本発明の更に好的な実施例においては、前記シール領域58の前記既設管1の管軸方向Sの位置と、前記操作ギヤ52の前記管軸方向Sの位置とが互いに離間している。
この場合、操作ギヤ52を配置し易いだろう。
本発明の更に好的な実施例においては、前記シール領域58の周方向の長さよりも前記従動ギヤ51が形成された周方向の長さの方が大きい。
この場合、従動ギヤ51の既設管の周方向Rの長さが大きい。そのため、オペレーションバルブ5の回転機構50の構造が設計し易い。
本発明の更に好的な実施例においては、前記オペレーションバルブ5の前記凹面53から前記既設管1までの第1距離D1が前記オペレーションバルブ5の前記凸面54から前記ゲート8までの第2距離D2よりも小さい。
この場合、横断面が円弧状のオペレーションバルブ5が既設管1に接近して配置される。そのため、不断流バルブ挿入装置が更にコンパクトになるであろう。
本発明は、添付の書類を参考にした以下の好的な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲のみによって定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
以下、本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
実施例1:
図1〜図12は実施例1を示す。
まず、本バルブ挿入装置の全体構成について説明する。
実施例1:
図1〜図12は実施例1を示す。
まず、本バルブ挿入装置の全体構成について説明する。
バルブ挿入装置2:
図1および図2に示すバルブ挿入装置2は、既設管1の管内に流体(たとえば、水等)が流れている状態で、既設管1にゲート8を設置する不断流バルブ挿入に用いるものである。図5に示すように、前記ゲート8は既設管1の切削後に前記既設管1内の流体の流れを止めるために挿入される。
図1および図2に示すバルブ挿入装置2は、既設管1の管内に流体(たとえば、水等)が流れている状態で、既設管1にゲート8を設置する不断流バルブ挿入に用いるものである。図5に示すように、前記ゲート8は既設管1の切削後に前記既設管1内の流体の流れを止めるために挿入される。
図3に示すように、バルブ挿入装置2は、既設管1を囲繞する密閉ケース20を有している。前記密閉ケース20は、既設管1の周方向Rに分割された第1および第2分割ケース21,22を備えている。第1分割ケース21には、既設管1の管径方向Cに突出して分岐する分岐状部27が一体に形成されている。
分割ケース21,22:
前記第1および第2分割ケース21,22は、分岐状部27の軸線27Lに略直交する仮想平面Hに沿って分割されている。一対の前記分割ケース21,22は、既設管1に対して既設管1の管径方向Cの両側方から外嵌装着され、結合部25が図示しない組立ボルトにより互いに締結されて組み立てられる。
前記第1および第2分割ケース21,22は、分岐状部27の軸線27Lに略直交する仮想平面Hに沿って分割されている。一対の前記分割ケース21,22は、既設管1に対して既設管1の管径方向Cの両側方から外嵌装着され、結合部25が図示しない組立ボルトにより互いに締結されて組み立てられる。
図1および図3に示すように、各分割ケース21,22は、既設管1の外周面13に概ね沿って湾曲した内周面29をそれぞれ備えている。図5および図4に示すように、各分割ケース21,22の結合部25と内周面29における前記既設管1の管軸方向Lの両端部とには、それぞれ、溝状のパッキン装着部が形成されている。前記パッキン装着部にはゴムパッキン26が装着され、既設管1とバルブ挿入装置2との間や、第1分割ケース21と第2分割ケース22との間がシールされる。
なお、各分割ケース21,22の管軸方向Lの両端部に図示しないボルト挿通孔を更に設け、両端部を組立ボルトで締結してもよい。
なお、各分割ケース21,22の管軸方向Lの両端部に図示しないボルト挿通孔を更に設け、両端部を組立ボルトで締結してもよい。
分岐状部27:
図7に示すように、前記分岐状部27のたとえば板状フランジのような継手部20fには、穿孔機3が取り付けられる。エンドミル状の切削工具4が回転しながら分岐状部27のゲート通過孔28を通って、既設管1の管径方向Cに向かって送り込まれることで、図8および図2に示すように、既設管1の管壁12が切削されて、更に後述するように、前記既設管1に図11の開孔11が穿設される。なお、前記開孔11の穿設方法については後述する。
図7に示すように、前記分岐状部27のたとえば板状フランジのような継手部20fには、穿孔機3が取り付けられる。エンドミル状の切削工具4が回転しながら分岐状部27のゲート通過孔28を通って、既設管1の管径方向Cに向かって送り込まれることで、図8および図2に示すように、既設管1の管壁12が切削されて、更に後述するように、前記既設管1に図11の開孔11が穿設される。なお、前記開孔11の穿設方法については後述する。
