JP2007178340A - 超電導線材の臨界電流値を測定する方法 - Google Patents

超電導線材の臨界電流値を測定する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】正確な臨界電流値を測定することのできる超電導線材の臨界電流値を測定する方法を提供する。
【解決手段】超電導線材の臨界電流値を測定する方法は、第1〜第m(mは2以上の整数)電流値(I1,I2,…,Im)と、第1〜第m電流値の各々に対応する第1〜第m電圧値(V1,V2,…,Vm)とを測定する工程を備えている。第1電流値I1および第1電圧値V1は、定電流源から超電導線材に流す電流を第1設定値I1aに設定した状態で一定時間保持した後、超電導線材を流れる電流および超電導線材に発生する電圧を測定することにより測定される。第k(kは2≦k≦mを満たす整数)電流値Ikおよび第k電圧値Vkは、定電流源から超電導線材に流す電流を第(k−1)設定値よりも高い第k設定値Ikaに設定した状態で一定時間保持した後、超電導線材を流れる電流および超電導線材に発生する電圧を測定することにより測定される。
【選択図】図4

Description

本発明は超電導線材の臨界電流値を測定する方法に関し、より特定的には、100mを越える長尺状の超電導線材の臨界電流値を測定する方法に関する。
高温超電導線材の臨界電流特性の評価をする場合、たとえば以下の特開平10−239260号公報(特許文献1)に開示された方法および装置が用いられる。
図8は、特開平10−239260号公報に開示された超電導線材の臨界電流特性を測定する装置を示す模式図である。図8を参照して、測定装置110は、冷却槽107と、送りローラ111と、受けローラ112と、電極113、114と、演算・制御用コンピュータ117と、測定器118とを主に備えている。
送りローラ111に巻付けられた長尺状の超電導線材101は、受けローラ112によって巻取られる。そして送りローラ111と受けローラ112との間にて、超電導線材101は冷却槽107内の液体窒素108中に浸漬される。これにより、超電導線材101の一部の区間が液体窒素にて冷却されて超電導状態とされる。電流源106に電気的に接続された複数の電極114のそれぞれが超電導線材101の表面に押し付けられることにより超電導線材101における上記の区間に電流が流される。この通電状態において、電圧計103に電気的に接続された複数の電極113の各々を超電導線材101の表面に押し付けて、電圧計103によって電圧が測定される。そして、超電導線材101に流す電流を徐々に増加させながら超電導線材101を流れる電流と超電導線材101における上記の区間に発生する電圧とが測定される。こうして電流値と電圧値との組が多数得られる。次に、多数の電流値と電圧値との組の中で所定の電圧値(臨界電圧値)を越え、かつその所定の電圧値に最も近い電圧値を検索し、その電圧値に対応する電流値が上記の区間での超電導線材101の臨界電流値とされる。
その後、送りローラ111と受けローラ112とを回転させることによって超電導線材101を移動させ、超電導線材101の別の区間にて上記と同様にして電流および電圧が測定され、臨界電流値が得られる。このようにして測定された複数の区間の電圧値により超電導線材101全体の臨界電流値が求められる。
特開平10−239260号公報
しかしながら、超電導線材101を流れる電流が増加すると、超電導線材101のインダクタンスに起因する誘導起電力が発生する。このため特許文献1に記載の方法では、超電導線材101を流れる電流が不安定となり、正確な臨界電流値を得ることができないという問題があった。
したがって、本発明の目的は、正確な臨界電流値を測定することのできる超電導線材の臨界電流値を測定する方法を提供することである。
本発明の一の局面に従う超電導線材の臨界電流値を測定する方法は、超電導線材に電流を流してその電流値を変化させることにより、第1〜第m(mは2以上の整数)電流値(I1,I2,…,Im)と、第1〜第m電流値の各々に対応する第1〜第m電圧値(V1,V2,…,Vm)とを測定する工程を備えている。第1電流値および第1電圧値は、定電流源から超電導線材に流す電流を第1設定値に設定した状態で一定時間保持した後、超電導線材を流れる電流および超電導線材に発生する電圧を測定することにより測定される。第k(kは2≦k≦mを満たす整数)電流値および第k電圧値は、定電流源から超電導線材に流す電流を第(k−1)設定値よりも高い第k設定値に設定した状態で一定時間保持した後、超電導線材を流れる電流および超電導線材に発生する電圧を測定することにより測定される。
