JP2013149185A - 情報処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数ユーザによる個別の注文を可能としつつ、注文ミスの抑制が可能な技術を提供する。
【解決手段】ユーザ端末から送信された商品またはサービスの注文情報を受信し、複数のユーザ端末から個別に受信した注文情報を集約した仮注文情報を、前記複数のユーザ端末を操作する複数のユーザから確認可能なように出力し、前記仮注文情報の出力内容が前記複数のユーザの少なくとも一部によって承認されたことを示す入力が受け付けられた場合に、当該仮注文情報を有効化する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ユーザ端末からの注文を適切に処理する技術に関する。
飲食店等の店舗において、顧客が注文を接客担当者に口頭で伝えると、接客担当者が顧客の注文をハンディターミナルに入力し、入力した情報が調理場で出力されるシステムが普及している。このようなシステムには、接客担当者から調理場への伝達ミスを防止できる等の利点がある。
しかし、このシステムの場合、顧客は注文の度にハンディターミナルをもった接客担当者を呼んで注文を伝えなければならず煩わしい。特に顧客が集中する時間帯は、接客担当者が忙しく、直ぐに注文をとりに来られないことがある。
このため、顧客の携帯電話や携帯端末から注文が行えるようにしたシステムも知られている。
特開2003−162771号公報 特開2009−289006号公報 特開2008−197947号公報 特開2004−192119号公報 特開2003−256522号公報 特許第4732912号公報
飲食店等の店舗に多人数のグループで訪れた場合に、上述のようにユーザ端末を用いて各ユーザが個別に注文を行うと、他のユーザが何を注文中なのかが分からないため、注文が重複したり、注文内容が偏ったりといった不都合が生じてしまうことがあり、適切に注文が行えないという問題点があった。
そこで本発明は、複数ユーザによる個別の注文を可能としつつ、注文ミスの抑制が可能な技術の提供を課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、商品情報提供装置に以下の手段を備えることとした。即ち、本発明の情報処理システムは、
ユーザ端末から送信された商品またはサービスの注文情報を受信する注文情報受信手段と、
複数のユーザ端末から個別に受信した注文情報を集約した仮注文情報を、前記複数のユーザ端末を操作する複数のユーザから確認可能なように出力する注文情報出力手段と、
前記仮注文情報の出力内容が前記複数のユーザの少なくとも一部によって承認されたことを示す入力が受け付けられた場合に、当該仮注文情報を有効化する注文有効化手段と、を備える。
また、本発明の情報処理方法は、
ユーザ端末から送信された商品またはサービスの注文情報を受信するステップと、
複数のユーザ端末から個別に受信した注文情報を集約した仮注文情報を、前記複数のユーザ端末を操作する複数のユーザから確認可能なように出力するステップと、
前記仮注文情報の出力内容が前記複数のユーザの少なくとも一部によって承認されたことを示す入力が受け付けられた場合に、当該仮注文情報を有効化するステップと、
をコンピュータが実行する。
また、本発明は、上記情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであっても良い。更に、前記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されていても良い。
ここで、コンピュータが読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータから読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体の内コンピュータから取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。
また、コンピュータに固定された記録媒体としてハードディスクやROM(Read Only Memory)等がある。
