JP2013146774A - レーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークディスタンスが変更されても加工範囲を同一としつつ加工品質を維持することができるレーザ加工装置を提供する。
【解決手段】
制御部は、レーザ出射口46及びワーク間のワークディスタンスの距離にかかわらずワークの印字面(加工面)の同じ位置及び大きさで加工されるように、ワークディスタンスに応じてガルバノミラーの走査角度としての振れ角の範囲θ0〜θ2及び走査速度を変更する。すなわち、制御部は、ワークディスタンスが大きいほどガルバノミラーの振れ角の範囲を狭く且つ同ガルバノミラーの走査速度が遅くなるように制御する。更に、制御部は、ワークディスタンスが小さいほどガルバノミラーの振れ角の範囲を広く且つ同ガルバノミラーの走査速度が速くなるように制御する。
【選択図】図9

Description

本発明は、ガルバノミラーを用いてレーザ光を走査してワークにレーザ光を照射するレーザ加工装置に関するものである。
レーザ加工装置は、例えば一対のガルバノミラーによってレーザ光を走査し、例えばfθレンズ等の収束レンズを介してワーク上に所定のスポット径となるようにレーザ光を照射する。
ところで、例えば収束レンズとワークとの間の距離(ワークディスタンス)がワーク自体の製造のばらつきや、ワークの種類などによって異なることがある。このようにワークディスタンスが変更されると、ガルバノミラーで走査を行ってもワークディスタンスの違いによって走査ミラーの振れ角の範囲で規定される最大の加工範囲(加工可能エリア)が変わるため、異なる位置にレーザ光を照射する問題が生じる。
そこで、特許文献1のレーザ加工装置では、ワークディスタンスにかかわらず、前記ワークに対して同じ位置及び同じ大きさで加工されるようにガルバノミラーの振れ角の範囲(走査角度)を変化させるようにガルバノミラーを制御している。
特開2004−122132号公報
ところで、上記のようなレーザ加工装置では、ワークディスタンスにかかわらず、前記ワークに対して同じ位置及び同じ大きさで加工されるようにガルバノミラーの振れ角(走査角度)を変化させている。このような構成とすることで、ワークディスタンスが異なっても加工範囲を同一とすることができるが、ワークディスタンスが異なってガルバノミラーの振れ角を変化させるだけでは、ワークディスタンスの違いによって加工品質を一定に保つこと難しい虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ワークディスタンスが変更されても加工範囲を同一としつつ加工品質を維持することができるレーザ加工装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、レーザ光を出射するレーザ出射部と、該レーザ出射部からのレーザ光を走査する走査ミラーと、該走査ミラーを制御する制御部とを備えて、前記レーザ出射部からのレーザ光を前記走査ミラーを介してレーザ出射口からワークに照射するレーザ加工装置であって、前記制御部は、前記レーザ出射口及び前記ワーク間のワークディスタンスの距離にかかわらず前記ワークの加工面の同じ位置及び大きさで加工されるように、前記ワークディスタンスが大きいほど前記走査ミラーの走査角度を狭く且つ同走査ミラーの走査速度が遅くなるように制御し、前記ワークディスタンスが小さいほど前記走査ミラーの走査角度を広く且つ同走査ミラーの走査速度を速くなるように制御することをその要旨とする。
この発明では、制御部は、レーザ出射口及びワーク間のワークディスタンスの距離にかかわらずワークの加工面の同じ位置及び大きさで加工されるように、前記ワークディスタンスが大きいほど走査ミラーの走査角度を狭く且つ同走査ミラーの走査速度が遅くなるように制御し、ワークディスタンスが小さいほど走査ミラーの走査角度を広く且つ同走査ミラーの走査速度を速くなるように制御する。ここで、ガルバノミラーの走査角度をワークディスタンスに応じて変更することでワークディスタンスにかかわらずワークの加工面の同じ位置及び大きさ、即ち加工範囲を同一で加工することができる。更に走査速度をワークディスタンスに応じて変更することで、ワークディスタンスの違いによる走査角度の変更にかかわらずワーク上でのレーザ光の単位距離毎の移動速度を一定とすることができる。これにより、ワークディスタンスが変更しても加工範囲を同一としつつ、ワークへの加工の際の加工品質をワークディスタンスが変更されても一定に維持することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレーザ加工装置において、前記ワークディスタンスを設定する設定部を備え、前記制御部は、前記ワークディスタンス設定部で設定された前記ワークディスタンスに応じて前記走査ミラーの走査角度及び走査速度を変更することをその要旨とする。
この発明では、ワークディスタンスを設定する設定部を備え、制御部は、設定部で設定されたワークディスタンスに応じて走査ミラーの走査角度及び走査速度を変更する。このように、ワークディスタンスを設定する設定部を備えることで、制御部では設定部で設定したワークディスタンスに応じて確実に走査ミラーの走査角度及び走査速度を変更することができる。そして、設定部に設定されるワークディスタンスにかかわらず、加工範囲を同一とすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のレーザ加工装置において、前記ワークディスタンス設定部は、前記ワークディスタンスを測定する測定手段からの測定結果に応じて前記ワークディスタンスを設定するとともに、前記制御部は、前記ワークディスタンス設定部で設定された前記ワークディスタンスに応じて前記走査ミラーの走査角度及び走査速度を変更することをその要旨とする。
この発明では、設定部は、ワークディスタンスを測定する測定手段からの測定結果に応じて前記ワークディスタンスを設定するため、使用者がワークディスタンスを設定する手間を省きつつ、ワークディスタンスを正確に設定することができる。更に、ワークディスタンスが自動的に変更され、より正確に加工範囲を同一とすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のレーザ加工装置において、前記ワークディスタンス設定部に設定されるワークディスタンスが予め設定される基準範囲外である場合に、基準範囲外である旨を報知する報知手段を備えたことをその要旨とする。
この発明では、ワークディスタンス設定部に設定されるワークディスタンスが予め設定される基準範囲外である場合に、基準範囲外である旨を報知する報知手段を備えるため、使用者に基準範囲外であることを報知できる。そして、設定されるワークディスタンスが基準範囲外に設定されることを抑えることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載のレーザ加工装置において、前記ワークディスタンス設定部に設定されるワークディスタンスが予め設定される基準範囲外である場合に、前記ワークディスタンス設定部の設定を無効にする無効手段を備えたことをその要旨とする。
この発明では、ワークディスタンス設定部に設定されるワークディスタンスが予め設定される基準範囲外である場合に、ワークディスタンス設定部の設定を無効にする無効手段を備えるため、設定されるワークディスタンスが基準範囲外に設定されてもその設定に基づく加工が開始されることを防止することが可能となる。
請求項6に記載の発明は、使用者が加工範囲を設定可能な加工範囲設定部を備え、前記制御部は、前記加工範囲設定部で設定された加工範囲を前記ワークディスタンスにかかわらず同一となるように前記補正制御を行うことをその要旨とする。
