JP2007162862A - 既設管の穿孔装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】進退駆動部を用いることなく、先端に穿孔刃を備えるロッド全体を既設管に向かって進退させることで、ロッドの延長を短く抑えた穿孔装置を提供すること。
【解決手段】穿孔装置10は、既設管1の一部に水密的に割T字管4を設置し、仕切弁7を介して既設管1の少なくとも一部を不断水状態にて穿孔する既設管1の穿孔装置10であって、既設管1の少なくとも一部を穿孔する穿孔刃11を先端に備えるロッド12と、ロッド12を既設管1に対して進退させる進退駆動部と、ロッド12を覆うスリーブ15と、から少なくとも構成されており、スリーブ15が、水密的に伸縮可能に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、既設管の一部に水密的に密封ケースを設置し、開閉弁を介して既設管の少なくとも一部を不断水状態にて穿孔する既設管の穿孔装置に関する。
従来の既設管の穿孔装置は、既設管の少なくとも一部を穿孔する穿孔刃を先端に備えるロッドと、このロッドを既設管に対して進退させる進退駆動部と、ロッドを覆うスリーブと、から構成されており、開閉弁の弁体を開状態として不断水状態にて既設管を穿孔している(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−28059号公報(第3頁、第3図)
しかしながら、特許文献1にあっては、穿孔刃を先端に備えるロッドの延長として、実質的に既設管を穿孔する延長に加えて、穿孔刃が開閉弁を通過して既設管に向かって進退する延長が必要となるため、このような延長を有するロッドを構成する穿孔装置全体が大型化し取扱いに難があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、進退駆動部を用いることなく、先端に穿孔刃を備えるロッド全体を既設管に向かって進退させることで、ロッドの延長を短く抑えた穿孔装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の既設管の穿孔装置は、既設管の一部に水密的に密封ケースを設置し、開閉弁を介して前記既設管の少なくとも一部を不断水状態にて穿孔する既設管の穿孔装置であって、
該穿孔装置は、前記既設管の少なくとも一部を穿孔する穿孔刃を先端に備えるロッドと、該ロッドを前記既設管に対して進退させる進退駆動部と、前記ロッドを覆うスリーブと、から少なくとも構成されており、前記スリーブが、水密的に伸縮可能に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、先端に穿孔刃を備えるロッドを既設管に向かって進退させる際に、スリーブの伸縮により、進退駆動部を用いることなくロッドを進退させることができるため、ロッドの延長を短く抑えて穿孔装置全体を小型化できる。
本発明の請求項2に記載の既設管の穿孔装置は、請求項1に記載の既設管の穿孔装置であって、前記スリーブを伸縮させ、該伸縮させた位置で前記スリーブを固定保持するスリーブ伸縮駆動機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の既設管の穿孔装置。
この特徴によれば、スリーブ伸縮機構によりスリーブを伸縮させ、固定保持した後に、進退駆動部がスリーブ伸縮機構を反力として利用し、穿孔刃により既設管を穿孔できる。
本発明の請求項3に記載の既設管の穿孔装置は、請求項2に記載の既設管の穿孔装置であって、前記スリーブ伸縮駆動機構が、前記開閉弁側に前記スリーブに対し略平行に固定されるボルトと、前記進退駆動部側に形成され前記ボルトに嵌挿される係合孔部と、前記ボルトに螺合されるナットと、からなり、前記ナットを螺挿することで前記係合孔部を前記ボルトに対し移動させて前記スリーブを伸縮させることを特徴としている。
この特徴によれば、汎用の部材で構成されるスリーブ伸縮駆動機構にて、容易にスリーブを伸縮できる。
本発明の請求項4に記載の既設管の穿孔装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の既設管の穿孔装置であって、前記スリーブが、複数の入れ子式に分割されていることを特徴としている。
