JP2019098360A - レーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送部材とヘッド部との境界部分のシール性を確保しつつ、伝送部材が出射するレーザ光の光軸の角度を調整することができるレーザ加工装置を提供すること。【解決手段】光アイソレータ40(伝送部材)の取付対象部41を収容する収容体20を備えており、収容体20は固定板31を介してレーザヘッド(ヘッド部)に固定される。収容体20に収容された取付対象部41の外周面41aと収容体20の内周面21cとの間にはOリング60が介在されている。取付対象部41の外周面41aと収容体20の内周面21cとの間には隙間が形成されており、収容体20に収容された取付対象部41がOリング60を支点として揺動可能となるように構成されている。【選択図】図5

Description

この発明は、レーザ光を加工対象物上に走査して加工するレーザ加工装置に関する。
従来、この種のレーザ加工装置として、レーザ光を加工対象物上に走査するヘッド部と、レーザ発振ユニットとが伝送部材によって接続されたレーザ加工装置が知られている。
しかし、上記の伝送部材には個体差が存在するため、伝送部材がヘッド部に出射するレーザ光の光軸の角度が伝送部材毎に異なるという問題があった。
そこで、従来、伝送部材が出射するレーザ光の光軸の角度を調整することができるレーザ加工装置が提案されている(特許文献1)。このレーザ加工装置は、ヘッド部(レーザ照射ユニット)と、ヘッド部にレーザ光を伝送する伝送部材(光ファイバケーブル部材)と、伝送部材をヘッド部に取付ける取付部材(着脱ユニット)とを備える。取付部材には、伝送部材から出射されるレーザ光の光軸の角度を調整する角度調整機構が備えられている。この角度調整機構には、伝送部材をヘッド部に固定するベース部材が備えられており、そのベース部材には、伝送部材の先端よりも径の大きい中央孔が貫通形成されており、伝送部材の先端は、その中央孔に挿通されている。また、その中央孔に挿通された伝送部材の先端は、回動部材によって挾持されており、この回動部材は一対の軸支部材によって回動可能に軸支されている。そして、その回動部材を回動させることにより、レーザ光の光軸の角度が調整される。
特開2009-58792公報
しかし、上述した従来のレーザ加工装置は、伝送部材の先端を回動させる範囲を確保するために、ベース部材の中央孔が伝送部材の先端よりも大きい径に形成されており、伝送部材の先端の周面と中央孔との間に隙間が形成されているので、伝送部材とヘッド部との境界部分のシール性が無い。このため、上記の隙間から塵芥などの異物がヘッド部の内部に浸入し易い。
つまり、上述した従来のレーザ加工装置は、伝送部材とヘッド部との境界部分のシール性を確保しつつ、伝送部材が出射するレーザ光の光軸の角度を調整することができないという問題がある。
そこで、この発明は、上記の問題を解決するために創出されたものであって、伝送部材とヘッド部との境界部分のシール性を確保しつつ、伝送部材が出射するレーザ光の光軸の角度を調整することができるレーザ加工装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、この出願に係る発明のレーザ加工装置は、レーザ光を加工対象物上に走査するヘッド部と、ヘッド部にレーザ光を伝送する伝送部材と、伝送部材をヘッド部に取付ける取付部材と、を備えるレーザ加工装置であって、伝送部材から見てヘッド部が存在する方向を前方とした場合に、伝送部材には、取付部材による取付対象となる取付対象部が設けられており、取付対象部の前端には、レーザ光を出射する出射口が形成されている。また、取付部材には、取付対象部を自身の前端が前方を向いた状態で収容可能な収容空間を有し、前端および後端に収容空間と連通する開口部をそれぞれ有する収容体と、収容空間に収容された取付対象部の外周面と収容体の内周面との間に介在されており、取付対象部の外周面と収容体の内周面との間をシールするシール部と、が備えられている。
つまり、伝送部材に設けられた取付対象部の外周面と、取付部材に備えられた収容体の内周面との間をシールすることができるため、伝送部材とヘッド部との境界部分のシール性を確保することができる。
さらに、取付部材には、収容体の外周面から収容空間に貫通した固定用貫通孔と、固定用貫通孔に設けられており、収容空間に収容された取付対象部を収容体に対して移動可能とする可動状態から、収容空間に収容された取付対象部を収容体に固定する固定状態に、移行させる固定部材と、が備えられている。さらに、取付部材には、収容空間に収容された取付対象部の外周面と収容体の内周面との間には隙間が形成されている。そして、当該レーザ加工装置は、固定部材が可動状態である場合、収容空間に収容された取付対象部が、シール部を支点として揺動可能となり、収容体に対する相対位置が変化するように構成され、固定部材は、固定状態に移行することにより、変化後の相対位置にて取付対象部を収容体に固定する。
つまり、収容空間に収容された取付対象部をシール部を支点として揺動させることができるため、伝送部材が出射するレーザ光の光軸の角度を調整することができる。
この出願に係る発明のレーザ加工装置を実施すれば、伝送部材とヘッド部との境界部分のシール性を確保しつつ、伝送部材が出射するレーザ光の光軸の角度を調整することができるレーザ加工装置を提供することができる。
この出願の実施形態に係るレーザ加工装置を右斜め後方から見た斜視図である。 図1に示すレーザ加工装置から取付部材および光アイソレータを外した状態を示す斜視図である。 図1に示すレーザ加工装置の内部構造を模式的に示す右側面図である。 図1に示すレーザ加工装置に備えられた取付部材および光アイソレータを右前方から見た斜視図である。 図4に示す取付部材および光アイソレータの分解斜視図である。 図5に示す取付部材および光アイソレータを右後方から見た分解斜視図である。 図4に示す取付部材および光アイソレータを上下反転させた斜視図である。 図7のA−A線矢視断面図である。 図8に示す取付部材を構成する各部材の拡大断面図である。 図8に示す取付部材の前端部分の拡大断面図である。 レーザ光の光軸の傾きを調整する前において、光アイソレータから出射されたレーザ光がガルバノミラーに入射される様子を示す模式図である。 レーザ光の光軸の傾きを調整する前において、光アイソレータからレーザ光が出射される様子を示す模式図であり、(a)は光アイソレータの取付対象部を前方から見た模式図、(b)は収容体を右側面から透視した模式図である。 レーザ光の光軸の傾きを調整した後において、光アイソレータから出射されたレーザ光がガルバノミラーに入射される様子を示す模式図である。 レーザ光の光軸の傾きを調整した後において、光アイソレータからレーザ光が出射される様子を示す模式図であり、(a)は光アイソレータの取付対象部を前方から見た模式図、(b)は収容体を右側面から透視した模式図である。 レーザ光の光軸の傾きを調整することができる範囲の一例を示す模式図である。 この出願の他の実施形態に係るレーザ加工装置に備えられる取付部材および光アイソレータの断面図である。
[レーザ加工装置の構成]
この発明の実施形態に係るレーザ加工装置の構成について図を参照しつつ説明する。
以下の説明では、光アイソレータ40から見てレーザヘッド50が存在する方向(レーザ光の出射方向)を前方とし、その180度反対方向を後方とする。また、前後方向と鉛直に直交する方向を上下方向とし、前後方向と水平に直交する方向を左右方向とする。
図1に示すように、この実施形態のレーザ加工装置1は、レーザ光を加工対象物に走査するヘッド部の一例であるレーザヘッド50と、レーザヘッド50にレーザ光を伝送する伝送部材の一例である光アイソレータ40と、光アイソレータ40をレーザヘッド50に取付ける取付部材10と、取付部材10および光アイソレータ40の周囲を覆うカバー80とを備える。レーザヘッド50は、レーザヘッド50を制御するレーザコントローラ(図示省略)と接続されており、このレーザコントローラは、レーザコントローラを制御するコンピュータ(図示省略)と接続されている。光アイソレータ40は、レーザコントローラに備えられたレーザ発振器に接続されている。光アイソレータ40は、レーザ発振器から出射されたレーザ光のうち、光路中で反射したレーザ光、いわゆる戻り光がレーザ発振器に戻らないようにするものである。
レーザヘッド50は、箱状のケース51を備える。ケース51は、天板52と、右側板53と、この右側板53と相対向する左側板(図には表れていない)と、背板54と、この背板54と相対向する前板(図には表れていない)とを備える。背板54には、電源ケーブルやレーザコントローラから出力される信号線などが接続されるケーブルコネクタ56が取付けられている。図2に示すように、背板54には、レーザヘッド50を持ち上げる際に利用する取っ手57が取付けられている。
図3に示すように、ケース51の内部には、ガルバノスキャナ59が配置されている。ガルバノスキャナ59は、光アイソレータ40から前方へ出射されたレーザ光Lを下方へ2次元走査するものであり、ガルバノミラー59aと、このガルバノミラー59aを回転させるための回転機構(図示省略)とを備える。ガルバノスキャナ59の下方には、ガルバノスキャナ59が走査するレーザ光を加工対象物上に集光する集光レンズの一例であるfθレンズ55が配置されている。つまり、レーザヘッド50は、光アイソレータ40から出射されたレーザ光Lを加工対象物上に走査して、加工対象物を加工する。
[光アイソレータの構成]
次に、光アイソレータ40の構成について図を参照しつつ説明する。
図5に示すように、光アイソレータ40は、ハウジング42と、このハウジング42の前端から前方に突出した取付対象部41と、ハウジング42の後端から突出したコネクタ43と、このコネクタ43の後端に接続されたプラグ44と、このプラグ44の後端に接続された光ファイバケーブル45とを備える。ハウジング42の中には、光を一方向だけ通過させ逆方向には光を遮断する公知の光学素子が設けられている。取付対象部41は、取付部材10の取付対象となる部分であり、この実施形態では、中心軸が前後方向に延びた円筒状に形成されている。取付対象部41の前端41bの開口部は、蓋41cによって塞がれており、その蓋41cには、レーザ光を前方へ出射する出射口41dが前後方向に貫通形成されている。詳しくは、図10に示すように、蓋41cは、取付対象部41の内周面41eのうち、前端41bからやや後方に位置する部位において内周面41eに沿って形成されている。
[取付部材の構成]
次に、取付部材10の構成について図を参照しつつ説明する。
取付部材10は、収容体20と、収容体取付部材30と、シール部の一例であるOリング60と、調整用貫通孔の一例である調整用ネジ孔22a〜22cと、押圧部材の一例である調整用ネジ70(図9)と、固定用貫通孔の一例である固定用ネジ孔23と、固定部材の一例である固定用ネジ71とを備える。収容体20は、光アイソレータ40の取付対象部41を収容して固定するものであり、収容体20は、取付対象部41の外径よりも大きい内径の円筒形状に形成されている。また、図9および図11に示すように、収容体20は、取付対象部41を自身の前端41bが前方を向いた状態で収容可能な収容空間Kを内部に有する。収容空間Kは、取付対象部41の外形に対応した円柱状に形成されている。また、収容体20は、収容空間Kと連通する開口部24aを前端24に有し、収容空間Kと連通する開口部25aを後端25に有する。後端25の開口部25aは、取付対象部41の前端41bを挿入することができる大きさに形成されており、前端24の開口部24aは、収容空間Kに収容された取付対象部41の前端41bを前方に突出させることができる大きさに形成されている(図8)。図8および図10に示すように、収容体20の収容空間Kに収容された光アイソレータ40の取付対象部41の外周面41aと、収容体20の内周面21cとの間には隙間Sが形成されている。この隙間Sは、取付対象部41をOリング60を支点として揺動させるために必要な空間である。
図9に示すように、収容体20の内周面21cのうち前端24寄りの部分には、Oリング60を嵌合するための段部26が、内周面21cに沿って周方向に連続形成されている。図5に示すように、収容体20の前端24には、複数のピン挿入孔21dと複数のネジ孔21eとがそれぞれ後方に向けて形成されている。ピン挿入孔21dは、収容体20を収容体取付部材30の固定板31に取付ける際に位置決め用のピン(図示省略)を挿入するための孔であり、この実施形態では前端24の左右方向の2箇所に形成されている。また、ネジ孔21eは、収容体20を収容体取付部材30の固定板31に固定するための固定用ネジ(図示省略)をねじ込むための孔である。この実施形態では、ネジ孔21eは、前端24の周方向の4箇所に形成されている。
また、図6、図7、図9および図12に示すように、調整用ネジ孔22a〜22cは、それぞれ収容体20の外周面21から収容空間Kに貫通形成されており、収容体20の後端25寄りの部位において外周方向の3箇所に配置されている。調整用ネジ孔22a〜22cはそれぞれ同一のものであるが、この実施形態では、各調整用ネジ孔の配置位置を区別するために各調整用ネジ孔には異なる符号を付してある。図12に示すように、この実施形態では、各調整用ネジ孔22a〜22cは、収容体20の中心軸を中心にして外周面21を外周方向に3等分した位置、つまり、中心軸から見て120度ずつ隔てた配置角度にて配置されている。各調整用ネジ孔22a〜22cに進退可能にねじ込まれる各調整用ネジ70の呼び長さは、収容空間Kに収容された取付対象部41の外周面41aを押圧して取付対象部41を揺動させることができる長さである。また、取付対象部41の揺動量を微調整するためには、収容空間Kに突出する長さを微調整することができる方が好ましく、そのためには、調整用ネジ70のピッチは小さい方が好ましい。この実施形態では、各調整用ネジ孔22a〜22cは、各固定用ネジ孔23のピッチより小さいピッチを有し、各調整用ネジ70は、各固定用ネジ71のピッチより小さいピッチを有する。よって、各調整用ネジ70は、各固定用ネジ71より、取付対象部41の揺動量を微調整しやすい構成となっている。
また、この実施形態では、固定用ネジ孔23は、計6箇所に配置されており、それぞれ収容体20の外周面21から収容空間Kに貫通形成されている。6箇所のうちの3箇所は、調整用ネジ孔22a〜22cよりも後端25寄りの部位において外周方向の3箇所に配置されており、各調整用ネジ孔22a〜22cの後方にそれぞれ隣接している。また、他の3箇所は、収容体20の前端24寄りの部位において外周方向の3箇所に配置されており、後端25寄りに配置された調整用ネジ孔22a〜22cと同じ配置角度に配置されている。各固定用ネジ孔23に進退可能にねじ込まれる各固定用ネジ71の呼び長さは、収容空間Kに収容された取付対象部41の外周面41aを押圧して取付対象部41を収容体20に固定することができる長さである。この実施形態では、各固定用ネジ孔23は、各調整用ネジ孔22a〜22cの径より大きい径を有し、各固定用ネジ71は、各調整用ネジ70の径より大きい径を有する。よって、固定用ネジ71は、調整用ネジ70より大きな締め付けトルクで、取付対象部41を収容体20に固定することができる。
収容体取付部材30は、レーザヘッド50に固定する固定板31と、この固定板31をレーザヘッド50に固定するための固定ボルト32(図1)と、収容体20を固定板31に取付けるための取付ネジ(図示省略)とを備える。図5および図6に示すように、固定板31は平面視矩形の平板形状に形成されている。固定板31には、収容体20を取付ける際の位置決め用のピンを挿通するためのピン挿通孔31dが、前方板面31a(図5)から後方板面31b(図6)に貫通形成されている。この実施形態では、ピン挿通孔31dは、収容体20の前端24に形成されたピン挿入孔21dと対応する位置の計2箇所に形成されている。また、固定板31には、収容体20を固定するための固定用ネジを挿通するためのネジ挿通孔31eが、前方板面31a(図5)から後方板面31b(図6)に貫通形成されている。各ネジ挿通孔31eは、雌ねじが形成されていない貫通孔(いわゆるバカ孔)である。この実施形態では、ネジ挿通孔31eは、収容体20の前端24に形成されたネジ孔21eと対応する位置の計4箇所に形成されている。また、固定板31には、固定ボルト32を挿通するためのボルト挿通孔31fが後方板面31bから前方板面31aに貫通形成されている。各ボルト挿通孔31fは、雌ねじが形成されていない貫通孔(いわゆるバカ孔)である。固定ボルト32は、固定板31をレーザヘッド50の背板54に設けられた固定部58(図2)に固定するためのボルトである。レーザヘッド50の固定部58には、固定ボルト32を締結するためのボルト孔58bが、固定部58の四隅方向の計4箇所に形成されている(図2)。この実施形態では、ボルト挿通孔31fは、各ボルト孔58b(図2)と対応する位置の計4箇所に形成されている。各固定ボルト32は、それぞれ対応するボルト挿通孔31fに挿通され、それぞれ対応するボルト孔58bに締結される。このように、固定板31はレーザヘッド50の外側からレーザヘッド50に固定することができるため、レーザヘッド50の内部から固定する場合と比較して固定作業効率を高めることができる。図1および図4に示すように、固定板31に収容体20が固定された状態において、固定板31は、収容体20の前端24の周囲から外方へ鍔状に張り出した形状を呈している。
図11に示すように、取付対象部41は、自身の前端41bが収容体20の前端24の開口部24aから前方に突出した状態で収容空間Kに収容される。図6および図10に示すように、固定板31の後方板面31bには、取付対象部41の前端41bを嵌合するための嵌合凹部31gが形成されている。嵌合凹部31gの周壁31hは、取付対象部41の前端41bの形状に対応した形状(この実施形態ではリング状)に形成されている。また、嵌合凹部31gの底壁31iには、収容体20に収容された取付対象部41の出射口41dから出射されるレーザ光Lを通過させるための通過口31cが前後方向に貫通形成されている。また、レーザヘッド50の固定部58には、固定板31の通過口31cを通過したレーザ光Lが入射する入射口58aが形成されている(図2)。このように、固定板31の後方板面31bには、取付対象部41の前端41bを嵌合する嵌合凹部31gが形成されているため、取付対象部41の前端41bを嵌合凹部31gに嵌合するだけで固定板31に対する取付対象部41の位置決めを容易に行うことができる。
また、図8および図10に示すように、収容体20の収容空間Kに収容された光アイソレータ40の取付対象部41の外周面41aと、収容体20の内周面21cとの間には、取付対象部41の外周面41aと収容体20の内周面21cとの間をシールするOリング60が介在されている。詳細には、Oリング60は、収容体20の前端24に形成された段部26に嵌合かつ密着されており、さらに、その段部26と、取付対象部41の外周面41aのうち段部26と対向する部分と、固定板31の後方板面31bのうち段部26と対向する部分とによって挾持されている。換言すると、Oリング60は、固定板31、収容体20および取付対象部41の3つの部材によって挾持されている。つまり、Oリング60は、固定板31の後方板面31bと、段部26と、取付対象部41の外周面41aとによって4方向から囲まれているため、取付位置からずれ難いようになっている。このようなOリング60の取付構造により、固定板31および収容体20と、取付対象部41との境界部分のシール性(防塵防水効果)、つまり、光アイソレータ40とレーザヘッド50との境界部分のシール性が確保されている。また、Oリング60は、各調整用ネジ孔22a〜22cおよび各固定用ネジ孔23のいずれよりも前方に配置されている。これにより、塵芥などの異物が各調整用ネジ孔22a〜22cおよび各固定用ネジ孔23を通ってレーザヘッド50の内部に浸入しないようにすることができる。また、カバー80は、直方体形状に形成されており、収容体20および光アイソレータ40のハウジング42の全体を包み込むように配置されている。これにより、収容体20とハウジング42との境界部分から塵芥などの異物が浸入することを防止し、シール性を高めることができる。また、収容体20および光アイソレータ40が物などに衝突しないようにすることができるため、光アイソレータ40から出射されるレーザ光Lの光軸Aがずれないようにすることもできる。
そして、収容体20の収容空間Kに収容された取付対象部41は、Oリング60を支点として揺動可能になっている。詳細には、取付対象部41は、Oリング60を支点として、外周面41aの後端が収容体20の後端25の内周面21cに当接する範囲内で、Oリング60を支点として360度の方向に揺動可能になっている。また、図10に示すように、取付対象部41の前端41bが嵌合凹部31gに嵌合された状態において、取付対象部41の外周面41aと嵌合凹部31gの周壁31hとの間には隙間ΔSが形成されている。この隙間ΔSは、取付対象部41がOリング60を支点として揺動するために必要な隙間、いわゆる遊び空間である。詳しくは、取付対象部41がOリング60を支点として揺動する際に、取付対象部41の前端41b寄りの外周面41aが収容体20の内周面21cによって動きが規制されないようにするための空間である。
このように、取付対象部41が、その前端41bの近傍の外周面41aに取付けられたOリング60を支点として揺動可能であるため、取付対象部41の揺動角度を調整することにより、取付対象部41の出射口41dから前方へ出射されるレーザ光L(図3)の光軸A(図11)の傾き角度θを調整することができる。
ところで、Oリング60に対する取付対象部41の揺動角度、つまり、光軸A(図11)の角度は、各調整用ネジ孔22a〜22cにそれぞれ進退可能に設けられた各調整用ネジ70の進退量によって調整することができるが、同じ進退量であっても、各調整用ネジ孔22a〜22cの位置、つまり、各調整用ネジ70が取付対象部41を押圧する位置がOリング60から遠いほど、対応する調整角度を小さくすることができる。
そこで、この実施形態のレーザ加工装置1では、各調整用ネジ孔22a〜22cを収容体20の後端25に近い位置に配置することにより、Oリングからの距離を可能な限り長くしているため、光軸Aの角度を微調整することができる。
[光軸の傾き角度の調整方法]
次に、光軸の傾き角度の調整方法について図を参照しつつ説明する。
ここでは、光アイソレータ40が、その個体差により、前方へ出射するレーザ光Lの光軸に傾きが存在するものとして説明する。図11において、符号Vは光アイソレータ40に個体差が存在しない場合(光軸の傾きを調整する必要がない場合)の本来のレーザ光Lの光軸を示し、これを基準軸とする。また、符号Aは光アイソレータ40から前方へ出射されたレーザ光Lの光軸を示す。符号θは、基準軸Vと光軸Aとが成す角度、つまり光軸Aの傾き角度を示す。符号Pは、ガルバノミラー59aにおいてレーザ光を本来照射すべき目標照射位置を示し、ガルバノミラー59aには、図11に示すような目標照射位置Pを表す目印(たとえば、+形状)が表示されている。言い換えると、目標照射位置Pは、基準軸Vとガルバノミラー59aとの交点を示している。符号Cは、基準軸Vと取付対象部41の出射口41dとの交点を示し、符号Rは、光軸Aと出射口41dとの交点を示す。なお、図11ないし図14では、光軸Aの傾き角度θが調整される様子を分かり易くするために、傾き角度θおよび隙間Sなどが実際の大きさよりも誇張して描かれている。
図11に示すように、光軸Aは基準軸Vに対してθ度傾いている。また、図12に示すように、光アイソレータ40から出射されたレーザ光Lの光軸Aと出射口41dとの交点Rは、基準軸Vと出射口41dとの交点Cの鉛直下方にずれている。つまり、光軸Aは、基準軸Vに対して鉛直下方にθ度傾いており、光アイソレータ40から出射されたレーザ光Lは、目標照射位置Pに対して鉛直下方に照射されることになる。本実施形態においては、レーザ光Lが目標照射位置Pに照射されるように、光軸Aの傾き角度の調整を行う。なお、レーザ光Lが目標照射位置Pに照射されるように光軸Aの傾き角度が調整された場合、調整後の光軸Aは基準軸Vと異なる傾き角度となる。調整後の光軸Aの角度と基準軸Vの角度との差分は、ガルバノスキャナ59の回転角度をオフセットすることにより調整される。このため、レーザ光Lのガルバノミラー59aにおける照射位置を補正するためには、レーザ光Lの光軸Aが鉛直上方に傾くように、取付対象部41を揺動させる必要がある。図12(a)に示すように、収容体20の外周面21には、その外周方向に3個の調整用ネジ孔22a〜22cがそれぞれ隙間Sに貫通形成されており、各調整用ネジ孔22a〜22cには調整用ネジ70(図9)がそれぞれ進退可能に設けられている。また、調整用ネジ孔22aは、収容体20の中心軸と上下方向に直交する真下に設けられている。先ず、調整用ネジ孔22aに設けられた調整用ネジ70を退避方向(調整用ネジ70を外す方向)に回し、Oリング60を支点として、取付対象部41のOリング60より後方側部分が鉛直下方に揺動(Oリング60を支点として、取付対象部41のOリング60より前方側部分が鉛直上方に揺動)できる体勢を作る。
そして、図14に示すように、調整用ネジ孔22b、22cにそれぞれねじ込まれた調整用ネジ70をそれぞれ進出方向(ねじ込む方向)に回し、隙間Sに突出している調整用ネジ70の進出量を増やし、Oリング60を支点として取付対象部41のOリング60より後方側部分を鉛直下方へ揺動させる。そして、図13に示すように、光アイソレータ40から出射されているレーザ光Lがガルバノミラー59aの目標照射位置Pに照射された時点で、調整用ネジ孔22b、22cにそれぞれねじ込んでいる調整用ネジ70のねじ込みを中止し、調整用ネジ孔22aにおいて退避させていた調整用ネジ70を取付対象部41に当接するまでねじ込む(図14(a))。これにより、取付対象部41の揺動位置が固定される。そして、各固定用ネジ孔23にそれぞれ固定用ネジ71をねじ込み、取付対象部41を収容体20に固定する。これにより、取付対象部41が収容体20に固定されるため、光アイソレータ40が出射するレーザ光Lの光軸Aがずれるおそれがなくなる。つまり、各固定用ネジ71は、それぞれ各固定用ネジ孔23に設けられており、収容空間Kに収容された取付対象部41を収容体20に対して、移動可能とする可動状態から、収容空間Kに収容された取付対象部41を収容体20に固定する固定状態に、移行させるものである。
上述したように、この実施形態のレーザ加工装置1は、各固定用ネジ71がそれぞれ上記可動状態である場合、収容空間Kに収容された取付対象部41がOリング60を支点として揺動可能となり、収容体20に対する相対位置が変化するように構成されている。
また、光軸Aとガルバノミラー59aとの交点が、基準軸Vとガルバノミラー59aとの交点(目標照射位置P)の鉛直上方にずれている場合は、調整用ネジ孔22b、22cにそれぞれねじ込まれた調整用ネジ70を退避させ、取付対象部41のOリング60より後方側部分を鉛直上方へ揺動させ、レーザ光Lが目標照射位置Pに照射されるように調整する。取付対象部41は、Oリング60を支点として、その外周面41aが収容体20の内周面21cに当接する範囲で、360度任意の方向に揺動させることができる。このため、レーザ光Lの傾き方向が鉛直方向以外に水平方向、斜め方向など、どの方向であっても調整することができる。
図15において、符号Eは、傾き角度θを調整して、レーザ光Lを目標照射位置Pに照射させることができるガルバノミラー59aにおける調整可能範囲を示し、調整対象となる光アイソレータ40から出射されたレーザ光Lが、調整可能範囲Eの中に照射されていれば、その光軸Aの傾き角度θを調整して、レーザ光Lを目標照射位置Pに照射することができる。また、符号Fは、傾き角度θを調整する方向、つまり、取付対象部41を揺動させる方向の一例を示す。このように、光アイソレータ40から出射されるレーザ光Lがガルバノミラー59aにおける目標照射位置Pから、360度どの方向にずれている場合でも、Oリング60を支点として取付対象部41を揺動させることにより、傾き角度θを調整し、レーザ光Lを目標照射位置Pに照射するように調整することができる。
上述したように、この実施形態のレーザ加工装置1を実施すれば、各調整用ネジ70のねじ込み量を調整し、Oリング60を支点として取付対象部41を揺動させるという簡単な作業を行うだけで、レーザ光Lの光軸の傾き角度θを調整することができる。
[実施形態の効果]
(1)上述した実施形態のレーザ加工装置1は、Oリング60により、取付対象部41の外周面41aと収容体20の内周面21cとの間をシールすることができるため、光アイソレータ40とレーザヘッド50との境界部分のシール性を確保することができる。さらに、上述した実施形態のレーザ加工装置1は、収容体20の収容空間Kに収容された取付対象部41をOリング60を支点として揺動させることができるため、光アイソレータ40が出射するレーザ光Lの光軸Aの傾き角度θを調整することができる。
したがって、上述した実施形態のレーザ加工装置1は、光アイソレータ40とレーザヘッド50との境界部分のシール性を確保しつつ、光アイソレータ40が出射するレーザ光Lの光軸Aの傾き角度θを調整することができる。
(2)しかも、各調整用ネジ孔22a〜22cにそれぞれ進退可能に設けられた各調整用ネジ70の進退量を調整するという簡単な作業により、光アイソレータ40が出射するレーザ光Lの光軸Aの傾き角度θを調整することができるため、調整作業効率を高めることができる。
さらに、調整用ネジ70の進退量、つまり、調整用ネジ70の回転角に応じて光軸Aの傾き角度θを調整することができるため、調整用ネジ70の回転角を微調整することにより、光軸Aの傾き角度θを微調整することもできる。
(3)また、上述した実施形態のレーザ加工装置1は、Oリング60が各調整用ネジ孔22a〜22cのいずれよりも前方に配置されているため、塵芥などの異物が各調整用ネジ孔22a〜22cを通ってレーザヘッド50に浸入しないようにすることができる。
(4)さらに、取付部材10は、収容体20の外周面21から収容空間Kに貫通した固定用ネジ孔23と、固定用ネジ孔23に設けられており、収容空間Kに収容された取付対象部41を収容体20に固定する固定用ネジ71を備える。
したがって、上述した実施形態のレーザ加工装置1は、レーザ光Lの光軸Aの傾き角度θを調整した後に光アイソレータ40の取付対象部41を収容体20に固定することができるため、調整した光軸Aがずれ難いようにすることができる。
(5)さらに、上述した実施形態のレーザ加工装置1は、Oリング60から各調整用ネジ孔22a〜22cまでの距離が、Oリング60から前方の各固定用ネジ孔23までの距離よりも長いため、Oリング60から各調整用ネジ孔22a〜22cまでの距離が、Oリング60から前方の各固定用ネジ孔23までの距離以下の場合と比較して光軸Aの角度を細かく調整することができる。
(6)さらに、上述した実施形態のレーザ加工装置1は、Oリングが最も前方の固定用ネジ孔23よりも前方に配置されているため、塵芥などの異物が固定用ネジ孔23を通ってレーザヘッド50に浸入しないようにすることができる。
(7)さらに、上述した実施形態のレーザ加工装置1は、Oリング60が、収容体取付部材30の固定板31、収容体20および取付対象部41の3つの部材によって挾持されているため、2つの部材によって挾持されている場合よりもOリング60が位置ずれし難いようにすることができる。
(8)さらに、上述した実施形態のレーザ加工装置1は、取付部材10が収容体20および固定板31の2部材構成であるため、取付部材10を1つの部材から作成する場合よりも取付部材10の作成を容易にすることができる。特に、取付部材10を金属製の1つの部材から製造する場合は、収容体20の前端24の周囲から外方へ鍔状に張り出した鍔部を作るために切削加工に手間がかかるが、収容体20および固定板31をそれぞれ別個に製造すれば、そのような手間がかからないため、製造効率を高めることができる。
(9)さらに、上述した実施形態のレーザ加工装置1は、固定板31の後方板面31bに形成された嵌合凹部31gに取付対象部41の前端41bを嵌合する構造であるため、固定板31に対する取付対象部41の位置決めを容易に行うことができる。
(10)さらに、上述した実施形態のレーザ加工装置1は、各調整用ネジ孔22a〜22cがレーザヘッド50の外部における収容体20の外周面21に配置されているため、各調整用ネジ孔22a〜22cがレーザヘッド50の内部に配置されている場合と比較して、調整用ネジ70を各調整用ネジ孔22a〜22cにねじ込む作業を行い易いので、光アイソレータ40から出射されるレーザ光Lの光軸Aの傾き角度θを調整し易い。
(11)さらに、上述した実施形態のレーザ加工装置1は、Oリング60が弾性を有するため、取付対象部41がOリング60を支点として揺動するときにOリングが弾性変形するので、取付対象部41を揺動させ易い。
また、Oリング60を1つの部材として扱うことができるため、シール剤によってシールする場合よりも取り扱い易いし、取り外すこともできる。
〈他の実施形態〉
(1)収容体20の前端24の周囲に、その周囲から外方へ鍔状に張り出した鍔部を形成し、その鍔部をレーザヘッド50の外側から固定部58に固定するように構成することもできる。この構成を実施した場合でも、上記鍔部をレーザヘッド50の外側からレーザヘッド50の固定部58に固定することができるため、レーザヘッド50の内側から鍔部を固定する構造よりも、鍔部のレーザヘッド50への固定を容易に行うことができる。
(2)調整用ネジ孔22a〜22cを収容体20の外周面21の周方向に4箇所以上形成し、各調整用ネジ孔に調整用ネジ70を進退可能に設けることもできる。
(3)各調整用ネジ70としてイモネジを用いることができる。イモネジは、円筒部の先端から外方に張り出した頭部を備えていないため、ネジ全体を調整用ネジ孔22a〜22cの奥まで進めることができるので、収容体20の外周面21に突出部が存在しないようにすることができる。また、イモネジの頭部と調整用ネジ孔の開口面との間に空間を作ることができるため、光軸Aの調整後に、その空間に接着剤などを充填することにより、イモネジの回り止めを行うことができるので、イモネジの回転による光軸Aのずれを防止することもできる。
(4)調整用ネジ70が固定用ネジ71を兼ねる構成でも良い。この場合、固定用ネジ孔23および固定用ネジ71は設けなくても良い。この構成を実施すれば、固定用ネジ孔23に固定用ネジ71をねじ込んで収容体20を固定する工程が不要になるため、光アイソレータ40が出射するレーザ光Lの光軸Aの傾き角度θを調整するための作業効率を高めることができる。さらに、収容体20に固定用ネジ孔23を形成する工程および固定用ネジ71が不要であるため、その分、取付部材10のコストを低減することができる。
(5)調整用ネジに代えて、ネジが形成されていない部材を調整用ネジ孔に挿通し、光軸Aの調整後に、その部材の外周面と調整用ネジ孔の内周面との間に接着剤などを充填し、上記の部材を調整用ネジ孔に固定することもできる。このようにネジ以外の部材を用いる場合は、調整用ネジ孔に代えて、雌ねじが形成されていない貫通孔(いわゆるバカ孔)でも良い。
(6)また、固定用ネジ71としてイモネジまたはネジが形成されていない部材を用いることができ、それらを固定する手法として上述した接着剤などを用いることができる。また、上記の部材を用いる場合は、固定用ネジ孔に代えて、雌ねじが形成されていない貫通孔(いわゆるバカ孔)でも良い。
(7)調整用ネジ孔22a〜22cおよび調整用ネジ70を設けないで、取付対象部41を把持する把持部と、この把持部を上下左右に移動させる移動装置とを備える構成にすることもできる。図16は、この出願の他の実施形態に係るレーザ加工装置に備えられる取付部材および光アイソレータの断面図である。図示のように、収容体20には、調整用ネジ孔22a〜22cおよび調整用ネジ70が設けられていない。また、光アイソレータ40の一部が、把持部93によって把持されており、把持部93は、XYステージ90に取付けられている。XYステージ90は、Xステージ機構91と、Yステージ機構92とを備える。Xステージ機構91は、把持部93が取付けられたXステージ91aと、Xステージ91aの左右方向(X方向(図16では紙面と直交する方向))への移動量を調節するX方向調節つまみ91bとを備える。Xステージ91aは、X方向調節つまみ91bに取付けられたボールネジなどの駆動部(図示省略)と連動してX方向に移動する。Yステージ機構92は、Xステージ91aの上下方向(Y方向)への移動量を調節するY方向調節つまみ92bと、Xステージ91aを上下方向に移動させるリンク機構92cとを備える。X方向調節つまみ91bおよびY方向調節つまみ92bの各回動量を調節することにより、取付対象部41を揺動させ、光アイソレータ40が出射するレーザ光Lの光軸Aの傾き角度θを調整する。
なお、XYステージ90は、上記の手動により動作するものでも良いし、モータなどのアクチュエータを用いた電動により動作するものでも良い。さらに、電動の場合、コンピュータ制御によって動作するものでも良い。
(8)収容空間Kにおいて取付対象部41を揺動させることができれば、収容体20、収容空間Kおよび取付対象部41の形状は限定されるものではなく、四角柱形状、六角柱形状などの角柱形状でも良いし、扁平な筒状でも良い。
(9)固定板31を使用しないで、収容体20の外周面21の前端部分に雄ねじを形成し、その雄ねじと螺合する雌ねじ孔をレーザヘッド50の固定部58に貫通形成し、収容体20の前端部分を上記の雌ねじ孔にねじ込んで固定するように構成することもできる。また、逆に、収容体20の内周面21cの前端部分に雌ねじを形成し、その雌ねじと螺合する雄ねじが周面に形成された雄ねじ部をレーザヘッド50の固定部58から後方に向けて突出に形成し、収容体20の前端を上記の雄ねじ部にねじ込んで固定するように構成することもできる。
1 レーザ加工装置
10 取付部材
20 収容体
21 外周面
21c 内周面
22a〜22c 調整用ネジ孔
23 固定用ネジ孔
24 前端
24a 開口部
25 後端
25a 開口部
30 収容体取付部材
31 固定板
31a 前方板面
31b 後方板面
31c 通過口
40 光アイソレータ
41 取付対象部
41a 外周面
41b 前端
41d 出射口
42 ハウジング
45 光ファイバケーブル
50 レーザヘッド
55 fθレンズ
59 ガルバノスキャナ
59a ガルバノミラー
60 Oリング
70 調整用ネジ
71 固定用ネジ
80 カバー
K 収容空間
S 隙間

Claims (11)

  1. レーザ光を加工対象物上に走査するヘッド部と、
    前記ヘッド部にレーザ光を伝送する伝送部材と、
    前記伝送部材を前記ヘッド部に取付ける取付部材と、を備えるレーザ加工装置であって、
    前記伝送部材から見て前記ヘッド部が存在する方向を前方とした場合に、
    前記伝送部材には、前記取付部材による取付対象となる取付対象部が設けられており、
    前記取付対象部の前端には、レーザ光を出射する出射口が形成されており、
    前記取付部材には、
    前記取付対象部を自身の前端が前方を向いた状態で収容可能な収容空間を有し、前端および後端に前記収容空間と連通する開口部をそれぞれ有する収容体と、