本発明によれば、複数ユーザによる個別の注文を可能としつつ、注文ミスの抑制が可能な技術を提供できる。
情報処理システムの概略構成図 情報処理システムの機能ブロック図 蓄積手段に蓄積される注文情報等のデータの構成例を示す図 ユーザが来店し、情報処理システムにログインする際の処理の説明図 複数のユーザ端末から注文管理サーバへ注文情報を送り、注文端末上で確認して注文を確定する処理の説明図 会計を行う際の処理の説明図
以下、本発明に係る情報処理システムの実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明を実施するにあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されることが好ましい。
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの概略構成図、図2は情報処理システムの機能ブロック図である。本実施形態の情報処理システム10は、飲食店などの店舗に設置され、ユーザからの注文情報を処理するシステムであり、図1に示すように、注文管理サーバ1や、注文端末2、会員管理サーバ3、会計装置(キャッシュレジスタ)4、店側端末5を有している。注文管理サーバ1や、注文端末2、会員管理サーバ3、会計装置4、店側端末5は、それぞれ店舗ネットワーク(例えばLAN(Local Area Network))を介して通信可能に接続される。
また、情報処理システム10の注文管理サーバ1は、インターネット等の公衆回線や無線LAN、近距離無線通信等のネットワークを介してユーザ端末6と通信可能に接続する
本実施形態の情報処理システム10では、来店した複数のユーザの操作により、夫々のユーザ端末6が注文管理サーバ1へ注文情報を送信すると、注文管理サーバ1が受信した注文情報をユーザグループ毎にまとめて注文端末2に表示させ、ユーザの確認が得られた場合に注文を確定する。これによりユーザが注文の重複や偏りが無いかなどを確認してから注文を確定することができ、注文ミスを抑制できる。
なお、図1には、店側端末5やユーザ端末6、注文端末2等の装置を便宜上一つずつ示したが、店側端末5やユーザ端末6、注文端末2等の装置は、複数存在しても良い。
次に、図2に示した情報処理システム10の各手段(機能部)が実行する機能について説明する。
注文情報受信手段11は、ユーザ端末6から送信された商品またはサービスの注文情報を受信する。
注文情報出力手段21は、複数のユーザ端末6から個別に受信した注文情報を集約した仮注文情報を、各ユーザ端末6を操作する複数のユーザから確認可能なように出力する。本実施形態では、注文情報出力手段21が、仮注文情報を注文端末2に表示させることで、複数のユーザから視認できるようにしている。
注文有効化手段12は、仮注文情報の出力内容が前記複数のユーザの少なくとも一部によって承認されたことを示す入力が受け付けられた場合に、当該仮注文情報を有効化する。例えば、注文端末2に仮注文情報を表示した場合に、ユーザにより確認ボタン(不図示)が選択される等、ユーザによって承認されたことを示す入力を受けると、注文有効化手段12は、仮注文情報を有効化し、注文を確定させる。
注文処理手段13は、注文有効化手段12によって有効化された仮注文情報に示される商品又はサービスを提供するための処理を行う。ここで、商品又はサービスを提供するための処理とは、例えば注文情報を蓄積手段19へ登録する処理や、注文情報を受注通知手段51や会計処理手段41へ送信する処理である。
表示装置29は、注文情報出力手段21からの仮注文情報等の情報を表示出力する。
注文判定手段(重複判定手段)14は、仮注文情報が所定の判定条件を満たしているか否かを判定することにより、仮注文情報の妥当性を判定する。例えば、注文判定手段14は、異なるユーザ端末から受信した一定時間内の注文情報において、商品またはサービスの重複の有無を判定する。この場合、注文判定手段14は、重複があれば妥当でない注文とし、警告を発する。また、注文判定手段14は、重複に限らず、注文中の飲み物の数がグループの人数を超えた場合や、注文数が異常に多い場合、予め設定された商品又はサービスのリストから外れた注文の場合(例えば飲み放題や食べ放題等のプランを選択した場合に、当該プランから外れている注文の場合)、未成年のグループでアルコールの注文があった場合、予め設定した予算を超える注文の場合、注文内容が偏った場合(例えば類似した注文の数が所定値を超えた場合)に妥当でないと判定しても良い。