この発明では、使用者が加工範囲を設定可能な加工範囲設定部を備えて加工範囲を設定、即ち変更することができる。そして、制御部は、加工範囲設定部で設定された加工範囲をワークディスタンスにかかわらず同一となるように前記補正制御を行うため、加工範囲が変更して設定されても、この変更した加工範囲となるように、ワークディスタンスにかかわらずワークを加工することができる。
従って、上記記載の発明によれば、ワークディスタンスが変更されても加工範囲を同一としつつ加工品質を維持することができるレーザ加工装置を提供することができる。
レーザ加工装置の概略構成を示す斜視図。 レーザ加工装置の概要図。 ヘッド部の分解斜視図。 コネクタの斜視図。 コネクタの突出部の断面図。 コネクタの接続構造を示す側面図。 (a)(b)fθレンズにて収束されるレーザ光について説明するための説明図。 (a)(b)第1及び第2の可視光によるガイド表示について説明するための説明図。 (a)実施形態のレーザ加工装置におけるレーザ光の走査について説明するための説明図、(b)従来のレーザ加工装置におけるレーザ光の走査について説明するための説明図。 別例のガイドマークを示す説明図。 (a)(b)別例のガイドマークを示す説明図。 (a)(b)別例のガイドマークを示す説明図。 (a)(b)別例のガイドマークを示す説明図。 別例のレーザ加工装置におけるレーザ光の走査について説明するための説明図。 別例のレーザ加工装置におけるレーザ光の走査について説明するための説明図。 別例のレーザ加工装置におけるレーザ光の走査について説明するための説明図。 (a)別例のレーザ加工装置におけるレーザ光の走査について説明するための説明図、(b)同レーザ加工装置におけるレーザ光の走査の繰り返し回数に応じて異なる加工内容について説明するための説明図。 (a)〜(d)別例のレーザ加工装置におけるレーザ光の走査について説明するための説明図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のレーザマーキング装置(レーザ加工装置)10は、本体部11と、本体部11にファイバケーブル12及び電気ケーブル13を介して接続されたヘッド部14と、本体部11に電気ケーブル15を介して接続されたコンソール16とを備えている。
図2に示すように、本体部11内には、装置全体の稼働状態を制御する制御部17とレーザ光Lを発振するレーザ発振部(レーザ発振器)18とが収容されている。制御部17は、レーザ発振部18と電気的に接続されるとともに、レーザ発振部18の駆動を制御する。レーザ発振部18から出射されたレーザ光Lは、ファイバケーブル12を通じてヘッド部14に送られる。ファイバケーブル12の一端は、コネクタ20を介してヘッド部14に固定されている。コネクタ20は、ファイバケーブル12の端部を保持するとともに、ヘッド部14のハウジング30の後部側面に固定されている。
[コネクタ]
図3、図4及び図6に示すように、コネクタ20は略円筒形状の保持部21を有し、その保持部21の内部にファイバケーブル12が挿通保持されている。保持部21の後端部には、ファイバケーブル12に外挿された外挿部材22が締結固定されている。保持部21の先端部には、板状のフランジ部23が形成されている。フランジ部23よりも先端側には、保持部21と同軸をなすとともに該保持部21よりも小径の円筒形状をなす突出部24が突出形成されている。ファイバケーブル12は突出部24まで挿通されており、ファイバケーブル12の先端面12a(レーザ出射面)と突出部24の先端面24aとは略面一となっている。このコネクタ20の保持部21から突出部24に亘る部位によって、可撓性の有るファイバケーブル12が真っ直ぐに保たれる。なお、フランジ部23の前面(ヘッド部14側の面)には、位置決めピン23aが突設されている。また、コネクタ20の保持部21の下部側面には、溝状の凹部25が設けられている。
図5に示すように、突出部24には、3つのねじ孔24bが周方向等間隔に形成されている。各ねじ孔24bは、突出部24の外周側から内周側にかけて径方向に貫通している。各ねじ孔24bには、回り止めねじ26が螺着されている(図4も参照)。各回り止めねじ26の先端部は突出部24の内周側に若干突出するとともに、突出部24内部のファイバケーブル12の外周面と当接している。これにより、ファイバケーブル12が突出部24内で固定されている。このため、ファイバケーブル12が突出部24内で回転することが抑制され、その結果、ファイバケーブル12の捻れが抑制されている。また、回り止めねじ26は周方向等間隔にファイバケーブル12と当接するため、固定力のバランスがよく、ファイバケーブル12が安定して固定されるようになっている。
図3に示すように、ヘッド部14のハウジング30の後部側面には、コネクタ20のフランジ部23が当接される当接面31が設けられている。コネクタ20は、当接面31に対して複数のねじ20aにて締結固定されている。当接面31は、フランジ部23の外縁に沿った環状をなしており、その当接面31の内側には、コネクタ20の突出部24が挿入される収容凹部32が凹設されている。収容凹部32と突出部24との間には、軸方向(光軸方向)及びその軸方向に対する径方向において間隙が設けられている。収容凹部32の奥部32aとハウジング30の内部とは円板状の保護ガラス33によって仕切られている。そして、収容凹部32内において、突出部24の先端面24a(ファイバケーブル12の先端面12a)と収容凹部32の保護ガラス33とは近接して対向するようになっている。なお、収容凹部32と突出部24の回り止めねじ26との間には、径方向に間隙が設けられ、互いに干渉しないようになっている。
ハウジング30の当接面31には、コネクタ20の位置決めピン23aが嵌入される2つの位置決め孔34が形成されている。2つの位置決め孔34のうちの一方(図3において左側のもの)は、幅方向(左右方向)に長い長孔によって構成されているため、嵌入された位置決めピン23aの幅方向の若干の移動を許容するようになっている。この各位置決めピン23a及び各位置決め孔34により、コネクタ20とヘッド部14とをレーザ光Lの光軸と直交する方向に位置決めする位置決め手段が構成されている。
フランジ部23と当接面31との間には、図示しないシール部材が介在されている。これにより、フランジ部23と当接面31との間が封止され、収容凹部32への水等の浸入が抑制されている。ここで、コネクタ20において上記したような回り止めねじ26及びねじ孔24bを設けた箇所は、水等の付着を避けたい箇所である。そのため、本実施形態では、水密性が保たれた収容凹部32内に突出部24が入り込んだ構成とし、その突出部24に回り止めねじ26及びねじ孔24bを設けている。これにより、回り止めねじ26及びねじ孔24bへの水等の付着を避けるためのシール構造を、コネクタ20とハウジング30との間のシール構造とは別に設ける必要がなくなるため、構成の簡素化が可能となっている。更には、突出部24が収容凹部32に入り込んでいるため、ファイバケーブル12を真っ直ぐに保つために必要なコネクタ20の全体長を確保しつつも、コネクタ20におけるハウジング30から突出する部分の長さが抑えられている。
ハウジング30において、当接面31の上側には、電気ケーブル13を着脱自在に接続可能とした接続端子部35が設けられている。また、当接面31の下側には、コネクタ20側に突出する直方体状の凸部36が設けられ、コネクタ20の凹部25に嵌合可能となっている。この凸部36と凹部25は、コネクタ20をハウジング30に組み付ける際の位置決め及びガイドの役割をなす。
