JP2013155470A - 繊維用精練剤及び非イオン界面活性剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】高アルカリ条件下においても、優れた浸透性及び乳化性を有し、優れた精練性を発揮する繊維用精練剤を提供すること。
【解決手段】下記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤を含有する繊維用精練剤。
−O−(PO)−[(EO)/(PO)]−(EO)−H (1)
[式(1)中、Rは炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基を示し、POはプロピレンオキシ基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、−[(EO)/(PO)]−はEOとPOとのランダム付加構造を示し、a、b、c及びdはそれぞれ各EO又は各POの平均付加モル数を示し、aは1〜3であり、bは1〜7であり、cは0.5〜2であり、dは2〜10である。]
【選択図】なし

Description

本発明は、繊維用精練剤及び非イオン界面活性剤に関する。
植物繊維等の天然繊維には樹脂、ロウ分等の成分が、また、繊維から製織した織布にはでんぷん系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂及びパラフィンワックス等の糊剤由来の成分が夾雑物として存在している。これらの夾雑物を除去する為の精練処理が天然繊維又は織布(以下、繊維等という)に施される。精練処理での夾雑物の除去が不十分であると、繊維等の染色又は仕上げムラにつながり、製品の品質の低下等を招くため、精練処理にて夾雑物を繊維等から除去することは大変重要である。
精練処理の方法には、精練処理機に繊維等を供給する方式によって、大きく分けてバッチ方式と連続方式とがある。どちらの方式においても、主に、以下の工程を順に経て精練処理が行われる。すなわち、処理槽(特に連続方式ではサチュレーターと呼ばれる)にて精練剤、キレート剤等を含有するアルカリ性水溶液(以下、処理液という)に繊維等を浸漬させる工程、絞りローラーにて余分な処理液を繊維等から絞り取る工程、スチーマーボックス等にて処理液を繊維等に付着した夾雑物に作用させる工程、湯洗槽又は水洗槽にて処理液と共に夾雑物を繊維等から除去する工程である。
上記精練剤は、従来から、主として非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、又はこれらの混合物が用いられている。また、上記処理液のアルカリ濃度は、処理対象の繊維等の種類又は夾雑物の付着量によって適宜調節される。夾雑物の付着量が特に多い場合は、例えば水酸化ナトリウム濃度が20g/L以上の高アルカリ濃度の処理液が用いられる場合もある。しかしながら、このような高アルカリ濃度である条件(高アルカリ条件)においては、精練剤が処理液から分離してしまい、均一に精練処理がされなかったり、精練性が不十分となったりする場合があった。そこで、高アルカリ条件下においても分離しないような耐アルカリ性を有する精練剤が求められていた。
上記問題を解決するために、例えば以下のような精練剤が開示されている。特許文献1には、特定のアルコールにエチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドをランダム付加させた後、エチレンオキサイドを付加させた非イオン界面活性剤とアニオン界面活性剤とからなる精練剤組成物が開示されている。特許文献2には、特定のアルコールにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、エチレンオキサイドをこの順にブロック付加させた非イオン界面活性剤を含有する繊維用精練剤組成物が開示されている。また、特許文献3には、特定のアルコールに炭素数3及び/又は4のアルキレンオキサイドを付加させた後、エチレンオキサイドをブロック付加させた非イオン界面活性剤が開示されており、洗浄剤(繊維精練剤)として使用できることが記載されている。
特開平8−60532号公報 特開平11−131091号公報 特開2005−47871号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載の精練剤等は、高アルカリ条件下において、精練剤等の分離は抑えられていたものの、以下の問題があった。すなわち、特許文献1に記載の精練剤は、高アルカリ条件下において、精練処理の対象の繊維等に処理液を浸透させる性能(浸透性)及び繊維等から除去した夾雑物を乳化させる性能(乳化性)が不十分であり、精練性は未だ不十分であった。浸透性が不十分であると、処理液が夾雑物に十分に作用せず、繊維等からの夾雑物の除去が不十分となる傾向がある。乳化性が不十分であると、湯洗槽又は水洗槽にて、一旦除去した夾雑物が再び繊維等に付着する傾向がある。また、特許文献2に記載の精練剤は、高アルカリ条件下において浸透性は十分であるものの乳化性が不十分であり、精練性は未だ不十分であった。特許文献3に記載の洗浄剤は、高アルカリ条件下において乳化性は十分であるものの浸透性が不十分であり、精練性は未だ不十分であった。
そこで、高アルカリ条件下においても、優れた浸透性及び乳化性を有し、優れた精練性を発揮する精練剤が望まれていた。
また、上述のようなアルコールにエチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加重合して得られる非イオン界面活性剤は、繊維用精練剤だけでなく、例えば、各種洗浄剤、乳化剤、乳化重合用乳化剤、分散剤、可溶化剤、湿潤・浸透剤及び消泡剤にも使用されている。これらが使用される条件は種々に渡り、そのような条件の一つに例えば、pHが挙げられる。上述のような非イオン界面活性剤は、その構造等により、乳化性や浸透性等の性能を発揮できるpHが限定されることが多い。
そこで、例えば、中性付近からアルカリ性までの広いpH範囲で乳化性や浸透性等の性能を発揮できる非イオン界面活性剤が望まれていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、高アルカリ条件下においても、優れた浸透性及び乳化性を有し、優れた精練性を発揮する繊維用精練剤を提供することを目的とする。
また、本発明は、広いpH範囲において、優れた浸透性及び乳化性を発揮する非イオン界面活性剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の非イオン界面活性剤を含有することによって、高アルカリ条件下であっても、優れた浸透性及び乳化性を有し、優れた精練性を発揮する繊維用精練剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤を含有する繊維用精練剤を提供する。
−O−(PO)−[(EO)/(PO)]−(EO)−H (1)