ゲート8:
つぎに、管路に挿入されるゲート8について説明する。
図2および図3に示すように、収容ケース24は、ゲート8の開弁時にゲート8を収容する。収容ケース24には、分岐状部27のフランジ部20fに接合されるフランジ部24fが設けられている。前記収容ケース24と分岐状部27の間は、ゴムパッキンによってシールされている。前記フランジ部20f,24fは、図12および図3のように、ロータリ弁(オペレーションバルブの一例)5がゲート通過孔28を閉塞した状態で前記ゲート8を収容した収容ケース24を、前記密閉ケース20に接合するために前記収容ケース24および密閉ケース20に各々、設けられている。ゲート8はスピンドル80を正逆方向に回転させることにより、既設管1の管径方向Cにスライドする。ゲート8には、ゴムパッキン81が装着されている。図7に示すように、ゴムパッキン81は、ゲート8が開孔11から既設管1内に侵入すると、開孔11を閉塞すると共に、既設管1の内面に圧接する。
かかるゲートの詳しい構造は、WO2011/099398A1に開示されており、その記述の全てがここに組み込まれる。
つぎに、管路に挿入されるゲート8について説明する。
図2および図3に示すように、収容ケース24は、ゲート8の開弁時にゲート8を収容する。収容ケース24には、分岐状部27のフランジ部20fに接合されるフランジ部24fが設けられている。前記収容ケース24と分岐状部27の間は、ゴムパッキンによってシールされている。前記フランジ部20f,24fは、図12および図3のように、ロータリ弁(オペレーションバルブの一例)5がゲート通過孔28を閉塞した状態で前記ゲート8を収容した収容ケース24を、前記密閉ケース20に接合するために前記収容ケース24および密閉ケース20に各々、設けられている。ゲート8はスピンドル80を正逆方向に回転させることにより、既設管1の管径方向Cにスライドする。ゲート8には、ゴムパッキン81が装着されている。図7に示すように、ゴムパッキン81は、ゲート8が開孔11から既設管1内に侵入すると、開孔11を閉塞すると共に、既設管1の内面に圧接する。
かかるゲートの詳しい構造は、WO2011/099398A1に開示されており、その記述の全てがここに組み込まれる。
ロータリ弁(オペレーションバルブ)5:
図3および図5に示すように、前記既設管1と第1および第2分割ケース21,22との間には、それぞれ、第1および第2空間S1,S2が設けられている。前記第1空間S1と前記第2空間S2とは周方向Rに互いに連通しており、横断面が円弧状のロータリ弁5を2つの分割ケース21,22にわたって移動できるように収容している。前記ロータリ弁5は、分割ケース21,22の内周面29と既設管1の外周面13に沿って、かつ、既設管1の周方向Rに回転することにより、前記分岐状部27のゲート通過孔28を開閉する。
図3および図5に示すように、前記既設管1と第1および第2分割ケース21,22との間には、それぞれ、第1および第2空間S1,S2が設けられている。前記第1空間S1と前記第2空間S2とは周方向Rに互いに連通しており、横断面が円弧状のロータリ弁5を2つの分割ケース21,22にわたって移動できるように収容している。前記ロータリ弁5は、分割ケース21,22の内周面29と既設管1の外周面13に沿って、かつ、既設管1の周方向Rに回転することにより、前記分岐状部27のゲート通過孔28を開閉する。
すなわち、図5のゲート8の閉弁時および図7〜図11の穿孔ないし切削時において、ロータリ弁5は前記第2空間S2に大半部分が収容されており、図6Aおよび図6Bに示す回転機構50により回転されて図3のゲート通過孔28を閉塞する。すなわち、前記回転機構50は前記ロータリ弁5を既設管1の周方向Rに回転させることにより、該ロータリ弁5を図6Aに示す閉弁位置と、図6Bに示す開弁位置に回転移動させる。
なお、両分割ケース21,22には、前記円弧状のロータリ弁5の回転を案内する案内部が一体に設けてもよい。
なお、両分割ケース21,22には、前記円弧状のロータリ弁5の回転を案内する案内部が一体に設けてもよい。
図2および図3に示す分岐状部27を有する第1分割ケース21には、前記分岐状部27のゲート通過孔28の周りに沿って略長円形にシール用のゴムリング(弁座の一例)56がゴムリング装着溝に装着されている。
ロータリ弁5が図3に示す閉弁位置に回転移動されると、ロータリ弁5がゴムリング56に密着する。これにより、図3に示すように、前記ゲート通過孔28が閉塞され、分割ケース21,22およびロータリ弁5によって既設管1の開孔11の周囲が密閉される。