[ヘッド部]
図2に示すように、ヘッド部14のハウジング30内において、保護ガラス33の後段には光合流手段としてのハーフミラー41が設けられている。ハーフミラー41は、ファイバケーブル12から出射されて保護ガラス33から入射するレーザ光Lの光軸上に配置されている。ハーフミラー41は、所定の割合のレーザ光Lを透過する。
レーザ光Lの光軸上においてハーフミラー41の後段には、レーザ光LをワークWに向かって反射させてレーザ光Lを走査する走査ミラーとして、一対のガルバノミラー42が配置されている。各ガルバノミラー42は、ガルバノモータ43によってそれぞれ回動されるようになっている。そして、各ガルバノミラー42の回動により、ワークWに照射されるレーザ光LがX−Y方向(2次元方向)に走査されるようになっている。また、各ガルバノミラー42は、制御部17の制御に基づくガルバノモータ43の駆動により角度制御される。
ガルバノミラー42の下方(後段)には、fθレンズ(収束レンズ)44が配置されている。fθレンズ44は、ガルバノミラー42によって反射されたレーザ光LをワークWの印字面Waにおいて所定のスポット径となるまで収束させてマーキングに適したエネルギー密度まで高める。
fθレンズ44の下方には、保護ガラス45で仕切られたレーザ出射口46が形成されている。そして、前記fθレンズ44で収束されたレーザ光Lが保護ガラス45を経てワークWの印字面Waに沿って2次元走査される。このような動作により、ワークWの印字面Waに文字や図形などがマーキング(印字)される。本実施形態では、各ガルバノミラー42及びfθレンズ44によって、ファイバケーブル12の先端面12aから出射されるレーザ光LをワークWに照射する照射光学系が構成されている。
また、ヘッド部14のハウジング30内には、ハーフミラー41の近傍に配置された第1の可視光源51と、ハウジング30の下部付近に配置された第2の可視光源52とが設けられている。第1の可視光源51から出射された可視光VL1は、ハーフミラー41にてガルバノミラー42に向かって反射される。そして、ガルバノミラー42にて反射された可視光VL1は、fθレンズ44を介してワークWの印字面Waに照射される。ここで、ガルバノミラー42は、レーザ光Lを走査する場合と同じ要領で可視光VL1を2次元方向に走査する。このようにガルバノミラー42で走査された可視光VL1によって、図8(b)に示すようなガイドマークGaが表示される。本実施形態では、ガイドマークGaは、十字とその十字の交点を中心とする円の図形として表示される。また、ガイドマークGaの十字の交点は、ガルバノミラー42の走査におけるX−Y座標の原点(中心)を示すものであって、fθレンズ44の軸線上に位置している。
第2の可視光源52は、fθレンズ44よりも後部側(コネクタ20側)に配置されている。そして、その位置から第2の可視光源52はワークWの印字面Waに向かって第2の可視光VL2を出射する。すなわち、第2の可視光VL2は、第1の可視光VL1(fθレンズ44の軸線方向)に対して斜めに出射される。また、第2の可視光VL2の光軸は、fθレンズ44の軸線と交差する。ワークWの印字面Wa上には、第2の可視光VL2によって1つのガイド点が表示される。なお、図8(b)には、ガイド点の例としてガイド点Gb0,Gb1,Gb2を図示している。また、本実施形態では、第2の可視光VL2は緑色の可視光であり、第1の可視光VL1は赤色の可視光である。
接続端子部35は、ガルバノモータ43、第1の可視光源51及び第2の可視光源52と電気的に接続されている。これにより、本体部11の制御部17は、電気ケーブル13及び接続端子部35を介してガルバノモータ43、第1の可視光源51及び第2の可視光源52と電気的に接続されている。
本体部11に接続されたコンソール16は、表示部16aと操作部16bを備えている。ユーザは操作部16bにて所望の印字データを設定することができる。操作部16bにて設定された印字データは、電気ケーブル15を介して本体部11の制御部17に出力される。制御部17は、その印字データに基づいてレーザ発振部18、ガルバノモータ43、第1の可視光源51及び第2の可視光源52を制御する。
[レーザマーキング]
次に、本実施形態のレーザマーキング装置10によるワークWへのマーキングについて説明する。
制御部17は、前記印字データに基づいてレーザ発振部18及びガルバノモータ43を駆動させる。レーザ発振部18はファイバケーブル12にレーザ光Lを出射し、そのレーザ光Lはファイバケーブル12にてヘッド部14に伝送される。ファイバケーブル12の先端面12aから出射されたレーザ光Lは、ハーフミラー41を通過し、ガルバノミラー42によって2方向に走査され、fθレンズ44及び保護ガラス45を介してワークWの印字面Wa上に照射される。
ファイバケーブル12から出射されるレーザ光Lは、例えば平行光(すなわち広がり角が略0度)で出射されるように光学設計がなされており、具体的にはコリメータレンズ等を備えて平行光となるように光学設計され、fθレンズ44には、図7(a)に示すように、平行光であるレーザ光Lが入射される。そして、fθレンズ44に入射されたレーザ光Lは、fθレンズ44の性能に基づく所定の屈折率で収束される。ここで、図7(b)には、fθレンズ44の焦点位置P0でのレーザ光Lの直径(スポット径Sr)を示しており、そのスポット径Srは、次式で求められる。
この式から分かるように、入射光(fθレンズ44に入射されるレーザ光L)の直径Lwが小さい程、レーザ光Lのスポット径Srが大きくなる。また、入射光の広がり角が一定値の場合、スポット径Srが大きい程、図7(a)に示す焦点深度dfが深いという相関関係がある。つまり、入射光の直径Lwが小さい程、レーザ光Lの焦点深度dfは深くなる。
ここで、通常、fθレンズ44では、焦点距離において、設計されたレーザ光Lのスポット径を得る際に入射する入射光の直径が定められている。しかしながら、本実施形態では、レーザ光Lのスポット径を設計値として定められるスポット径よりも大きくして焦点深度dfを深くするために、設計値とされる入射光の直径よりも小さい入射光を入射している。このように、入射光の直径Lwを設計値とされる入射光の直径よりも小さくして焦点深度dfが深いレーザ光LをワークWに照射する構成としている。この焦点深度dfの範囲では、レーザ光Lのエネルギーは所望のマーキング品質を確保できる大きさで略均一とされ、また、レーザ光Lの直径(スポット径Sr)も略均一とされている。このため、焦点深度dfの範囲内にワークWの印字面Waを合わせることで、その印字面Waへの所望のマーキングが可能である。また、ワークWの印字面Waが焦点深度dfの範囲内のいずれの位置にあっても、略均一の品質でマーキングがなされる。
従来のレーザマーキング装置では、焦点において所望のエネルギーを確保するために、fθレンズ44への入射光の直径を本実施形態よりも大きくしている。なお、図7(a)(b)には、従来のレーザマーキング装置におけるレーザ光Laの一例を2点鎖線で示している。従来のレーザマーキング装置では、fθレンズ44への入射光の直径が大きいため、焦点位置でのスポット径が小さく、かつ焦点深度が浅くなっている。すなわち、従来構成では、焦点(絞り位置)で高いエネルギーが得られるものの焦点深度が浅いため、レーザ光の絞り位置とワークディスタンス(レーザ出射口46からワークWの印字面Waまでの距離)とをシビアに合わせる必要があった。このため、従来構成では、例えばレンズ間距離可変ビームエキスパンダや3Dスキャナ等によって入射光の広がり角を変化させることで、Z軸方向(fθレンズ44の軸線方向の位置)における絞り位置を変更可能とし、これにより、ワークディスタンスの異なる多種のワークへのマーキング、及び印字面に斜面や段や凹凸があるワークに対するマーキングを可能としていた。