本発明の他の局面に従う超電導線材の臨界電流値を測定する方法は、超電導線材の全長を第1区間から第n区間のn個の長さに分割する工程と、第1区間から第n区間までのそれぞれの区間に電流を流してその電流値を変化させることにより、第1〜第m(mは2以上の整数)電流値(I1,I2,…,Im)と、第1〜第m電流値の各々に対応する第1〜第m電圧値(V1,1〜V1,m,V2,1〜V2,m,…,Vn,1〜Vn,m;ただし、Vk,iは第k区間の第i電流値に対応する電圧値である(kは1〜nの整数、iは1〜mの整数))とを測定する工程とを備えている。第1区間から第n区間までのそれぞれの区間における第1電流値(I1)および第1電圧値(V1,1,V2,1,・・・Vn,1)は、定電流源から超電導線材に流す電流を第1設定値に設定した状態で一定時間保持した後、超電導線材を流れる電流および超電導線材に発生する電圧を測定することにより測定される。第1区間から第n区間までのそれぞれの区間における第j(jは2≦j≦mを満たす整数)電流値(Ij)および第j電圧値(V1,j,V2,j,・・・Vn,j)は、定電流源から超電導線材に流す電流を第(j−1)設定値よりも高い第j設定値に設定した状態で一定時間保持した後、超電導線材を流れる電流および超電導線材に発生する電圧を測定することにより測定される。
本発明の一の局面および他の局面に従う超電導線材の臨界電流値を測定する方法によれば、定電流源から超電導線材に流す電流を所定の設定値に設定した状態で一定時間保持することにより、超電導線材のインダクタンスに起因する誘導起電力を小さくすることができる。このため、超電導線材を流れる電流が安定してから電流値を測定することができ、正確な臨界電流値を得ることができる。
加えて、本発明の他の局面に従う超電導線材の臨界電流値を測定する方法によれば、たとえば100mを越えるような長尺の超電導線材について、全長または特定区間の臨界電流値を測定することができる。
本発明の一の局面に従う超電導線材の臨界電流値を測定する方法において好ましくは、第1〜第m電流値(I1,I2,…,Im)と、第1〜第m電圧値(V1,V2,…,Vm)とに基づいて、超電導線材を流れる電流と超電導線材に発生する電圧との関係を示す直線を算出する工程と、直線を用いて超電導線材の臨界電流値を計算する工程とがさらに備えられている。
これにより、第1〜第m電流値(I1,I2,…,Im)と、第1〜第m電圧値(V1,V2,…,Vm)とが得られれば、これらの値から得られた直線に基づいて臨界電流値を計算することができる。このため、臨界電流値となる電流値およびそれに対応する電圧値を実際に測定しなくても臨界電流値を算出することができるので、臨界電流値の測定が容易になり、測定のスピードアップが図れる。
本発明の一の局面に従う超電導線材の臨界電流値を測定する方法において好ましくは、直線を算出する工程において、最小2乗法により直線を算出する。
これにより、測定された電流値および電圧値に誤差がある場合であっても、算出された直線の精度が良好になり、臨界電流値に生じる測定誤差を最小限に留めることができる。
本発明の他の局面に従う超電導線材の臨界電流値を測定する方法において好ましくは、第x区間から第y区間(x,yは整数であり、1≦x≦y≦nまでの各々の区間で測定された第1電圧値の和(Vsum(1)=Vx,1+Vx+1,1+…+Vy,1)〜第m電圧値の和(Vsum(m)=Vx,m+Vx+1,m+…+Vy,m)を計算する工程と、第1〜第m電流値(I1,I2,…,Im)と、第1電圧値の和(Vsum(1)=Vx,1+Vx+1,1+…+Vy,1)〜第m電圧値の和(Vsum(m)=Vx,m+Vx+1,m+…+Vy,m)とに基づいて、超電導線材を流れる電流と超電導線材に発生する電圧との関係を示す直線を算出する工程と、直線を用いて超電導線材の臨界電流値を計算する工程とがさらに備えられている。
これにより、臨界電流値を測定したい区間(第x区間から第y区間)において第1〜第m電流値(I1,I2,…,Im)と、第1〜第m電圧値(V1,V2,…,Vm)とが得られれば、これらの値から得られた直線に基づいてその区間の臨界電流値を計算することができる。このため、臨界電流値となる電流値およびそれに対応する電圧値を実際に測定しなくても臨界電流値を算出することができるので、臨界電流値の測定が容易になり、測定のスピードアップが図れる。
本発明の他の局面に従う超電導線材の臨界電流値を測定する方法において好ましくは、直線を算出する工程において、最小2乗法により直線を算出する。
