JP2015145563A - 捕集部材を備えた排水口構造 - Google Patents
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Abstract
Description
特に近年では、捕集部材内に設けた捕集部に毛髪・塵芥などが集中して堆積するように、捕集部材に非通水構造とした壁面や立壁部等からなるガイド構造を設け、清掃性の向上を図る構成とした排水口の捕集構造が増加している。
以下に、捕集部材を備えた排水口構造の従来例を説明する。
浴室の床面は、浴室の使用者が身体を洗うなどする、いわゆる洗い場の床面であって、若干の勾配を設け、勾配により床面のもっとも低くなる位置に窪み部分を形成し、更にこの窪み部分に後述する排水トラップを取り付けてなる。
排水トラップは、浴室の床面の窪み部分に取り付け固定される部材であって、上方に円形形状の開口である排水口を設け、この排水口から流入した排水を、床下空間の配管を介して下水側に排出するように構成されてなる。また、排水トラップの内部の流路上に、排水の溜まり部分である封水を形成する封水部を備えてなり、この封水部によって、排水トラップ内の排水の流路の一部が常に満水状態となって、下水側から屋内側に臭気や害虫類が逆流することを防止してなる。
捕集部材は、排水中の毛髪等の塵芥を捕集する部材であって、排水口に配置される。
捕集部材について詳述すると、円弧形状を成す枠部と、枠部内に形成された、凹状を成すと共に、その全体に排水用の排水穴を複数備える捕集部と、枠部から外側方向に延出されて形成された取っ手部と、から構成される。
浴室の使用者が身体などを洗うなどして、浴室の床面上に排水が生じると、排水は浴室の床面上を通過し、窪み部分から排水口側に流れてゆく。
捕集部材上に流れ込んだ排水は、枠部を超えて捕集部内に流入し、そのまま捕集部の排水穴から排水口を通過し、排水トラップ、床下配管を介して下水側に排出される。
捕集部材には取っ手部が設けられてなり、清掃の際はこの取っ手部を把持して排水口から捕集部材を取り出し、捕集部内の塵芥を廃棄すれば良いため、清掃の際には、塵芥の取り出しが極めて容易になる。
浴室の床面は、浴室の使用者が身体を洗うなどする、いわゆる洗い場の床面であって、若干の勾配を設け、勾配により床面のもっとも低くなる位置に窪み部分を形成し、更にこの窪み部分に後述する排水トラップを取り付けてなる。
排水トラップは、浴室の床面の窪み部分に取り付け固定される部材であって、上方に円形形状の開口である排水口を設け、この排水口から流入した排水を、床下空間の配管を介して下水側に排出するように構成されてなる。また、排水トラップの内部の流路上に、排水の溜まり部分である封水を形成する封水部を備えてなり、この封水部によって、排水トラップ内の排水の流路の一部が常に満水状態となって、下水側から屋内側に臭気や害虫類が逆流することを防止してなる。
捕集部材は、排水中の毛髪等の塵芥を捕集する部材であって、排水口に配置される。
捕集部材について詳述すると、凹状を成すと共に、その底面に排水用の排水穴を複数備える捕集部と、捕集部の上縁から略水平方向に周縁に沿って連続して突出する鍔部と、鍔部上面に垂立された立壁部から構成される。
鍔部は、その外縁から捕集部に向かって開口の無い壁面部分によって構成される排水導入部と、捕集部をオーバーフローした排水を排出するための排水穴群からなる流出部とを備え、立壁部は捕集部材の外側から捕集部へ向かう排水が、排水導入部に沿って流れ、流出部を通過し難いように排水の流れを誘導・形成する。
即ち、鍔部外縁から捕集部に向かって排水の流路を形成する開口の無い壁面からなる排水導入部と、排水の流れ方向を制限して排水導入部に沿う方向への流れを誘導・形成する立壁部とで、ガイド構造を形成する。
また、排水導入部は、鍔部の外縁部から、平面視捕集部の接線方向に向かって捕集部に合流するように形成されてなる。このため、ガイド構造に沿って流れる排水は、捕集部の接線方向から捕集部に流入する。
浴室の使用者が身体などを洗うなどして、浴室の床面上に排水が生じると、排水は浴室の床面上を通過し、窪み部分から排水口側に流れてゆく。