これに対し、本実施形態のレーザマーキング装置10では、レーザ光Lの広がり角を可変するためのレンズ間距離可変ビームエキスパンダや3Dスキャナ等を設けずに、ファイバケーブル12から出射された直径Lwが小さいままのレーザ光Lをfθレンズ44に入射させることで焦点深度dfを深くしている。焦点深度dfが深いということは、焦点と見なせる範囲が大きい(Z軸方向に長い)ということであるので、レーザ光Lの焦点(絞り位置)をZ軸方向に固定としつつも(つまり、レンズ間距離可変ビームエキスパンダや3Dスキャナ等を省略して構成を簡素化しつつも)、ワークディスタンスの異なる多種のワークへのマーキング、及び印字面に斜面や段や凹凸があるワークに対するマーキングが可能となっている。
また、ベアリングや超硬ドリル等の主に金属材料からなるワークWに対して、レーザ光Lを照射して酸化印字(ブラックマーキング)を実施する場合、印字面Waでのレーザ光Lのスポット径が或る条件を満たす必要がある。また、レーザ発振部18の発振方法は、連続(CW:Continuous wave)発振であることが好ましい。これは、熱加工においては、レーザ光Lを瞬間的に高いエネルギーで発振(パルス発振)して出射するよりも、平均的にレーザ光Lを発振させた方がワークWにおいて物性変化し易いため(物性変化に対し重要なため)である。
そして、本実施形態のように、焦点深度dfの範囲が深い場合においては、ワークWに対して酸化印字とするべく、前述の或る条件を満たすようにレーザ光Lのfθレンズ44の直径Lwを設定している。
ここで、従来のマーキング装置では、前述の或る条件を満たすように、焦点位置を調整して、実際の焦点位置よりもオフセットした位置にワークWの印字面Waがくるように設定されている。そして、ワークWの印字面Waの位置が変化、即ちワークディスタンスが変化すると、これに追従して焦点距離の位置を前述のレンズ間距離可変ビームエキスパンダや3Dスキャナを用いてオフセットする必要がある。しかしながら、ワークディスタンスが変化するとレンズ間距離可変ビームエキスパンダや3Dスキャナ等では、広がり角を変更するために、前述と同様のオフセットした位置では広がり角の条件が異なるため、ワークディスタンスが変化すると印字品質にも影響する虞がある。そのため、本実施形態のレーザマーキング装置10では、前述したようにfθレンズ44に入射させる入射光の直径を小さくして、焦点深度dfの範囲を深くしてこの焦点深度dfの範囲内において印字品質を同一とすることが容易となる。
[ガイド表示]
本実施形態では、レーザ光LによるワークWの印字面Waへのレーザマーキングの前に、第1及び第2の可視光VL1,VL2による印字面Waへのガイド表示を行うことが可能となっている。
例えば、操作部16bでの所定のガイド表示操作に基づき、制御部17は、第1及び第2の可視光源51,52からそれぞれ第1及び第2の可視光VL1,VL2を出射させる。すると、ワークWの印字面Waには、第1の可視光VL1によって前記ガイドマークGaが表示されるとともに、第2の可視光VL2によって前記ガイド点が表示される。
ここで、ガイドマークGaは、ガルバノミラー42にて走査された第1の可視光VL1によって表示されているため、ガイドマークGaの大きさは、Z軸方向(fθレンズ44の軸線方向)におけるワークWの印字面Waの位置(Z軸位置)によって若干変化する。しかしながら、その変化は無視できる程度であるため、本実施形態ではガイドマークGaの大きさがワークWの印字面WaのZ軸位置によって変化しないものとして説明する。
一方、図8(a)(b)に示すように、第2の可視光VL2にて表示されるガイド点の表示位置は、ワークWの印字面WaのZ軸位置によってガイドマークGaに対して変化する。なお、図8(b)には、印字面WaのZ軸位置を変化させたときのガイド点の軌跡Tを破線で示しており、この軌跡Tは直線となる。
ワークWの印字面Waがfθレンズ44の焦点位置P0(基準位置)にある場合、印字面Waに表示されるガイド点Gb0がガイドマークGaの中心(十字の交点)と重なるように設定されている。この焦点位置P0は、Z軸方向における焦点深度dfの中心位置と一致している。つまり、印字面Waに表示されたガイド点がガイドマークGaの十字の交点と重なっている場合には、その印字面Waが焦点深度df(図7(a)参照)の中心に位置していることが示唆される。
ここで、ガイドマークGaの円の径は、焦点深度dfの範囲と対応するように設定されている。すなわち、焦点深度dfの下限位置P1に印字面Waがある場合、ガイドマークGaの円の線上にガイド点Gb1が表示され、焦点深度dfの上限位置P2に印字面Waがある場合、ガイドマークGaの円の線上にガイド点Gb2が表示されるように設定されている。このガイド点Gb1の表示位置及びガイド点Gb2の表示位置は、ガイドマークGaの中心に対して点対称となっている。
焦点深度dfの範囲(下限位置P1から上限位置P2までの範囲)は、前述のように、ワークWの印字面Waに対して略均一の品質でマーキングすることが可能な範囲である。このため、ガイド点がガイドマークGaの円の内側に表示された場合には、印字面WaのZ軸位置が焦点深度dfの範囲内にあり、印字面Waへのマーキングが可能であるということが示唆される。一方、ガイド点がガイドマークGaの円の外側に表示された場合には、印字面WaのZ軸位置が焦点深度dfの範囲外にあり、印字面WaのZ軸位置の調整が必要であるということが示唆される。これにより、ユーザは、印字面Waに表示されたガイドマークGaとガイド点の位置関係を見ることで、印字面Waがマーキング可能なZ軸位置にあるかどうかをマーキングの前に確認することが可能となっている。
[印字範囲調整]
また、レーザマーキング装置10の制御部17は、ワークディスタンスに応じて印字範囲(マーキング範囲)が変わらないようにガルバノミラー42を補正制御するようになっている。なお、ワークディスタンスは、設定部としての前記操作部16bを介して使用者による入力及び変更が可能となっている。また、レーザマーキング装置10では、一般的にワークディスタンスの基準位置がメーカー側で予め設定されており、本実施形態では図9(a)に示すように基準位置を位置Wd0としている。そして、本実施形態のレーザマーキング装置10では、操作部16bによってこの基準位置Wd0における印字面Waでのレーザ光Lの速度を設定可能となっている。
ここで、例えば図9(a)(b)に示すように、ワークWの印字面Waが基準位置Wd0の場合に印字範囲Ar0を走査するために必要なガルバノミラー42の走査角度としての振れ角の範囲を範囲θ0とする。
そして、例えばワークWの印字面Waが前記基準位置Wd0より遠い位置Wd1、即ちワークディスタンスが大きい場合、図9(b)に示すようにガルバノミラー42の振れ角の範囲θ0のままでは印字範囲が広くなってしまう(図中Ar1として図示)。そこで、図9(a)に示すように、ガルバノミラー42の振れ角の範囲を振れ角の範囲θ0よりも振れ角の範囲が狭い振れ角の範囲θ1とすることで、前記印字範囲Ar0と略同等の印字範囲を走査することができる。このとき、制御部17は、ガルバノミラー42の振れ角の範囲θ1、即ちガルバノミラー42の駆動範囲が狭まるため、ガルバノミラー42のガルバノミラー42の振れ角の範囲θ1の単位距離当たりのガルバノミラー42の駆動範囲である走査速度が遅くなるようにガルバノモータ43を制御するように補正制御を行う。これにより、ワークW上での単位距離毎の移動速度を一定とすることができるようになっている。
