JP4820294B2 - 繊維用精練組成物及び繊維の精練方法 - Google Patents

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Description

本発明は、繊維用精練剤組成物に関し、より詳細には、繊維の精練工程に使用される繊維用精練剤組成物に関する。
従来、天然繊維、なかでもセルロース系の繊維には樹脂及びロウ分が、また、繊維から製織した織布にはアクリル酸エステル系樹脂、ポリビニルアルコール系、でんぷん系、ワックス系などの糊剤成分が、夾雑物として存在しているため、それらを除去するために精練処理が施される。精練処理方法には、精練処理機に繊維製品を供給する方式により、大きく分けてバッチ方式と連続方式とがある。精練処理機は、主に処理槽(特に、連続方式では主にサチュレーターと呼ばれる処理槽)、絞りローラー及び多段ロールを有するスチーマーボックス等からなる。例えば、連続方式の精練処理は、サチュレーターに精練剤、キレート剤等を含有するアルカリ性水溶液(以下、処理液)を満たし、これに繊維製品を浸漬させ、順に、絞りローラー、スチーマーボックス中を通過させることにより行われる。これにより、処理液と共に夾雑物が除去される。
通常、綿糸及びポリエステル/綿の混紡糸の高密度織物では、糊剤の付着量が多いため、アルカリ濃度を上げて処理する。アルカリ濃度は、水酸化ナトリウムの固形分換算で10g/L〜40g/Lが一般的であるが、織布の糊剤付着量により40g/L〜100g/Lとする場合がある。しかし、このようにアルカリ濃度を上げると、精練剤との併用安定性が悪くなり、白濁や分離を招く。また、浸透性も非常に妨げる。一方、高濃度アルカリと併用安定性のよい精練剤を用いた場合でも、極端に浸透性が悪くなる。逆に高濃度アルカリ浴中で浸透性の良い精練剤を用いても白濁や分離を招く。
従って、この問題を解決するためには背反関係の要求特性を両立できる新規アニオン界面活性剤の開発が必要である。
最近の例として、特開平6−200471号公報には、アルキルポリエーテルのカルボキシメチル化物が高アルカリで白濁せず、精練性に優れることが開示されている。しかし、耐アルカリ性及び浸透性の両立は十分ではない。
また、特開2001−3263号公報には、特定のノニオン活性剤とアニオン界面活性剤とを併用した繊維用精練剤が開示されており、これは、環境ホルモン作用の恐れがなく、精練性に優れている。しかし、アニオン界面活性剤として例示されているカルボン酸(塩)や燐酸エステル(塩)の配合比率が少なく、綿糸及びポリエステル/綿の混紡糸の高密度織物には、高アルカリ濃度での耐アルカリ性及び浸透性において十分ではない。
特開平6−200471号公報 特開2001−3263号公報
本発明の目的は、高濃度アルカリ条件で処理しても浸透性、併用安定性が良好で、精練性を向上することができる繊維用精練剤組成物を提供することである。
本発明者らは、特定のアニオン界面活性剤(AA)及び/又はアニオン界面活性剤(AN)と、ノニオン界面活性剤(B)とを併用することにより、高濃度アルカリでも、精練液が分離せずに安定性を維持でき、浸透性及び精練性が良好であることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明の繊維用精練組成物は、
アニオン界面活性剤(AA)及び/又はアニオン界面活性剤(AN)からなるアニオン界面活性剤(A)と、ノニオン界面活性剤(B)とを含有し、
前記アニオン界面活性剤(AA)が、下記化学式(1)で表されるアニオン界面活性剤であり、
前記アニオン界面活性剤(AN)が、炭素数8〜18の脂肪族アミンのアルキレンオキサイド付加物をアニオン化して得られるアニオン界面活性剤(AN−1)及び/又はアミノ基で片末端が封鎖された(ポリ)アルキレンオキサイド構造単位を含み、前記アミノ基の置換基の1つが炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基であるアニオン界面活性剤(AN−2)であり、
