JP6766947B2 - 超電導線材、超電導コイルおよび超電導ケーブル導体 - Google Patents

超電導線材、超電導コイルおよび超電導ケーブル導体 Download PDF

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Description

本発明は、超電導線材、超電導コイルおよび超電導ケーブル導体に関する。
従来、特開2013−235765号公報(特許文献1)に開示されている超電導線材が知られている。特許文献1に記載の超電導線材は、基板と、基板の主面上に中間層を介して配置された超電導層とを備える。
特開2013−235765号公報
本開示の一態様に係る超電導線材は、主面を有するテープ状の基板と、主面上に配置された超電導層とを備える。基板の延在方向に対して垂直な幅方向における端部での臨界電流値は、幅方向における中央部での臨界電流値より大きい。
図1は、本発明の実施の形態1に係る超電導線材の断面模式図である。 図2は、超電導線材における臨界電流値と最大臨界電流値との比と、超電導線材の中央から端面までの距離と外周部の幅との比の関係を示すグラフである。 図3は、超電導線材の幅方向における電流密度の分布を示すグラフである。 図4は、超電導線材における臨界電流値の測定方法を説明するための模式図である。 図5は、超電導線材の製造方法を説明するための模式図である。 図6は、超電導線材の製造方法を説明するための模式図である。 図7は、本発明の実施の形態2に係る超電導線材の断面模式図である。 図8は、超電導線材の製造方法を説明するための模式図である。 図9は、実施形態に係る超電導コイルのコイル軸に垂直な断面における断面模式図である。 図10は、実施形態に係る超電導ケーブル導体の構成を示す斜視模式図である。
[本開示が解決しようとする課題]
特許文献1に開示された超電導線材では、高い臨界電流値を実現するため、厚膜の超電導層を形成している。そして、当該厚膜の超電導層を生産性高く形成するため、基板上に形成された酸化物超電導層上に、さらに有機金属化合物溶液を塗布して仮焼熱処理を行うことにより仮焼膜を複数積層してから本焼熱処理を実施するという超電導線材の製造方法が開示されている。
しかし、上述した超電導線材では、仮焼膜を複数積層するという複雑な工程により製造されており、製造コストが増大するという問題があった。
本開示に係る超電導線材、超電導コイルおよび超電導ケーブル導体は、上記のような従来技術の問題点に鑑みたものである。より具体的には、十分な超電導特性を有し、簡便な製造工程により製造可能な超電導線材、超電導コイルおよび超電導ケーブル導体を提供する。
[本開示の効果]
本開示に係る超電導線材、超電導コイルおよび超電導ケーブル導体によると、簡便な製造工程により製造でき、十分な超電導特性を得ることができる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の一態様に係る超電導線材は、主面を有するテープ状の基板と、主面上に配置された超電導層とを備える。基板の延在方向に対して垂直な幅方向における端部での臨界電流値は、幅方向における中央部での臨界電流値より大きい。
ここで、超電導線材は通常、印加できる最大臨界電流値より低い電流値で使用される。この場合、超電導線材の幅方向における端部が主に電流の輸送を担う。この結果、超電導線材の幅方向における中央部では、端部と比べて流れる電流値が低く、電流密度も端部より低くなる。このような知見に基づき、上記超電導線材のように、超電導層の幅方向端部での臨界電流値を中央部での臨界電流値より大きくすることで、電流の輸送を担う端部に十分な電流を流せる特性を確保するとともに、中央部については端部より臨界電流値を低くしている。具体的には、たとえば中央部における超電導層の厚みを薄くする、あるいは中央部における超電導層の製造プロセスを簡略化して端部より超電導特性といった特性を劣化させる、といった対応が考えられる。このようにすれば、超電導線材において電流の輸送経路という観点では重要性の低い中央部について、端部より超電導特性という点で必要最低限の特性を得るようにすることができる。この結果、超電導線材の幅方向すべてについて端部と同様な特性となるように超電導線材を製造する場合より、十分な超電導特性を維持しつつ超電導線材の製造コストを低減できる。
(2)上記超電導線材では、基板の幅方向における中央から基板の端面までの距離をa(単位:mm)としたときに、中央部は、上記中央からの距離が0.6×a以下となる領域である。また、上記端部は中央からの距離が0.6×aを越え(a−0.1)以下となる領域である。端部での臨界電流値は、中央部での臨界電流値の1.1倍以上2.5倍以下である。