識別情報発行手段15は、ユーザ端末6からのアクセスを受けて、当該ユーザ端末6に対して識別情報(セッションID)を発行する。前記注文情報受信手段11は、各ユーザ端末6のセッションIDと共に前記注文情報を受信する。
蓄積手段19は、注文情報受信手段11によって受信された注文情報を、当該注文情報の注文者であるユーザのセッションIDと関連付けて蓄積する。
ユーザグループ関連付け手段16は、各ユーザが属するグループを識別するための識別情報(グループID)を発行し、このグループに属するユーザのユーザ端末6に発行した識別情報(セッションID)と、当該グループIDとを関連付けて保持する。例えばユーザの来店時に注文管理サーバ1が、当該ユーザのユーザ端末6からグループIDを受信した場合、ユーザグループ関連付け手段16は、受信したグループIDを識別情報発行手段15が当該ユーザ端末6に発行したセッションIDと関連つけてメモリ上に記憶する。
料金算出手段17は、注文端末2や店側端末5から会計を行う旨の信号を受信した場合、注文情報に応じて提供した商品又はサービスの料金を算出し、会計処理手段41や注文端末2、ユーザ端末6等に送信する。
会員データベース39は、会員データを蓄積する手段である。会員データ管理手段31は、会員データベース39に対する会員データの登録や検索を行う。
受注通知手段51は、確定した注文情報を店側(商品やサービスの提供側)の担当者(以下単に店員とも称す)に通知する。受注通知手段51は、例えば店員が携帯するハンディターミナル(店側端末5)に表示させることや、厨房に渡す伝票を印刷することにより確定した注文情報を通知する。
店側入力手段52は、店員の入力操作によって、商品又はサービスの提供が完了した旨の情報等の入力を受ける。
会計処理手段41は、セッションIDの取得や、セッションIDに基づく料金情報の取得、当該料金情報に基づく会計が完了した旨の通知など、会計に関する処理を行う。
本実施形態では、注文管理サーバ1が、注文情報受信手段11、注文有効化手段12、注文処理手段13、注文判定手段14、識別情報発行手段15、ユーザグループ関連付け手段16、料金算出手段17の機能を実行する。
蓄積手段19の機能は、独立したファイルサーバやNAS(Network Attached Storage)によって実行されても良いし、注文管理サーバ1に内蔵された記憶装置によって実行されても良い。
会員データベース39は、独立したファイルサーバやNASによって実行されても良いし、会員管理サーバ3に内蔵された記憶装置によって実行されても良い。会員管理サーバ3は、会員データ管理手段31の機能を実行する。
注文端末2は、注文情報出力手段21、ユーザ側入力手段22の機能を実行する。店側端末5は、受注通知手段51や店側入力手段52の機能を実行する。会計装置4は、会計処理手段41の機能を実行する。
なお、本実施形態の情報処理システム10では、注文管理サーバ1、注文端末2、会員管理サーバ3、会計装置4が、上述の如く分担して各機能を実現したが、これに限定されるものではない。例えば注文管理サーバ1と会員管理サーバ3の機能11〜19,31,39を一台の情報処理装置で実現する構成としても良い。また、店側端末5と注文端末2の機能21,22,29,51,52を一台の情報処理装置で実現する構成としても良い。但し、各テーブルにそれぞれ注文端末2を設け、各店員がそれぞれ店側端末5を携帯す
る構成が望ましい。
また、図1では、注文管理サーバ1及び会員管理サーバ3が店舗ネットワークを介して他の装置と接続した例を示したが、チェーンストアやフランチャイズのように多数の店舗を擁する場合、本部或いは本店に注文管理サーバ1及び会員管理サーバ3を設け、インターネット等のネットワークを介して他の店舗の注文端末2や店側端末5と接続する構成としても良い。