これにより、測定された電流値および電圧値に誤差がある場合であっても、算出された直線の精度が良好になり、臨界電流値に生じる測定誤差を最小限に留めることができる。
本発明の超電導線材の臨界電流値を測定する方法によれば、正確な臨界電流値を測定することができる。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における超電導線材の臨界電流値の測定装置を示す模式図である。図2は図1中のIIで囲んだ部分を拡大して示す模式図である。図3は超電導線材と電極が接触した状態を示す図である。図1〜図3を参照して、測定装置10は、送りローラ11と、受けローラ12と、演算・制御用コンピュータ17と、電極部30と、冷却槽7と、測定器18とを備えている。
送りローラ11と受けローラ12とが送り手段を構成する。送りローラ11および受けローラ12は円筒形状である。送りローラ11および受けローラ12には超電導線材1が巻付けられている。測定を開始する前には、送りローラ11にのみ超電導線材1が巻付けられており、受けローラ12には超電導線材1の端部が固定されているのみである。超電導線材1は銀シース材に収められた酸化物超電導材からなる。この酸化物超電導材の材質は特に限定されるものではないが、たとえば、(Bi2-x−PbX)Sr2Ca2Cu310を用いることができる。また、超電導線材1の長さは100m以上の長尺であることが好ましいが、100m未満の短尺であってもよい。また、超電導線材1の形状は特に限定されるものではないが、好ましくは、テープ状であり、幅が3mm程度、厚さが0.2mm程度であればよい。測定が開始されると、超電導線材1は、送りローラ11から受けローラ12へ順次巻取られる。また、送りローラ11、受けローラ12、補助ローラ15はともに回転可能である。演算・制御用コンピュータ17が送りローラ11と受けローラ12と測定器18とに接続されている。演算・制御用コンピュータ17は送りローラ11および受けローラ12に信号を与え、送りローラ11および受けローラ12を回転させる。このとき、演算・制御用コンピュータ17は、送りローラ11のみを回転させることが可能であり、また、演算・制御用コンピュータ17は、受けローラ12のみを回転させることも可能である。そのため、演算・制御用コンピュータ17は、送りローラ11および受けローラ12に信号を与えることにより、超電導線材1に加わる張力を適宜調整することができる。また、演算・制御用コンピュータ17は測定器18と接続されているため、測定器18で得られたデータから、さまざまな演算を行なうことができる。
電極部30は、上部電流電極14a、14cと、下部電流電極14b、14dと、上部電圧電極13a、13cと、下部電圧電極13b、13dと、電極支持部32と、電極駆動部31とを備えている。これらの電極14a〜14dおよび13a〜13dは銀または銀合金からなり、一辺が3cmであり、ほぼ直方体形状である。下部電流電極14b、14dと下部電圧電極13b、13dとは冷却槽7に固定されており、冷却槽7から電気的に絶縁されている。上部電流電極14a、14cと上部電圧電極13a、13cとはともに電極支持部32に固定されている。電極支持部32は電極駆動部31により図2中の上下方向に移動可能である。そのため、電極駆動部31が下方向へ移動すれば、上部電流電極14a、14cと上部電圧電極13a、13cとは超電導線材1に接し、さらに、超電導線材1を下方向へ押し下げる。そのため、図3に示すように上部電流電極14a、14cと下部電流電極14b、14dとが超電導線材1を挟み込むような形になる。また、上部電圧電極13a、13cと下部電圧電極13b、13dとが超電導線材1を挟み込むような形となる。
冷却槽7にはたとえば液体窒素8などが満たされている。液体窒素8は超電導線材1を冷却するためのものである。
測定器18は、定電流源6と、電圧計3および4とを備えている。定電流源6は、一方の電極がシャント抵抗5を介して上部電流電極14aおよび下部電流電極14bに接続されており、他方の電極が上部電流電極14cおよび下部電流電極14dに接続されている。これにより、定電流源6は超電導線材1に一定値の電流を流すことができる。電圧計3は、一方の電極が上部電圧電極13aおよび下部電圧電極13bに接続されており、他方の電極が上部電圧電極13cおよび下部電圧電極13dに接続されている。これにより、電圧計3は、上部電圧電極13aおよび下部電圧電極13bと、上部電圧電極13cおよび下部電圧電極13dとの間、つまり測定区間100の電位差を計測することができる。また、電圧計4はシャント抵抗5の両端に接続されており、シャント抵抗5の両端の電位差を計測することができる。定電流源6と、電圧計3および4とで得られたデータは、演算・制御用コンピュータ17に渡される。
