JP2013154021A - バルーンカテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイドワイヤの挿通性の低下を抑制することができるバルーンカテーテルを提供する。
【解決手段】バルーンカテーテルは、内側チューブ16と、内側チューブ16の遠位端側を覆うように設けられるバルーン13とを備える。バルーン13は、その遠位端部に内側チューブ16に接合される遠位側レッグ領域13eを有する。内側チューブ16は、ベースチューブ25と、ベースチューブ25よりも遠位側においてベースチューブ25に接合させて設けられ、ベースチューブ25よりも剛性が低いチップチューブ26とを備える。ベースチューブ25とチップチューブ26とが接合する接合部分35は、軸線方向において遠位側レッグ領域13eよりも近位側に位置している。チップチューブ26において接合部分35よりも遠位側であってかつ遠位側レッグ領域13eよりも近位側である非接合領域38については軸線方向の長さが1mmに設定されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、血管の狭窄箇所又は閉塞箇所の拡張治療をする際等において生体内に導入されて用いられるバルーンカテーテルに関するものである。
従来から、PTA(経皮的血管形成術)やPTCA(経皮的冠動脈形成術)といった治療等においては、バルーンカテーテルが用いられている。バルーンカテーテルは、カテーテルチューブと、当該カテーテルチューブの遠位端側に設けられるバルーンとを備えており、血管内に生じた病変部等により狭窄又は閉塞された箇所にバルーンを導入し膨張させることで、当該箇所の拡張を行うものとなっている。
バルーンカテーテルには、遠位端側の柔軟性を高めるべく、遠位端部から近位側に向けた所定範囲に亘って柔軟性を有した先端チップが設けられている場合がある(例えば、特許文献1参照)。図9に、その一例を示す。図9に示すバルーンカテーテル50は、カテーテルチューブ51とバルーン52とを備えており、カテーテルチューブ51は、外側チューブ53と、当該外側チューブ53に挿通された内側チューブ54とを備えている。内側チューブ54は、その一部が外側チューブ53よりも遠位側に延出した状態で設けられており、この延出した領域を外側から覆うようにしてバルーン52が設けられている。
内側チューブ54は、ベースチューブ55と、それよりも遠位側に設けられたチップチューブ56とを備える。チップチューブ56は、ベースチューブ55よりも柔軟性を有する材料からなり、当該ベースチューブ55の遠位端部に接合されている。また、内側チューブ54の内腔はガイドワイヤGが挿通されるガイドワイヤルーメンとなっている。
バルーン52は、外側チューブ53に接合される近位側接合領域52aと、外側チューブ53の内腔を通じて圧縮流体が流通されることで膨張又は収縮を行う膨張収縮領域52bと、内側チューブ54に接合される遠位側接合領域52cとを有している。具体的には、内側チューブ54におけるベースチューブ55とチップチューブ56との接合部は軸線方向において膨張収縮領域52bの中間部に設定されており、そのため遠位側接合領域52cにはチップチューブ56が接合されている。そして、そのチップチューブ56の一部が遠位側接合領域52cよりも遠位側に延出して設けられている。これにより、カテーテル50の体内への挿入時における血管の損傷が抑制されている。
特開2008−237844号公報
ところで、バルーン52に対して圧縮流体を供給しバルーン52(詳細には膨張収縮領域52b)を膨張させる際には、膨張収縮領域52bの内側に配置される内側チューブ54の外周面に当該流体の圧力が作用することとなる。そのため、内側チューブ54において柔軟性を有するチップチューブ56では上記圧力により潰れが発生するおそれがあり、その場合ガイドワイヤGの挿通性が低下してしまうことが懸念される。特に、病変部が石灰化する等して硬化している場合には、バルーン52に高い圧力を付与して病変部の拡張を行うこととなるため、チップチューブ56の潰れの程度が大きくなり、チップチューブ56の内周面がガイドワイヤGの外周面に密着してしまうおそれがある。その場合、ガイドワイヤGを内側チューブ54に対して移動させることができなくなる可能性もあり、その改善が求められる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ガイドワイヤの挿通性の低下を抑制することができるバルーンカテーテルを提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明のバルーンカテーテルは、ガイドワイヤが挿通されるルーメンを有するチューブ体と、前記チューブ体の遠位端側を覆うように設けられ、流体を利用して膨張又は収縮されるバルーンと、を備え、前記バルーンは、その遠位端部に前記チューブ体に対して接合される接合領域を有するバルーンカテーテルにおいて、前記チューブ体は、第1チューブと、当該第1チューブよりも遠位側において当該第1チューブに接合させて設けられ、当該第1チューブよりも剛性が低い第2チューブと、を備え、前記第1チューブと前記第2チューブとが接合するチューブ接合部は、軸線方向において前記接合領域よりも近位側に位置しており、前記第2チューブにおいて前記チューブ接合部よりも遠位側であってかつ前記接合領域よりも近位側である領域についてその軸線方向の長さが1mm以下の所定寸法に設定されていることを特徴とする。
第1チューブと第2チューブとのチューブ接合部がバルーンの遠位側の接合領域よりも近位側に位置する構成では、両チューブのうち剛性の低い(換言すると柔らかい)側の第2チューブが接合領域に接合される。かかる構成では、バルーンに圧力が付与された場合に、第2チューブにおいて接合領域よりも近位側であってかつチューブ接合部よりも遠位側の領域(換言すると、第1チューブ及びバルーン(接合領域)のいずれに対しても接合されていない非接合領域)に上記の圧力が作用し、当該領域において潰れが生じることが懸念される。
