JP5052998B2 - 排水トラップ - Google Patents

排水トラップ Download PDF

Info

Publication number
JP5052998B2
JP5052998B2 JP2007223174A JP2007223174A JP5052998B2 JP 5052998 B2 JP5052998 B2 JP 5052998B2 JP 2007223174 A JP2007223174 A JP 2007223174A JP 2007223174 A JP2007223174 A JP 2007223174A JP 5052998 B2 JP5052998 B2 JP 5052998B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
collecting member
member main
drainage
hair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007223174A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009057690A (ja
Inventor
知洋 吉澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Living Tech Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Living Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Living Tech Co Ltd filed Critical Yamaha Living Tech Co Ltd
Priority to JP2007223174A priority Critical patent/JP5052998B2/ja
Publication of JP2009057690A publication Critical patent/JP2009057690A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5052998B2 publication Critical patent/JP5052998B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、排水中の毛髪を捕集する捕集部材を備える排水トラップに関する。
浴室の排水トラップには、毛髪を主とするごみ等の異物を排水中から捕集するヘアキャッチャーが着脱可能に設けられている。
図10は、特許文献1に記載された排水トラップを示している。なお、排水桝901,902の位置を二点鎖線で示している。
同図(a)のヘアキャッチャー910は、下方へ凹み底部913が水平面で形成された網状の凹状部912と、この凹状部912の中心から上方に突出した取っ手916とを有している。すなわち、凹状部912の外縁部914は、水平方向に向けて取っ手916を囲むように配置されている。排水桝901に流れ込んだ排水は、360°全ての方向から凹状部912に向けて流れ、下方D91に向けて凹状部912を通過する。
同図(c)のヘアキャッチャー920は、外縁部924の内側から網状の通水部923が下方へ略円錐形状に突出した略円錐状部922と、この略円錐状部の外縁部924から上方へ延出し先端部が水平方向D93へ折れ曲がった取っ手926とを有している。すなわち、略円錐状部の外縁部924は水平方向に向けて配置され、取っ手926の水平方向D93の長さは排水桝902に接触しない長さとされる。排水桝902に流れ込んだ排水は、360°全ての方向から略円錐状部922に向けて流れ、下方D92に向けて略円錐状部922を通過する。
特開2006−2423号公報
図10(a)のヘアキャッチャー910は、水平面で形成された底部913いっぱいに毛髪等の異物が広がり、排水流路が閉塞しやすい。また、凹状部912に滞留した異物を除去する際、同図(b)に示すように取っ手916を持ってヘアキャッチャー910を横にしても異物が落下せず、ヘアキャッチャー910を逆さまにすると異物が手の上に落下して不快感が生じる。