[式(1)中、Rは炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基を示し、POはプロピレンオキシ基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、−[(EO)/(PO)]−はEOとPOとのランダム付加構造を示し、a、b、c及びdはそれぞれ各EO又は各POの平均付加モル数を示し、aは1〜3であり、bは1〜7であり、cは0.5〜2であり、dは2〜10である。]
上記繊維用精練剤は、アニオン界面活性剤及び/又は一般式(1)で表される非イオン界面活性剤以外の第2の非イオン界面活性剤を更に含有し、上記第2の非イオン界面活性剤は下記一般式(2)で表される非イオン界面活性剤、下記一般式(3−1)で表される非イオン界面活性剤及び下記一般式(3−2)で表される非イオン界面活性剤からなる群から選ばれる1種又は2種以上の非イオン界面活性剤であること好ましい。アニオン界面活性剤及び/又は第2の非イオン界面活性剤を更に含有することで、更に優れた乳化性を有し、更に優れた精練性を発揮する繊維用精練剤が得られる。
−O−Q −H (2)
[式(2)中、Rは炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基を示し、Qは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を示し、eはアルキレンオキシ基の平均付加モル数を示し、eは10〜35であり、複数のQは、それぞれ同一であっても、異なってもよい。]
Figure 2013155470

[式(3−1)中、Rは炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基を示し、Q及びQはそれぞれ炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を示し、x及びyはそれぞれアルキレンオキシ基の平均付加モル数を示し、(x+y)は2〜20であり、複数のQ及びQは、それぞれ同一であっても、異なってもよい。]
−NR−Q −H (3−2)
[式(3−2)中、Rは炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基を示し、Rは水素原子又は炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基を示し、Qは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を示し、zはアルキレンオキシ基の平均付加モル数を示し、zは2〜20であり、複数のQは、それぞれ同一であっても、異なってもよい。]
また、本発明は、上記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤を提供する。上記一般式(1)で表される構造を有することによって、広いpH範囲において、優れた浸透性及び乳化性を発揮する。
本発明によれば、高アルカリ条件下においても、優れた浸透性及び乳化性を有し、優れた精練性を発揮する繊維用精練剤を提供することが可能になる。
本発明によれば、広いpH範囲において、優れた浸透性及び乳化性を発揮する非イオン界面活性剤を提供することが可能になる。
本実施形態に係る繊維用精練剤は、下記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤(以下、(A)成分という場合がある)を含有する。(A)成分は、単一の化合物であってもよいし、2以上の化合物の混合物であってもよい。
−O−(PO)−[(EO)/(PO)]−(EO)−H (1)
式(1)中、Rは、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、飽和であっても不飽和であってもよい炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基を示す。精練性がより優れるという観点から、Rは直鎖状の飽和脂肪族炭化水素基であることが好ましく、さらに、炭素数10〜16の直鎖状の飽和脂肪族炭化水素基であることが好ましい。
式(1)中、POはプロピレンオキシ基を示し、EOはエチレンオキシ基を示す。−[(EO)/(PO)]−はEOとPOとのランダム付加構造を示す。a、b、c及びdはそれぞれ各EO又は各POの平均付加モル数を示す。
POのブロック付加構造部分の平均付加モル数aは1〜3である。aが1未満の場合、乳化性が低下する可能性があり、aが3を越える場合、浸透性が低下する可能性がある。浸透性及び乳化性がより優れるという観点から、aは1.2〜2.8であることが好ましく、1.5〜2.5であることがより好ましい。
EO及びPOのランダム付加構造部分におけるEOの平均付加モル数bは1〜7である。bが1未満の場合、浸透性が低下する可能性があり、bが7を越える場合、精練性が低下する可能性がある。浸透性がより優れるという観点から、bは2〜7であることが好ましく、3〜6であることがより好ましい。
EO及びPOのランダム付加構造部分におけるPOの平均付加モル数cは0.5〜2である。cが0.5未満の場合、乳化性が低下する可能性があり、cが2を超える場合、浸透性が低下する可能性がある。乳化性及び浸透性がより優れるという観点から、cは1〜1.5であることが好ましい。
EOのブロック付加構造部分の平均付加モル数dは2〜10である。dが2未満の場合及び10を超える場合、浸透性及び乳化性が低下する可能性がある。浸透性及び乳化性がより優れるという観点から、dは2〜9であることが好ましく、2.5〜8であることがより好ましい。
上記式(1)で表される非イオン界面活性剤は、上記式(1)の脂肪族炭化水素基(R)の由来となる高級アルコール(R−OH)に、プロピレンオキサイドをブロック付加し、次いで、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドをランダム付加し、その後エチレンオキサイドをブロック付加して製造することができる。そのような高級アルコールとしては、直鎖状又は分岐鎖状であり、飽和又は不飽和である、炭素数8〜18の一級、二級及び三級アルコール等が挙げられる。
上記高級アルコールとしては、例えば、ヤシ油、パーム核油及び牛脂等の天然油脂由来のアルコール、並びに、石油由来の合成アルコールが挙げられ、炭素数が同じであるアルコールのみからなるものであっても、炭素数が異なる複数のアルコールの混合物であってもよい。
市販されている天然油脂由来のアルコールとしては、例えば、新日本理化(株)社製のコノール1275(製品名)及び花王(株)社製のカルコール1098、カルコール2098(共に、製品名)が挙げられる。市販されている石油由来の合成飽和一級アルコールとしては、例えば、三菱油化(株)社製のドバノール45(製品名)、シェルケミカルズ(株)社製のネオドール23(製品名)及び協和発酵ケミカル(株)社製のトリデカノール(製品名)が挙げられる。
エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドを付加させる方法としては、従来公知の付加反応を挙げることができる。例えば、加熱、冷却、減圧、加圧操作が可能で、原料仕込み口、生成物取り出し口、アルキレンオキサイド及び窒素の導入管、攪拌装置、温度計及び圧力計を備えた反応器に、前述の高級アルコールを所定量仕込む。次いで、公知のアルカリ触媒又は酸触媒を仕込んだ後、反応器内を窒素置換し、常温から110℃の温度範囲で減圧脱水する。次いで、80℃〜170℃で所定量のプロピレンオキサイドを仕込み、ブロック付加させる。その後、所定量のエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとの混合物を仕込み、ランダム付加させる。次いで、所定量のエチレンオキサイドを仕込み、ブロック付加させる。その後、適当量の酸又はアルカリを添加して触媒を中和する。なお、中和は、塩基吸着剤又は酸吸着剤を使用して、触媒を除去することによっても出来る。
上記付加反応の操作においては、プロピレンオキサイド及び/又はエチレンオキサイドを仕込んだ後には、圧力が低下して一定となるまで放置し熟成させることが好ましい。
本実施形態に係る繊維用精練剤は、高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、さらに、アニオン界面活性剤(以下、(B)成分という場合がある)及び/又は(A)成分以外の第2の非イオン界面活性剤(以下、(C)成分という場合がある)を含有することが好ましい。
上記アニオン界面活性剤は、高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、下記アニオン界面活性剤b1、b2、b3、b4及びb5からなる群より選ばれる1種以上の化合物を含むことが好ましい。
b1:下記一般式(4)で表されるリン酸エステル化合物又はその塩
Figure 2013155470

[式(4)中、Rは炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基を示し、R及びRはそれぞれ独立にヒドロキシル基又はR−O−(AO)−基を示し、AOはエチレンオキシ基又はプロピレンオキシ基を示し、gはAOの平均付加モル数であって0〜10であり、gが0の場合、−(AO)−は単結合を示し、gが0を超える場合、複数あるAOは同一であっても異なっていてもよい。]
b2:下記一般式(5)で表されるカルボン酸化合物又はその塩
−O−(AO)−R−COOH (5)
[式(5)中、R、AO、gは上述の通りであり、Rは炭素数1〜3の2価の炭化水素基を示す。]
b3:炭素数8〜22の飽和若しくは不飽和脂肪酸又はその塩
b4:スルホン酸塩型アニオン界面活性剤
b5:下記一般式(6)で表される硫酸エステル化合物又はその塩
−O−(AO)−SOH (6)
[式(6)中、R、AO、gは上述の通りである。]
アニオン界面活性剤b1における上記式(4)中のRは、飽和であっても不飽和であってもよく、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基である。高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、Rの炭素数は10〜16であることが好ましい。
及びRは、それぞれ独立にヒドロキシル基又はR−O−(AO)−基である。上記式(4)で表されるリン酸エステル化合物は、R及びRの両方がヒドロキシル基である場合はモノエステル、どちらか一方がヒドロキシル基であり、他方がR−O−(AO)−基である場合はジエステル、両方がR−O−(AO)−基である場合はトリエステルである。高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、モノエステル、ジエステル又はそれらの混合物であることが好ましい。
AOはエチレンオキシ基又はプロピレンオキシ基を示す。高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、AOはエチレンオキシ基であることがより好ましい。
gは、AOの平均付加モル数であって0〜12である。gが0の場合、上記式(4)中の−(AO)−は単結合を示す。gが0を超える場合、複数あるAOは同一であっても異なっていてもよい。高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、gは3〜9であることが好ましい。
上記式(4)で表されるリン酸エステル化合物の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩及びマグネシウム塩、アンモニウム塩、モノ、ジ、トリいずれかの低級(炭素数1〜4)アルカノールアミン塩等が挙げられる。高アルカリ条件下での精練性がより優れることから、上記式(4)で表されるリン酸エステル化合物の塩としては、アルカリ金属塩、アルカノールアミン塩が好ましく、これらの中でも、アルカリ金属塩がより好ましい。具体的には、デシルアルコールのエチレンオキサイド付加物(7モル)リン酸エステル化合物のナトリウム塩、ドデシルアルコールのエチレンオキサイド(9モル)付加物のリン酸エステル化合物のナトリウム塩、テトラデシルアルコールのエチレンオキサイド(10モル)付加物のリン酸エステル化合物のナトリウム塩等が挙げられる。
上記式(4)で表されるリン酸エステル化合物の製造方法としては、例えば、水性媒体中で、炭素数8〜18の脂肪族アルコール、又は、そのエチレンオキサイド及び/若しくはプロピレンオキサイド付加物と五酸化二リン(P)とを反応させることによって調製する方法が挙げられる。この場合は、モノエステルとジエステルとの混合物が得られる。炭素数8〜18の脂肪族アルコールのエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド付加物は、例えば、前述の手順で、炭素数8〜18の脂肪族アルコールにエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドを付加させることによって得ることができる。
アニオン界面活性剤b2における上記式(5)中のR、AO、gは上述の通りである。Rは炭素数1〜3の2価の炭化水素基である。高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、Rはメチレン基であることが好ましい。
上記式(5)で表されるカルボン酸化合物の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩、モノ、ジ、トリいずれかの低級(炭素数1〜4)アルカノールアミン塩等が挙げられる。高アルカリ条件下での精練性がより優れることから、上記式(5)で表されるカルボン酸化合物の塩としては、アルカリ金属塩、アルカノールアミン塩が好ましく、これらの中でも、アルカリ金属塩がより好ましい。具体的には、炭素数10の1級アルコールのエチレンオキサイド付加物(7モル)をカルボキシメチル化した化合物のナトリウム塩、炭素数12〜14の1級アルコールのエチレンオキサイド付加物(5モル)をカルボキシメチル化した化合物のナトリウム塩等が挙げられる。
