JP2013154719A - ハイブリッド車両の電費算出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動機での走行可能距離を推定するための電費を精度よく算出する。
【解決手段】主として第2発電電動機MG2を使用して走行するEVモードによる走行と、第2発電電動機MG2及び内燃機関20の両方を使用して走行するHVモードによる走行とが可能なハイブリッド車両10に適用するもので、第2発電電動機MG2に電力を供給する蓄電装置(バッテリ64)の残容量を推定し、EVモードにて運転され且つ内燃機関が運転されていない特定運転状態におけるハイブリッド車両の走行距離の積算値と、前記特定運転状態における残容量の消費量とを取得し、取得した走行距離の積算値と取得された残容量の消費量とに基づいて電費を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関、電動機及び前記電動機に電力を供給する蓄電装置を備え、前記蓄電装置の単位残容量あたりの走行距離に応じた値である電費相当値を算出する「ハイブリッド車両の電費算出装置」に関する。
ハイブリッド車両は、車両を走行させる駆動力を発生する駆動源として、内燃機関と電動機とを搭載している。ハイブリッド車両は、電動機に電力を供給する蓄電装置(例えば、バッテリ)を搭載している。内燃機関の発生するエネルギーの一部は蓄電装置の充電にも利用される。
更に、近年において、蓄電装置を車両の外部から供給される電力により充電することができるハイブリッド車両が開発されて来ている。以下、車両の外部から供給される電力による蓄電装置の充電を「外部充電」とも称呼する。
係るハイブリッド車両の一つは、第1走行モードと第2走行モードとの何れかにて走行することができる。
第1走行モードは、例えば、外部充電の後、蓄電装置の残容量がモード切替閾値よりも大きい場合に実行されるモードである。第1走行モードにおいては、内燃機関の運転が極力回避され、電動機の出力のみがハイブリッド車両の走行に使用される。換言すると、第1走行モードは蓄電装置のエネルギーを積極的に使用するモードであるので、「CD(Charge Depleting)モード」とも称呼される。更に、第1走行モードは、電動機のみを用いて走行することから、「EVモード(電気自動車モード)」とも称呼される。但し、第1モードにおいても、車両走行に必要な出力及び/又はトルクが不足する場合等において、内燃機関が運転されることがある。
第2走行モードは、例えば、第1走行モードでの走行中、蓄電装置の残容量がモード切替閾値よりも小さくなった場合に実行されるモードである。第2走行モードにおいては、電動機が駆動されるとともに内燃機関が作動され、これら両方の出力がハイブリッド車両の走行に使用される。更に、第2走行モードにおいては、蓄電装置の残容量が目標残容量に近づくように内燃機関が作動され、内燃機関の発生するエネルギーにより蓄電装置が充電される。換言すると、第2走行モードは蓄電装置のエネルギー(即ち、残容量)を維持するモードであるので、「CS(Charge Sustaining)モード」とも称呼される。更に、第2走行モードは、電動機及び内燃機関の両方を用いて走行することから、「HVモード(ハイブリッド車モード)」とも称呼される。但し、第2モードにおいても、内燃機関の運転が所定効率以上の効率にて運転できない場合等において、内燃機関の運転が停止されることがある。なお、蓄電装置の残容量は「SOC(State of Charge)」とも称呼される。
ところで、このようなハイブリッド車両に適用される従来装置の一つは、ユーザの利便性を向上するために、ハイブリッド車両の電動機走行可能距離(EV走行可能距離)を推定するようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。電動機走行可能距離は、内燃機関を停止させ且つ蓄電装置から電動機に電力を供給し、その電動機の出力のみをハイブリッド車両の走行に使用した場合(即ち、ハイブリッド車両を電気自動車のように電動走行させた場合)の走行可能距離である。
上記従来装置は、予め定められた学習区間において電動走行を行い、その間の蓄電装置の充放電量と走行距離とを用いて「単位距離あたりの蓄電装置の放電電力量(即ち、走行費、単位は「kWh/km」)」を算出し、その走行費と「現時点において電動走行に使用可能な残容量(電動機走行可能残容量)」とに基づいて電動機走行可能距離を推定している。
なお、電動機走行可能距離を推定する際、走行費に代えて電費が使用されてもよい。電費は走行費の逆数に相当する値である。更に、残容量は絶対量でなく、蓄電装置の満充電時の残容量に対する比(単位は「%」)で表されることもできる。この場合、電費の単位は「km/%」であり、走行費の単位は「%/km」である。電費、走行費及びこれの値の学習値等は、本明細書及び特許請求の範囲において「電費相当値」又は「電費関連値」と総称される。
特開2010−179749号公報(段落0063乃至段落0068)
上記従来装置によれば、電費相当値を更新するためには、予め定められた学習区間においてハイブリッド車両を電動走行させる必要がある。しかしながら、電費相当値は運転状態に応じて変化するとともにユーザ毎に異なるので、上記従来技術のように電費相当値を算出すると、その電費相当値は現在の電費相当値とは大きく相違する可能性が高い。加えて、学習区間に到達した時点において蓄電装置の残容量が小さければ内燃機関を作動させなくてはならず、結局、電費相当値を更新することができない。その結果、電費相当値の更新が遅れ、電動機走行可能距離の算出に使用する電費相当値が実際の電費相当値と大きく乖離する可能性が高まる。
そこで、学習区間を設定することなく、ハイブリッド車両が電動走行を行っている状態において、電費相当値を算出するためのデータ(走行距離及び残容量の消費量)を取得することが考えられる。
ところが、上述したように、ハイブリッド車両がHVモード(第2走行モード)にて走行している場合、蓄電装置は内燃機関の出力により充電される。従って、走行モードがHVモードであって且つハイブリッド車両が電動走行を行っている場合、その際の走行距離は内燃機関から供給されたエネルギーによる走行距離であると考えられる。よって、HVモードでの電動走行中の「残容量の消費量及び走行距離」を用いて電費相当値を算出すると、電費相当値の精度が悪化すると考えられる。