注文管理サーバ1、注文端末2、会員管理サーバ3、会計装置4、及び店側端末5は、それぞれCPU(Central Processing Unit)や、主記憶装置としてのRAM(Random Access Memory)、補助記憶装置としてのHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、入出力インタフェース、通信制御部を備えた所謂情報処理装置(コンピュータ)である。
注文管理サーバ1、注文端末2、会員管理サーバ3、会計装置4、及び店側端末5では、例えば、CPUが、補助記憶装置から読み出したプログラムに従い、入出力インタフェースや通信制御部を介して入力された情報を処理することによって、上記機能を提供する。
また、注文端末2、会計装置4、及び店側端末5は、バーコードリーダを有し、2次元バーコードの読み取りを可能としている。
会計装置4は、所謂キャッシュレジスタであり、ユーザから支払われた料金を収納するドロワーや、売上明細書(レシート)の出力手段を備えても良い。
ユーザ端末6は、ユーザによる操作を受けて注文情報を注文管理サーバ1へ送信する情報処理装置である。ユーザ端末6は、例えば、携帯電話、スマートフォン、ノートPC(パーソナルコンピュータ)、電子書籍リーダー、タブレット端末(タブレット型のPC)、ゲーム機などの通信機能を有した装置である。ユーザ端末6は、カメラ等、2次元バーコードを読み取る手段を有しているのが望ましい。
<データ構成>
図3は、蓄積手段に蓄積される注文情報等のデータの構成例を示す図である。
図3(a)は、ユーザ毎に記憶されるデータであり、店舗No、テーブルNo、グループID、セッションID、会員ID、金額、重み付け、支払完了フラグ、及び参加日時を有している。
店舗Noは店舗を一意に識別するための識別情報、テーブルNoは店舗内のテーブルを一意に識別するための識別情報、グループIDはユーザが属するグループを識別するための識別情報である。
また、セッションIDは、ユーザが来店してから会計を完了するまでの期間中、一貫してユーザを識別するための識別情報である。
金額は、提供した商品又はサービスの対価として、セッションIDによって識別されるユーザ毎に算出される値である。
重み付けはユーザ毎に請求する金額を算出する際の重み係数、支払完了フラグは会計が完了したか否かを示す情報、参加日時はユーザが本システム10へのアクセスを開始した
時刻、例えばセッションIDを発行した時刻である。
図3(b)は、商品又はサービス毎に記憶される情報であり、グループID、セッションID、注文日時、商品ID、数量、及び提供済みフラグを有している。商品IDは、セッションIDで特定される商品又はサービスの識別情報、数量は当該商品又はサービスの注文数である。提供済みフラグは、注文された商品又はサービスが提供済か否かを示す情報であり、例えば店員が店側端末5から商品又はサービスを提供した旨の通知を注文管理サーバ1へ送ると、当該商品又はサービスの提供済みフラグが登録される(フラグが立つ)。
<注文管理方法>
次に本実施形態の情報処理システム10が実行する注文管理方法について説明する。図4は、ユーザが来店し、情報処理システム10にアクセスする際の処理の説明図である。
注文端末2は、定期的に注文管理サーバ1へ店舗No及びテーブルNoを送信する(ステップS1)。この店舗No及びテーブルNoを受信した注文管理サーバ1は、当該テーブルNoで識別されるテーブルにユーザ(顧客)が付いているか否かを確認する(ステッ
プS2)。注文管理サーバ1は、例えば、会計の完了後、当該テーブルに割り当てた情報
(グループID)をユーザ端末6から受信していなければ、まだユーザが付いていないと判定し、受信していれば、ユーザが付いていると判定する。
ユーザがテーブルについていない場合、注文管理サーバ1は、当該テーブルNo.に対応
する一意のグループIDを生成し、ログイン用のURLにグループIDを含めて二次元バー
コードに変換し、注文端末に送信する(ステップS3)。注文端末2は、受信した二次元バーコードの画像を表示装置上に表示する(ステップS4)。
