JP2013155524A - 混入物捕捉具 - Google Patents

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Abstract

【課題】排水に混入した混入物が取手部に引っ掛るのを抑制する。
【解決手段】排水口に配置され、形成された通水孔72へ排水を通水させるとともに排水中の混入物Hを捕捉する凹状の捕捉部70と、捕捉部70の上端部外縁から張り出して環状とされ、排水口に取り付けられ、外周部上端が捕捉部70の上端よりも上方に位置すると共に上面の少なくとも一部が外周部上端側から下方へ傾斜する鍔部80と、上面の傾斜部分から上方に突出すると共に平面視で根元部が鍔部80の径方向に対して交差するように延在し、根元部の延在方向の一端部100Bよりも他端部100Cが低い位置に配置された取手部100と、をヘアキャッチャーが有する混入物補足具。
【選択図】図6

Description

本発明は、排水口に取り付けられて、排水から混入物を捕捉する混入物捕捉具に関する。
一般に、浴室や洗面台等の排水口には、捕捉網により混入物を排水中から捕捉するヘアキャッチャーが取り付けられている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に開示のヘアキャッチャー(排水目皿)では、混入物(例えば、毛髪など)を捕集するための捕集部の周囲に形成されたフランジ部に、起立状に取手部を設けている。この取手部は、上面をフランジ部の最上面に向って徐々に高さを下げながら該最上面に連ならせることで、排水などとともに流れてきた毛髪などの引っ掛かりを抑制している。
特開2010−275718号公報
しかしながら、特許文献1では、排水の進入方向(目皿部の径方向)から見て、取手部が左右対称形状とされていることから、取手部に向って流れ込む排水が左右両側に均等に引き込まれるため、毛髪などの混入物が取手部に絡み付く虞がある。
本発明は、排水に混入した混入物が取手部に引っ掛るのを抑制することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、排水口に配置され、形成された通水孔へ排水を通水させるとともに該排水中の混入物を捕捉する凹状の捕捉部と、前記捕捉部の上端部外縁から張り出して環状とされ、外周部上端が前記捕捉部の上端よりも上方に位置すると共に上面の少なくとも一部が前記外周部上端側から下方へ傾斜する鍔部と、前記鍔部上面の傾斜部分から上方に突出すると共に平面視で根元部が前記鍔部の径方向に対して交差するように延在し、前記根元部の延在方向の一端部よりも他端部が低い位置に配置された取手部と、を有する混入物捕捉具である。
請求項1に記載の発明では、取手部を、平面視で根元部の少なくとも一部が鍔部の径方向に対して交差するように延ばし、かつ根元部の延在方向の一端部よりも他端部が低い位置に配置されるように鍔部の傾斜部分に形成していることから、取手部に向って流れ込む排水が根元部の一端部側(高い側)から他端部側(低い側)へ傾斜部分に沿って流れやすくなる。すなわち、上記構成の取手部によれば、該取手部に流れ込む排水の左右の引き込み力を偏らせることができ、排水を一方向に流しやすくすることができる。
このように、取手部に向って流れ込む排水を一方向に流しやすくすることで、例えば、取手部に向って流れ込む排水を左右均等に流すものと比べて、該排水に混入した混入物(例えば、毛髪など)の取手部への引っ掛りや滞留を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記取手部の頂面は、前記根元部の延在方向の一端部側に対応する部分が前記傾斜部分に向って傾斜して該傾斜部分に連なっている、混入物捕捉具である。
請求項2に記載の発明では、取手部の頂面の根元部の延在方向の一端部側に対応する部分を、傾斜部分に向って傾斜させて該傾斜部分に連ならせていることから、取手部に向って流れ込む排水に混入した混入物が取手部の頂面にスムーズに乗り上がりやすくなると共に取手部を乗り越えやすくなるため、混入物の取手部への絡み付きを抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記取手部は、前記外周部上端側から前記捕捉部側へ延びる排水導入部と、前記排水導入部の前記捕捉部側の端部から前記鍔部の周方向に延びる排水進入方向転換部と、を有する混入物捕捉具である。
