JP2013149328A - 磁気記録媒体及び磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録媒体及び磁気記録再生装置 Download PDF

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磊 張
Kazuya Niwa
和也 丹羽
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Abstract

【課題】高い保磁力と、高いSNRを有する磁気記録媒体、並びに、そのような磁気記録媒体を備えた大容量の磁気記録再生装置を提供する。
【解決手段】少なくとも基板101の上に、複数の下地層103,104と、L1構造を有する合金を主成分とした磁性層105とが順に積層されてなり、複数の下地層103,104のうち少なくとも1つの下地層104が、TiOからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハードディスクドライブ(HDD)等に用いられる磁気記録媒体及び磁気記録再生装置に関する。
近年、HDDに対する大容量化の要求が益々高まっている中で、現行の記録容量を飛躍的に向上させる次世代の記録方式として、熱アシスト記録が注目されている。
この熱アシスト記録は、磁気記録媒体に近接場光を照射し、その表面を局所的に加熱して磁性層の保磁力を一時的に低下させて書き込みを行うものであり、1Tbit/inchクラスの面記録密度が実現可能とされている。
このような熱アシスト記録に用いられる磁気記録媒体(熱アシスト磁気記録媒体)としては、磁性層にL1型結晶構造を有するFePt合金や、同じくL1型結晶構造を有するCoPt合金を用いた磁気記録媒体を挙げることができる。
これらL1型結晶構造を有する規則合金は、10J/m台の高い結晶磁気異方性Kuを有するため、熱安定性を維持したまま、磁性粒径を6nm程度以下まで微細化できる。これにより、熱安定性を維持したまま、媒体ノイズを大幅に低減することが可能である。
ところで、高い垂直磁気異方性を有する熱アシスト磁気記録媒体を得るためには、磁性層に用いられるL1型規則合金が良好な(001)配向をとる必要がある。また、これを実現するためには、下地層に適切な材料を用いる必要があり、例えば、下記特許文献1には、MgOからなる下地層の上に、L1型結晶構造を有するFePtからなる磁性層を形成することで、磁性層が(001)配向をとることが開示されている。
MgOは、NaCl構造を有し、その格子定数が0.421nmであり、L1構造を有するFePt合金のa軸長と近いため、(100)配向したMgO下地層の上に、FePt磁性層を形成することで、この磁性層に(001)配向をとらせることが可能である。
また、下記非特許文献1には、下地層にTiNを用いることや、下記特許文献2には、下地層にCrNを用いることが開示されている。これらTiN及びCrNは、MgOと同様に、NaCl構造を有し、その格子定数もMgOと近い。したがって、MgOの場合と同様に、FePt磁性層に(001)配向をとらせることが可能である。
さらに、下記非特許文献2には、RuAl下地層の上に1nm程度の薄いPtを介してFePt磁性層を形成することによって、磁性層が(001)配向を取ることが開示されている。
特開平11−353648号公報 米国特許第7829208号明細書
J.Vac.Sci.Technol.B25(6),1892−1895(2007) J.Appl.Phys.,97,10H301(2005)
上述したように、磁性層を構成するL1型FePt合金の規則度を高め、且つ、良好な(001)配向をとらせることが、高い保磁力と、高いSNRを有する磁気記録媒体を得る上で重要な課題となっている。
しかしながら、上記課題は、下地層に、上述したMgOや、TiN、CrN等を用いることによって、ある程度は改善できるものの、依然として不十分である。したがって、下地層に適した新規材料の開発を行うことで、L1型FePt合金の規則度を高め、且つ、(001)配向性を更に高める必要がある。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、高い保磁力と、高いSNRを有する磁気記録媒体、並びに、そのような磁気記録媒体を備えた大容量の磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
本発明は、以下の手段を提供する。
