JP2013152784A - MgB2超電導線材の前駆体及びその製造方法 - Google Patents

MgB2超電導線材の前駆体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】入手しやすく低コストの結晶ホウ素粉末を用いて、臨界電流密度特性に優れたMgB超電導線材を提供する。
【解決手段】マグネシウム粉末及びホウ素粉末を含むコア部2と、このコア部の外周部を覆う金属で形成されたシース部1とを含む線状構造を有し、ホウ素粉末は結晶性であり、ホウ素粉末の体積平均径は2μm以下であるMgB超電導線材の前駆体を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、MgBの芯を有する超電導線材の前駆体に関する。
MgBは、2001年に発見された超電導体である。金属系としては最高の臨界温度(39K)を有するため、従来よりも高い10〜20Kで超電導機器を稼働できる可能性があり、この分野での応用が期待されている。特に、核磁気共鳴分析装置や医療用磁気共鳴画像診断装置などのように、時間的変動が極めて小さい磁場を用いる機器への応用が期待されている。これは、MgBが銅酸化物超電導体等で顕著となる磁束クリープの問題が小さいためである。
MgBは、金属管に粉末を充填した後に減面加工を施すことで線材化し、焼成を施すことにより実用的な臨界電流密度が得られる。この製造方法をパウダー・イン・チューブ法という。パウダー・イン・チューブ法(以下、「PIT法」とも呼ぶ。)は、充填粉末によって大きく二つの方法に大別される。
充填粉末にMg粉末(マグネシウム粉末)及びB粉末(ホウ素粉末)を用い、焼成によってMgBを生成する方法は、In−Situ法と呼ばれる。一方、充填粉にMgB粉末(二ホウ化マグネシウム粉末)を用い、焼成によってMgB粉末同士の結合を強固にする方法は、Ex−Situ法と呼ばれる。
特許文献1には、パウダー・イン・チューブ法を用いる二ホウ化マグネシウム超電導線材の製造方法であって、粉体内に金属芯を配置して減面加工し、加工前の金属芯又は金属管に、超電導体内に導入させるべき成分の薄膜層を予め設けておき、減面加工の工程における強力な力を利用して当該成分を超電導体内に分散させるものが開示されている。
非特許文献1には、原料のB粉末は、アモルファスの微細なものが望ましいことが記載されている。
非特許文献2には、原料ホウ素(原料B)の粒径、熱処理温度、出発組成比等がノンドープIn−Situ MgBバルクにおける粒径支配因子であること、MgBバルクの高磁場におけるJ特性の改善には粒界密度の高いMgBの作製が有効であること等が記載されている。
特開2007−157590号公報
G. Ginuchi et al.: "Grain size effects on the superconducting properties of high density bulk MgB2" Supercond. Sci. Technol. 17 (9) (2004) S583-S588 桂ら:In-situ法MgB2バルクの粒径支配因子と粒界ピンニング:低温工学 Vol. 41 (2006) No. 11 pp.497-504
In−Situ法は、Ex−Situ法と比較して、生成するMgBの連続性が高いことが特徴であり、それに起因して高い臨界電流密度特性を得ることができる。In−Situ法では、B粉末の性状がMgBの臨界電流密度特性に大きく影響する。
これまでの研究から、高純度のアモルファスB粉末(アモルファスホウ素粉末)を原料に用いることが有効であるとされている。一方、結晶B粉末(結晶ホウ素粉末)を原料に用いる場合、その臨界電流密度特性は低い。そのため、MgB超電導線材の高臨界電流密度化の研究の多くは、高純度のアモルファスB粉末を原料粉として用いている。ところが、高純度のアモルファスB粉末は、コストが高く、入手も困難であるため、MgB超電導線材の商用化には大きな障害となる。
本発明の目的は、入手しやすく低コストの結晶ホウ素粉末を用いて、臨界電流密度特性に優れたMgB超電導線材を提供することにある。
本発明においては、MgB超電導線材の前駆体のコア部を構成するホウ素粉末に含まれるホウ素粉末が結晶性であり、ホウ素粉末の体積平均径が2μm以下であることを特徴とする
本発明によれば、入手しやすく低コストの結晶B粉末を用いて、臨界電流密度特性に優れたMgB超電導線材を提供することができる。また、MgB超電導線材の細線化、長尺化及び多芯化が容易となる。
テープ線材を示す模式断面図である。 テープ線材を模式的に示す斜視図である。 図2Aのテープ線材の部分断面図である。 焼成前のテープ線材のMgBコア部を模式的に示す拡大断面図である。 焼成後のテープ線材のMgBコア部を模式的に示す拡大断面図である。 実施例1の原料であるホウ素粉末の粉砕前後における粒度分布を示すグラフである。 実施例1のテープ線材の焼成後におけるMgBコア部を模式的に示す拡大断面図である。 実施例1のテープ線材の焼成後におけるMgBコア部に残留したホウ素の粒度分布を示すグラフである。 実施例2の原料であるホウ素粉末の粉砕後における粒度分布を示すグラフである。 実施例2のテープ線材の焼成後におけるMgBコア部を模式的に示す拡大断面図である。 実施例2の原料であるホウ素粉末の粉砕後における粒度分布を示すグラフである。
本発明は、MgB(二ホウ化マグネシウム)の芯を有する超電導線材の前駆体に関し、これを焼成することにより得られる高い臨界電流密度特性および機械的強度を有する超電導線材に関する。また、この前駆体をコイル化して焼成することにより得られる超電導磁石は、核磁気共鳴分析装置や医療用磁気共鳴画像診断装置に適用することが可能である。
以下、本発明の実施形態に係るMgB超電導線材の前駆体及びその製造方法について説明する。
前記MgB超電導線材の前駆体は、マグネシウム粉末及びホウ素粉末を含むコア部と、このコア部の外周部を覆う金属で形成されたシース部とを含む線状構造を有し、ホウ素粉末は結晶性であり、ホウ素粉末の体積平均径は2μm以下であることを特徴とする。なお、ホウ素粉末の体積平均径は、0.8μm以下であることが更に望ましく、0.5μm以下であることが特に望ましい。
前記MgB超電導線材の前駆体においては、マグネシウム粉末及びホウ素粉末に含まれる水分量が0.5wt%以下であることが望ましい。
前記MgB超電導線材の前駆体においては、コア部に含まれるマグネシウムとホウ素とのモル比は1:1.5〜1:2.5であることが望ましい。
前記MgB超電導線材の前駆体においては、コア部は、炭化ホウ素粉末(BC粉末)を含み、この炭化ホウ素粉末の体積平均粒径は0.5μm以下であり、コア部に含まれる炭化ホウ素とマグネシウムとのモル比は0.01:1〜0.2:1であることが望ましい。
前記MgB超電導線材の前駆体の製造方法は、マグネシウム粉末及びホウ素粉末を含むコア部と、このコア部の外周部を覆う金属で形成されたシース部とを含むMgB超電導線材の前駆体の製造方法であって、結晶ホウ素粉末若しくは結晶ホウ素バルク体を体積平均径2μm以下に粉砕する粉砕工程と、粉砕した結晶ホウ素粉末とマグネシウム粉末とを混合する混合工程と、この混合工程にて混合した粉末を金属管に充填し、減面加工を施して線材化する線材化工程とを含むことを特徴とする。
前記MgB超電導線材の前駆体の製造方法において、粉砕工程は、結晶ホウ素粉末若しくは結晶ホウ素バルク体を体積平均粒径0.5μm以下に粉砕する工程であることが望ましい。ここで、「結晶ホウ素粉末」は粉末状のものであり、「結晶ホウ素バルク体」は塊状のものである。
MgB超電導線材は、前記MgB超電導線材の前駆体を用いて作製したものである。すなわち、MgB超電導線材は、前記MgB超電導線材の前駆体を焼成したものである。
このMgB超電導線材は、核磁気共鳴装置、磁気共鳴画像装置等に適用することができる。
以下、更に詳細に説明する。
MgBの特性は、In−situ PIT法によりテープ線材を作製し、その臨界電流密度を測定することにより評価した。
具体的には、次の手順に従った。
まず、Mg及びBの原料としてそれぞれの粉末を準備し、モル比1:2となるように秤量した後、乳鉢を用いてよく混合した。混合粉末は、外径6.2mm、内径3.5mmのFe管(鉄製の管)に充填した後、端部を封止した。
その後、溝ロール加工により1.8mm×1.8mm(3.2mm)の角線とした後、圧延加工により厚さ0.5mm、幅4.0mmのテープ線とした。なお、粉末の秤量から充填までの一連の作業は、グローブボックスを用いアルゴン雰囲気中で実施した。
図1は、作製したテープ線材(MgB超電導線材)の模式断面図を示したものである。
本図において、テープ線材10は、Fe成分を含むシース部1と、Mg成分及びB成分の混合粉末で構成されたコア部2とで形成されている。
中央のコア部2は、Mg粉末とB粉末との混合体が圧密化されて存在し、適切な温度で焼成することにより超電導体であるMgBを生成する。
焼成により超電導部材としたテープ線材10は、液体ヘリウム中(4.2K)に浸漬して超電導磁石で磁場を印加した状態で通電した。四端子法によって発生電圧を計測し、テープ線材の長さ1cmあたりの発生電圧が1μVとなる電流値を臨界電流と定義した。さらに、臨界電流をテープ線材10のコア部2の面積で除した値を臨界電流密度Jと定義した。
また、後述の体積平均粒径MV(体積平均径)は、粒径を体積で重みづけした平均値である。すなわち、n個の粒子について各粒子の体積をVi(i=1,2,3,…,n)とし、各粒子の直径をdiとすると、体積平均径MVは下記式(1)により算出される。
MV=(d1・V1+d2・V2+…+dn・Vn)/(V1+V2+…+Vn) …(1)
図2Aは、テープ線材を模式的に示す斜視図であり、図2Bは、テープ線材を焼成前及び焼成後において図2Aに示す破線部にて切断した面を示したものである。
図3A及び3Bは、MgBを含むコア部の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した状態(ミクロ組織)を模式的に示したものである。
図3Aは、焼成前のテープ線材のMgBコア部であり、図3Bは、焼成後のテープ線材のMgBコア部である。
図3Aに示すように、焼成前のテープ線材のコア部2においては、マグネシウム粉末4が加工によって長手方向に細長く伸びた状態で離散的に存在し、その隙間を埋めるようにホウ素の圧粉体3が存在している。
一方、焼成後のテープ線材のコア部32においては、図3Bに示すように、長手方向に細長く伸びた空隙6が離散的に存在し、その他の部分はMgBの多結晶体5が網目状に連続的につながっている。
空隙6のサイズ及び形状が焼成前のMg粉末4のそれと概ね一致することから、焼成の際に、マグネシウム粉末4のMg成分がホウ素の圧粉体3の領域に拡散し、マグネシウムとホウ素とが反応することにより、MgBの多結晶体5が生成し、もともとマグネシウム粉末4が存在したところが空隙6になったと考えられる。
(比較例1)
Mg原料(マグネシウム原料)として粒径45μmの粉末を、B原料(ホウ素原料)として体積平均粒径0.05μmのアモルファスホウ素粉末を準備した。これらの原料を用いてテープ線材を作製し、600℃、1hrの条件で焼成した。その後、Jを測定した結果、7TにおいてJ=150A/mmの値が得られた。
なお、MgBの多結晶体5を構成する結晶の粒子は、粒径が0.1μmより小さい微細なものであった。
焼成後のテープ線材から外周部のシース部を注意深く剥がし、取り出したコア部32の寸法と重量とを測定することにより、コア部32の相対密度(=実密度/理論密度×100%)を算出した。その結果、50〜55%程度であることがわかった。このように相対密度が低いのは、上述した空隙6の存在による。
ここで、それぞれの符号は、図3Bに示したものを用いている。
(比較例2)
Mg原料として粒径45μmの粉末を、B原料として体積平均粒径45μmの結晶粉末(βボロン)を準備した。これらの原料を用いてテープ線材を作製し、650℃、1hrの条件で焼成した。その後、Jを測定した結果、7Tにおいてほぼゼロであった。
焼成後のテープ線材から外周部のシース部を注意深く剥がし、取り出したコア部32のX線回折をとると、Mgが主相として観測され、反応が未完結であることがわかった。
そこで、テープ線材の焼成時間を長くした場合について検討した。しかし、60hrまで長時間化しても反応がなかなか進まなかった。このため、今度は、焼成温度を高くした場合についても検討した。すると、焼成条件を900℃、12hrとすることで反応がほぼ完結してMgBが主相となることがわかった。
焼成後のテープ線材のMgBの多結晶体5の結晶をSEMで観察すると、数μm〜十数μmの粗大なものとなっていた。これは、焼成の高温化に伴い、結晶成長が起きたためである。
900℃、12hrで焼成したテープ線材のJを測定した結果、7Tで5A/mmとなり、600℃、1hrの条件で焼成したときと比較すると向上が見られたが、Jはアモルファス粉末を用いたときと比較して著しく低い値となった。
Mg原料として粒径45μmの粉末を、B原料として体積平均粒径45μmの結晶粉末(βボロン)を準備した。B原料は、乾式のボールミル装置を用いて粉砕した。B原料である結晶粉末は硬度が高いため、ボールミルの粉砕容器とボールの材質には高い硬度を有するZrOを用い、ボールの大きさはφ10mmとした。
ここで、粒径は、粒度分布測定装置(マイクロトラックMT3300:日機装(株)製)により測定した粒度分布から算出した。測定原理は、レーザー回折・散乱法に基づくものである。
図4は、粉砕前後におけるホウ素の結晶粉末の粒度分布の測定結果を示すグラフである。
本図から、粉砕後におけるホウ素の結晶粉末の粒径分布は、粒径0.5μmで極大となることがわかる。そして、その体積平均粒径は約2μmとなっている。
なお、上記の粒度分布を有する粉砕後におけるホウ素の結晶粉末を分級することにより、その体積平均粒径を1μm以下とすることが望ましい。分級は、風力によって行ってもよい。
Mg粉末(マグネシウム粉末)と粉砕したB粉末(ホウ素粉末)とからテープ線材を作製して600℃、1hrの条件で焼成した。その後、MgBを含むコア部のX線回折をとると、反応が未完結であることがわかった。このため、時間を長くしてテープ線材を焼成した。その結果、60hrの焼成時間でMgBが主相となった。ただし、Mgのピークも一部観測され、一部反応が未完結であることがわかった。
600℃、60hrで焼成したテープ線材のJを測定した結果、7Tで80A/mmとなり、比較例2と比較すると非常に大きい値を示している。
比較例1と比較すると半分程度の値であるが、比較例1においてB原料として用いたアモルファス粉末は、高価で、かつ、入手が困難である。これに対し、本実施例で用いた結晶粉末(βボロン)は廉価で入手しやすいものである。
さらに、反応を完結させるため、焼成温度を高くした。すると、焼成条件を800℃、12hrとすることで、X線回折におけるMgのピークは消失した。
800℃、12hrで焼成したテープ線材のJを測定した結果、7Tで60A/mmとなった。
図5は、本実施例の焼成後のテープ線材についてコア部32をSEMで観察したものである。
本図においても、比較例1のコア部と概ね同様のミクロ組織が観察されたが、次の3点において異なっていた。
1)空隙6の量が少なかった。
2)未反応ホウ素7の残留が観察された。
3)MgBの多結晶体5を構成する結晶の粒子は、粒径が0.5μmと若干大きかった。
空隙6の量を定量化するため、コア部32の相対密度を算出すると、65〜70%程度であることがわかった。これは、比較例1と比較して高い値であり、SEM観察の結果と矛盾しない。
図6は、SEM画像から残留した未反応ホウ素7の粒度分布を測定した結果を示したものである。
本図から、未反応ホウ素7の粒径は、概ね1μm〜20μmの範囲に分布しており、粒径が約9μmで極大となっていることがわかる。これは、B原料の中に粗大なB粉末が残留しており、それらの反応が途中であったためと考えられる。残留した未反応ホウ素7の断面積は、コア部2の空隙を除いた部分の13%であり、比較的大きな割合を占めていた。
Mg原料として粒径45μmの粉末を、B原料として体積平均粒径45μmの結晶粉末(βボロン)を準備した。まず、B原料を実施例1と同様に乾式のボールミル装置を用いて粉砕した。続いて、湿式のビーズミル装置を用いて2段階目の粉砕をした。ボールの材質にはZrOを用い、ボールの大きさはφ0.2mmとした。湿式とすることにより粉末の凝集を防ぐ効果がある。また、小径のボールを用いることにより粉末とボールとの接点が増えるため、より細かく粉砕できる可能性がある。
図7は、得られたホウ素粉末の粒度分布を示したものである。
本図から、体積平均粒径は0.3μmであることがわかる。また、粒度分布もシャープになり、粒径1μmを超える粉末は殆どなくなっている。
焼成温度を600℃に固定して焼成時間を変化させていくと、焼成時間が12hrの場合にテープ線材のJが最大となり、7Tで180A/mmが得られた。これは、比較例1と比較しても高い値であった。
この焼成後のテープ線材のMgBコアをSEMで観察すると、図8に示すようなミクロ組織が観察された。このミクロ組織は、次の特徴を有していた。
1)空隙6の量が少なかった(相対密度65〜70%)。
2)未反応ホウ素7の残留量は5%以下であった。
3)MgBの多結晶体5の結晶の大きさは0.1μm以下であった。
(効果の考察)
本発明者は、結晶ホウ素粉末の様々な粉砕手段を検討した結果、乾式のボールミル処理における適切な条件を選択することにより、体積平均粒径2μm以下にできることを見出した。また、小径ボールを用いた湿式ビーズミル処理における適切な条件を選択することにより、体積平均粒径を0.3μm以下にできることを見出した。その結果、B原料として安価で、かつ、入手容易である結晶粉末(βボロン)を用いても、非常に高いJを得られることがわかった。
以下では、この理由について考察する。
MgBのJを決定づけるのは、磁束ピニング及び電流パスの有効面積である。
まず、磁束ピニングについて述べる。
磁場中の超電導体においては、磁束が量子化されて存在する。超電導体に通電すると量子磁束にはローレンツ力がかかる。このローレンツ力によって量子磁束が動くことでピニング損失が生じ、抵抗ゼロとはならない。そのため、量子磁束が動かないように、磁束ピニングセンタと呼ばれるポテンシャルの極小となる箇所をつくり、量子磁束を留めておく力(磁束ピニング力)を働かせることが重要である。MgB多結晶体の主要な磁束ピニングセンタはその粒界であり、したがって、結晶を小さくすることが高いJを得るのに重要である。
次いで、電流パスの有効面積について述べる。
焼成後のコア部2には、先述したように、空隙6、未反応ホウ素7等、MgBの多結晶体5ではない部分が存在する。また、Mg原料及びB原料が粉末であるため、表面に酸素や水分などを吸着している。これらは、焼成の際に酸化物を形成し、それらが粒界に留まることがある。これらの電流輸送に寄与しない領域を減らすこともまた、高いJを得るのに重要である。
以上を踏まえ、実施例で高いJを得られた理由について列挙する。
1)結晶粉末の適用による相対密度の向上(空隙の減少)
焼成後のコア部2には、空隙6が存在する。空隙6の発生は、原料であるMg及びアモルファスホウ素の密度がそれぞれ、1.74g/cm、1.7g/cmであるのに対し、MgBの密度が2.62g/cmであるため、Mg+2B→MgBの反応の際に34%の体積収縮を伴うことに起因する。一方で、結晶ホウ素(βボロン)の密度は2.37g/cmであり、反応の際の体積収縮は21%であるため、アモルファスホウ素を用いた場合と比較して13%体積収縮が小さい。この体積収縮率の差が、空隙6の減少、すなわち相対密度の向上につながる。相対密度が向上すると電流パスの有効面積が向上するため、Jは高くなる。
2)結晶粉末の微細化による低温焼成化の実現
MgBは、高温度で長時間焼成すると、結晶が粗大化するため、磁束ピニングセンタとなる粒界が減少して磁束ピニング力が低下する。一方、低温度で短時間焼成した場合、反応が完結せず、MgBではない領域が多く存在するため、十分な電流パスの有効面積を得ることができない。
これに対して、結晶粉末を微細化した場合、Mg+2B→MgBの反応が速やかに起こるようになるため、結晶の粗大化が起こらない低温・短時間焼成でも十分な電流パスの有効面積が得られるようになる。この結果、高いJが得られる。
3)結晶ホウ素の適用による含有酸素量の低減
結晶B粉末の表面は、その結晶面を反映して非常に平滑であり、同じ粒径のアモルファスB粉末と比較してその表面積が小さい。よって、結晶B粉末には吸着される水分等が少ない。0.05μmのアモルファスB粉末は200℃まで加熱すると2wt%の重量減少があったのに対し、結晶B粉末では微細化したものであっても重量減少は1wt%以下であった。したがって、焼成前のテープ線材の粉末が充填された部分には、アモルファスB粉では約1wt%、結晶B粉では0.5wt%以下の水分が残る。これらは焼成時に酸化物を生成して電流パスの有効面積を低下させる。すなわち、結晶ホウ素における水分等の含有率が低いことがJの向上に寄与していると考えられる。
実施例1及び2においては、MgとBとをモル比1:2で混合したが、1:1.5〜1:2.5としたとしても同様の効果が得られる。Mg粉末とB粉末との混合体を焼成したときに適切な条件を選択すれば、MgB以外の化合物相は生じ難く、Mg及びBのいずれかが未反応部として残留する。このとき、モル比が上記の範囲にあれば、比較的高いJを得ることができる。ただし、未反応のMg及びBがなるべく存在しない方が好ましい。
実施例1及び2で得られたB粉末を用い、BC粉末(炭化ホウ素粉末)をMgに対して1〜20mоl%添加してテープ線材を作製した。また、BCの粒径は、0.5μm及び0.05μmの2種類とした。焼成条件は600℃、12hrとした。
図9は、BC添加量と、4.2K、7TにおけるJとの関係を表わすグラフである。
Cの粒径によって最適添加量は異なる。最大のJを得られたのは、0.05μmの微細なBCを4%添加した場合であり、J=600A/mmであった。
これは、よく知られているように、MgBのBサイト(ホウ素サイト)の一部がC(炭素)に置換されることで生じる格子歪に伴うコヒーレンス長の低下により、上部臨界磁場の向上及び粒界におけるピニング力が強化されたためであると考えられる。すなわち、実施例1及び2で得られた微細結晶B粉末においても、アモルファスB粉末で見られたC置換(炭素置換)によるJ改善効果が得られることが実証できた。
なお、本実施例では、C供給源(炭素供給源)としてBC粉末を添加したが、これは他のいかなるCを含む物質であっても構わない。
実施例1及び2で得られた高いJを有するMgB超電導線材は、テープ線材に特に限定する必要はなく、丸線、平角線など、他のいかなる形状及び線径の線材でも同様の効果を得ることが可能である。
また、MgBコアの本数は単一でなくてもよく、複数のMgBコアを内包する多芯線に適用しても構わない。特に、多芯線では、一般にMgBコアが細くなるが、比較例2のように高硬度の粗大なB粉末があると、加工の際にMgBコアを包む金属材料に食い込み、断線を生じさせる。実施例1及び2で得られた微細な結晶B粉末は、この断線を防止する効果もある。
本発明で得られた微細な結晶B粉末は、線材だけでなく、バルク磁石などの用途にも適用可能である。
本発明で得られた高いJを有するMgB超電導線材を用いることにより、核磁気共鳴分析装置(NMR)、磁気共鳴画像診断装置(MRI)などに適用する超電導磁石を高磁場化することができる。また、現在主流のNb−TiやNbSnなどの材料と比較して、MgBは、高いTを有するため、高価な液体ヘリウムで冷やすことなく冷凍機冷却で装置を作動させることができる可能性を有する。
焼成後のコア部を構成するMgBは、粒界を有する。この粒界で区切られたMgBの大きさは、B原料であるホウ素粉末の粒径と同程度である。また、焼成後のコア部に残留するホウ素が結晶性の場合、B原料も結晶性ホウ素であると推定することができる。
1:シース部、2:コア部、3:ホウ素の圧粉体、4:マグネシウム粉末、5:MgBの多結晶体、6:空隙、7:未反応ホウ素、10:テープ線材、32:コア部。

Claims (9)

  1. マグネシウム粉末及びホウ素粉末を含むコア部と、このコア部の外周部を覆う金属で形成されたシース部とを含む線状構造を有し、前記ホウ素粉末は結晶性であり、前記ホウ素粉末の体積平均径は2μm以下であることを特徴とするMgB超電導線材の前駆体。
  2. 前記マグネシウム粉末及び前記ホウ素粉末に含まれる水分量が0.5wt%以下であることを特徴とする請求項1記載のMgB超電導線材の前駆体。
  3. 前記コア部に含まれるマグネシウムとホウ素とのモル比は1:1.5〜1:2.5であることを特徴とする請求項1又は2に記載のMgB超電導線材の前駆体。
  4. 前記コア部は、炭化ホウ素粉末を含み、この炭化ホウ素粉末の体積平均粒径は0.5μm以下であり、前記コア部に含まれる炭化ホウ素とマグネシウムとのモル比は0.01:1〜0.2:1であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のMgB超電導線材の前駆体。
  5. マグネシウム粉末及びホウ素粉末を含むコア部と、このコア部の外周部を覆う金属で形成されたシース部とを含むMgB超電導線材の前駆体の製造方法であって、結晶ホウ素粉末若しくは結晶ホウ素バルク体を体積平均径2μm以下に粉砕する粉砕工程と、粉砕した前記結晶ホウ素粉末とマグネシウム粉末とを混合する混合工程と、この混合工程にて混合した粉末を金属管に充填し、減面加工を施して線材化する線材化工程とを含むことを特徴とするMgB超電導線材の前駆体の製造方法。
  6. 前記粉砕工程は、前記結晶ホウ素粉末若しくは前記結晶ホウ素バルク体を体積平均粒径0.5μm以下に粉砕する工程であることを特徴とする請求項5記載のMgB超電導線材の前駆体の製造方法。
  7. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の前駆体を用いて作製したことを特徴とするMgB超電導線材。
  8. 請求項7記載のMgB超電導線材を用いたことを特徴とする核磁気共鳴装置。
  9. 請求項7記載のMgB超電導線材を用いたことを特徴とする磁気共鳴画像装置。
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