この場合、運転電流を臨界電流値の80%以下とした条件下において、超電導線材を問題無く使用できる。なお、上記中央部を、幅方向中央からの距離が0.6×a以下となる領域としたのは、このようにすれば超電導線材全体として上記運転電流を問題無く流すために必要な端部の広さを確保できるためである。また、端部について、中央からの距離が0.6×aを越え(a−0.1)mm以下となる領域と規定したのは、端部と中央部との境界を中央から0.6×aの位置に設定することで端部の充分な広さを確保できるからである。また、端部の外周側の位置を中央から(a−0.1)としたのは、超電導線材の端面から0.1mmの範囲については超電導線材に対するスリット加工などの影響により超電導特性が劣化している可能性が高く、十分に電流を流せない可能性が考えられるためである。
また、端部での臨界電流値の下限を中央部での臨界電流値の1.1倍としたのは、当該下限が中央部での臨界電流値の1.1倍未満では電流の主な流路となる端部において中央部より相対的に大きな電流を流すことが難しくなるためである。なお、端部での臨界電流値の下限は中央部での臨界電流値の1.3倍であってもよい。
端部での臨界電流値の上限を中央部での臨界電流値の2.5倍としたのは、以下の理由による。すなわち、端部での臨界電流値を中央部の臨界電流値よりも大きくする、逆から言えば中央部の臨界電流値を端部での臨界電流値の40%以上にしておけば、超電導線材の運転電流を臨界電流値の50%程度とすることができる。なお、端部での臨界電流値の上限を中央部での臨界電流値の1.6倍としてもよい。この場合、中央部の臨界電流値を端部での臨界電流値の60%以上とすることになり、超電導線材の運転電流を臨界電流値の80%程度とすることができる。
(3)上記超電導線材において、中央部に位置する超電導層は、端部に位置する超電導層の厚みより薄い厚みを有する部分を含む。この場合、超電導層の厚みを調整することで、端部と中央部との臨界電流値の分布を調整することができる。
(4)上記超電導線材において、中央部に位置する超電導層は、端部に位置する超電導線材より結晶の配向性が低い部分を含む。この場合、中央部における超電導層について、結晶の配向性が低い部分の大きさや配向性の程度を調整することで、端部と中央部との臨界電流値の分布を調整することができる。
(5)本開示の一態様に係る超電導コイルは、上記超電導線材と、絶縁体とを備える。超電導線材は、周回毎に空間を置いて巻き回された渦巻形状を有する。絶縁体は、空間に充填されている。
(6)本開示の一態様に係る超電導ケーブル導体は、上記超電導線材を備える。
このようにすれば、製造コストの低減された超電導線材を用いることにより、従来より低コストで超電導コイルまたは超電導ケーブル導体を得ることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
次に、実施形態の詳細について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(実施の形態1)
(超電導線材の構成)
図1は、本実施形態に係る超電導線材1の断面模式図である。図1は、テープ状の超電導線材の長手方向に対して垂直な方向での断面を示している。図1に示すように、本実施形態に係る超電導線材1は、基板5と、中間層10と、超電導層11と、被覆導体層としての被覆層13とを有している。
基板5は、第1の主面6をする。超電導層11は、基板5の主面6上に中間層10を介して配置される。基板5の延在方向に対して垂直な幅方向における端部21での臨界電流値は、幅方向における中央部20での臨界電流値より大きい。上記超電導線材1では、基板5の幅方向における中央16から基板5の端面までの距離をa(単位:mm)としたときに、中央部20は、上記中央16からの距離が0.6×a以下となる領域である。また、上記端部21は中央16からの距離が0.6×aを越え(a−0.1)以下となる領域である。端部21での臨界電流値は、中央部20での臨界電流値の1.1倍以上2.5倍以下である。なお、端部21での臨界電流値の上限を中央部20での臨界電流値の1.6倍としてもよい。上記超電導線材1において、中央部20に位置する超電導層11aは、端部21に位置する超電導層11bの厚みt1より薄い厚みt2を有する部分を含む。