この特徴によれば、スリーブが複数の入れ子式に分割されているため、分割された各スリーブの伸縮方向の移動のみで、スリーブ全体の伸縮が可能となる。
本発明の請求項5に記載の既設管の穿孔装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の既設管の穿孔装置であって、前記スリーブが、蛇腹部を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、スリーブが蛇腹部を有しているため、スリーブの構成部材をよりシンプルにして伸縮することができる。
本発明の請求項6に記載の既設管の穿孔装置は、請求項1ないし5のいずれかに記載の既設管の穿孔装置であって、前記スリーブの最縮位置を決める最縮ストッパが設けられており、該最縮位置において前記ロッドの先端に備える前記穿孔刃が前記既設管に近接した状態であることを特徴としている。
この特徴によれば、縮められたスリーブが最縮ストッパと当接することで、ロッドの先端に備える穿孔刃が、既設管に近接した状態であることを確認できる。
本発明の請求項7に記載の既設管の穿孔装置は、請求項1ないし6のいずれかに記載の既設管の穿孔装置であって、前記スリーブの最伸位置を決める最伸ストッパが設けられており、該最伸位置において前記ロッドの先端に備える前記穿孔刃が前記開閉弁の弁体より後方側に引戻された状態であることを特徴としている。
この特徴によれば、伸ばされたスリーブが最伸ストッパと当接することで、ロッドの先端に備える穿孔刃が、開閉弁の弁体より後方側に位置していることを確認でき、弁体の開閉が可能となる。
本発明の請求項8に記載の既設管の穿孔装置は、請求項1ないし7のいずれかに記載の既設管の穿孔装置であって、前記スリーブの最縮位置において、前記スリーブを該最縮位置に係止する係止手段が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、スリーブを縮めた最縮位置においてスリーブ係止することで、進退駆動部が係止手段を反力として利用し、安定的に既設管を穿孔できる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例1を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例1における既設管の穿孔装置を接続した状態を示す一部断面図である。図2(a)は、スリーブを伸ばした最伸位置における断面図であり、(b)は、(a)と同じく、スリーブを縮めた最縮位置における断面図である。図3は、第1スリーブをフランジ部側から視た図である。図4は、図1と同じく、スリーブを縮めた最縮位置の状態を示す一部断面図である。図5は、図1と同じく、既設管を穿孔する穿孔装置の状態を示す一部断面図である。図6は、既設管の穿孔後に穿孔装置を取り外した状態を示す一部断面図である。図7(a)は、変形例におけるスリーブを伸ばした最伸位置における断面図であり、(b)は、(a)と同じく、スリーブを縮めた最縮位置における断面図である。
図1に示されるように、地中に埋設される既設管であって内部流体が上水である既設水道管1の外周面に、密封ケースである割T字管4が水密的に設置されている。割T字管4は、径方向に2分割可能であってパッキン5を介して接続される第1ケース4aと第2ケース4bとからなり、既設水道管1の外周面と水密的に装着されている。本実施例の割T字管4は2分割であるが、2分割に限らず3分割など複数に分割可能であってもよい。
第1ケース4aには、既設管軸に対し略直交する仮想の穿孔軸S方向に、分岐口部6が一体に形成され、その分岐口部6の先には、弁軸7aによって上下する弁体7bが設けられた開閉弁である仕切弁7が一体に設けられている。弁体7bを上下することにより、割T字管4の内部を開閉可能としている。
また、割T字管4と接続された仕切弁7の反対側には、分岐口部6と略同軸のスリーブ部7cが形成されており、後述のように既設水道管1の一部を不断水状態にて穿孔する穿孔装置10が、仕切弁7に取付けられた接続フランジ9を介して、接続ボルト9aにて接続されている。