次に、本実施の形態における超電導線材の臨界電流値の測定方法について説明する。
まず、一定長さの超電導線材1を用意し、超電導線材1を図1で示されるように配置する。ここで、100mの超電導線材1に対して測定区間100の距離が4mである場合には、超電導線材1の一方の端から4mの部分を第1区間として、超電導線材1の一方の端から他方の端まで超電導線材1を4mずつの長さに区分し、超電導線材1を第1区間から第25区間の25個の長さに分割する。そして、第1区間(超電導線材1の一方の端から4mまでの部分)が測定区間100の部分に位置するように、演算・制御用コンピュータ17は送りローラ11および受けローラ12に信号を送る。
次に、演算・制御用コンピュータ17が電極駆動部31へ電極支持部32を下へ動かすように信号を送る。この信号を受けた電極駆動部31は電極支持部32を降下させる。これにより、図3に示すように、超電導線材1は、上部電圧電極13aと下部電圧電極13bとに挟まれる。また、超電導線材1は、上部電流電極14aと下部電流電極14bとに挟まれる。また、図1中の左側に位置する電極部でも超電導線材1が上部電圧電極13cと下部電圧電極13dとに挟まれ、かつ上部電流電極14cと下部電流電極14dとに挟まれる。
このような状態で、定電流源6から所定の電流が超電導線材1に流される。このときの上部電圧電極13aおよび下部電圧電極13bと、上部電圧電極13cおよび下部電圧電極13dとの間の電位差、すなわち測定区間100での電位差が電圧計3により計測され、測定区間100の電圧値が求められる。また、電圧計4の値によってシャント抵抗5の両端の電位差が測定される。そして、この電位差とシャント抵抗の抵抗値に基づいてシャント抵抗を流れる電流が計算され、この電流値が超電導線材1を流れる電流値とされる。そして、定電流源6における電流の設定値を増加させながら、超電導線材1における測定区間100の電流値と、超電導線材1における測定区間100の電圧値とを測定する。このようにして電流値および電圧値のm(mは2以上の整数)個の組を得る。
ここで、本実施の形態における上記電流値および電圧値は、定電流源6から超電導線材1に流す電流を所定の設定値に設定した状態で一定時間保持した後に測定される。この測定方法について以下に詳細に説明する。
図4(a)は、本発明の実施の形態1における定電流源の設定値の制御方法を模式的に示す図であり、図4(b)は、本発明の実施の形態1において超電導線材を流れる電流および電圧の時間変化を模式的に示す図である。図4(c)は、本発明の実施の形態1において超電導線材を流れる電流および電圧の時間変化の他の例を模式的に示す図であり、図4(d)は、本発明の実施の形態1において超電導線材を流れる電流および電圧の時間変化のさらに他の例を模式的に示す図である。図4(a)、(b)を参照して、時刻t1において定電流源の設定値を設定値I1aに設定する。そして、設定値I1a(第1設定値)に設定した状態で時間t0(たとえば0.1秒程度)だけ保持し、時間t0経過後の時刻t2において、電流値I1(第1電流値)および電圧値V1(第1電圧値)を測定する。時刻t1において定電流源の設定値をI1aに設定(増加)すると、超電導線材1のインダクタンスに起因する誘導起電力が測定区間100に発生し、実際に超電導線材1に発生する電圧値にはノイズ(図4(b)中矢印A)が生じる。ノイズの形状は電源の回路構成によって変化し、図4(c)や図4(d)のようになることもある。この誘導起電力は超電導線材1に流れる電流の時間変化率に比例する大きさで生じ、一般的に電流の上げ幅が大きいほどノイズは大きくなる。また誘導起電力の大きさは超電導線材の長さにも依存し、メートル級の長さの超電導線材の測定ではノイズが大きくなる。しかし、このノイズは時間経過とともに減少していくので、時間t0経過後の時刻t2においては、実際の電流値および電流値はほぼ一定値(設定値とほぼ同じ電流値)になる。その後、時刻t3において定電流源の設定値を設定値I2a(第2設定値)に不連続的に増加し、設定値I2aに設定した状態で時間t0だけ保持した後で、電流値I2(第2電流値)および電圧値V2(第2電圧値)を測定する。このような方法により、超電導線材における第1区間の電流値I1〜Im(第1〜第m電流値)と、電流値I1〜Imの各々に対応する電圧値V1,1〜V1,m(第1〜第m電圧値)とが測定される。測定結果の一例として、測定回数mが115回である場合における、超電導線材1の第1区間で測定される電流値I1〜I115および電圧値V1,1〜V1,115の組の一例を表1〜表3に示す。また、表1〜表3における電流値と電圧値との関係を図5に示す。