来店してテーブルに付いたユーザの操作により、ユーザ端末6は、当該テーブルに設けられた注文端末2の画面に表示されている二次元バーコードを読み取り(ステップS5)、二次元バーコードをデコードしてURLを取得する(ステップS6)。そして、ユーザ端末6
は、ブラウザを起動して当該URLへアクセスする(ステップS7)。なお、当該URLには、グループIDがパラメータとして含まれるため、ユーザ端末6は、当該URLに従ってログイン用のウェブページを要求すると共に、グループIDを注文管理サーバ1へ通知する。
注文管理サーバ1は、ユーザ端末6から受信したグループIDと、当該ユーザ端末6とを紐づけるために一意なセッションIDを生成し(ステップS8)、ユーザ端末6へ送信する(ステップS9)。注文管理サーバ1は、このセッションIDとグループIDとを対応付けて記憶するため、例えばセッションIDと共に注文情報を受けた場合、どのグループの注文であるかを特定できる。ユーザ端末6は、セッションIDをブラウザのCookieに登録し(ステップS10)、以降ユーザ端末6から注文管理サーバ1へアクセスする際には本セッションIDを付与する。また、注文管理サーバ1は、前記グループIDと注文端末2とを紐づけるセッションIDを注文端末2に発行する。注文端末2は、当該セッションIDを注文情報と共に注文管理サーバ1へ送信することで、ユーザ端末6と同様に注文することもできる。
注文端末2は、定期的に注文管理サーバ1へポーリングをし、店舗No.及びテーブルNo.を注文管理サーバ1に送信する(ステップS11)。注文管理サーバ1は、受信したテーブルNo.と対応するグループIDを求め、当該グループIDに紐づいているセッションID
があれば、紐づいているセッションIDを注文端末2へ送信する(ステップS12)。
注文端末2は、受信したセッションIDや、紐づいているセッションIDの数、即ちログインしているユーザの数(参加者数)を表示する(ステップS13)。
注文端末2上に表示された参加者数に間違いがなく、ユーザによって注文端末上で確認ボタンを選択するなどの操作が行われると、注文端末2は注文管理サーバ1へ正しい参加者である事を通知する(ステップS14)。通知を受けた注文管理サーバ1は、前記セッションIDを用いたユーザ端末6からの注文情報の受付を開始する(ステップS15)。
ユーザが会員であった場合に、ユーザにより会員IDの入力がなされると、ユーザ端末6は、当該会員IDを注文管理サーバ1へ送信する(ステップS16)。注文管理サーバ1は、受信した会員IDとセッションIDを紐づけ、会員向けのメニューやクーポン、ポイント、会員氏名、年齢等の会員情報を会員管理サーバ3に要求する(ステップS17)。当該要求に応じて会員管理サーバ3が会員情報を注文管理サーバ1へ送信すると(ステップ
S18)、注文管理サーバ1は、会員情報をユーザ端末6に送信し(ステップS19)、表
示させる事ができる(ステップS20)。また、注文管理サーバ1は、会員情報を注文端末2へ送り、参加者(会員)の氏名等を表示するようにしても良い。
図5は、ユーザ端末6から注文管理サーバ1へ注文情報を送り、注文端末2上で確認して注文を確定する処理の説明図である。
ユーザにより、ユーザ端末6に表示した注文画面から注文する商品又はサービスが選択され、注文数が入力されると、ユーザ端末6は、この選択された商品又はサービスを識別する商品IDと、注文数と、当該ユーザ端末6のセッションIDとを注文情報として注文管理サーバ1に送信する(ステップS41)。
注文情報を受信した注文管理サーバ1は、所定期間内に受信した注文情報、或いは提供済みフラグが立っていない注文情報を集約し、所定の判定条件に照らして妥当性を判定する(ステップS42)。例えば注文管理サーバ1は、所定時間(例えば、3分)以内に異なるユーザ端末6から同一の商品又はサービスの注文を受信した場合、重複注文と判定する。なお、重複のチェックは、完全に同一の商品又はサービスだけでなく、類似した商品又はサービスを受けた場合に重複と判定しても良い。例えば、サラダ、揚げ物、麺類、飯物など、類似する商品のカテゴリーを予め定めておき、異なる端末から所定時間以内に受信した注文情報或いは異なる端末から受信して提供済みフラグが立っていない注文情報に、同一カテゴリーに入る注文が含まれていた場合、注文の重複(偏り)と判定する。即ち、数分以内に異なる端末から「○○サラダ3つ」と「××サラダ3つ」の注文を受けた場合、「サラダ」という同一カテゴリーに入る注文なので、重複と判定する。