前記ロータリ弁5は前記既設管1の外周面13に接近した円弧状の凹面53と、前記凹面53の反対側に設けられ前記第1分割ケース21の内面との間で前記ゲート通過孔28をシールする凸面54とを備える。
回転機構50:
図6Aおよび図6Bに示す前記密閉ケース20には、前記回転機構50が設けられている。
前記回転機構50は、密閉ケース20の外において回転操作される操作ギヤ(ウォーム)52と、前記操作ギヤ52の回転により回転するウォームホイール55と、前記ロータリ弁5に形成されウォームホイール55の回転で該ロータリ弁5を既設管1の周方向Rに沿って回転させる従動ギヤ51とを備えている。
なお、図6Cに示すように、前記従動ギヤ51はロータリ弁5の既設管1の管軸方向Sの端部に設けられている。
図6Aおよび図6Bに示す前記密閉ケース20には、前記回転機構50が設けられている。
前記回転機構50は、密閉ケース20の外において回転操作される操作ギヤ(ウォーム)52と、前記操作ギヤ52の回転により回転するウォームホイール55と、前記ロータリ弁5に形成されウォームホイール55の回転で該ロータリ弁5を既設管1の周方向Rに沿って回転させる従動ギヤ51とを備えている。
なお、図6Cに示すように、前記従動ギヤ51はロータリ弁5の既設管1の管軸方向Sの端部に設けられている。
前記オペレーションバルブ5の凸面54は、その閉弁時に前記弁座56(図3)に接するシール領域58と外の領域59とを備える。図6Cにおいて前記シール領域58には網点が施されており、該シール領域58は略長円形状のループになっている。
前記外の領域59には前記従動ギヤ51が配置されている。前記シール領域58と前記従動ギヤ51とは前記既設管1の管軸方向Sに互いに離間している。したがって、シール領域58の前記既設管1の管軸方向Sの位置と、図1の前記操作ギヤ52の前記管軸方向Sの位置とが互いに離間している。
図6Cに示すように、前記シール領域の周方向の長さよりも前記従動ギヤ51が形成された周方向の長さの方が大きい。
また、図2に示すように、前記オペレーションバルブ5の前記凹面53から前記既設管1までの第1距離D1が前記オペレーションバルブ5の前記凸面54から前記ゲート8の下端(先端)までの第2距離D2よりも小さいのが好ましい。
つぎに、工法について説明する。
まず、図7の既設管1内に流体が流れている状態で、該既設管1の外周面13を囲繞するように密閉ケース20を取り付ける。この取り付け後、作業者は、前記組立ボルトにより両分割ケース21,22を組み立てる。
なお、前記ロータリ弁5は、まず、分岐状部27のゲート通過孔28を塞いだ閉弁位置に設定し、前記閉弁状態の密閉ケース20と既設管1との間に水を注入して、水漏れがないことを確認するための水密試験を行ってもよい。
まず、図7の既設管1内に流体が流れている状態で、該既設管1の外周面13を囲繞するように密閉ケース20を取り付ける。この取り付け後、作業者は、前記組立ボルトにより両分割ケース21,22を組み立てる。
なお、前記ロータリ弁5は、まず、分岐状部27のゲート通過孔28を塞いだ閉弁位置に設定し、前記閉弁状態の密閉ケース20と既設管1との間に水を注入して、水漏れがないことを確認するための水密試験を行ってもよい。
その後、図7に示すように、ロータリ弁5を開弁し、更に、作業者は、分岐状部27のフランジ部20fに、穿孔機3の継手部31をボルトを用いて取り付ける。こうして、密閉ケース20は、既設管1の一部を気密状態で囲繞する。
前記囲繞後、図8に示すように、切削工具4を回転させながら既設管1に向かって穿孔方向Cに移動させると、切削工具4が既設管1の管壁12を切削する。
送り工程:
その後、前記切削運動を切削工具4が行っている状態で、図9に示すように、作業者が密閉ケース20を既設管1の周方向Rに回転させる。すなわち、切削工具4は主軸のまわりを回転しながら密閉ケース20と共に前記周方向Rに回転する送り運動を行う。このように作業者は切削工具4が送り運動を行っている状態で、図9〜図10に示すように、切削工具4を既設管1の周方向Rに略半周の範囲にわたって回転させる。その後、作業者は、図11〜図12に示すように、切削工具4を元の位置まで退避させて、密閉ケース20を元の位置に戻す。このようにして、切片を生成することなく、既設管1を前記周方向Rに略半周の範囲にわたって切削し、図11および図12に示すように、既設管1に前記周方向Rに略半周の範囲にわたって切り開かれた溝状の開孔11を形成する。