ここで、第2チューブにおいて軸線方向における非接合領域を挟んだ両側はそれぞれ第2チューブよりも硬い第1チューブと、バルーンの接合領域とに接合されている。この場合、非接合領域は、軸線方向の両端部においてそれぞれ第1チューブとバルーンの接合領域とにより支持された状態となっているため、軸線方向の両端部では潰れが生じにくくなっている。そのため、非接合領域において潰れが生じる際には、潰れの程度が軸線方向の端部から中央側に向かうにつれて大きくなるものと考えられ、その場合非接合領域の中央部で潰れの程度(潰れ量)が最大になると考えられる。そして、この(最大)潰れ量は非接合領域の軸線方向の長さが長くなるほど大きくなるものと考えられる。そこで、本発明ではこの点に着目し、非接合領域の軸線方向の長さを1mm以下すなわち極めて短い寸法に設定することで、非接合領域における潰れ量を低減させることとしている。この場合、第2チューブの潰れを抑制することができるため、ガイドワイヤの挿通性の低下を抑制することができる。
また、軸線方向において第1チューブと第2チューブとのチューブ接合部をバルーンの接合領域と同位置に配置し当該領域に接合すれば、上記の非接合領域が存在しなくなるため、これによっても第2チューブの潰れを抑制することは可能である。しかしながらその場合、第1チューブと第2チューブとの接合部(チューブ接合部)及び、チューブ体とバルーンとの接合部がそれぞれ軸線方向で重なるため、局所的な剛性の高まりが懸念される。その点、本発明によれば、そのような剛性の高まりを回避しつつ、ガイドワイヤの挿通性低下を抑制することが可能となる。
第2の発明のバルーンカテーテルは、第1の発明において、前記チューブ接合部では、前記第1チューブと前記第2チューブとが径方向に重ね合わせられた状態で接合されていることを特徴とする。
本発明によれば、第2チューブが第1チューブに対して径方向に重ね合わせられた状態で接合されているため、第2チューブが第1チューブに対して互いの端部同士を突き合わせた状態で接合されている場合と比べて、チューブ接合部における軸線方向の長さを長くすることができる。これにより、第2チューブを第1チューブに安定した状態で支持させることができるため、第2チューブの潰れを抑制する効果を高めることができる。
第3の発明のバルーンカテーテルは、第2の発明において、前記チューブ接合部では、前記第1チューブを内側、前記第2チューブを外側として両チューブが重ね合わせられ接合されていることを特徴とする。
本発明によれば、第2チューブが外側、それよりも硬い第1チューブが内側に配置された状態で両チューブが接合されているため、第2チューブを第1チューブにより一層安定した状態で支持させることができる。これにより、第2チューブの潰れを抑制する効果をさらに高めることが可能となる。
第4の発明のバルーンカテーテルは、第2又は第3の発明において、前記チューブ接合部の軸線方向の長さが、前記所定寸法よりも大きくなっていることを特徴とする。
本発明によれば、第2チューブにおいて第1チューブに接合される部分の軸線方向長さを、第2チューブの非接合領域の軸線方向長さよりも長くしたため、第2チューブを第1チューブに対してより一層安定した状態で支持させることができる。これにより、第2チューブの潰れを抑制する効果をさらに高めることができる。
第5の発明のバルーンカテーテルは、ガイドワイヤが挿通されるルーメンを有するチューブ体と、前記チューブ体の遠位端側を覆うように設けられ、流体を利用して膨張又は収縮されるバルーンと、を備え、前記バルーンは、その遠位端部に前記チューブ体に対して接合される接合領域を有するバルーンカテーテルにおいて、前記チューブ体は、第1チューブと、当該第1チューブよりも遠位側において当該第1チューブに接合させて設けられ、当該第1チューブよりも剛性が低い第2チューブと、を備え、前記第1チューブと前記第2チューブとは径方向に互いに重ね合わせられた状態で接合されており、それら両チューブが接合するチューブ接合部は前記バルーンにおける前記接合領域に接合されていることを特徴とする。
本発明によれば、第1チューブと第2チューブとのチューブ接合部がバルーンの接合領域に接合されているため、第2チューブにおいてチューブ接合部よりも遠位側の全域がバルーンに付与される圧力の作用しない位置に配置されている。これにより、第2チューブが潰れるのを回避することができるため、ガイドワイヤの挿通性の低下を防止することができる。
第6の発明のバルーンカテーテルは、第5の発明において、前記チューブ接合部では、前記第1チューブを内側、前記第2チューブを外側として両チューブが重ね合わせられ接合されているとともに前記第2チューブが前記接合領域に対して接合されていることを特徴とする。
本発明によれば、チューブ接合部において、第2チューブの内周面に第1チューブが接合され、第2チューブの外周面にバルーンの接合領域が接合されている。すなわち、第2チューブが第1チューブとバルーンの接合領域との間に挟み込まれた状態で接合されている。これにより、第2チューブの潰れを回避した上述の構成において、カテーテルを体内へ挿入する際の挿入先となる第2チューブを安定した状態で支持することが可能となる。
第7の発明のバルーンカテーテルは、第1乃至第6のいずれかの発明において、前記第1チューブは、その遠位端部から近位側に向けた所定範囲を軸線方向に延伸させることにより縮径させて形成された縮径領域を有し、その縮径領域が前記第2チューブと接合されていることを特徴とする。
第2チューブはカテーテルを体内へ挿入する際の挿入先となる部分であるため、一般的に細く形成されている。また、第2チューブと接合される第1チューブについても第2チューブとの接合を良好に行うために少なくとも第1チューブとの接合部付近では第2チューブと同程度の細さで形成されることが多い。しかしながらこの場合、バルーンに圧力が付与された際に第1チューブについても潰れが生じるおそれがある。そこで本発明では、この点に鑑みて、第1チューブの遠位側の所定範囲を軸線方向に延伸させることにより縮径させ、その縮径させた領域に第2チューブを接合している。この場合、第1チューブにおける第2チューブとの接合部付近を第2チューブと同じ細さで形成しつつもチューブ強度を高めることができ、第1チューブの潰れを抑制することができる。