同図(c)のヘアキャッチャー920も、排水が360°全ての方向から流入するため、通水部923の全てに異物が付着し、排水流路が閉塞することがある。また、排水桝902の大きさの制限により取っ手926の水平方向D93の長さが短いため、排水桝902からヘアキャッチャー920を取り出しにくく、ヘアキャッチャー920をひっくり返す操作をしにくい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、排水トラップの捕集部材に溜まった毛髪等を不快感無く捨てることができるとともに、捕集部材のお手入れを容易にさせ、毛髪等を捨て易くすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の排水トラップは、鉛直方向に貫通した開口が封水面の上側に設けられる筒部と、排水を通過させながら排水中の毛髪を捕集する捕集部材本体部と、該捕集部材本体部の外縁部から該外縁部の外方向へ突出した把手と、を有する捕集部材と、前記筒部の内側に嵌合する被嵌合部を有し、この被嵌合部が前記筒部の内側に嵌合されているとき、上から流入する排水を鉛直方向からずれた所定方向へ導くとともに、導かれた排水を通過させる位置で前記捕集部材本体部を着脱可能に取り付ける捕集部材取付部とを備え、前記捕集部材本体部の外縁部から前記把手を上方又は斜め上方へ突出させて前記捕集部材本体部が前記捕集部材取付部に取り付けられることを特徴とする。
すなわち、把手が捕集部材本体部の外縁部から該外縁部の外方向へ突出しているので、捕集部材本体部に溜まった毛髪等が手に落下しない。また、筒部の内側に被嵌合部が嵌合した捕集部材取付部に捕集部材本体部を取り付けたときに把手が捕集部材本体部の外縁部から上方又は斜め上方へ突出した状態となるので、排水桝における水平方向の大きさの制限を受けにくくなり、把手を長くすることができる。従って、不快感無く毛髪等を捨てることができるとともに、把手が長くなることにより、捕集部材本体部を取り出し易くすることができて捕集部材のお手入れが容易になるとともに、捕集部材本体部を裏返し易くすることができて毛髪等を捨て易くすることができる。
各請求項に係る発明において、上記捕集部材本体部には、毛髪以外の異物も捕集するものも含まれる。また、上記捕集部材本体部には、排水を通過させる孔やスリット等を全体に有するもの、該孔や該スリット等を一部のみに有するもの、の両方が含まれる。上記捕集部材取付部には、独立した部材、封水筒等と一体化された部位、の両方が含まれる。
なお、上記捕集部材と上記捕集部材取付部とを有する排水構造の発明や、上記排水トラップを有する浴室の発明も、上述した作用、効果を奏する。
請求項1に係る発明によれば、排水トラップの捕集部材に溜まった毛髪等を不快感無く捨てることができるとともに、捕集部材のお手入れを容易にさせ、毛髪等を捨て易くすることが可能となる。
請求項2に係る発明では、捕集部材取付部に流入した排水が効率よく捕集部材本体部の方へ導かれるので、排水中の毛髪等をより効率よく捕集することが可能となる。
請求項3に係る発明では、捕集部材本体部が鉛直方向又は鉛直方向から斜めに傾いた方向に向いているので、捕集部材本体部の目詰まりを抑止することができる。
(1)排水トラップの構成:
図1は本発明の一実施形態に係る浴室用の排水トラップ1を示す垂直断面図、図2は締め付けフランジ40、封水筒50及び取付部材20の上面を示す平面図、図3は捕集部材10及び取付部材20の外観を示す分解斜視図、図4は捕集部材10を取り付けていない取付部材20及び捕集部材10を取り付けた取付部材20の垂直断面図、図5は捕集部材本体部12の外縁部の外方向を説明するための図である。なお、図3の二点鎖線で囲まれた部分に捕集部材本体部12の背面を示し、図5(b)の二点鎖線で囲まれた部分に捕集部材本体部112の左側面を示している。
浴室は、浴槽の外側に洗い場が設けられ、この洗い場の床材82の一部が凹んで排水桝83が形成されている。この排水桝83は、下側の開口部に向かって略水平方向に内側へ延出したフランジ部83aを有し、上側の開口部にカバー84を着脱することができるようにされている。排水トラップ1は、排水桝83に取り付けられ、カバー84と洗い場の床材82との隙間84aから排水桝83へ流入した排水を通過させる。本排水トラップ1は、捕集部材10、取付部材(捕集部材取付部)20、トラップ本体30、締め付けフランジ40、封水筒50、等を備える。
トラップ本体30は、上部が開口し、浴槽側の側壁30aの下部に水平方向へ突出した接続口31が形成され、該接続口31に対向する側壁30bに水平方向へ突出した排出口32が形成されている。接続口31は、接続管を介して浴槽の防水パンに接続されている。トラップ本体30内では、側壁30a,30aの上縁部に封水面Sが形成される。この封水面Sの下側に封水筒50の下部が差し込まれることにより、排水トラップ1は、排出口32からの臭気や害虫等の侵入を防ぎながら浴槽の防水パン及び排水桝83からの排水を排出口32から送り出す。また、トラップ本体30の上縁部には径方向内側へ延出したフランジ部33が形成され、このフランジ部33の内周面にねじ部33aが形成されている。