図1に示すように、線材部12の幅Wは上記距離aを用いて2×aと表すことができる。中央部20の幅2bは、上記距離aを用いて1.2×aと表すことができる。また、端部21の幅We1は、上記距離aを用いて0.4×a−0.1と表すことができる。端部21の外周側に位置する縁部24の幅We2は、たとえば0.1mmである。端部21と縁部24とを合わせた外周部23の幅Wは、上記aを用いて0.4×aと表すことができる。
基板5は、好ましくは、長手方向の長さと比較して厚さが小さいテープ状の形状を有している。基板5は、上記第1の主面6と、第2の主面7とを有している。第2の主面7は、第1の主面6の反対面である。中間層10は、第1の主面6上に位置している。
基板5は、複数の層により構成されていてもよい。例えば、基板5は、基板5の厚さ方向に積層された第1層〜第4層により構成されていてもよい。第2の主面7側に位置する第1層には、例えばステンレス鋼が用いられる。第2層には、例えば銅(Cu)が用いられる。第3層には、例えばニッケル(Ni)が用いられる。第4層には、たとえば銀(Ag)が用いられる。
中間層10は、基板5上に超電導層11を形成させるためのバッファとなる層である。中間層10は、一様な結晶配向性を有していることが好ましい。また、中間層10には、超電導層11を構成する材料との格子定数のミスマッチの小さい材料が用いられる。より具体的には、中間層10には、たとえば酸化セリウム(CeO)、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)が用いられる。
超電導層11は、超電導体を含有する層である。超電導層11に用いられる材料は、例えばレアアース系の酸化物超電導体である。超電導層11に用いられるレアアース系の酸化物超電導体は、例えばREBCO(REBaCu、REはイットリウム(Y)、プラセオジウム(Pr)、ネオジウム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロビウム(Eu)、ガドリウム(Gd)、ホルミウム(Ho)、イッテルビウム(Yb)等のレアアース)である。基板5と中間層10と超電導層11とから線材部12が構成される。
被覆層13は、少なくとも超電導層11を被覆する層である。被覆層13は、第1導体層としての安定化層14と第2導体層としての保護層15とを含む。安定化層14は、少なくとも超電導層11上および基板5の第2の主面7上に形成される。保護層15は、安定化層14上に形成される。安定化層14は、超電導層11の表面上、基板5の第2の主面7上、および超電導層11と基板5との側面8上に形成されている。つまり、安定化層14は線材部12の外周を覆うように形成されている。
安定化層14は、超電導層11を保護し、超電導層11における局所的な発熱を発散させるとともに、超電導層11にクエンチ(超電導状態から通常電導状態に移行する現象)が生じた際に、電流をバイパスさせる導電体として作用する。また、安定化層14は、たとえばめっき法を用いて保護層15を形成するときに、当該めっき法に用いるめっき液から超電導層11を保護する機能も有する。安定化層14に用いられる材料は、例えば銀(Ag)である。
安定化層14は、単層構造であってもよいが、多層構造であってもよい。また、安定化層14は、超電導層11や基板5の第2の主面7との密着性を高めることができれば、任意の構成を採用し得る。安定化層14は、蒸着法またはスパッタリング法により形成された層を含んでいてもよく、めっき法により形成された層を含んでいてもよい。
保護層15は、安定化層14上に形成される。保護層15は安定化層14および線材部12を保護する。さらに、保護層15は、超電導層11にクエンチが生じた際に、電流をバイパスさせる導電体としても作用し得る。安定化層14を介して、保護層15は、基板5と超電導層11とを含む線材部12の外周の少なくとも一部を覆うように形成される。図1では、保護層15は線材部12の外周全体を覆うように形成される。
(超電導線材の作用効果)
図1に示した超電導線材1では、超電導層11の厚みt1、t2を調整することで、超電導層11の幅方向における端部21での臨界電流値を中央部20での臨界電流値より大きくしている。つまり、超電導線材1において電流の輸送を主に担う端部21に十分な電流を流せる特性を確保するとともに、中央部20については端部21より超電導層11の厚みt2を相対的に薄くすることで臨界電流値を低くしている。このようにすれば、超電導線材1において電流の輸送経路という観点では重要性の低い中央部20について、端部21より超電導特性という点で必要最低限の特性を得るようにすることができる。この結果、超電導線材1の幅方向すべてについて端部21と同様な特性となるように超電導線材1を製造する場合より、十分な超電導特性を維持しつつ超電導線材1の製造コストを低減できる。