Figure 2007178340
Figure 2007178340
Figure 2007178340
なお表1〜表3および図5では、電流値が100Aを越える前である測定番号1〜22においては定電流源の設定値を約5Aずつ増加させて電圧値を測定し、電流値が100Aを越えた後の測定番号23〜115においては定電流源の設定値を約1Aずつ増加させて電圧値を測定している。電流値が100Aを越えた後に定電流源の設定値の上げ幅を小さくしているのは、臨界電流値付近の電流値のデータを数多く得ることによって正確な臨界電流値を得るためである。図5に示すように、電圧値の対数と電流値との間には比例関係が成り立つ。
続いて、測定された電流値および電圧値に基づいて第1区間の臨界電流値を決定する。具体的には、測定された電流値I1〜I115および電圧値V1,1〜V1,115の組の中から、臨界電圧値(たとえば1μV(=1×10-6V)/cm)を最初に超えた時の電流値を臨界電流値として決定する。表1〜表3において、1cm当たりの電圧値が1μV/cmを最初に超えるのは測定番号84番(1cm当たりの電圧値:1.11×10-6V/cm)である。したがって、測定番号84番の電流値である163.0Aが第1区間の臨界電流値とされる。
次に、電極駆動部31が上方向へ移動し、上部電流電極14a、14cと上部電圧電極13a、13cとが超電導線材1から離される。そして、第2区間(超電導線材1の一方の端から4mの位置から8mの位置までの部分)が測定区間100の部分に位置するように超電導線材1が受けローラ12に巻き取られる。その後、第1区間と同様の方法で第2区間における臨界電流値が測定される。このような方法により、超電導線材1における全ての区間(第1区間〜第25区間)の臨界電流値が測定される。
本実施の形態における超電導線材1の臨界電流値を測定する方法は、超電導線材1の全長を一定の長さの第1区間から第25区間の25個の長さに分割する工程と、第1区間から第25区間までのそれぞれの区間に電流を流してその電流値を変化させることにより、第1〜第115電流値(I1,I2,…,I115)と、第1〜第115電流値の各々に対応する第1〜第115電圧値(V1,1〜V1,115,V2,1〜V2,115,…,V25,1〜V25,115)とを測定する工程とを備えている。第1区間から第25区間までのそれぞれの区間における第1電流値(I1)および第1電圧値(V1,1,V2,1,・・・V25,1)は、定電流源6から超電導線材1に流す電流を第1設定値I1aに設定した状態で一定時間保持した後、超電導線材1を流れる電流および超電導線材に発生する電圧を測定することにより測定される。第1区間から第25区間までのそれぞれの区間における第j(jは2≦j≦115を満たす整数)電流値(Ij)および第j電圧値(V1,j,V2,j,・・・V25,j)は、定電流源6から超電導線材1に流す電流を第(j−1)設定値(I(j-1)a)よりも高い第j設定値(Ija)に設定した状態で一定時間保持した後、超電導線材1を流れる電流および超電導線材1に発生する電圧を測定することにより測定される。
本実施の形態における超電導線材の臨界電流値を測定する方法によれば、定電流源6から超電導線材1に流す電流を所定の設定値に設定した状態で一定時間保持することにより、超電導線材1のインダクタンスに起因する誘導起電力を小さくすることができる。このため、超電導線材1を流れる電流が安定してから電圧値を測定することができ、正確な臨界電流値を得ることができる。
加えて、本実施の形態における超電導線材1の臨界電流値を測定する方法によれば、たとえば100mを越えるような長尺の超電導線材について、全長または特定区間の臨界電流値を測定することができる。
図6(a)は、定電流源の設定値を時間に比例して増加させた場合における、定電流源の設定値の時間変化を示す図であり、図6(b)は、定電流源の設定値を時間に比例して増加させた場合における、超電導線材に発生する電圧の時間変化を示す図である。図6(a)、(b)を参照して、定電流源の設定値を時間に比例して増加させた場合には、定電流源の設定値が一定時間保持されない。このため、超電導線材のインダクタンスに起因する誘導起電力が大きいときに電圧値が測定される。このため、実際よりも小さい値の電圧値が得られ、正確な臨界電流値を得ることができない。
