JP2013154635A - 固定盤と可動側金型とを含む領域である型締断熱部を断熱構造部材で遮蔽した射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】射出成形機の型締機構部から発生する排熱が外気に放出されないようにし成形機周辺の気温上昇を抑制し、エネルギー効率の向上を可能とする射出成形機を提供すること。
【解決手段】型締機構部および金型4は断熱構造部材である断熱カバー5によって遮蔽されており、断熱カバー5によって型締め用サーボモータや金型4から排出される熱を断熱カバー5内に閉じ込めることができる。断熱カバー5は隔壁6及び断熱材7から構成されており、さらに、冷媒8を密着させ、かつ冷媒輸送装置9を設けて冷媒8を冷媒用流路10に送ることにより、型締機構部および金型4から漏れ出る熱を、射出成形機が設置されている工場内の外気に直接放出せず、冷媒8を介して排出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、型締機構部を備える射出成形機において、型締機構部のうち少なくとも固定側金型を取り付ける固定盤と可動側金型を取り付ける可動盤とを含む領域である型締断熱部を断熱構造部材で遮蔽した射出成形機に関する。
射出成形機の金型の温度は、成形品の品質を直接左右し、また成形能率とも関連が深く射出成形における最も重要な管理対象の一つである。
特許文献1には、金型の型面側における温度ムラを低減し、かつ、金型が射出成形や型締によって変形することを抑えることによって、高精度の転写を可能にする樹脂成形金型および樹脂成形金型を組み込んだ射出成形機の技術が開示されている。
図7は特許文献1に開示される射出成形機を説明する図である。図7に示す射出成形機において、固定盤51に支持された金型52は断熱材50で囲まれており、温調部(温度調整部)54で発生した熱は金属板53を介して金型52の型空間(キャビティ)に伝搬し、キャビティを所定の温度に加熱しその温度を保持する。この際、金属板53は熱伝導性が高く、金属板53が熱的な緩衝材となってキャビティに温度ムラが発生することを防止する。可動盤55側に支持される金型も同様の構造を備えている。
また、特許文献2には、シリンダ保温帯と金型保温帯とを連通させて、シリンダから放熱される廃熱を金型の温度制御に利用する技術が開示されている。図8は特許文献2に開示される射出成形機を説明する図である。
図8に示される射出成形機は、固定盤60と可動盤61とを備え、固定盤60と可動盤61との間に固定側金型62と可動側金型63とを挟持して、両金型62,63を型締めすることにより型空間(キャビティ)を形成し、射出成形を可能にする。また、射出機構部64には成形材料を投入するホッパ65を後端に固定したシリンダ66が取り付けられており、シリンダ66から型空間に溶融された樹脂を射出充填できるように構成されている。
シリンダ66の周囲は断熱材67で取り囲まれてシリンダ保温帯が形成されており、金型62,63の周囲も断熱材で取り囲まれて金型保温帯が形成されている。そして、金型保温帯の空気温度が低い場合には送風ファン68を起動しシリンダ保温帯から金型保温帯に高温空気を送風路69を介して送風する。一方、金型保温帯の温度が高すぎる場合には排気ファン70を起動し、金型保温帯内の高温空気を射出成形機が設置された空間に排出する。
さらに、特許文献3には、射出成形機の固定盤に固着された固定金型と可動盤に固着された可動金型の周囲部に膜状空気層を形成するエアーカーテン装置を設ける技術が開示されている。また、特許文献4には、前記エアーカーテン装置に加えて、固定盤の固定金型取り付け面の裏側にあたる加熱シリンダ側に切欠部を設けてその内部に加熱シリンダのノズル部を臨ませ、さらに前記切欠部入口を膜状空気層で遮蔽する技術が開示されている。図9は上記した特許文献3や特許文献4に開示される技術を説明する図である。
図9に示される射出成形機において、固定側金型82が固定される固定盤80に気流発生ファン装置84を取り付け、また、可動側金型83が固定される可動盤81に吸引ファン装置85を取り付け、気流発生ファン装置84から吸引ファン装置85に向かって気流86を発生させ、射出成形機の周囲部に膜状の空気層を形成するエアーカーテン装置が設けられている。