締め付けフランジ40は、図1及び図2(a)に示すように、トラップ本体のねじ部33aと螺合するねじ部41aを外周面に有する円筒部41と、この円筒部の上縁部で径方向外側へ延出した上側フランジ部42と、円筒部41の下縁部で径方向内側へ延出した下側フランジ部43とを備える略環状に形成されている。円筒部41の内周面には、90°間隔で4箇所に上下2つの突起41bが形成されている。床材のフランジ部83aの先端部にパッキン44を取り付け、このパッキン44をトラップ本体のフランジ部33とで挟むようにして該フランジ部33に締め付けフランジ40を螺入すると、床材のフランジ部83aとトラップ本体30とを互いに固定することができる。
封水筒50は、図1及び図2(b)に示すように、筒状の本体部51と、この本体部の上縁部から径方向外側へ延出したフランジ部52とを有する形状に形成されている。フランジ部52の外縁部には、90°間隔で4箇所に切欠52aが形成されている。各切欠52aを締め付けフランジの突起41bに合わせて締め付けフランジ40の開口部に封水筒の本体部51を挿入し、封水筒のフランジ部52を締め付けフランジの下側フランジ部43に接触させて回転させることにより、トラップ本体30内の所定位置に封水筒50が固定される。ここで、封水筒50の下端とトラップ本体30の底面との間に隙間が設けられている。
本排水トラップ1は、排水から毛髪等のごみを捕集するため、図1〜図5に示す捕集部材10と取付部材20とを有している。
捕集部材10は、排水を通過させながら排水中の毛髪を捕集する捕集部材本体部12と、該捕集部材本体部12の外縁部13から該外縁部13の外方向D1へ突出した把手16とを有している。本実施形態では、図3に示すように、捕集部材本体部12の天井部12aの全体、側面部12b,12cの上側、及び、背面部12dの上側は、排水を通過させるための孔14aが網目状に多数形成された通水部14とされている。一方、捕集部材本体部12の底面部は、孔14aの無い流路延長部15とされている。把手16は、基部16bから先端部16aまで直線状に突出している。捕集部材10は、捕集部材本体部12が略かご状とされた略柄杓状に形成されている。
なお、外縁部13の外方向D1は、図4及び図5(a)に示すように、外縁部13に沿う仮想の平面PL1に沿った方向であって外縁部13で囲まれた部分から外縁部13で囲まれていない部分へ向かう方向をいうものとする。従って、把手16は、この方向に向かって外縁部13から突出していることになる。ここで、平面PL1に沿った方向は、平面PL1に一致する方向のみならず、図4に示すように平面PL1に一致する方向からθ1=30°の範囲内でずれた方向が含まれる。また、図5(b)に示すように外縁部113全てが同一平面上とならない捕集部材110の場合、外縁部113の外方向D1は、把手116が突出している部分の外縁部113に沿う仮想の平面PL2に沿った方向をいうものとする。
取付部材20は、上から流入する排水を鉛直方向D2からずれた所定の流れ方向D3へ導く流路形成部22を有するとともに、導かれた排水を通過させる位置L1で捕集部材本体部12を着脱可能に取り付ける。本実施形態の流れ方向D3は、図2(c)や図4に示すように、水平方向から斜め下となる一方向のみとされている。取付部材20は、下方へ凹んだ形状に形成され、上縁部近傍が締め付けフランジ円筒部41の内側に嵌合する略円筒状の被嵌合部26とされている。この被嵌合部26には、90°間隔で4箇所に締め付けフランジ円筒部41の上側の突起41bを挿入可能な貫通穴26aが形成され、各貫通穴26aから下方に向けて溝26bがそれぞれ形成されている。各溝26bを締め付けフランジの上側の突起41bに合わせて締め付けフランジ40の開口部に取付部材20を挿入して回転させることにより、各貫通穴26aに締め付けフランジ円筒部41の上側の各突起41bを挿入した状態で排水トラップ1の所定位置に取付部材20が固定される。
流路形成部22は、傾斜部23と側面部24とを有している。
排水が導かれる流れ方向D3となる側面部24には、捕集部材本体部12を着脱可能に取り付けるための開口部25が形成されている。本開口部25は、捕集部材本体部12の外形に合わせて略矩形状に形成されている。捕集部材本体部12が開口部25に取り付けられると、捕集部材本体部の外縁部13から把手16が斜め上方へ突出した状態となる。このときの把手16の突出方向D4を図4に示している。この突出方向D4へ把手16が突出していると排水桝83における水平方向の大きさの制限を受けにくいので、把手16を長くすることができる。このことから、把手の突出方向D4は、鉛直方向D2又は鉛直方向D2に近い方向が好ましく、鉛直方向D2からのずれθ2が45°以下であることが好ましい。
