JP2013147167A - 自動車用カバー部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】先端21側が自動車のパネル10に略平行に延びるように取付けられるとともに、先端21にはパネル100側に突出した係止部23がパネル10から離間した状態で形成された長尺状に延びるカバー本体部20と、カバー本体部20の先端21をパネル10とは逆側から挟持する断面略U字形状で、係止部23を包み込み係止部23に嵌合する鈎部34が形成された第一側壁31,カバー本体部20の先端より内側に寄った表面側に弾接する第二側壁32,両側壁31,32を連結した連結壁33で構成される保護部材30を備え、連結壁33が両側壁31,32が延びる側とは逆側に反り返るように保護部材30を曲げたときに、第二側壁32に対して第一側壁31を拡開させるように、第一側壁31の外側に凸部40を設けた。
【選択図】図1
Description
エッジプロテクター4には、ドア1の下端縁1aに当接するように屈曲したリップ状シール部4a,ロッカーパネル2に密着当接する当接片4b,係止用溝部4dを内側に備えた止着片4cが形成されている。
これによれば、エッジプロテクター4はロッカープロテクター3の先端に設けられた鈎部3aに係合して抜脱不能に止着されるので、ドア強閉時にもエッジプロテクター4がロッカープロテクター3から容易に抜け出ることがないといった効果が得られる。
つまり、図10に示す矢印Xのように、作業者は指で所定のピッチ、概ね20mm(ミリメートル)のピッチで押しながらロッカープロテクター3の鈎部3aをエッジプロテクター4の係止用溝部4dに嵌合させるようにして組み付けていくので、製品の全長が長くなると、この場合は1500mm(ミルメートル)程度であるので長時間の作業となるのに加えて、作業者の指が痛くなるといった不具合があった。
先端(21)側が前記パネル(10)に略平行に延びるように取付けられるとともに、先端(21)にはパネル(10)側に向けて突出した係止部(22)がパネル(10)から離間した状態で形成された長尺状に延びるカバー本体部(20)と、
前記カバー本体部(20)の先端(21)を前記パネル(10)側とは逆側から挟持する断面略U字形状で、その略U字形状が、前記カバー本体部(20)の係止部(23)を包み込み係止部(23)に嵌合する鈎部(34)が形成された第一側壁(31),前記カバー本体部(20)の先端(21)より内側に寄った表面側に弾接する第二側壁(32),及び、第一側壁(31)及び第二側壁(32)を連結した連結壁(33)で構成される保護部材(30)を備え、
前記保護部材(30)の連結壁(33)が第一側壁(31)及び第二側壁(32)が延びる側とは逆側に反り返るように、前記保護部材(30)を曲げたときに、第二側壁(32)に対して第一側壁(31)を拡開させるように、第一側壁(31)の外側に凸部(40)を設けたことを特徴とする。
前記保護部材(30)の第二側壁(32)と連結壁(33)との連結部位に、その連結部位から前記連結壁(33)に沿ってアーチ状に湾曲するとともに、前記平坦面(24)の表面側に弾接して前記平坦面(24)と立設面(25)との間の角部(27)を覆う断面略舌状の第2シールリップ部(39)を設けたことを特徴とする。
すなわち、カバー本体部の係止部の位置に、保護部材の一端部側の第一側壁に形成された鈎部の位置を当てて保護部材の他端部側を反り返るように、例えば、90度程度曲げると第二側壁に対して第一側壁は自動的に拡開して鈎部も開くので、その後、保護部材を一端部側から他端部側にかけて直線状に戻すことによって保護部材の鈎部は、前記拡開状態が元の閉じ状態に戻りつつカバー本体部の係止部に自動的に嵌合していく。
これによれば、従来例で示したように、所定のピッチで指で押しながら嵌合させていく必要がなく、保護部材をカバー本体部に連続的に組付けることができるので、組付け時間の短縮化が図れ、しかも組付け作業員の指が痛くなることもない。
特に連結壁は外側に向かってアーチ状に膨出湾曲しているので、保護部材を曲げたときに第二側壁に対して第二側壁は拡開し易い。
そして、第一側壁31の外側、すなわち第二側壁32側とは逆側には凸部40を設けている。凸部40は、断面略三角形状のこぶであり第1シールリップ37に当接しないように設けている。凸部40を設けることによって第一側壁31の剛性をアップさせるとともに第一側壁31の断面上の重心を外側に移動させることで、図3に示すように、保護部材30の連結壁33が第一側壁31及び第二側壁32が延びる側とは逆側に反り返るように、保護部材30を曲げたときに、図4の実線で示すように、第二側壁32に対して第一側壁31を大きく拡開させるようにしている。