次に、穿孔装置10の構成について説明すると、穿孔装置10は、既設水道管1の少なくとも一部を穿孔する穿孔刃11を有するロッド12と、ギアボックス26内部に収納されており、ロッド12の後部と接続されロッド12を既設水道管1に対して進退移動させる進退駆動部である図示しない進退駆動ギアと、同様にロッド12を穿孔軸S回りに回動させる図示しない回転駆動ギアと、ロッド12を覆う筒状体からなるスリーブ15と、から主に構成されている。
進退駆動ギア及び回転駆動ギアは、後述する既設水道管1の管壁1a、1bを穿孔するに足る所定のトルクを備える仕様となっている。
尚、本実施例において既設水道管1を穿孔するとは、既設水道管1の内部流体が流出可能となるように少なくとも一部の管壁を取り除くという意味であり、本実施例のように管壁1a、1bを貫通する孔部を設けるほか、例えば穿孔装置側の既設水道管1の管壁1aのみを切除する場合や、既設水道管1の一部を周方向に亘って切除する場合も含むものとする。
また、図2(a)、(b)に示されるように、スリーブ15は、第1スリーブ16と第2スリーブ17の2つに入れ子式に分割されている。第1スリーブ16は、接続フランジ9と固定的に接続されており、第2スリーブ17の外径より僅かに大径の内径を有している。既設水道管1寄りにおける第2スリーブ17の外周面には、周方向に亘って水密性を有するシール部材25が設けられており、第1スリーブ16と第2スリーブ17とは、水密性を維持したまま、後述のように摺動することでスリーブ15全体として伸縮可能に形成されている。
第2スリーブ17は、後部においてギアボックス26と固定的に接続されており、後述する第1スリーブ16と第2スリーブ17との相対移動において、第2スリーブ17は、ギアボックス26内部に備える進退駆動ギア及び回転駆動ギア並びにロッド12と、一体に移動する。
尚、複数の入れ子式に分割されたスリーブ15は、上述したように必ずしも2分割である必要はなく、3分割でもよいし、またそれ以上に分割されていてもよい。
更に、第1スリーブ16の外径より大径の内径を有する外筒20が、第2スリーブ17と、接続ボルト19にて固定的に接続されている。即ち、第1スリーブ16は、第2スリーブ17と外筒20との間に嵌挿された状態に形成されている。
また、図2及び図3に示されるように、本発明のスリーブ伸縮駆動機構の構成について説明すると、第1スリーブ16の外方において対面する2箇所に、第1スリーブ16のフランジ部16aに螺合され、第1スリーブ16及び第2スリーブ17と略平行に形成される汎用のボルト16bが、フランジ部16aから第2スリーブ17側に向かって延設されている。
一方、既設水道管1寄りにおける外筒20の外周面において対面する2箇所に、第1スリーブ16及び第2スリーブ17と略平行に形成される係合孔部20aが、夫々ボルト16bに嵌挿されるとともに、係合孔部20aの前後両側において汎用のナット21a、21bが、ボルト16bに螺挿されている。上述した構成のスリーブ伸縮駆動機構により、後述のように第1スリーブ16と第2スリーブ17とを相対移動することでスリーブ15全体として伸縮し、且つ該伸縮した位置で固定保持できるようになっている。
更に、第1スリーブ16の外周面において所定間隔をあけて2箇所に、穿孔軸S方向に所定の長さを有する凹溝16cが形成されている。また夫々の凹溝16cと対面する外筒20の内周面において、内方に膨出して設けられる滑りキー20bが凹溝16cに嵌合されている。更に、凹溝16cのギアボックス26側の端部に、滑りキー20bと当接することで第1スリーブ16及び第2スリーブ17の最伸位置を決める最伸ストッパである16gが設けられており、第1スリーブ16及び第2スリーブ17のガイドを構成している。
また、第1スリーブ16の外方において所定間隔をあけて4箇所に、穿孔軸Sと略平行に形成されるスリーブの係止手段を構成する係止ナット16fが、フランジ部16aから第2スリーブ17側に向かって延設されている。また、既設水道管1寄りにおける外筒20の外周面において所定間隔をあけて4箇所に、穿孔軸Sと略平行に形成される孔部20cが設けられている。
後述のように、孔部20cの仕切弁7側の端面20dが、最縮ストッパである係止ナット16fの端面16dと当接することで、第1スリーブ16及び第2スリーブ17の最縮位置を決めるようになっている。
加えて、後述する係止ボルト22により、第1スリーブ16と第2スリーブ17とを相対移動し縮めた最縮位置にて係止することができるようになっている。