請求項3に記載の発明では、取手部に向って流れ込む排水及び該排水に混入した混入物が排水導入部及び排水進入方向転換部にガイドされて一方向にスムーズに流れる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記排水進入方向転換部は、延在方向の端部側が前記捕捉部側に向って次第に傾斜している、混入物捕捉具である。
請求項4に記載の発明では、排水進入方向転換部の延在方向の端部側を捕捉部側に向って次第に傾斜させていることから、排水の勢いが弱い(排水の流量が少ない)場合でも、排水及び該排水に混入した混入物が捕捉部側へスムーズに流れる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、前記捕捉部の上端部外縁に沿って前記鍔部に形成された環状の旋回流路を有する、混入物捕捉具である。
請求項5に記載の発明では、取手部によって一方向への流れが生じた排水を旋回流路へ流れ込ませ、そして、旋回する排水を捕捉部内へ落とし込むことにより、排水に混入した毛髪等の混入物が通水孔に対して倒れた状態でまとめられて捕捉部上面に捕捉される。このため、捕捉した混入物が、立った状態で捕捉部の通水孔に刺さることがなくなって、通水孔に絡み付き難くなる。これにより、混入物捕捉具を清掃する際に、捕捉部から混入物が取り除き易くなる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記鍔部に形成され、前記鍔部の外部から前記旋回流路へ排水を流入させ、前記旋回流路に旋回流を発生させる流入路を有する、混入物捕捉具である。
請求項6に記載の発明では、排水を流入路から旋回流路へ流すことによって旋回流路に旋回流が発生するので、鍔部へ流れ込む排水の流量が少ない場合においても、旋回流を発生させることができる。
本発明は上記構成としたので、排水に混入した混入物が取手部に引っ掛るのを抑制することができる。
第1実施形態のヘアキャッチャーの設置状況を示す側断面図である。 第1実施形態のヘアキャッチャーを示す斜視図である。 第1実施形態のヘアキャッチャーを示す平面図である。 第1実施形態のヘアキャッチャーの側面図である。 図3の5X−5X線断面図である。 第1実施形態のヘアキャッチャーで混入物を捕捉する状況を示す斜視図である。 第2実施形態のヘアキャッチャーの取手まわりを示す平面図である。 (A)図7の矢印8A方向から見た取手まわりを示す斜視図である。(B)図7の矢印8B方向から見た取手まわりを示す斜視図である。 第2実施形態のヘアキャッチャーで混入物を捕捉する状況を示す斜視図である。
(第1実施形態)
図を参照しながら、本発明に係る第1実施形態の混入物捕捉具について説明する。
本発明の第1実施形態では、図1に示すように、浴室10の洗い場12に設けられた排水枡14に、本発明の混入物捕捉具の一例としてのヘアキャッチャー16を取り付けた例を説明する。なお、図中の矢印U方向は上方、矢印D方向は下方を示している。
浴室10は、浴槽18と、浴槽18の隣に設けられ、シャワーや給湯栓等(不図示)が備えられた洗い場12とによって構成されている。排水枡14は、洗い場12を構成する床面20の浴槽18側の端部に設けられている。
排水枡14の天井面に形成された平面視にて略四角形の開口部22は、平面視にて略四角形の板状のカバー24により塞がれている。カバー24は、排水枡14の四隅に形成された段部26上に着脱可能に載置されている。カバー24の側面28と、排水枡14の内壁面30との間には隙間32が形成されており、床面20上を流れる排水は、この隙間32から排水枡14内へ流入する(矢印34)。
排水枡14には、排水トラップ36が取り付けられている。排水トラップ36は、トラップ本体38、中空の締め付けフランジ40、及び封水筒42により構成されている。
トラップ本体38は、上部に形成された平面視にて略円形の排水口44と、トラップ本体38の左右に設けられ排水口44と連通する接続口46及び排出口48とを備えている。排水口44は、トラップ本体38の上端部に設けられ排水口44中心へ向かって略水平に張り出すフランジ部50の先端部に囲まれるようにして形成されている。接続口46は、接続管(不図示)を介して浴槽18の防水パン(不図示)に接続されている。排出口48は、排水管(不図示)を介して下水管(不図示)に接続されている。