特開2010−82995号公報 特開平10−100215号公報 実開昭58−140712号公報 実開昭58−140714号公報
射出成形では金型の温度を上昇させることで樹脂の粘性を変化させ、金型内部における充填状況を最適化する成形方法が広く実施されている。この際、金型から外部に熱が放出され、射出成形機周辺の気温が上昇する。また、射出成形機の型締機構から生じる摩擦熱やモータから生じる熱なども同様に気温を上昇させる。このため、射出成形工場では、特に夏期において、空調などによって工場内の気温を適温に保つ必要性が生じる。エネルギー消費の低減とランニングコスト削減を重視する工場において、工場内の気温を一定に保つために必要なエネルギーおよびコスト削減が解決すべき課題となっている。
上記した特許文献1〜4に開示される技術は、いずれも金型から発生する熱を制御する手段に関するものであって、しかも金型の温度を安定化させることを目的としている。
特許文献2に開示される技術は、金型から発生した熱が最終的に排熱ファンから外部に放出されるものであり、射出成形機周辺の温度上昇を抑制するものではない。また、特許文献1に開示される技術は、金型が開いたときに外部に対して熱が放出され、射出成形機周辺の気温を上昇させる。また、前記した特許文献3や特許文献4に開示される技術は、金型から発生した熱が可動盤やタイバーに伝わって外部に放出される。また、吸引ファンの噴出口から外部に熱が放出されるため、射出成形機周辺の温度上昇を抑制する機構とはなり得ない。
そこで、本発明は、従来技術の問題点に鑑み、エネルギー消費の低減とランニングコスト削減を重視する工場において、工場内の気温を一定に保つために必要なエネルギーおよびコスト削減が可能な、型締機構部における型締断熱部を断熱構造部材で遮蔽した射出成形機を提供することを課題とし、射出成形機の型締機構部から発生する排熱が外気に放出されないようにして射出成形機周辺の気温上昇を抑制し、エネルギー効率の向上を可能とする射出成形機を提供することを課題とする。
本願の請求項1に係る発明は、リアプラテンと固定側金型を取り付けるための固定盤とを対向させて配置し、前記リアプラテンと前記固定盤との間に配置され可動側金型を取り付けるための可動盤と、該可動盤を移動させる機構からなる型締機構部を備える射出成形機において、前記型締機構部のうち少なくとも前記固定盤と前記可動盤とを含む領域である型締断熱部が、断熱構造部材で遮蔽されていることを特徴とする射出成形機である。
請求項2に係る発明は、前記断熱構造部材は、断熱材、または、多重構造の隔壁と該隔壁によって仕切られた断熱層で覆われている断熱材であることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機である。
請求項3に係る発明は、前記断熱構造部材には、前記射出成形機によって成形された成形品の取り出しのための第1切欠部と、該射出成形機の射出機構部の射出シリンダの先端部を前記固定盤に押し当てるための第2切欠部が設けられていることを特徴とする請求項1または2のいずれか一つに記載の射出成形機である。
請求項4に係る発明は、前記型締断熱部から排出される熱を吸収する冷媒を流す冷媒用流路を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の射出成形機である。 請求項5に係る発明は、製品取り出しのための第1切欠部が設けられた面と同じ面の前記断熱構造部材の外側部に、前記断熱構造部材に空気を整流するための整流板と気流発生ファンを対向して設け、前記気流発生ファンにより前記整流板の方向に気流を発生させ前記第1切欠部にエアーカーテンを形成することを特徴とする請求項3または4のいずれか一つに記載の射出成形機である。
本発明により、エネルギー消費の低減とランニングコスト削減を重視する工場において、工場内の気温を一定に保つために必要なエネルギーおよびコスト削減が可能であり、射出成形機の型締機構部から発生する排熱が外気に放出されないようにし成形機周辺の気温上昇を抑制し、エネルギー効率の向上を可能とする射出成形機を提供できる。