一方、ハイブリッド車両がEVモード(第1走行モード)にて走行している場合であっても、トルク及び/又は出力が不足する場合等において内燃機関が作動されてしまう。換言すると、ハイブリッド車両がEVモードにて走行している場合であっても、ハイブリッド車両は常に電動走行を行っているとは限らない。ハイブリッド車両がEVモードにて走行している場合に内燃機関が作動されると、その内燃機関の出力は走行距離を増大させてしまう。よって、EVモード中の「残容量の消費量及び走行距離」を単に用いて電費相当値を算出すると、やはり、電費相当値の精度が悪化する。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものである。即ち、本発明の目的の一つは、EVモード(第1走行モード)及びHVモード(第2走行モード)にて走行可能なハイブリッド車両において、電費相当値をより精度良く取得することができる「ハイブリッド車両の電費算出装置」を提供することにある。
本発明による「ハイブリッド車両の電費算出装置(以下、「本発明装置」とも称呼する。)」は、内燃機関と、電動機と、前記電動機を駆動する電力を前記電動機に供給可能な蓄電装置と、前記内燃機関の出力により発生させられる電力を変換して前記蓄電装置を充電する電力を生成する充電部と、前記蓄電装置の残容量を推定する残容量推定部と、制御部と、を備えたハイブリッド車両に適用される。
前記制御部は、
(1)前記残容量がモード切替閾値よりも大きい場合、
前記内燃機関を運転することなく前記電動機を駆動することにより前記ハイブリッド車両の駆動力の全部を前記電動機から発生させる第1運転状態を、前記内燃機関を運転するとともに前記電動機を駆動することにより前記ハイブリッド車両の駆動力を前記内燃機関及び前記電動機の両方から発生させる第2運転状態、よりも優先させる第1走行モードにて前記ハイブリッド車両を走行させ、且つ、
(2)前記残容量が前記モード切替閾値よりも小さくなった場合、前記第1走行モードに比較して前記第2運転状態を前記第1運転状態よりも優先させる第2走行モードにて前記ハイブリッド車両を走行させる。
本発明装置は、
前記ハイブリッド車両が前記第1走行モードにて運転され且つ前記内燃機関が運転されていない特定運転状態における前記ハイブリッド車両の走行距離の積算値と、前記特定運転状態における前記残容量の消費量と、を取得する電費データ取得手段と、
前記取得された走行距離の積算値と前記取得された残容量の消費量とに基づいて単位残容量あたりの走行距離に応じた値を電費相当値として取得する電費相当値取得手段と、
を備える。
これによれば、内燃機関から蓄電装置に与えられるエネルギーの影響、従って、内燃機関が走行距離に与える影響、が排除された「電動走行中の、走行距離の積算値及び残容量の消費量」に基づいて電費相当値が算出される。従って、精度の良い電費相当値を取得することができる。
前記ハイブリッド車両は、
前記ハイブリッド車両の外部から供給される電力を変換して前記蓄電装置を充電する電力を生成し、前記生成した電力により前記蓄電装置を充電する充電器を備えることができる。即ち、本発明装置が適用されるハイブリッド車両は、電動走行を比較的長期・継続的に行うことができる「プラグインハイブリッド車両」であることが好適である。
更に、本発明装置は、
前記ハイブリッド車両が前記第1走行モードにて走行している場合、前記残容量から前記モード切替閾値を減じた値である電動機走行可能残容量と、前記取得された電費相当値と、に基づいて、前記第1運転状態を継続した場合の走行距離である電動機走行可能距離を推定する電動機走行可能距離推定手段を備えることができる。
本発明装置によれば、電費相当値を精度良く取得することができるから、結果として、電動機走行可能距離を精度良く推定することができる。
本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る「ハイブリッド車両の電費算出装置」及び及び同装置が適用されるハイブリッド車両の概略図である。 図2は、EVモードにおける機関運転条件を説明するための図である。 図3は、蓄電装置の残容量と、EVモード及びHVモードと、の関係を説明するための図である。 図4は、図1に示した電費算出装置の作動を説明するためのタイムチャートである。 図5は、図1に示したメータECUのCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 図6は、図1に示したメータECUのCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 図7は、図1に示したメータECUのCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る「ハイブリッド車両の電費算出装置」について図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態に係る「ハイブリッド車両の電費算出装置」は、以下、「本装置」とも称呼される。
(構成)
図1に示したように、本装置が適用されるハイブリッド車両10は、前述したEVモード(第1走行モード)及びHVモード(第2走行モード)の何れかのモードにて走行することができる。
ハイブリッド車両10は、発電電動機MG1、発電電動機MG2、内燃機関20、動力分配機構30、動力伝達機構50、第1インバータ61、第2インバータ62、昇圧コンバータ63、蓄電装置としてのバッテリ64、コンビネーションメータ70、パワーマネジメントECU80、バッテリECU81、メータECU82、モータECU83及びエンジンECU84等を備えている。なお、ECUは、エレクトリックコントロールユニットの略称であり、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM(又は不揮発性メモリ)及びインターフェース等を含むマイクロコンピュータを主要構成部品として有する電子制御回路である。バックアップRAMはハイブリッド車両10の図示しないイグニッション・キー・スイッチがオン状態にあるかオフ状態にあるかに関わらずデータを保持することができる。