(1) 少なくとも基板の上に、複数の下地層と、L1構造を有する合金を主成分とした磁性層とが順に積層されてなり、
前記複数の下地層のうち少なくとも1つの下地層が、TiOからなることを特徴とする磁気記録媒体。
(2) 前記TiOからなる下地層は、Cr、V、Mo、W、Ta、Nb、若しくは、これらのうち何れかを主成分とし、Ti、V、Mo、W、Mn、Ruのうち少なくとも1種又は複数種を含有する合金からなると共に、BCC構造を有する下地層の上に形成されていることを特徴とする前項(1)に記載の磁気記録媒体。
(3) 前記TiOからなる下地層は、B2構造を有するNiAl又はRuAlからなる下地層の上に形成されていることを特徴とする前項(1)に記載の磁気記録媒体。
(4) 前記TiOからなる下地層は、NaCl構造を有するTiN、CrN、TiC、NiO、MgOの中から選ばれる下地層の上に形成されていることを特徴とする前項(1)に記載の磁気記録媒体。
(5) 前記TiOからなる下地層の上に、NaCl構造を有するTiN、CrN、TiC、NiO、MnO、MgOの中から選ばれる下地層が形成されていることを特徴とする前項(1)に記載の磁気記録媒体。
(6) 前記磁性層は、L1構造を有するFePt又はCoPt合金を主成分とし、更にSiO、TiO、Cr、Al、Ta、ZrO、Y、CeO、MnO、TiO、ZnO、Cのうち少なくとも1種又は複数種を含有していることを特徴とする前項(1)〜(5)の何れか一項に記載の磁気記録媒体。
(7) 前項(1)〜(6)の何れか一項に記載の磁気記録媒体と、
前記磁気記録媒体を記録方向に駆動する媒体駆動部と、
前記磁気記録媒体を加熱するレーザー発生部と、前記レーザー発生部から発生したレーザー光を先端部へと導く導波路とを有して、前記磁気記録媒体に対する記録動作と再生動作とを行う磁気ヘッドと、
前記磁気ヘッドを前記磁気記録媒体に対して相対移動させるヘッド移動部と、
前記磁気ヘッドへの信号入力と前記磁気ヘッドからの出力信号の再生とを行う記録再生信号処理系とを備える磁気記録再生装置。
以上のように、本発明によれば、高い保磁力と、高いSNRを有する磁気記録媒体、並びに、そのような磁気記録媒体を備えた大容量の磁気記録再生装置を提供することが可能である。
第1の実施例において作製した磁気記録媒体の層構成を示す断面図である。 第2の実施例において作製した磁気記録媒体の層構成を示す断面図である。 第4の実施例において用いた磁気記録再生装置の構成を示す斜視図である。 図3に示す磁気記録再生装置が備える磁気ヘッドの構成を模式的に示す断面図である。
以下、本発明を適用した磁気記録媒体及び磁気記録再生装置について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
本発明を適用した磁気記録媒体は、少なくとも基板の上に、複数の下地層と、L1構造を有する合金を主成分とした磁性層とが順に積層されてなり、複数の下地層のうち少なくとも1つの下地層が、TiOからなることを特徴とする。
TiOは、格子定数が0.418nmのNaCl構造をとる。このため、(100)配向したTiO下地層の上に、450−600℃以上の高温で、FePt合金からなる磁性層を形成することによって、このFePt合金に良好なL1規則度と、(001)配向性をとらせることが可能である。
本発明では、上記TiO下地層に(100)配向をとらせるために、(100)配向したCr又はCr合金からなる下地層の上に、上記TiO下地層を形成することが望ましい。また、Cr合金としては、例えば、CrTi、CrV、CrMo、CrW、CrMn、CrRuなどを用いることができる。
上記Cr又はCr合金下地層は、例えば、Cr−50at%Tiや、Ni−50at%Taなどの非晶質合金からなるシード層の上に、150℃以上の高温で形成することが望ましい。これにより、上記Cr又はCr合金下地層に良好な(100)配向をとらせることが可能である。
上記非晶質シード層は、非晶質合金であれば特に制限はなく、例えば、Co−50at%Ti、Co−50atTa、Cr−50at%Ti、Al−50%Ti合金などを用いることができる。
また、上記Cr又はCr合金層と上記TiO下地層の間には、V、Mo、W、Ta、Nb、若しくは、これらのうち何れかを主成分とし、Ti、V、Mo、W、Mn、Ruのうち少なくとも1種又は複数種を含有する合金からなると共に、BCC構造を有する合金からなる下地層を形成してもよい。これにより、磁性層を構成するL1型FePt合金の規則度を高め、且つ、良好な(001)配向をとらせることが可能である。