本発明に係る型締断熱部を断熱構造部材で遮蔽した射出成形機の一実施形態を説明する図である。 本発明に係る型締断熱部を安全扉による断熱構造部材で遮蔽した射出成形機の他の実施形態を説明する図である。 図2に示される断熱構造部材のA−A断面を説明する図である。 図2に示される断熱構造部材のB−B断面を説明する図である。 本発明に係る型締断熱部に切り欠き部が設けられた断熱構造部材で遮蔽した射出成形機の他の実施形態を説明する図である。 本発明に係る型締機構部を備える射出成形機において、型締機構部のうち少なくとも固定側金型を取り付ける固定盤と可動側金型とを含む領域である型締断熱部を断熱構造部材で遮蔽した射出成形機の他の実施形態を説明する図である。 特許文献1に開示された技術を説明する図である。 特許文献2に開示された技術を説明する図である。 特許文献3や特許文献4に開示された技術を説明する図である。
本発明は、型締機構部を備える射出成形機において、前記型締機構部のうち少なくとも固定側金型を取り付ける固定盤と可動側金型を取り付ける可動盤とを含む領域である型締断熱部を断熱構造部材で遮蔽した射出成形機である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は本発明に係る型締断熱部を断熱構造部材で遮蔽した射出成形機の一実施形態を説明する図である。図1に示される本発明に係る実施形態では、型締断熱部は、固定側金型4aを取り付けた固定盤1と可動側金型4bを取り付けた可動盤2の他にリアプラテンやトグル機構をも含む領域である。前記型締断熱部は、断熱構造部材である断熱カバー5によって遮蔽されている。
架台30上に固定盤1、リアプラテン、可動盤2、トグルリンク機構などから構成される型締機構部32と、射出シリンダ33、射出スクリュ、射出用サーボモータなどから構成される射出機構部31が配置されている。
まず、型締機構部32について説明する。固定盤1とリアプラテンは複数のタイバー3によって連結されている。固定盤1とリアプラテンの間には可動盤2がタイバー3に沿って移動自在に配設されている。また、金型4の固定側金型4aが固定盤1に取り付けられ、可動側金型4bが可動盤2に取り付けられている。
リアプラテンと可動盤2の間にはトグルリンク機構が配設され、トグルリンク機構のクロスヘッドに設けられたナットが、リアプラテンに回動自在で軸方向移動不能に取り付けられたボールネジと螺合している。型締用サーボモータの駆動により、動力伝達手段を介してボールネジを駆動し、トグルリンク機構のクロスヘッドを前進,後進(図1において右方向,左方向)させてトグルリンク機構を駆動し、可動盤2を固定盤1方向に前進、後退させて移動することにより金型4a,4bの型閉じ・型締、型開きを行う。可動盤2は、通常、架台30上を摺動するようにして移動する。なお、符号がない構成は図示していない。
次に、射出機構部31について説明する。射出シリンダ33内に樹脂材料を供給するためのホッパ34が射出シリンダ33の根元部の上部に設けられている。射出シリンダ33の先端にはノズル部が取り付けられ、射出シリンダ33内には射出スクリュが挿通されている。
型締機構部32のうち少なくとも固定側金型4aを取り付ける固定盤1と可動側金型4bを取り付ける可動盤2とを含む領域である型締断熱部を断熱構造部材で遮蔽した射出成形機において、型締機構部32のうち少なくとも固定側金型4aを取り付ける固定盤1、可動側金型4bを取り付ける可動盤2、固定盤1と可動盤2とに固定された金型4(固定側金型4a及び可動側金型4b)を含む前記型締断熱部は、断熱構造部材の一つの例である断熱カバー5によって遮蔽されており、断熱カバー5によって型締め用サーボモータや金型4から排出される熱を断熱カバー5内に閉じ込めることができる。
断熱カバー5は隔壁6及び断熱材7から構成されている。断熱材7に必ずしも隔壁6を貼り付ける必要は無く、断熱材7を任意の位置に保持できる枠などに固定するか、もしくは型締機構部を構成する適宜な部品に直接貼り付けるようにしてもよい。
また、断熱カバー5の隔壁6には、図3に示すように、冷媒用流路10が型締機構部32を取り囲むように内蔵されている。冷媒輸送装置9を架台30に設け、冷媒用流路10に冷媒8を循環させることにより、型締機構部32および金型4から漏れ出る熱を、射出成形機が設置されている工場内の外気に直接放出せず、冷媒8を介して排出する。型締機構部32および金型4から放出され冷媒8に吸収された熱は、冷媒輸送装置9によって例えば工場の所定箇所に設置された熱交換器まで冷媒8が輸送され、熱交換器によって熱交換され工場内の空調に影響しないように工場外に熱を排出される。
