JP2014139393A - 洗面台排水口用ヘアキャッチャー - Google Patents

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Abstract

【課題】浴室の排水口よりも著しく小径な洗面台排水口においても、間単な取り付けで抜け毛等を渦状の塊状に捕捉し、また、コンタクトレンズや石鹸等の小塊のものも確実に捕捉でき、捕捉物の除去の簡単な作業で行い得る洗面台排水口用ヘアキャッチャーを提供する。
【解決手段】通水性を具備したカップ状の保水部3の上端縁全周にフランジ部4を設けている。フランジ部4の上面には平視が円弧状の整流板8を周方向に所定間隔を有して離隔配設している。
【選択図】図1

Description

本願発明は洗面台槽体の底部に開口した排水口の周縁部にフランジ部を載置し保水部を排水管上端部の中空部に配設して使用するものであって、洗面台の槽体に落下する等して排水と共に排水口へ流れ込もうとする抜け毛やコンタクトレンズや石鹸の小塊等を捕捉し、排水管の詰まりを防止するための洗面台排水口用ヘアキャッチャーに関する。
通常、洗面台の槽体底部に開口する排水口は、排水口金具を介して排水管と連通接続されている。詳しくは、排水口金具は防▲錆▼製金属よりなる上下両端方を開放した筒状体の上端縁に外側に張り出すフランジ部を設け、該フランジ部から下方へ数センチメートルの位置に於いては、金属棒を筒状体の内側面間に架け渡して十字に交差させ、交差させた金属棒を抜け毛等の掛止部としている。そして、排水口金具のフランジ部が槽体の底部と同一面上に配設されるように、槽体底部の排水口に排水金具の上端開口を嵌め込み、排水口金具の筒状体下端は排水管の上端と連通接続して洗面台に取り付けていた。上記洗面台槽体から排水と共に流下し、金属棒に引っ掛かった抜け毛等は、排水口から指を差し込むか、ピンセットを差し込んで摘み出して除去していた。
一般的に、洗面台には鏡がセットされており、洗面台の槽体にヘアセットの際に落下した抜け毛や手元から落下したコンタクトレンズ或は石鹸の小塊等が、槽体に流れ落ちた水と共に排水口を通過し、排水管の詰まる原因となっていた。近年、シャワー装置付洗面台が普及し、洗面台で洗髪をすることが一般的になっている。洗面台での洗髪により、多量の抜け毛が槽体に落下し、シャンプーの途中で度々排水口に流れ集まった抜け毛を除去しなければならず面倒であった。
洗面台槽体に落下した抜け毛等を捕捉するヘアキャッチャーとしては、特許文献1の図面中の図5に開示されているものが存在する。特許文献1に開示のヘアキャッチャーは、排水口に上下動により排水口を開閉する弁体を具備する構造の洗面台排水口用であって、周縁を立ち上がらせた皿状にした網目状部材よりなる捕集部の中心に、筒状ガイド部を立設している。弁軸を筒状ガイド部に挿通し、弁体を上昇させ排水口を開状態の際に、弁体と槽体との隙間から流れ込む排水中の抜け毛等を網目状の捕集部で捕捉しようとするものです。
特許文献1に開示のヘアキャッチャーは、槽体底部に開口した排水口に開閉弁体を具備した洗面台排水口用のヘアキャッチャーであって、捕捉した抜け毛等を除去するには、弁軸から弁体を取り外し、更に弁軸からヘアキャッチャーを取り外してヘアキャッチャーから抜け毛を除去しなければならず、手間を要するという問題点があった。又、特許文献1に開示のヘアキャッチャーのガイド部をなくし、捕集部の周縁立ち上がり部にフランジ部を設けると仮定し、弁体を具備しない槽体排水口に適用すると、槽体での水の流れに従い、フランジ部から捕集部底部へと流れ、捕集部には抜け毛が塊状に捕集されない。その結果、抜け毛等は捕集部やフランジ部と捕集部に亘り、アトランダムに付着し、除去作業に手間を要するという問題点があった。
排水口金具の上端内側面の内径と略同径の外径を有する環状枠体の中心から環状枠体の内周面に亘り放射状に棒体を架設した目皿の上面側中心には細長い棒体よりなる取っ手(摘み部分)を立設し、排水口金具の内側面に設けられた段差部に目皿の下面全周縁を載置して使用し、使用後は再利用することなく抜け毛等を除去した後に廃棄するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に開示の目皿は簡便な構造で排水口への装着が簡単であるという長所がある。しかし、目皿が中心より環状枠体に亘り棒体を放射状に架設した構造であるため、抜け毛が目皿上面にアトランダムに捕捉され、抜け毛を除去作業に手間を要し、目皿を排水口金具より引き上げる際に、周縁から抜け毛等が落下するおそれがあるという問題点があった。又、目皿の目が大きいため抜け毛が棒体間をすり抜けて流れ落ちたり、コンタクトレンズ等の長さがなく小さいものはそのまま目を通過して排水管へ流れ落ち満足な捕捉ができないという問題点があった。
又、本願発明者は、排水の流路を保水部の半径上を通らないようにして保水部に送り込むと、保水部で渦流となり、排水中の抜け毛等が塊状になって、除去しやすいことに着目して浴室排水口用のヘアキャッチャーを創案し、特願2012−254668として特許出願をした。特願2012−254668の出願発明は、浴室排水口用のヘアキャッチャーであり、内径の小径な洗面台排水口に適用することは困難である。
特開2010−53508号公報 特開2010−203219号公報
本願発明は、浴室の排水口よりも著しく小径な洗面台排水口においても、間単な取り付けで抜け毛等を渦状の塊状に捕捉し、また、コンタクトレンズや石鹸等の小塊のものも確実に捕捉でき、捕捉物の除去の簡単な作業で行い得る洗面台排水口用ヘアキャッチャーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本願発明のうち請求項1に記載の発明は、排水管と連通接続し洗面台の槽体底部に開口する排水口の口縁周縁に吊設することで前記排水管内に配設し、洗面台の槽体内の排水中に含まれる抜け毛等を捕捉し、水のみを排水管へ流下するための洗面台排水口用ヘアキャッチャーであって、上面を開放し、前記排水管の上端内側中空部に配設可能な大きさを有する有底中空状の保水部の上端縁に、外側方に張り出すフランジ部を連設し、該フランジ部の上面には、平視が円弧状の整流板を前記保水部の平視中心部を中心として同一周方向に同一彎曲面が向き、且つ同一羽根角をもって周方向に所定距離を有して離隔配設され、前記保水部の底面には排水孔が穿設され、前記槽体内の排水が前記整流板により整流化し、排水は前記保水部中心を中心とする半径上を通らないように進路が案内され保水部に渦流となって流れ込み、前記保水部にて排水中の抜け毛等を排水の渦流により塊状にするようにしたことを特徴とする。