傾斜部23は、前記側面部に取り付けられた捕集部材本体部12の流路延長部15に繋がるように流れ方向D3に沿って傾斜している。従って、上から傾斜部23上へ流れ込んだ排水は、傾斜部23上で捕集部材本体部12の方へ導かれ、流路延長部15上から通水部14へ流れる。本傾斜部23の上流側には、排水を通過させる孔23aが複数形成されている。排水の一部は孔23aを下方へ通過するが、傾斜部23上で排水が斜め下の流れ方向D3へ流れていくため、排水中の毛髪等は孔23aの近傍に引っ掛かりにくい。従って、孔23aが閉塞されにくく、排水トラップ1の排水能力が維持される。
また、本傾斜部23の下流側の縁部には、一段下がった段差部23bが形成されている。これにより、開口部25に捕集部材本体部12が取り付けられると、傾斜部23の上面と流路延長部15の上面とが略面一となり、排水が傾斜部23上から流路延長部15上へ円滑に流れる。
また、図4に示すように、開口部25に取り付けられた捕集部材本体部12の外縁部13に沿う仮想の平面PL1は、鉛直方向D2から斜めに傾いている。すなわち、取付部材20は、捕集部材本体部の外縁部13を鉛直方向から斜めに傾いた方向へ向けて該捕集部材本体部12を着脱可能に取り付けている。ここで、外縁部13に沿う平面PL1は、鉛直方向D2又は鉛直方向D2に近い方向へ向いていることが好ましく、鉛直方向D2からのずれθ3が45°以下となる方向へ向いていることが好ましい。
一方、傾斜部23の傾き、すなわち、流れ方向D1の傾きは、外縁部に沿う平面PL1と直交する向き又は直交する向きに近い向きが好ましく、水平方向からのずれθ4が45°以下となる向きが好ましい。
なお、排水トラップ1を構成する各部材10,20,30,40,50は、熱可塑性樹脂といった樹脂成形材料、ステンレスといった金属、等、種々の材質とすることができ、樹脂成形材料や金属の成形品等を用いることができる。
以上の構成を有する排水トラップ1は、例えば、床材フランジ部83aの先端部にパッキン44を取り付け、トラップ本体のフランジ部33に締め付けフランジ40を螺入して床材フランジ部83aとトラップ本体30とを互いに固定し、封水筒50を締め付けフランジ40に取り付け、取付部材20を締め付けフランジ40に取り付け、取付部材の開口部25に捕集部材本体部12を取り付けることにより、形成される。むろん、捕集部材本体部12を取り付けた取付部材20を締め付けフランジ40に取り付けて排水トラップ1を形成してもよい。図1に示すように把手16は排水桝83内で斜め上方へ突出しているので、排水桝83にカバー84をすることができる。
(2)排水トラップの作用、効果:
次に、本排水トラップの作用、効果を説明する。
排水桝83に流入した排水は、取付部材20に向かって下方へ流れ、傾斜部23上で鉛直方向D2からずれた流れ方向D3へ流れの向きを変え、捕集部材本体部12の方へ導かれて、通水部14を通過する。通水部14には孔14aが多数形成されているので、排水中の毛髪等は、通水部14で捕集され、捕集部材本体部12内に滞留する。
ここで、捕集部材本体部の背面部12dが鉛直方向D2から斜めに傾いた方向へ向き、排水が流れ方向D3へ一方向に流れるので、通水部14いっぱいに毛髪等が広がりにくく、通水部14が閉塞されにくい。なお、図10(c)で示したヘアキャッチャー920は、排水が360°全ての方向から流入して略円錐状部922を下方へ通過していくため、通水部923の全てに毛髪等が付着して排水流路が閉塞することがあると考えられる。
また、排水が流入しなくなり、通水部14が乾燥してくると、図4に示すように、通水部14に付着した毛髪等のごみW1が捕集部材本体部12内で重力により落下する。
以上より、通水部14の目詰まりが抑止される。
捕集部材本体部12に滞留した毛髪等を除去する際には、排水桝83からカバー84を外し、把手16を手で持って捕集部材本体部12を取付部材20から外して、捕集部材本体部12内の毛髪等を捨てる操作をすることになる。捕集部材本体部の外縁部13から斜め上方へ突出した把手16は、排水桝83における水平方向の大きさの制限を受けにくいため、長くされている。従って、捕集部材本体部12を取り出し易く、捕集部材本体部12を裏返し易い。なお、図10(c)で示したヘアキャッチャー920は、取っ手926の水平方向D93の長さが短いため、ヘアキャッチャー920を取り出しにくく、ヘアキャッチャー920を裏返す操作をしにくい。