また、上記のように中央部20と端部21との幅を規定することで、運転電流を臨界電流値の80%以下とした条件下において、超電導線材1を問題無く使用できる。さらに、超電導層11の厚みt1、t2を調整することで、端部21と中央部20との臨界電流値の分布を調整することができる。
(超電導線材における中央部および端部の決定方法)
図2は、超電導線材1における電流値Iと最大臨界電流値Imaxとの比と、超電導線材1の中央から端面までの距離aと外周部23の幅Weとの比の関係を示すグラフである。図3は、超電導線材1の幅方向における電流密度Jの分布を示すグラフである。図2および図3を用いて、超電導線材1における中央部20および端部21の決定方法を説明する。なお、図3に示したグラフに関連する参考文献として、参考論文1:M.R.Halse,”AC face field losses in a type II superconductor”,Journal of Physics D:Applied Physics,Vol.3 (1970)、および参考論文2:Ernst Helmut Brandt and Mikhail Indenbom,”Type−II−superconductor strip with current in a perpendicular magnetic field”,Physical Review B,Volume 48,Number 17,12893−(1993)を挙げることができる。図3に示したグラフの出典は上記参考論文2である。
ここで、超電導線材1においては、超電導状態における通電時に、幅方向の端部での電流密度Jはほぼ臨界電流密度Jcと同等となる一方、幅方向の中央部では当該電流密度Jが臨界電流密度より小さくなる。そこで、超電導線材における幅方向の中央から端面までの距離をaとし、また幅方向の中央から、電流密度Jが臨界電流密度Jcより小さくなる領域の端部までの距離をbとする。なお、本実施形態では、電流密度Jが臨界電流密度Jcより小さくなる領域を中央部20とするため、当該距離bの位置は中央部20と端部21との境界部の位置となる。超電導線材の幅方向をy軸として、幅方向での位置yでの電流密度をJ(y)とすると、当該電流密度J(y)は以下の式で表すことができる。
Figure 0006766947
また、上記式より、超電導線材1におけるトータル電流値Iは以下の式で表すことができる。
Figure 0006766947
上記式に基づき、図2に示すように、超電導線材1における電流値Iと最大臨界電流値Imaxとの比と、超電導線材1の中央から端面までの距離aと外周部23の幅Weとの比の関係を求めることができる。
図2において、横軸はI/Imaxを示し、縦軸はWe/aを示す。縦軸において1.0に近づくほど、電流密度Jが臨界電流密度Jcと同等となる領域(端部21)が大きくなることを意味する。また、横軸において、1.0に近づくほど、超電導線材1の電流値が最大臨界電流値Imaxに近づくことを意味する。
また、図3に示すように、I/Imaxの値が大きくなるほど、電流密度Jが臨界電流密度Jcに近づく領域が超電導線材の幅方向における端面側から中央に向けて増えていく。ここで、図3の横軸は超電導線材1の幅方向を示し、縦軸は電流密度Jと臨界電流密度Jcとの比(J/Jc)を示している。図3では、I/Imaxが0.1、0.5、0.8、0.95の場合のJ/Jcの幅方向における分布データを示している。
ここで、超電導線材の運転時の電流値Iの最大値を最大臨界電流値Imaxの80%とする場合を考えると、図2から、対応するW/aの値は0.4となる。つまり、W=0.4×a以上としておけば、超電導線材1の運転時の電流値Iを最大臨界電流値Imaxの80%程度とすることが可能であることがわかる。なお、この場合、中央部20の幅2bは1.2×aと表すことができる。つまり、中央部20は、上記中央16からの距離が0.6×a以下となる領域とすることが好ましい。また、上記端部21は中央16からの距離が0.6×aを越え(a−0.1)以下となる領域である。これは、スリット加工などによる加工影響部である縁部24の幅We2が0.1mm程度であることから、良好な超電導特性を示す端部21としては上記のような領域を用いることが好ましいためである。
このようにすれば、電流密度Jが臨界電流密度Jcとなる端部の領域を端部21として相対的に超電導層11の厚みt1が厚い領域とし、電流密度Jが臨界電流密度Jcより小さくなっている中央部20については超電導層11の厚みt2を相対的に上記厚みt1より小さくすることで、中央部20での超電導層11の材料使用量を削減できる。なお、運転電流Iを最大臨界電流値Imaxの80%よりさらに大きくする場合には、中央部20の幅bをに小さくし、端部21の幅Weを大きくしてもよい。