発電電動機(モータジェネレータ)MG1は、発電機及び電動機の何れとしても機能することができる同期発電電動機である。発電電動機MG1は、便宜上、第1発電電動機MG1とも称呼される。第1発電電動機MG1は、出力軸(以下、「第1シャフト」とも称呼する。)41を備えている。
発電電動機(モータジェネレータ)MG2は、第1発電電動機MG1と同様、発電機及び電動機の何れとしても機能することができる同期発電電動機である。発電電動機MG2は、便宜上、第2発電電動機MG2とも称呼される。第2発電電動機MG2は、出力軸(以下、「第2シャフト」とも称呼する。)42を備えている。
内燃機関(機関)20は、4サイクル・火花点火式・多気筒・内燃機関である。機関20は、周知のエンジンアクチュエータ21を備えている。例えば、エンジンアクチュエータ21には、燃料噴射弁を含む燃料供給装置、点火プラグを含む点火装置、スロットル弁開度変更用アクチュエータ及び可変吸気弁制御装置(VVT)等が含まれる。機関20は、スロットル弁アクチュエータにより図示しない吸気通路に配設されたスロットル弁の開度を変更することによって吸入空気量を変更すること、及び、その吸入空気量に応じて燃料噴射量を変更したりすること等により、機関20の発生するトルク及び機関回転速度(従って、機関出力)を変更することができるように構成されている。機関20は、機関20の出力軸であるクランクシャフト25にトルクを発生する。
動力分配機構30は周知の遊星歯車装置31を備えている。遊星歯車装置31はサンギア32と、複数のプラネタリギア33と、リングギア34と、を含んでいる。
サンギア32は第1発電電動機MG1の第1シャフト41に接続されている。従って、第1発電電動機MG1とサンギア32とはトルク伝達可能に連結されている。
複数のプラネタリギア33のそれぞれは、サンギア32と噛合するとともにリングギア34と噛合している。プラネタリギア33の回転軸(自転軸)はプラネタリキャリア35に設けられている。プラネタリキャリア35はサンギア32と同軸に回転可能となるように保持されている。従って、プラネタリギア33は、サンギア32の外周を自転しながら公転することができる。プラネタリキャリア35は機関20のクランクシャフト25に接続されている。よって、プラネタリギア33は、クランクシャフト25からプラネタリキャリア35に入力されるトルクによって回転駆動され得る。
リングギア34は、サンギア32と同軸に回転可能となるように保持されている。
上述したように、プラネタリギア33はサンギア32及びリングギア34と噛合している。即ち、プラネタリギア33とサンギア32とはトルク伝達可能に連結されている。更に、プラネタリギア33とリングギア34とはトルク伝達可能に連結されている。
リングギア34はリングギアキャリア36を介して第2発電電動機MG2の第2シャフト42に接続されている。従って、第2発電電動機MG2とリングギア34とはトルク伝達可能に連結されている。
更に、リングギア34はリングギアキャリア36を介して出力ギア37に接続されている。従って、出力ギア37とリングギア34とはトルク伝達可能に連結されている。
動力伝達機構50は、ギア列51、ディファレンシャルギア52及び駆動軸(ドライブシャフト)53を含んでいる。
ギア列51は、出力ギア37とディファレンシャルギア52とをトルク伝達可能に接続している。ディファレンシャルギア52は駆動軸53に取り付けられている。駆動軸53の両端には駆動輪54が取り付けられている。従って、出力ギア37からのトルクはギア列51、ディファレンシャルギア52、及び、駆動軸53を介して駆動輪54に伝達される。この駆動輪54に伝達されたトルクによりハイブリッド車両10は走行することができる。
このように、動力分配機構30及び動力伝達機構50により、内燃機関20と駆動軸53とはトルク伝達可能に接続され、且つ、第2発電電動機MG2と駆動軸53とはトルク伝達可能に接続されている。
第1インバータ61は、第1発電電動機MG1及び昇圧コンバータ63に電気的に接続されている。従って、第1発電電動機MG1が発電しているとき、第1発電電動機MG1が発生した電力は、第1インバータ61及び昇圧コンバータ63を介してバッテリ64に供給される。逆に、第1発電電動機MG1は昇圧コンバータ63及び第1インバータ61を介してバッテリ64から供給される電力によって回転駆動させられる。
第2インバータ62は、第2発電電動機MG2及び昇圧コンバータ63に電気的に接続されている。従って、第2発電電動機MG2が発電しているとき、第2発電電動機MG2が発生した電力は、第2インバータ62及び昇圧コンバータ63を介してバッテリ64に供給される。逆に、第2発電電動機MG2は昇圧コンバータ63及び第2インバータ62を介してバッテリ64から供給される電力によって回転駆動させられる。
更に、第1発電電動機MG1の発生する電力は第2発電電動機MG2に直接供給可能であり、且つ、第2発電電動機MG2の発生する電力は第1発電電動機MG1に直接供給可能である。
バッテリ64は、蓄電装置であり、本例においてリチウムイオン電池である。但し、バッテリ64は放電及び充電が可能な蓄電装置であればよく、ニッケル水素電池及び他の二次電池であってもよい。
コンビネーションメータ70は、速度表示器71、EV走行可能距離表示器72、残容量表示器73及びEVモード表示ランプ74等を含んでいる。
速度表示器71は、ハイブリッド車両10の速度(車速)を表示するディスプレイ装置である。
EV走行可能距離表示器72はEV走行可能距離(即ち、電動機走行可能距離)を表示するディスプレイ装置である。EV走行可能距離は、前述したEVモードにて「内燃機関20を運転することなく、第2発電電動機MG2の出力のみを用いてハイブリッド車両10を走行した場合」にハイブリッド車両10が走行可能な距離である。
残容量表示器73は、バッテリ64の残容量SOCを示すための情報(即ち、残容量情報)を表示するディスプレイ装置である。残容量表示器73は、電池形状を模した形状を有している。
EVモード表示ランプ74は、ハイブリッド車両10がEVモードにて運転されている場合に点灯され、HVモードにて運転されている場合に消灯されるようになっている。
パワーマネジメントECU80(以下、「PMECU80」と表記する。)は、バッテリECU81、メータECU82、モータECU83及びエンジンECU84等と通信により情報交換可能に接続されている。