この他、注文管理サーバ1は、注文数や料金が予め設定した上限を超えた場合や、在庫数を超えた場合(売り切れた場合)に妥当でないと判定しても良い。ここで、注文数の上限は、参加者の人数に応じた数としても良い。例えば提供済みフラグが立っていない飲み物の注文数が人数の所定倍(例えば0.9倍)を超えた場合に、妥当でないと判定しても良い。
料金の上限としては、注文の総額について、上限を予め設定し、この上限金額(予算)を超える場合に妥当でないと判定しても良い。また、料金の上限としては、商品又はサービスの単価の上限を設定し、この単価を上回る高価な商品又はサービスが注文された場合に妥当でないと判定しても良い。
食べ放題や飲み放題のプランを選択した場合、食べ放題となる食べ物のリストや、飲み放題となる飲み物のリストが予め決まっていることが多い。このため、予め設定された商品又はサービスのリストから外れた注文の場合に妥当でないと判定しても良い。
会員情報からユーザの年齢を取得した場合や、店員が店側端末5からユーザの年齢を入力した場合、注文管理サーバ1は、このユーザの年齢に応じて判定を行っても良い。例えば、ユーザが未成年の場合、酒やたばこ、その他年齢制限(レイティング)を受ける商品又はサービスの注文情報を受信した場合に、妥当でないと判定しても良い。
注文者(ユーザ)が会員であれば、注文管理サーバ1は、会員管理サーバ3に対してクーポン等の会員特典商品の確認を行う(ステップS43)。例えば、「グラスワイン一杯無料」、「前菜盛り合わせサービス」といった特典が索出された場合、この特典商品の提供を行う。
注文管理サーバ1は、注文情報を送ったユーザ端末6に仮受付及び注文画面の情報を送り、表示させる(ステップS44)。なお、ステップS42で注文情報が妥当でないと判定された場合、注文を行ったユーザに注意喚起する出力を行っても良い。例えば、「重複の可能性があります」「上限を超えています。注文端末で確認して下さい。」のように警告を表示させる。
一方、注文端末2は、定期的に注文管理サーバ1へポーリングをし、店舗No.及びテー
ブルNo.を注文管理サーバ1に送信する(ステップS45)。注文管理サーバ1は、受信し
たテーブルNo.と対応するグループIDを求め、当該グループIDに紐づいた注文情報が
あれば、例えば一つのウェブページに集約して仮注文情報とし、注文端末2へ送信し(ス
テップS46)、表示させる(ステップS47)。なお、ステップS42で注文情報が妥当
でないと判定された場合、注文管理サーバ1は、この注文端末2においても警告(注意喚起する出力)を表示させても良い。注文端末2は、テーブル毎に設置され、その表示画面がテーブルに居る複数のユーザから容易に視認可能となっている。このため、各ユーザ端末6から送信された注文情報をまとめて注文端末2に表示させると、各ユーザが他のユーザの注文を確認することができる。また、注文管理サーバ1は、この注文端末2に警告を表示させることで、各ユーザに重複等の不都合を認識させることができる。
不都合を認識したユーザによる操作を受けた場合、注文端末2は、仮注文情報を変更する。例えば注文数や料金の上限を超えた注文情報や、重複した注文情報が選択され、取り消しボタンが選択されると、注文端末2は、当該注文情報を取り消す旨の情報を注文管理サーバ1に送信し、注文管理サーバ1が当該注文情報を削除する。
また、ユーザにより、表示された仮注文情報の注文数が選択され、注文数が新たに入力されると、注文端末2が当該注文数の変更を注文管理サーバ1に通知し、注文管理サーバ1が注文数を変更する。
なお、ユーザの操作によって修正するものに限らず、ユーザにより自動修正が選択された場合に、注文端末2又は注文管理サーバ1が、前記判定条件を満たすように注文情報を修正しても良い。例えば、注文数が上限値を超えている場合に、注文管理サーバ1が、注文数を上限値未満に変更しても良い。また、注文情報が重複している場合に、注文管理サーバ1は、注文日時が遅いものを取り消しても良い。