上記式(5)で表されるカルボン酸化合物の製造方法として、Rがメチレン基である化合物の製造方法の一例を挙げる。すなわち、強塩基(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)の存在下、炭素数8〜18の脂肪族アルコール、又は、そのエチレンオキサイド及び/若しくはプロピレンオキサイド付加物をモノクロロ酢酸又はそのナトリウム塩(SMCA)によってカルボキシメチル化させる方法である。炭素数8〜18の脂肪族アルコールのエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド付加物は、例えば、前述の手順で、炭素数8〜18の脂肪族アルコールにエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドを付加させることによって得ることができる。
アニオン界面活性剤b3における炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸は、天然由来及び/又は合成由来の脂肪酸から選択することができる。天然由来の脂肪酸は通常純粋な化合物としては存在しないため、混合物として用いられる。炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸は、例えば、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、9−ヘキサデセン酸、オクタデカン酸、9−オクタデセン酸、9,12−オクタデカジエン酸、9,12,15−オクタデカトリエン酸、エイコサン酸、5,8,11,14−エイコサテトラエン酸、4,8,12,15,19−ドコサペンタエン酸、並びに、ヤシ油、パーム核油及び牛脂等の天然油脂由来の高級脂肪酸の混合物が挙げられる。
上記飽和又は不飽和脂肪酸の塩は、例えば、ナトリウム塩及びカリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩、並びに、モノ、ジ、トリいずれかの低級(炭素数1〜4)アルカノールアミン塩が挙げられる。
高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、アニオン界面活性剤b3は、ヤシ油若しくはパーム核油由来の高級脂肪酸の混合物、又は、それらのアルカリ金属塩若しくはアルカノールアミン塩が好ましい。これらの中でも、ヤシ油若しくはパーム核油由来の高級脂肪酸のアルカリ金属塩がより好ましい。
アニオン界面活性剤b4におけるスルホン酸塩型アニオン界面活性剤は、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩及びα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩が挙げられる。
アルキルベンゼンスルホン酸塩は、炭素数8〜18のアルキル基を有する直鎖状または分岐鎖状のアルキルベンゼンスルホン酸塩が挙げられ、ドデシルベンゼンスルホン酸塩及び石油系スルホネートが例示される。
アルカンスルホン酸塩(パラフィンスルホン酸塩とも呼ばれる)は、例えば、炭素数10〜22のアルカンスルホン酸塩が挙げられる。アルカンスルホン酸塩は、二級アルカンスルホン酸塩を含むことが好ましい。
α−オレフィンスルホン酸塩は、例えば、炭素数8〜20のα−オレフィンスルホン酸塩が挙げられる。
α−スルホ脂肪酸塩は、例えば、炭素数8〜20の飽和又は不飽和のα−スルホ脂肪酸塩が挙げられる。
α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩は、例えば、上記α−スルホ脂肪酸塩のメチルエステル、エチルエステル及びプロピルエステルが挙げられる。
これらスルホン酸塩型アニオン界面活性剤は、例えば、ナトリウム塩及びカリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩、並びに、モノ、ジ、トリいずれかの低級(炭素数1〜4)アルカノールアミン塩が挙げられる。高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、スルホン酸塩型アニオン界面活性剤は、アルカリ金属塩、アルカノールアミン塩であることが好ましい。これらの中でも、アルカリ金属塩であることがより好ましい。
上記アニオン界面活性剤b4の中では、高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩が好ましく、アルカンスルホン酸塩がより好ましい。
アニオン界面活性剤b5における上記式(6)中のR、AO、gは上述の通りである。上記アニオン界面活性剤b5としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩、並びに、モノ、ジ、トリいずれかの低級(炭素数1〜4)アルカノールアミン塩が挙げられる。高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、上記式(6)で表される硫酸エステル化合物の塩としては、アルカリ金属塩及びアルカノールアミン塩が好ましく、アルカリ金属塩がより好ましい。具体的には、ドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(付加数2モル)ドデシルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(付加数4モル)ドデシルエーテル硫酸ナトリウム等が挙げられる。
また、上述のアニオン界面活性剤b1〜b5の中では、高アルカリ条件下における精練性がより優れるという観点から、アニオン界面活性剤b2、b3が好ましい。
(C)成分は、下記一般式(2)で表される非イオン界面活性剤、下記一般式(3−1)で表される非イオン界面活性剤及び下記一般式(3−2)で表される非イオン界面活性剤からなる群から選ばれる1種又は2種以上の非イオン界面活性剤である。以下、下記一般式(2)で表される非イオン界面活性剤を非イオン界面活性剤c1と、下記一般式(3−1)又は下記一般式(3−2)で表される非イオン界面活性剤を非イオン界面活性剤c2という場合がある。
−O−Q −H (2)
Figure 2013155470

−NR−Q −H (3−2)
非イオン界面活性剤c1は、言い換えると、(A)成分を除く、炭素数8〜22の脂肪族アルコールの炭素数2〜4のアルキレンオキサイド付加物である。
式(2)中、Rは、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、飽和であっても不飽和であってもよい、炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基である。高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、Rは、炭素数10〜18の脂肪族炭化水素基であることが好ましい。