PMECU80は、パワースイッチ91、シフトポジションセンサ92、アクセル操作量センサ93、ブレーキスイッチ94、車速センサ95及びEVスイッチ96等と接続され、これらのセンサ類が発生する出力信号を入力するようになっている。
パワースイッチ91はハイブリッド車両10のシステム起動用スイッチである。PMECU80は、何れも図示しない車両キーがキースロットに挿入され且つブレーキペダルが踏み込まれているときにパワースイッチ91が操作されると、システムを起動する状態、即ち、レディオン状態(Ready−On状態)となるように構成されている。
シフトポジションセンサ92は、ハイブリッド車両10の運転席近傍に運転者により操作可能に設けられた図示しないシフトレバーによって選択されているシフトポジションを表す信号を発生するようになっている。本例において、シフトポジションは、P(パーキングポジション)、R(後進ポジション)、N(ニュートラルポジション)及びD(走行ポジション)である。
アクセル操作量センサ93は、運転者により操作可能に設けられた図示しないアクセルペダルの操作量(アクセル操作量AP)を表す出力信号を発生するようになっている。
ブレーキスイッチ94は、運転者により操作可能に設けられた図示しないブレーキペダルが操作されたときに、ブレーキペダルが操作された状態(即ち、ハイブリッド車両10の制動装置が作動された状態)にあることを示す出力信号を発生するようになっている。
車速センサ95は、ハイブリッド車両10の車速SPDを表す出力信号を発生するようになっている。
EVスイッチ96は、EVモードの選択及び解除を希望する運転者により操作可能に設けられた手動スイッチである。
PMECU80は、バッテリECU81により推定・算出されるバッテリ64の残容量SOC(State Of Charge)を表す「制御用残容量SOCcont」を入力するようになっている。この制御用残容量SOCcontは、バッテリ64に流出入する電流の積算値及びバッテリ64の電圧等に基づいて周知の手法に従って算出される。制御用残容量SOCcontは、バッテリ64が新品であって且つ満充電の場合の放電可能電力を100%と定義し、バッテリ64が完全に放電した場合の放電可能電力を0%と定義した場合において、バッテリ64が新品且つ満充電の場合の放電可能電力に対する現時点のバッテリ64の放電可能電力の比を「百分率(%)」にて表した量である。なお、制御用残容量SOCcontは残容量の絶対値(単位は「Wh(ワット時)」)により表されてもよい。
PMECU80は、モータECU83を介して、第1発電電動機MG1の回転速度(以下、「第1MG回転速度Nm1」と称呼する。)を表す信号及び第2発電電動機MG2の回転速度(以下、「第2MG回転速度Nm2」と称呼する。)を表す信号を入力するようになっている。
第1MG回転速度Nm1は、「第1発電電動機MG1に設けられ且つ第1発電電動機MG1のロータの回転角度に対応する出力値を出力するレゾルバ97の出力値」に基づいてモータECU83により算出されている。同様に、第2MG回転速度Nm2は、「第2発電電動機MG2に設けられ且つ第2発電電動機MG2のロータの回転角度に対応する出力値を出力するレゾルバ98の出力値」に基づいてモータECU83により算出されている。
PMECU80は、エンジンECU84を介して、エンジン状態量センサ99により検出されるエンジン状態を表す出力信号を入力するようになっている。このエンジン状態を表す出力信号には、機関回転速度Ne、スロットル弁開度TA及び機関の冷却水温THW等が含まれている。
PMECU80は、AC/DCコンバータを含む充電器102とも接続され、充電器102に指示信号を送出するようになっている。充電器102はインレット101と電力線を介して接続されている。更に、充電器102の出力電力線は、昇圧コンバータ63とバッテリ64との間に接続されている。インレット101は、車体の側面に露呈可能となっていて、図示しない「外部電源に接続された電力ケーブル」のコネクタが接続されるようになっている。インレット101に電力ケーブルのコネクタが接続された状態において、PMECU80が充電器102を制御することにより、バッテリ64は外部電源から電力ケーブルを通して供給される電力により充電(外部充電)されるようになっている。即ち、充電器102は、インレット101に供給される外部電源からの交流電力を所定の電圧の直流電圧へと変換してバッテリ64へ供給するようになっている。
バッテリECU81は、バッテリ64の状態を監視し、前述したように制御用残容量SOCcontを算出するようになっている。更に、バッテリECU81は、周知の手法に従って、バッテリ64の瞬時出力可能電力Woutを推定(算出)するようになっている。瞬時出力可能電力Woutは制御用残容量SOCcontが大きくなるほど大きくなる値である。
メータECU82は、バッテリECU81により推定された制御用残容量SOCcontをPMECU80を経由して取得し、制御用残容量SOCcontに含まれる高周波成分を除去(又は低減)するフィルタ処理を制御用残容量SOCcontに対して施すことによって、表示用残容量SOCdispを取得するようになっている。このフィルタ処理は、例えば、下記の(1)式に従う処理(所謂、なまし処理)である。フィルタ処理は、例えば、一次遅れフィルタ処理等であってもよい。

SOCdisp(n)=(1−γ)・SOCdisp(n−1)+γ・SOCcont(n)…(1)
上記(1)式において、SOCdisp(n)は新たに得られた表示用残容量SOCdispであり、SOCdisp(n−1)は一定時間前に得られた表示用残容量SOCdispであり、SOCcont(n)は新たに得られた制御用残容量SOCcontである。値γは0よりも大きく1よりも小さい定数である(0<γ<1)。なお、表示用残容量SOCdispはバッテリECU81により算出され、通信によってメータECU82に送信されてもよい。
更に、メータECU82は、速度表示器71、EV走行可能距離表示器72、残容量表示器73及びEVモード表示ランプ74に指示信号を送出し、これらの表示内容を制御するようになっている。