また、本発明では、上記TiO下地層に(100)配向をとらせるために、(100)配向したB2構造を有するNiAl又はRuAlからなる下地層の上に、上記TiO下地層を形成してもよい。
この場合も、エピタキシャル成長により、上記TiO下地層に良好な(100)配向をとらせることができる。また、上記NiAl又はRuAl下地層についても、上記Cr又はCr合金下地層と同様に、上記非晶質シード層の上に形成することによって、良好な(100)配向をとらせることが可能である。
この場合、上記NiAl又はRuAl下地層に良好な(100)配向をとらせるためには、上記非晶質シード層の上に、150℃以上の高温で形成することが望ましいものの、このような基板加熱を省略することも可能である。
また、本発明では、上記TiO下地層に(100)配向をとらせるために、(100)配向したNaCl構造を有するTiN、CrN、TiC、NiO、MnO、MgOのうち何れかからなる下地層の上に、上記TiO下地層を形成してもよい。
この場合も、エピタキシャル成長により、上記TiO下地層に良好な(100)配向をとらせることが可能である。
さらに、上記TiN、CrN、TiC、NiO、MnO、MgO下地層に良好な(100)配向をとらせるためには、これらの下地層を、(100)配向した上記Cr又はCr合金下地層や、上記NiAl又はRuAl下地層の上に形成すればよい。
また、本発明では、上記TiO下地層の上に、NaCl構造を有するTiN、CrN、TiC、NiO、MnO、MgOのうち何れかからなる下地層を形成することができる。
この場合、エピタキシャル成長により、上記TiN、CrN、TiC、NiO、MnO、MgO下地層に良好な(100)配向をとらせることが可能である。したがって、これら(100)配向した下地層の上に、L1型FePt合金をエピタキシャル成長させることによって、FePt合金に良好なL1規則度と、(001)配向性をとらせることが可能である。
上記TiO下地層は、TiO複合ターゲットをDC放電又はRF放電させるによって形成することが可能である。また、TiターゲットをArと酸素の混合ガス雰囲気中でDC放電させるによって形成してもよい。
上記TiO下地層は、NaCl構造を有するTiOのみで構成されることが望ましいものの、TiOやTiなどの他のTi酸化物が若干量混在していてもよい。具体的には、XRDプロファイルにおいて、TiO以外の上記Ti酸化物からの回折ピークが観察されても、該ピークのピーク強度が、TiOの(200)ピーク強度の概ね30%以下であれば特に問題はなく、良好な磁気特性を得ることが可能である。
本発明では、(100)配向したTiO下地層を形成した後に、Fe−50at%Pt合金からなる磁性層を形成することによって、このFePt合金に良好なL1規則度と、(001)配向性をとらせることが可能である。
但し、FePt合金を形成する前に、450℃以上の基板加熱を行う必要がある。すなわち、FePt合金のL1規則度を高めるためには、このFePt合金をできる限り高い基板温度で形成することが望ましい。一方、上記基板にガラス基板を用いた場合の耐熱性を考慮すると、650℃以下が望ましい。
また、FePt合金に、例えばAg、Ni、Cuなどを添加すると、規則化温度を低減できるため、上記基板温度を低く設定することが可能となる。但し、これらの添加量は、10at%以下とすることが望ましい。10at%を超えて添加すると、磁気異方性定数が低下し、保磁力が低下するため好ましくない。
本発明では、上記FePt合金からなる磁性層中の磁性結晶粒を磁気的に分断するため、更にSiO、TiO、Cr、Al、Ta、ZrO、Y、CeO、MnO、TiO、ZnO、Cのうち少なくとも1種又は複数種を磁性層に含有させてもよい。また、磁性粒子間の交換結合を十分に低減するためには、これらの含有量を20体積%以上とすることが望ましい。
なお、上記磁性層には、上記L1型FePt合金の代わりに、L1型CoPt合金を用いてもよい。この場合も、L1型FePt合金と同様に、CoPt合金に良好なL1規則度と、(001)配向性をとらせることが可能である。
上記磁性層の上には、保護層が形成されており、この保護層には、DLC膜を用いることが望ましい。DLC膜は、CVD法やイオンビーム法などを用いて形成することができる。また、保護層の厚みは、1nm以上6nm以下であることが望ましい。保護層の厚みが1nmを下回ると、磁気ヘッドの浮上特性が劣化するため好ましくない。一方、保護層の厚みが6nmを上回ると、磁気スペーシングが大きくなり、SNRが悪化するので好ましくない。