また、例えばワークWの印字面Waが前記基準位置Wd0より近い位置Wd2、即ちワークディスタンスが小さい場合、図9(b)に示すようにガルバノミラー42の振れ角の範囲θ0のままでは印字範囲が狭くなってしまう(図中Ar2として図示)。そこで、図9(a)に示すように、ガルバノミラー42の振れ角の範囲を振れ角の範囲θ0よりも振れ角の範囲が広い振れ角の範囲θ2とすることで、前記印字範囲Ar0と略同等の印字範囲を走査することができる。このとき、制御部17は、ガルバノミラー42の振れ角の範囲θ2、すなわち駆動範囲が広がるため、ガルバノミラー42のガルバノミラー42の振れ角の範囲θ1の単位距離当たりのガルバノミラー42の駆動範囲である走査速度が遅くなるようにガルバノモータ43を制御するように補正制御を行う。これにより、ワークW上での単位距離毎の移動速度を一定とすることができるようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)制御部17は、レーザ出射口46及びワークW間のワークディスタンスの距離にかかわらずワークWの印字面Wa(加工面)の同じ位置及び大きさで加工されるように、ワークディスタンスに応じてガルバノミラー42の走査角度及び走査速度を変更する。すなわち、制御部17は、ワークディスタンスが大きいほどガルバノミラー42の走査角度としての振れ角の範囲を狭く且つ同ガルバノミラー42の走査速度が遅くなるように制御する。更に、制御部17は、ワークディスタンスが小さいほどガルバノミラー42の走査角度としての振れ角の範囲を広く且つ同ガルバノミラー42の走査速度が速くなるように制御する。ここで、ガルバノミラー42の走査角度としての振れ角θ0〜θ2をワークディスタンスに応じて変更することでワークディスタンスにかかわらずワークWの印字面Waの同じ位置及び大きさ、即ち加工範囲Ar0を同一で加工することができる。更に走査速度をワークディスタンスに応じて変更することで、ワークディスタンスの違いによる走査角度の変更にかかわらずワークW上でのレーザ光Lの単位距離毎の移動速度を一定とすることができる。これにより、ワークディスタンスが変更されても加工範囲Ar0を同一としつつ、ワークWへの加工の際の加工品質をワークディスタンスが変更しても一定に維持することができる。
また、レーザ光Lの焦点深度dfの範囲を深くすることで、この焦点深度dfの範囲内でワークディスタンスが変化しても同一の品質でワークWの印字面Wa上に印字(加工)することができる。また、レンズ間距離可変ビームエキスパンダや3Dスキャナ等のように、広がり角を調整する必要なく焦点深度dfの範囲内で同一の品質でワークWの印字面Waに印字することができるため、制御部17等への負担を抑えることができる。また、レンズ間距離可変ビームエキスパンダや3Dスキャナを用いていないため、部品点数を抑えてコスト低減に寄与することができる。
(2)ワークディスタンスを設定する設定部としての操作部16bを備え、制御部17は、操作部16bで設定されたワークディスタンスに応じてガルバノミラー42の走査角度(振れ角)及び走査速度を変更する。このように、ワークディスタンスを検出するセンサ等を用いることなくガルバノミラー42の走査角度及び走査速度を変更することが可能となる。そして、設定されるワークディスタンスにかかわらず、加工範囲を同一とすることができる。
(3)第1の可視光VL1を印字面Wa(加工面)に照射する第1の可視光源51と、第1の可視光VL1と交差させるべくfθレンズ44の軸線方向(Z軸方向)に対して斜めに第2の可視光VL2を出射する第2の可視光源52とからなる教示手段を備える。第1の可視光VL1が印字面Waに照射されることで、印字面Waにはレーザ光Lの焦点深度dfに対応する範囲を示すガイドマークGaが表示される。印字面Waでの第2の可視光VL2の照射位置(ガイド点の表示位置)は、Z軸方向における印字面Waの位置に応じてZ軸方向と直交する方向(X−Y軸方向)に変化する。そして、ガイドマークGaに対するガイド点の表示位置によって印字面WaがZ軸方向において加工可能な位置にあるか否かが教示される。このため、ユーザはレーザマーキングの前に第1及び第2の可視光VL1,VL2を印字面Waに照射させ、ガイドマークGaの範囲内にガイド点があるか否かを確認するだけで、印字面Waへのレーザマーキングが可能かどうかを容易に把握することができる。
(4)印字面WaがZ軸方向においてレーザ光Lの焦点深度dfの範囲内に位置する場合、ガイド点の表示位置がガイドマークGaの範囲内にあり、印字面WaがZ軸方向においてレーザ光Lの焦点深度dfの範囲外に位置する場合、ガイド点の表示位置がガイドマークGaの範囲外にあるように設定されている。これにより、ガイドマークGaの範囲内にガイド点の表示位置があるか否かによって、ワークWの印字面Waがfθレンズ44のZ軸方向において加工可能な位置にあるか否かを教示することができる。
(5)ガイドマークGaは、レーザ光Lの焦点深度dfに対応する範囲を示す環状の枠(本実施形態では円)の図形を含んでいる。これにより、ガイドマークGaの枠内(円内)にガイド点の表示位置があるか否かによって、ワークWの印字面Waがfθレンズ44のZ軸方向において加工可能な位置にあるか否かが教示される。このため、ユーザは印字面Waへのレーザマーキングが可能かどうかを直感的に把握することができる。
(6)ガイドマークGaは、十字の図形(焦点位置教示マーク)を含んでおり、印字面Waがfθレンズ44の焦点位置P0(レーザ光Lの焦点深度dfの中心)にある状態で、ガイド点の表示位置がガイドマークGaの十字の交点と重なるように設定されている。これにより、ガイド点の表示位置がガイドマークGaの十字の交点と重なっているかを確認することによって、ユーザは印字面Waがfθレンズ44の焦点位置P0にあるかどうかを把握することができる。
(7)第2の可視光VL2は緑色の可視光であり、第1の可視光VL1は赤色の可視光である。すなわち、第1の可視光VL1の色と第2の可視光VL2の色とが異なるため、ガイドマークGaとガイド点の照射位置の視認性を向上させることができ、その結果、印字面Waへのレーザ加工が可能かどうかをより容易に把握することができる。
(8)コネクタ20には、ファイバケーブル12が挿通された筒状の突出部24が設けられ、その突出部24は、ヘッド部14のハウジング30に設けられた収容凹部32に挿入される。コネクタ20とハウジング30との間はシールされており、収容凹部32内の水密性が確保されている。そして、突出部24には、その外周面から内周面にかけて径方向に貫通するねじ孔24bが形成され、そのねじ孔24bには、突出部24に挿通されたファイバケーブル12と当接する回り止めねじ26が螺着される。このため、回り止めねじ26によってファイバケーブル12の捻れを抑える構成としつつも、回り止めねじ26及びねじ孔24bへの水等の付着を避けるためのシール構造を、コネクタ20とハウジング30との間のシール構造とは別に設ける必要がなくなるため、構成の簡素化が可能となる。更には、突出部24が収容凹部32に入り込んでいるため、ファイバケーブル12を真っ直ぐに保つために必要なコネクタ20の全体長を確保しつつも、コネクタ20におけるハウジング30から突出する部分の長さを抑えることができる。よって、ヘッド部14のコネクタ組付方向(図2の紙面左右方向)における全長(コネクタ20を含む長さ)を小さく抑えることができる。
