JPH08134773A - 精練方法 - Google Patents

精練方法

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JPH08134773A
JPH08134773A JP6305353A JP30535394A JPH08134773A JP H08134773 A JPH08134773 A JP H08134773A JP 6305353 A JP6305353 A JP 6305353A JP 30535394 A JP30535394 A JP 30535394A JP H08134773 A JPH08134773 A JP H08134773A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scouring
hydrophilicity
acid
salt
textile product
Prior art date
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Pending
Application number
JP6305353A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiko Matsunaga
道子 松永
Shuichi Okuno
周一 奥野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teikoku Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Chemical Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Teikoku Chemical Industry Co Ltd filed Critical Teikoku Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】繊維製品の精練に使用し、被処理物の親水性の
向上に効を奏する精練浴組成物 【構成】アルカリ類、界面活性剤、2−ヒドロキシイミ
ノ二酢酸の塩を処方した組成物

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、2−ヒドロキシエチルイミノ二
酢酸又はその塩を使用した漂白浴及至これによる繊維製
品漂白方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】精練は、天然繊維に含まれている一次不
純物即ち、ろう、脂肪質、タンパク質などと、天然繊維
たると合成繊維を問わず人工的に付加される二次不純物
即ち、油剤、帯電防止剤、機械油などをアルカリ類や界
面活性剤を用いて、溶解、分解、乳化、ケン化などの化
学作用によって取り除き、その後に継けて行われる漂白
及至染色工程の効果を上げるために行われているところ
である。
【0003】従前より使用されている精練剤としては、
水酸化ナトリウム、アンモニア水、炭酸ナトリウム、炭
酸水素ナトリウム、けい酸ナトリウム、リン酸三ナトリ
ウム、ピロリン酸ナトリウム又はこれらカリウムなどの
アルカリ類、陰イオン界面活性剤例えば、カルボン酸塩
類、硫酸エステル塩類、スルホン酸塩類、非イオン界面
活性剤例えば、ポリエチレングリコール型、多価アルコ
ール型などの界面活性剤、そのほか石油系炭化水素、四
塩化炭素、トリクロルエチレン、パークロルエチレンな
どの有機溶剤などがある。
【0004】2−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸又はそ
の塩は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)やジエチ
レントリアミン五酢酸(DTPA)などと同様に、金属
イオンを捕獲し、これを不活性化することが可能である
ことは、夙に知られているところである。これら金属イ
オン封鎖剤として、広く知られている化合物であるが、
DTPAが繊維製品の精練及至漂白のために使用されて
いるに過ぎない。
【0005】本件発明者らは、2−ヒドロキシエチルイ
ミノ二酢酸又はその塩を既に知られている精練剤と共に
処方した処理浴で処理された被精練物の親水性が著しく
高まっていることを見つけ出した。この発明は係る知見
に基づいてなされているものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は2−ヒドロキ
シエチルイミノ二酢酸又はその塩を既に公知である精練
剤と共に処方した処理浴組成物とこれを使用した精練方
法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における精練用組
成物は、精練剤として既に知られているものとして前記
したところのアルカリ類、界面活性剤、そのほか有機溶
剤と共に2−ヒドロキシイミノ二酢酸又はその塩を処方
して成る組成物であって、次のようにして造られる。即
ち、界面活性剤、アルカリ類を水又は水と混合できる有
機溶媒と水との混合物に溶解し、これに2−ヒドロキシ
エチルイミノ二酢酸又はその塩を加える。
【0008】ここにおいて使用される界面活性剤は、前
記したそれ自体公知であるアニオン系界面活性剤又はノ
ニオン系界面活性剤であり、その使用量は2〜5g/l
である。次に、アルカリ類としては前記したものを使用
する。その使用量は2〜10g/lである。そして2−
ヒドロキシイミノ二酢酸はナトリウム塩又はカリウム塩
として使用するのがよいが、その場合の使用量は0.5
〜2.5g/lである。当該塩体は2−ヒドロキシイミ
ノ二酢酸をそのままで使用して溶液中で、加えられてい
る水酸化ナトリウム、水酸化カリウムとの反応で塩体に
変えることも支障なく行える。
【0009】かくて得られた組成の溶液に精練処理対象
物(綿、毛などの天然繊維、ポリエステル、アクリル、
ポリアミド、ポリウレタンなどの合成繊維或いは混紡等
の糸、又は織布)を撹拌下、浸漬する。浴比は1:30
位を目安とすれば足りる。必ずしも必要とする訳ではな
いが、加温及至沸騰下に処理を行うことは作業を速やか
に終えることが可能となる。
【0010】かくて、本発明の精練処理を施された被処
理物は水に対するなじみ即ち、親水性が著しく高くなっ
ている。尚、親水性の程度の測定は被処理布を幅2c
m、長さ20cmに切断して作成した短冊状布を懸垂
し、一端(1mm)を、直接染料の1%水溶液に1分間
浸し、風乾後に当該染料液が上昇した距離を測定し、そ