    前記収容空間に収容された前記取付対象部の外周面と前記収容体の内周面との間に介在されており、前記取付対象部の外周面と前記収容体の内周面との間をシールするシール部と、
    前記収容体の外周面から前記収容空間に貫通した固定用貫通孔と、
    前記固定用貫通孔に設けられており、前記収容空間に収容された前記取付対象部を前記収容体に対して移動可能とする可動状態から、前記収容空間に収容された前記取付対象部を前記収容体に固定する固定状態に、移行させる固定部材と、が備えられており、
    前記収容空間に収容された前記取付対象部の外周面と前記収容体の内周面との間には隙間が形成されており、
    前記固定部材が前記可動状態である場合、前記収容空間に収容された前記取付対象部が、前記シール部を支点として揺動可能となり、前記収容体に対する相対位置が変化するように構成され、
    前記固定部材は、前記固定状態に移行することにより、変化後の相対位置にて前記取付対象部を前記収容体に固定することを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記シール部は、前記固定用貫通孔よりも前方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記取付部材には、
    前記収容体の外周面から前記収容空間に貫通形成されており、前記収容体の外周方向に配置された複数の調整用貫通孔と、
    前記複数の調整用貫通孔にそれぞれ進退可能に設けられており、前記収容空間に収容された前記取付対象部の外周面を押圧可能な複数の押圧部材と、が備えられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記シール部は、前記複数の調整用貫通孔のいずれよりも前方に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記シール部から前記調整用貫通孔までの距離が、前記シール部から前記固定用貫通孔までの距離よりも長いことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のレーザ加工装置。
  6. 前記調整用貫通孔は、前記ヘッド部の外部における前記収容体の外周面に配置されていることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  7. 前記取付部材は、
    前記収容体の前端を前記ヘッド部に取付ける収容体取付部材を備えており、
    前記シール部は、前記収容体取付部材、前記収容体および前記取付対象部によって挾持されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  8. 前記収容体の前端には、その前端の周囲から外方へ鍔状に張り出しており、前記ヘッド部に固定する鍔部が形成されており、
    前記鍔部が前記ヘッド部の外側から前記ヘッド部に取付け可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  9. 前記取付対象部は円筒形状であり、
    前記収容体の後端の開口部は、前記取付対象部の前端を挿入可能であり、前記取付対象部の外径よりも径が大きく、
    前記収容体の前端の開口部は、前記収容空間に収容された前記取付対象部の前端が突出可能であり、前記取付対象部の前端よりも径が大きく、
    前記収容体取付部材は平板形状に形成されており、前方を向く板面は前記ヘッド部に固定可能であり、かつ、後方を向く板面には前記取付対象部の前端が嵌合可能な嵌合凹部が形成されており、
    前記嵌合凹部の底面には、前記取付対象部の前端から出射されるレーザ光が通過する通過口が貫通形成されており、
    前記ヘッド部には、前記通過口を通過したレーザ光が入射する入射口が形成されていることを特徴とする請求項7に記載のレーザ加工装置。
  10. 前記シール部は、弾性を有するOリングであることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  11. レーザ光を加工対象物上に走査するヘッド部と、
    前記ヘッド部にレーザ光を伝送する伝送部材と、
    前記伝送部材を前記ヘッド部に取付ける取付部材と、を備えるレーザ加工装置であって、
    前記伝送部材から見て前記ヘッド部が存在する方向を前方とした場合に、
    前記伝送部材には、前記取付部材による取付対象となる取付対象部が設けられており、
    前記取付対象部の前端には、レーザ光を出射する出射口が形成されており、
    前記取付部材には、
    前記取付対象部を自身の前端が前方を向いた状態で収容可能な収容空間を有し、前端および後端に前記収容空間と連通する開口部をそれぞれ有する収容体と、
    前記収容空間に収容された前記取付対象部の外周面と前記収容体の内周面との間に介在されており、前記取付対象部の外周面と前記収容体の内周面との間をシールするシール部と、
    前記収容体の外周面から前記収容空間に貫通形成されており、前記収容体の外周方向に配置された複数の調整用貫通孔と、
    前記複数の調整用貫通孔にそれぞれ進退可能に設けられており、前記収容空間に収容された前記取付対象部の外周面を押圧可能な複数の押圧部材と、が備えられており、
    前記収容空間に収容された前記取付対象部の外周面と前記収容体の内周面との間には隙間が形成されており、
    前記収容空間に収容された前記取付対象部が、前記シール部を支点として揺動可能となるように構成されていることを特徴とするレーザ加工装置。
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