(9)回り止めねじ26がファイバケーブル12の周方向等間隔に設けられるため、ファイバケーブル12を固定する固定力のバランスがよく、その結果、ファイバケーブル12が安定して固定されるようになっている。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ワークディスタンスを使用者が設定部としての操作部16bを用いて設定するような構成としたが、ワークディスタンスを直接入力するだけでなく、レーザマーキング装置10(fθレンズ44)とワークWの載置面との距離と、ワークWの高さとを例えば操作部16bを用いて入力することで、ワークディスタンスをレーザマーキング装置10(制御部17)側で算出してもよい。
また、ワークディスタンスを測定する測定手段としてのセンサからの測定結果を用いる構成を採用してもよい。この場合、レーザマーキング装置10にセンサを備える構成を採用してもよい。このように、ワークディスタンスを測定するセンサからの測定結果に基づいて正確にガルバノミラー42(走査ミラー)の走査角度及び走査速度を変更することができる。更に、ワークディスタンスが自動的に変更され、より正確に加工範囲を同一とすることができる。
・上記実施形態では、特に言及していないが、ワークディスタンス設定部としての操作部16bに設定されるワークディスタンスが予め設定される基準範囲外である場合に、基準範囲外(設定可能範囲外)である旨を報知する報知手段としての表示部16aを備えて表示部16aにて基準範囲外である旨を表示によって報知する構成を採用してもよい。このような構成とすることで、使用者に基準範囲外であることを報知でき、設定されるワークディスタンスが基準範囲外に設定されることを抑えることができる。
・上記実施形態では、特に言及していないが、ワークディスタンス設定部に設定されるワークディスタンスが予め設定される基準範囲外である場合に、ワークディスタンス設定部の設定を無効となるように制御部17にて無効制御する構成を採用してもよい。このような構成とすることで、設定されるワークディスタンスが基準範囲外に設定されてもその設定に基づく加工が開始されることを防止することが可能となる。
・上記実施形態では、印字範囲(加工範囲)を印字範囲Ar0となるように制御部17はワークディスタンスにかかわらず制御しているが、この印字範囲Ar0はその範囲を例えば加工範囲設定部としての操作部16bを用いて任意に変更可能な構成としてもよい。そして、制御部17は、操作部16bで設定された印字範囲(加工範囲)をワークディスタンスにかかわらず同一となるように、ワークディスタンスに基づいて走査角度(振れ角の範囲)や走査速度(振れ角の範囲θ1の単位距離当たりのガルバノミラー42の駆動範囲)を制御する補正制御を実施する。このような構成とすることで、使用者が加工範囲を設定・変更することができる。そして、加工範囲が変更して設定されても、この変更した加工範囲となるように、ワークディスタンスにかかわらずワークを加工することができる。
・上記実施形態において、ガイドマークGaで示す範囲の大きさを調節可能に構成してもよい。例えば、より高いマーキング品質が求められる場合、つまり、マーキングに必要なレーザパワーの大きさにより高い精度が求められる場合には、レーザ光Lの焦点とみなせる範囲(焦点深度)は狭くなる。反対に、高いマーキング品質を必要としない場合、つまり、マーキングに必要なレーザパワーの大きさにそれほど高い精度を必要としない場合には、レーザ光Lの焦点とみなせる範囲(焦点深度)は広くなる。つまり、マーキングの態様に応じて、所望のマーキングが可能であるかどうかを示すガイドマークGaの大きさを調節可能とすることで、ガイドマークGaの使い勝手を向上させることができる。なお、ユーザは操作部16bにて、例えば必要なレーザパワーの値やワークWの材質を入力し、その入力に基づいて制御部17は、ガルバノミラー42の駆動制御によってガイドマークGaの大きさを制御する。また、ユーザが操作部16bにてガイドマークGaの大きさを直接設定することができるように構成してもよい。このように、ガイドマークGaの大きさが調整可能な構成において、ガイドマークGaの範囲を小さく調節した場合、高精度なレーザマーキングが可能かどうかを容易に把握することができる。
・上記実施形態では、第1の可視光VL1を赤色の可視光とし、第2の可視光VL2を緑色の可視光としたが、これに特に限定されるものではない。また、第1の可視光VL1と第2の可視光VL2の色を変更可能な構成としてもよい。この場合、例えば、操作部16bにて第1の可視光VL1と第2の可視光VL2の色の設定を可能としてもよい。また例えば、操作部16bにワークWの色を入力し、その入力されたワークWの色に対して視認性の良い色(例えば補色)の第1及び第2可視光VL1,VL2が出射される構成としてもよい。このような構成によれば、第1及び第2可視光VL1,VL2の色をワークWの色に応じた色とすることが可能となるため、ガイドマークGaとガイド点の照射位置の視認性をより向上させることができる。
・上記実施形態では、第2の可視光源52がfθレンズ44よりも後部側(コネクタ20側)に配置された構成としたが、これに特に限定されるものではない。要は、第2の可視光源52からの第2の可視光VL2がfθレンズ44の軸線と交差し、かつ印字面Waに照射される構成であればよい。
・上記実施形態では、ガイドマークGaを十字とその十字の交点を中心とする円の図形としたが、これに特に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。例えば、十字を省略して円のみの図形としてもよい。
また例えば、図10に示すような下限位置教示線Gd及び上限位置教示線Guを含んだ図形としてもよい。下限位置教示線Gd及び上限位置教示線Guは、ガイド点の軌跡T方向に並ぶ互いに分断された線であり、レーザ光Lの焦点深度dfの下限位置P1及び上限位置P2とそれぞれ対応している。すなわち、焦点深度dfの下限位置P1に印字面Waがある場合、下限位置教示線Gd上にガイド点Gb1が表示される。一方、焦点深度dfの上限位置P2に印字面Waがある場合、上限位置教示線Gu上にガイド点Gb2が表示されるように設定されている。図10に示すような構成では、ガイドマークの下限位置教示線Gdと上限位置教示線Guとの間にガイド点が位置するか否かによって、ワークWの印字面Waがfθレンズ44のZ軸方向においてマーキング可能な位置にあるか否かが教示される。このため、ユーザは印字面Waへのレーザマーキングが可能かどうかを直感的に把握することができる。なお、図10に示すガイドマークは、下限位置教示線Gdと上限位置教示線Guのみで構成されているが、これ以外に例えば、下限位置教示線Gdと上限位置教示線Guの間に上記実施形態のガイドマークGaと同様の十字を含んでいてもよい。
・上記実施形態では、印字面WaのZ軸位置によるガイドマークGaの大きさの変化については、無視できるものとして詳述しなかったが、変化が無視できない場合のガイドマークについて図11〜図13に従って説明する。なお、ガイドマークのサイズはワークディスタンスが大きくなるにつれて大きくなる。
例えば、図11(a)(b)に示すガイドマークGa1は、第1の円弧K1(下限位置教示線)と第2の円弧K2(上限位置教示線)を含んでいる。第1の円弧K1の径は、第2の円弧K2の径よりも小さく設定されている。第1の円弧K1及び第2の円弧K2は、レーザ光Lの焦点深度dfの下限位置P1及び上限位置P2とそれぞれ対応している。焦点深度dfの上限位置P2に印字面Waがある場合、図11(a)に示すように、第2の円弧K2上にガイド点Gb2が表示される。一方、焦点深度dfの下限位置P1に印字面Waがある場合には、上限位置P2と比べてワークディスタンスが大きいため、図11(b)に示すように、ガイドマークGa1のサイズが大きくなる。そして、このとき、ガイド点Gb1は第1の円弧K1上に表示される。つまり、第1の円弧K1と第2の円弧K2との間にガイド点が位置するか否かによって、印字面WaがZ軸方向においてマーキング可能な位置にあるか否かが教示される。このように、第1の円弧K1と第2の円弧K2の径を異ならせることで、印字面WaのZ軸位置でガイドマークGa1の大きさが変化する場合において対応可能となる。