たとえば、超電導線材1の幅Wが4mmである場合、中央部20の幅2bは1.2mmとすることができ、外周部23の幅Wは0.9mmとすることができ、端部21の幅We1は0.8mmとすることができる。また、超電導線材1の幅Wが30mmである場合、中央部20の幅2bは18mmとすることができ、外周部23の幅Wは6mmとすることができ、端部21の幅We1は5.9mmとすることができる。
(超電導線材の臨界電流値の分布の測定方法)
図4は、超電導線材1における臨界電流値の測定方法を説明するための模式図である。図4を用いて、超電導線材1における臨界電流値の分布の測定方法を説明する。
超電導線材1における臨界電流値の分布を測定する方法として、自己磁場を利用する方法を用いることができる。具体的には、図4に示すように超電導線材に臨界電流値に相当する電流33を流す。この状態では、超電導線材1の臨界電流の分布に従って中央部20では電流34が流れ、端部21では電流35が流れる。そして、当該電流34、35に起因する磁場(自己磁場)の分布を、ホール素子などの検出センサ30を用いて測定する。検出センサ30は、たとえば超電導線材1の幅方向に走査しながら磁場分布を測定してもよい。このようにして測定した磁場分布から、臨界電流Icの分布を求めることができる。
なお、臨界電流分布を測定する方法としては、上記の自己磁場を利用する方法以外の方法を用いてもよい。たとえば、超電導線材1に外部磁場を印加した場合、超電導線材の臨界電流分布に従って遮蔽電流が流れ、その結果外部磁場を打ち消す磁場が発生する。このため、当該磁場分布をホール素子などの検出センサにより測定することにより、臨界電流分布を測定してもよい。
また、臨界電流分布を測定する方法として、たとえば超電導線材1を幅方向において複数にスリット分割し、分割した個々の線材部分について臨界電流値を測定してもよい。臨界電流値の測定方法としては任意の方法を用いることができるが、たとえば4端子法を用いてもよい。
(超電導線材における超電導層の厚みの測定方法)
図1に示した超電導線材1では、超電導層11の厚みが中央部20と端部21とで異なっているが、当該超電導層11の厚みt1、t2の測定方法としては、たとえば以下のような方法を用いることができる。具体的には、超電導線材1を、幅方向に沿って切断し、断面を観察する。たとえば、超電導線材1の当該断面における断面写真をとり、その写真から超電導層11の厚みを測定してもよい。測定方法としては、中央部20および端部21のそれぞれについて、任意の複数個所、たとえば各領域の中心を含み等間隔に配置した5か所について超電導層11の厚みを測定し、中央部20および端部21について当該測定データの平均値をそれぞれの領域の厚みt1、t2とすることができる。
(超電導線材の製造方法)
図5および図6は、本実施の形態に係る超電導線材の製造方法を説明するための模式図である。以下に、図5および図6を用いて本実施形態に係る超電導線材1の製造方法について説明する。超電導線材1の製造方法としては、任意の方法を用いることができる。たとえば、超電導線材1の製造方法は、基板準備工程(S100)、中間層形成工程(S200)、超電導層形成工程(S300)、および被覆層形成工程(S400)を備えている。
工程(S100)は、基板5を準備する工程である。基板5を準備する工程では、従来周知の任意の方法を用いて基板5を形成する。たとえば、ステンレスなどの金属製のテープからなる第1層を準備し、当該第1層上に第2層、第3層、第4層を順に形成し、積層構造の基板5を得てもよい。これらの層の形成方法としては、めっき法やスパッタ法など任意の方法を用いることができる。
工程(S200)は、中間層10を形成する工程である。この工程(S200)では、基板5上に中間層10を形成する。中間層10の形成方法としては、めっき法やスパッタ法など任意の方法を用いることができる。
工程(S300)では、中間層10上に超電導層11を形成する。この工程(S300)では、従来周知の任意の方法を用いて超電導層11を形成する。たとえば、MOD(Metal Organic Decomposition)金属有機化合物分解法により、超電導層11を形成してもよい。このとき、図5および図6に示すように、超電導線材となるべき基板5の第1の主面6上に中間層10が形成されたテープ状部材46に、超電導層11の原料溶液を塗布した後熱処理する製造装置を用いてもよい。図5および図6に示した製造装置は、上記テープ状部材46のコイル41を保持する入側設備、超電導層となるべき原料溶液をテープ状部材46に塗布する塗布装置47、原料溶液を加熱して超電導層11にするための加熱装置50、テープ状部材46の中間層10上に超電導層11が形成された線材部12をコイル42として巻き取る出側設備、を主に備える。