は炭素数2〜4のアルキレンオキシ基であり、例えば、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基及びブチレンオキシ基が挙げられる。複数のQは、それぞれ同一であっても、異なってもよい。すなわち、1種のアルキレンオキシ基の単独付加構造であってもよいし、2種以上のアルキレンオキシ基のブロック付加構造又はランダム付加構造であってもよい。高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、複数のQはエチレンオキシ基若しくはプロピレンオキシ基の単独付加構造、又は、エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基のブロック付加構造若しくはランダム付加構造が好ましく、エチレンオキシ基又はプロピレンオキシ基の単独付加構造がより好ましく、エチレンオキシ基の単独付加構造が特に好ましい。
式(2)中、Qの平均付加モル数eは10〜35である。eが10未満の場合又は35を超える場合、非イオン界面活性剤c1を(A)成分と併用しても、高アルカリ条件下での精練性が向上しにくい可能性がある。高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、eは12〜30であることが好ましい。
非イオン界面活性剤c1は、上記式(2)の脂肪族炭化水素基(R)の由来となる高級アルコール(R−OH)に、Qを単独付加、ブロック付加又はランダム付加して製造することができる。そのような高級アルコールとしては、例えば、前述の式(1)の非イオン界面活性剤の調製で用いる高級アルコールが挙げられる。
非イオン界面活性剤c1の具体例としては、デシルアルコールのエチレンオキサイド(20モル)付加物、ドデシルアルコールのエチレンオキサイド(25モル)付加物、ステアリルアルコールのエチレンオキサイド(30モル)付加物等が挙げられる。
非イオン界面活性剤c2は、言い換えると、炭素数8〜22の1級又は2級アミンの炭素数2〜4のアルキレンオキサイド付加物である。
式(3−1)及び(3−2)中、Rは、それぞれ、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、飽和であっても不飽和であってもよい炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基である。高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、Rは炭素数12〜18の脂肪族炭化水素基であることが好ましく、さらに上記脂肪族炭化水素基は飽和脂肪族炭化水素基であることが好ましい。
式(3−2)中、Rは、水素原子、又は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、飽和であっても不飽和であってもよい炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基である。Rは、好ましくは直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、飽和であっても不飽和であってもよい炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基である。高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、Rは炭素数12〜18の脂肪族炭化水素基であることが好ましく、さらに上記脂肪族炭化水素基は飽和脂肪族炭化水素基であることが好ましい。
非イオン界面活性剤c2におけるQ、Q及びQとしては、非イオン界面活性剤c1におけるQとして例示したものと同様なものが挙げられる。複数のQは、それぞれ同一であっても、異なってもよい。すなわち、1種のアルキレンオキシ基の単独付加構造であっても、2種以上のアルキレンオキシ基のブロック付加構造又はランダム付加構造であってもよい。高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、複数のQはエチレンオキシ基若しくはプロピレンオキシ基の単独付加構造、又は、エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基のブロック付加構造若しくはランダム付加構造が好ましく、エチレンオキシ基又はプロピレンオキシ基の単独付加構造がより好ましく、エチレンオキシ基の単独付加構造が特に好ましい。同様に複数のQ及び複数のQも、それぞれ同一であっても、異なってもよい。
式(3−1)中、Qの平均付加モル数xとQの平均付加モル数yとの合計、すなわち(x+y)は2〜20である。(x+y)が2未満の場合又は20を超える場合、非イオン界面活性剤c2を(A)成分と併用しても、高アルカリ条件下での精練性が向上しにくい可能性がある。高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、(x+y)は5〜14であることが好ましい。
式(3−2)中、Qの平均付加モル数zは2〜20である。zが2未満の場合又は20を超える場合、非イオン界面活性剤c2を(A)成分と併用しても、高アルカリ条件下での精練性が向上しにくい可能性がある。高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、zは5〜14であることが好ましい。
1級又は2級アミン(R−NH又はR−NR−H)にQ、Q又はQを付加させる方法としては、特に制限はなく、従来公知の付加反応を挙げることができる。
非イオン界面活性剤c2の具体例としては、モノドデシルアミンのエチレンオキサイド(5モル)付加物、モノドデシルアミンのエチレンオキサイド(8モル)付加物、モノステアリルアミンのエチレンオキサイド(15モル)付加物等が挙げられる。
本実施形態に係る繊維用精練剤は、前記(B)成分及び前記(C)成分の中でも、高アルカリ条件下での乳化性がより優れるという観点から、(B)成分を含有することが好ましく、高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、(B)成分及び(C)成分の両方を含有することがより好ましい。
上記繊維用精練剤が(B)成分及び(C)成分の両方を含有する場合、高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、(B)成分と(C)成分との質量比は50:50〜95:5が好ましく、60:40〜90:10がより好ましい。
本実施形態に係る繊維用精練剤における(B)成分及び/又は(C)成分の含有量は、高アルカリ条件下での精練性がより優れるという観点から、(A)成分と(B)成分及び/又は(C)成分との総質量に対し、10〜50質量%である量が好ましく、15〜40質量%である量がより好ましい。