熱アシスト記録では、記録時に加熱された磁性層の冷却速度が遅いと、磁化遷移幅が広がりSNRが劣化するため、磁性層は速やかに冷却される必要がある。このため、本発明を適用した磁気記録媒体には、熱伝導率の高い材料からなるヒートシンク層を設けることが望ましい。このヒートシンク層としては、例えば、Cu、Ag、Al、Au、若しくはこれらの元素を主成分とする合金などを用いることができる。
また、本発明を適用した磁気記録媒体には、上記ヒートシンク層以外にも、軟磁性下地層(SUL)や、配向制御、粒径制御などを目的とした複数の下地層を設けてもよい。
軟磁性下地層を形成する場合は、この軟磁性下地層と磁性層との距離をできる限り狭くして磁界勾配を高めるため、軟磁性下地層をヒートシンク層の上側(磁性層側)に形成することが望ましい。但し、ヒートシンク層の膜厚が薄い(概ね50nm以下)場合は、SULをヒートシンク層の下側(基板側)に形成してもよい。SULをヒートシンク層の上側に形成する場合は、この軟磁性下地層と磁性層の間に1〜30nm程度の中間層を形成し、磁界勾配と磁界強度を最適化することが望ましい。
また、軟磁性下地層には、例えば、CoTaZr、CoFeTaB、CoFeTaSi、CoFeTaZrなどの非晶質合金、FeTaC、FeTaNなどの微結晶合金、NiFeなどの多結晶合金等を用いることができる。軟磁性下地層は、上記合金からなる単層膜でもよいし、適切な膜厚のRu層を挟んで反強磁性結合した積層膜でもよい。
以上のように、本発明を適用した磁気記録媒体は、高い結晶磁気異方性Kuを有するため、熱安定性を維持したまま、磁性層の磁性粒径を6nm以下まで微細化できる。これにより、媒体ノイズを大幅に低減でき、高い媒体SNRを得ることが可能である。
また、この磁気記録媒体に対して熱アシスト記録を行う際は、その表面を局所的に加熱して磁性層の保磁力を一時的に低下させて書き込みを行う。この場合、磁性層の異方性磁界を低減できるため、現行のヘッド磁界でも容易に記録を行うことが可能である。
なお、本発明を適用した磁気記録媒体は、熱アシスト記録に限ったものではない。例えば、ヘッドに搭載された高周波発生素子から発生した高周波印加により記録する高周波アシスト磁気記録媒体として使用することもできる。この高周波アシスト記録の場合は、高周波印加により磁性層の反転磁界を大幅に低減できるため、熱アシスト記録の場合と同様に、熱安定性に優れた高Ku媒体を用いることが可能である。
以下、実施例により本発明の効果をより明らかなものとする。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
[第1の実施例]
(実施例1−1〜1−6)
第1の実施例において作製した磁気記録媒体の層構成を図1に示す。
この図1に示す磁気記録媒体を作製する際は、先ず、2.5インチのガラス基板101の上に、接着層102として30nmのCr−50at%Tiを形成した後、220℃の基板加熱を行い、層厚15nmのCr−12at%Ti(実施例1−1)、Cr−30at%Mo(実施例1−2)、Cr−10at%Mn(実施例1−3)、Cr−8at%Ru(実施例1−4)、Ni−50at%Al(実施例1−5)、Ru−50at%Al(実施例1−6)からなる第1の下地層103をそれぞれ形成した。なお、これら第1の下地層103は、この上に形成される第2の下地層104の配向を制御するための配向制御層である。
次に、各第1の下地層103の上に、層厚2nmのTiOからなる第2の下地層104を形成し、600℃の基板加熱を行った後、層厚10nmの(Fe−47at%Pt)−12mol%TiOからなる磁性層105を形成した。
次に、磁性層105の上に、層厚3nmのDLC膜からなる保護膜106を形成することによって、実施例1−1〜1−6の磁気記録媒体を作製した。
(比較例1−1〜1−6)
比較例1−1〜1−6では、上記TiOからなる第2の下地層104を形成しなかった以外は、それぞれ実施例1−1〜1−6と同様の磁気記録媒体を作製した。
そして、これら実施例1−1〜1−6及び比較例1−1〜1−6の磁気記録媒体について、X線回折による測定を行ったところ、全ての磁気記録媒体の磁性層から、L1−FePt(001)ピークと、L1−FePt(002)ピークとFCC−FePt(200)ピークの混合ピークのみが観察された。