図5および図6に示された製造装置では、入側設備に設置されたコイル41から、テープ状部材46が巻き戻される。巻き戻されたテープ状部材46は、ガイドロール44により案内されながら塗布装置47の下に到達する。塗布装置47は、図6に示すように基板5の幅方向に並んだ複数の塗布部47a〜47cを含む。塗布装置47は、少なくとも超電導線材の中央部20に対応する位置に原料溶液を塗布する塗布部47bと、端部21に対応する位置に原料溶液を塗布する塗布部47a、47cとを含む。このとき、塗布部47a、47cは、塗布部47bより単位時間当たりに多くの原料溶液をテープ状部材46に塗布する。この結果、テープ状部材46において端部21に対応する部分で原料溶液の塗布膜厚が、中央部20に対応する部分での原料溶液の塗布膜厚より厚くなる。
その後、原料溶液が塗布されたテープ状部材46は加熱装置50に到達し、加熱される。この加熱装置50により熱処理により、原料溶液から超電導層11が形成される。そして、上記のように端部21での原料溶液の塗布膜厚が相対的に厚くなっているため、図1に示すように端部21での超電導層11の厚みt1は、中央部20での超電導層11の厚みt2より厚くなる。
その後、加熱装置50を通過し超電導層11が形成されたテープ状部材46は、ガイドロール45に案内されて出側設備に到達する。出側設備では、当該テープ状部材46をコイル状に巻き取り、コイル42が形成される。
なお、上記の例では、中央部20と端部21とで原料溶液の塗布膜厚を変更したが、別のパラメタ、たとえば原料溶液の濃度を変更してもよい。具体的には、塗布部47bにより塗布される原料溶液の濃度を、塗布部47a、47cにより塗布される原料溶液の濃度より低くしてもよい。この場合も、同様に中央部20での超電導層11の厚みt2を端部21での超電導層11の厚みt1より薄くすることができる。
次に、工程(S400)は、被覆導体層としての被覆層13を形成する工程であって、安定化層14を形成する工程と、保護層15を形成する工程とを含む。安定化層14を形成する工程は、少なくとも超電導層11の表面上および基板5の第2の主面7上に第1導体層としての安定化層14を形成する。安定化層14を形成する工程では、線材部12の側面8全体を覆うように安定化層14を形成してもよい。安定化層14を形成する方法としては、スパッタ法やめっき法など任意の方法を用いることができる。
保護層15を形成する工程としては、たとえばめっき法を用いて保護層15を安定化層14上に形成してもよい。保護層15の形成方法としては上述しためっき法に替えて、任意の方法を用いてもよい。このようにして、図1に示した超電導線材を得ることができる。
(実施の形態2)
(超電導線材の構成)
図7は、本実施形態に係る超電導線材の断面模式図である。図7に示すように、超電導線材1bは、基本的には図1に示した超電導線材1と同様の構成を備えるが、超電導層11の構成が図1に示した超電導線材1と異なっている。具体的には、超電導線材1bにおいて、超電導層11の厚みは超電導線材1bの幅方向においてほぼ一定である。そして、中央部20に位置する超電導層11aは、端部21に位置する超電導層11bより結晶の配向性が低い部分11cを含む。上記配向性が低い部分11cは、中央部20の全面に形成されていてもよいが、中央部20の一部のみに形成されていてもよい。
(超電導線材の作用効果)
この場合、図1に示した超電導線材1と同様に、中央部20における超電導層11aについて、結晶の配向性が低い部分11cの大きさや配向性の程度を調整することで、端部21と中央部20との臨界電流値の分布を調整することができる。また、結晶の配向性が低い部分11cについては、後述する製造工程において、超電導層11を形成するための熱処理においてヒータの加熱温度を低減する、あるいは当該部分11cを加熱するヒータの電源を切るといったことにより、製造コストを低減できる。
なお、超電導線材における中央部および端部の位置は上述した実施の形態1に係る超電導線材と同様に決定する。また、臨界電流値の分布についても、上述した実施の形態1に係る超電導線材と同様の方法により測定できる。
(超電導線材における結晶の配向性の測定方法)