また、図10(b)で示した従来のヘアキャッチャー910は取っ手を横向きにしても毛髪等が落下しないが、本捕集部材10は、図6に示すように、手で把手16を横向きにして捕集部材本体部12の開口部12eを下に向けると捕集部材本体部12内の毛髪等が落下する。むろん、把手16が捕集部材本体部の外縁部13から該外縁部の外方向D1へ突出しているので、捕集部材本体部12に溜まった毛髪等が手に落下しない。従って、不快感無く毛髪等を捨てることができる。
以上より、本発明によると、排水トラップの捕集部材に溜まった毛髪等を不快感無く捨てることができるとともに、捕集部材のお手入れを容易にさせ、毛髪等を捨て易くすることが可能となる。
また、取付部材の側面部24に取り付けられた捕集部材本体部12に繋がるように傾斜部23が設けられているので、取付部材20に流入した排水が効率よく捕集部材本体部12の方へ導かれ、排水中の毛髪等がより効率よく捕集される。
さらに、捕集部材本体部12が外縁部13を鉛直方向から斜めに傾いた方向へ向けて取付部材の開口部25に取り付けられるので、取付部材20に対して捕集部材本体部12を着脱し易い。また、排水が流入しなくなると、捕集した毛髪等が捕集部材本体部12内で重力により落下する。従って、捕集部材本体部12の目詰まりを抑止することができる。
なお、排水トラップに設けられるヘアキャッチャーであって、
排水を通過させながら排水中の毛髪を捕集する捕集部材本体部と、該捕集部材本体部の外縁部から該外縁部の外方向へ突出した把手と、を有する捕集部材10と、
上から流入する排水を鉛直方向からずれた所定方向へ導くとともに、導かれた排水を通過させる位置で前記捕集部材本体部を着脱可能に取り付ける取付部材20とを備え、
前記捕集部材本体部の外縁部から前記把手を上方又は斜め上方へ突出させて前記捕集部材本体部が前記取付部材に取り付けられるようなヘアキャッチャーも、上述した作用、効果を奏する。また、汎用の締め付けフランジに取付部材を取り付け可能としておけば、種々の排水トラップに本ヘアキャッチャーを設けることができ、ヘアキャッチャーの従来品を本ヘアキャッチャーに交換することが容易となる。
(3)変形例:
本発明の排水トラップは、種々の変形例が考えられる。
上記捕集部材本体部は、天井部12a、側面部12b,12c、背面部12d及び底面部の各面に分けられる略かご状とされる以外にも、天井部、背面部及び底面部が全体として丸く曲げられた略かご状等とされてもよい。
また、上記捕集部材本体部は、全体に孔が形成され、全体が通水部とされてもよい。さらに、繊維や針金等を編んで形成した網で通水部を構成してもよい。むろん、捕集部材本体部の一部又は全体に形成したスリット等で通水部を構成してもよい。図5(b)に示す捕集部材110は、捕集部材本体部112の略全体にスリット114aを形成している。
同図(b)に示す捕集部材本体部112は、把手116の突出方向に沿った上側本体部112aと、該上側本体部の下縁部から「く」字状に折れ曲がって延出した下側本体部112bとを有する熊手状に形成されている。このような捕集部材本体部112であっても、取付部材(例えば側面部の開口部)に取り付けられて使用されると、排水中の毛髪等を捕集することができ、取付部材から捕集部材本体部112を外して把手116を横向きにして裏返すことにより、毛髪等を不快感無く容易に捨てることができる。
図7は、排水トラップの変形例において捕集部材10を取り付けた取付部材120の垂直断面を示している。本変形例の取付部材120は、捕集部材本体部12の外縁部13を鉛直方向D2へ向け外縁部13から把手16を上方へ突出させて捕集部材本体部12を着脱可能に取り付けている。取付部材120は、排水が導かれる所定の流れ方向D3にある側面部124の開口部125に捕集部材本体部12を着脱可能に取り付けるとともに、開口部125に取り付けられた捕集部材本体部12に繋がるように流れ方向D3に沿った誘導部123が設けられている。誘導部123は、上流側が流れ方向D3に沿って傾斜する一方、下流側が略水平とされている。
捕集部材本体部の外縁部13から上方へ把手16が突出していると、排水桝における水平方向の大きさの制限を受けずに把手12を長くすることができる。従って、毛髪等を不快感無く捨てることができるとともに、捕集部材のお手入れを容易にさせ、毛髪等を捨て易くすることが可能となる。
図8は、変形例に係る捕集部材210を上から見て示している。本捕集部材210の把手216は、捕集部材本体部212の外縁部213から該外縁部の外方向へ突出している。この把手216の裏面216aの形状は、円弧状とされている。すると、捕集部材本体部212の上に存在する取付部材の上で把手216の背後から傾斜部へ向かう排水に含まれる毛髪等が把手216に絡まないようにすることができる。