更に、第1スリーブ16の既設水道管1寄りの外周面には、第1スリーブ16内部と連通するソケット16eが設けられており、ソケット16eは図示しない開閉弁と接続されている。
尚、上述したボルト16b、凹溝16c若しくは係止ナット16fが形成されている個数は、所定の機能を有していれば、必ずしも本実施例に限られない。
次に、穿孔装置10による既設水道管1の穿孔工程について説明する。
先ず、図1及び図2(a)に示されるように、穿孔装置10が仕切弁7に接続された状態であって第1スリーブ16及び第2スリーブが互いに伸びた状態において、ロッド12先端の穿孔刃11は、閉状態である仕切弁7の弁体7b近傍に位置している。
次に、弁体7bを開状態とし、ナット21bを仕切弁7寄りに螺挿した後に、ナット21aを既設水道管1に向けて螺挿することにより、係合孔部20aをボルト16bに対し移動させて第1スリーブ16と第2スリーブ17とが、相対移動して縮まり、第2スリーブ17及び第2スリーブ17と一体に接続されるギアボックス26、進退駆動ギア、回転駆動ギア、穿孔刃11を先端に備えるロッド12(以下、第2スリーブ17等穿孔部材と省略する)が、第1スリーブ16に対して既設水道管1に向かって移動する。この時、外筒20に形成された滑りキー20bが、第1スリーブ16に形成された凹溝16cに沿って、第2スリーブ17等穿孔部材を穿孔軸S方向に案内する。
このように、上述した汎用の部材で構成されるスリーブ伸縮駆動機構にて、容易に第1スリーブ16と第2スリーブ17とを伸縮できる。
このように、滑りキーが凹溝16cに嵌合するガイドが設けられていることで、第1スリーブ16と第2スリーブ17等穿孔部材との相対移動に伴い、滑りキー20bが凹溝16cに沿って移動するため、第1スリーブ16と、第2スリーブ17等穿孔部材とが、安定的に伸縮できる。
また、スリーブ15が、少なくとも第1スリーブ16と第2スリーブ17の2つに入れ子式に分割されているため、分割された第1スリーブ16、第2スリーブ17の伸縮方向の移動のみで、スリーブ15全体の伸縮が可能となる。
図2(b)及び図4に示されるように、第1スリーブ16と第2スリーブ17等穿孔部材とが相対移動して縮まり、既設水道管1に向かって所定長さ移動した後に、ロッド12先端の穿孔刃11が既設水道管1に近接する最縮位置において、孔部20cの端面20dが、最縮ストッパである係止ナット16fの端面16dと当接することで、この相対移動が停止する。第1スリーブ16と第2スリーブ17等穿孔部材とが縮まった最縮位置にて、係合孔部20aは、ナット21a、21bによりボルト16bに対して固定保持されている。
このように、相対移動で縮められた第2スリーブ17と一体に移動する孔部20cの端面20dが、最縮ストッパである端面16dと当接することで、ロッド12の先端に備える穿孔刃11が、既設水道管1に近接した状態であることを確認できる。
次に、上述した最縮位置において、スリーブの係止手段である係止ボルト22が、孔部20cを通して係止ナット16fに螺挿される。
次に、図5に示されるように、ギアボックス26に収納されている進退駆動部である図示しない進退駆動ギアにより、穿孔刃11を先端に備えるロッド12を、互いに固定保持している第1スリーブ16及び第2スリーブ17に対して、穿孔軸S方向に既設水道管1に向かって移動する。このときに、第1スリーブ16と第2スリーブ17等穿孔部材とを相対移動し、該相対移動した位置で固定保持するボルト16b、係合孔部20a及びナット21a、21bからなるスリーブ伸縮駆動機構を反力として利用し、既設水道管1に向かって移動して、穿孔刃11により既設水道管1を穿孔できる。
更に、第1スリーブ16と第2スリーブ17等穿孔部材とを相対移動し縮めた最縮位置にて、係止ナット16f、孔部20c、係止ボルト22からなる係止手段により、第1スリーブ16と第2スリーブ17等穿孔部材とを係止することで、進退駆動ギアが係止手段を反力として利用し、安定的に既設水道管1を穿孔できる。
このように、先端に穿孔刃11を備えるロッド12を既設水道管1に向かって進退させる際に、上述のようにスリーブ15の伸縮により、進退駆動ギアを用いることなくロッド12を進退させることができるため、ロッド12の延長を短く抑えて穿孔装置10全体を小型化できる。