第1の実施形態におけるバルーンカテーテルの構成を示す概略全体側面図。 バルーン及び外側チューブを縦断面の状態で示すバルーン及びその周辺の側面図。 バルーン及び内側チューブの一部を拡大して示す縦断面図。 (a)が図2のA−A線断面図、(b)が図2のB−B線断面図。 バルーンの収縮状態を示しており、(a)が当該収縮状態におけるバルーン及びその周辺を示す側面図、(b)が(a)のC−C線断面図、(c)が(a)のD−D線断面図である。 非接合領域の長さとロックアップ圧との関係を示す図。 ベースチューブのアニール条件とロックアップ圧との関係を示す図。 第2の実施形態における内側チューブとバルーンとの接合部分を示す縦断面図。 従来のバルーンカテーテルのバルーン周辺の構成を示す断面図。
〔第1の実施形態〕
以下、バルーンカテーテルの一実施の形態を図面に基づいて説明する。先ず図1を参照しながらバルーンカテーテル10の概略構成を説明する。図1はバルーンカテーテル10の構成を示す概略全体側面図である。
図1に示すように、バルーンカテーテル10は、カテーテルチューブ11と、当該カテーテルチューブ11の近位端部(基端部)に取り付けられたハブ12と、カテーテルチューブ11の遠位端側(先端側)に取り付けられたバルーン13と、を備えている。
カテーテルチューブ11は、複数のチューブから構成されており、少なくとも軸線方向(長手方向)の途中位置からバルーン13の位置まで内外複数管構造となっている。具体的には、カテーテルチューブ11は、外側チューブ15と、当該外側チューブ15よりも内径及び外径が小さい内側チューブ16と、を備えており、外側チューブ15に内側チューブ16が内挿されていることで内外2重管構造となっている。なおここで、内側チューブ16がチューブ体に相当する。
外側チューブ15は、軸線方向の全体に亘って連続するとともに両端にて開放された外側管孔18(図2参照)を有する管状に形成されている。外側チューブ15は、ハブ12に連続する位置から遠位側に向けた所定範囲を構成する外側近位チューブ22と、それよりも遠位側を構成する外側遠位チューブ23とを備える。外側近位チューブ22は、Ni―Ti合金やステンレスなどの金属により形成されており、外側遠位チューブ23は外側近位チューブ22に比べて剛性が低くなるように熱可塑性のポリアミドにより形成されている。なお、外側近位チューブ22は合成樹脂により形成されていてもよい。また、外側遠位チューブ23の形成材料は、熱可塑性のポリアミドに限定されることはなく、他の熱可塑性樹脂であってもよい。
内側チューブ16は、軸線方向の全体に亘って連続するとともに両端にて開放された内側管孔19(図2参照)を有する管状に形成されている。内側チューブ16は、その近位端部が外側チューブ15における軸線方向の途中位置、具体的には外側近位チューブ22と外側遠位チューブ23との境界部に接合されている。また、内側チューブ16は、その一部を外側チューブ15よりも遠位側に延出させた状態で設けられており、この延出された領域を外側から覆うようにしてバルーン13が設けられている。
外側チューブ15の外側管孔18は、バルーン13を膨張又は収縮させる際に圧縮流体が流通することとなる流体用ルーメンとして機能する。また、内側チューブ16の内側管孔19は、ガイドワイヤGが挿通されるガイドワイヤ用ルーメンとして機能する。また、内側管孔19の近位端開口19aはバルーンカテーテル10の軸線方向の途中位置に存在しており、それ故本バルーンカテーテル10は所謂RX型のカテーテルとして構成されている。但し、これに限定されることはなく、内側管孔19の近位端開口19aがバルーンカテーテル10の近位端部に存在する所謂オーバー・ザ・ワイヤ型のカテーテルであってもよい。
次に、バルーン13及びその周辺の構成について図2に基づいて説明する。図2は、バルーン13及び外側チューブ15を縦断面の状態で示すバルーン13及びその周辺の側面図である。なお、図2では、バルーン13の膨張状態を示している。
バルーン13は、上述したように、内側チューブ16において外側チューブ15よりも遠位側に延出している領域(以下、この領域を延出領域24という)を外側から覆うように設けられており、その状態において近位端部が外側チューブ15(詳細には外側遠位チューブ23)の遠位端部に接合され、遠位端部が内側チューブ16(詳しくは延出領域24)の遠位端側に接合されている。
バルーン13は、熱可塑性のポリアミドエラストマにより形成されている。但し、流体の供給及び排出に伴って良好に膨張及び収縮可能であれば、ポリアミドエラストマに限定されることはなく、他の熱可塑性樹脂を用いてもよく、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリイミド、ポリイミドエラストマ、シリコンゴムなどを用いることもできる。また、上記熱可塑性樹脂に対して、所望の機能を発揮させるための化合物や他の重合体が添加されていてもよい。
バルーン13は、カテーテルチューブ11に対して接合される両端の接合部と、それら接合部の間の膨張部とを有している。より具体的には、バルーン13は、外側チューブ15(外側遠位チューブ23)の遠位端部に接合される近位側レッグ領域13aと、先端側に向けて内径及び外径が連続的に拡径されるようにテーパ状をなす近位側コーン領域13bと、長さ方向の全体に亘って内径及び外径が同一でありバルーン13の最大外径領域をなす直管領域13cと、先端側に向けて内径及び外径が連続的に縮径されるようにテーパ状をなす遠位側コーン領域13dと、内側チューブ16の延出領域24に接合される遠位側レッグ領域13eとを、近位側からこの順で有している。外側チューブ15と近位側レッグ領域13aとの接合、及び内側チューブ16と遠位側レッグ領域13eとの接合はともに熱溶着により行われている。但し、これらの接合は必ずしも熱溶着により行う必要はなく、接着剤などを用いて行ってもよい。なおここで、遠位側レッグ領域13eが接合領域に相当する。
バルーン13の肉厚は、近位側コーン領域13bでは近位側レッグ領域13a側の端部から直管領域13c側の端部に向かうほど薄くなっており、遠位側コーン領域13dでは遠位側レッグ領域13e側の端部から直管領域13c側の端部に向かうほど薄くなっている。そして、直管領域13cにおいてバルーン13の肉厚が最も薄くなっている。