封水筒42は、排水口44に挿入された状態で、下端面Sが、封水面Rよりも下側に位置し、且つトラップ本体38の底面56との間に隙間を有するようにして配置されている。封水面Rは、底面56上に立設された筒状の側壁58の上端面に囲まれて形成されている。
よって、排水枡14から封水筒42へ流入した排水は、側壁58によって囲まれた領域Tを通って排出口48へ排出され、浴槽18の防水パンに接続された接続管から接続口46へ流入した排水は、領域Tを通って排出口48へ排出される。
排水枡14の下端部には、排水枡14の底面に形成された開口部52中心に向かって略水平に張り出すフランジ部54が設けられている。そして、フランジ部54の先端部に取り付けられたパッキン60を、フランジ部50とフランジ部54とで挟み込むようにして、締め付けフランジ40をフランジ部50に捩じ込むことによって、排水枡14に排水トラップ36を固定している。
封水筒42は、締め付けフランジ40の中空部62に挿入され、封水筒42の上端部から外側へ張り出すフランジ部64を締め付けフランジ40の下端部から中空部62中心へ張り出すフランジ部66上に載置した状態で、締め付けフランジ40に固定されている。この締め付けフランジ40には、ヘアキャッチャー16が取り付けられている。
ヘアキャッチャー16は、樹脂によって一体に成形されており、捕捉部70、鍔部80、旋回流路82、流入路86、及び取手部100を有している。
図1、図2に示すように、捕捉部70は、下方に突出した略半球の凹状に形成されており、湾曲した上面70Aと下面70Bとを有している。また、捕捉部70は、排水口44に配置されている。図3に示すように、捕捉部70の略全域には、円形の孔形状を有する複数の通水孔72が形成されている。通水孔72は、捕捉部70を略鉛直に貫通するようにして形成されており、これによって、図6に示すように、混入物としての毛髪Hが混入した排水が捕捉部70の上面70Aに流入したときに、排水は通水孔72を通過して通水され、毛髪Hは上面70Aに残って捕捉される。
図1、図3に示すように、上面70Aには、通水孔72の周囲に突起74が1乃至複数(本実施形態では6つ)形成されている。突起74は、捕捉された毛髪と上面70Aとの間に隙間をあけさせて、毛髪が上面70Aにへばりつく(付着する)のを抑制させるものである。この突起74により、清掃時に上面70Aにまとめられた毛髪Hの除去が容易になる。
図1に示すように、鍔部80は、捕捉部70の上端部外縁から略水平に張り出した円環状とされ、外周部80Aが締め付けフランジ40の中空部62の内壁に固定されている。すなわち、鍔部80は、締め付けフランジ40を介して排水口44に取り付けられている。
図1、図2に示すように、鍔部80は、外周部上端80Bが捕捉部70の上端よりも上方に位置している。また、鍔部80の上面80Cの少なくとも一部は、外周部上端80B側から下方に傾斜している(詳細は後述する)。鍔部80の外周部上端80Bは、ヘアキャッチャー16を締め付けフランジ40に取付けた状態において、フランジ40上面(以下、「排水枡14の底面14A」とする)の高さと同じになっている。
図3、図6に示すに示すように、旋回流路82は、捕捉部70の上端部外縁に沿って鍔部80上に略水平に形成された、平面視にて(上方から見て)円環状の流路である。旋回流路82は、外側(外周部80A側)が内側(捕捉部70中心側)よりも高くなる円弧状の横断面を有する段部84により形成されている。
一方、捕捉部70の上端部側には、旋回流路82に連なり、捕捉部70中心側に向って下り勾配となる平面視で円環状の導水傾斜面76が形成されている。この導水傾斜面76には、略鉛直に貫通するように排水孔78が円周方向に間隔をあけて複数形成されている。
図3に示すように、流入路86は、鍔部80上に、旋回流路82の周方向に対して等間隔に4つ形成されている。この流入路86は、平面視で旋回流路82の接線方向に延びる第1導水傾斜面88と、鍔部80の外周部上端80Bから第1導水傾斜面88に向って延びる第2導水傾斜面90と、第2導水傾斜面90と鍔部80の外周部上端80Bとの間に形成される第3導水傾斜面92とで構成されている。