モータECU83は、第1インバータ61、第2インバータ62及び昇圧コンバータ63に接続され、PMECU80からの指令に基づいて、これらに指示信号を送出するようになっている。これにより、モータECU83は、第1インバータ61及び昇圧コンバータ63を用いて第1発電電動機MG1を制御し、且つ、第2インバータ62及び昇圧コンバータ63を用いて第2発電電動機MG2を制御するようになっている。
エンジンECU84は、PMECU80からの指令及びエンジン状態量センサ99からの信号に基づいてエンジンアクチュエータ21に指示信号を送出することにより、機関20を制御するようになっている。
(ハイブリッド車両の走行モード)
次に、ハイブリッド車両10の2つの走行モードについて説明を加える。一つの走行モードは上述したEVモード(第1走行モード、CDモード)であり、他の一つの走行モードは上述したHVモード(第2走行モード、CSモード)である。これらのモードは周知であり、各モードに応じた「内燃機関20、第1発電電動機MG1及び第2発電電動機MG2」の制御は、駆動制御部(制御部)を構成するパワーマネジメントECU80により実現される。
EVモードは、外部電源から供給されてバッテリ64に蓄積されている電力をハイブリッド車両10の走行に積極的に使用するモードである。EVモードは、外部充電後において制御用残容量SOCcontがモード切替閾値SOCEVtoHVよりも大きい場合に実施される。EVモードにおいては、急加速時や登坂走行時など大きな走行駆動力が要求される等の特定条件(EVモード機関運転条件)が成立しない限り、機関20は停止され、ハイブリッド車両10は第2発電電動機MG2の発生する出力トルクのみにより走行する。
EVモード機関運転条件は、車両に要求されるトルク(ユーザ要求トルク)と車速SPDとによって決まる車両動作点Pが、図2に一点鎖線K1により示したパワー要件よりも大きくなったとき(原点と反対側の領域に入ったとき)、及び、車両動作点Pが図2に二点鎖線K2により示したトルク要件よりも大きくなったとき(原点と反対側の領域に入ったとき)、成立する。
パワー要件(一点鎖線K1)はバッテリ64の瞬時出力可能電力Woutに対応して定められる。即ち、一点鎖線K1は、バッテリ64が供給可能な電力の総てを第2発電電動機MG2に供給した場合に得られるトルクと車速との関係を示す。ハイブリッド車両10に実際に要求される出力(即ち、ユーザ要求トルクと車速との積)が一点鎖線K1に関して原点と反対側にあるとき、内燃機関20が運転され、内燃機関20の出力によって不足する出力が補われる。
トルク要件(二点鎖線K2)は第2発電電動機MG2が出力するトルクの上限値に対応して定められる。車両動作点Pが二点鎖線K2に関して原点と反対側にあるとき、内燃機関20が運転され、内燃機関20の出力トルクによって不足するトルクが補われる。
HVモードは、バッテリ64の電力を使用することにより発生する第2発電電動機MG2の出力トルクと機関20を運転することにより発生する機関20の出力トルクとをハイブリッド車両10の走行に使用するモードである。HVモードにおいては、バッテリ64の残容量SOCが所定の目標残容量(目標残容量近傍の値)に維持されるように機関20及び第1発電電動機MG1が制御され、バッテリ64の充電が行われる。なお、HVモードでの走行中に、ユーザ要求トルクが小さいために機関20を効率的に運転できなくなるとき、及び/又は、残容量SOCが目標残容量に対して所定値以上大きくなってバッテリ64を充電する必要がないとき等において、ハイブリッド車両10は機関20の運転を一時的に停止し、第2発電電動機MG2の発生する出力トルクのみにより走行することもある。
なお、HVモードにおける制御内容は、例えば、特開2009−126450号公報(米国公開特許番号 US2010/0241297)、及び、特開平9−308012号公報(米国出願日1997年3月10日の米国特許第6,131,680号)等に詳細に記載されている。これらは、参照することにより本願明細書に組み込まれる。
バッテリ64が外部充電され、その外部充電後のレディオン状態時に制御用残容量SOCcontが図3に示したモード切替閾値SOCEVtoHV以上である場合、ハイブリッド車両10は「制御用残容量SOCcontがモード切替閾値SOCEVtoHV以下となる時点」までEVモードにて運転される。
制御用残容量SOCcontがモード切替閾値SOCEVtoHVを一旦下回ると、ハイブリッド車両10はHVモードにて運転される。ハイブリッド車両10がHVモードにて運転されている状態において、例えば降坂路を走行する等の場合において回生制御がなされ、それによって制御用残容量SOCcontが「モード切替閾値SOCEVtoHVよりも大きい第1所定値SOC1」にまで回復すると、ハイブリッド車両10は自動的にEVモードにて運転されるようになる。更に、制御用残容量SOCcontが「モード切替閾値SOCEVtoHVよりも大きく且つ第1所定値SOC1よりも小さい第2所定値SOC2」以上にまで回復した場合に、EVモードを希望する運転者がEVスイッチ96を操作すると、ハイブリッド車両10はEVモードにて運転されるようになる。
このように、EVモードは、残容量がモード切替閾値よりも大きい場合(制御用残容量SOCcontがモード切替閾値SOCEVtoHVよりも大きい場合)等において実行されるモードであり、「内燃機関20を運転することなく第2発電電動機MG2を駆動することによりハイブリッド車両10の駆動力の全部を第2発電電動機MG2から発生させる第1運転状態」を、「内燃機関20を運転するとともに第2発電電動機MG2を駆動することによりハイブリッド車両10の駆動力を内燃機関20及び第2発電電動機MG2の両方から発生させる第2運転状態」よりも優先させてハイブリッド車両10を走行させるモードである。
また、HVモードは、EVモード走行中に残容量がモード切替閾値よりも小さくなった場合(制御用残容量SOCcontがモード切替閾値SOCEVtoHVよりも小さくなった場合)等において実行されるモードであり、EVモードと比較して、前記第2運転状態を前記第1運転状態よりも優先させてハイブリッド車両10を走行させるモードである。
(電費算出概要)
次に、電費の算出方法の概要について説明する。