バルーン13は、外側チューブ15の外側管孔18を通じて圧縮流体が当該バルーン13内に供給されると膨張状態となり、外側管孔18に対して陰圧が付与されて圧縮流体が当該バルーン13内から排出されると収縮状態となる。なお、バルーン13は周方向に複数の羽を有する複数羽式(具体的には3枚羽式)に形成されており、収縮状態においては複数の羽が形成されるようにバルーン13の膨張・収縮領域が折り畳まれ、さらにそれら複数の羽が内側チューブ16に対して軸周りに巻きついた状態となる(図5参照)。
次に、内側チューブ16の構成について図2に加え図3及び図4に基づいて説明する。なお、図3はバルーン13及び内側チューブ16の一部を拡大して示す縦断面図である。図4は(a)が図2のA−A線断面図、(b)が図2のB−B線断面図である。
図2及び図3に示すように、内側チューブ16は、ベースチューブ25と、ベースチューブ25よりも遠位側に設けられたチップチューブ26とを備え、それらベースチューブ25及びチップチューブ26が溶着により接合されることで形成されている。なおここで、ベースチューブ25が第1チューブに相当し、チップチューブ26が第2チューブに相当する。
図4(a)及び(b)に示すように、ベースチューブ25は、内層31と外層32とを有する複層構造をなしている。内層31と外層32とはそれぞれ樹脂材料を用いて形成されており、外層32は内層31よりも硬度(ショア硬度)の大きい樹脂材料を用いて形成されている。具体的には、内層31は高密度ポリエチレン、外層32はポリアミドエラストマにより形成されている。また、図示は省略するものの、内層31と外層32との間には接着層としての中間層が低密度ポリエチレンにより形成されている。なお、図3では便宜上、ベースチューブ25を単一の層として図示している。
ベースチューブ25は、その内部に軸線方向全域に亘って連続して延びる内腔25aを有している。内腔25aの径(ベースチューブ25の内径)は、ベースチューブ25の軸線方向全域に亘って同一となっている。なお、ベースチューブ25は、必ずしも複層構造でなくてもよく、単一の樹脂材料よりなる単一層構造であってもよい。
ベースチューブ25は、その一部が外側チューブ15よりも遠位側に延出しており、その延出した領域における軸線方向の途中位置には段差部29が形成されている。段差部29は、軸線方向においてバルーン13の直管領域13cと同位置に配置されており、詳しくは直管領域13cの中央部と同位置に配置されている。但し、段差部29の位置は必ずしもこれに限定されることなく、例えば段差部29を遠位側コーン領域13dと同位置に配置したり、近位側コーン領域13bと同位置又はそれよりも近位側に配置したりしてもよい。
段差部29は、ベースチューブ25の外径を近位側から遠位側に向けて段階的に小さくするように形成されている。つまり、ベースチューブ25は、段差部29を挟んで両側に設けられた外径の異なる複数の領域27,28を有しており、詳しくは段差部29から遠位側に向けて設けられた小径領域27と、段差部29から近位側に向けて設けられた大径領域28とを有している。なおここで、小径領域27が縮径領域に相当する。
小径領域27と大径領域28とは互いに外径が異なるものの内径は同一となっており、それ故小径領域27では大径領域28よりも肉厚が薄くなっている。具体的には、小径領域27では、内層31及び外層32ともにその肉厚が大径領域28よりも薄くなっている(図4(a)及び(b)参照)。また、小径領域27及び大径領域28ではいずれも、外層32の肉厚が内層31の肉厚よりも大きくなっている。詳しくは、内層31と外層32との間の肉厚の比率が、大径領域28では外層32:内層31=9:1〜6:4となっており、小径領域27では外層32:内層31=8:2(4:1)〜7:3となっている。
ここで、ベースチューブ25を製造する際の製造工程を簡単に説明する。ベースチューブ25を製造する際には、まずベースチューブ25を構成するためのチューブを形成するチューブ形成工程を行う。この工程では、押出成形などにより一定の外径及び一定の内径となるようにチューブを形成する。次に、チューブ形成工程により形成されたチューブの遠位側を軸線方向に延伸させることにより小径領域27を形成する延伸工程を行う。これにより、小径領域27の強度が高められている。次に、チューブに対してアニール処理を施すアニール工程を行う。この工程では、チューブを130℃の温度条件下で1時間加熱する。これにより、小径領域27を含むベースチューブ25全体の強度が高められる。
ベースチューブ25の小径領域27には、その外周面に金属製の造影環33が取り付けられている。造影環33は、X線投影下においてバルーン13の視認性を向上させ、目的とする治療箇所へのバルーン13の位置決めを容易に行うためのものである。造影環33は、その近位端部を段差部29に当接させた状態で設けられている。
チップチューブ26は、ベースチューブ25よりも柔らかい合成樹脂材料を用いて管状に形成されており、具体的にはベースチューブ25の外層32を形成する樹脂材料よりも硬度(ショア硬度)が小さい樹脂材料を用いて形成されている。チップチューブ26は、例えばポリアミドエラストマよりなる。これにより、チップチューブ26は、ベースチューブ25よりも剛性が低く形成されている。チップチューブ26は、その内部に軸線方向全域に亘って連続して延びる内腔26aを有している。この内腔26aは、その近位端側においてベースチューブ25の内腔25aと連通しており、これら各内腔25a,26aによって内側チューブ16の内側管孔19(換言するとガイドワイヤルーメン)が構成されている。
チップチューブ26の内径(内腔26aの径)とベースチューブ25の内径(内腔25aの径)とは同一となっており、本実施形態ではそれら両チューブ25,26の内径D1が0.40〜0.42mmに設定されている。これに対して、ベースチューブ25の内腔25aとチップチューブ26の内腔26aとに挿通されるガイドワイヤGの外径D2は0.35〜0.36mmに設定されている。この場合、ベースチューブ25の内周面及びチップチューブ26の内周面と、ガイドワイヤGの外周面との間には所定のクリアランス(D1−D2)が形成されており、これにより両チューブ25,26の内腔25a,26aをガイドワイヤGが挿通可能となっている。また、チップチューブ26とベースチューブ25の小径領域27とは外径が同一となっており、本実施形態ではその外径D3が0.55mmとなっている。