超電導線材1bの超電導層11における結晶の配向性の測定方法としては、任意の方法を用いることができるが、たとえばXRD測定を用いることができる。具体的には、超電導線材1bの長手方向の任意の位置において、試料を採取する。そして、当該試料において被覆層13をエッチングなどにより除去することにより、超電導層11を露出させる。露出した超電導層11の中央部20および端部21に対応する位置について、XRD測定を実施する。具体的には、θ―2θ測定により観測される超電導層11の(005)ピーク強度から、測定位置の配向性を評価する。中央部20および端部21について、5回のXRD測定を実施し、得られたデータの平均値を評価してもよい。
(超電導線材の製造方法)
図8は、図7に示した超電導線材の製造方法を説明するための模式図である。図7に示した超電導線材1bの製造方法は、基本的には図1に示した超電導線材1の製造方法と同様であるが、工程(S300)の内容が一部異なっている。すなわち、図7に示した超電導線材の製造方法では、工程(S300)において、テープ状部材46(図5参照)の幅方向にほぼ均一な厚さで超電導層11の原料溶液を塗布する。そして、その後の加熱工程において、図8に示すように、テープ状部材46を構成する基板5の幅方向に複数並んだ加熱部50a〜50cにより原料溶液は加熱される。このとき、中央部20に対応する位置に配置された加熱部50bは、端部21に対応する位置に配置された他の加熱部50a、50cより加熱温度が低くセットされている。また、加熱部50bをOFFにしておいてもよい。なお、加熱部50a〜50cは、たとえばテープ状部材46の延在方向に沿ったランプヒータなどの加熱部材であってもよい。
この結果、中央部20に位置する原料溶液での反応が十分進まず、超電導層11aとともに結晶の配向性が低い部分11cが形成される。この部分11cは、超電導特性が端部21に位置する超電導層11bより劣化している。また、当該部分11cは超電導特性を示さないようにしてもよい。
上述した工程以外の工程については、図1に示した超電導線材の製造方法と同様の工程を実施する。このようにして、図7に示した超電導線材1bを得ることができる。
(実施の形態3)
(超電導コイルの構成)
以下に、本実施形態に係る超電導コイル300の構成について、図を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る超電導コイル300のコイル軸に垂直な断面における断面図である。図9に示すように、本実施形態に係る超電導コイル300は、超電導線材1と、絶縁体150とを有している。
超電導線材1は、上述した実施の形態1または実施の形態2に示した超電導線材1であって、コイル軸を中心とした渦巻形状を有している。すなわち、超電導線材1は、コイル軸を中心として巻き回されている。超電導線材1は、周回毎に空間を置いて巻き回されている。
絶縁体150は、巻き回された超電導線材1の間の空間に充填されている。これにより、巻き回された超電導線材1が相互に絶縁され、相互に固着される。異なる観点から言えば、超電導線材1は、絶縁体150により挟み込まれている。
絶縁体150には、例えば熱硬化性樹脂が用いられる。絶縁体150に用いられる熱硬化性樹脂は、硬化前の状態において、巻き回された超電導線材1の間の空間に含浸されうる程度の低い粘度を有していることが好ましい。絶縁体150に用いられる熱硬化性樹脂は、例えばエポキシ樹脂である。
(超電導コイルの製造方法)
超電導コイル300の製造方法としては、任意の方法を採用できる。たとえば、コイル軸を中心として超電導線材1を巻き回し、その後超電導線材1の間に絶縁体150となるべき樹脂を含浸させる。その後、樹脂の硬化処理を行う。硬化処理としては、たとえば熱処理を行う。なお、超電導線材1には図示していない電極端子などを接続してもよい。このようにして、図9に示した超電導コイル300を得る。
(超電導コイルの作用効果)
図9に示した超電導コイル300では、上述した製造コストの低減された超電導線材1を用いることにより、低コストで超電導コイル300を実現できる。なお、上記超電導コイル300では、図7に示した超電導線材1bを用いてもよい。
(実施の形態4)
(超電導ケーブル導体の構成)
以下に、本実施形態に係る超電導ケーブル導体400の構成について、図を参照して説明する。図10は、本実施形態に係る超電導ケーブル導体400の構成を示す斜視模式図である。図10に示すように、本実施形態に係る超電導ケーブル導体400は、超電導線材1と円筒状のフォーマ60とを有している。