なお、注文情報が重複した場合、重複したものを単に取り消すのではなく、各ユーザからの注文情報を残しつつ、注文数を調整しても良い。例えば、「ユーザAによるビール3本」の注文と、「ユーザBによるビール3本」の注文が重複した場合、本来の注文数は3本で、他方の3本が余分である。このため注文端末2或いは注文管理サーバ1は、「ユーザAによるビール1.5本」の注文と、「ユーザBによるビール1.5本」の注文のように注文数の総計が重複しない場合と同じになるように調整しても良い。これにより各ユーザによる注文の履歴を残しつつ余分な注文を抑えることができる。
注文情報の修正後、ユーザにより、確認ボタンを選択するなどの承認操作がなされると、注文端末2は注文管理サーバ1へ仮注文情報を承認した旨を通知する(ステップS48)。
前記承認した旨の通知を受けた注文管理サーバ1は、仮注文情報を有効化し、本注文として蓄積手段19の注文明細データに登録する(ステップS49)。
また、注文管理サーバ1は、本注文(確定した注文)とした注文の内容や金額の情報を注文端末に送信して表示させる(ステップS50)。更に、注文管理サーバ1は、本注文とした注文情報(本注文情報)を店側端末5へ送信する(ステップS51)。
店側端末5は、受信した本注文情報に基づく注文内容を表示装置上に表示出力させることや、伝票等として印刷出力することにより、接客担当者や厨房担当者等の店員に通知する(ステップS52)。また、通知された本注文情報に基づいて商品又はサービスの提供を完了し、店員が商品又はサービスの提供の完了を店側端末5に入力すると、店側端末5は、提供済みである旨の情報を注文管理サーバ1へ送信し(ステップS53)、受信した情報に基づいて注文管理サーバ1は、注文明細データの該当する注文情報に提供済みフラグを登録する(ステップS54)。
図6は、会計を行う際の処理の説明図である。
会計を行う際、ユーザによって注文端末2が操作され、支払方法が選択されると、注文端末2は選択された支払方法をテーブルNo又はセッションIDと共に管理サーバ1へ送信する(ステップS71)。注文管理サーバ1は、受信したテーブルNo又はセッションIDと対応するグループIDを特定し、グループIDと紐づけられた商品又はサービスの料金を蓄積手段19から求め、支払方法に基づいて支払内容を決定する(ステップS72)。支払方法としては、例えば、割り勘、一括、各自などを選択できる。割り勘が選択された場合、注文管理サーバ1は、提供した商品又はサービスの総計を各参加者で均等割りにする、或いは注文データの重み付けに定めた比率を総計に乗じて各参加者の料金を算出する。また、各自が選択された場合、注文管理サーバ1は、セッションIDに従って各注文の注文者を特定し、注文者毎に注文した商品又はサービスの合計額を算出する。一括が選択された場合、注文管理サーバ1は、グループIDと紐づく商品又はサービスの総額を算出する。
次にユーザ端末6から注文管理サーバ1へ、セッションIDと共に支払依頼を送信すると(ステップS73)、注文管理サーバ1は、セッションIDに紐づいた支払情報を二次元バーコード化し、ユーザ端末6へ送信する(ステップS74)。
二次元バーコードの情報を受信したユーザ端末6は、二次元バーコードの情報を表示装置上に表示し、会計装置4に提示する(ステップS75)。
会計装置4は、二次元バーコードを読み取り、デコードしてセッションID及び支払情報を取得し(ステップS76)、セッションIDを注文管理サーバ1へ送信し(ステップS
77)、支払金額を取得して確認を行い(ステップS78)、支払金額をユーザに提示して
会計処理を行う(ステップS79)。
会計処理が完了すると、会計装置4は、会計完了を注文管理サーバ1へ通知する(ステ
ップS80)。会計したユーザが会員であれば、注文管理サーバ1は、会計内容に応じた
ポイントの付与を会員管理サーバ3に通知し(ステップS81)、会員管理サーバ3が当該
会員の会員情報として付与されたポイントを登録する(ステップS82)。
以上のように、本実施形態によれば、複数のユーザがユーザ端末6を用いて個別に注文を行った場合でも、各ユーザ端末6からの注文情報を複数のユーザから確認可能なように注文端末2へ表示させて、承認した場合に注文を有効化することにより、重複注文等の注文ミスが抑制できる。