また、例えば、図12(a)(b)に示すガイドマークGa2は、楕円とその楕円内の十字の図形とからなる。ガイドマークGa2の楕円の長軸は、ガイド点の軌跡T方向に沿っており、楕円の長軸方向の両端部は、レーザ光Lの焦点深度dfの上限位置P2及び下限位置P1とそれぞれ対応している。焦点深度dfの上限位置P2に印字面Waがある場合、図12(a)に示すように、楕円の長軸方向の一端部上にガイド点Gb2が表示される。一方、焦点深度dfの下限位置P1に印字面Waがある場合には、上限位置P2と比べてワークディスタンスが大きいため、図12(b)に示すように、ガイドマークGa1のサイズが大きくなる。そして、このとき、ガイド点Gb1は楕円の長軸方向の他端部上に表示される。つまり、ガイドマークGa2の楕円内にガイド点が位置するか否かによって、印字面WaがZ軸方向においてマーキング可能な位置にあるか否かが教示される。なお、印字面Waが焦点位置P0(焦点深度dfの中心位置)にある場合には、ガイド点はガイドマークGa2の十字の交点上に表示される。この十字の交点の位置は、ガイドマークGa2の楕円の中心から軌跡T方向にずれている。このように、ガイドマークGa2の楕円の中心をfθレンズ44の軸線(十字の交点)に対してガイド点の軌跡T方向にずらすことで、印字面WaのZ軸位置でガイドマークGa2の大きさが変化する場合において対応可能となる。なお、図12(a)(b)に示すガイドマークGa2において、十字を省略して楕円のみの図形としてもよい。
また、例えば図13(a)(b)に示すガイドマークGa3は、径の異なる2つの円C1,C2を含んでいる。大径の円C1及び小径の円C2は、レーザ光Lの焦点深度dfの上限位置P2及び下限位置P1とそれぞれ対応している。焦点深度dfの上限位置P2に印字面Waがある場合、図13(a)に示すように、大径の円C1上にガイド点Gb2が表示される。一方、焦点深度dfの下限位置P1に印字面Waがある場合には、上限位置P2と比べてワークディスタンスが大きいため、図13(b)に示すように、ガイドマークGa3のサイズが大きくなる。そして、このとき、ガイド点Gb1は小径の円C2上に表示される。このガイドマークGa3によれば、小径の円C2内にガイド点が位置するか否かによって、印字面WaがZ軸方向においてマーキング可能な位置にあるか否かが教示される。このような2つの円C1,C2によっても、印字面WaのZ軸位置でガイドマークGa2の大きさが変化する場合に対応可能となる。
・上記実施形態では、特に言及していないが、金属材料、セラミック等に印字加工等を施す場合、レーザ光Lを照射してから物性変化が起こり、印字(加工)が可能な状態に達するまでに必要なエネルギーが材質等で決まっている。つまり、レーザ光Lの出射と同時に加工が可能な状態となるわけでなく、レーザ光Lを出射してから材質に応じて所定時間経過してから加工可能となる。このため、制御部17は、そのレーザ光Lの出射開始点で所定時間出射した後に、ガルバノモータ43の駆動制御を行って印字データ(加工データ)に沿ってレーザ光Lを走査する。しかしながら、加工開始点に停止した状態で所定時間レーザ光Lを出射すると、設定する条件次第では加工開始点又はその近傍が太くなったり細くなったりするといった印字斑(加工斑)が生じて印字品質を下げる虞がある。また、レーザ光Lの加工開始点での照射時間、即ちレーザエネルギーが足りない場合には、レーザ光Lを走査しても加工開始始点又はその近傍が印字(加工)されずに、始点欠けの虞がある。
この問題を踏まえ、以下に説明する構成を採用することが望ましい。
始点SP0から終点EP0までの座標データに基づき、レーザ光Lを走査してレーザ加工する際に、制御部17は、始点SP0及び終点EP0間、又は、始点SP0を基準として終点EP0とは反対方向の所定長の位置に、補正点CPを生成する。そして、制御部17は、補正点CP及び前記始点SP0間をレーザ光Lが往復するように走査して、レーザ光Lを出射してから加工可能な状態となるまでの時間を確保する。
次に、前記始点SP0及び終点EP0間で補正点CPを生成する場合(図14参照)のレーザ光Lの走査方法について説明する。制御部17は、図14に示すように補正点CPからレーザ光Lを出射するとともに、前記始点SP0側にレーザ光Lを走査する(走査Sc1)。その後、制御部17は、始点SP0から補正点CPを通って終点EP0側にレーザ光Lを走査する(走査Sc2)。
このような構成とすることで、走査Sc1において、レーザ光Lによる加工可能な状態となるまで時間を確保することができ、始点SP0及びその近傍における印字斑(加工斑)を抑えることができるため、印字品質向上に寄与することができる。また、レーザ光Lによる加工を行う位置に補正点CPを生成しているため、走査Sc1の途中位置でレーザ光Lの加工が開始されても走査Sc2において再加工されるため、印字斑の目立ちを抑えることができる。
また、上記例に限らず、始点SP0及び終点EP0間で補正点CPを生成する場合において、図15に示すように、始点SP0からレーザ光Lを出射するとともに、前記補正点CP側にレーザ光Lを走査する(走査Sc1)。次に、制御部17は、補正点CPから前記始点SP0側にレーザ光Lを走査する(走査Sc2)。その後、制御部17は、始点SP0から補正点CPを通って終点EP0側にレーザ光Lを走査する(走査Sc3)。
このような構成とすることで、走査Sc1,Sc2において、レーザ光Lによる加工可能な状態となるまでの時間を確保することができ、始点SP0及びその近傍における印字斑(加工斑)を抑えることができるため、印字品質向上に寄与することができる。また、レーザ光Lによる加工を行う位置に補正点CPを生成しているため、走査Sc1の途中位置でレーザ光Lの加工が開始されても走査Sc2において再加工されるため、印字斑の目立ちを抑えることができる。
次に、始点SP0を基準として終点EP0とは反対方向の所定長の位置に補正点CPを生成する場合(図16参照)のレーザ光Lの操作方法について説明する。制御部17は、図16に示すように補正点CPからレーザ光Lを出射するとともに、前記始点SP0側にレーザ光Lを走査する(走査Sc1)。次いで、制御部17は、始点SP0から終点EP0とは反対方向の補正点CP側にレーザ光Lを走査する(走査Sc2)。その後、制御部17は、補正点CPから始点SP0を通って終点EP0側にレーザ光Lを走査する(走査Sc3)。
このような構成とすることで、走査Sc1,Sc2においてレーザ光Lによる加工可能な状態となるまでの時間を確保することができ、始点SP0及びその近傍における印字斑(加工斑)を抑えることができるため、印字品質向上に寄与することができる。
なお、補正点CPの生成方法としては、レーザ光Lのエネルギー量、ワークWの印字面(加工面)の材質等を勘案して生成する方法が考えられる。また、使用者が補正CP点の位置を設定・変更可能な構成としてもよい。
・上記実施形態では、特に言及していないが、同一範囲に同一の文字を繰り返しマーキング(加工)して、マーキングする文字や記号を構成する線の太さを変更する構成を採用してもよい。
上記別例の具体的なマーキング方法として以下に示す。