また、L1−FePt(002)ピークとFCC−FePt(200)ピークの混合ピーク強度(I002+I200)に対するL1−FePt(001)ピーク強度I001の比率I001/(I002+I200)を以下の表1に示す。
Figure 2013149328
表1に示すように、実施例1−1〜1−6の磁気記録媒体では、何れもピーク強度比が1.8以上の高い値を示した。この測定結果から、実施例1−1〜1−6の磁気記録媒体では、磁性層105を構成するL1−FePt合金が良好な規則度を有していることがわかる。
特に、実施例1−1(CrTi)、実施例1−2(CrMo)、実施例1−3(CrMn)及び実施例1−4(CrRu)の第1の下地層103を有する磁気記録媒体において、高いピーク強度比を示した。
また、実施例1−1(CrTi)、実施例1−2(CrMo)、実施例1−3(CrMn)及び実施例1−4(CrRu)の第1の下地層103からは、BCC(200)ピークのみが観察され、実施例1−5(NiAl)と実施例1−6(RuAl)の第1の下地層103からは、強いB2(100)ピークと、弱いB2(200)ピークのみが観察された。
したがって、この測定結果から、実施例1−1〜1−6の磁気記録媒体では、第1の下地層103が何れも良好な(100)配向をとっていることがわかる。
また、何れの接着層102からも、明瞭な回折ピークが観察されなかった。このことから、接着層は、非晶質構造のCrTiであると考えられる。
なお、実施例1−1〜1−6の第2の下地層104からは、明瞭な回折ピークが観察されなかったが、これは膜厚が2nmと薄いためであり、磁性層105を構成するFePt合金が良好な(001)配向を示していることから、この第2の下地層104も良好な(100)配向をとっていると考えられる。
次に、実施例1−1〜1−6及び比較例1−1〜1−6の磁気記録媒体について、PPMSにより7Tの磁界を印加して室温にて各磁性層105の保磁力Hcを測定したところ、実施例1−1〜1−6の磁気記録媒体において、何れも保磁力Hcが30.0kOe以上の高い値を示した。
これは、上述のように、実施例1−1〜1−6の磁気記録媒体において、磁性層105を構成するL1−FePt合金が良好な規則度を有しているためと考えられる。特に、実施例1−5(NiAl)と実施例1−6(RuAl)の第1の下地層103を有する磁気記録媒体において、高い保磁力Hcを示した。
一方、比較例1−1〜1−6の磁気記録媒体では、表1に示すように、何れもピーク強度比が1.5以下となり、実施例1−1〜1−6の磁気記録媒体に比べてピーク強度比の値が大幅に低かったことがわかる。また、保磁力Hcについても、何れも20.0kOe以下と極めて低い値を示した。
以上のことから、BCC構造を有するCr合金、又は、はB2構造を有する合金からなる第1の下地層103の上に、TiOからなる第2の下地層104を形成することによって、磁性層105を構成するL1−FePt合金の規則度が向上し、高い保磁力Hcを有する熱アシスト磁気記録媒体が得られることがわかった。
[第2の実施例]
(実施例2−1〜2−5)
第2の実施例で作製した磁気記録媒体の層構成を図2に示す。
この図2に示す磁気記録媒体を作製する際は、先ず、2.5インチのガラス基板201の上に、層厚5nmのAl−50at%Tiからなる接着層202と、層厚25nmのAg−5at%Pdからなるヒートシンク層203と、層厚20nmのCr−50at%Tiからなるシード層204とを順に形成した後、250℃の基板加熱を行い、層厚10nmのRuAlからなる第1の下地層205を形成した。
次に、第1の下地層205の上に、層厚5nmのTiN(実施例2−1)、CrN(実施例2−2)、TiC(実施例2−3)、NiO(実施例2−4)、MgO(実施例2−5)からなる第2の下地層206をそれぞれ形成した。
次に、各第2の下地層206の上に、層厚2nmのTiOからなる第3の下地層207を形成した後、570℃の基板加熱を行い、層厚9nmの(Fe−47at%Pt−3at%Cu)−40at%Cからなる磁性層208を形成した。
次に、磁性層208の上に、層厚3nmのDLC膜からなる保護層209を形成することによって、実施例2−1〜2−5の磁気記録媒体を作製した。
(比較例2−1〜2−5)
比較例2−1〜2−5では、上記TiOからなる第3の下地層207を形成しなかった以外は、それぞれ実施例2−1〜2−5と同様の磁気記録媒体を作製した。