ここで、断熱カバー5について補足して説明する。断熱カバー5は、上部カバー、操作側側面カバー、反操作側側面カバー、固定盤側側面カバー、リアプラテンが配置される側の可動盤側側面カバー、底面カバーの6つに分類することができる。つまり、型締機構部32を包囲する6つの面が断熱カバーによって覆われている。なお、これらのうちいずれか一つ又は全部が複数に分割されるか、もしくは一体となっていてもよい。図2に固定盤側側面カバーとして固定盤カバー12が設けられた例が図示されている。
安全扉を有する射出成形機の断熱構造部材について説明する。図2は安全扉を有する射出成形機の断熱構造部材を説明する図である。図3は図2に示される断熱構造部材のA−A断面を説明する図である。図3に示されるように、断熱カバー5は隔壁6と断熱材7の積層構造であり、断熱材7の一方の面(型締機構部と面する面の反対側の面)に隔壁6が貼り付けられている。図3や図4に示されるように、隔壁6は3層の多重構造を有している。多層にすることにより断熱層が複数層に仕切られているといえる。そして、各隔壁間を空気層あるいは真空層にするだけでなく、冷媒用流路10あるいは断熱材を設けてもよい。
図2に示されるように、射出成形機の型締機構部に安全扉11が設けられているとき、断熱カバー5と安全扉11を密着させることができないため隙間を設ける必要がある。この場合、この隙間を介して断熱カバー5の外部に熱が漏れる。また安全扉11を閉めた際に固定盤カバー12(前記固定盤側側面カバーに対応)との間に隙間が残ったままである。
そこで、安全扉11と断熱カバー5および固定盤カバー12との間にパッキン13を貼付し隙間を埋めることで空気の流路を絶ち、排熱を抑えることができる。型締機構部32を観察するために、安全扉11(またはカバー)が枠部材と透明部材15より構成されている場合、断熱カバー5や冷媒8の冷媒用流路10を配置することによって視認性が低下してしまう。このように構造上設置が困難な箇所においても、透明部材15を多重に配置し、断熱層16を介在させることにより排熱を抑制できる。
図4は図2に示される断熱構造部材のB−B断面を説明する図である。覗き窓が配置された箇所は図示されるように断熱層16に開けられた貫通部に、3枚の透明部材15,15,15が相互に間隔を置いて設けられており、その相互の間隔の箇所は断熱層16として作用する。
ところで、射出成形機において成形品を成形するときには、射出機構部31の射出シリンダ33の先端部を固定盤1に押し当てて、金型4のキャビティに樹脂を射出し、そして、成形後は、図5に示されるように、成形品を金型4から製品取出装置36を用いて取り出し、あるいは金型4から落下させて、射出成形機から取り出す。このため、断熱カバー5に製品取り出し口や射出シリンダ33の先端部の挿通口を設ける。
図5は本発明に係る型締断熱部に切り欠き部が設けられた断熱構造部材で遮蔽した射出成形機の他の実施形態を説明する図である。ここで、製品取出口17や製品落下口18は請求項3の第1切欠部に対応し、射出シリンダ33の先端部の挿通口は請求項3の第2切欠部に対応する。
製品取出装置36を用いて金型4から成形品を取り出す場合、アーム37が出入りする製品取出口17を断熱カバー5に設ける必要がある。図2では、断熱カバー5の上部カバーに製品取出口17を設け、アーム37の製品把持部が金型4の成形品を把持し、成形品を型締機構部32から取り出すことができることを図示している。また、金型4から成形品を落下させて取り出す場合、底面カバーに製品落下口18を設ける。型開きにより金型4が開かれると、成形品は断熱カバー5の底面カバーに設けられた製品落下口18を経由して型締機構部32から外部に排出される。
断熱カバー5には、製品取出装置36のアーム37用の製品取出口17、あるいは成形品を落下して取り出す製品落下口18のいずれかを設けるとよい。成形品の取り出し形態に応じて選択できるように、両方の開口部(第1切欠部)を設けてもよい。