アニオン界面活性剤(A)とノニオン界面活性剤(B)の総不揮発分重量に対して、アニオン界面活性剤()の不揮発分重量が〜60重量%、ノニオン界面活性剤(B)の不揮発分重量が40〜95重量%である繊維用精練組成物。
1 O(AO) n (CH 2 2 COOM (1)
(式中、R 1 は、隣接する酸素原子とともに、炭素数8〜18の脂肪族二級アルコキシ基及び/又は炭素数8〜18の分岐脂肪族アルコキシ基を形成し、AOはエチレンオキサイド基(EO)、プロピレンオキサイド基(PO)から選ばれる少なくとも1種のアルキレンオキサイド基を表し、これらはブロック付加体、交互付加体又はランダム付加体のいずれを構成していてもよく、Mは水素原子又はアルカリ性基、nは1〜50の整数である。)
本発明の繊維の精練方法は、上記繊維用精練剤組成物を含む処理浴中で、天然繊維、化合繊維又はこれらの混紡混織繊維を精練する繊維の精練方法である


本発明の効果
本発明によれば、耐アルカリ性、浸透性、再湿潤性及び精練性が良好な繊維用精練剤組成物を供給することができる。
本発明の繊維用精練組成物に用いられるアニオン界面活性剤(AA)としては、例えば、
(1)C8-18の脂肪族二級アルコールのアルキレンオキサイド付加物をアニオン化して得られるもの(AA−1a)、
(2)C8-18の分岐脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物をアニオン化して得られるもの(AA−1b)、
(3)C8-18の脂肪族二級アルコキシ基で片末端が封鎖された(ポリ)アルキレンオキサイド構造単位を含むもの(AA−2a)、
(4)C8-18の分岐脂肪族アルコキシ基で片末端が封鎖された(ポリ)アルキレンオキサイド構造単位を含むもの(AA−2b)
等が挙げられる。
なお、本発明において「片末端が封鎖された」とは、片末端に所定の置換基が結合されていることを意味する。
このようなアニオン界面活性剤(AA)としては、式(1)又は式(2)で表わされるものが、それぞれ、耐アルカリ性及び浸透性に優れ、好ましい。
1O(AO)n(CH2pCOOM (1)
[R1O(AO)n]qPO4-q3-q (2)
(式中、R1は、隣接する酸素原子とともに、炭素数8〜18の脂肪族二級アルコキシ基及び/又は炭素数8〜18の分岐構造を有する脂肪族アルコキシ基を形成し、AOはエチレンオキサイド基(EO)、プロピレンオキサイド基(PO)から選ばれる少なくとも1種のアルキレンオキサイド基を表し、これらはブロック付加体、交互付加体又はランダム付加体のいずれを構成していてもよく、Mは水素原子又はアルカリ性基、nは1〜50の整数、pは1〜3の整数、qは1又は2である)
ここでアルカリ性基とは、イオン化してアルカリ性を示す原子又は分子であり、アルカリ金属、アルカリ土類金属、4級アンモニウム基などが例示される。
また、アニオン界面活性剤(AN)としては、例えば、
(5)C8-18の脂肪族アミンのアルキレンオキサイド付加物をアニオン化して得られるもの(AN−1)及び
(6)アミノ基で片末端が封鎖された(ポリ)アルキレンオキサイド構造単位を含み、前記アミノ基の置換基の1つがC8-18の脂肪族炭化水素基であるもの(AN−2)等が挙げられる。
このようなアニオン界面活性剤(AN)としては、式(3)で表わされるものが、耐アルカリ性に優れ、好ましい。
2N[(AO)m(CH2pCOOM][(AO)nX] (3)
(式中、R2は、炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基を表し、Xは(CH2pCOOM基又は水素原子、mは1〜50の整数であり、AO、M、n及びpは上記と同義である)