超電導線材1は、上述した実施の形態1または実施の形態2に示した超電導線材1である。超電導線材1は、フォーマ60の外周面上にスパイラル状に巻回されている。図10では、複数本の超電導線材1をフォーマ60上にスパイラル状に多層積層させることにより超電導ケーブル導体400が構成される。なお、フォーマ60に巻回される超電導線材1の本数は1本でもよく、上記のように複数本でもよい。
図10に示すように、フォーマ60の外周面に最も近い位置に配置された超電導線材1の第1層61は図中右巻き、第2層62は図中左巻き、第3層63は図中右巻き、第4層64は図中左巻きというように、各層毎に交互に向きを変えて超電導線材1は巻回されている。なお、この第1層61〜第4層64の巻回方向はこれに限定されるものではなく、如何なる方向でもよい。たとえば第1層61および第2層62が図中右巻きで、第3層63および第4層64が図中左巻きであってもよく、第1層61〜第4層64のすべてが同じ方向に巻回されていてもよい。超電導線材1の外周を囲むように、保護層が形成されていてもよい。保護層はたとえば絶縁体により構成されていてもよい。保護層の材質としては樹脂など任意の材料を用いることができる。
(超電導ケーブル導体の製造方法)
超電導ケーブル導体400の製造方法としては、任意の方法を採用できる。たとえば、フォーマ60の外周面上にスパイラル状に超電導線材1を巻き回し、その状態で超電導線材1をフォーマ60に対して固定する。なお、超電導線材1には電極端子などを接続してもよい。このようにして、図10に示した超電導ケーブル導体400を得る。
(超電導ケーブル導体の作用効果)
図10に示した超電導ケーブル導体400では、上述した製造コストの低減された超電導線材1を用いることにより、低コストで超電導ケーブル導体400を実現できる。なお、上記超電導ケーブル導体400では、図7に示した超電導線材1bを用いてもよい。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行ったが、上述の実施の形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は上述の実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
1,1b 超電導線材、5 基板、6 第1の主面、7 第2の主面、8 側面、10 中間層、11,11a,11b 超電導層、11c 部分、12 線材部、13 被覆層、14 安定化層、15 保護層、16 中央、20 中央部、21 端部、23 外周部、24 縁部、30 検出センサ、33,34,35 電流、41,42 コイル、44,45 ガイドロール、46 テープ状部材、47 塗布装置、47a,47b,47c 塗布部、50 加熱装置、50a,50b,50c 加熱部、60 フォーマ、61 第1層、62 第2層、63 第3層、64 第4層、150 絶縁体、300 超電導コイル、400 超電導ケーブル導体。

Claims (6)

  1. 主面を有するテープ状の基板と、
    前記主面上に配置された超電導層とを備え、
    前記基板の延在方向に対して垂直な幅方向における端部での臨界電流値が、前記幅方向における中央部での臨界電流値より大きい、超電導線材。
  2. 前記基板の前記幅方向における中央から前記基板の端面までの距離をa(単位:mm)としたときに、前記中央部は、前記中央からの距離が0.6×a以下となる領域であり、前記端部は前記中央からの距離が0.6×aを越え(a−0.1)以下となる領域であり、
    前記端部での臨界電流値は、前記中央部での臨界電流値の1.1倍以上2.5倍以下である、請求項1に記載の超電導線材。
  3. 前記中央部に位置する前記超電導層は、前記端部に位置する前記超電導層の厚みより薄い厚みを有する部分を含む、請求項1または請求項2に記載の超電導線材。
  4. 前記中央部に位置する前記超電導層は、前記端部に位置する前記超電導線材より結晶の配向性が低い部分を含む、請求項1または請求項2に記載の超電導線材。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の前記超電導線材と、
    絶縁体とを備え、
    前記超電導線材は、周回毎に空間を置いて巻き回された渦巻形状を有し、
    前記絶縁体は、前記空間に充填されている、超電導コイル。
  6. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の前記超電導線材を備える、超電導ケーブル導体。
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