捕集部材上に流れ込んだ排水は、排水導入部と立壁部からなるガイド構造によって、鍔部の外縁から排水導入部上のみを通過して捕集部へ向かうように流れが形成され、そのまま捕集部の排水穴から排水口を通過し、排水トラップ、床下配管を介して下水側に排出される。
ガイド構造に沿って排水が流れることで、排水は捕集部の接線方向から流入するため、捕集部内では渦が巻くように排水の流れが形成される。結果、排水中の塵芥は、捕集部の内部、特に渦の中心部分にまとまるようにして捕集され、清掃の際には、塵芥の取り出しが極めて容易になる。
また、排水の量が大量で、捕集部内に流れ込んだ排水が捕集部をオーバーフローした場合、排水は鍔部上の流出部から排水口内に排出され、大量排水時に迅速な排出が可能となるように構成されている。
上記した従来例において、排水口に捕集部材を配置した際、清掃の為に排水口から捕集部材を取り出す構成としたことから、着脱を容易に行う為に、排水口内周面と捕集部材外周面との間に遊びとして若干の隙間部分を設けて形成してなる。
第一の従来例のように、特に捕集部材の排水の流れを管理することのない構成であれば、このような隙間部分が存在しても特に問題は無い。
しかしながら、第二の従来例のように、ガイド構造を備え、排水の流れを管理する構造とした排水口の捕集構造の場合、このように隙間部分を設けると、排水の流れに影響を生じる場合がある。
詳述すると、ガイド構造によって構成される排水の流れ方は、窪み部分の底面から、鍔部の外縁を超えて、排水導入部を通過し、捕集部に接線方向から流入して捕集部内で渦を形成し、清掃性の向上を果たす。
しかしながら、前述の隙間部分に沿って排水が流れる場合、その隙間が狭いために、通過する排水の流速は極めて速くなる(例えば、隙間部分とその上方の部分とで、排水の流路の断面積が1:3の割合であれば、排水の速さは、隙間部分の方が、上方の部分の3倍となる)。
この隙間部分を通過する排水の一部が、窪み部分の底面から鍔部の外縁を超えて排水導入部に排水が流れ込む際に、排水の流れに干渉して排水の流れを乱す。
もちろん、この乱れは例えば逆流を生じて捕集部の塵芥が窪み部分に流出する、といった排水の流れ方を大きく変えるものではないが、しかし、上記したような、清掃性を向上させるために設けたガイド構造の好適な流れを乱し、捕集部での渦の形成を妨げて、捕集部で塵芥がまとまることを不可能にする、といった問題があった。
本発明は上記問題点に鑑み発明されたものであって、捕集部材を備えた排水口構造において、捕集部材に、排水の流れを誘導・形成するガイド構造を備えた場合に、ガイド構造による排水の流れが、排水口と捕集部材との隙間部分を通過する排水によって乱されることが無いようにすることによって、捕集部材の清掃性の向上を図るものである。
該排水口1に備えられる捕集部材2と、からなる捕集部材を備えた排水口構造であって、
捕集部材2を、
塵芥等を捕集すると共に、排水を通過させる捕集部3と、
該捕集部3へ排水の流れを誘導するガイド構造と、から構成し、
ガイド構造による排水の流れを安定させるために、捕集部材2と排水口1の隙間を閉じる閉塞構造を備えたことを特徴とする、捕集部材2を備えた排水口構造である。
である。
請求項2、請求項3に記載の本発明では、閉塞構造の具体的な構造を明確にすることができた。
請求項4に記載の本発明では、閉塞構造によって、槽体の底面や床面等の上面と閉塞構造との間に段差などができ、槽体の底面や床面等の上面に残り水が生じる場合に、溝や切り欠き部等からなる水抜け構造を設けたことで残り水を無くし、排水を完了させることができる。
請求項5に記載の本発明では、捕集部材を排水口に着脱自在に固定するロック機構を設けてなる。捕集部材が排水口に対して固定されておらず、移動可能に構成されていると、隙間部分Sの形状も変化することとなり、閉塞構造が充分に機能しなくなる場合がある。また、閉塞構造によって隙間部分Sを閉じても、捕集部材の移動によりガイド構造による排水の流れが適正に行われなくなる場合がある。そのため、本発明のように、排水口に対して捕集部材を固定する構造を採用すると好適である。
尚、以下の実施例において、捕集部材2及び捕集部3の「塵芥を捕集する」という記載について、これは必ずしも排水中の全ての塵芥を捕集する、ということを意味するものではなく、ある程度の大きさの塵芥を、排水からある程度の割合で捕集し排水から取り除くことができている、という意味である。