本発明のアニオン界面活性剤(AA)は、その分子中に、炭素数8〜18の脂肪族基を有しており、好ましくは、炭素数8〜12又は10〜12の脂肪族基を有している。ここで脂肪族基は、脂肪族二級アルコール、分岐脂肪族アルコール、脂肪族二級アルコキシ基、分岐脂肪族アルコキシ基を構成する。また、アニオン界面活性剤(AN)は、その分子中に、炭素数8〜18の脂肪族基を有しており、好ましくは、炭素数12〜16の脂肪族基を有している。ここで脂肪族基は、脂肪族アミン、脂肪族炭化水素基を構成する。
脂肪族基の具体例としては、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、イソデシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル等が挙げられる。なかでも、浸透性及び生分解性が優れている点で、二級又は分岐構造のアルコールまたはアルコキシ基を形成するものが好ましい。特に、アニオン界面活性剤(AN)では、ラウリルアミン、ステアリルアミンを構成するものが例示される。ここでの脂肪族基は、直鎖、分岐のいずれでもよく、一級から三級のいずれの構造となるものでもよいが、浸透性及び生分解性が優れている点で、二級又は分岐アミンを形成するものが好ましい。
アルキレンオキサイドにおいては、炭素数は特に限定されないが、例えば、エチレンオキサイド基(EO)及び/又はプロピレンオキサイド基(PO)であることが好ましい。また、アルキレンオキサイドは、ブロック付加体、交互付加体又はランダム付加体のいずれを構成していてもよい。アルキレンオキサイドの付加モル数としては1〜50が挙げられ、1〜20モル付加したものが好ましく、2〜10モル付加したものがより好ましい。
アニオン界面活性剤(AA−1)及び(AN−1)のアニオン化は、ホスフェート系アニオン及びカルボキシレートアニオンのいずれでもよい。ただし、昨今の排水負荷低減を目的としたリン規制などを考慮するとカルボキシレートアニオンが好ましい。
アニオン界面活性剤は、単独あるいは2種類以上の混合で使用してもよい。この場合のそれらの混合比率は特に限定されない。
特に、本発明においては、式(1)の化合物としては、耐アルカリ性及び浸透性において特に優れる点から、炭素数が10〜12で分岐した脂肪族アルコールのエチレンオキサイド3〜7モル付加物のノニオン界面活性剤をエーテルカルボキシ(塩)エチル化して得られるアニオン界面活性剤、あるいはR1が炭素数10〜12で分岐した脂肪族炭化水素であり、AOがエチレンオキサイド基であり、n=3〜7であり、p=2であるアニオン界面活性剤が好ましい。
また、本発明においては、式(2)の化合物としては、炭素数が10〜12で分岐した脂肪族アルコールのエチレンオキサイド3〜7モル付加物のノニオン界面活性剤をリン酸エステル(塩)化して得られるアニオン界面活性剤、あるいはR1が炭素数10〜12で分岐した脂肪族炭化水素であり、AOがエチレンオキサイド基であり、n=3〜7であるアニオン活性剤が好ましい。
さらに、本発明においては、式(3)の化合物として、R2が炭素数12〜16の脂肪族炭化水素であり、AOがエチレンオキサイド基、n=2〜10であるアニオン活性剤、あるいは炭素数が12〜16の脂肪族アミンのエチレンオキサイド2〜10モル付加物のノニオン活性剤をエーテルカルボキシ(塩)化して得られるアニオン活性剤が好ましい。
ノニオン界面活性剤(B)は、精練剤などで使用される公知の界面活性剤のいずれを用いてもよい。例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシアルキレンアリールエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、ポリオキシアルキレングリコール等が挙げられる。これらは単独でも2種類以上を配合してもよい。