なお、本実施の形態においては、長尺の超電導線材を第1区間〜第25区間に分割して、それぞれの区間における臨界電流値を測定する場合について示した。しかしながら、本発明の測定方法は100m未満の短尺の超電導線材における臨界電流値の測定にも適用することができる。短尺の超電導線材の臨界電流値を測定する場合には、超電導線材を分割せずに全長の臨界電流値が一度に測定される。つまり、超電導線材の全長に亘っての第1〜第m電流値(I1,I2,…,Im)と、第1〜第m電流値の各々に対応する第1〜第m電圧値(V1,V2,…,Vm)とが測定される。そして、上記と同様の方法により臨界電流値が決定される。
また、本実施の形態における超電導線材1の臨界電流値の測定方法は、湿度が70%以下の室温の雰囲気で実施されることが好ましい。これにより、雰囲気に含まれる水蒸気が超電導線材1とともに冷却槽7内に取り込まれることを抑止することができる。その結果、氷等異物の混入による液体窒素8の温度(77.3K)の変動を抑止することができる。また、電極13a〜13dおよび14a〜14dと超電導線材1との間に氷等異物が挟まることがなくなるので、臨界電流値の測定の際に超電導線材1が傷つけられることを抑止することができる。
さらに、送りローラ11および受けローラ12の回転速度(超電導線材1の送り速度)は8m/分以上20m/分以下であることが好ましい。超電導線材1の送り速度を8m/分以上とすることにより、超電導線材1の所定の部分を測定区間100へ短時間で移動させることができる。また、超電導線材1の送り速度を20m/分以下とすることにより、受けローラ12付近に存在する超電導線材1の急激な温度上昇を抑止することができる。すなわち、受けローラ12付近に存在する超電導線材1は、液体窒素8中から取り出された直後の状態であるため、液体窒素温度から室温まで急激に温度上昇し、バルーニング(膨れ)が生じやすい。超電導線材1の送り速度を20m/分以下とすることによりこのようなバルーニングの発生を抑止することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1における臨界電流値の測定方法においては、電流値が100Aを越えるまでは定電流源の設定値を5Aずつ増加させて電圧値を測定し、電流値が100Aを越えた後には定電流源の設定値を1Aずつ増加させて電圧値を測定している。そして、測定された電流値および電圧値の組の中から、所定の臨界電圧値を最初に超えた時の電流値を臨界電流値として決定している。
これに対して、本実施の形態における臨界電流値の測定方法においては、電流値に関わらず定電流源の設定値を一定幅(たとえば5A)で増加させて電圧値を測定する。本実施の形態の測定方法を用いて得られた測定結果の一例として、測定回数mが40回である場合における、超電導線材1の第1区間で測定される電流値I1〜I40および電圧値V1,1〜V1,40の組の一例を表4に示す。また、表4における電流値と電圧値との関係を図7に示す。
Figure 2007178340
表4および図7を参照して、本実施の形態では電流値に関わらず定電流源の設定値を約5Aずつ増加させて電圧値を測定しているため、表1〜表3に示される実施の形態1の測定結果と比較して、測定回数が大きく減少している。また、図7に示すように、電圧値の対数と電流値との間には比例関係が成り立つ。
続いて、電流値I1〜I40および電圧値V1,1〜V1,40に基づいて、超電導線材を流れる電流Iと超電導線材の第1区間に発生する電圧Vとの関係を示す直線を用いて算出する。この直線は最小2乗法により算出されるのが好ましい。表4の電流値I1〜I40および電圧値V1,1〜V1,40に基づいて最小2乗法により直線を計算すると、以下の式(1)の直線が得られる。
電圧V(V/cm)=3.630×10-50×(電流I)19.63 ・・・(1)
続いて、得られた直線から超電導線の第1区間における臨界電流値を求める。たとえば臨界電圧値が1×10-6(V/cm)である場合には、上記式(1)の電圧Vに1×10-6を代入する。その結果、第1区間の臨界電流値として163.2Aというより精度の高い値が求められる。
その後、第1区間と同様の方法で第2区間における臨界電流値が測定される。このような方法により、超電導線材1における全ての区間(第1区間〜第25区間)の各々の臨界電流値が測定される。