の値を比較して判定した。
【0011】親水性の向上は、漂白における白色度の向
上や染色における染色性の向上に大いに寄与する。即
ち、漂白剤の浸透がよくなる結果としての白度の向上
と、染め液の浸透が十分に進み、染め斑の出現がなくな
るなどの効果が現れるのである。以下実施例、比較例を
記述して本発明を具体的に説明する。尚、キレート剤の
添加量はキレート生成における当量を同じにすべく決め
た。
【0012】
【実施例1】糊抜きの終わった未晒100%綿ブロード
布を重さが10gで、正方形となるように切断した。こ
れを牛脂脂肪酸メチルタウリン酸ナトリウム2g/l、
水酸化ナトリウム10g/l、2−ヒドロキシイミノ二
酢酸二ナトリウムの25%水溶液2g/lの組成溶液に
浴比1:30にして、浸漬し、80℃で30分振盪撹拌
した。布を引き上げ温水にて十分に洗浄し乾燥した。こ
のものについて前記したところに従い親水性の程度を測
定した。
【0013】比較のために40%ジエチレントリアミン
五酢酸・5Na(DTPA・5Na)1g/l又は45
%エチレンジアミン四酢酸・4Na(EDTA・4N
a)0.7g/lを、2−ヒドロキシイミノ二酢酸二ナ
トリウム2g/lの代わりに使用して実施例1と同様の
処理をした。親水性の程度は次のとおりであった。 実施例1の場合:68mm DTPA・5Na使用の場合:63mm EDTA・4Na使用の場合:62mm 因に、キレート剤を使用しなかった場合の値は59mm
であった。
【0014】
【実施例2】実施例1において、牛脂脂肪酸メチルタウ
リン酸ナトリウムをポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテルに代えたほかは同一内容の処理を行い、被処理
物の親水性の程度を測定した。比較のために、40%E
DTA・5Na 1g/l、45%EDTA・4Na
0.7g/lを2−ヒドロキシイミノ二酢酸二ナトリウ
ム2g/lの代わりに使用して同様処理した。親水性の
程度は次のとおりであった。 実施例2の場合:73mm DTPA・5Na使用の場合:70mm EDTA・4Na使用の場合:70mm 因に、キレート剤を使用しなかった場合の値は70mm
であった。
【0015】
【実施例3】糊抜きの終わった未晒100%ポリエステ
ル布を重さが10gで、正方形となるように切断した。
これをポリエチレンオキサイドノニルフェニルエーテル
2g/l、水酸化ナトリウム10g/l、2−ヒドロキ
シイミノ二酢酸二ナトリウムの25%水溶液2g/lの
組成溶液に浴比1:30にして、浸漬し、80℃で60
分振盪撹拌した。布を引き上げ温水にて十分に洗浄し乾
燥した。このものについて前記したところに従い親水性
の程度を測定した。
【0016】比較のために40%DTPA・5Na 1
g/l又は45%EDTA・4Na0.7g/lを、2
−ヒドロキシイミノ二酢酸二ナトリウム2g/lの代わ
りに使用して同様の処理をした。親水性の程度は次のと
おりであった。 実施例3の場合:59mm DTPA・5Na使用の場合:53mm EDTA・4Na使用の場合:52mm 因に、キレート剤を使用しなかった場合の値は40mm
であった。
【0017】
【実施例4】糊抜きの終わった未晒100%ポリエステ
ル布を重さが10gで、正方形となるように切断した。
これをポリエチレンオキサイドノニルフェニルエーテル
2g/l、水酸化ナトリウム2g/l、2−ヒドロキシ
イミノ二酢酸二ナトリウムの25%水溶液2g/lの組
成溶液に浴比1:30にして、浸漬し、80℃で60分
振盪撹拌した。布を引き上げ温水にて十分に洗浄し乾燥
した。このものについて前記したところに従い親水性の
程度を測定した。
【0018】比較のために40%DTPA・5Na 1
g/l又は45%EDTA・4Na0.7g/lを、2
−ヒドロキシイミノ二酢酸二ナトリウム2g/lの代わ
りに使用して同様の処理をした。親水性の程度は次のと
おりであった。 実施例4の場合:59mm DTPA・5Na使用の場合:47mm EDTA・4Na使用の場合:44mm 因に、キレート剤を使用しなかった場合の値は30mm
であった。
【0019】
【実施例5】実施例1において精練を終えた100%綿
ブロード布を、ポリエチレンオキサイドノニルフェニル
エーテル2g/l水酸化ナトリウム1g/l、2−ヒド
ロキシイミノ二酢酸二ナトリウムの25%水溶液2g/
l、30%過酸化水素水10g/l、3号ケイ曹3g/
l、D−マンニット2g/lを組成して成る水溶液に浴
比1:30にして、浸漬し、80℃で60分振盪撹拌し
た。布を引き上げ温水にて十分に洗浄し乾燥した。この
ものについて、四枚重ねにし、白色度計を用いて測定し
た値を基にハンター白度を算出し、白色度とした。比較
のために40%DTPA・5Na 1g/l又は45%
EDTA・4Na0.7g/lを、2−ヒドロキシイミ
ノ二酢酸二ナトリウム2g/lの代わりに使用して同様
の処理をした。白色度の程度は次のとおりであった。 実施例5の場合:80.0 DTPA・5Na使用の場合:78.5 EDTA・4Na使用の場合:78.0 因に、キレート剤を使用しなかった場合の値は75.4
であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸又はそ
    の塩を精練剤と共に処方して成る精練浴組成物
  2. 【請求項2】2−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸又はそ
    の塩を精練剤と共に処方して成る精練浴組成物を使用し
    て繊維製品を精練することを特徴とする精練方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の方法により精練処理された
    繊維製品を過酸化系漂白するに際し、当該過酸化系漂白
    の系に2−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸又はその塩を
    加えた漂白浴を使用する漂白方法。
JP6305353A 1994-11-02 1994-11-02 精練方法 Pending JPH08134773A (ja)

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JP6305353A JPH08134773A (ja) 1994-11-02 1994-11-02 精練方法

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