また、本実施形態に係る繊維用精練剤は、必要によって他の添加成分を含有してもよい。そのような添加成分としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール及びトリエチレングリコール等のグリコール系溶剤、ポリエチレングリコール等のポリアルキレングリコール系溶剤、シリコーンオイル系、プルロニック系、鉱物油系及び(B)成分以外の天然脂肪酸塩等の消泡剤、苛性ソーダ及びソーダ灰等のアルカリ剤、トリポリ燐酸カリウム及びピロ燐酸カリウム等のビルダー、EDTA、DTPA及びポリアクリル酸ソーダ等のキレート剤、糊抜精練漂白工程に通常用いられる過酸化水素、酸化糊抜剤、並びに、酵素糊抜剤が挙げられる。
本実施形態に係る繊維用精練剤を用いて精練処理する場合、通常、処理液に繊維用精練剤を溶解または分散させて使用する。
本実施形態に係る繊維用精練剤は、処理液に、(A)成分の濃度が0.1〜15g/Lとなるよう添加されることが好ましく、0.5〜10g/Lとなるよう添加されることがより好ましい。
本実施形態に係る繊維用精練剤が(A)成分と(B)成分及び/又は(C)成分とを含む場合、当該繊維用精練剤は、処理液に、(A)成分と(B)成分及び/又は(C)成分との合計濃度が1〜20g/Lとなるよう添加されることが好ましく、3〜10g/Lとなるよう添加されることがより好ましい。
また、本実施形態に係る繊維用精練剤は、高アルカリ条件下においても、優れた浸透性、乳化性及び精練性を発揮できる。そのため、広範囲のアルカリ濃度の処理液に適応することができ、例えば、水酸化ナトリウム濃度が1〜100g/Lである処理液に適用することができる。
本実施形態に係る繊維用精練剤は、天然繊維、合成繊維及びこれらの混紡交編織繊維又はそれらと再生繊維との混紡交編織繊維に適用することができる。天然繊維としては、綿、麻、ウール、シルク等がある。合成繊維としては、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、アセテート、ポリウレタン、ビニロン繊維等がある。再生繊維としてはレーヨン等がある。
精練方法は、通常、バッチ方式、連続方式のいずれであってもよいが、一般にアルカリ濃度が高い連続方式において、本実施形態に係る繊維用精練剤が好適に用いられる。精練温度は、繊維の種類に応じて20〜140℃程度、好ましくは40〜130℃程度である。また、繊維精練工程だけではなく、漂白工程などにも使用することができる。
本実施形態に係る式(1)で表される非イオン界面活性剤の用途は、繊維用精練剤に限られず、例えば、業務用及び家庭用の洗剤、リネンサプライ関連用洗浄剤、ドライクリーニング用添加剤、自動車用洗浄剤、各種産業分野の工程薬剤(例えば、金属表面処理剤、金属脱脂剤、金属部品用洗浄剤、電子部品用洗浄剤、皮革用洗浄剤及び脱ピッチ剤)、乳化剤、合成高分子の乳化重合用乳化剤、可溶化剤、分散剤、湿潤・浸透剤、並びに、消泡剤が挙げられる。
以下に、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
繊維用精練剤の製造
以下の実施例A−1及びA−2に示す手順で製造した(A)成分である非イオン界面活性剤、及び、比較例A−1〜A−7に示す手順で製造した(A)成分に対応する比較成分の非イオン界面活性剤を用いて、表1〜3に示す組成で、実施例B−1〜B−12及び比較例B−1〜B−7の繊維用精練剤を得た。
(実施例A−1)
攪拌装置、温度制御装置、自動導入装置を備えたオートクレーブ中に、炭素数12、13の分岐鎖状飽和1級アルコール(177.3g、0.92mol)と、水酸化カリウム(0.7g)とを仕込み、110℃にて30分間脱水を行った後、窒素置換を行った。
窒素置換後、125℃まで昇温し、プロピレンオキサイド(106.9g、1.8mol)を導入し、ブロック付加反応及び熟成操作を行った。次いで、エチレンオキサイド(162.1g、3.7mol)とプロピレンオキサイド(53.4g、0.92mol)との混合物を導入し、ランダム付加反応及び熟成操作を行った。次いで、150℃に昇温し、エチレンオキサイド(162.1g、3.7mol)を導入し、ブロック付加反応及び熟成操作を行った。反応終了後、60℃まで冷却した後、酢酸(0.8g)をオートクレーブ内に加え、60℃で30分間攪拌した後、生成物を得た。得られた生成物を表1及び2中で、「分C12、13−2PO−(4EO/1PO)−4EO」と記載する。
(実施例A−2)
炭素数12、13の分岐鎖状飽和1級アルコール(177.3g、0.92mol)を炭素数12〜14の直鎖状飽和1級アルコール(180g、0.92mol)に替えたこと以外は実施例A−1と同様にして、生成物を得た。得られた生成物を表1及び2中で、「直C12〜14−2PO−(4EO/1PO)−4EO」と記載する。
(比較例A−1)
プロピレンオキサイドのブロック付加反応工程におけるプロピレンオキサイドの量を106.9g(1.8mol)から26.7g(0.46mol)に替え、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドのランダム付加工程におけるプロピレンオキサイドの量を53.4g(0.92mol)から133.4g(2.3mol)に替えたこと以外は実施例A−1と同様にして、生成物を得た。得られた生成物を表3中で、「分C12、13−0.5PO−(4EO/2.5PO)−4EO」と記載する。
(比較例A−2)
プロピレンオキサイドのブロック付加反応工程におけるプロピレンオキサイドの量を106.9g(1.8mol)から213.4g(3.7mol)に替えたこと以外は実施例A−1と同様にして、生成物を得た。得られた生成物を表3中で、「分C12、13−4PO−(4EO/1PO)−4EO」と記載する。
(比較例A−3)
エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドのランダム付加工程におけるエチレンオキサイドの量を162.1g(3.7mol)から202.4g(7.4mol)に替えたこと以外は実施例A−1と同様にして、生成物を得た。得られた生成物を表3中で、「分C12、13−2PO−(8EO/1PO)−4EO」と記載する。
(比較例A−4)
攪拌装置、温度制御装置、自動導入装置を備えたオートクレーブ中に、炭素数12、13の分岐鎖状飽和1級アルコール(177.3g、0.92mol)と、水酸化カリウム(0.7g)とを仕込み、110℃にて30分間脱水を行った後、窒素置換を行った。
窒素置換後、125℃まで昇温し、プロピレンオキサイド(106.9g、1.8mol)を導入し、ブロック付加反応及び熟成操作を行った。次いで、150℃に昇温し、エチレンオキサイド(202.4g、7.4mol)とプロピレンオキサイド(53.4g、0.92mol)との混合物を導入し、ランダム付加反応及び熟成操作を行った。反応終了後、60℃まで冷却した後、酢酸(0.8g)をオートクレーブ内に加え、60℃で30分間攪拌した後、生成物を得た。得られた生成物を表3中で、「分C12、13−2PO−(8EO/1PO)」と記載する。