チップチューブ26は、バルーン13の遠位側レッグ領域13eに挿入されており、その挿通状態において当該レッグ領域13eに熱溶着により接合されている。具体的には、チップチューブ26は、遠位側レッグ領域13eの軸線方向全域に対して接合されている。本実施形態では、チップチューブ26における遠位側レッグ領域13eとの接合部分についての軸線方向の長さが、すなわち遠位側レッグ領域13eの軸線方向の長さL1が1.5mmに設定されている。
チップチューブ26は、その一部が遠位側レッグ領域13eよりも遠位側に延出しており、その延出した部分によりバルーンカテーテル10の遠位端部が構成されている。これにより、バルーンカテーテル10の遠位端部の柔軟性を高めることができ、カテーテル10を体内へ挿入する際の血管の損傷を抑制することが可能となっている。
次に、ベースチューブ25とチップチューブ26との接合部分について説明する。
ベースチューブ25の小径領域27の遠位端部にはチップチューブ26が熱溶着により接合されている。ベースチューブ25(小径領域27)とチップチューブ26との接合部分35では、ベースチューブ25を内側、チップチューブ26を外側としてそれら両チューブ25,26が互いに重ね合わせられた状態で接合されている。この場合、接合部分35では、チップチューブ26を形成する材料による層と、ベースチューブ25を形成する材料による層とが内外に積層された積層構造をなしており、この積層構造が軸線方向の所定範囲に亘って形成されている。本実施形態では、接合部分35の軸線方向の長さL2が1.5mmに設定されている。なおここで、接合部分35がチューブ接合部に相当する。
接合部分35は、チップチューブ26の近位端部にベースチューブ25を挿入し、その挿入箇所を外側から加熱して両チューブ25,26を熱溶着することにより形成されている。この熱溶着は、接合部分35を含めて内側チューブ16の内径が同一又は略同一となるように内側管孔19にマンドレルを挿入した状態で行われるとともに、接合部分35に段差が生じずに当該接合部分35及びその周辺において外周面が面一となるように熱収縮チューブ等を利用して外側から加熱圧縮することで行われる。
接合部分35は、軸線方向において遠位側レッグ領域13eよりも近位側に配置されており、具体的には遠位側コーン領域13dと同位置に配置されている。この場合、接合部分35と遠位側レッグ領域13eとは軸線方向において互いに離間しており、チップチューブ26において遠位側レッグ領域13eよりも近位側でありかつ接合部分35よりも遠位側である領域は、接合部分35及び遠位側レッグ領域13eのいずれに対しても接合されていない非接合領域38となっている。
非接合領域38は、その軸線方向の長さL3が1mmに設定されている。非接合領域38の長さL3は、チップチューブ26(及びベースチューブ25の小径領域27)の外径D3よりも大きく、かつ、外径D3の2倍よりも小さくなっている。また、非接合領域38の長さL3は、接合部分35の軸線方向の長さL2よりも小さくなっており、また遠位側レッグ領域13eの軸線方向の長さL1よりも小さくなっている。
非接合領域38は、バルーン13の遠位側コーン領域13dにより囲まれた内側空間に配置されている。そのため、バルーン13に圧力が付与された場合にはその圧力が非接合領域38に作用することとなり、非接合領域38においてチップチューブ26に潰れが生じることが懸念される。ここで、チップチューブ26において非接合領域38を挟んだ両側はそれぞれ遠位側レッグ領域13e及びベースチューブ25に接合されているため、非接合領域38はその両端部において遠位側レッグ領域13e及びベースチューブ25にそれぞれ支持された状態となっている。そのため、非接合領域38の両端部では潰れが生じにくくなっていると考えられる。したがって、非接合領域38において潰れが発生する際には、潰れの程度が軸線方向の端部から中央側に向かって大きくなることが想定され、その場合非接合領域38の中央部で潰れの程度(潰れ量)が最大となることが考えられる。そして、この(最大)潰れ量は非接合領域38の軸線方向の長さL3が長くなるほど大きくなるものと考えられる。この点、本実施形態では、上述したように非接合領域38の長さL3を1mmという極めて短い長さに設定しているため、非接合領域38における潰れ量を低減させることができ、ひいてはチップチューブ26の潰れを抑制することができる。
図5は、バルーン13の収縮状態を示しており、(a)が当該収縮状態におけるバルーン13及びその周辺を示す側面図、(b)が(a)のC−C線断面図、(c)が(a)のD−D線断面図である。
図5に示すように、バルーン13はその収縮状態において形成される複数(図5では3枚)の羽39を有している。これら各羽39は、バルーン13の周方向に所定の間隔(詳しくは等間隔)で設けられている。各羽39は、バルーン13の膨張部(近位側コーン領域13b、直管領域13c及び遠位側コーン領域13d)において軸線方向に延びるように形成されており、詳しくは膨張部においてその近位端部(近位側コーン領域13bの近位端部)から遠位端部(遠位側コーン領域13dの遠位端部)近傍に亘って連続して形成されている。バルーン13が収縮状態になると、これらの羽39がそれぞれバルーン13の周方向に折り畳まれて、内側チューブ16の周囲に巻き付いた状態となる。
図5(b)に示すように、各羽39は、バルーン13の直管領域13cでは、ベースチューブ25の周方向に折り畳み状態で隣り合う羽39同士が互いに重なり合った状態で内側チューブ16詳しくはベースチューブ25に巻き付いている。バルーン13の遠位側コーン領域13dでは、この羽39同士が重なり合う重なり代の大きさがバルーン13の遠位端側に向かうほど小さくなっており、軸線方向の途中位置にて重なり代がなくなっている。したがって、遠位側コーン領域13dではその軸線方向の途中位置よりも遠位側は、周方向に隣り合う羽39同士が重なり合わない非重なり領域となっている。