図1乃至図8に示した本発明の実施例による捕集部材2を備えた排水口構造は、以下に記載した浴室の床面Bと、該床面に設けた排水口1、及び排水口1に配置される捕集部材2等の部材から構成されてなる。尚、排水トラップの各部材また捕集部材2は、ABSやポリエチレン等の樹脂素材により構成されてなり、ある程度、例えば嵌合接続を行うのに必要な程度は弾性を備えてなる。
浴室の床面Bは、浴室の使用者が身体を洗うなどする、いわゆる洗い場の床面であって、若干の勾配を設け、勾配により床面のもっとも低くなる位置に窪み部分B1を形成してなる。更にこの窪み部分B1に後述する排水トラップを取り付ける取付孔B2を設けてなる。また、この取付孔B2の周縁には、後述する排水トラップのフランジ部材13のフランジ部13aを収納する段押し部が形成されてなる。
排水トラップは、浴室の床面Bの窪み部分B1に取り付け固定される部材であって、以下に記載するトラップ本体12、フランジ部材13、及び防臭筒14から構成されてなる。
トラップ本体12は、有底円筒状の部材であって、その上方の開口には雌ネジを、側面部には排出口12aを、内部に封水椀部12bを、それぞれ設けてなる。
フランジ部材13は、略円筒形状を成す部材であって、その内周部分に排水口1を形成すると共に、その側面上縁に、円周に沿って連続して突出した突条部分であるフランジ部13aを備えてなり、またフランジ部13aの下方には、トラップ本体12の雌ネジと螺合する雄ネジを備えてなる。また排水口1の内部には、捕集部材2を固定するロック機構の一部としての凸部13bを備えてなる。
防臭筒14は略円筒形状を成す部材であって、施工完了時、上端部分は排水口1に着脱自在且つ水密的に取り付けられ、下端部分は封水椀部12b内に排水の通過が可能となるように配置される。
捕集部材2は、排水中の毛髪等の塵芥を捕集する、排水口1に着脱自在に配置・固定される部材である。
捕集部材2について詳述すると、平面視円形形状であって、以下に記載する、凹形状部5、嵌合溝部6、及び閉塞部として機能する覆い部4、より形成される。
凹形状部5は、平面視排水口1の内径とほぼ同じであって、若干小径となる外径を有する円形形状、側面視外縁部分から中央に向かって下り勾配を形成し、中央が最下端となる凹形状(又は半円形形状)を形成してなり、その内部に、以下に記載する排水誘導部7、立壁部8、捕集部3をそれぞれ備えてなる。
立壁部8は、凹形状部5の底面から、凹形状部5の上端を10ミリメートル程度超える高さまで立ち上がる、平面視凹形状部5の中心を中心軸とする二回転対称形状体を成す壁面部分である。
詳述すると、立壁部8は、凹形状部5の外側面に沿って形成される平面視円弧形状の垂立壁からなる外壁面部8aと、平面視捕集部3の外縁の円弧部分及びこの円弧部分に正接するようにして凹形状部5の外縁まで延出される渦形成壁部8bと、円弧部分の端部から外壁面部8aの端部を滑らかに繋ぐ導入壁部8cと、からなり、その上面は略水平な天板部8dにて覆われてなる。
立壁部8の内、側面を形成する外壁面部8a、渦形成壁部8b、及び導入壁部8cには排水を行う為の開口は存在しないが、上面に設けられた天板部8dはオーバーフロー排水を処理する為のオーバーフロー排水穴11bが複数設けられてなる。
また、立壁部8の外壁面部8a上方には、捕集部材2の回転ロックの嵌合/嵌合解除の為の回転操作を容易にするため、凹凸からなる滑り止め部9を設けてなる。
捕集部3は、凹形状部5分の中央部分に形成される、平面視略円形形状の部分であって、凹形状の中心部分(側面視における最下端部分)を中心として同心円形状と放射状形状を組み合わせた突条リブ10を上面に設けてなり、この突条リブ10の間に、排水用の排水穴11aを複数備えてなる。
排水誘導部7は、凹形状部5の外縁から捕集部3へ向かって形成され、窪み部分B1から排水口1に向かって流れる排水を、凹形状部5の外縁から捕集部3へ向かって通過させる排水の誘導路であって、二つある立壁部8の内の、一方の立壁部8の導入壁部8cと、他方の立壁部8の渦形成壁部8b(特に接線を成す直線部分)との間に配置され、排水用に排水穴11aよりも小径且つ数量も少数の排水小穴11cを備えるが、ほぼ全ての排水をそのまま通過させる溝状の部分を形成する。