本願発明のうち請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の整流板が、平視が劣弧の弧状に彎曲し、整流板の彎曲面凸状側面の長さ方向を2等分する位置を接点とし該接点を通る接線若しくは該接線と直交する仮想線が、平視保水部の中心を通過しないように、前記整流板の彎曲面凸状側面が外側方を、彎曲面凹状側面が内側方を向いてフランジ上面に配設されていることを特徴とする。
本願発明は、槽体にフランジ部を同一面上に取り付けた場合に槽体の上方から流れ落ち排水口へ流れ着いた乱流の水が、フランジ部上面に設けた整流板で整流され、整流板がガイド作用をなして水を保水部へ回転するように渦流を形成して流れ込み、抜け毛等が塊状に捕捉され、抜け毛等の除去作業が極めて簡便であるという効果がある。
本願発明は、フランジ部を排水口周縁に載置して保水部を排水管内側に配設するようにしているので、取り付け及び取り外し作業が簡単であるという効果がある。
洗面台排水口用ヘアキャッチャーの平面斜視図である。(実施例1) 洗面台排水口用ヘアキャッチャーの底面斜視図である。(実施例1) 洗面台排水口用ヘアキャッチャーの正面図である。(実施例1) 洗面台排水口用ヘアキャッチャーの平面図である。(実施例1) 図3のA−A線断面図である。(実施例1) 洗面台槽体底部の排水孔に設けた排水口金具に洗面台排水口用ヘアキャッチャーを取り付けた状態を示す側面説明図である。(実施例1)
フランジ部を設けることで、槽体の排水口周縁にフランジ部を掛止し保水部を排水口金具上端部内側中空部に吊り下げた状態で配設することを実現可能にした。フランジ部の上面に平視円弧状の整流板を設けることで、小径な排水口に取り付けるヘアキャッチャーの保水部に流れ込む排水が整流となってカーブ状に保水部へ流れ込み渦流を形成することで、排水中の抜け毛等を塊状に捕捉することを実現した
図1〜図6に基いて実施例1を説明する。洗面台排水口用ヘアキャッチャー1の材質は、防▲錆▼性、耐水性、耐薬品性を有していれば特に問わないが、洗面台の槽体の底部2への負荷を軽減するために合成樹脂を材料とし一体成型されていることが軽量の観点より好ましい。洗面台排水口用ヘアキャッチャー1は、上面を開放した椀状或はカップ状の保水部3の上端縁に外側方に張り出すフランジ部4を連続的に設けてなる。
保水部3は、網目に形成された平視が円形の底面5の全周縁から上方に立ち上がる周壁面6を連設している。底面5は、平視が円形である必要性はなく、平視が三角形や六角形等の多角形であってもよい。又、底面5は、網目部材を円形や多角形状に形成したものに限定せず、円形や多角形等の所望形状に形成された平板に多数の排水孔を穿説したものも本願発明に含まれる。
底面5の全周縁から上方に立ち上がる周壁面6は、上方になるに従い外傾し、漸次内径が拡開した擂鉢状に形成されている。周壁面6には、多数の通水孔7が穿設されている。実施例1では、通水孔7が縦長で横幅の狭い長溝を上下方向に2段を1組として、周方向に所定間隔を有して配設されているものを例に説明したが、通水孔7の形状は、微細孔であると、円形孔であると、四角形状孔であるとを問わない。通水孔7は、水を通過させる作用を有すればどのような形状であってもよい。
実施例1では、通水孔7として、周壁面6に縦長で横幅の狭小な長溝を穿設しているが、通水孔7が穿設されていない通水性を具備しない周壁面である場合も本願発明に含まれる。
周壁面6の上端全周縁から外方向に張り出すフランジ部4が一体的に連設されている。フランジ部4の上下面は平坦面に形成されている。
整流板8は、平視が劣弧の円弧状で、側視が長さ方向中央部が最も高くなる櫛形形状で、縦断面が下方から上方になるに従い漸次横幅が狭くなり頂部は尖鋭に形成されておらず丸みを有している。フランジ部4の上面には、多数の整流板8が周方向に所定間隔を有して離隔すると共に、整流板8の彎曲面凹状側面が同一周方向を向いて配設されている。つまり、整流板8の彎曲面凸状側面の長さ方向中央位置を接点とし、接点を通る仮想の接線9と、仮想の接線9と接点で直交する仮想線10の延長線は保水部3の平視中心を通らないように、各整流板8の彎曲面凸状側面は外側方を向き、彎曲面凹状側面は内側方を向き、且つ同一羽根角をもって周方向に所定距離を有して離隔配設されてフランジ部4の上面に配設されている。
底面5の上面中心には摘み棒11を立設している。又、底面5の下面には下方に延びる摘み棒12を設けている。
次に作用について説明する。図6に示すように、洗面台排水口用ヘアキャッチャー1は洗面台の槽体の底部2の排水口に嵌め込んだ排水口金具13を介して排水管(図示せず)と連通接続されている。詳しくは、排水口金具13の上端フランジ部131の上面にフランジ部4の下面が重合するように載置し、保水部3の周壁面6が排水口金具13の内側中空部に配設されて、洗面台排水口用ヘアキャッチャー1を洗面台の槽体の底部2の排水口に取り付けた排水口金具13に取り付ける。槽体の上方から落下した水は、槽体の底部2の排水口へと乱流となって進み、整流板8の彎曲面凹状側面と彎曲面凸状側面により整流化され、且つガイドされて保水部3へ渦流となって流れ込み、水に含まれる抜け毛等が保水部にて渦状の塊になる。摘み棒11を手で持って、洗面台排水口用ヘアキャッチャー1を排水口より持ち上げ、別の指で摘み棒12を持って摘み棒12を上方になるように逆さにして保水部3の内側の塊状の抜け毛等を落下除去する。摘み棒11から摘み棒12に持ち替えることで簡単に保水部で捕捉した塊状の抜け毛等を除去処分できる。
1 洗面台排水口用ヘアキャッチャー
2 底部
3 保水部
4 フランジ部
5 底面
6 周壁面
8 整流板
9 接線
10 仮想線