本発明の繊維用精錬剤組成物においては、アニオン界面活性剤(AA)及び/又はアニオン界面活性剤(AN)ならびにノニオン界面活性剤(B)の総固形分重量に対してアニオン界面活性剤(AA)及び/又は(AN)が5〜60重量%、ノニオン界面活性剤(B)が40〜95重量%であることが好ましく、アニオン界面活性剤が15〜60重量%、ノニオン界面活性剤が40〜85重量%であることが好ましく、アニオン界面活性剤が20〜55重量%、ノニオン界面活性剤が45〜80重量%であることがより好ましい。これにより、耐アルカリ性及び精練性を充分確保することができる。また、アニオン界面活性剤(AA)及び/又は(AN)及びノニオン界面活性剤(B)の総不揮発分重量に対してアニオン界面活性剤(AA)及び/又は(AN)が5〜60重量%、ノニオン界面活性剤(B)が40〜95重量%で配合されていることが好ましい。これにより、第三成分として溶剤、消泡剤、アルカリ剤などを配合することができる。
本発明の精練剤組成物には、必要に応じて、ソーダ灰、水酸化ナトリウム等のアルカリビルダー及びポリオキシアルキレンエーテル系、シリコーンオイル系、鉱物油系、天然脂肪酸塩(ヤシ油脂肪酸カリウム塩等)等の消泡剤等を併用することができる。
本発明の精練剤は、処理浴中の不揮発分濃度が0.7〜20g/L、好ましくは3〜10g/Lとなるように用いられる。この場合、処理液のアルカリ濃度、例えば水酸化ナトリウム濃度を、1〜100g/Lとすることが適しており、10〜80g/Lとすることが好ましい。ここで不揮発分(固形分ともいう)とは、試料の一定量をアルミシートに平らに広げて赤外線ランプ照射下110℃で乾燥し、150秒間の揮発分の変動幅が0.15重量%になった時を測定の終点とする場合の残分である。
本発明の精練剤は、木綿、麻、羊毛などの天然繊維、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、トリアセテート等の化合繊維及びこれらの混紡交織繊維に適用できる。精練方法は、通常、バッチ方式、連続方式のいずれでもよいが、一般にアルカリ濃度が高い連続方式において、本発明の精錬剤が好適に用いる。精練温度は、繊維の種類に応じて20〜140℃程度、好ましくは50〜130℃程度である。また、繊維精練工程だけではなく、漂白工程などにも使用することができる。
以下に、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
また炭素数8〜18を有する二級及び/又は分岐の脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物及び炭素数8〜18を有する脂肪族アミンのアルキレンオキサイド付加物の反応例も以下に示す。
実施例1
温度計及び攪拌機を備えた容量1リットルの反応容器に、ポリオキシエチレン(3モル)イソデシルエーテル800gを入れ、窒素雰囲気下、40〜60℃の範囲で、無水リン酸160gを徐々に仕込んだ。80℃で3時間反応を行い、黄色の反応生成物(成分A1)を得た。
実施例2〜5
実施例1と同様にして反応生成物(成分A2〜5)を得た。
実施例6
温度計、還流冷却器及び攪拌機を備えた容量1リットルの反応容器に、ポリオキシエチレン(3モル)イソデシルエーテル500g、アクリル酸エチル155g、ナトリウムメチラート(24%)10gを仕込んだ。攪拌しながら昇温し、60℃で2時間反応を行った。その後、水酸化ナトリウム40g、軟水250g加え、90℃でさらに2時間反応を行った。塩酸で中和、脱塩することにより、無色透明の反応生成物(成分A5)を得た。
実施例7〜18
実施例6と同様にして反応生成物(成分A7〜18)を得た。
比較例1
下記化合物を配合し、淡黄色透明液状の比較用精練剤を得た。
・EO(3)ラウリルエーテルサルフェートNa 12部
・C1214二級アルコール(EO)9 45部
・ヤシ油脂肪酸カリウム塩 3部
・水 40部
比較例2
下記化合物を配合し、淡黄色透明液状の比較用精練剤を得た。