嵌合溝部6は、凹形状部5の外縁部分側面に形成される溝形状部分であって、排水口1の凸部13bを嵌合させ、嵌合溝部6の形状に沿って捕集部材2を回転させることで、排水口1に捕集部材2を嵌合固定させることができる。詳述すると、嵌合溝部6は下方に開放部分を設け、この開放部分から捕集部材2の周縁に沿って延出されてなり、この水平部分上に凸部13bと嵌合させるための突起6aを設けてなる。
また、嵌合溝部6上であって、突起6aの周囲か、溝部の水平方向の端部までの部分に対して、嵌合溝部6の外側から内側に貫通する弾性穴部6bを設けてなる。この弾性穴部6bによって、突起6a部周縁は弾性を増し、嵌合固定また着脱を容易にする。また、後述する覆い部4の切り欠き部4aからの水の一部は、この弾性穴部6bを通過する場合もある。
覆い部4は、凹形状部5分の外周縁部分に、周縁に沿って形成されたリブからなる鍔状部分であって、外周に向かう程、上面が下方に向かう下り勾配となるよう成形され、施工完了時(排水口1に捕集部材2が嵌合固定された時)、排水口1内周面と嵌合溝部6の間の隙間、即ち排水口1と捕集部材2との間に生じる隙間部分Sを上方から覆い、隙間部分Sを閉塞するように配置されてなる。
また、該覆い部4の、排水誘導部7と合致する位置に、水抜き部としての切り欠き部4aを備えてなる。
切り欠き部4aは覆い部4の外縁から、排水口1に捕集部材2を取り付けた際に捕集部材2と排水口1の間の隙間部分Sまで達するように設けられた切り欠き溝であって、施工完了時、この切り欠き部4aの部分のみ、捕集部材2と排水口1の間の隙間部分Sが開放される。このため、排水時浴槽の底面や床面上の残り水の水位が、覆い部4上面より低い水位となった際、この切り欠き部4aから捕集部材2と排水口1の間の隙間部分Sを通過し、排水口1内に排出される。
まず浴室の取付孔B2に、フランジ部材13を挿通し、フランジ部13aの下面が、取付孔B2の上面に当接するように配置する。
次に、トラップ本体12の排出口12aを床下配管に接続した上で、トラップ本体12の雌ネジとフランジ部材13の雄ネジを螺合させ、フランジ部13a下面とトラップ本体12上面とで取付孔B2周縁を挟持するようにして固定する。
次に、防臭筒14を排水口1に挿通し、防臭筒14の上端部分を排水口1に水密的に接続する。
次に、排水トラップの排水口1に、捕集部材2と接続固定する。
この場合は、嵌合溝部6の下方の開放部分に、排水口1の凸部13bを合致させ、捕集部材2を降下させて排水口1周縁に覆い部4下面が当接した後に嵌合溝部6に沿って捕集部材2を回転させる。嵌合溝部6上の突起6aを凸部13bが乗り越えることで、排水口1に捕集部材2が嵌合固定される。即ち、捕集部材2の嵌合溝部6と、排水口1の凸部13bと組み合わせることで、捕集部材2を排水口1に固定するロック機構として機能する。この捕集部材2の回転操作の際には、滑り止め部9を保持して作業を行うことで、回転させる作業が極めて容易になる。
以上のようにして、排水トラップ及び捕集部材2は、浴室に取り付け施工される。
この時の主な排水の流れは以下のようになる。
窪み部分B1から排水口1に向かう流れの内、捕集部材2の排水誘導部7以外の部分、即ち、捕集部材2の立壁部8の外壁面部8aから排水口1に向かう流れは、立壁部8の外壁面部8aによってその流れを変えられ、立壁部8の外壁面部8aに沿って二か所ある排水誘導部7のいずれかに向かう流れとなる。
窪み部分B1から排水口1に向かう流れの内、捕集部材2の排水誘導部7から排水口1に向かう流れ、又は立壁部8の外壁面部8aに沿って流れた後、排水誘導部7から排水口1に向かう流れは、排水誘導部7の外縁から、排水誘導部7上を通過し、捕集部3に到達する。尚、排水誘導部7の両側面は、立壁部8の導入壁部8c又は渦形成壁部8bが設けられてなり、排水がこの壁面を超えることは無いため、排水は排水誘導部7の形状に沿って流れる。捕集部3に流れ込んだ排水は、平面視円形形状、側面視凹形状を成す捕集部3に対して、平面視の円形の接線方向から排水導入部の排水が流れ込むことで、捕集部3内で排水が渦を巻き、排水中の毛髪等の塵芥は排水の流れに沿ってまとまってゆく。排水の一部は排水誘導部7上の排水小穴11cより排出されるが、大部分は捕集部3上の排水穴11aより排出される。最終的に、排水が完了した時点で、排水中の毛髪等の塵芥は、捕集部3上に設けられた突条リブ10上に、一塊となった状態で捕集されて、捕集部材2での排水が完了する。
