JP2015045617A - 長尺用超電導線材の臨界電流評価装置および評価方法 - Google Patents
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Abstract
Description
酸化物超電導線材の長手方向に沿って臨界電流値を測定できる装置の一例として、液体窒素を満たした容器に所定長さの酸化物超電導線材を浸漬し、臨界温度以下に冷却した区間の酸化物超電導線材の臨界電流値を測定する装置が知られている。この測定装置は、送出側のリールから繰り出した酸化物超電導線材を液体窒素に所定長さ浸漬し、臨界電流値を測定した後、巻取側のリールに酸化物超電導線材を巻き取ることができる。この測定装置を用い、液体窒素に浸漬して臨界電流値を測定する区間を酸化物超電導線材の長さ方向に沿って順次移動しつつ測定を繰り返すことで、酸化物超電導線材の全長について臨界電流値を測定することができる。
酸化物超電導線材に通電する電流値を徐々に上げてゆき、超電導状態を維持できなくなって該当区間に発生している電圧が基準値に達した時点の電流値を臨界電流(Ic)値とする。
そこで、超電導線材に前述のような測定装置において、外部磁場を印加できる構成とした連続評価装置が提案されている(特許文献1参照)。
液体窒素容器101の上方に設置された送出リール103から液体窒素容器101の内部に設けられた金属製の案内ローラ104、105、106、107に沿って酸化物超電導線材102を案内し、液体窒素容器101の上方に設置された巻取リール108に巻き取ることができる。
液体窒素容器101の内部中央側に電磁石110が設けられ、この電磁石110の鉄心111の磁極端112、112が案内ローラ105と案内ローラ106の間を通過する酸化物超電導線材102を上下から挟む位置に設けられている。
図9に示す構成の連続評価装置100によれば、電磁石110により酸化物超電導線材102に磁場を印加した状態において案内ローラ104、107間の酸化物超電導線材102に通電し、案内ローラ105、106間の電圧を計測することができる。この連続評価装置100により、酸化物超電導線材102への通電量を増加しつつ案内ローラ105、106間の電圧を計測し、発生した電圧が閾値に達したことを計測することで、磁場印加状態における酸化物超電導線材102のIc値を測定することができる。
Ic値の測定は、酸化物超電導線材102に対する電流量を徐々に大きく設定し、案内ローラ105、106間に生じる電圧が所定の閾値に達した時の電流値をIc値とする方法で行われる。しかし、図9に示す連続評価装置100によって酸化物超電導線材102に対し磁場を印加している範囲は、鉄心111の細い磁極端112、112で挟まれている狭い範囲に制限されている。
よって、電圧を測定する区間内の超電導線材のいずれの位置に欠陥部分や劣化部分を生じていたとしても、これらの部分に確実に磁場を印加しつつ臨界電流値を測定できる。このため、欠陥部分や劣化部分の影響を含めた超電導線材の臨界電流値の測定をもれなく正確に行うことができる。
RE123系の酸化物超電導コイルであるならば、超電導線材を超電導状態とするための冷媒あるいは冷却装置によりRE123系の酸化物超電導コイルも超電導状態となるように冷却できる。このため、冷媒使用の場合に別途酸化物超電導コイルを冷却するための冷媒を別途要することなくRE123系の酸化物超電導コイルを利用して磁場を印加できる。RE123系の酸化物超電導コイルであるならば、1Tを超える強い磁場を発生できるので、測定対象の超電導線材に必要な磁場印加条件を容易に作り出すことができ、目的の磁場印加状態における臨界電流値を測定できる。
レーストラック形状の酸化物超電導コイルは、その長軸に沿った位置に均一な磁場を発生できる。レーストラック形状の酸化物超電導コイルの長軸を前記2つの電圧測定点に揃えて配置しているならば、前記2つの電圧測定点間に配置される測定対象としての超電導線材に均一磁場を印加することができる。このため、目的の磁場印加状態を加味した超電導線材の臨界電流値を測定できる。