図3、図6に示すように、第2導水傾斜面90は、鍔部80の外周部上端80Bから平面視で鍔部80の径方向に対して交差するように(本実施形態では略直交方向)に延びる直線部90Aと、直線部90Aの先端部から旋回流路82の周方向に沿うように延びて第1導水傾斜面88につながる曲線部90Bとで構成されている。
この直線部90Aは、外周部上端80Bから曲線部90Bに向って下り勾配となっている。一方、曲線部90Bは、第1導水傾斜面88に向って緩やかに下りつつ、旋回流路82に向って緩やかに下る下り勾配となっている。なお、直線部90Aの下り勾配よりも曲線部90Bの下り勾配がゆるやかになっている。
図3、図6に示すように、第2導水傾斜面90の曲線部90Bに対応する捕捉部70側の辺部は、旋回流路82の段部84の上端84Aと一致している。これにより、第2導水傾斜面90の曲線部90B上を流れる排水を、段部84の上端84Aを介して旋回流路82に流入させることができる。
第3導水傾斜面92は、第2導水傾斜面90と鍔部80の外周部上端80Bとの間を構成する傾斜面であり、外周部上端80Bから第2導水傾斜面90に向って下り勾配となっている。また、第3導水傾斜面92には、鉛直方向に貫通する排水孔94が鍔部80の周方向に沿って複数形成されている。なお、本実施形態では、排水孔94は、第3導水傾斜面92の上記曲線部90Bに対応した範囲に形成されている。
第1導水傾斜面88は、図3に示すように、第3導水傾斜面92の鍔部80の周方向の辺部92Aから旋回流路82の接線方向に延びて、旋回流路82(段部84)になめらかにつながっている。また、第1導水傾斜面88の上辺部88Aは、外周部上端80Bから上記接線方向に沿って、段部84の上端部に向って下り勾配であり、下辺部88Bは、第3導水傾斜面92の辺部92Aの下端から上記接線方向に沿って、段部84の下端部に向って下り勾配である。このため、第1導水傾斜面88は、上辺部88Aから下辺部88Bに向って下りつつ、外周部上端80B側から旋回流路82に向って下る下り勾配となっている。
なお、第1導水傾斜面88の上辺部88Aは、隣り合う一方の流入路86を構成する第2導水傾斜面90の直線部90Aの第3導水傾斜面92に対して反対側の辺部を構成している。
また、第1導水傾斜面88には、鉛直方向に貫通する排水孔96が延在方向に沿って複数形成されている。
図2に示すように、鍔部80の上面80Cには、外周部上端80Bから下方に傾斜する傾斜部分が形成されている。なお、本実施形態では、上記傾斜部分を第2導水傾斜面90の直線部90Aとしている。
図2、図4に示すように、第2導水傾斜面90には、該第2導水傾斜面90から上方に外周部上端80Bを越えて突出する略板状の取手部100が形成されている。この取手部100は、隣り合う第1導水傾斜面88の近傍に形成されている(図5参照)。
なお、本実施形態では、第2導水傾斜面90が、鍔部80の上面80Cの外周部上端80B側から下方に傾斜している傾斜部分である。
図3に示すように、取手部100は、平面視で、根元部100Aが第2導水傾斜面90の延在方向に沿って延びている、すなわち、根元部100Aが鍔部80の径方向に対して交差するように延びている。
また、取手部100は、第2導水傾斜面90の直線部90Aと曲線部90Bに跨るように形成されている。このため、図2に示すように、根元部100Aの延在方向の一端部100Bよりも他端部100Cが低い位置に配置される。
図2、図6に示すように、取手部100は、頂面100Dの根元部100Aの延在方向の一端部100B側に対応する部分が、第2導水傾斜面90の直線部90Aに向ってなだらかに傾斜(第2導水傾斜面90の直線部90Aに対して45度以下の傾斜角が好ましい)し、直線部90Aに連なっている。
一方、取手部100は、頂面100Dの根元部100Aの延在方向の他端部100C側に対応する部分が、第2導水傾斜面90の直線部90Aに向って傾斜し、曲線部90Bに連なっている。
なお、頂面100Dの上記他端部100C側に対応する部分よりも、頂面100Dの上記一端部100B側に対応する部分の傾斜角がなだらかになっている。
また、根元部100Aの一端部100Bは、外周部上端80Bから離間している。
次に、第1実施形態のヘアキャッチャー16の作用及び効果について説明する。