(比較例A−5)
攪拌装置、温度制御装置、自動導入装置を備えたオートクレーブ中に、炭素数12、13の分岐鎖状飽和1級アルコール(177.3g、0.92mol)と、水酸化カリウム(0.7g)とを仕込み、110℃にて30分間脱水を行った後、窒素置換を行った。
窒素置換後、125℃まで昇温し、エチレンオキサイド(162.1g、3.7mol)とプロピレンオキサイド(160.1g、2.8mol)との混合物を導入し、ランダム付加反応及び熟成操作を行った。次いで、150℃に昇温し、エチレンオキサイド(162.1g、3.7mol)を導入し、ブロック付加反応及び熟成操作を行った。反応終了後、60℃まで冷却した後、酢酸(0.8g)をオートクレーブ内に加え、60℃で30分間攪拌した後、生成物を得た。得られた生成物を表3中で、「分C12、13−(4EO/3PO)−4EO」と記載する。
(比較例A−6)
攪拌装置、温度制御装置、自動導入装置を備えたオートクレーブ中に、炭素数12、13の分岐鎖状飽和1級アルコール(177.3g、0.92mol)と、水酸化カリウム(0.7g)とを仕込み、110℃にて30分間脱水を行った後、窒素置換を行った。
窒素置換後、125℃まで昇温し、エチレンオキサイド(162.1g、3.7mol)を導入し、ブロック付加反応及び熟成操作を行った。次いで、プロピレンオキサイド(160.1g、2.8mol)を導入し、ブロック付加反応及び熟成操作を行った。次いで、150℃に昇温し、エチレンオキサイド(162.1g、3.7mol)を導入し、ブロック付加反応及び熟成操作を行った。反応終了後、60℃まで冷却した後、酢酸(0.8g)をオートクレーブ内に加え、60℃で30分間攪拌した後、生成物を得た。得られた生成物を表3中で、「分C12、13−4EO−3PO−4EO」と記載する。
(比較例A−7)
攪拌装置、温度制御装置、自動導入装置を備えたオートクレーブ中に、炭素数12、13の分岐鎖状飽和1級アルコール(177.3g、0.92mol)と、水酸化カリウム(0.7g)とを仕込み、110℃にて30分間脱水を行った後、窒素置換を行った。
窒素置換後、125℃まで昇温し、プロピレンオキサイド(160.1g、2.8mol)を導入し、ブロック付加反応及び熟成操作を行った。次いで、150℃に昇温し、エチレンオキサイド(364.3g、8.3mol)を導入し、ブロック付加反応及び熟成操作を行った。反応終了後、60℃まで冷却した後、酢酸(0.8g)をオートクレーブ内に加え、60℃で30分間攪拌した後、生成物を得た。得られた生成物を表3中で、「分C12、13−3PO−9EO」と記載する。
評価
I.繊維用精練剤
表1及び2に示される実施例B−1〜B−12、並びに、表3に示される比較例B−1〜B−7の繊維用精練剤について、高アルカリ条件下における、耐アルカリ性、浸透性、乳化性及び精練性を以下の方法で試験した。
(耐アルカリ性)
実施例B−1〜B−12及び比較例B−1〜B−7の繊維用精練剤の濃度が5g/L、水酸化ナトリウムの濃度が50g/L、酸化糊抜剤(過硫酸ナトリウム(ペルオキソ二硫酸ナトリウム)粉末)の濃度が5g/Lとなるように、それらを水に添加し撹拌して、処理液を調製した。得られた処理液を40℃で2時間静置し、処理液の外観を目視し、以下の基準に従って評価した。その結果を表1〜3に示す。処理液中で油滴分離を起こさず、処理液の外観が透明であるほど、繊維用精練剤の耐アルカリ性が優れていることを示す。
A:油滴分離を起こさず、外観が透明である。
B:一部油滴分離を起こしているが、撹拌により再分散する。
C:油滴分離を起こし、撹拌しても再分散しない。
(浸透性)
上記耐アルカリ性試験と同様にして処理液を調製し、得られた処理液の温度を20℃に調節した。その液面に綿100%ツイル生機(縦及び横3cm)を浮かべ、ツイル生機が液面と接触してから液面下に沈むまでの時間を計測した。時間が短い程、浸透性が良好であることを示す。5回試験を行い、その平均を算出し、以下の基準に従って評価した。その結果を表1〜3に示す。
A:60秒未満
B:60秒以上180秒未満
C:180秒以上
(乳化性)
実施例B−1〜B−12及び比較例B−1〜B−7の繊維用精練剤の濃度が5g/L、水酸化ナトリウムの濃度が50g/L、キレート分散剤(商品名:ネオクリスタル150、日華化学(株)社製)の濃度が2g/L、サイジングワックスの濃度が0.5g/Lとなるように、それらを水に添加し撹拌して、試料液を調製した。得られた試料液を100℃で30分間撹拌した後、放冷後の試料液の外観を目視し、以下の基準に従って評価した。その結果を表1〜3に示す。
S:ワックスの浮遊、分離を認めず、外観が透明である。
A:ワックスの浮遊、分離を認めないが、外観が懸濁している。
B:ワックスの一部が浮遊、分離している。
C:ワックスが非常に浮遊、分離している。
(精練性)
実施例B−1〜B−12及び比較例B−1〜B−7の繊維用精練剤を用いて、以下の糊抜精練処理液及び漂白精練処理液を調製し、綿100%ツイル生機を試験布として以下の工程にて処理した。得られた処理済試験布について、以下の方法で再湿潤性と残脂率(%)を測定した。
〔糊抜精練処理液〕
繊維用精練剤 5g/L
酸化糊抜剤(過硫酸ナトリウム(ペルオキソ二硫酸ナトリウム)粉末) 5g/L
水酸化ナトリウム 50g/L
キレート分散剤(商品名:ネオクリスタル150、日華化学(株)社製) 2g/L
〔漂白精練処理液〕
繊維用精練剤 3g/L
過酸化水素(35質量%水溶液) 30g/L
水酸化ナトリウム 3g/L
キレート分散剤(商品名:ネオクリスタル150、日華化学(株)社製) 2g/L
過酸化水素安定化剤(商品名:ネオレートPLC−3000、日華化学(株)社製)
5g/L
〔工程〕
まず、80℃で1分間、試験布を湯洗し、ピックアップ70%にてマングルで絞った。次いで、上記糊抜精練処理に対象試験布を含浸し、ピックアップ80%にてマングルで絞った。その後、スチーマーボックスにて100℃で30分間、対象試験布を加熱し、80℃で1分間湯洗し、1分間水洗し、ピックアップ70%にてマングルで絞った。次いで、上記漂白精練処理液に対象試験布を含浸し、ピックアップ80%にてマングルで絞った。その後、スチームにて100℃で20分間加熱し、80℃で1分間湯洗し、1分間水洗した。次に、120℃で2分間、乾燥させた。
〔再湿潤性〕
処理済試験布に染料(商品名:Levafix brill BLUE E−BRA、DyStar社製)の0.5質量%水溶液(0.05mL)を滴下し、完全に湿潤するまでの時間を計測した。湿潤に要する時間が短いほど精練性が優れていることを示す。その結果を表1〜3に示す。
S:1秒未満
A:10秒以下
B:180秒以下
C:180秒を超えても湿潤しない
〔残脂率〕
2gの各処理済試験布について、室温にて、ジエチルエーテル(10mL)を用い、迅速残脂抽出装置にて抽出操作を行った。抽出は各処理済試験布につき2回行った。抽出液からジエチルエーテルを留去し、残渣の質量を測定して以下の計算式によって残脂率を求めた。その結果を表1〜3に示す。