図9は、変形例に係る排水トラップ300の垂直断面を示している。本排水トラップ1は、捕集部材10、トラップ本体30、締め付けフランジ40とともに、捕集部材取付部320を一体化した封水筒360を備えている。封水筒360は、図1に示す封水筒50に相当する筒部350と、図1に示す取付部材20に相当する捕集部材取付部320とが一体化されて形成されている。捕集部材取付部320は、上から流入する排水を鉛直方向D2からずれた所定の流れ方向D3へ導くとともに、導かれた排水を通過させる位置L1で捕集部材本体部12を着脱可能に取り付ける。捕集部材取付部320は、下方へ凹んだ形状に形成され、上縁部近傍が締め付けフランジ円筒部41の内側に嵌合する略円筒状の被嵌合部326とされている。捕集部材取付部320と一体化された筒部350は、被嵌合部326が締め付けフランジ円筒部41と嵌合すると、トラップ本体30内の所定位置に固定される。
排水桝83から捕集部材取付部320に流入した排水は、鉛直方向からずれた流れ方向D3へ導かれ、捕集部材本体部12を通過して、筒部350内を流れる。捕集部材本体部12に滞留した毛髪等を除去する際には、捕集部材取付部320から捕集部材10を取り出し、図6で示したように長い把手16を横向きにして捕集部材本体部12を裏返す操作をすればよい。このように、本変形例でも、毛髪等を不快感無く捨てることができるとともに、捕集部材のお手入れを容易にさせ、毛髪等を捨て易くすることが可能となる
なお、捕集部材取付部内で導かれる排水の流れ方向を2方向以上設定する場合、それぞれの流れ方向へ導かれた排水を捕集部材本体部に通すように複数の捕集部材を捕集部材取付部に取り付けてもよい。
また、捕集部材取付部に形成される捕集部材本体部の取付部位は、上述した開口部25以外にも、切欠等でもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。
排水トラップの一例を示す垂直断面図。 締め付けフランジ、封水筒及び取付部材の上面を示す平面図。 捕集部材及び取付部材の外観を示す分解斜視図。 捕集部材を取り付けていない取付部材及び捕集部材を取り付けた取付部材の垂直断面図。 捕集部材本体部の外縁部の外方向を説明するための図。 捕集部材を取り出して捕集部材本体部を裏返した様子を示す側面図。 変形例において捕集部材を取り付けた取付部材の垂直断面図。 変形例に係る捕集部材を上から見て示す平面図。 排水トラップの変形例を示す垂直断面図。 排水トラップの従来例を示す垂直断面図。
符号の説明
1,300…排水トラップ、
10,110,210…捕集部材、
12…捕集部材本体部、13…外縁部、14…通水部、14a…孔、15…流路延長部、
16…把手、先端部16a、基部…16b、
20,120…取付部材(捕集部材取付部)、
22…流路形成部、23…傾斜部、23a…孔、23b…段差部、
24…側面部、25…開口部、
30…トラップ本体、40…締め付けフランジ、44…パッキン、
50,360…封水筒、
82…床材、83…排水桝、84…カバー、
320…捕集部材取付部、
D1…外縁部の外方向、D2…鉛直方向、D3…流れ方向、D4…突出方向、
L1…通過位置、

Claims (3)

  1. 鉛直方向に貫通した開口が封水面の上側に設けられる筒部と、
    排水を通過させながら排水中の毛髪を捕集する捕集部材本体部と、該捕集部材本体部の外縁部から該外縁部の外方向へ突出した把手と、を有する捕集部材と、
    前記筒部の内側に嵌合する被嵌合部を有し、この被嵌合部が前記筒部の内側に嵌合されているとき、上から流入する排水を鉛直方向からずれた所定方向へ導くとともに、導かれた排水を通過させる位置で前記捕集部材本体部を着脱可能に取り付ける捕集部材取付部とを備え、
    前記捕集部材本体部の外縁部から前記把手を上方又は斜め上方へ突出させて前記捕集部材本体部が前記捕集部材取付部に取り付けられることを特徴とする排水トラップ。
  2. 前記捕集部材取付部は、排水が導かれる前記所定方向となる側面部に前記捕集部材本体部を着脱可能に取り付けるとともに、該側面部に取り付けられた前記捕集部材本体部に繋がるように前記所定方向に沿って傾斜した傾斜部が設けられ、該傾斜部上で前記捕集部材本体部の方へ排水を導くことを特徴とする請求項1に記載の排水トラップ。
  3. 前記捕集部材取付部は、前記捕集部材本体部の外縁部を鉛直方向又は鉛直方向から斜めに傾いた方向へ向けて該捕集部材本体部を着脱可能に取り付けることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水トラップ。