これにより、図4の実線で示すように、第二側壁32に対して第一側壁31は自動的に拡開して鈎部も開く。このとき、第一側壁31だけでなく、第二側壁32,第1シールリップ37,第2シールリップ39も弱冠拡開している。
そして、作業者は、保護部材30を一端部側を右手で抑えたまま、保護部材30の曲げられた他端部側に対して左手を前側に滑らせるようにして直線状に戻すと、保護部材30の鈎部34は、拡開状態が元の閉じ状態に戻りつつカバー本体部20の係止部23に自動的に嵌合していく。
このとき、保護部材30の鈎部34は、カバー本体部20の先端21に形成された係止部23を外側から包み込むように嵌合するので、保護部材30はカバー本体部20に一旦組付けられると容易に外れるようなことはない。
なお、図8に示すように、第一側壁31の外側に凸部40を設けないようにしたり、その形状で第一側壁31の外側を剛性をアップさせるような材質で形成することも考えられるが、保護部材30を反り返すように曲げたときに第一側壁31は拡開しないか、拡開しても度合いは少ないので好ましくない。
よって、従来例で示したようにロッカーパネルを部分的に覆うロッカープロテクターをカバー本体部20で構成し、それに保護部材30を組付けるようにしてもよく、また自動車のピラー部などのボディ側や自動車の開閉物となるドアパネルやボンネットやサンルーフパネルなどを部分的にカバー本体部20と保護部材30で構成された自動車用カバー部材で覆い隠す場合にも適用可能である。
1a 下端縁
2 ロッカーパネル
3 ロッカープロテクター
3a 鈎部
4 エッジプロテクター
4a リップ状シール部
4b 当接片
4c 止着片
4d 係止用溝部
10 パネル
11 支持部材
12,13 ウェザーストリップ
20 カバー本体部
21 先端
22 後端
23 係止部
24 平坦面
25 立設面
26 下設面
27 角部
30 保護部材
31 第一側壁
32 第二側壁
33 連結壁
34 鈎部
35 溝
37 第1シールリップ
39 第2シールリップ
40 凸部
Claims (6)
- 自動車のボディ又はドアなどの開閉物を構成するパネルを部分的に覆い隠す自動車用カバー部材であって、
先端側が前記パネルに略平行に延びるように取付けられるとともに、先端にはパネル側に向けて突出した係止部がパネルから離間した状態で形成された長尺状に延びるカバー本体部と、
前記カバー本体部の先端を前記パネル側とは逆側から挟持する断面略U字形状で、その略U字形状が、前記カバー本体部の係止部を包み込み係止部に嵌合する鈎部が形成された第一側壁,前記カバー本体部の先端より内側に寄った表面側に弾接する第二側壁,及び、第一側壁及び第二側壁を連結した連結壁で構成される保護部材を備え、
前記保護部材の連結壁が第一側壁及び第二側壁が延びる側とは逆側に反り返るように、前記保護部材を曲げたときに、第二側壁に対して第一側壁を拡開させるように、第一側壁の外側に凸部を設けたことを特徴とする自動車用カバー部材。 - 前記連結壁が、外側に向けてアーチ状に膨出湾曲していることを特徴とする請求項1に記載の自動車用カバー部材。
- 前記保護部材の第一側壁と連結壁との連結部位に、その連結部位から前記連結壁に沿ってアーチ状に湾曲するとともに、前記パネルに弾接して前記保護部材と前記パネルとの間に形成された隙間を塞ぐ断面略舌状の第1シールリップを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用カバー部材。
- 前記カバー本体部の先端は、前記パネルに平坦面が近接し略直角に折れ曲がり立設面が形成された断面略L字形状の立設面側端部であり、
前記保護部材の第二側壁と連結壁との連結部位に、その連結部位から前記連結壁に沿ってアーチ状に湾曲するとともに、前記平坦面の表面側に弾接して前記平坦面と立設面との間の角部を覆う断面略舌状の第2シールリップ部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の自動車用カバー部材。 - 前記保護部材の第二側壁は、前記連結壁に対して鈍角の角度で延設されていることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の自動車用カバー部材。
- 前記パネルはサイドシル部であり、かつ前記カバー本体部はロッカーパネルであることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の自動車用カバー部材。
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