図5(c)では、内側チューブ16の非接合領域38におけるバルーン13及びその周辺の断面図を示している。図5(c)に示すように、非接合領域38では、ベースチューブ25の周方向に折り畳み状態で隣り合う羽39同士が互いに重なり合っていない。すなわち、本実施形態では、非接合領域38が、軸線方向において上記の非重なり領域に位置している。これにより、バルーン13の遠位端側(先端側)ほど柔軟に形成することができるため、通過性の向上を図ることができる。なお、非接合領域38は、軸線方向においてバルーン13の羽39が形成されていない部分、すなわちバルーン13における羽39の折畳み開始位置(換言すると羽39の遠位端部)よりも遠位端側(先端側)に位置していてもよい。
次に、バルーンカテーテル10の使用方法について簡単に説明する。
先ず血管内に挿入されたシースイントロデューサにガイディングカテーテルを挿通し、押引操作して冠動脈入口部まで挿入する。次いで、ガイドワイヤGをガイディングカテーテル内に挿通し、その挿通したガイドワイヤGを冠動脈入口部から狭窄箇所を経て抹消部位まで導入する。続いて、バルーンカテーテル10をガイドワイヤGに沿って押引操作を加えながら血管内に挿入し、バルーン13を狭窄箇所に配置する。なお、この際、バルーン13は収縮状態にしておく。
その後、加圧器を用いてハブ12側から外側チューブ15の外側管孔18を介してバルーン13に圧縮流体を供給し(バルーン13に正圧を付与し)、バルーン13を膨張させる。これにより、狭窄箇所が拡張される。具体的には、この際、バルーン13にはRB圧力と同程度の高い圧力が付与され、例えば2.2MPaの圧力が付与される。なおここで、RB圧力とは、バルーン13を膨張させる際にバルーン13に付与される所定の圧力範囲のうちの最大圧力である。
ここでバルーン13に対して上記の圧力が付与されると、内側チューブ16においてバルーン13の膨張部(詳しくは近位側コーン領域13b、直管領域13c及び遠位側コーン領域13d)により囲まれた部分にはその圧力が作用することとなるが、上述したようにベースチューブ25の小径領域27では延伸工程及びアニール工程により強度が高められているため潰れが抑制されており、またチップチューブ26では非接合領域38の長さL3が1mmに設定されているため潰れが抑制されている。このため、ベースチューブ25の内周面及びチップチューブ26の内周面(つまり内側チューブ16の内周面)と、ガイドワイヤGの外周面との間には依然としてクリアランスが存在している。
狭窄箇所の拡張が終了した後、バルーン13内の圧縮流体を排出する(バルーン13に陰圧を付与する)ことによりバルーン13を収縮させる。そして、その収縮状態でバルーンカテーテル10を血管内からガイドワイヤGに沿って抜き取る。この場合、内側チューブ16の内周面とガイドワイヤGの外周面との間にはクリアランスが存在しているため、ガイドワイヤGの挿通性の低下が抑制されており、その結果バルーンカテーテル10を体内から容易に引き抜くことができる。
なお、バルーンカテーテル10は上記のように主として血管内を通されて、例えば冠状動脈、大腿動脈、肺動脈などの血管を治療するために用いられるが、血管以外の尿管や消化管などの生体内の「管」や、「体腔」にも適用可能である。
次に、バルーン13にRB圧力付近の高い圧力が付与された状態においてガイドワイヤGの挿通性を評価した評価試験の結果について説明する。この評価試験では、かかるガイドワイヤGの挿通性を、チップチューブ26の非接合領域38の長さL3との関係で評価するとともに、ベースチューブ25を製造する際に行われるアニール処理の処理条件との関係で評価した。そこでまず、ガイドワイヤGの挿通性を非接合領域38の長さL3との関係で評価した評価試験の結果を説明する。
なおここでは、バルーン13として、形成材料がナイロン12、内径が0.71mm、外径が1.27mm、肉厚が0.28mmからなるパリソンを二軸延伸することにより、軸線方向の長さ(全長)を8.0mm、直管領域13cの外径を4.5mmとしたものを用いた。また、ベースチューブ25としては、形成材料がポリアミドエラストマ(内層HDPE,外層PEBAX70D(登録商標))であって、大径領域28については内径が0.42mm、外径が0.58mm、肉厚が0.08mmであり、小径領域27については軸線方向の長さが10mm、内径が0.42mm、外径が0.52mm、肉厚が0.05mmであるものを用いた。なお、ベースチューブ25にはアニール処理が施されていないものを使用した。また、チップチューブ26としては、材料がポリアミドエラストマ(PEBAX5533/6333(登録商標))、内径が0.42mm、外径が0.55mm、肉厚が0.065mmのものを用いた。さらに、ガイドワイヤGとしては、外径が0.36mmからなるもの(グッドマン社 TGV3Next)を用いた。
この評価試験では、内側チューブ16の内側管孔19にガイドワイヤGを挿通した状態でバルーン13に所定の圧力(以下、バルーン内圧力という)を付与し、その圧力付与状態でガイドワイヤGを内側チューブ16に対して軸線方向に移動させることができるか否かを確認する。具体的には、まずバルーン内圧力を2.0MPaに設定してガイドワイヤGを移動させることができるか否かの確認を行い、ガイドワイヤGを移動させることができた場合にはバルーン内圧力を0.1MPa上げて再度上記の確認を行う。そして、ガイドワイヤGが移動不能となる(ロックアップする)まで上記の手順を繰り返し、ガイドワイヤGが移動不能となったときのバルーン内圧力すなわちロックアップ圧Pを測定する。
図6は、非接合領域38の長さL3とロックアップ圧Pとの関係を示す図である。図6に示すように、本評価試験では、非接合領域38の長さL3が3mm、2.5mm、2mm、1mmの各場合についてロックアップ圧Pの測定を行った。そして、それら各場合についてロックアップ圧Pの測定を3回ずつ行った。
測定の結果、L3が3mm、2.5mm、2mmの場合にはいずれもロックアップ圧Pが平均値で2.2MPaとなり、L3が1mmの場合にはロックアップ圧Pが平均値で2.6MPaとなった。よって、L3を1mmとした場合に、ロックアップ圧Pが最も高くなった。これは、L3を1mmとすることにより非接合領域38での潰れが抑制されたからであるといえる。なお、L3が1mmの場合には、2回目、3回目の測定の際に、ガイドワイヤGがロックアップする前にチップチューブ26が破裂したため、平均値を1回目の測定値としている。
続いて、ガイドワイヤGの挿通性を、ベースチューブ25を製造する際に行うアニール処理の処理条件(アニール条件)との関係で評価した評価試験の結果について説明する。なお、本評価試験では、非接合領域38の長さL3を、上述の評価試験(図6)において、ガイドワイヤGの挿通性の点で最も効果の高かった1mmに設定し評価を行った。
なおここでは、バルーン13として、形成材料がナイロン12、内径が0.71mm、外径が1.27mm、肉厚が0.28mmからなるパリソンを二軸延伸することにより、軸線方向の長さ(全長)を15.0mm、直管領域13cの外径を3.0mmとしたものを用いた。また、ベースチューブ25としては、形成材料がポリアミドエラストマ(内層HDPE,外層PEBAX70D(登録商標))であって、大径領域28については内径が0.42mm、外径が0.58mm、肉厚が0.08mmであり、小径領域27については軸線方向の長さが10mm、内径が0.42mm、外径が0.52mm、肉厚が0.05mmであるものを用いた。なお、ベースチューブ25にはアニール処理が施されていないものを使用した。また、チップチューブ26としては、材料がポリアミドエラストマ(PEBAX5533/6333(登録商標))、内径が0.42mm、外径が0.55mm、肉厚が0.065mmのものを用いた。さらに、ガイドワイヤGとしては、外径が0.36mmからなるもの(グッドマン社 TGV3Next)を用いた。
図7は、ベースチューブ25のアニール条件とロックアップ圧Pとの関係を示す図である。図7に示すように、本評価試験では、アニール温度を120℃、130℃、150℃の各温度に設定した場合についてロックアップ圧Pの測定を行った。そして、アニール温度を120℃、130℃に設定した場合には、アニール時間を25min、60minの各時間に設定してロックアップ圧Pの測定を行い、アニール温度を150℃に設定した場合にはアニール時間を25minに設定して測定を行った。そして、それら各アニール条件(アニール温度及びアニール時間の条件)の設定の下でロックアップ圧Pの測定をそれぞれ3回ずつ行った。
測定の結果、アニール温度を120℃にした場合には、ロックアップ圧Pの平均値がアニール時間を25minとしたときに2.7MPa、アニール時間を60minとしたときに2.7MPaとなった。また、アニール温度を130℃にした場合には、ロックアップ圧Pの平均値がアニール時間を25minとしたときに2.8MPa、アニール時間を60minとしたときに2.9MPaとなった。さらに、アニール温度を150℃、アニール時間を25minとした場合には、ロックアップ圧Pの平均値が2.5MPaとなった。以上により、アニール温度を130℃、アニール時間を60minとした場合にロックアップ圧Pが最も高くなった。これは、このアニール条件の下でベースチューブ25にアニール処理を行うことによりベースチューブ25の強度が高められ、これによって同チューブ25(特に小径領域27)の潰れが抑制されたからであるといえる。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
内側チューブ16の接合部分35では、ベースチューブ25とチップチューブ26とを径方向に重ね合わせた状態で両チューブ25、26を接合したため、両チューブ25、26を互いの端部同士を突き合わせた状態で接合する場合と比べて、接合部分35における軸線方向の長さを長くすることができる。これにより、チップチューブ26をベースチューブ25に対して安定した状態で支持させることができるため、チップチューブ26の潰れを抑制する効果を高めることができる。
また、具体的には、チップチューブ26を外側、それよりも硬いベースチューブ25を内側として両チューブ25、26を重ね合わせ接合したため、チップチューブ26をベースチューブ25に安定した状態で支持させる効果を高めることができる。これにより、チップチューブ26の潰れをより一層抑制することが可能となる。
また、接合部分35の軸線方向の長さL2を、非接合領域38の軸線方向の長さL3よりも長くしたため、これによってもチップチューブ26をベースチューブ25に安定した状態で支持させる効果が高められている。
ベースチューブ25に、その遠位端部から近位側に向けた所定範囲を軸線方向に延伸させて縮径させることにより小径領域27を形成し、その小径領域27にチップチューブ26を接合した。この場合、ベースチューブ25の遠位端側(すなわちチップチューブ26との接合部側)をチップチューブ26と同じ細さで形成することができるため、両チューブ25,26の接合を良好に行うことができる。また、ベースチューブ25の遠位端側(つまり小径領域27)をチップチューブ26と同じ細さで形成しながらも小径領域27においてチューブの強度を高めることができるため、同領域27にてベースチューブ25の潰れが発生するのを抑制することができる。
〔第2の実施形態〕
本実施形態では、内側チューブ16の接合部分35がバルーン13の遠位側レッグ領域13eと接合されており、その点において上記第1の実施形態と構成が相違する。以下、本実施形態の構成について図8に基づいて説明する。なお、図8は、内側チューブ16とバルーン13との接合部分を示す縦断面図である。
図8に示すように、本実施形態のバルーンカテーテル40では、内側チューブ16の接合部分35が軸線方向においてバルーン13の遠位側レッグ領域13eと同位置に配置されており、当該接合部分35が遠位側レッグ領域13eに熱溶着により接合されている。具体的には、かかる接合状態では、軸線方向において接合部分35の近位端部(基端部)が遠位側レッグ領域13eの近位端部よりも近位側(基端側)に位置しており、接合部分35の遠位端部(先端部)が遠位側レッグ領域13eの遠位端部よりも遠位側(先端側)に位置している。この場合、チップチューブ26において接合部分35よりも遠位側についてはその全域がバルーン13の膨張部(詳しくは近位側コーン領域13b、直管領域13c及び遠位側コーン領域13d)により囲まれた内側空間の外に配置されることとなるため、バルーン13に付与される圧力が作用することがない。これにより、バルーン13に圧力が付与された場合にチップチューブ26が潰れるのを回避することができるため、ガイドワイヤGの挿通性の低下を防止することができる。
