JP2013146774A - レーザ加工装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
制御部は、レーザ出射口46及びワーク間のワークディスタンスの距離にかかわらずワークの印字面(加工面)の同じ位置及び大きさで加工されるように、ワークディスタンスに応じてガルバノミラーの走査角度としての振れ角の範囲θ0〜θ2及び走査速度を変更する。すなわち、制御部は、ワークディスタンスが大きいほどガルバノミラーの振れ角の範囲を狭く且つ同ガルバノミラーの走査速度が遅くなるように制御する。更に、制御部は、ワークディスタンスが小さいほどガルバノミラーの振れ角の範囲を広く且つ同ガルバノミラーの走査速度が速くなるように制御する。
【選択図】図9
Description
図1に示すように、本実施形態のレーザマーキング装置(レーザ加工装置)10は、本体部11と、本体部11にファイバケーブル12及び電気ケーブル13を介して接続されたヘッド部14と、本体部11に電気ケーブル15を介して接続されたコンソール16とを備えている。
図3、図4及び図6に示すように、コネクタ20は略円筒形状の保持部21を有し、その保持部21の内部にファイバケーブル12が挿通保持されている。保持部21の後端部には、ファイバケーブル12に外挿された外挿部材22が締結固定されている。保持部21の先端部には、板状のフランジ部23が形成されている。フランジ部23よりも先端側には、保持部21と同軸をなすとともに該保持部21よりも小径の円筒形状をなす突出部24が突出形成されている。ファイバケーブル12は突出部24まで挿通されており、ファイバケーブル12の先端面12a(レーザ出射面)と突出部24の先端面24aとは略面一となっている。このコネクタ20の保持部21から突出部24に亘る部位によって、可撓性の有るファイバケーブル12が真っ直ぐに保たれる。なお、フランジ部23の前面(ヘッド部14側の面)には、位置決めピン23aが突設されている。また、コネクタ20の保持部21の下部側面には、溝状の凹部25が設けられている。
図2に示すように、ヘッド部14のハウジング30内において、保護ガラス33の後段には光合流手段としてのハーフミラー41が設けられている。ハーフミラー41は、ファイバケーブル12から出射されて保護ガラス33から入射するレーザ光Lの光軸上に配置されている。ハーフミラー41は、所定の割合のレーザ光Lを透過する。
次に、本実施形態のレーザマーキング装置10によるワークWへのマーキングについて説明する。
本実施形態では、レーザ光LによるワークWの印字面Waへのレーザマーキングの前に、第1及び第2の可視光VL1,VL2による印字面Waへのガイド表示を行うことが可能となっている。
また、レーザマーキング装置10の制御部17は、ワークディスタンスに応じて印字範囲(マーキング範囲)が変わらないようにガルバノミラー42を補正制御するようになっている。なお、ワークディスタンスは、設定部としての前記操作部16bを介して使用者による入力及び変更が可能となっている。また、レーザマーキング装置10では、一般的にワークディスタンスの基準位置がメーカー側で予め設定されており、本実施形態では図9(a)に示すように基準位置を位置Wd0としている。そして、本実施形態のレーザマーキング装置10では、操作部16bによってこの基準位置Wd0における印字面Waでのレーザ光Lの速度を設定可能となっている。
(1)制御部17は、レーザ出射口46及びワークW間のワークディスタンスの距離にかかわらずワークWの印字面Wa(加工面)の同じ位置及び大きさで加工されるように、ワークディスタンスに応じてガルバノミラー42の走査角度及び走査速度を変更する。すなわち、制御部17は、ワークディスタンスが大きいほどガルバノミラー42の走査角度としての振れ角の範囲を狭く且つ同ガルバノミラー42の走査速度が遅くなるように制御する。更に、制御部17は、ワークディスタンスが小さいほどガルバノミラー42の走査角度としての振れ角の範囲を広く且つ同ガルバノミラー42の走査速度が速くなるように制御する。ここで、ガルバノミラー42の走査角度としての振れ角θ0〜θ2をワークディスタンスに応じて変更することでワークディスタンスにかかわらずワークWの印字面Waの同じ位置及び大きさ、即ち加工範囲Ar0を同一で加工することができる。更に走査速度をワークディスタンスに応じて変更することで、ワークディスタンスの違いによる走査角度の変更にかかわらずワークW上でのレーザ光Lの単位距離毎の移動速度を一定とすることができる。これにより、ワークディスタンスが変更されても加工範囲Ar0を同一としつつ、ワークWへの加工の際の加工品質をワークディスタンスが変更しても一定に維持することができる。