本実施の形態における超電導線材の臨界電流値を測定する方法においては、第1〜第40電流値(I1,I2,…,I40)と、第1〜第40電圧値(V1,V2,…,V40)とに基づいて、超電導線材を流れる電流と超電導線材に発生する電圧との関係を示す直線を算出する工程と、直線を用いて超電導線材の臨界電流値を計算する工程とがさらに備えられている。
これにより、第1〜第40電流値(I1,I2,…,I40)と、第1〜第40電圧値(V1,V2,…,V40)とが得られれば、これらの値から、得られた式(1)に基づいて臨界電流値を計算することができる。このため、臨界電流値となる電流値およびそれに対応する電圧値を実際に測定しなくても臨界電流値を測定することができるので、実施の形態1の場合よりも臨界電流値の測定が容易になり、測定のスピードアップが図れる。
また、最小2乗法により直線が算出されるので、測定された電流値および電圧値に誤差のある場合であっても、算出される直線の精度が良好になり、臨界電流値の誤差を最小限に留めることができる。
なお、本実施の形態においては、第1区間〜第25区間の各々の臨界電流値を求める場合について示した。しかし、本発明の測定方法は、第1区間〜第25区間のうち第x区間から第y区間(x,yは整数であり、1≦x≦y≦n)までの区間の臨界電流値の測定にも適用することができる。
たとえば第1区間〜第25区間のうち第2区間から第24区間までの臨界電流値を測定する場合には、表4の測定結果から、第2区間から第24区間までの各々の区間で測定された第1電圧値の和(Vsum(1)=V1,1+V2,1+…+V24,1)〜第40電圧値の和(Vsum(40)=V2,40+V3,40+…+V24,40)を計算する。次に、第1〜第40電流値(I1,I2,…,I40)と、第1電圧値の和(Vsum(1)=V1,1+V2,1+…+V24,1)〜第40電圧値の和(Vsum(40)=V2,40+V3,40+…+V24,40)とに基づいて、超電導線材を流れる電流と超電導線材に発生する電圧との関係を示す直線を算出する。そして、この直線を用いて超電導線材の臨界電流値を計算する。
この方法により、臨界電流値を測定したい区間(第2区間から第24区間)において第1〜第40電流値(I1,I2,…,I40)と、第1〜第40電圧値(V1,V2,…,V40)とが得られれば、これらの値から得られた直線に基づいてその区間の臨界電流値を計算することができる。このため、臨界電流値となる電流値およびそれに対応する電圧値を実際に測定しなくても臨界電流値を測定することができるので、臨界電流値の測定が容易になる。
なお、本実施の形態においては、定電流源の設定値の増加幅を5Aとした場合について示したが、定電流源の設定値の増加幅は任意であり、臨界電流値の20分の1程度であることが好ましい。また電流値および電圧値の測定回数は任意であり、電流値および電圧値の組が少なくとも2個得られれば本発明の測定方法を適用することができる。
さらに、本実施の形態1および2では、シャント抵抗の両端の電圧から超電導線材を流れる電流の電流値を計算する場合について説明されているが、定電流源の電流の設定値を超電導線材を流れる電流の電流値としてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の測定方法は、100mを越える長尺状の超電導線材の臨界電流値の測定に適している。
本発明の実施の形態1における超電導線材の臨界電流値の測定装置を示す模式図である。 図1中のIIで囲んだ部分を拡大して示す模式図である。 図2において超電導線材と電極が接触した状態を示す図である。 (a)は、本発明の実施の形態1における定電流源の設定値の制御方法を模式的に示す図であり、(b)は、本発明の実施の形態1において超電導線材を流れる電流および電圧の時間変化を模式的に示す図である。(c)は、本発明の実施の形態1において超電導線材を流れる電流および電圧の時間変化の他の例を模式的に示す図であり、(d)は、本発明の実施の形態1において超電導線材を流れる電流および電圧の時間変化のさらに他の例を模式的に示す図である。 表1〜表3における電流値と電圧値との関係を示す図である。 (a)は、定電流源の設定値を時間に比例して増加させた場合における、定電流源の設定値の時間変化を示す図であり、(b)は、定電流源の設定値を時間に比例して増加させた場合における、超電導線材に発生する電圧の時間変化を示す図である。 表4における電流値と電圧値との関係を示す図である。 特開平10−239260号公報に開示された超電導線材の臨界電流特性を測定する装置を示す模式図である。
符号の説明