図1に示すように、洗い場12の床面20上を流れ、隙間32から排水枡14内へ流入した排水は、まず、排水枡14の底面14Aから鍔部80に流れ込む。この排水には、混入物としての毛髪Hが混入している。
図3、図6に示すように、ヘアキャッチャー16では、取手部100を、平面視で根元部100Aが鍔部80の径方向に対して交差するように延ばし、かつ根元部100Aの延在方向の一端部100Bよりも他端部100Cが低い位置に配置されるように鍔部80の傾斜部分(第2導水傾斜面90上)に形成していることから、鍔部80に流れ込む排水のうち、取手部100に向って流れ込む排水の一部が取手部100の外周部80A側の壁面100Eで受け止められた後、第2導水傾斜面90に沿って根元部100Aの一端部100B側(高い側)から他端部100C側(低い側)へ流れる(主流(矢印M))。
すなわち、取手部100によれば、該取手部100に流れ込む排水の左右の引き込み力を偏らせることができ、排水を一方向に流しやすくすることができる。
このように、取手部100に向って流れ込む排水を一方向に流しやすくすることで、排水に混入した混入物(例えば、毛髪Hなど)の取手部100への引っ掛りや滞留を抑制することができる。
また、取手部100に向って流れ込む排水の残りは、取手部100の壁面100Eで受け止められた後、取手部100を乗り越える(副流(矢印V))。
ここで、根元部100Aの頂面100Dの延在方向の一端部100B側に対応する部分を、第2導水傾斜面90に向ってなだらかに傾斜させて該第2導水傾斜面90に連ならせていることから、取手部100に向って流れ込む排水に混入した毛髪Hが主流M及び副流Vの流れに引き込まれて、取手部100の頂面100Dにスムーズに乗り上がり、取手部100を乗り越える(図6参照)。これにより、毛髪Hの取手部100への絡み付きを抑制することができる。
そして、排水は、第2導水傾斜面90上を第2導水傾斜面90の延在方向に沿って流れ(矢印L1方向)、次に、第1導水傾斜面88で該第1導水傾斜面88の延在方向に沿った流れ(矢印L2方向)へ流れる向きを変えて、旋回流路82に流れ込み、旋回流路82を旋回する(矢印C方向)。
次に、旋回流路82を旋回する排水は、旋回流となって毛髪Hを伴いながら導水傾斜面76を流れて捕捉部70内へ落とし込まれる。そして、捕捉部70内へ落とし込まれた排水は、捕捉部70の上面70Aに流入して通水孔72を通過し、毛髪Hは、環状等にまとめられた状態で上面70Aに残って捕捉される。また、排水は、捕捉部70内で保水されることなく、通水孔72から流出する。
よって、旋回流を生じさせた排水を捕捉部70内へ落とし込ませることにより、この排水を小さい流入角度(水平面に対する排水の流入方向の角度)で捕捉部70の上面70Aに流入させることができる。これにより、毛髪Hが通水孔72に対して倒れた状態で環状等にまとめられて捕捉部70の上面70Aに捕捉される。すなわち、捕捉した毛髪が、立った状態で捕捉部70の通水孔72に刺さることがなくなり、通水孔72に絡み付き難くなる。これにより、ヘアキャッチャー16を清掃する際に、捕捉部70から毛髪が取り除き易くなる。
また、排水を流入路86から旋回流路82へ流すことにより、旋回流路82に一方向の旋回流を発生させるので、ヘアキャッチャー16へ流れ込む排水の流量が少ない場合においても、旋回流を発生させることができる。
特に、取手部100に流れ込む排水は、取手部100によって一部が受け止められて、第2導水傾斜面90に沿う流れとなるため、旋回流を効率よく発生させることができる。
導水傾斜面76、第1導水傾斜面88、及び第3導水傾斜面92には、それぞれ排水孔78、排水孔94、排水孔96が形成されており、捕捉部70へ流入しきれずに溢れた排水を排出することができる。
図3に示すように、第1実施形態の取手部100は、根元部100Aの一端部100Bが外周部上端80Bから離間している構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、根元部100Aの一端部100Bが外周部上端80Bにつながる構成としてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の混入物捕捉具について図7〜図9を参照しながら説明する。なお、第1実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図7に示すように、本実施形態のヘアキャッチャー110は、取手部120の構成以外は、第1実施形態のヘアキャッチャーと同一の構成である。このため、以下では、取手部120の構成について説明する。