また、接合部分35では、チップチューブ26の内周面にベースチューブ25が接合され、同チューブ26の外周面に遠位側レッグ領域13eが接合されている。つまり、接合部分35では、チップチューブ26がベースチューブ25と遠位側レッグ領域13eとの間に挟み込まれた状態で接合されている。したがって、チップチューブ26の潰れが回避された構成にあって、同チューブ26は安定した状態で支持されており、その結果バルーンカテーテル40を体内に挿入する際にチップチューブ26が脱落するといった不都合を防止することができる。
〔他の実施形態〕
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記各実施形態では、内側チューブ16の接合部分35においてベースチューブ25を内側、チップチューブ26を外側として両チューブ25,26を重ね合わせ接合したが、これを逆にして、ベースチューブ25を外側、チップチューブ26を内側として両チューブ25,26を重ね合わせ接合してもよい。この場合においても、チップチューブ26とベースチューブ25とを互いの端部同士を突き合わせた状態で接合する場合と比べて、チップチューブ26をベースチューブ25に安定した状態で支持させることができるため、チップチューブ26の潰れを抑制する効果を高めることができる。
なお、上記第1の実施形態においては、ベースチューブ25とチップチューブ26とを重ね合わせた状態で接合することに代え、互いの端部同士を付き合わせた状態で接合するようにしてもよい。
(2)上記第1の実施形態では、チップチューブ26の非接合領域38の長さL3を1mmに設定したが、1mmよりも短い寸法に設定してもよい。例えばL3を0.5mm以下に設定すれば、非接合領域38におけるチップチューブ26の潰れ量をさらに低減させることができるため、ガイドワイヤGの挿通性低下をより一層抑制することができる。
(3)上記第1の実施形態では、内側チューブ16の接合部分35の長さL2を非接合領域38の長さL3よりも長くしたが、L2をL3より短くしてもよいし、L2をL3と同じ長さとしてもよい。また、上記実施形態では、バルーン13の遠位側レッグ領域13eの長さL1をL3よりも長くしたが、L1をL3より短くしてもよいし、L1をL3と同じ長さとしてもよい。
10…バルーンカテーテル、13…バルーン、13e…接合領域としての遠位側レッグ領域、15…外側チューブ、16…チューブ体としての内側チューブ、25…第1チューブとしてのベースチューブ、26…第2チューブとしてのチップチューブ、27…縮径領域としての小径領域、35…チューブ接合部としての接合部分、38…非接合領域。

Claims (7)

  1. ガイドワイヤが挿通されるルーメンを有するチューブ体と、
    前記チューブ体の遠位端側を覆うように設けられ、流体を利用して膨張又は収縮されるバルーンと、を備え、
    前記バルーンは、その遠位端部に前記チューブ体に対して接合される接合領域を有するバルーンカテーテルにおいて、
    前記チューブ体は、
    第1チューブと、
    当該第1チューブよりも遠位側において当該第1チューブに接合させて設けられ、当該第1チューブよりも剛性が低い第2チューブと、
    を備え、
    前記第1チューブと前記第2チューブとが接合するチューブ接合部は、軸線方向において前記接合領域よりも近位側に位置しており、
    前記第2チューブにおいて前記チューブ接合部よりも遠位側であってかつ前記接合領域よりも近位側である領域についてその軸線方向の長さが1mm以下の所定寸法に設定されていることを特徴とするバルーンカテーテル。
  2. 前記チューブ接合部では、前記第1チューブと前記第2チューブとが径方向に重ね合わせられた状態で接合されていることを特徴とする請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記チューブ接合部では、前記第1チューブを内側、前記第2チューブを外側として両チューブが重ね合わせられ接合されていることを特徴とする請求項2に記載のバルーンカテーテル。
  4. 前記チューブ接合部の軸線方向の長さが、前記所定寸法よりも大きくなっていることを特徴とする請求項2又は3に記載のバルーンカテーテル。
  5. ガイドワイヤが挿通されるルーメンを有するチューブ体と、
    前記チューブ体の遠位端側を覆うように設けられ、流体を利用して膨張又は収縮されるバルーンと、を備え、
    前記バルーンは、その遠位端部に前記チューブ体に対して接合される接合領域を有するバルーンカテーテルにおいて、
    前記チューブ体は、
    第1チューブと、
    当該第1チューブよりも遠位側において当該第1チューブに接合させて設けられ、当該第1チューブよりも剛性が低い第2チューブと、
    を備え、
    前記第1チューブと前記第2チューブとは径方向に互いに重ね合わせられた状態で接合されており、それら両チューブが接合するチューブ接合部は前記バルーンにおける前記接合領域に接合されていることを特徴とするバルーンカテーテル。
  6. 前記チューブ接合部では、前記第1チューブを内側、前記第2チューブを外側として両チューブが重ね合わせられ接合されているとともに前記第2チューブが前記接合領域に対して接合されていることを特徴とする請求項5に記載のバルーンカテーテル。
  7. 前記第1チューブは、その遠位端部から近位側に向けた所定範囲を軸線方向に延伸させることにより縮径させて形成された縮径領域を有し、その縮径領域が前記第2チューブと接合されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のバルーンカテーテル。
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