制御部を有していることにより、磁場印加状態における超電導線材の電圧測定結果から超電導線材の臨界電流値を自動的に求めることができる。
ピッチ毎の磁場印加状態の臨界電流値を測定できるので、ピッチ毎に測定することで、長尺用の超電導線材の全長に渡り、磁場印加状態における臨界電流値の測定ができる。
電圧測定区間内の超電導線材のいずれの位置に欠陥部分や劣化部分を生じていたとしても、これらの部分に磁場を印加しつつ超電導線材の臨界電流値を測定できる。このため、欠陥部分や劣化部分の影響を含めた超電導線材の臨界電流値の測定をもれなく正確に行うことができる。
この方法により、磁場印加状態における超電導線材の臨界電流値を正確に求めることができる。
冷媒内に配置されるRE123系の酸化物超電導コイルであるならば、超電導線材を超電導状態とするための冷媒によりRE123系の酸化物超電導コイルも超電導状態となるように冷却できる。このため、別途酸化物超電導コイルを冷却するための冷媒を要することなくRE123系の酸化物超電導コイルを利用して磁場を印加できる。RE123系の酸化物超電導コイルであるならば、1Tを超える強い磁場を発生できるので、測定対象の酸化物超電導線材に必要な磁場印加条件を容易に作り出すことができ、目的の磁場印加状態における臨界電流値を測定できる。
本実施形態の臨界電流評価装置1は、送出リール2から繰り出したテープ状の超電導線材50を複数の案内リール4a〜4dを介して搬送し、巻取リール3に巻き取る間に、冷媒収容容器5に満たした液体窒素等の冷媒6により臨界温度以下に冷却し、この冷却した超電導線材50の臨界電流値(Ic値)を測定する装置である。
液体窒素等の冷媒6を用いて超電導線材50を冷却する場合、空気中の湿気による水分に注意する必要がある。超電導線材50に設けられる後述の酸化物超電導層の中には水分との反応性を有するものがあるので、水分の浸入を防止する目的で筐体7内に窒素ガスを流し込み、該筐体7の内部を窒素ガスパージする。これにより筐体7内への水分の浸入を防止する。
前記筐体7を構成する樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えばアクリル板等が用いられる。
前記送出リール2の近傍に第1の案内リール4aが設けられ、その下方に位置する冷媒収容容器5の一方の側壁5aの内側に第2の案内リール4bが設けられている。また、冷媒収容容器5の他方の側壁5bの内側に第3の案内リール4cが設けられ、この第3の案内リール4cの上方側であって前記巻取リール3の近傍に第4の案内リール4dが設けられている。
前記送出リール2から送り出されたテープ状の酸化物超電導線材50は、第1〜第4の案内リール4a〜4dに沿って順次案内された後、巻取リール3に巻き取られる。前記送出リール2と第1〜第4の案内リール4a、4b、4c、4dと巻取リール3により、超電導線材50を冷媒6内で搬送させる搬送手段8が構成されている。
前記電圧測定用電極11、12には電圧計17が接続され、前記電流電極13、14には電流源18が接続されている。
なお、図1では電極端子11a、11bと電極端子12a、12bを超電導線材50と接触していないように描いているが、これは図面を見やすくするためであり、これらの端子を実際は超電導線材50と接触するように設けている。
前記一対の電圧測定用電極11、12は、定電流供給部20から超電導線材50に対し通電された際に発生する電圧を電圧測定用電極11、12間で測定できる電圧検出部(電圧測定手段)21を構成している。本実施形態において、上述の各端子11a、11b、12a、12b、のうち、後述するテープ状の酸化物超電導線材に接触して電圧を測定する位置が電圧測定点となる。従って、例えば、上部電極端子11aと上部電極端子12aを電圧測定点とする場合、これらの端子間の電圧を2つの電圧測定点間の電圧とする。
更に、前記電圧計17と電流源18に対し駆動演算制御部(演算部)25が接続され、前記電圧計17と電流源18からの情報を基に、後述する如く臨界電流を算出することができる。
超電導線材50は、例えばテープ状の金属基材上に中間層と酸化物超電導層と金属安定化層を積層して構成されている。