図7、図8に示すように、取手部120は、第2導水傾斜面90の直線部90Aから上方に突出している。この取手部120は、隣り合う一方の流入路86を構成する第1導水傾斜面88の上辺部88A近傍に形成されている。
また、取手部120は、外周部上端80B側から捕捉部70側に延びる排水導入部122と、排水導入部122の捕捉部70側の端部から鍔部80の周方向、すなわち、第2導水傾斜面90の延在方向に延びる排水進入方向転換部124と、で構成されている。すなわち、取手部120は、第3導水傾斜面92から第2導水傾斜面90の直線部90Aを経由して曲線部90Bへ延びており、根元部120Aの延在方向の一端部120B側が第3導水傾斜面90上に形成され、他端部120C側が第2導水傾斜面90の曲線部90B上に形成されている。なお、取手部120の延在方向の中間部分が直線部90A上に形成されている。
このため、取手部120の根元部120Aの延在方向の一端部120B側よりも他端部120C側が低い位置に配置されている。
図8(A)、図8(B)に示すように、取手部120の頂面120Dは、根元部120Aの延在方向の一端部120B側に対応する部分、すなわち、頂面120Dの排水導入部122に対応する部分が第3導水傾斜面92に向ってなだらかに傾斜(第3導水傾斜面92に対して45度以下の傾斜角が好ましい)し、外周部上端80Bに連なっている。
次に、第2実施形態のヘアキャッチャー110の作用効果について説明する。
なお、本実施形態の作用効果のうち、第1実施形態と同様の作用効果については、その説明を適宜省略する。
図9に示すように、取手部120に向って流れ込む排水の一部は、取手部120の外周部80A側の壁面120Eで受け止められた後、第2導水傾斜面90に沿って根元部120Aの一端部120B側(高い側)から他端部120C側(低い側)へ流れる(主流(矢印M))。
ここで、取手部120は、該取手部120に向って流れ込む排水及び混入物Hを、排水導入部122及び排水進入方向転換部124を介してスムーズに一方向へ流しやすくすることができる。
また、取手部120に向って流れ込む排水の残りは、取手部120の壁面120Eで受け止められた後、取手部120を乗り越える(副流(矢印V))。
ここで、取手部120の頂面120Dの延在方向の一端部100B側(排水導入部122側)に対応する部分を、第2導水傾斜面90の直線部90Aに向ってなだらかに傾斜させて外周部上端80Bに連ならせていることから、取手部120に向って流れ込む排水に混入した毛髪Hが主流M及び副流Vの流れに引き込まれて、取手部120の頂面120Dにスムーズに乗り上がり、取手部120を乗り越える(図9参照)。これにより、毛髪Hの取手部120への絡み付きを抑制することができる。
なお、図7、図8に示すように、第2実施形態では、取手部120の頂面120Dと外周部上端80Bとが連なる構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、根元部120Aの一端部120Bを外周部上端80Bから離間させて頂面120Dを第2導水傾斜面90と連ならせる構成としてもよい。
第1実施形態では、取手部100を鍔部80に一つ形成しているが、本発明はこの構成に限定されず、取手部100を鍔部80に複数形成してもよい。具体的には、複数の流入路86にそれぞれ取手部100を形成してもよい。なお、上記構成は、第2実形態のヘアキャッチャー110に適用してもよい。
第1実施形態では、取手部100を第2導水傾斜面90の延在方向に沿って延ばす構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、取手部100は、根元部100Aの他端部100C側が次第に捕捉部70側に向って傾斜する構成としてもよい(図3の二点鎖線で示す部分)。この構成により、取手部100の壁面100Eで受けた排水を捕捉部70側にスムーズに流すことができる。なお、ここで言う「次第に傾斜」とは、直線状に傾斜するものも、曲線状に傾斜するものも含んでいる。