その後、前記切削運動を切削工具4が行っている状態で、図9に示すように、作業者が密閉ケース20を既設管1の周方向Rに回転させる。すなわち、切削工具4は主軸のまわりを回転しながら密閉ケース20と共に前記周方向Rに回転する送り運動を行う。このように作業者は切削工具4が送り運動を行っている状態で、図9〜図10に示すように、切削工具4を既設管1の周方向Rに略半周の範囲にわたって回転させる。その後、作業者は、図11〜図12に示すように、切削工具4を元の位置まで退避させて、密閉ケース20を元の位置に戻す。このようにして、切片を生成することなく、既設管1を前記周方向Rに略半周の範囲にわたって切削し、図11および図12に示すように、既設管1に前記周方向Rに略半周の範囲にわたって切り開かれた溝状の開孔11を形成する。
その後、作業者が図6Bの操作ギヤ52を回転させると、ウォームホイール55が回転し、ウォームホイール55に歯合する従動ギヤ51によって、ロータリ弁5が閉弁方向に回転され、開弁位置のロータリ弁5が、図6Aに示す閉弁位置に移動される。前記ロータリ弁5の閉弁位置への移動により、図12のロータリ弁5がゴムリング56の表面に密着し、ゲート通過孔28が閉塞される。
この閉塞後、穿孔機3を密閉ケース20から取り外す。前記穿孔機3の取り外し後、図3に示すように、収容ケース24のフランジ部24fをボルトを用いて該分岐状部27のフランジ部20fに接続する。
その後、作業者が図6Aの操作ギヤ52を開弁方向に回転させて、図6Bに示す開弁位置までロータリ弁5を開弁方向に回転させることにより、ロータリ弁5が開弁し、図3のゲート通過孔28が開く。この開弁後、図4および図5に示すように、作業者は、ゲート8を開孔11から既設管1内に侵入させて、該ゲート8により既設管1内の水の流れを止める。この既設管1の閉塞状態において、たとえば、配管変更などの作業を行う。
その後、必要に応じ図3のようにゲート8を開き(上昇させて)収容ケース24内に収容した後に、ロータリ弁5を閉弁し、前記ゲート8および収容ケース24を撤去し、フランジ部20fに図示しない板からなる栓を接合してもよい。
図13および図14は実施例2を示す。
図14に示すように、オペレーションバルブは横断面が円弧状のスライド弁5Aで、図13の既設管1の管軸方向Sにスライド移動可能で往復移動される。
図14に示すように、オペレーションバルブは横断面が円弧状のスライド弁5Aで、図13の既設管1の管軸方向Sにスライド移動可能で往復移動される。
この例の場合、スライド弁5Aは弁棒59の回転により、往復移動され、該スライド弁5Aの開弁時には第1分割ケース21に収容される。この例の場合、第2分割ケース22の内外径は第1分割ケース21に比べ小さいという利点がある。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
前述した実施例では、既設管1を囲繞する密閉ケース20は第1および第2分割ケース21,22の2分割としたが3分割以上であってもよい。
また、既設管1を囲繞するケースは鋳造品であってもよいし、鋼板で形成されてもよい。鋼板で形成した場合には、第1および第2分割ケース21,22を仮に組み立てた状態で溶接することにより2つの分割ケースを一体に形成してもよい。
また、穿孔する孔の形状は溝状に限らず、円形であってもよい。なお、円形の孔は周知のホールソーで形成することができる。
したがって、以上のような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
前述した実施例では、既設管1を囲繞する密閉ケース20は第1および第2分割ケース21,22の2分割としたが3分割以上であってもよい。
また、既設管1を囲繞するケースは鋳造品であってもよいし、鋼板で形成されてもよい。鋼板で形成した場合には、第1および第2分割ケース21,22を仮に組み立てた状態で溶接することにより2つの分割ケースを一体に形成してもよい。
また、穿孔する孔の形状は溝状に限らず、円形であってもよい。なお、円形の孔は周知のホールソーで形成することができる。
したがって、以上のような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
本発明は、水道やガスなどの既設管のラインにゲートを挿入し、この挿入したゲートにより流体の流れを止めるのに用いることができる。
1:既設管 11:開孔 12:管壁 13:既設管の外周面
2:バルブ挿入装置
20:密閉ケース 20f:フランジ部 21:第1分割ケース 22:第2分割ケー ス 24:収容ケース 24f:フランジ部 25:結合部 26:ゴムパッキン 2 7:分岐状部 27L:軸線 28:ゲート通過孔 29:分割ケースの内周面
3:穿孔機
4:切削工具
5:オペレーションバルブ(ロータリ弁)5A:オペレーションバルブ(スライド弁)
50:回転機構 51:従動ギヤ 52:操作ギヤ(ウォーム)55:ウォームホイール