そして、これら実施例2−1〜2−5及び比較例2−1〜2−5の磁気記録媒体について、上記第1の実施例の場合と同様の方法を用いて、ピーク強度比I001/(I002+I200)と、保磁力Hcとの測定を行った。その測定結果を表2に示す。
Figure 2013149328
表2に示すように、実施例2−1〜2−5の磁気記録媒体では、何れもピーク強度比が2以上の高い値を示した。この測定結果から、実施例2−1〜2−5の磁気記録媒体では、磁性層208を構成するL1−FePt合金が良好な規則度を有していることがわかる。
また、実施例2−1〜2−5の磁気記録媒体において、何れも保磁力Hcが35kOe以上の高い値を示した。これは、上述のように、実施例2−1〜2−5の磁気記録媒体において、磁性層208を構成するL1−FePt合金が極めて良好な規則度を有しているためと考えられる。
一方、比較例2−1〜2−5の磁気記録媒体では、表2に示すように、何れもピーク強度比が1.5以下の低い値を示し、保磁力Hcについても、何れも20.0kOe以下と極めて低い値を示した。
以上のことから、BCC構造を有する第1の下地層205と、NaCl構造を有する第2の下地層206と、TiOからなる第3の下地層207とから構成される複数の下地層構造とすることによって、磁性層208を構成するL1−FePt合金の規則度が向上し、高い保磁力Hcを有する熱アシスト磁気記録媒体が得られることがわかった。
[第3の実施例]
(実施例3−1〜3−5)
上記実施例1−3と同様の層構成に加えて、上記第2の下地層104と上記磁性層105の間に、層厚5nmのTiN(実施例3−1)、CrN(実施例3−2)、TiC(実施例3−3)、NiO(実施例3−4)、MgO(実施例3−5)からなる第3の下地層をそれぞれ形成した磁気記録媒体を作製した。
そして、これら実施例3−1〜3−5の磁気記録媒体について、保磁力Hcと、規格化保磁力分散ΔHc/Hcの測定を行った。その測定結果を表3に示す。
Figure 2013149328
なお、保磁力Hcについては、上記第1の実施例の場合と同様の方法を用いて測定を行った。また、ΔHc/Hcについては、「IEEE Trans. Magn., vol.27, pp4975−4977, 1991」に記載の方法を用いて測定を行った。
具体的には、メジャーループ及びマイナーループにおいて、磁化の値が飽和値の50%となるときの磁界を測定し、両者の差分から反転磁界分布がガウス分布であると仮定してΔHc/Hcの算出を行った。また、ΔHc/Hcは、反転磁界分布の半値幅に相当するパラメータであり、この値が低いほど、SFDが狭くなり、良好な媒体SNRが得られる。
表3に示すように、実施例3−1〜3−5の磁気記録媒体では、何れも上記実施例1−3の磁気記録媒体と同様に、Hcが30kOe以上の高い値を示した。また、ΔHc/Hcは、0.35以下と上記実施例1−3の磁気記録媒体よりも狭い値を示した。
これにより、上記第2の下地層104と上記磁性層105の間に、実施例3−1(TiN)、実施例3−2(CrN)、実施例3−3(TiC)、実施例3−4(NiO)、実施例3−5(MgO)の第3の下地層を設けることによって、ΔHc/Hcを更に低減し、反転磁界分布の狭い熱アシスト磁気記録媒体が得られることがわかった。特に、実施例3−5(MgO)の第3の下地層を有する磁気記録媒体において、低いΔHc/Hcを示した。
[第4の実施例]
第4の実施例では、上記実施例1−1〜1−5及び比較例1−1〜1−5の磁気記録媒体の表面にパーフルオルポリエーテル系の潤滑剤を塗布した後、図3に示す磁気記録再生装置に組み込んだ。
この磁気記録再生装置は、図3に示すように、磁気記録媒体301と、磁気記録媒体301を回転させるための媒体駆動部302と、磁気記録媒体301に対して記録動作と再生動作とを行う磁気ヘッド303と、磁気ヘッド303を磁気記録媒体301に対して相対移動させるためのヘッド駆動部304と、磁気ヘッド303への信号入力と磁気ヘッド303からの出力信号の再生とを行うための記録再生信号処理系305とから概略構成される。
また、上記磁気記録再生装置に組み込んだ磁気ヘッド303の構造を図4に模式的に示す。この磁気ヘッド303は、主磁極401と、補助磁極402と、磁界を発生させるためのコイル403と、レーザーダイオード(LD)404と、LDから発生したレーザー光Lを近接場発生素子405まで伝達するための導波路406とを備える記録ヘッド407と、一対のシールド408で挟み込まれたTMR素子等の再生素子409とを備える再生ヘッド410とから概略構成されている。