・EO(2)2-エチルヘキシルエーテルサルフェートNa 12部
・C1214二級アルコール(EO)9 45部
・ヤシ油脂肪酸カリウム塩 3部
・水 40部
比較例3
下記化合物を配合し、淡黄色透明液状の比較用精練剤を得た。
・sec-C15アルキルスルホン酸Na 12部
・C1214二級アルコール(EO)9 45部
・ヤシ油脂肪酸カリウム塩 3部
・水 40部
比較例4
下記化合物を配合し、淡黄色透明液状の比較用精練剤を得た。
・EO(3)トリデカノールサルフェートNa 12部
・C1214二級アルコール(EO)9 45部
・ヤシ油脂肪酸カリウム塩 3部
・水 40部
比較例5
下記化合物を配合し、淡黄色透明液状の比較用精練剤を得た。
・EO(15)PO(2)イソトリデカノールサルフェートNa 12部
・C1214二級アルコール(EO)9 45部
・ヤシ油脂肪酸カリウム塩 3部
・水 40部
比較例6
下記化合物を配合し、無色透明液状の比較用精練剤を得た。
・EO(6)イソトリデシルエーテルメチルカルボン酸ナトリウム塩 22部
・C1214二級アルコール(EO)9 36部
・ヤシ油脂肪酸カリウム塩 2部
・水 40部
比較例7
下記化合物を配合し、淡黄色透明液状の比較用精練剤を得た。
・EO(2)ラウリルエーテルメチルカルボン酸ナトリウム塩 7部
・C1214二級アルコール(EO)9 40部
・ヤシ油脂肪酸カリウム塩 3部
・水 50部
比較例8
下記化合物を配合し、淡黄色透明液状の比較用精練剤を得た。
・EO(2) ラウリルエーテルの燐酸モノエステルトリエタノールアミン塩 14部
・C1214二級アルコール(EO)9 40部
・ヤシ油脂肪酸カリウム塩 3部
・水 43部
各例の評価を、下記の方法で行った。
<精練方法>
表に示す各種精練剤を用い、木綿のツイル高密度生機(経糸30/2番 綿 99本/インチ、緯糸10番 綿 88本/インチ)を下記条件で精練を行った。
処 方;酸化糊抜剤 Na2S2O8粉末 5g/リットル
苛性ソーダ 48°Be 50g/リットル
精練剤 2g/リットル
試験機;ミニカラー染色機
精練条件;100℃×20分
浴 比;1:15
水 洗;60秒
乾 燥;90℃×60分
<浸透性>
精練剤溶液中に木綿のツイル高密度生機(経糸30/2番 綿 99本/インチ、緯糸10番 綿 88本/インチ)1.5cm角を30℃精練液の液面に浮かべ、接触してから沈降するまでの時間を5枚について測定した。この条件では、浸透性が140秒以下であることが望ましい。
<再湿潤性>
精練布に直接染料(Sumilight Supra Turquoise Blue G conc.)(5g/L)液を滴下し、その広がりが十分大きく、緯経に不均一さのないものを良いとする判断基準で外観を判定した。
◎;良好、○;中間、△;不良、×;濡れない
<耐アルカリ性>
下記試料を40℃で24時間静置し、外観を目視評価した。
処 方;酸化糊抜剤 15g/リットル
苛性ソーダ 60g/リットル
精練剤 5g/リットル
◎:油滴発生や相分離を起こさず外観も透明を維持する。
○:油滴発生や相分離を起こさないが、外観は懸濁している。
△:一部不均一化状態が認められるが、容易に再分散する。
×:油滴発生や相分離を起こし、再分散しにくい或いはしない。
<精練性>
精練布をヘキサンを用いてソックスレー抽出装置で抽出し、残脂率を測定した。この条件では、残脂率が0.25%以下であることが望ましい。
実施例19
綿/ポリエステル混紡糸(55/45重量%)の平織(経糸42番 綿/ポリエステル混紡糸 140本/インチ、緯糸42番 綿/ポリエステル混紡糸 76本/インチ)について実施例11と同様にして精練性等を評価した。その評価の結果を表2に示す。
表2から、本発明の精練剤組成物は優れた精練性、浸透性、再湿潤性、耐アルカリ性を示すことが判る。


Claims (7)