JP2007223174A 2007-08-29 2007-08-29 排水トラップ Expired - Fee Related JP5052998B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007223174A JP5052998B2 (ja) 2007-08-29 2007-08-29 排水トラップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007223174A JP5052998B2 (ja) 2007-08-29 2007-08-29 排水トラップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009057690A JP2009057690A (ja) 2009-03-19
JP5052998B2 true JP5052998B2 (ja) 2012-10-17

Family

ID=40553689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007223174A Expired - Fee Related JP5052998B2 (ja) 2007-08-29 2007-08-29 排水トラップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5052998B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5948553B2 (ja) * 2010-07-28 2016-07-06 丸一株式会社 槽体と排水器との接続構造及び排水器の構造。
JP6871966B2 (ja) * 2019-04-12 2021-05-19 株式会社東栄工業 排水用トラップ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5491339U (ja) * 1977-12-07 1979-06-28
JP2876460B2 (ja) * 1994-10-31 1999-03-31 サンウエーブ工業株式会社 浴室ユニットの排水部構造
JP3728688B2 (ja) * 1998-07-17 2005-12-21 株式会社Inax 浴室の排水口の塵取り構造
JP4512888B2 (ja) * 2004-06-17 2010-07-28 パナソニック電工株式会社 浴室の排水装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009057690A (ja) 2009-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4750142B2 (ja) ヘアキャッチャー
JP2018053695A (ja) へアキャッチャー
JP5052998B2 (ja) 排水トラップ
JP4837684B2 (ja) ヘアキャッチャー
JP5703824B2 (ja) 排水トラップ
JP4894654B2 (ja) ごみ受け装置
JP4840267B2 (ja) ヘアキャッチャー
JP2006002423A (ja) 浴室の排水装置
JP6454841B2 (ja) 捕集部材を備えた排水口構造
JP6984810B2 (ja) 排水口メッシュ部材
JP4994210B2 (ja) 排水トラップ
JP2011169102A (ja) ヘアキャッチャー
JP2005171716A (ja) 排水口用目皿
JP2010084441A (ja) 塵流入防止用カバー
KR200484438Y1 (ko) 필터부를 구비한 벨모양 배수트랩
JP2007218021A (ja) 樋継手
JP2009185537A (ja) ヘアキャッチャー及びこのヘアキャッチャーを備えた浴室ユニット
JP2008019659A (ja) 排水口の網袋
KR100712963B1 (ko) 배수관용 소음 및 역유입 방지장치
JP7249495B2 (ja) 目皿部材を備えた排水継手
JP4840266B2 (ja) ヘアキャッチャー
KR101312665B1 (ko) 세면대용 배수트랩
JP2013087608A (ja) 竪樋排水部品
JP2010275718A (ja) 排水目皿
JP6191964B2 (ja) フィルター部材及びドレン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120724

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees