JP2001228382A - マルチビーム光源ユニットの調整方法、組立方法及び調整装置、これらの対象となるマルチビーム光源ユニット並びにこのマルチビーム光源ユニットを有する画像形成装置 - Google Patents

マルチビーム光源ユニットの調整方法、組立方法及び調整装置、これらの対象となるマルチビーム光源ユニット並びにこのマルチビーム光源ユニットを有する画像形成装置

Info

Publication number
JP2001228382A
JP2001228382A JP2000206537A JP2000206537A JP2001228382A JP 2001228382 A JP2001228382 A JP 2001228382A JP 2000206537 A JP2000206537 A JP 2000206537A JP 2000206537 A JP2000206537 A JP 2000206537A JP 2001228382 A JP2001228382 A JP 2001228382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
source unit
laser diode
base member
beam light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000206537A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Okuwaki
浩之 奥脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000206537A priority Critical patent/JP2001228382A/ja
Publication of JP2001228382A publication Critical patent/JP2001228382A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチビーム光源ユニットにおけるマルチビ
ームレーザダイオードの取付調整を容易かつ迅速に行う
ことのできるマルチビーム光源ユニットの調整方法を提
供する。 【解決手段】 本発明においては、ステムに形成された
切欠により規定される仮想直線上に複数の発光点が設計
上位置するマルチビームレーザダイオード31と、発光
点から出射されるレーザビームを平行光束に変換するコ
リメータレンズとを備えるマルチビーム光源ユニット1
9を前記仮想直線を基準として走査光学系に配置した場
合に、この走査光学系の設計的に予定された基準直線の
延びる方向と複数の発光点の配列方向との間に生じるず
れが消失して両方向が揃うように、マルチビームレーザ
ダイオード31を拡大光学装置59により拡大して観察
しながら走査光学系の光軸に対応する軸O1回りに回転
させてマルチビームレーザダイオード31の取付調整を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置等の
走査光学系に用いられるマルチビーム光源ユニットの調
整方法、組立方法及び調整装置、そのマルチビーム光源
ユニット並びにその画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル複写機やレーザプリンタ等の画
像形成装置にはレーザ走査光学系を搭載したものが知ら
れており、近時、このようなレーザ走査光学系として
は、書込みの高精度化、高速化の要求に応じてマルチビ
ームレーザダイオードを用いたものが主流になりつつあ
る。
【0003】図25はそのレーザ走査光学系の概略を示
し、図中1はマルチビーム光源ユニット、2はポリゴン
ミラー、3はfθレンズ、4は感光体である。光源ユニ
ット1はマルチビームレーザダイオード5とコリメータ
レンズ6とを備え、マルチビームレーザダイオード5は
発光点7a〜7d(図27参照)からレーザビームPを
出射する。このレーザビームPはコリメータレンズ6に
より平行光束に変換され、回転するポリゴンミラー2に
反射されることにより感光体4の表面4aを主走査方向
1に走査する。
【0004】互いに隣接する発光点からのレーザビーム
Pは、図26に示すように、感光体4の表面4a上で主
走査方向Q1と直交する副走査方向Q2に所定のピッチX
1をあけてビームスポット8を形成する。ここでは、マ
ルチビームレーザダイオード5は四つの発光点7a〜7
dを有するので、四つのレーザビームPが感光体4の表
面4aを同時に走査して画像情報の書込みが行われる。
【0005】そのマルチビームレーザダイオード5は、
図27に示すように、直方体状のレーザダイオードチッ
プ9と、レーザダイオードチップ9が貼着された台座1
0と、ステム11とを備えている。ステム11には正面
から見てV字状の一対の切欠12,12が形成され、発
光点7a〜7dはレーザダイオードチップ9の一側面1
3に、その切欠12,12の先鋭部12a,12aを結
んで得られる仮想直線L1上に設計上位置するように設
けられている。したがって、発光点7a〜7dの配列方
向Q3は、理論的には仮想直線L1の延びる方向と一致す
るはずであるが、実際にはマルチビームレーザダイオー
ド5の製造上の誤差等により、図28に誇張して示すよ
うに仮想直線L1に対して若干の傾きθ1を持っている。
【0006】ところで、発光点7a〜7dの配列方向Q
3は、光源ユニット1が走査光学系に設置された場合に
設計的に予定された基準直線の延びる方向と一致すべき
ものであり、仮想直線L1はその基準直線と本来的には
合致させるべきものであるが、上記のように配列方向Q
3は仮想直線L1に対して角度θ1だけ傾いているので、
仮想直線L1を基準として光源ユニット1が走査光学系
に設置されると配列方向Q3と基準直線の方向とが一致
せず、両者の間にずれが生じるという問題がある。
【0007】そこで、マルチビームレーザダイオード5
を光源ユニット1に組み付ける際には、まず光源ユニッ
ト1が走査光学系に設置される姿勢を考慮して仮想直線
1を基準にマルチビームレーザダイオード5の取付け
を行い、次いでこの光源ユニット1をCCD14(図2
9参照)を有する調整装置にセットしてマルチビームレ
ーザダイオード5を発光させ、その発光点7a〜7dか
らの四つのビームスポット8がCCD14上につくるレ
ーザ光列が主走査方向Q1に対してなす角度φを測定し
て、角度φが所定の値となるように(すなわち、発光点
7a〜7dの配列方向Q3が基準直線の延びる方向と揃
うように)マルチビームレーザダイオード5を回転させ
てその取付調整を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにマルチビームレーザダイオード5の取付調整を行う
従来の方法では、実際にマルチビームレーザダイオード
5を発光させる必要があるとともにその出射光をビーム
スポットとしてCCD14等に投影させなければならな
いので、配列方向Q3のずれを正確に把握することは可
能であるものの調整装置自体にコストがかかり、また、
これに光源ユニット1をセットして調整作業を終えるま
でに手間を要するという問題がある。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、マルチビーム光源ユニットにおけるマルチビーム
レーザダイオードの取付調整を容易かつ迅速に行うこと
のできるマルチビーム光源ユニットの調整方法、組立方
法及び調整装置、そのマルチビーム光源ユニット並びに
このマルチビーム光源ユニットを有する画像形成装置を
提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、ステムに形成された切欠又は凸