53:凹面 54:凸面
56:弁座(ゴムリング)
58:シール領域 59:外の領域
S:既設管の管軸方向 R:既設管の周方向
8:ゲート 80:スピンドル 81:ゴムパッキン
D1:第1距離 D2:第2距離
S1:第1空間 S2:第2空間
H:仮想平面
C:管径方向
2:バルブ挿入装置
20:密閉ケース 20f:フランジ部 21:第1分割ケース 22:第2分割ケー ス 24:収容ケース 24f:フランジ部 25:結合部 26:ゴムパッキン 2 7:分岐状部 27L:軸線 28:ゲート通過孔 29:分割ケースの内周面
3:穿孔機
4:切削工具
5:オペレーションバルブ(ロータリ弁)5A:オペレーションバルブ(スライド弁)
50:回転機構 51:従動ギヤ 52:操作ギヤ(ウォーム)55:ウォームホイール
53:凹面 54:凸面
56:弁座(ゴムリング)
58:シール領域 59:外の領域
S:既設管の管軸方向 R:既設管の周方向
8:ゲート 80:スピンドル 81:ゴムパッキン
D1:第1距離 D2:第2距離
S1:第1空間 S2:第2空間
H:仮想平面
C:管径方向
Claims (6)
- 不断流バルブ挿入装置であって、
既設管1の切削後に前記既設管1内の流体の流れを止めるために挿入されるゲート8と、前記既設管1の周方向に分割された複数個の分割ケース21,22からなり前記既設管1の一部を気密状態で囲繞する密閉ケース20と、前記分割ケースのうちの第1分割ケー21には、前記ゲート8が通るゲート通過孔28が形成され、
前記ゲート通過孔28を開閉するオペレーションバルブ5と、
前記ゲート8の開弁時に前記ゲート8を収容する収容ケース24と、
前記オペレーションバルブ5が閉じた状態で前記ゲート8を収容した収容ケース24を、前記密閉ケース20に接合するために前記収容ケース24および密閉ケース20に各々、設けられたフランジ部20f、24fとを備え、ここにおいて、
前記オペレーションバルブ5は前記既設管1の外周面に接近した横断面が円弧状の凹面53と、前記凹面の反対側に設けられ前記第1分割ケース21の内周面との間で前記ゲート通過孔28をシールする凸面54とを備える。 - 請求項1の不断流バルブ挿入装置において、前記第1分割ケース21における前記内周面に形成され前記オペレーションバルブ5が閉弁時に接触する弁座56と、
前記オペレーションバルブ5を回転させるための回転機構50とを更に備える。 - 請求項2の不断流バルブ挿入装置において、
前記回転機構50は前記オペレーションバルブ5の周方向に沿って前記オペレーションバルブ5の前記凸面54に形成された従動ギヤ51と、
前記密閉ケース20の外から回転操作される操作ギヤ52とを備え、
前記オペレーションバルブ5は、その閉弁時に前記弁座56に接するシール領域58と外の領域59とを備え、
前記外の領域59に前記従動ギヤ51が配置され、
前記シール領域58と前記従動ギヤ51とが前記既設管1の管軸方向Sに互いに離間している。 - 請求項3の不断流バルブ挿入装置において、前記シール領域58の前記既設管1の管軸方向Sの位置と、前記操作ギヤ52の前記管軸方向Sの位置とが互いに離間している。
- 請求項4の不断流バルブ挿入装置において、前記シール領域の周方向の長さよりも前記従動ギヤ51が形成された周方向の長さの方が大きい。
- 請求項5の不断流バルブ挿入装置において、前記オペレーションバルブ5の前記凹面53から前記既設管1までの第1距離D1が前記オペレーションバルブ5の前記凸面54から前記ゲート8までの第2距離D2よりも小さい。
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JP2012017602A JP2013155816A (ja) | 2012-01-31 | 2012-01-31 | 不断流バルブ挿入装置 |
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-
2012
- 2012-01-31 JP JP2012017602A patent/JP2013155816A/ja active Pending
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US10302234B2 (en) | 2015-01-26 | 2019-05-28 | Suiken Co., Ltd. | Flow-undisrupted process |
TWI611133B (zh) * | 2015-01-26 | 2018-01-11 | 水研股份有限公司 | 不斷流工法 |
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