また、上記構成については、第2実形態のヘアキャッチャーに適用してもよい。つまり、取手部120の根元部120Aの他端部120C側を次第に捕捉部70側に向って傾斜する、すなわち、排水進入方向転換部124の先端部側を次第に捕捉部70側に向って傾斜する構成としてもよい(図7の二点鎖線で示す部分)。
また、第1実施形態では、浴室10に設けられた排水口44に、ヘアキャッチャー16を設けた例を示したが、他の用途の排水口に設けてもよい。例えば、洗面台、台所の流し台に設けられた排水口にヘアキャッチャー16を設けてもよい。第2実施形態のヘアキャッチャー110も同様に、浴室10に設けられた排水口44以外の他の用途の排水口に設けてもよい。
また、第1実施形態のヘアキャッチャー16では、排水から毛髪Hを捕捉することができるが、排水に混入した毛髪以外の混入物を排水から捕捉することもできる。同様に、第2実施形態のヘアキャッチャー110も排水に混入した毛髪以外の混入物を排水から捕捉することができる。
また、水以外の液体からなる廃液に対しても第1実施形態のヘアキャッチャー16及び第2実施形態のヘアキャッチャー110を適用することができる。すなわち、廃液口にヘアキャッチャー16またはヘアキャッチャー110を取り付けて、この廃液口へ排出される廃液から混入物を捕捉することができる。
なお、第1及び第2実施形態の流入路86は、旋回流路82に一方向(左旋回又は右旋回)の旋回流を発生させるように排水を流入させられるように配置されていればよい。すなわち、流入路86は、排水が旋回流路82で左旋回するように配置してもよいし、右旋回するように配置してもよい。また、流入路86は、鍔部80上に、いくつ形成してもよい。
また、第1実施形態のヘアキャッチャー16では、鍔部80の第2導水傾斜面90上に取手部100を形成しているが、本発明はこの構成に限定されず、取手部100を第1導水傾斜面88上または第3導水傾斜面92上に形成してもよい。第2実施形態のヘアキャッチャー16においても同様に、取手部120を第1導水傾斜面88上または第3導水傾斜面92上に形成してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
16、110 ヘアキャッチャー(混入物捕捉具)
44 排水口
70 捕捉部
80 鍔部
80B 外周部上端
80C 上面
82 旋回流路
86 流入路
100、120 取手部
100A、120A 根元部
100B、120B 一端部
100C、120C 他端部
100D、120D 頂面
122 排水導入部
124 排水進入方向転換部

Claims (6)

  1. 排水口に配置され、形成された通水孔へ排水を通水させるとともに該排水中の混入物を捕捉する凹状の捕捉部と、
    前記捕捉部の上端部外縁から張り出して環状とされ、外周部上端が前記捕捉部の上端よりも上方に位置すると共に上面の少なくとも一部が前記外周部上端側から下方へ傾斜する鍔部と、
    前記鍔部上面の傾斜部分から上方に突出すると共に平面視で根元部が前記鍔部の径方向に対して交差するように延在し、前記根元部の延在方向の一端部よりも他端部が低い位置に配置された取手部と、
    を有する混入物捕捉具。
  2. 前記取手部の頂面は、前記根元部の延在方向の一端部側に対応する部分が前記傾斜部分に向って傾斜して該傾斜部分に連なっている請求項1に記載の混入物捕捉具。
  3. 前記取手部は、前記外周部上端側から前記捕捉部側へ延びる排水導入部と、前記排水導入部の前記捕捉部側の端部から前記鍔部の周方向に延びる排水進入方向転換部と、を有する請求項1または請求項2に記載の混入物捕捉具。
  4. 前記排水進入方向転換部は、延在方向の端部側が前記捕捉部側に向って次第に傾斜している請求項3に記載の混入物捕捉具。
  5. 前記捕捉部の上端部外縁に沿って前記鍔部に形成された環状の旋回流路を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の混入物捕捉具。
  6. 前記鍔部に形成され、前記鍔部の外部から前記旋回流路へ排水を流入させ、前記旋回流路に旋回流を発生させる流入路を有する、請求項5に記載の混入物捕捉具。
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