Claims (2)

  1. 排水管と連通接続し洗面台の槽体底部に開口する排水口の口縁周縁に吊設することで前記排水管内に配設し、洗面台の槽体内の排水中に含まれる抜け毛等を捕捉し、水のみを排水管へ流下するための洗面台排水口用ヘアキャッチャーであって、
    上面を開放し、前記排水管の上端内側中空部に配設可能な大きさを有する有底中空状の保水部の上端縁に、外側方に張り出すフランジ部を連設し、
    該フランジ部の上面には、平視が円弧状の整流板を前記保水部の平視中心部を中心として同一周方向に同一彎曲面が向き、且つ同一羽根角をもって周方向に所定距離を有して離隔配設され、
    前記保水部の底面には排水孔が穿設され、
    前記槽体内の排水が前記整流板により整流化し、排水は前記保水部中心を中心とする半径上を通らないように進路が案内され保水部に渦流となって流れ込み、前記保水部にて排水中の抜け毛等を排水の渦流により塊状にするようにしたことを特徴とする洗面台排水口用ヘアキャッチャー。
  2. 上記整流板が平視が劣弧の弧状に彎曲し、整流板の彎曲面凸状側面の長さ方向を2等分する位置を接点とし該接点を通る接線若しくは該接線と直交する仮想線が、平視保水部の中心を通過しないように、前記整流板の彎曲面凸状側面が外側方を、彎曲面凹状側面が内側方を向いてフランジ上面に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の洗面台排水口用ヘアキャッチャー。
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