残脂率(%)=(抽出溶媒留去後の残渣質量/処理済試験布の質量)×100
Figure 2013155470
Figure 2013155470
Figure 2013155470
表1〜3に示すように、本発明の繊維用精練剤(実施例B−1〜B−12)は、高アルカリ条件下においても、優れた浸透性及び乳化性を有し、優れた精練性を発揮できることが分かった。
また、特定のアニオン界面活性剤及び/又は特定の非イオン界面活性剤を併用することで、高アルカリ条件において、より優れた浸透性、乳化性及び精練性を発揮することができる。
II.非イオン界面活性剤
実施例A−1及び比較例A−5〜A−7で得られた非イオン界面活性剤の乳化性及び浸透性を以下の方法で試験した。
(乳化性)
実施例A−1及び比較例A−5〜A−7で得られた非イオン界面活性剤を、濃度が1g/Lとなるように水に添加し、200mLの水溶液を得た。その水溶液に、油溶性色素(スダンIII、ナカライテスク(株)社製)で赤く着色した高速編立用オイル(0.1g)を添加し、撹拌することによって試験液(pH6.8)を得た。得られた試験液を、90℃の水浴に30分間静置した後、減圧ろ過した。その後、ろ過に使用したろ紙を風乾し、ろ紙の着色度合いを目視した。ろ紙の着色度合いが少ないほど、乳化性が優れていることを示す。目視したろ紙の着色度合いに基づき、以下の基準に従って乳化性を評価した。その結果を表4に示す。
S:着色がほとんど無い
A:わずかに着色している
C:かなり着色している
(浸透性)
実施例A−1及び比較例A−5〜A−7で得られた非イオン界面活性剤を、濃度が0.5g/Lとなるように水に添加し撹拌することによって、試験液(pH6.8)を得た。得られた試験液を20℃に調節した。その試験液の液面に綿100%ニット生機(縦及び横3cm)を浮かべ、ニット生機が液面と接触してから液面下に沈むまでの時間を計測した。時間が短い程、浸透性が優れていることを示す。5回試験を行い、その平均を算出し、以下の基準に従って評価した。その結果を表4に示す。
A:60秒未満
C:60秒以上
Figure 2013155470
表4に示すように、本発明の非イオン界面活性剤(実施例A−1)は、pH6.8の条件下においても、優れた浸透性及び乳化性を発揮することが分かった。
本発明によれば、高アルカリ条件下においても、優れた精練性を有する繊維用精練剤を得ることができる。
本発明の繊維用精練剤は、例えば連続方式のように、一般にアルカリ濃度が高い条件における精練処理であっても、優れた精練性を発揮することができる。さらに特定のアニオン界面活性剤及び/又は特定の非イオン界面を併用することで、より優れた精練性を発揮することができる。よって、繊維の染色工程や他の仕上げ工程における染色ムラや仕上げムラを防ぐことができ、製品の品質の低下を防ぐことができる。
また、本発明によれば、広いpH範囲において、優れた浸透性及び乳化性を発揮する非イオン界面活性剤を得ることができる。

Claims (3)

  1. 下記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤を含有する繊維用精練剤。
    −O−(PO)−[(EO)/(PO)]−(EO)−H (1)
    [式(1)中、Rは炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基を示し、POはプロピレンオキシ基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、−[(EO)/(PO)]−はEOとPOとのランダム付加構造を示し、a、b、c及びdはそれぞれ各EO又は各POの平均付加モル数を示し、aは1〜3であり、bは1〜7であり、cは0.5〜2であり、dは2〜10である。]
  2. アニオン界面活性剤及び/又は前記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤以外の第2の非イオン界面活性剤を更に含有し、前記第2の非イオン界面活性剤は下記一般式(2)で表される非イオン界面活性剤、下記一般式(3−1)で表される非イオン界面活性剤及び下記一般式(3−2)で表される非イオン界面活性剤からなる群から選ばれる1種又は2種以上の非イオン界面活性剤である、請求項1に記載の繊維用精練剤。
    −O−Q −H (2)
    [式(2)中、Rは炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基を示し、Qは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を示し、eはアルキレンオキシ基の平均付加モル数を示し、eは10〜35であり、複数のQは、それぞれ同一であっても、異なってもよい。]
    Figure 2013155470

    [式(3−1)中、Rは炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基を示し、Q及びQはそれぞれ炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を示し、x及びyはそれぞれアルキレンオキシ基の平均付加モル数を示し、(x+y)は2〜20であり、複数のQ及びQは、それぞれ同一であっても、異なってもよい。]
    −NR−Q −H (3−2)
    [式(3−2)中、Rは炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基を示し、Rは水素原子又は炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基を示し、Qは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を示し、zはアルキレンオキシ基の平均付加モル数を示し、zは2〜20であり、複数のQは、それぞれ同一であっても、異なってもよい。]
  3. 下記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤。
    −O−(PO)−[(EO)/(PO)]−(EO)−H (1)
    [式(1)中、Rは炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基を示し、POはプロピレンオキシ基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、−[(EO)/(PO)]−はEOとPOとのランダム付加構造を示し、a、b、c及びdはそれぞれ各EO又は各POの平均付加モル数を示し、aは1〜3であり、bは1〜7であり、cは0.5〜2であり、dは2〜10である。]
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