また、商品又はサービスを注文したユーザをセッションIDによって特定できるので、料金の算出やポイントの付与といった処理を適切に行うことができる。
なお、本実施形態では飲食店の例を示したが、これに限らず、ユーザの注文に応じて商品やサービスを提供する場合の注文を管理するものであれば良い。
1 注文管理サーバ
2 注文端末
3 会員管理サーバ
4 会計装置
5 店側端末
6 ユーザ端末
10 情報処理システム

Claims (10)

  1. ユーザ端末から送信された商品またはサービスの注文情報を受信する注文情報受信手段と、
    複数のユーザ端末から個別に受信した注文情報を集約した仮注文情報を、前記複数のユーザ端末を操作する複数のユーザから確認可能なように出力する注文情報出力手段と、
    前記仮注文情報の出力内容が前記複数のユーザの少なくとも一部によって承認されたことを示す入力が受け付けられた場合に、当該仮注文情報を有効化する注文有効化手段と、
    を備える情報処理システム。
  2. 表示内容を複数ユーザから視認可能に表示するための表示装置を備え、
    前記注文情報出力手段は、前記注文情報を前記表示装置に出力する、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記複数のユーザ端末から受信した所定時間内の注文情報において、注文される商品またはサービスが所定条件を満たすか否かによって、注文の妥当性を判定する注文判定手段を更に備える、
    請求項1または2に記載の情報処理システム。
  4. 前記注文情報出力手段は、前記注文判定手段によって前記注文情報が所定条件を満たさないと判定された場合に、当該条件を満たさない注文情報を出力する、
    請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 前記注文情報出力手段は、前記注文判定手段によって前記注文情報が所定条件を満たさないと判定された場合に、当該条件を満たさない注文情報の注文を行ったユーザに注意喚起する出力を行う
    請求項3又は4に記載の情報処理システム。
  6. 前記ユーザ端末からのアクセスを受けて、該ユーザ端末に対して識別情報を発行する識別情報発行手段を更に備え、
    前記注文情報受信手段は、前記注文情報を、前記識別情報と共に受信する、
    請求項1から5の何れか一項に記載の情報処理システム。
  7. 前記注文情報受信手段によって受信された注文情報を、該注文情報と共に受信された識別情報に係るユーザに関連付けて蓄積する蓄積手段を更に備える、
    請求項6に記載の情報処理システム。
  8. 前記識別情報を、該識別情報に係るユーザが属するユーザグループの識別情報に関連付けて保持するユーザグループ関連付け手段を更に備える、
    請求項6または7に記載の情報処理システム。
  9. ユーザ端末から送信された商品またはサービスの注文情報を受信するステップと、
    複数のユーザ端末から個別に受信した注文情報を集約した仮注文情報を、前記複数のユーザ端末を操作する複数のユーザから確認可能なように出力するステップと、
    前記仮注文情報の出力内容が前記複数のユーザの少なくとも一部によって承認されたことを示す入力が受け付けられた場合に、当該仮注文情報を有効化するステップと、
    をコンピュータが実行する情報処理方法。
  10. ユーザ端末から送信された商品またはサービスの注文情報を受信するステップと、
    複数のユーザ端末から個別に受信した注文情報を集約した仮注文情報を、前記複数のユ
    ーザ端末を操作する複数のユーザから確認可能なように出力するステップと、
    前記仮注文情報の出力内容が前記複数のユーザの少なくとも一部によって承認されたことを示す入力が受け付けられた場合に、当該仮注文情報を有効化するステップと、
    をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
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