  1. アニオン界面活性剤(AA)及び/又はアニオン界面活性剤(AN)からなるアニオン界面活性剤(A)と、ノニオン界面活性剤(B)とを含有し、
    前記アニオン界面活性剤(AA)が、下記化学式(1)で表されるアニオン界面活性剤であり、
    前記アニオン界面活性剤(AN)が、炭素数8〜18の脂肪族アミンのアルキレンオキサイド付加物をアニオン化して得られるアニオン界面活性剤(AN−1)及び/又はアミノ基で片末端が封鎖された(ポリ)アルキレンオキサイド構造単位を含み、前記アミノ基の置換基の1つが炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基であるアニオン界面活性剤(AN−2)であり、
    アニオン界面活性剤(A)とノニオン界面活性剤(B)の総不揮発分重量に対して、アニオン界面活性剤(A)の不揮発分重量が5〜60重量%、ノニオン界面活性剤(B)の不揮発分重量が40〜95重量%である、繊維用精練剤組成物。
    1O(AO)n(CH22COOM (1)
    (式中、R1は、隣接する酸素原子とともに、炭素数8〜18の脂肪族二級アルコキシ基及び/又は炭素数8〜18の分岐脂肪族アルコキシ基を形成し、AOはエチレンオキサイド基(EO)、プロピレンオキサイド基(PO)から選ばれる少なくとも1種のアルキレンオキサイド基を表し、これらはブロック付加体、交互付加体又はランダム付加体のいずれを構成していてもよく、Mは水素原子又はアルカリ性基、nは1〜50の整数である。)
  2. 前記アニオン界面活性剤(A)が前記アニオン界面活性剤(AA)であり、
    該アニオン界面活性剤(AA)が、炭素数10〜12の分岐の脂肪族アルコールのエチレンオキサイド3〜7モル付加物のノニオン界面活性剤をエーテルカルボキシ(塩)エチル化して得られるアニオン界面活性剤である、請求項1に記載の繊維用精練剤組成物。
  3. 前記アニオン界面活性剤(A)が前記アニオン界面活性剤(AA)であり、
    該アニオン界面活性剤(AA)が、R1が炭素数10〜12の分岐の脂肪族炭化水素、AOがエチレンオキサイド基、n=3〜7であるアニオン界面活性剤である、請求項1に記載の繊維用精練剤組成物。
  4. 前記アニオン界面活性剤(A)が前記アニオン界面活性剤(AN)であり、
    該アニオン界面活性剤(AN)が、下記化学式(3)で表されるアニオン界面活性剤である、請求項1に記載の繊維用精練剤組成物。
    2N[(AO)m(CH2pCOOM][(AO)nX] (3)
    (式中、R2は炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基を表し、AOはエチレンオキサイド基(EO)、プロピレンオキサイド基(PO)から選ばれる少なくとも1種のアルキレンオキサイド基を表し、これらはブロック付加体、交互付加体又はランダム付加体のいずれを構成していてもよく、Xは(CH2pCOOM基又は水素原子、Mは水素原子又はアルカリ性基、m及びnは1〜50の整数、pは1〜3の整数である。)
  5. 前記アニオン界面活性剤(AN)が、R2が炭素数12〜16の脂肪族炭化水素基、AOがエチレンオキサイド基、n=2〜10であるアニオン界面活性剤である、請求項4に記載の繊維用精練剤組成物。
  6. 前記アニオン界面活性剤(AN)が、炭素数12〜16の脂肪族アミンのエチレンオキサイド2〜10モル付加物のノニオン界面活性剤をエーテルカルボキシ(塩)化して得られるアニオン界面活性剤である、請求項4に記載の繊維用精練剤組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の繊維用精練剤組成物を含む処理浴中で、天然繊維、化合繊維又はこれらの混紡混織繊維を精練する、繊維の精練方法。
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