続いて、回転駆動ギアにより、穿孔刃11を穿孔軸S回りに回転するとともに、既設水道管1の管壁1aに当接し、既設水道管1を穿孔する。穿孔刃11が既設水道管1の手前側の管壁1aを貫通することにより、既設水道管1の内部流体が流出し穿孔装置10の内部を満たすが、穿孔装置10は、仕切弁7及び割T字管4に水密的に接続されているため、内部流体は当然に外部に流出せず、不断水状態にて既設水道管1を穿孔できる。穿孔刃11は、管壁1aを穿孔し貫通した後に、更に穿孔軸S方向に進行し、同様に管壁1bを穿孔する。
次に、ソケット16eに接続された図示しない開閉弁を開口することで、既設水道管1の穿孔の際に発生した切り粉を、内部流体とともに外部に排出する。このように、第1スリーブ16の既設水道管1寄りに、開閉弁が接続されるソケット16eが設けられていることで、穿孔刃11による既設水道管1の穿孔の際に発生する切り粉を、既設水道管1寄りに設けられた排出部から外部に排出できる。
尚、本実施例において穿孔刃11は、既設管軸を挟んで後方側及び前方側における既設水道管1の管壁1a、1bを穿孔しているが、本発明の穿孔装置は、既設管の少なくとも一部を穿孔するものであればよく、必ずしも本実施例の穿孔に限られない。
次に、既設水道管1の穿孔が終了すると、上述した工程とは逆に、進退駆動ギアにより、穿孔刃11を元の穿孔装置10後方側に引き戻す。続いて仕切弁7の弁体7bを閉口するとともに、係止ボルト22を取り外し、ナット21aをギアボックス26側に螺挿した後にナット21bを螺挿することにより、第1スリーブ16と第2スリーブ17等穿孔部材とを相対移動し、既設水道管1と離間する方向に引き戻す。
上述と同様に、第1スリーブ16と第2スリーブ17等穿孔部材とが、滑りキー20bと凹溝16cとからなるガイドに沿って相対移動し伸縮するが、第1スリーブ16の内周側において周方向に亘ってシール部材25が設けられ、第1スリーブ16の外周側においてガイドが形成されていることで、第1スリーブ16の内周側において水密的に密封されるため、既設水道管1の穿孔後に第1スリーブ16の外周側のガイドが流体に浸されることがない。
続いて、第1スリーブ16と第2スリーブ17等穿孔部材とを相対移動して伸び、既設水道管1と離間して所定長さ移動した後に、ロッド12先端の穿孔刃11が仕切弁7の弁体7bより後方に引戻される最伸位置において、滑りキー20bが、凹溝16cの第2スリーブ17寄りの最伸ストッパである側壁16gと当接することで、この相対移動が停止する。
このように、相対移動で伸びた第2スリーブ17一体に移動する滑りキー20bが、最伸ストッパである側壁16gと当接することで、ロッド12の先端に備える穿孔刃11が、仕切弁7の弁体7bより後方側に位置していることを確認でき、弁体7bの開閉が可能となる。
次に、上述した最伸位置において、仕切弁7の弁体7bを閉状態とし、図6に示されるように、穿孔装置10を取り外す。以降、仕切弁7のフランジに図示しない分岐管を接続する等の配管が可能となる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、スリーブ15が、第1スリーブ16と第2スリーブ17の2つに入れ子式に分割されているが、スリーブ全体として水密的に伸縮可能に形成されていれば、必ずしもスリーブは、上記実施例のように入れ子式に分割されているに限られず、例えば、本発明の変形例として図7(a)、(b)に示されるように、スリーブ15’の周面が蛇腹部を有しており、水密的に伸縮可能であってもよい。このようにすることで、スリーブの構成部材をよりシンプルにして伸縮することができる。
また、上記実施例では、スリーブ伸縮駆動機構は、ボルト16bと係合孔部20aとナット21a、21bとからなっているが、スリーブ伸縮駆動機構はスリーブを伸縮させ、該伸縮させた位置でスリーブを固定保持するものであればよく、例えば上述した入れ子式に分割されたスリーブの互いに摺接する周面が螺合されており、該螺合されたスリーブを螺挿することでスリーブを伸縮させ、該伸縮させた位置でスリーブを固定保持してもよい。
また、上記実施例では、密封ケースは割T字管4であるが、密封ケースは既設管に水密的に設置されるものであればよく、例えばサドル等であってもよい。
また、上記実施例では、開閉弁は仕切弁7であるが、開閉弁は弁体により水密的に開閉可能であればよく、例えばボールバルブ等であってもよい。