突条リブ10が無い場合、塵芥は捕集部材2の上側の面に貼りつくようにして捕集される為、取り出すのに困難となるが、本実施例では、上記のように、塵芥は突条リブ10の線の上に留まり、面に貼りつくようには捕集されていない為、取り出すことは極めて容易である。
上記のように、本実施例では、排水誘導部7と立壁部8各部によって、捕集部3への排水の流れを捕集部3の平面視接線方向に向かう流れに誘導してなる。即ち、本実施例では、排水誘導部7と立壁部8とが、捕集部3へ排水の流れを誘導するガイド構造として機能する。
その後、排水口1から取り出した捕集部材2を天地反転させると、捕集部3上の塵芥が簡単に落下し、清掃を容易に行うことができる。
これは、塵芥は突条リブ10上にて捕集されたため、塵芥と捕集部材2とは線接触であり、面接触による貼りつきが無く、捕集部材2から塵芥を容易に取り出すことができるからである。
更に、必要であれば、防臭筒14をトラップ本体12から取り外し、排水トラップの内部や部材を取り外し、清掃を容易に行うことができる。
取り外した各部材は、施工時と同じ要領にて取り付けを行うことができる。
例えば、上記実施例では、本発明の排水口1の捕集構造を、浴室の床面Bに設けた排水口1に採用して構成してなるが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、洗面台や浴槽、洗濯機用防水パンの槽体や床面の排水口1に採用しても構わない。
また、閉塞構造を、捕集部材2とは別構造、または排水口1側に設ける構造としても良い。
また、上記実施例では、水抜き部を、閉塞構造である覆い部4に設けた切り欠き部4a、として構成しているが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、覆い部4の下面に通水用の溝を設けるなど、槽体底面や床面上の若干の残り水を、排水口1に排出できる構造であれば、どのような構造でも構わない。
3 捕集部 4 覆い部
4a 切り欠き部 5 凹形状部
6 嵌合溝部 6a 突起
6b 弾性穴部 7 排水誘導部
8 立壁部 8a 外壁面部分
8b 渦形成壁部 8c 導入壁部
8d 天板部 9 滑り止め部
10 突条リブ 11a 排水穴
11b オーバーフロー排水穴 11c 排水小穴
12 トラップ本体 12a 排出口
12b 封水椀部 13 フランジ部材
13a フランジ部 13b 凸部
14 防臭筒 B 浴室の床面
B1 窪み部分 B2 取付孔
S 排水口と捕集部材の隙間部分
Claims (5)
- 槽体の底面や床面等に設けられた排水口1と、
該排水口1に備えられる捕集部材2と、からなる捕集部材を備えた排水口構造であって、
捕集部材2を、
塵芥等を捕集すると共に、排水を通過させる捕集部3と、
該捕集部3へ排水の流れを誘導するガイド構造と、から構成し、
ガイド構造による排水の流れを安定させるために、捕集部材2と排水口1の隙間を閉じる閉塞構造を備えたことを特徴とする、捕集部材2を備えた排水口構造。 - 上記閉塞構造が、捕集部材2と排水口1の隙間を覆う覆い部4であることを特徴とする、請求項1に記載の捕集部材2を備えた排水口構造。
- 上記閉塞構造を捕集部材2に備えたことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の捕集部材2を備えた排水口構造。
- 上記閉塞構造の少なくとも一部に、槽体の底面や床面等の表側から閉塞機構を通過して排水口1に連通する水抜き構造を設けたことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の捕集部材2を備えた排水口構造。
- 捕集部材2を排水口1に着脱自在に固定するロック機構を備えたことを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の捕集部材2を備えた排水口構造。
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