1,101 超電導線材、3,4,103 電圧計、5 シャント抵抗、6 定電流源、7,107 冷却槽、8,108 液体窒素、10,110 測定装置、11,111 送りローラ、12,112 受けローラ、13a,13c 上部電圧電極、13b,13d 下部電圧電極、14a,14c 上部電流電極、14b,14d 下部電流電極、15 補助ローラ、17,117 演算・制御用コンピュータ、18,118 測定器、30 電極部、31 電極駆動部、32 電極支持部、100 測定区間、106 電流源、113,114 電極。

Claims (6)

  1. 超電導線材に電流を流してその電流値を変化させることにより、第1〜第m(mは2以上の整数)電流値(I1,I2,…,Im)と、前記第1〜第m電流値の各々に対応する第1〜第m電圧値(V1,V2,…,Vm)とを測定する工程を備え、
    前記第1電流値および前記第1電圧値は、定電流源から前記超電導線材に流す電流を第1設定値に設定した状態で一定時間保持した後、前記超電導線材を流れる電流および前記超電導線材に発生する電圧を測定することにより測定され、
    前記第k(kは2≦k≦mを満たす整数)電流値および前記第k電圧値は、定電流源から前記超電導線材に流す電流を第(k−1)設定値よりも高い第k設定値に設定した状態で一定時間保持した後、前記超電導線材を流れる電流および前記超電導線材に発生する電圧を測定することにより測定されることを特徴とする、超電導線材の臨界電流値を測定する方法。
  2. 前記第1〜第m電流値(I1,I2,…,Im)と、前記第1〜第m電圧値(V1,V2,…,Vm)とに基づいて、前記超電導線材を流れる電流と前記超電導線材に発生する電圧との関係を示す直線を算出する工程と、前記直線を用いて超電導線材の臨界電流値を計算する工程とをさらに備える、請求項1に記載の超電導線材の臨界電流値を測定する方法。
  3. 前記直線を算出する工程において、最小2乗法を用いて前記直線を算出する、請求項2に記載の超電導線材の臨界電流値を測定する方法。
  4. 超電導線材の全長を第1区間から第n区間のn個の長さに分割する工程と、
    前記第1区間から前記第n区間までのそれぞれの区間に電流を流してその電流値を変化させることにより、第1〜第m(mは2以上の整数)電流値(I1,I2,…,Im)と、前記第1〜第m電流値の各々に対応する第1〜第m電圧値(V1,1〜V1,m,V2,1〜V2,m,…,Vn,1〜Vn,m;ただし、Vk,iは第k区間の第i電流値に対応する電圧値である(kは1〜nの整数、iは1〜mの整数))とを測定する工程とを備え、
    前記第1区間から前記第n区間までのそれぞれの区間における前記第1電流値(I1)および前記第1電圧値(V1,1,V2,1,・・・Vn,1)は、定電流源から前記超電導線材に流す電流を前記第1設定値に設定した状態で一定時間保持した後、前記超電導線材を流れる電流および前記超電導線材に発生する電圧を測定することにより測定され、
    前記第1区間から前記第n区間までのそれぞれの区間における前記第j(jは2≦j≦mを満たす整数)電流値(Ij)および前記第j電圧値(V1,j,V2,j,・・・Vn,j)は、定電流源から前記超電導線材に流す電流を第(j−1)設定値よりも高い第j設定値に設定した状態で一定時間保持した後、前記超電導線材を流れる電流および前記超電導線材に発生する電圧を測定することにより測定されることを特徴とする、超電導線材の臨界電流値を測定する方法。
  5. 前記第x区間から前記第y区間(x,yは整数であり、1≦x≦y≦nまでの各々の区間で測定された前記第1電圧値の和(Vsum(1)=Vx,1+Vx+1,1+…+Vy,1)〜前記第m電圧値の和(Vsum(m)=Vx,m+Vx+1,m+…+Vy,m)を計算する工程と、
    前記第1〜第m電流値(I1,I2,…,Im)と、前記第1電圧値の和(Vsum(1)=Vx,1+Vx+1,1+…+Vy,1)〜前記第m電圧値の和(Vsum(m)=Vx,m+Vx+1,m+…+Vy,m)とに基づいて、前記超電導線材を流れる電流と前記超電導線材に発生する電圧との関係を示す直線を算出する工程と、前記直線を用いて前記超電導線材の臨界電流値を計算する工程とをさらに備える、請求項4に記載の超電導線材の臨界電流値を測定する方法。
  6. 前記直線を算出する工程において、最小2乗法を用いて前記直線を算出する、請求項5に記載の超電導線材の臨界電流値を測定する方法。
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