製品取り出しのための製品取出口17あるいは製品落下口18である第1切欠部が設けられた面と同じ面の外側であって、断熱カバー5に空気を整流するための整流板20と気流発生ファン19を対向して設ける。気流発生ファン19は射出成形機が配置される工場の外気から空気を吸い込み、整流板に向かって気流を発生させ、型締機構部の周囲部に膜状の空気層からなるエアーカーテンを形成する。
断熱カバー5に製品取出装置36が稼動するための製品取出口17や製品落下口18を設けている場合においても、気流発生ファン19及び整流板20等を用いて型締機構部内の空気が成型機周辺に排出されないように気流を制御することで、周囲の気温上昇を防ぐことができる。この際、型締機構部32の内部を減圧するための排気ファン21と屋外に通じる排気路22を設置することで効率的に外部に熱を排出することができる。
図6は、本発明に係る型締機構部を備える射出成形機において、型締機構部のうち少なくとも固定側金型を取り付ける固定盤と可動側金型とを含む領域である型締断熱部を断熱構造部材で遮蔽した射出成形機の他の実施形態を説明する図である。
図6に示されるように、この実施形態では、型締断熱部40は、固定側金型4aを取り付ける固定盤1と可動側金型4bを取り付ける可動盤2とを含む領域である。型締断熱部40は前述した本発明の実施形態と同様に、断熱構造部材で遮蔽される。
この実施形態では、例えば、可動盤2のリアプラテンと対向する側の面に断熱カバー5の一部を分離して取り付ける。型締断熱部40の他の面は図1に示される実施形態と同様に断熱カバー5の本体部によって遮蔽される。断熱カバー5の一部は、断熱カバー5の本体部から分離した独立の部材であり、断熱カバー5の一部は断熱カバー5の本体部に対して移動可能である。可動盤2に取り付けられた断熱カバー5の一部と、断熱カバー5の本体部との間に生じる隙間はパッキンなどにより塞がれる。なお、この実施形態では、リアプラテンやリンク機構は断熱カバー5によって遮蔽されない。
1 固定盤
2 可動盤
3 タイバー
4 金型
4a 固定側金型
4b 可動側金型
5 断熱カバー
6 隔壁
7 断熱材
8 冷媒
9 冷媒輸送装置
10 冷媒用流路
11 安全扉
12 固定盤カバー
13 パッキン
14 枠部材
15 透明部材
16 断熱層
17 製品取出口
18 製品落下口
19 気流発生ファン
20 整流板

30 架台
31 射出機構部
32 型締機構部
33 射出シリンダ
34 ホッパ
35 窓
36 製品取出装置
37 アーム
38 気流
40 型締断熱部

Claims (5)

  1. リアプラテンと固定側金型を取り付けるための固定盤とを対向させて配置し、前記リアプラテンと前記固定盤との間に配置され可動側金型を取り付けるための可動盤と、該可動盤を移動させる機構からなる型締機構部を備える射出成形機において、
    前記型締機構部のうち少なくとも前記固定盤と前記可動盤とを含む領域である型締断熱部が、断熱構造部材で遮蔽されていることを特徴とする射出成形機。
  2. 前記断熱構造部材は、断熱材、または、多重構造の隔壁と該隔壁によって仕切られた断熱層で覆われている断熱材であることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機。
  3. 前記断熱構造部材には、前記射出成形機によって成形された成形品の取り出しのための第1切欠部と、該射出成形機の射出機構部の射出シリンダの先端部を前記固定盤に押し当てるための第2切欠部が設けられていることを特徴とする請求項1または2のいずれか一つに記載の射出成形機。
  4. 前記型締断熱部から排出される熱を吸収する冷媒を流す冷媒用流路を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の射出成形機。
  5. 製品取り出しのための第1切欠部が設けられた面と同じ面の前記断熱構造部材の外側部に、前記断熱構造部材に空気を整流するための整流板と気流発生ファンを対向して設け、前記気流発生ファンにより前記整流板の方向に気流を発生させ前記第1切欠部にエアーカーテンを形成することを特徴とする請求項3または4のいずれか一つに記載の射出成形機。
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