レーザマーキング装置により例えば「A」という文字をワークWにマーキングする場合、前記制御部17は、図17(a)に示すように、第1の単位マーキングの始点SP1から終点EP1までガルバノモータ43を制御してレーザ光Lを走査する。その後、制御部17は、第1の単位マーキングの終点EP1から第2の単位マーキングの始点SP2までレーザ光Lを外部に出射していない状態で移動するように、ガルバノモータ43を制御する。次いで、第2の単位マーキングの始点SP2から終点EP2までガルバノモータ43を制御してレーザ光Lを走査する。その後、制御部17は第2の単位マーキングの終点EP2から第1の単位マーキングの始点SP1までレーザ光Lを外部に出射していない状態で移動するように、ガルバノモータ43を制御する。
そして、制御部17は上記工程を繰り返すことで、図17(b)に示すように、線の太さを太くすることができる。
ここで、繰り返しマーキングを行う場合、例えば印字データ(加工データ)を単位マーキング毎に分解し、単位マーキング毎で必要回数マーキングした後に次の単位マーキングに移行するような構成を採用してもよい。以下に、その単位マーキング毎で必要回数分だけ2往復マーキング、即ち単位マーキング毎で4回マーキングした場合の具体例を説明する。
例えば「A」という文字をワークWにマーキングする場合、前記制御部17は、図18(a)に示すように、第1の単位マーキングの始点SP1及び終点EP1間を1往復走査する。詳述すると、制御部17は、第1の単位マーキングの始点SP1から終点EP1までレーザ光Lを走査した後に、第1の単位マーキングの終点EP1から第1の単位マーキングの始点SP1までレーザ光Lを走査する。
次いで、制御部17は、図18(b)に示すように更に第1の単位マーキングの始点SP1及び終点EP1間を1往復走査する。その後、制御部17は、図18(b)に示すように第1の単位マーキングの始点SP1から次のマーキング開始点である第2の単位マーキングの終点EP2までレーザ光Lを外部に出射していない状態で移動するように、ガルバノモータ43を制御する。
次いで、制御部17は、図18(c)に示すように第2の単位マーキングの始点SP2及び終点EP2間を、1往復走査する。詳述すると、制御部17は、第2の単位マーキングの終点EP2から第2の単位マーキングの始点SP1までレーザ光Lを走査した後に、第2の単位マーキングの始点SP2から終点EP2までレーザ光Lを走査する。
次いで、制御部17は、図18(d)に示すように更に第2の単位マーキングの始点SP2始点及び終点EP2間を1往復走査する。このようにして、「A」という文字を4回マーキングした場合と同等の文字品質でマーキングすることができる。更に、レーザ光Lを外部に出射しない状態でガルバノミラーを次のマーキング開始点まで移動する移動回数を減らすことができる。
・上記実施形態では、コネクタ20に設けられた回り止めねじ26を3つとしたが、これに特に限定されるものではない。例えば、ファイバケーブル12の固定や捻れの抑制が可能であれば、回り止めねじ26の個数を減らして1つや2つとしてもよい。また例えば、回り止めねじ26を4つ以上設ける場合には、上記実施形態と同様に、回り止めねじ26をファイバケーブル12の周方向等間隔に設けることで固定力のバランスを向上させることができ、ファイバケーブル12を安定して固定することができる。
また、上記実施形態では、回り止めねじ26をファイバケーブル12の捻れを抑える用途に用いたが、これに特に限定されるものではなく、例えば、ファイバケーブル12の光軸合わせに回り止めねじ26を用いてもよい。
・上記実施形態では、走査ミラーとして一対のガルバノミラー42を用いる構成としたが、ガルバノミラー42の数は一対(2つ)でなくてもよい。
・上記実施形態では、光合流手段にハーフミラー41を用いたが、これ以外に例えば、ビームスプリッタやダイクロイックミラー等を用いてもよい。
・上記実施形態では、レーザ発振部18が設けられた本体部11がヘッド部14から分離されたタイプのレーザマーキング装置10に本発明を適用したが、これに特に限定されるものではなく、本体部とヘッド部とが一体型のタイプのレーザマーキング装置に適用してもよい。
・上記実施形態では、文字・記号・図形等のパターンをマーキングするレーザマーキング装置10に本発明を適用したが、これに特に限定されるものではなく、例えば、ワークWに対して切断等の加工を行うレーザ加工装置に適用してもよい。
10…レーザマーキング装置(レーザ加工装置)、16a…表示部(報知手段)、16b…操作部(ワークディスタンス設定部及び加工範囲設定部)、17…制御部(無効手段)、18…レーザ発振部(レーザ出射部)、42…ガルバノミラー(走査ミラー)、43…ガルバノモータ(制御部)、46…レーザ出射口、Ar0…印字範囲(加工範囲)、L…レーザ光、W…ワーク、Wa…印字面(加工面)、Sc1,Sc2、Sc3…走査、Wd0,Wd1,Wd2…位置。

Claims (6)

  1. レーザ光を出射するレーザ出射部と、該レーザ出射部からのレーザ光を走査する走査ミラーと、該走査ミラーを制御する制御部とを備えて、前記レーザ出射部からのレーザ光を前記走査ミラーを介してレーザ出射口からワークに照射するレーザ加工装置であって、
    前記制御部は、前記レーザ出射口及び前記ワーク間のワークディスタンスにかかわらず前記ワークの加工面の同じ位置及び大きさで加工されるように、前記ワークディスタンスが大きいほど前記走査ミラーの走査角度を狭く且つ同走査ミラーの走査速度が遅くなるように制御し、前記ワークディスタンスが小さいほど前記走査ミラーの走査角度を広く且つ同走査ミラーの走査速度を速くなるように制御するように補正制御を行うことを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 請求項1に記載のレーザ加工装置において、
    前記ワークディスタンスを設定するワークディスタンス設定部を備え、
    前記制御部は、前記ワークディスタンス設定部で設定された前記ワークディスタンスに応じて前記走査ミラーの走査角度及び走査速度を変更することを特徴とするレーザ加工装置。
  3. 請求項2に記載のレーザ加工装置において、
    前記ワークディスタンス設定部は、前記ワークディスタンスを測定する測定手段からの測定結果に応じて前記ワークディスタンスを設定するとともに、
    前記制御部は、前記ワークディスタンス設定部で設定された前記ワークディスタンスに応じて前記走査ミラーの走査角度及び走査速度を変更することを特徴とするレーザ加工装置。
  4. 請求項2又は3に記載のレーザ加工装置において、
    前記ワークディスタンス設定部に設定されるワークディスタンスが予め設定される基準範囲外である場合に、基準範囲外である旨を報知する報知手段を備えたことを特徴とするレーザ加工装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載のレーザ加工装置において、
    前記ワークディスタンス設定部に設定されるワークディスタンスが予め設定される基準範囲外である場合に、前記ワークディスタンス設定部の設定を無効にする無効手段を備えたことを特徴とするレーザ加工装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか一項に記載のレーザ加工装置において、
    使用者が加工範囲を設定可能な加工範囲設定部を備え、
    前記制御部は、前記加工範囲設定部で設定された加工範囲を前記ワークディスタンスにかかわらず同一となるように前記補正制御を行うことを特徴とするレーザ加工装置。
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