そして、この磁気記録再生装置では、磁気ヘッド303の近接場発生素子405から発生した近接場光を磁気記録媒体301に照射し、その表面を局所的に加熱して上記磁性層105の保磁力を一時的にヘッド磁界以下まで低下させて書き込みを行う。
そして、上記実施例1−1〜1−5及び比較例1−1〜1−5の磁気記録媒体を組み込んだ磁気記録再生装置において、線記録密度1600kFCI、トラック密度450kFCI(面記録密度720Gbit/inch)の条件で記録動作を行い、そのエラーレートの測定を行った。その測定結果を表4に示す。
Figure 2013149328
表4に示すように、実施例1−1〜1−5の磁気記録媒体を組み込んだ磁気記録再生装置では、1×10−7以下の低いエラーレートを示した。一方、比較例1−1〜1−5の磁気記録媒体を組み込んだ磁気記録再生装置では、エラーレートが1×10−4台であった。したがって、この測定結果から、本発明の磁気記録媒体を組み込んだ磁気記録再生装置では、低いエラーレートが得られることがわかった。
101…ガラス基板 102…接着層 103…第1の下地層(配向制御層) 104…第2の下地層(TiO) 105…磁性層 106…保護層
201…ガラス基板 202…接着層 203…ヒートシンク層 204…シード層 205…第1の下地層 206…第2の下地層 207…第3の下地層(TiO) 208…磁性層 209…保護層
301…磁気記録媒体 302…媒体駆動部 303…磁気ヘッド 304…ヘッド駆動部 305…記録再生信号処理系
401…主磁極 402…補助磁極 403…コイル 404…レーザーダイオード(LD) 405…近接場光発生部 406…導波路 407…記録ヘッド 408…シールド 409…再生素子 410…再生ヘッド L…レーザー光

Claims (7)

  1. 少なくとも基板の上に、複数の下地層と、L1構造を有する合金を主成分とした磁性層とが順に積層されてなり、
    前記複数の下地層のうち少なくとも1つの下地層が、TiOからなることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 前記TiOからなる下地層は、Cr、V、Mo、W、Ta、Nb、若しくは、これらのうち何れかを主成分とし、Ti、V、Mo、W、Mn、Ruのうち少なくとも1種又は複数種を含有する合金からなると共に、BCC構造を有する下地層の上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 前記TiOからなる下地層は、B2構造を有するNiAl又はRuAlからなる下地層の上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  4. 前記TiOからなる下地層は、NaCl構造を有するTiN、CrN、TiC、NiO、MgOの中から選ばれる下地層の上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  5. 前記TiOからなる下地層の上に、NaCl構造を有するTiN、CrN、TiC、NiO、MnO、MgOの中から選ばれる下地層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  6. 前記磁性層は、L1構造を有するFePt又はCoPt合金を主成分とし、更にSiO、TiO、Cr、Al、Ta、ZrO、Y、CeO、MnO、TiO、ZnO、Cのうち少なくとも1種又は複数種を含有していることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の磁気記録媒体。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の磁気記録媒体と、
    前記磁気記録媒体を記録方向に駆動する媒体駆動部と、
    前記磁気記録媒体を加熱するレーザー発生部と、前記レーザー発生部から発生したレーザー光を先端部へと導く導波路とを有して、前記磁気記録媒体に対する記録動作と再生動作とを行う磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドを前記磁気記録媒体に対して相対移動させるヘッド移動部と、
    前記磁気ヘッドへの信号入力と前記磁気ヘッドからの出力信号の再生とを行う記録再生信号処理系とを備える磁気記録再生装置。
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