電費は、内燃機関20を運転することなく第2発電電動機MG2のみを用いてハイブリッド車両10を走行させた場合(即ち、電動走行させた場合)における「バッテリ64の残容量SOC(制御用残容量SOCcont及び表示用残容量SOCdispの何れかであり、本例においては表示用残容量SOCdisp)の単位量(即ち、1%)あたりのハイブリッド車両10の走行距離」である。従って、電費の単位は「km/%」であり、「基準走行可能距離」とも称呼される。
本装置は、以下の2条件の総てが成立している場合に限り、電費を算出するためのデータ(走行距離及び残容量の消費量)を取得する。なお、以下の条件の総てが成立する運転状態は「特定運転状態」とも称呼される。また、以下の2条件をデータ取得条件とも称呼する。
<条件1>ハイブリッド車両10の走行モードがEV走行モードである。
<条件2>内燃機関20が停止中(運転停止中)である。
条件1を設ける理由は次のとおりである。
ハイブリッド車両10は、HV走行モードにて走行している場合においても、内燃機関20の運転を停止し且つ第2発電電動機MG2の出力のみを使用して走行する(電動走行する)場合がある。しかしながら、上述したように、ハイブリッド車両10がHVモードにて走行している場合、残容量SOCcontが目標残容量に対して所定量以上小さくなると、内燃機関20の運転がなされ、バッテリ64は内燃機関20の出力を利用して充電される。即ち、内燃機関20の出力により第1発電電動機MG1の発電量を増大し、第1発電電動機MG1が発生する余剰の電力をバッテリ64に供給する。
従って、走行モードがHVモードであって且つハイブリッド車両10が電動走行を行っている場合、その際の走行距離は内燃機関20から供給されたエネルギーによる走行距離であると考えられる。よって、HVモードでの電動走行中の「残容量の消費量及び走行距離」を用いて電費を算出すると、電費の精度が悪化すると考えられる。
条件2を設ける理由は次のとおりである。
上述したように、ハイブリッド車両10は、EVモードにて走行している場合、基本的には、内燃機関20の運転を停止し且つ第2発電電動機MG2の出力のみを使用して走行する(電動走行する)。しかしながら、図2を参照して説明したように、ハイブリッド車両10がEVモードにて走行している場合であっても、トルク及び/又は出力が不足する場合等において内燃機関20が運転される。
換言すると、ハイブリッド車両10がEVモードにて走行している場合であっても、ハイブリッド車両10は常に電動走行を行っているとは限らない。ハイブリッド車両がEVモードにて走行している場合に内燃機関20が運転されると、その内燃機関20の出力は走行距離を増大させてしまう。よって、EVモード中の「残容量の消費量及び走行距離」を単に用いて電費を算出すると、電費の精度が悪化する。
この結果、電費算出用の残容量の消費量及び電費算出用走行距離は、例えば、図4のタイムチャートに示したように変化する。図4に示した例は、時刻t0以前に外部充電が実行され、時刻t0からハイブリッド車両10の走行が開始された例である。従って、ハイブリッド車両10は、時刻t0からEVモードでの走行を開始する。この場合、上記条件1及び上記条件2の両方が成立するので、電費算出用の残容量の消費量及び電費算出用走行距離は時刻t0から増大を開始する。
図4に示した例においては、EV走行中である時刻t1から時刻t2までの期間、内燃機関20が運転される。この場合、上述の条件2が不成立となるので、電費算出用の残容量の消費量及び電費算出用走行距離は更新されない(即ち、時刻t1におけるそれぞれの値に維持される。)。
時刻t2において内燃機関20の運転が停止され、ハイブリッド車両10は再びEVモード下で電動走行を開始する。従って、時刻t2以降において、上記条件1及び上記条件2の両方が成立するので、電費算出用の残容量の消費量及び電費算出用走行距離は時刻t2から再び更新され始める。なお、電費算出用の残容量の消費量は、回生制動により減少する場合がある。
時刻t3の時点にて、残容量(SOCcont)はモード切替閾値SOCEVtoHVに到達する。よって、ハイブリッド車両10は時刻t3以降、HVモードにて走行する。従って、時刻t3以降においては、上記条件1が不成立となるので、電費算出用の残容量の消費量及び電費算出用走行距離は更新されない(即ち、時刻t3におけるそれぞれの値に維持される。)。
本装置は、電費(Denpi)を、下記の(2)式に従って算出する。(2)式において、SDistは電費算出用走行距離であり、SSOCは電費算出用の残容量の消費量である。図4に示した例においては、時刻t4にて電費Denpiが算出される。

Denpi=SDist/SSOC …(2)
(実際の作動)
次に、本装置の実際の作動について説明する。なお、本装置は、電費及びEV走行可能距離等の計算を行う際に使用されるバッテリ64の残容量として、表示用残容量SOCdispを使用する。但し、表示用残容量SOCdispに代えて制御用残容量SOCcontが用いられてもよい。従って、以下、電費及びEV走行可能距離等の計算を行う際に使用されるバッテリ64の残容量を残容量SOCと表記する。
1.電費算出用走行距離SDist及び電費算出用残容量消費量SSOCの算出
メータECU82のCPU(以下、単に「メータCPU」と称呼する。)は、図5に示した「電費算出用データ取得ルーチン」を所定時間Ts(例えば、8msec)が経過する毎に実行するようになっている。従って、適当なタイミングになると、CPUは図5のステップ500から処理を開始してステップ510に進み、「現時点におけるハイブリッド車両10の走行モード(車両走行モード)がEVモードであり、且つ、内燃機関20の運転が停止中である。」か否かを判定する。なお、メータCPUはPMECU80から、現在の車両走行モードについての情報及び内燃機関20が運転中であるか否かについての情報を通信により取得している。
ステップ510の判定条件(即ち、データ取得条件)が成立していない場合、メータCPUはステップ510にて「No」と判定してステップ520に進み、フラグXOKの値を「0」に設定する。その後、メータCPUはステップ595に進み、本ルーチンを一旦終了する。なお、フラグXOKはシステムがレディオン状態となってメータECU82が起動されるときに実行されるイニシャルルーチンにおいて「0」に設定される。