前記金属基材は、ハステロイ(米国ヘインズ社製商品名)に代表されるニッケル合金やステンレス鋼、ニッケル合金に集合組織を導入した配向Ni−W合金が適用される。
中間層は、Y2O3、ZrO2−Y2O3(YSZ)、MgO、CeO2等の金属酸化物からなる配向層を含み、例えば、IBAD(Ion-Beam-Assisted Deposition)法で形成することが好ましい。
酸化物超電導層は、REBa2Cu3Oy(REは希土類元素を示す)を用いることができる。金属安定化層にはAgやCuが用いられる。
また、Agシースの内部にBi系酸化物超電導体(BiSr2Ca2Cu3O10)のような多芯線を内包したテープ状のBi系酸化物超電導線材、あるいは、冷媒を変更することでMgB2からなる超電導層を含むテープ状あるいは丸線状の超電導線材等も適用することができる。
駆動演算制御部25は、送出リール2及び巻取リール3にこれらリールの回転制御信号を与え、送出リール2及び巻取リール3の回転を制御する。また、駆動演算制御部25は、送出リール2及び巻取リール3に駆動信号を与えることにより超電導線材50に加わる張力を適宜調整する。
電流源18は、駆動演算制御部25に接続されており、電流源13より得られたデータは、駆動演算制御部25に送られる。
駆動演算制御部25は、前記電圧及び前記定電流に基づいて前記超電導線材50の臨界電流値を算出する。駆動演算制御部25は電流源18及び電圧計17と接続されているため、電流源18及び電圧計17で得られたデータから、さまざまな演算を行なうことができる。また、後述するように測定時において超電導線材50の電圧を監視し、所定の電流値で遮断するなどの制御も行う。
この電磁石30は、図2に示すような平面視レーストラック形状の巻枠31に導線32を巻回してなる電磁石である。
また、電磁石30に巻回されている導線32は接続線34を介し冷媒収容容器5の外部に設けられた電源装置35に接続されている。この電源装置35から電磁石30の導線32に通電することで電極11、12間に位置する測定対象の超電導線材50に均一磁場を印加することができる。
なお、図1に示す電磁石30として、冷凍機冷却式の超電導磁石を用いる場合、電磁石30を冷媒容器の外部に設ける。電磁石30として常電導磁石を用いる場合にその設置位置は冷媒の内部でも外部でも良い。
まず、必要長さの超電導線材50を用意する。超電導線材50を図1で示されるように配置する。即ち、送出リール2から送り出した超電導線材50を案内リール4a、4b、4c、4dに沿って送り出し、巻取リール3に巻き取るように配置する。なお、超電導線材50の全長に渡り臨界電流値を測定するために、超電導線材50の先端側にはテープ状のダミー線を接続しておき、送出リール2から巻取リール3側にダミー線を送り出し、ダミー線の後端を案内リール4cに接近させ、ダミー線の後端に続く超電導線材50の先端側を上部電極端子14aと下部電極端子14bに到達させた時点で測定開始とすることが好ましい。
また、電磁石30の導線32に電源装置35から通電して電磁石30から磁場を発生させる。電磁石30は平面視レーストラック形状であり、電磁石30は図3に示すように超電導線材50に対し均一磁場を印加する。
勿論、上述の磁場印加条件を満たすならば、電磁石30や酸化物超電導コイルはレーストラック形状には限らない。円環状の磁石や超電導コイルであっても良いが、円環状の磁石や超電導コイルの場合に設置面積を大きく取る必要が生じる。設置面積を少なくできるという利点においてはレーストラック形状の電磁石あるいは酸化物超電導コイルの方が円形状の電磁石あるいは酸化物超電導コイルより有利となる。
演算部(駆動演算制御部)25のメモリには所定厚さの金属安定化層を介する電流電極13、14間の導通により発生する電圧値の閾値を予め記憶しておく。そして、繰り返しの電圧測定の際、電圧計17が示す値が前述の閾値に達した時点を超電導線材50の磁場印加状態の臨界電流値として把握し、最初の区間での超電導線材50の臨界電流値として記憶する。
電流電極13、14間に新たな区間の超電導線材50を配置したならば、超電導線材50の移動を停止し、上述の磁場印加条件における臨界電流値測定操作を再度行う。
なお、電流電極13、14間に存在する超電導線材50に超電導コイル30により均一磁場を印加しつつ臨界電流値を測定しているので、磁場の影響下における臨界電流値を正確に測定することができる。
図5に示すように電磁石30を配置することで、先の図3または図4に示す配置例と異なり、印加磁場の向きをテープ状の超電導線材50の面方向に沿うように配向させて磁場印加できる。先の図3または図4に示す配置例では、超電導線材50の面に対し垂直方向に磁場を印加しつつ臨界電流値を測定することとなる。
本発明では、酸化物超電導コイル36から評価用の超電導線材50に対し均一磁場を印加できればよいので、図6に示す構成の酸化物超電導コイル36であっても本発明の目的を達成できる。
RE123系の酸化物超電導コイル36であるならば、1Tを超える強い磁場を測定対象の超電導線材50に印加できるので、測定対象の超電導線材50に必要な磁場印加条件を容易に作り出すことができ、目的の磁場印加状態を加味したIc値を測定できる。
「実施例1」
ハステロイC−276(米国ヘインズ社商品名)からなる幅10mm、厚さ0.1mm、長さ10.3mのテープ状の基材上に、Al2O3の拡散防止層(厚さ80nm)と、Y2O3のベッド層(厚さ30nm)と、イオンビームアシスト蒸着法によるMgOの中間層(厚さ10nm)と、PLD法によるCeO2のキャップ層(厚さ300nm)及びYBa2Cu3O7−x層(膜厚1μm)を備え、その上に厚さ10μmのAgの保護層を形成したテープ状の測定用酸化物超電導線材を用意した。なお、この測定用の酸化物超電導線材については、先端から7.5mの位置に局所的な低Icの部分を有する超電導線材とした。具体的には、前記ハステロイC−276製の基材上にピンセットで基材幅方向に3mmの引っかき傷を付け、その上に各層を形成することで、各層の結晶粒が乱れた状態とすることにより形成した低Icの部分を有する。また、測定用の酸化物超電導線材の先端側と後端側にそれぞれ長さ5m、幅10mmのステンレステープのダミー線を溶接により接続した。
なお、基材表面は鏡面加工により平滑に加工されているので、基材表面に引っ掻き傷を形成することによりその上に形成される中間層とキャップ層の結晶配向性が乱れる結果、低Icの部分が生成する。
図1に示す構成の臨界電流評価装置において電流電極13、14の間隔は1.2m、電圧測定用電極11、12間の間隔は1m、レーストラック状の電磁石から酸化物超電導線材に対し均一磁場を発生できる空間を酸化物超電導線材の長さ方向に沿って1.2mに設定した。磁場印加用に用いたレーストラック状の電磁石の大きさは、長軸側内径1.3m、短軸側内径0.04mであり、発生磁場0.2Tの電磁石である。
冷媒収容容器に液体窒素を満たし、筐体7の内部を窒素ガス雰囲気に置換後、酸化物超電導線材の評価試験を行った。評価試験は、ダミー線を送出リール2から案内リール4a〜4dを介して巻取リール3側に送り出し、酸化物超電導線材の先端部が電流電極14に到達した時点で酸化物超電導線材の移動を停止し、その位置にて電流電極13、14の端子13a、13b、14a、14bから通電し、通電する電流量を徐々に上昇させながら、電圧測定用電極11、12の端子11a、11b、12a、12bにより電圧を監視するという手順で行った。臨界電流の測定基準(電圧)は1μV/cmとしている。
臨界電流値を測定する際、電磁石による磁場を印加しない状態(自己磁場)で測定した結果と電磁石による磁場を外部磁場として印加した状態の両方について測定した。
図1に示す臨界電流評価装置に設けるレーストラック形状の電磁石として、長軸側内径0.7m、短軸側内径0.04mであり、発生最大磁場0.2Tの電磁石を用いた。この電磁石の均一磁場発生空間は、酸化物超電導線材の長さ方向に0.6mである。
この電磁石を用いて磁場を印加しつつ先の実施例で用いたものと同じ酸化物超電導線材を用いて臨界電流値の測定を行った結果を図7に0.2T(従来法)として記載した。
これらの結果の対比から、電圧測定用電極間の領域を全て含むように酸化物超電導線材に磁場を印加しつつ臨界電流値の測定を行わなければ、磁場印加状態における酸化物超電導線材の正確な評価ができないことを意味している。
先に用いた臨界電流評価装置において、電磁石を酸化物超電導コイルに置き換えて同様の評価試験を行った。酸化物超電導コイルとして、長軸内径500mm、短軸内径40mmのレーストラック状の酸化物超電導コイルを用いた。この酸化物超電導コイルは長軸内径500mm、短軸内径40mmのレーストラック状の巻き枠に、先の測定用酸化物超電導線材と同等構造の酸化物超電導線材を100ターン巻き付けてパンケーキ型コイルを構成し、このパンケーキ型コイルを2つ積層したダブルパンケーキ型コイルを図4に示す構成と同様に測定用の酸化物超電導線材の上下に2つずつ設置した。即ち、酸化物超電導線材の上下にそれぞれ4つずつパンケーキ型コイルを配置した構成である。
また、この例で用いる臨界電流評価装置において電圧測定用電極11、12間の間隔を400mmに変更している。
図8において自己磁場と表記した結果は、酸化物超電導磁石による磁場を印加しないで測定した結果を示し、1T(1回目)は酸化物超電導磁石により磁場印加しつつ1回目に測定した結果を示し、1T(2回目)は酸化物超電導磁石により磁場印加しつつ2回目に測定した結果を示す。
図8に示すように酸化物超電導線材の臨界電流値を測定するにあたり、酸化物超電導コイルを用いて発生させた外部磁場を印加した状態において再現性良く臨界電流値の測定ができた。
酸化物超電導線材の臨界電流値は磁場の角度依存性を有するので、均一な強さの磁場を必要な角度範囲で印加できることも重要である。この面から見て、レーストラック形状の酸化物超電導コイルを用い、電圧測定用電極をレーストラック形状の直線部の内側に配置して磁場を印加しつつ酸化物超電導線材の臨界電流値を測定することが好適である。
Claims (9)
- 超電導線材を冷媒内で搬送させる搬送手段と、
前記冷媒内に配置される前記超電導線材の少なくとも一部に電流を流す通電手段と、
前記通電手段による通電範囲内の前記超電導線材上の2つの電圧測定点間の電圧を測定する電圧測定手段と、
前記電圧測定手段による電圧測定区間の全体にわたって前記超電導線材に均一磁場を印加する磁場印加手段と、
を備える長尺用超電導線材の臨界電流評価装置。 - 前記磁場印加手段が、RE123系の酸化物超電導コイルを含む請求項1に記載の長尺用超電導線材の臨界電流評価装置。
- 前記磁場印加手段が、長軸を前記2つの電圧測定点に沿って配置したレーストラック形状の酸化物超電導コイルを含む請求項1または請求項2に記載の長尺用超電導線材の臨界電流評価装置。
- 前記通電手段により前記通電範囲に流す電流値を徐々に高くなるように変化させるとともに、各電流値において前記電圧測定手段による電圧測定を行い、測定される電圧値が所定の閾値に達した時点の電流値を臨界電流値として取得する制御部を備える請求項1から3のいずれか一項に記載の長尺用超電導線材の臨界電流評価装置。
- 前記制御部は、前記搬送手段により前記通電範囲以下の任意のピッチで前記超電導線材を移動させ、前記ピッチで前記超電導線材が移動するごとに前記臨界電流値の測定を行う請求項4に記載の長尺用超電導線材の臨界電流評価装置。
- 冷媒によって超電導状態に維持された超電導線材に対して電流を供給し、前記超電導線材の通電範囲内に設定された電圧測定区間の電圧を測定する長尺用超電導線材の評価方法であって、
前記電圧測定区間の全体にわたって前記超電導線材に均一磁場を印加した状態で前記電圧の測定を行う長尺用超電導線材の評価方法。 - 前記通電範囲に流す電流値を徐々に高くなるように変化させるとともに、各電流値において電圧測定を行い、測定される電圧値が所定の閾値に達した時点の電流値を臨界電流値として取得する請求項6に記載の長尺用超電導線材の評価方法。
- 前記均一磁場を印加する手段として、前記冷媒中に配置したRE123系の酸化物超電導コイルを用いる請求項6または7に記載の長尺用超電導線材の評価方法。
- 前記均一磁場を印加する手段として、長軸を前記2つの電圧測定点に沿って前記冷媒中に配置したレーストラック形状の酸化物超電導コイルを用いる請求項6から8のいずれか一項に記載の長尺用超電導線材の評価方法。
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