また、上記実施例では、本発明の既設管である既設水道管1の管内流体は上水であるが、既設管の管内流体は、例えば下水でもよいしガスでもよい。
本発明の実施例1における既設管の穿孔装置を接続した状態を示す一部断面図である。 (a)は、スリーブを伸ばした最伸位置における断面図であり、(b)は、(a)と同じく、スリーブを縮めた最縮位置における断面図である。 第1スリーブをフランジ部側から視た図である。 図1と同じく、スリーブを縮めた最縮位置の状態を示す一部断面図である。 図1と同じく、既設管を穿孔する穿孔装置の状態を示す一部断面図である。 既設管の穿孔後に穿孔装置を取り外した状態を示す一部断面図である。 (a)は、変形例におけるスリーブを伸ばした最伸位置における断面図であり、(b)は、(a)と同じく、スリーブを縮めた最縮位置における断面図である。
符号の説明
1 既設水道管(既設管)
1a、1b 管壁
4 割T字管(密封ケース)
4a 第1ケース
4b 第2ケース
5 パッキン
6 分岐口部
7 仕切弁(開閉弁)
7a 弁軸
7b 弁体
7c スリーブ部
9 接続フランジ
9a 接続ボルト
10 穿孔装置
11 穿孔刃
12 ロッド
15、15’ スリーブ
16 第1スリーブ
16a フランジ部
16b ボルト(スリーブ伸縮駆動機構)
16c 凹溝
16d 端面(最縮ストッパ)
16e ソケット
16f 係止ナット(係止手段)
16g 側壁(最伸ストッパ)
17 第2スリーブ
19 接続ボルト
20 外筒
20a 係合孔部(スリーブ伸縮駆動機構)
20b 滑りキー
20c 孔部(係止手段)
20d 端面
21a、21b ナット(スリーブ伸縮駆動機構)
22 係止ボルト(係止手段)
25 シール部材
26 ギアボックス
S 穿孔軸

Claims (8)

  1. 既設管の一部に水密的に密封ケースを設置し、開閉弁を介して前記既設管の少なくとも一部を不断水状態にて穿孔する既設管の穿孔装置であって、
    該穿孔装置は、前記既設管の少なくとも一部を穿孔する穿孔刃を先端に備えるロッドと、該ロッドを前記既設管に対して進退させる進退駆動部と、前記ロッドを覆うスリーブと、から少なくとも構成されており、前記スリーブが、水密的に伸縮可能に形成されていることを特徴とする既設管の穿孔装置。
  2. 前記スリーブを伸縮させ、該伸縮させた位置で前記スリーブを固定保持するスリーブ伸縮駆動機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の既設管の穿孔装置。
  3. 前記スリーブ伸縮駆動機構が、前記開閉弁側に前記スリーブに対し略平行に固定されるボルトと、前記進退駆動部側に形成され前記ボルトに嵌挿される係合孔部と、前記ボルトに螺合されるナットと、からなり、前記ナットを螺挿することで前記係合孔部を前記ボルトに対し移動させて前記スリーブを伸縮させることを特徴とする請求項2に記載の既設管の穿孔装置。
  4. 前記スリーブが、複数の入れ子式に分割されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の既設管の穿孔装置。
  5. 前記スリーブが、蛇腹部を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の既設管の穿孔装置。
  6. 前記スリーブの最縮位置を決める最縮ストッパが設けられており、該最縮位置において前記ロッドの先端に備える前記穿孔刃が前記既設管に近接した状態であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の既設管の穿孔装置。
  7. 前記スリーブの最伸位置を決める最伸ストッパが設けられており、該最伸位置において前記ロッドの先端に備える前記穿孔刃が前記開閉弁の弁体より後方側に引戻された状態であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の既設管の穿孔装置。
  8. 前記スリーブの最縮位置において、前記スリーブを該最縮位置に係止する係止手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の既設管の穿孔装置。
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