これに対し、ステップ510の判定条件(即ち、データ取得条件)が成立していると、メータCPUはステップ510にて「Yes」と判定してステップ530に進み、フラグXOKの値が「1」であるか否かを判定する。
現時点が、ステップ510の判定条件が成立した直後であるとすると、メータCPUが本ルーチンを所定時間前に実行したときに、フラグXOKの値はステップ520にて「0」に設定されている。従って、メータCPUはステップ530にて「No」と判定してステップ540に進み、フラグXOKの値を「1」に設定する。次いで、メータCPUはステップ550に進み、現時点の残容量SOCを次回の計算のために「前回の残容量SOCold」として格納し、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。
ステップ510の判定条件が継続的に成立していると、次にメータCPUがステップ510の処理を行うとき、メータCPUはそのステップ510にて「Yes」と判定してステップ530に進む。この場合、フラグXOKの値は「1」に設定されているから、メータCPUはステップ530にて「Yes」と判定してステップ560に進み、電費算出用走行距離SDistの積算(更新)を実行する。積算(更新)された電費算出用走行距離SDistはバックアップRAMに格納される。
より具体的に述べると、メータCPUは下記の(3)式に従って電費算出用走行距離SDistを更新する。(3)式において、電費算出用走行距離SDist(n)は更新後の電費算出用走行距離SDistであり、電費算出用走行距離SDist(n−1)は更新前の電費算出用走行距離SDistである。即ち、メータCPUは、本ルーチンの実行時間間隔Tsに車速SPDを乗じることにより本ルーチンが前回実行された時点から今回実行される時間までの走行距離SPD・Tsを求め、その走行距離SPD・Tsを積算することにより電費算出用走行距離SDist(n)を算出する。なお、車速SPDに代え、車速に比例する値(例えば、リングギア34の回転速度である第2MG回転速度Nm2、及び、駆動軸53の回転速度等)を用いて走行距離を求めてもよい。

SDist(n)=SDist(n−1)+SPD・Ts …(3)
次に、メータCPUはステップ570に進み、下記の(4)式に従って残容量SOCの消費量(残容量消費量SSOC)を更新する。更新された残容量消費量SSOCはバックアップRAMに格納される。(4)式において、残容量消費量SSOC(n)は更新後の残容量消費量SSOCであり、残容量消費量SSOC(n−1)は更新前の残容量消費量SSOCである。SOCは現時点の残容量SOCであり、SOColdは本ルーチンが前回実行された時点の残容量SOCである(ステップ550を参照。)。即ち、メータCPUは、本ルーチンが前回実行された時点から今回実行される時間までの残容量SOCの減少量(SOCold−SOC)を求め、その減少量(SOCold−SOC)を積算することにより残容量消費量SSOCを算出する。

SSOC(n)=SSOC(n−1)+(SOCold−SOC) …(4)
その後、メータCPUはステップ540及びステップ550を経由してステップ595に進み、本ルーチンを一旦終了する。以上の処理により、電費算出用走行距離SDist及び電費算出用残容量消費量SSOCが算出される。
2.電費Denpi及び電費学習値DenpiGの算出
メータCPUは図6に示した「電費学習ルーチン」を所定時間が経過する毎に実行するようになっている。従って、適当なタイミングになると、メータCPUは図6のステップ600から処理を開始してステップ610に進み、電費学習値更新条件が成立したか否かを判定する。電費学習値更新条件は、例えば、電費算出用走行距離SDistが閾値距離以上となった場合に成立する。
電費学習値更新条件が成立していなければ、メータCPUはステップ610にて「No」と判定し、ステップ695に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。これに対し、電費学習値更新条件が成立していると、メータCPUはステップ610にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ620乃至ステップ650の処理を順に行い、その後、ステップ695に進んで本ルーチンを一旦終了する。
ステップ620:メータCPUは、電費算出用走行距離SDistを電費算出用残容量消費量SSOCにより除することにより、電費Denpiを算出する(上記(2)式を参照。)。なお、電費算出用走行距離SDist及び電費算出用残容量消費量SSOCは、何れもバックアップRAMから読み出される。
ステップ630:メータCPUは、下記の(5)式に従って、電費学習値DenpiGを更新する。(5)式において、DenpiG(n)は更新後の電費学習値DenpiGであり、DenpiG(n−1)は更新前の電費学習値DenpiGである。αは「0」よりも大きく且つ「1」よりも小さい定数である。

DenpiG(n)=(1−α)・DenpiG(n−1)+α・Denpi …(5)
このように、メータCPUは、残容量の単位量あたりの走行距離を電費Denpiとして算出するとともに、電費の学習値DenpiG=DenpiG(n)を電費相当値として算出する。即ち、車両10は、新たに算出された電費Denpiと、その時点にて保持されている電費の学習値とDenpiG(n−1)と、の加重平均値を算出し(上記(5)式を参照。)、その算出された加重平均値を電費の学習値の最新値DenpiG(n)としてバックアップRAMに保持するように構成されている。
ステップ640:メータCPUは電費算出用走行距離SDistを「0」に設定する。
ステップ650:メータCPUは電費算出用残容量消費量SSOCを「0」に設定する。
以上の処理により、電費及び電費学習値が算出される。
3.EV走行可能距離の算出及び表示
メータCPUは図7に示した「EV走行可能距離の算出・表示ルーチン」を所定時間が経過する毎に実行するようになっている。従って、適当なタイミングになると、メータCPUは図7のステップ700から処理を開始してステップ710に進み、現時点の走行モードがEVモードであるか否かを判定する。現時点の走行モードがEVモードでなければ、メータCPUはステップ710にて「No」と判定し、ステップ795に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。従って、ハイブリッド車両10がHVモードにて走行しているとき、EV走行可能距離は表示されない。