部により規定される仮想直線上に複数の発光点が設計上
位置するマルチビームレーザダイオードと、前記発光点
から出射されるレーザビームを平行光束に変換するコリ
メータレンズとを備えるマルチビーム光源ユニットを前
記仮想直線を基準として走査光学系に配置した場合に、
該走査光学系の設計的に予定された基準直線の延びる方
向と前記複数の発光点の配列方向との間に生じるずれが
消失して両方向が揃うように、前記マルチビームレーザ
ダイオードを拡大光学装置により拡大して観察しながら
前記走査光学系の光軸に対応する軸回りに回転させて該
マルチビームレーザダイオードの取付調整を行うマルチ
ビーム光源ユニットの調整方法を特徴とする。
【0011】請求項2の発明は、ステムに形成された切
欠又は凸部により規定される仮想直線上に複数の発光点
が設計上位置するマルチビームレーザダイオードと、前
記発光点から出射されるレーザビームを平行光束に変換
するコリメータレンズとを備えるマルチビーム光源ユニ
ットの前記マルチビームレーザダイオードについて、そ
のマルチビーム光源ユニットを前記仮想直線を基準とし
て走査光学系に配置した場合に該走査光学系の設計的に
予定された基準直線の延びる方向と前記複数の発光点の
配列方向との間に生じるずれが消失して両方向が揃うた
めに必要な回転量を、該マルチビームレーザダイオード
を拡大光学装置により拡大して観察することによって算
出し、前記マルチビームレーザダイオードを前記回転量
に基づいて前記走査光学系の光軸に対応する軸回りに回
転させることによって、該マルチビームレーザダイオー
ドの取付調整を行うマルチビーム光源ユニットの調整方
法を特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載のマルチビーム光源ユニットの調整方法におい
て、前記基準直線の延びる方向は前記走査光学系の副走
査方向と平行であることを特徴とする。
【0013】請求項4の発明は、請求項1又は請求項2
に記載のマルチビーム光源ユニットの調整方法におい
て、前記拡大光学装置は視野内に照合線を備え、該照合
線を前記基準直線に合致させた状態で前記取付調整を行
うことを特徴とする。
【0014】請求項5の発明は、請求項1又は請求項2
に記載のマルチビーム光源ユニットの調整方法におい
て、前記マルチビームレーザダイオードは直方体状のレ
ーザダイオードチップを備え、前記複数の発光点は前記
レーザダイオードチップの一側面に設けられ、該一側面
のいずれかの辺が前記基準直線の延びる方向に対して所
定の角度をなすように、前記取付調整を行うことを特徴
とする。
【0015】請求項6の発明は、請求項1又は請求項2
に記載のマルチビーム光源ユニットの調整方法におい
て、前記マルチビームレーザダイオードは直方体状のレ
ーザダイオードチップが貼着された台座を備え、前記複
数の発光点は前記レーザダイオードチップの一側面に設
けられ、前記台座の貼着面が前記基準直線の延びる方向
に対して所定の角度をなすように、前記取付調整を行う
ことを特徴とする。
【0016】請求項7の発明は、請求項1に記載のマル
チビーム光源ユニットの調整方法において、前記拡大光
学装置により拡大した画像を撮像装置に取り込みその画
像情報から前記ずれを算出することを特徴とする。
【0017】請求項8の発明は、請求項2に記載のマル
チビーム光源ユニットの調整方法において、前記拡大光
学装置により拡大した画像を撮像装置に取り込みその画
像情報から前記回転量を算出することを特徴とする。
【0018】請求項9の発明は、請求項1又は請求項2
に記載のマルチビーム光源ユニットの調整方法におい
て、前記マルチビーム光源ユニットは前記マルチビーム
レーザダイオード及び前記コリメータレンズが取り付け
られるベース部材と、該ベース部材を前記走査光学系を
収容するハウジングに取り付けるための取付部材とを備
え、前記ベース部材は前記取付部材を介して前記ハウジ
ングに取り付けられたときに前記マルチビームレーザダ
イオード及び前記コリメータレンズが前記走査光学系に
挿入されるように構成され、前記ベース部材を前記取付
部材に対して前記光軸に対応する軸回りに回転させるこ
とによって、前記取付調整を行うことを特徴とする。
【0019】請求項10の発明は、請求項9に記載のマ
ルチビーム光源ユニットの調整方法において、前記ベー
ス部材は前記取付部材にネジ止めされるとともに該ベー
ス部材をネジ止めするネジよりも径の大きなネジ挿通孔
を備え、前記ベース部材を前記ネジにより仮止めした状
態で前記ネジ挿通孔の許容する範囲内で回転させ、該ベ
ース部材とともに前記マルチビームレーザダイオードを
回転させた後、前記ネジを増締めすることによって前記
取付調整を行うことを特徴とする。
【0020】請求項11の発明は、請求項10に記載の
マルチビーム光源ユニットの調整方法の調整対象となる
マルチビーム光源ユニットの組立方法において、前記マ
ルチビームレーザダイオードを前記拡大光学装置により
拡大して観察し前記ずれ又は前記回転量を算出するステ
ップと、前記コリメータレンズを前記ベース部材に位置
決めして取り付けるステップと、前記ベース部材を前記
ネジにより仮止めした状態で前記ずれ又は前記回転量に
応じた分だけ回転させるステップと、前記ネジを増締め
するステップとを備えることを特徴とする。
【0021】請求項12の発明は、請求項1又は請求項
2に記載のマルチビーム光源ユニットの調整方法におい
て、前記マルチビーム光源ユニットは前記マルチビーム
レーザダイオード及び前記コリメータレンズが取り付け
られるベース部材を備え、該ベース部材は前記走査光学
系を収容するハウジングに取り付けられたときに前記マ
ルチビームレーザダイオード及び前記コリメータレンズ
が前記走査光学系に挿入されるように構成され、前記マ
ルチビームレーザダイオードを前記ベース部材に対して
前記光軸に対応する軸回りに回転させることによって、
前記取付調整を行うことを特徴とする。
【0022】請求項13の発明は、請求項12に記載の
マルチビーム光源ユニットの調整方法において、前記マ
ルチビームレーザダイオードは前記ベース部材にネジ止
めされる弾性押圧板の付勢力により該ベース部材に取り
付けられ、前記弾性押圧板にはこれをネジ止めするネジ
よりも径の大きなネジ挿通孔が形成され、前記弾性押圧
板を前記ネジにより仮止めした状態で前記ネジ挿通孔の
許容する範囲内で回転させ、該弾性押圧板とともに前記
マルチビームレーザダイオードを回転させた後、前記ネ
ジを増締めすることによって前記取付調整を行うことを
特徴とする。
【0023】請求項14の発明は、請求項13に記載の
マルチビーム光源ユニットの調整方法の調整対象となる
マルチビーム光源ユニットの組立方法において、前記マ
ルチビームレーザダイオードを前記弾性押圧板及び前記
ネジにより前記ベース部材に仮止めするステップと、前
記マルチビームレーザダイオードを前記拡大光学装置に
より拡大して観察し前記ずれ又は前記回転量を算出する
ステップと、前記マルチビームレーザダイオードを前記
ずれ又は前記回転量に応じた分だけ回転させるステップ
と、前記ネジを増締めするステップと、前記コリメータ
レンズを前記ベース部材に位置決めして取り付けるステ
ップとを備えることを特徴とする。
【0024】請求項15の発明は、ステムに形成された
切欠又は凸部により規定される仮想直線上に複数の発光
点が設計上位置するマルチビームレーザダイオードと、
前記発光点から出射されるレーザビームを平行光束に変
換するコリメータレンズとを備えるマルチビーム光源ユ
ニットを前記仮想直線を基準として走査光学系に配置し
た場合に、該走査光学系の設計的に予定された基準直線
の延びる方向と前記複数の発光点の配列方向との間に生
じるずれが消失して両方向が揃うように、前記マルチビ
ームレーザダイオードを前記走査光学系の光軸に対応す
る軸回りに回転させて該マルチビームレーザダイオード
の取付調整を行う回転装置と、前記取付調整を前記マル
チビームレーザダイオードを拡大して観察しながら行う
ための拡大光学装置とを備えるマルチビーム光源ユニッ
トの調整装置を特徴とする。
【0025】請求項16の発明は、ステムに形成された
切欠又は凸部により規定される仮想直線上に複数の発光
点が設計上位置するマルチビームレーザダイオードと、
前記発光点から出射されるレーザビームを平行光束に変
換するコリメータレンズとを備えるマルチビーム光源ユ
ニットの前記マルチビームレーザダイオードについて、
そのマルチビーム光源ユニットを前記仮想直線を基準と
して走査光学系に配置した場合に該走査光学系の設計的
に予定された基準直線の延びる方向と前記複数の発光点
の配列方向との間に生じるずれが消失して両方向が揃う
ために必要な回転量を、該マルチビームレーザダイオー
ドを拡大光学装置により拡大して観察することによって
算出する演算装置と、該演算装置により算出された回転
量を記憶する記憶装置と、該記憶装置に記憶された回転
量に基づいて前記マルチビームレーザダイオードを前記
走査光学系の光軸に対応する軸回りに回転させることに
よって、該マルチビームレーザダイオードの取付調整を
行う回転装置とを備えるマルチビーム光源ユニットの調
整装置を特徴とする。
【0026】請求項17の発明は、請求項15又は請求
項16に記載のマルチビーム光源ユニットの調整装置に
おいて、前記基準直線の延びる方向は前記走査光学系の
副走査方向と平行であることを特徴とする。
【0027】請求項18の発明は、請求項15又は請求
項16に記載のマルチビーム光源ユニットの調整装置に
おいて、前記拡大光学装置は視野内に照合線を備え、該
照合線を前記基準直線に合致させた状態で前記取付調整
が行われることを特徴とする。
【0028】請求項19の発明は、請求項15又は請求
項16に記載のマルチビーム光源ユニットの調整装置に
おいて、前記マルチビームレーザダイオードは直方体状
のレーザダイオードチップを備え、前記複数の発光点は
前記レーザダイオードチップの一側面に設けられ、該一
側面のいずれかの辺が前記基準直線の延びる方向に対し
て所定の角度をなすように、前記取付調整が行われるこ
とを特徴とする。
【0029】請求項20の発明は、請求項15又は請求
項16に記載のマルチビーム光源ユニットの調整装置に
おいて、前記マルチビームレーザダイオードは直方体状
のレーザダイオードチップが貼着された台座を備え、前
記複数の発光点は前記レーザダイオードチップの一側面
に設けられ、前記台座の貼着面が前記基準直線の延びる
方向に対して所定の角度をなすように、前記取付調整が
行われることを特徴とする。
【0030】請求項21の発明は、請求項15に記載の
マルチビーム光源ユニットの調整装置において、前記拡
大光学装置により拡大した画像を取り込む撮像装置と、
該撮像装置に取り込まれた画像情報から前記ずれを算出
する演算装置とを備え、前記回転装置は前記演算装置に
より算出されたずれに基づいて前記取付調整を自動的に
行うことを特徴とする。
【0031】請求項22の発明は、請求項16に記載の
マルチビーム光源ユニットの調整装置において、前記拡
大光学装置により拡大した画像を取り込む撮像装置と、
該撮像装置に取り込まれた画像情報から前記回転量を算
出する演算装置とを備え、前記回転装置は前記演算装置
により算出された回転量に基づいて前記取付調整を自動
的に行うことを特徴とする。
【0032】請求項23の発明は、請求項15乃至請求
項20のいずれか1項に記載のマルチビーム光源ユニッ
トの調整装置において、前記マルチビーム光源ユニット
は前記マルチビームレーザダイオード及び前記コリメー
タレンズが取り付けられるベース部材と、該ベース部材
を前記走査光学系を収容するハウジングに取り付けるた
めの取付部材とを備え、前記ベース部材は前記取付部材
を介して前記ハウジングに取り付けられたときに前記マ
ルチビームレーザダイオード及び前記コリメータレンズ
が前記走査光学系に挿入されるように構成され、前記回
転装置が前記ベース部材を前記取付部材に対して前記光
軸に対応する軸回りに回転させることによって、前記取
付調整が行われることを特徴とする。
【0033】請求項24の発明は、請求項15乃至請求
項20のいずれか1項に記載のマルチビーム光源ユニッ
トの調整装置において、前記マルチビーム光源ユニット
は前記マルチビームレーザダイオード及び前記コリメー
タレンズが取り付けられるベース部材を備え、該ベース
部材は前記走査光学系を収容するハウジングに取り付け
られたときに前記マルチビームレーザダイオード及び前
記コリメータレンズが前記走査光学系に挿入されるよう
に構成され、前記回転装置が前記マルチビームレーザダ
イオードを前記ベース部材に対して前記光軸に対応する
軸回りに回転させることによって、前記取付調整が行わ
れることを特徴とする。
【0034】請求項25の発明は、請求項1乃至請求項
10、請求項12、請求項13のいずれか1項に記載の
マルチビーム光源ユニットの調整方法若しくは請求項1
5乃至請求項24のいずれか1項に記載のマルチビーム
光源ユニットの調整装置により調整され、又は請求項1
1若しくは請求項14に記載のマルチビーム光源ユニッ
トの組立方法により組み立てられたマルチビーム光源ユ
ニットを特徴とする。
【0035】請求項26の発明は、請求項25に記載の
マルチビーム光源ユニットを有する画像形成装置を特徴
とする。
【0036】請求項1、請求項2、請求項15又は請求
項16の発明によれば、マルチビームレーザダイオード
を拡大光学装置により拡大、観察して取付調整を行うこ
とにより、実際にマルチビームレーザーダイオードを発
光させることなく、ひいては、その出射光をビームスポ
ットとしてCCD等に投影させることなく取付調整を完
了させることができるので、調整装置が低コストで済み
調整作業が簡略化され、その取付調整を容易かつ迅速に
行うことができる。
【0037】請求項3又は請求項17の発明によれば、
複数の発光点の配列方向が走査光学系の副走査方向に揃
うことにより、その配列方向が副走査方向に対して傾い
ていたならば必要である発光点同士の発光タイミングの
調整等を行う必要がなく、画像形成装置において発光制
御が容易となる。
【0038】請求項4又は請求項18の発明によれば、
拡大光学装置の視野内の照合線を基準直線に合致させた
状態で取付調整を行うことにより、マルチビームレーザ
ダイオードを回転させるべき量(マルチビームレーザダ
イオードの回転を終了させるべき位置)が明らかとなっ
てその取付調整を一層容易かつ迅速に行うことができ
る。
【0039】請求項5又は請求項19の発明によれば、
複数の発光点の配列方向をレーザダイオードチップの一
側面のいずれかの辺を介して調整することにより、たと
え発光点が消灯状態でその位置が認識しづらくても取付
調整を容易に行うことができる。
【0040】請求項6又は請求項20の発明によれば、
複数の発光点の配列方向をレーザダイオードチップが貼
着された台座の貼着面を介して調整することにより、た
とえ発光点が消灯状態でその位置が認識しづらくても取
付調整を容易に行うことができる。ここで、台座の貼着
面の傾きは一般に基準直線の延びる方向に対する配列方
向のずれの主要因であるため、台座の貼着面を基準に調
整をすれば配列方向のずれはほとんど解消する一方、通
常、台座の貼着面は発光点が設けられたレーザダイオー
ドチップの一側面のいずれの辺よりも大きく見えるた
め、請求項5、請求項19の発明よりもさらに取付調整
を行いやすい。また、台座の貼着面を観察する程度であ