・上記実施形態では、ワークディスタンスを使用者が設定部としての操作部16bを用いて設定するような構成としたが、ワークディスタンスを直接入力するだけでなく、レーザマーキング装置10(fθレンズ44)とワークWの載置面との距離と、ワークWの高さとを例えば操作部16bを用いて入力することで、ワークディスタンスをレーザマーキング装置10(制御部17)側で算出してもよい。
始点SP0から終点EP0までの座標データに基づき、レーザ光Lを走査してレーザ加工する際に、制御部17は、始点SP0及び終点EP0間、又は、始点SP0を基準として終点EP0とは反対方向の所定長の位置に、補正点CPを生成する。そして、制御部17は、補正点CP及び前記始点SP0間をレーザ光Lが往復するように走査して、レーザ光Lを出射してから加工可能な状態となるまでの時間を確保する。
レーザマーキング装置により例えば「A」という文字をワークWにマーキングする場合、前記制御部17は、図17(a)に示すように、第1の単位マーキングの始点SP1から終点EP1までガルバノモータ43を制御してレーザ光Lを走査する。その後、制御部17は、第1の単位マーキングの終点EP1から第2の単位マーキングの始点SP2までレーザ光Lを外部に出射していない状態で移動するように、ガルバノモータ43を制御する。次いで、第2の単位マーキングの始点SP2から終点EP2までガルバノモータ43を制御してレーザ光Lを走査する。その後、制御部17は第2の単位マーキングの終点EP2から第1の単位マーキングの始点SP1までレーザ光Lを外部に出射していない状態で移動するように、ガルバノモータ43を制御する。
ここで、繰り返しマーキングを行う場合、例えば印字データ(加工データ)を単位マーキング毎に分解し、単位マーキング毎で必要回数マーキングした後に次の単位マーキングに移行するような構成を採用してもよい。以下に、その単位マーキング毎で必要回数分だけ2往復マーキング、即ち単位マーキング毎で4回マーキングした場合の具体例を説明する。
・上記実施形態では、光合流手段にハーフミラー41を用いたが、これ以外に例えば、ビームスプリッタやダイクロイックミラー等を用いてもよい。
Claims (6)
- レーザ光を出射するレーザ出射部と、該レーザ出射部からのレーザ光を走査する走査ミラーと、該走査ミラーを制御する制御部とを備えて、前記レーザ出射部からのレーザ光を前記走査ミラーを介してレーザ出射口からワークに照射するレーザ加工装置であって、
前記制御部は、前記レーザ出射口及び前記ワーク間のワークディスタンスにかかわらず前記ワークの加工面の同じ位置及び大きさで加工されるように、前記ワークディスタンスが大きいほど前記走査ミラーの走査角度を狭く且つ同走査ミラーの走査速度が遅くなるように制御し、前記ワークディスタンスが小さいほど前記走査ミラーの走査角度を広く且つ同走査ミラーの走査速度を速くなるように制御するように補正制御を行うことを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項1に記載のレーザ加工装置において、
前記ワークディスタンスを設定するワークディスタンス設定部を備え、
前記制御部は、前記ワークディスタンス設定部で設定された前記ワークディスタンスに応じて前記走査ミラーの走査角度及び走査速度を変更することを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項2に記載のレーザ加工装置において、
前記ワークディスタンス設定部は、前記ワークディスタンスを測定する測定手段からの測定結果に応じて前記ワークディスタンスを設定するとともに、
前記制御部は、前記ワークディスタンス設定部で設定された前記ワークディスタンスに応じて前記走査ミラーの走査角度及び走査速度を変更することを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項2又は3に記載のレーザ加工装置において、
前記ワークディスタンス設定部に設定されるワークディスタンスが予め設定される基準範囲外である場合に、基準範囲外である旨を報知する報知手段を備えたことを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項2〜4のいずれか一項に記載のレーザ加工装置において、
前記ワークディスタンス設定部に設定されるワークディスタンスが予め設定される基準範囲外である場合に、前記ワークディスタンス設定部の設定を無効にする無効手段を備えたことを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項2〜5のいずれか一項に記載のレーザ加工装置において、
使用者が加工範囲を設定可能な加工範囲設定部を備え、
前記制御部は、前記加工範囲設定部で設定された加工範囲を前記ワークディスタンスにかかわらず同一となるように前記補正制御を行うことを特徴とするレーザ加工装置。
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