これに対し、現時点の走行モードがEVモードであると、メータCPUはステップ710にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ720乃至ステップ740の処理を順に行い、その後、ステップ795に進んで本ルーチンを一旦終了する。
ステップ720:メータCPUは、現時点の残容量SOCからモード切替閾値SOCEVtoHVを減じることにより、EV走行可能残容量(電動機走行可能残容量)SOCEVを算出する。この値は、残容量SOCに応じた値である。
ステップ730:メータCPUは、EV走行可能残容量SOCEVに電費学習値DenpiG(又は、電費Denpi)を乗じることにより、EV走行可能距離DistEVを算出する。
ステップ740:メータCPUは、EV走行可能距離表示器72にEV走行可能距離DistEVを表示する。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る電費算出装置は、内燃機関20と、電動機(第2発電電動機MG2)と、第2発電電動機MG2を駆動する電力を第2発電電動機MG2に供給可能な蓄電装置(バッテリ64)と、内燃機関20の出力により発生させられる電力を変換してバッテリ64を充電する電力を生成する充電部(第1発電電動機MG1、動力分配機構30、第1インバータ61及び昇圧コンバータ63等)と、バッテリ64の残容量(制御用SOCcont)を推定する残容量推定部(バッテリECU81、及び/又はメータECU82)と、第1所定条件成立時に第1走行モード(EVモード)にてハイブリッド車両10を走行させ、且つ、第2所定条件成立時に第2走行モード(HVモード)にてハイブリッド車両10を走行させる制御部(PMECU80)と、を備える。
更に、本発明の実施形態に係る電費算出装置は、
ハイブリッド車両10が前記第1走行モードにて運転され且つ内燃機関20が運転されていない特定運転状態における前記ハイブリッド車両の走行距離の積算値SDistと、前記特定運転状態における前記残容量の消費量SSOCと、を取得する電費データ取得手段(図5を参照。)と、
前記取得された走行距離の積算値と前記取得された残容量の消費量とに基づいて単位残容量あたりの走行距離に応じた値を電費相当値(電費)として取得する電費相当値取得手段(図6を参照。)と、
を備える。
従って、ハイブリッド車両10がバッテリ64の電力のみを用いて走行している場合の「走行距離の積算値SDistと残容量の消費量SSOC」とに基づいて、電費Denpiが算出されるので、精度の良い電費Denpiが算出される。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、電費に代え、電費の逆数に比例する走行費が電費相当値として算出されてもよい。
更に、上記(5)式の値αは、「0」よりも大きく且つ「1」よりも小さい値であって、電費算出用残容量消費量SSOCをEV走行可能残容量SOCEVにより除した値(=SSOC/SOCEV)に比例する値であってもよい。更に、上記(5)式の値αは「1」であってもよい。換言すると、EV走行可能残容量SOCEVに電費Denpiを乗じることにより、EV走行可能距離DistEVを算出してもよい。
10…ハイブリッド車両、20…内燃機関、30…動力分配機構、31…遊星歯車装置、50…動力伝達機構、53…駆動軸、64…バッテリ(蓄電装置)、70…コンビネーションメータ、72…走行可能距離表示器、102…充電器。

Claims (3)

  1. 内燃機関と、
    電動機と、
    前記電動機を駆動する電力を前記電動機に供給可能な蓄電装置と、
    前記内燃機関の出力により発生させられる電力を変換して前記蓄電装置を充電する電力を生成する充電部と、
    前記蓄電装置の残容量を推定する残容量推定部と、
    前記残容量がモード切替閾値よりも大きい場合、前記内燃機関を運転することなく前記電動機を駆動することにより車両の駆動力の全部を前記電動機から発生させる第1運転状態を、前記内燃機関を運転するとともに前記電動機を駆動することにより前記車両の駆動力を前記内燃機関及び前記電動機の両方から発生させる第2運転状態、よりも優先させる第1走行モードにて前記車両を走行させ、且つ、前記残容量が前記モード切替閾値よりも小さくなった場合、前記第1走行モードに比較して前記第2運転状態を前記第1運転状態よりも優先させる第2走行モードにて前記車両を走行させる制御部と、
    を備えたハイブリッド車両に適用されるハイブリッド車両の電費算出装置であって、
    前記ハイブリッド車両が前記第1走行モードにて運転され且つ前記内燃機関が運転されていない特定運転状態における前記ハイブリッド車両の走行距離の積算値と、前記特定運転状態における前記残容量の消費量と、を取得する電費データ取得手段と、
    前記取得された走行距離の積算値と前記取得された残容量の消費量とに基づいて単位残容量あたりの走行距離に応じた値を電費相当値として取得する電費相当値取得手段と、
    を備えた電費算出装置。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド車両の電費算出装置であって、
    前記ハイブリッド車両は、
    前記ハイブリッド車両の外部から供給される電力を変換して前記蓄電装置を充電する電力を生成し、前記生成した電力により前記蓄電装置を充電する充電器を備えている、
    電費算出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のハイブリッド車両の電費算出装置であって、
    前記ハイブリッド車両が前記第1走行モードにて走行している場合、前記残容量から前記モード切替閾値を減じた値である電動機走行可能残容量と、前記取得された電費相当値と、に基づいて、前記第1運転状態を継続した場合の走行距離である電動機走行可能距離を推定する電動機走行可能距離推定手段を備えた電費算出装置。
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