れば拡大光学装置の倍率が小さくて済むので、調整装置
に要するコストを低く抑えることができる。
【0041】請求項7、請求項8、請求項21、又は請
求項22の発明によれば、取付調整の指針となるずれ又
は回転量を撮像装置に取り込まれた画像情報から算出す
ることにより、取付調整を目視によらず自動で容易に行
うことができる。
【0042】請求項9、請求項10、請求項11又は請
求項23の発明によれば、ベース部材を取付部材に対し
て回転させることにより取付調整が行われるので、その
取付調整をマルチビーム光源ユニットを走査光学系に設
置する前に事前に完了させておくことができ、製品に対
するマルチビーム光源ユニットの組付作業又は交換作業
の省力化、迅速化を図ることができる。
【0043】請求項12、請求項13、請求項14又は
請求項24の発明によれば、マルチビームレーザダイオ
ードをベース部材に対して回転させることにより取付調
整が行われるので、その取付調整をマルチビーム光源ユ
ニットを走査光学系に設置する前に事前に完了させてお
くことができ、製品に対するマルチビーム光源ユニット
の組付作業又は交換作業の省力化、迅速化を図ることが
できる。また、回転対象として考え得る最小単位である
マルチビームレーザダイオードを回転させるのでその回
転量の微調整が容易であり、マルチビーム光源ユニット
を構成する部品点数が少なくて済むので部品交換時等に
無駄が生じにくい。
【0044】請求項25又は請求項26の発明によれ
ば、マルチビーム光源ユニット又は画像形成装置を製造
するに際して、上記各請求項に係る発明の効果を得るこ
とができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0046】[マルチビーム光源ユニットの構成1]図
1は、本発明に係る調整方法の調整対象となるマルチビ
ーム光源ユニット19の分解斜視図である。図中、20
は取付部材としての取付ブラケットであり、底壁部21
と、起立壁部22と、側壁部23,23とを備える。
【0047】底壁部21には一対の位置決め孔21a,
21aと貫通孔21b,21bとが形成されている。底
壁部21の底面には、図2に示すように、位置決め基準
部24,24が形成されている。位置決め基準部24は
後述するハウジングに形成された位置決め基準部に突き
合わせられる。
【0048】起立壁部22には円形貫通孔25が設けら
れている。起立壁部22の背面には、図3、図4に示す
ように、一対の位置決め基準部26,26が円形貫通孔
25を挟んでその両側に設けられている。位置決め基準
部26の基準面(副走査方向を規定する基準面)26a
は位置決め基準部24の基準面(主走査方向を規定する
基準面)24aに対して実質的に垂直に形成されてい
る。この一対の位置決め基準部26,26にはネジ挿通
孔27,27がそれぞれ設けられている。
【0049】起立壁部22の背面には、さらに、円形貫
通孔25と同心に円形状嵌合筒28が形成されている。
円形状嵌合筒28と一方の位置決め基準部26との間に
は、回動規制ピン29が突設されている。
【0050】この起立壁部22の背面側には、図5に拡
大して示すベース部材30が取り付けられる。ベース部
材30はマルチビームレーザダイオード31を保持する
とともに、円形状嵌合筒28の筒内に嵌合される円形状
嵌合筒32を正面に有する。円形状嵌合筒28の内径と
円形貫通孔25の孔径とは同径であり、嵌合された円形
状嵌合筒32が円形貫通孔25の中心を中心にして回転
可能な程度に、円形状嵌合筒32の外径は円形貫通孔2
5の孔径よりも若干小さく形成されている。
【0051】円形状嵌合筒32にはコリメータレンズ3
3を支持する円弧状支持部34が形成されている。コリ
メータレンズ33はマルチビームレーザダイオード31
から出射されたレーザビームを平行光束に変換する役割
を果たす。
【0052】円形状嵌合筒32はその中央に開口35を
有する。レーザビームはその開口35を通じてコリメー
タレンズ33に向けて出射される。円形状嵌合筒32に
は一対の切欠32a,32aが開口35を挟んで形成さ
れ、一対の切欠32a,32aにはアパーチャ部材36
の一対の係合片36a,36aが係合する。アパーチャ
部材36は水平方向に延びるスリット36bを有し、こ
れを通過するレーザビームが整形されるようになってい
る。
【0053】ベース部材30の正面両側には、取付ブラ
ケット20の位置決め基準部26,26に対応する箇所
に一対の位置決め基準部37,37が形成されている。
この一対の位置決め基準部37,37にはネジ孔38,
38がそれぞれ設けられている。円筒状嵌合筒32と一
方の位置決め基準部37との間には、回動規制ピン29
が遊挿される遊挿孔39が形成されている。
【0054】ベース部材30の背面側には、図6に示す
ように、弾性押圧板40を取り付けるための押圧板取付
部41が形成されている。弾性押圧板40はその中央に
四つの押圧バネ片40aを有するとともに、係合片40
bと一対のネジ挿通孔40c,40cとを有している。
【0055】押圧板取付部41には開口35と連通する
嵌合孔42が形成されている。この嵌合孔42にはマル
チビームレーザダイオード31の円筒状本体部43が嵌
合される。嵌合孔42の後方には、マルチビームレーザ
ダイオード31のステム44よりも若干大径に形成さ
れ、かつ、ステム44が入ることによりマルチビームレ
ーザダイオード31の取付基準となる取付基準孔45が
設けられている。取付基準孔45は、そのステム44の
正面44aが突き当てられる突当基準面46を有し、取
付基準孔45の深さは突当基準面46に突き当てられた
ステム44の背面が押圧板取付部41の背面から突出す
る程度に形成されている。
【0056】押圧板取付部41には、弾性押圧板40の
ネジ挿通孔40c,40cと重なり合うように、取付基
準孔45を挟んでその両側にネジ孔41a,41aが形
成されている。弾性押圧板40は、マルチビームレーザ
ダイオード31がベース部材30に嵌合された状態でマ
ルチビームレーザダイオード31の背面に宛われ、その
押圧バネ片40aでマルチビームレーザダイオード31
を付勢して保持するように、ネジ孔41a,41aに重
ねられたネジ挿通孔40c,40cにネジ47,47が
挿通されてベース部材30にネジ止めされる。
【0057】[マルチビームレーザダイオードの構成]
マルチビームレーザダイオード31は、図7に拡大して
示すように、円筒状本体部43の内部に台座48を備え
る。台座48の貼着面49には直方体状のレーザダイオ
ードチップ50が貼着されている。レーザダイオードチ
ップ50の正面側の側面51には、レーザビームを出射
する四つの発光点52a〜52dが設けられている。こ
の四つの発光点52a〜52dは、その配列方向Q4
台座48の貼着面49及び側面51の辺51a,51b
と平行し、側面51の辺51c,51dと直交するよう
に設計されている。
【0058】ステム44には、正面から見てV字状の一
対の切欠53,53が形成されている。配列方向Q4
設計的にはその切欠53,53により規定される(切欠
53,53の先鋭部53a,53aを結んで得られる)
仮想直線L2の延びる方向と一致するはずであるが、実
際にはマルチビームレーザダイオード31の製造上の誤
差、とりわけ台座48の貼着面49の傾きにより、両方
向の間には微小なずれθ2が一般に生じている。
【0059】配列方向Q4を規定する直線上における発
光点52a〜52dの中心は、発光点52b,52cの
略中間位置であり、円筒状本体部43の中心と略一致し
ている。ステム44には弾性押圧板40の係合片40b
と係合する切欠54が、その円筒状本体部43の中心を
中心にして切欠53を90°回転させた位置に設けられ
ている。マルチビームレーザダイオード31がベース部
材30に取り付けられる際には、その切欠54と係合片
40bとの係合によりマルチビームレーザダイオード3
1のベース部材30に対する位置決めが行われる。
【0060】なお、ステム44には仮想直線L2を規定
するため切欠53,53の代わりに一対の凸部が形成さ
れていてもよく、弾性押圧板40と係合するため切欠5
4の代わりに凸部が設けられていてもよい。但し、後者
の場合にはその凸部と係合する凹部が、係合片40bの
代わりに弾性押圧板40に設けられている必要がある。
【0061】[マルチビーム光源ユニットの組立・調整
方法1]光源ユニット19を組み立てる際には、まず、
マルチビームレーザダイオード31が取り付けられたベ
ース部材30を、ネジ挿通孔27,27の孔径よりも小
径のネジ部を有するスプリングワッシャ付きのネジ5
5,55(図10参照)により取付ブラケット20に仮
止めする。すなわち、回動規制ピン29を遊挿孔39に
挿入させつつ位置決め基準部37,37の基準面37
a,37aを位置決め基準部26,26の基準面26
a,26aに突き当て、この状態でネジ挿通孔27,2
7にネジ55,55を挿通させ、これらを軽く締めてネ
ジ孔38,38に螺合させる。ここで、ネジ挿通孔2
7,27はネジ55,55よりも径が大きく、ネジ5
5,55は仮止めした状態であるので、ベース部材30
は取付ブラケット20に対してネジ挿通孔27,27及
び遊挿孔39の許容する範囲内で回転させることができ
る。この回転中心は円筒状本体部43の中心を通る軸O
1(図5参照)と一致するが、軸O1は光源ユニット19
が走査光学系に設置された場合に走査光学系の光軸と一
致するものであるので、ベース部材30及びこれに取り
付けられたマルチビームレーザダイオード31は換言す
れば走査光学系の光軸に対応する軸回りに回転可能であ
る。
【0062】つぎに、図8に示すように、その光源ユニ
ット19を調整装置56にセットする。調整装置56
は、取付ブラケット20が位置決め基準部24を基準に
取り付けられるテーブル57と、図示しない接眼レンズ
及び対物レンズ58を備える拡大光学装置59と、回転
装置60とから概略構成されている。テーブル57は図
示を略す駆動機構によりXYZの三軸方向に移動可能で
あり、拡大光学装置59は対物レンズ58により捕らえ
た像をその視野内に拡大し、回転装置60はマイクロメ
ータ61a,61bにより微細に上下動(図8における
X方向の移動)が可能なアーム62a,62bを備えて
いる。アーム62a,62bはその先端部63a,63
bがそれぞれベース部材30の上面30a、下面30b
に当接するが、この上面30a、下面30bのXY平面
内での傾きによらずうまく当接するように、先端部63
a,63bの当接箇所が円弧状に形成されている。ま
た、図9に示すように、拡大光学装置59の視野64内
には照合線65が設けられている。照合線65は光源ユ
ニット19が設置される走査光学系の設計的に予定され
た基準直線とみなし得るように、この基準直線の延びる
方向を想定して設けられている。ここでは、光源ユニッ
ト19は画像形成装置の走査光学系を収容するハウジン
グの基準面に設置されるものとし(図12、図13参
照)、その基準直線を走査光学系の光軸を通る基準面に
垂直な直線とし、基準直線の延びる方向を副走査方向Q
2と一致するものとして、照合線65はテーブル57に
垂直に設けられている。
【0063】続いて、マルチビームレーザダイオード3
1により規定される軸O1が照合線65の中心点65a
と一致するように、図示を略す駆動機構によりテーブル
57を移動させ、これにより照合線65を上記基準直線
に実質的に合致した状態とする。そして、拡大光学装置
59によりマルチビームレーザダイオード31を観察し
ながら、レーザダイオードチップ50の側面51の辺5
1aが照合線65に対して平行となるように、回転装置
60によりベース部材30を回転させてマルチビームレ
ーザダイオード31の取付調整を行う。このとき、ベー
ス部材30を矢印A方向に回転させるにはアーム62b
を下げた後にアーム62aを下げればよく、ベース部材
30を矢印A’方向に回転させるにはアーム62aを上
げた後にアーム62aを上げればよく、辺51aの照合
線65との平行をわかりやすくするためにテーブル57
をY方向に若干移動させて両者が重なるように調整する
こととしてもよい。
【0064】このベース部材30の回転後、ベース部材
30がその位置に固定されて以後回転しないように、仮
止めしていたネジ55,55を増締めする。このとき、
増締めに伴うベース部材30の回転を確実に防止するた
めに、ベース部材30をアーム62a,62b等により
把持しておくことが望ましい。
【0065】このようにベース部材30が固定された段
階において、取付ブラケット20の正面側には円形貫通
孔25を通じて円弧状支持部34が突出している。この
円弧状支持部34の所定位置に光硬化型接着剤(紫外線
硬化型接着剤)によりコリメータレンズ33を接着し、
円形状嵌合筒32にアパーチャ部材36を取り付けるこ
とによって、図10、図11に示すように光源ユニット
19が完成する。
【0066】このマルチビーム光源ユニットの調整方法
によれば、マルチビームレーザダイオード31を拡大光
学装置59により拡大して観察しながら取付調整を行う
ことにより、実際にマルチビームレーザダイオード31
を発光させることなく、ひいては、その出射光をビーム
スポットとしてCCD等に投影させることなく取付調整
を完了させることができるので、調整装置56が低コス
トで済み調整作業が簡略化され、その取付調整を容易か
つ迅速に行うことができる。
【0067】また、拡大光学装置59の視野64内には
照合線65が設けられ、この照合線65を基準直線に実
質的に合致させた状態で取付調整を行っているので、ベ
ース部材30を回転させるべき量が明らかであるととも
に、配列方向Q4をレーザダイオードチップ50の辺5
1aを介して回転調整しているので、発光点52a〜5
2dが消灯状態でもその取付調整が容易である。
【0068】さらに、ベース部材30を取付ブラケット
20に対して回転させることにより光源ユニット19の
ハウジングへの設置前に取付調整を完了しているので、
そのハウジングに対する光源ユニット19の組付作業又
は交換作業の省力化、迅速化を図ることができる。
【0069】なお、上記方法ではレーザダイオードチッ
プ50の辺51aを基準として取付調整を行ったが、側
面51の他の辺51b〜51dのいずれかを基準として
取付調整を行ってもかまわない。例えば辺51bを基準
とする場合には、辺51bが照合線65と平行するよう
にベース部材30を回転させればよく、辺51c又は辺
51dを基準とする場合には、その辺51c又は辺51
dが照合線65と直交するようにベース部材30を回転
させればよい。あるいは、台座48の貼着面49が照合
線65と平行するようにその取付調整を行えば、貼着面
49が辺51a〜51dよりも大きく見えるのでさらに
調整を行いやすく、拡大光学装置59の倍率が小さくて
済むので調整装置56に要するコストを低く抑えること
ができる。
【0070】また、上記方法ではベース部材30を取付
ブラケット20に固定した後にベース部材30にコリメ
ータレンズ33を取り付けたが、コリメータレンズ33
をベース部材30に取り付けた後にそのベース部材30
を取付ブラケット20に仮止めして回転調整を行い固定
しても、若しくは、ベース部材30を取付ブラケット2
0に仮止めした状態でベース部材30にコリメータレン
ズ33を取り付け、その後に回転調整してベース部材3
0を固定してもかまわない。
【0071】[走査光学系の構成]図12、図13は、
光源ユニット19が取り付けられて画像形成装置に内蔵
されるハウジング66を示す。図12はそのハウジング
66に光源ユニット19が取り付けられる前の状態を示
し、図13はハウジング66に光源ユニット19が取り
付けられた状態を示す。
【0072】ハウジング66には走査光学系を構成する
ポリゴンミラー67と、fθレンズ68とが設けられて
いる。また、ハウジング66には光源ユニット19が設
置される位置決め基準部69が設けられ、位置決め基準
部69には一対の位置決めピン70,70と一対のネジ
孔71,71とが形成されている。光源ユニット19
は、その位置決め基準部24,24の基準面24a,2
4aが位置決め基準部69の基準面69aに突き合わせ
られ、位置決め孔21a,21aに位置決めピン70,
70が挿通され、貫通孔21b,21bに挿通されたネ
ジ72,72がネジ孔71,71に螺着されることによ
って、ハウジング66に固定される。この光源ユニット
19の取付けにより、マルチビームレーザダイオード3
1及びコリメータレンズ33は走査光学系に挿入され
る。
【0073】ハウジング66の一側壁には、主走査方向
1に延びる開口73が形成されている。マルチビーム
レーザダイオード31が駆動されると、発光点52a〜
52dから出射されるレーザビームPが回転するポリゴ
ンミラー67により主走査方向Q1に走査され、fθレ
ンズ68、開口73を透過して感光体ドラム74の感光
面74aに照射される。そのレーザビームPにより感光
面74aに形成される四つのビームスポットは、既述の
ようにマルチビームレーザダイオード31の取付調整が
なされているため、各瞬間において副走査方向Q2に一
列に並んでいる。
【0074】[マルチビーム光源ユニットの構成2]図
14、図15は、本発明に係る他の調整方法の調整対象
となるマルチビーム光源ユニット75の分解斜視図であ
る。ここでは、上記光源ユニット19と同一部分につい
ては同一符号を付して説明を省略し、異なる部分につい
てのみ説明する。
【0075】ベース部材30は取付ブラケット20を介
することなくハウジングに直接取り付けられ、このとき
下面30bが基準面となるように下面30bは高精度に
仕上げられている。弾性押圧板40のネジ挿通孔40
c,40cはネジ47,47よりも径が大きく、弾性押
圧板40には被把持部40dが側方に延設されている。
ベース部材30に嵌合されたマルチビームレーザダイオ
ード31は、その背面に宛われた弾性押圧板40が軸O
1を中心として回転すると、これに伴い回転するように
なっている。
【0076】[マルチビーム光源ユニットの組立・調整
方法2]光源ユニット75を組み立てる際には、まず、
ステム44の前面44aを突当基準面46に突き当てる
ようにマルチビームレーザダイオード31を嵌合孔42
に取り付け、このマルチビームレーザダイオード31を
保持させるように弾性押圧板40をネジ47,47によ
りベース部材30に仮止めする。ここで、ネジ挿通孔4
0c,40cはネジ47,47よりも径が大きく、ネジ
47,47は仮止めした状態であるので、弾性押圧板4
0はベース部材30に対してネジ挿通孔40c,40c
の許容する範囲内で回転させることができ、その弾性押
圧板40の押圧バネ片40a及び係合片40bの作用に
よってマルチビームレーザダイオード31を軸O1の回
りに回転させることができる。
【0077】つぎに、図16、図17に示すように、そ
の光源ユニット75を調整装置76にセットする。調整
装置76は調整装置56とほぼ同様の構成であるが、テ
ーブル57の代わりに三軸方向に移動可能なステージ7
7を有する。ステージ77には位置決め基準部37,3
7の基準面37a,37aが当接する基準面77a,7
7aと、ベース部材30の下面30bが当接する基準面
77bとが設けられている。拡大光学装置59の照合線
65は、その基準面77bに垂直となっている。
【0078】続いて、マルチビームレーザダイオード3
1により規定される軸O1が照合線65の中心点65a
と一致するように、図示を略す駆動機構によりステージ
77を移動させる。これにより照合線65は上記基準直
線に実質的に合致した状態となる。そして、拡大光学装
置59によりマルチビームレーザダイオード31を観察
しながら、レーザダイオードチップ50の側面51の辺
51aが照合線65に対して平行となるように、回転装
置60により弾性押圧板40を回転させてマルチビーム
レーザダイオード31の取付調整を行う。このとき、ベ
ース部材30を矢印A方向に回転させるには、アーム6
2aで被把持部40dの上面40eを下方に押せばよ
く、ベース部材30を矢印A’方向に回転させるには、
アーム62bで被把持部40dの下面40fを上方に押
せばよい。
【0079】この弾性押圧板40の回転後、弾性押圧板
40がその位置で固定されて以後回転しないように、仮
止めしていたネジ47,47を増締めする。このとき、
増締めに伴う弾性押圧板40の回転を確実に防止するた
めに、弾性押圧板40をアーム62a,62b等により
把持しておくことが望ましい。
【0080】このように弾性押圧板40が固定された
後、円弧状支持部34の所定位置に光硬化型接着剤(紫
外線硬化型接着剤)によりコリメータレンズ33を接着
し、円形状嵌合筒32にアパーチャ部材36を取り付け
ることによって、光源ユニット75が完成する。
【0081】このマルチビーム光源ユニットの調整方法
によれば、マルチビームレーザダイオード31をベース
部材30に対して回転させることにより光源ユニット7
5のハウジングへの設置前に取付調整を完了しているの
で、そのハウジングに対する光源ユニット75の組付作
業又は交換作業の省力化、迅速化を図ることができる。
また、回転対象として考え得る最小単位であるマルチビ
ームレーザダイオード31を回転させるのでその回転量
の微調整が容易であり、光源ユニット75を構成する部
品点数が少なくて済むので部品交換時等に無駄が生じに
くい。
【0082】なお、以上の各調整方法では、ベース部材
30又は弾性押圧板40に上下方向(X方向)に力を加
えて回転させたが、これらをアーム62a,62bによ
り強く把持して左右方向(Y方向)に力を加えて回転さ
せてもかまわない。また、回転調整を行いベース部材3
0又は弾性押圧板40を固定した後にコリメータレンズ
33を接着する代わりに、回転調整を行いコリメータレ
ンズ33を接着した後にネジ55又はネジ44を増締め
してもよい。
【0083】[自動調整装置による調整]上記調整装置
56,76ではマルチビームレーザダイオード31を目
視により観察してその回転調整を行ったが、ここでは、
マルチビームレーザダイオード31を拡大光学装置及び
撮像装置としてのCCDカメラにより観察してその回転
調整を自動で行う場合について説明する。
【0084】図18は、マルチビーム光源ユニット19
についての取付調整を自動的に行う自動調整装置を示
す。この自動調整装置80は、制御回路(制御用パーソ
ナルコンピュータ)81と、CCDカメラ82と、メカ
ニカル機構83とを備える。制御回路81は画像処理制
御部81a、メカニカル機構駆動部81b、及びパルス
モータ制御部81cを有し、CCDカメラ82は結像レ
ンズ84とCCD85とを有する。CCDカメラ82の
出力信号はCCDカメラ駆動装置86に入力された後、
画像信号(画像情報)として画像処理制御部81aに入
力される。
【0085】メカニカル機構83は、電磁弁87,8
8,89、エアシリンダ90,91、押圧アーム92,
93、及びエアチャック部94から概略構成されてい
る。押圧アーム92,93はテーブル95にセットされ
た取付ブラケット20の起立壁部22にベース部材30
を押しつけるための押圧片部92a,93aを有する。
エアチャック部94は支持台96に固定支持され、ベー
ス部材30を上下方向から挟持する挟持アーム97,9
8を有する。その支持台96はパルスモータ99に取り
付けられたマイクロメータ100の先端に設けられ、エ
アチャック部94はパルスモータ99の駆動により上下
方向に移動可能となっている。
【0086】メカニカル機構駆動部81bはバルブ開閉
信号を電磁弁87,88,89に向けて出力し、その電
磁弁87,88によってエアシリンダ90,91のエア
の供給方向が切り替えられ、これにより押圧アーム9
2,93がベース部材30を取付ブラケット20に押し
つける方向又はその逆方向に駆動される。一方、電磁弁
89によってエアチャック部94のエアの供給方向が切
り替えられ、これにより挟持アーム97,98が上下方
向からベース部材30を挟持する方向又はその挟持を解
除する方向に駆動される。
【0087】パルスモータ制御部81cはパルスモータ
駆動装置101を制御し、パルスモータ99はそのパル
スモータ駆動装置101によって駆動制御される。
【0088】自動調整装置80には、ここでは、照明光
源102と照明レンズ鏡筒103とが設けられている。
照明レンズ鏡筒103には照明用レンズ104が設けら
れ、この照明用レンズ104には光ファイバ105を介
して照明光源102の照明光が導かれる。照明用レンズ
104はその照明光を収束させてレーザダイオードチッ
プ50を照明し、このレーザダイオードチップ50の像
をCCDカメラ82が受像し、その像の傾きを制御回路
81が計算することによって、ベース部材30の取付ブ
ラケット20に対する回転調整が行われるようになって
いる。
【0089】図19及び図20は、その回転調整手順の
詳細を示す流れ図である。
【0090】まず、ベース部材30を取付ブラケット2
0にネジ55,55により仮止めした状態で、その取付
ブラケット20を自動調整装置80のテーブル95にセ
ットする(ステップ1(図19においてS.1と記載。
以下同様))。つぎに、図示を略すスタートスイッチを
オンにすると(ステップ2)、エアシリンダ90,91
により押圧アーム92,93が駆動されてベース部材3
0が取付ブラケット20に押圧されるが、このときの押
圧の強さはベース部材30が取付ブラケット20に対し
て軸O1回りに回転可能な程度に設定されている(ステ
ップ3)。次いで、ベース部材30が挟持アーム97,
98により挟持され(ステップ4)、照明光源102が
点灯し(ステップ5)、この照明光源102の照明によ
ってレーザダイオードチップ50の像がCCDカメラ8
2に撮像される。
【0091】続く回転調整のステップ(ステップ6)で
は、CCDカメラ82に撮像されたレーザダイオードチ
ップ50の像が画像処理制御部81aに取り込まれ(ス
テップ61(図20においてS.61と記載。以下同
様))、その像について二値化処理が行われ(ステップ
62)、像のエッジ(レーザダイオードチップ50の辺
51a〜51dに対応する部分)が検出される(ステッ
プ63)。これにより、図21(a),(b)に示すよ
うにレーザダイオードチップ50の端縁像50’が強調
されるが、この端縁像50’の各角点51p’,51
q’,51r’,51s’の座標値(x1,y1)、(x
2,y2)、(x3,y3)、(x4,y4)に基づいて、画
像処理制御部81aはレーザダイオードチップ50の傾
き角θを以下の式により算出する(ステップ64)。
【0092】
【数1】
【0093】
【数2】
【0094】傾き角θが算出されると、制御回路81は
その値が所定の規格内にあるか否かを判断し、規格内に
ある場合には回転調整が終了した旨を図示を略すLED
等により表示して作業者に通知する。作業者は、その表
示を受けてネジ55,55を増締めし、ベース部材30
を取付ブラケット20に固定する(ステップ7(図1
9))。なお、ベース部材30はネジ55,55の増締
め時に挟持アーム97,98により保持されているの
で、増締めに伴うベース部材30の回転は防止される。
また、その増締めを作業者が行うのではなく、自動調整
装置80が自動的に行うこととしてもよい。
【0095】一方、傾き角θが所定の規格内にない場合
には、制御回路81はそれが規格内に入るためのベース
部材30の回転量、すなわち、パルスモータ99の駆動
量を、例えば軸O1からマイクロメータ100の軸線ま
での距離L0とその傾き角θとにより算出して記憶する
(ステップ66)。そして、この結果に基づいて、パル
スモータ駆動装置101がパルスモータ99を駆動させ
てエアチャック部94を昇降させる(ステップ67)。
【0096】これにより、挟持アーム97,98が昇降
してベース部材30が取付ブラケット20に対して上記
回転量だけ回転し、この回転が終了すると再度ステップ
61に移行する。このステップ61からステップ65ま
での処理が繰り返され、ステップ65において傾き角θ
が所定の規格内に入ると、ステップ7に移行してネジ5
5,55が増締めされる。ステップ65において傾き角
θがなお規格外のときには、ステップ66以降の処理が
繰り返される。
【0097】ステップ7においてベース部材30の取付
ブラケット20への固定が完了すると、挟持アーム9
7,98によるベース部材30の挟持が解放され(ステ
ップ8)、CCDカメラ82によりレーザダイオードチ
ップ50の撮像がなされて傾き角θが所定の規格内にあ
るか否かが検査される(ステップ9)。ここで、傾き角
θが所定の規格内にないときには、ネジ55,55が緩
められてステップ6からステップ9までの処理が再度繰
り返される。
【0098】ステップ9において傾き角θが所定の規格
内にあるときには、照明光源102が消灯した後に取付
ブラケット20に対するベース部材30の押圧が解除さ
れ(ステップ10,11)、自動調整装置80から取付
ブラケット20が取り外される(ステップ12)。
【0099】マルチビーム光源ユニット75についての
自動調整装置は、図22に示すように、自動調整装置8
0とほぼ同様の構成であるが、この自動調整装置105
はテーブル95の代わりにステージ106を有する。ス
テージ106には位置決め基準部37,37の基準面3
7a,37aが当接する基準面106a,106aと、
ベース部材30の下面30bが当接する基準面106b
とが設けられている。また、挟持アーム97,98は弾
性押圧板40の被把持部40dを挟持する。
【0100】この自動調整装置105では、図23及び
図24に示すように、まず弾性押圧板40をベース部材
30にネジ47,47により仮止めした状態で、そのベ
ース部材30をステージ106にセットする(ステップ
1’(図23においてS.1’と記載。以下同様))。
つぎに、図示を略すスタートスイッチをオンにすると
(ステップ2’)、エアシリンダ90,91により押圧
アーム92,93が駆動されてベース部材30がステー
ジ106に押圧される(ステップ3’)。次いで、弾性
押圧板40の被把持部40dが挟持アーム97,98に
より挟持され(ステップ4’)、照明光源102が点灯
し(ステップ5’)、この照明光源102の照明によっ
てレーザダイオードチップ50の像がCCDカメラ82
に撮像される。
【0101】続く回転調整のステップ(ステップ6’)
では、CCDカメラ82に撮像されたレーザダイオード
チップ50の像が画像処理制御部81aに取り込まれ
(ステップ61’(図24においてS.61’と記載。
以下同様))、その像について二値化処理が行われ(ス
テップ62’)、像のエッジが検出される(ステップ6
3’)。これにより、レーザダイオードチップ50の端
縁像50’が強調されるが(図21参照)、この端縁像
50’の各角点51p’,51q’,51r’,51
s’の座標値(x1,y1)、(x2,y2)、(x3
3)、(x4,y4)に基づいて、画像処理制御部81
aはレーザダイオードチップ50の傾き角θを上記二式
(数1、数2)により算出する(ステップ64’)。
【0102】傾き角θが算出されると、制御回路81は
その値が所定の規格内にあるか否かを判断し、規格内に
ある場合には回転調整が終了した旨を図示を略すLED
等により表示して作業者に通知する。作業者は、その表
示を受けてネジ47,47を増締めし、弾性押圧板40
をベース部材30に固定する(ステップ7’(図2
3))。なお、被把持部40dがネジ47,47の増締
め時に挟持アーム97,98により保持されているの
で、増締めに伴う弾性押圧板40の回転は防止される。
また、その増締めを作業者が行うのではなく、自動調整
装置105が自動的に行うこととしてもよい。
【0103】一方、傾き角θが所定の規格内にない場合
には、制御回路81はそれが規格内に入るための弾性押
圧板40の回転量、すなわち、パルスモータ99の駆動
量を、例えば軸O1からマイクロメータ100の軸線ま
での距離L0とその傾き角θとにより算出して記憶する
(ステップ66’)。そして、この結果に基づいて、パ
ルスモータ駆動装置101がパルスモータ99を駆動さ
せてエアチャック部94を昇降させる(ステップ6
7’)。
【0104】これにより、挟持アーム97,98が昇降
して弾性押圧板40がベース部材30に対して上記回転
量だけ回転し、この回転が終了すると再度ステップ6
1’に移行する。このステップ61’からステップ6
5’までの処理が繰り返され、ステップ65’において
傾き角θが所定の規格内に入ると、ステップ7’に移行
してネジ47,47が増締めされる。ステップ65’に
おいて傾き角θがなお規格外のときには、ステップ6
6’以降の処理が繰り返される。
【0105】ステップ7’において弾性押圧板40のベ
ース部材30への固定が完了すると、挟持アーム97,
98による被把持部40dの挟持が解放され(ステップ
8’)、CCDカメラ82によりレーザダイオードチッ
プ50の撮像がなされて傾き角θが所定の規格内にある
か否かが検査される(ステップ9’)。ここで、傾き角
θが所定の規格内にないときには、ネジ47,47が緩
められてステップ6’からステップ9’までの処理が再
度繰り返される。
【0106】ステップ9’において傾き角θが所定の規
格内にあるときには、照明光源102が消灯した後にス
テージ106に対するベース部材30の押圧が解除され
(ステップ10’,11’)、自動調整装置105から
ベース部材30が取り外される(ステップ12’)。
【0107】この自動調整装置80,105によれば、
取付調整の指針となる傾き角θ(ずれ、回転量)をCC
Dカメラ82に取り込まれた画像情報から算出すること
により、取付調整を目視によらず自動で容易に行うこと
ができる。
【0108】また、例えばテーブル95やステージ10
6を挿脱可能とすることによって、光源ユニット19の
ベース部材30についてマルチビームレーザダイオード
31を取り付けた状態で予め傾き角θを求めて記憶して
おき、そのベース部材30を取付ブラケット20に仮止
めしてコリメータレンズ33、アパーチャ部材36の取
付けを終えた後に、記憶した傾き角θに基づいて回転調
整を行い取付調整をすることもできる。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、請求項
2、請求項15又は請求項16の発明によれば、マルチ
ビームレーザダイオードを拡大光学装置により拡大、観
察して取付調整を行うことにより、実際にマルチビーム
レーザーダイオードを発光させることなく、ひいては、
その出射光をビームスポットとしてCCD等に投影させ
ることなく取付調整を完了させることができるので、調
整装置が低コストで済み調整作業が簡略化され、その取
付調整を容易かつ迅速に行うことができる。
【0110】請求項3又は請求項17の発明によれば、
複数の発光点の配列方向が走査光学系の副走査方向に揃
うことにより、その配列方向が副走査方向に対して傾い
ていたならば必要である発光点同士の発光タイミングの
調整等を行う必要がなく、画像形成装置において発光制
御が容易となる。
【0111】請求項4又は請求項18の発明によれば、
拡大光学装置の視野内の照合線を基準直線に合致させた
状態で取付調整を行うことにより、マルチビームレーザ
ダイオードを回転させるべき量(マルチビームレーザダ
イオードの回転を終了させるべき位置)が明らかとなっ
てその取付調整を一層容易かつ迅速に行うことができ
る。
【0112】請求項5又は請求項19の発明によれば、
複数の発光点の配列方向をレーザダイオードチップの一
側面のいずれかの辺を介して調整することにより、たと
え発光点が消灯状態でその位置が認識しづらくても取付
調整を容易に行うことができる。
【0113】請求項6又は請求項20の発明によれば、
複数の発光点の配列方向をレーザダイオードチップが貼
着された台座の貼着面を介して調整することにより、た
とえ発光点が消灯状態でその位置が認識しづらくても取
付調整を容易に行うことができる。ここで、台座の貼着
面の傾きは一般に基準直線の延びる方向に対する配列方
向のずれの主要因であるため、台座の貼着面を基準に調
整をすれば配列方向のずれはほとんど解消する一方、通
常、台座の貼着面は発光点が設けられたレーザダイオー
ドチップの一側面のいずれの辺よりも大きく見えるた
め、請求項5、請求項19の発明よりもさらに取付調整
を行いやすい。また、台座の貼着面を観察する程度であ
れば拡大光学装置の倍率が小さくて済むので、調整装置
に要するコストを低く抑えることができる。
【0114】請求項7、請求項8、請求項21、又は請
求項22の発明によれば、取付調整の指針となるずれ又
は回転量を撮像装置に取り込まれた画像情報から算出す
ることにより、取付調整を目視によらず自動で容易に行
うことができる。
【0115】請求項9、請求項10、請求項11又は請
求項23の発明によれば、ベース部材を取付部材に対し
て回転させることにより取付調整が行われるので、その
取付調整をマルチビーム光源ユニットを走査光学系に設
置する前に事前に完了させておくことができ、製品に対
するマルチビーム光源ユニットの組付作業又は交換作業
の省力化、迅速化を図ることができる。
【0116】請求項12、請求項13、請求項14又は
請求項24の発明によれば、マルチビームレーザダイオ
ードをベース部材に対して回転させることにより取付調
整が行われるので、その取付調整をマルチビーム光源ユ
ニットを走査光学系に設置する前に事前に完了させてお
くことができ、製品に対するマルチビーム光源ユニット
の組付作業又は交換作業の省力化、迅速化を図ることが
できる。また、回転対象として考え得る最小単位である
マルチビームレーザダイオードを回転させるのでその回
転量の微調整が容易であり、マルチビーム光源ユニット
を構成する部品点数が少なくて済むので部品交換時等に
無駄が生じにくい。
【0117】請求項25又は請求項26の発明によれ
ば、マルチビーム光源ユニット又は画像形成装置を製造
するに際して、上記各請求項に係る発明の効果を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る調整方法の調整対象となるマルチ
ビーム光源ユニットを示す分解斜視図である。
【図2】図1の取付ブラケットを示す正面図である。
【図3】図1の取付ブラケットを示す背面図である。
【図4】図1の取付ブラケットを示す平面図である。
【図5】図1のベース部材を拡大して示す分解斜視図で
ある。
【図6】図5のベース部材を背面側から見た様子を示す
分解斜視図である。
【図7】図1のマルチビームレーザダイオードを拡大し
て示す説明図である。
【図8】図1のマルチビーム光源ユニットの調整に用い
られる調整装置を示す斜視図である。
【図9】図8の拡大光学装置の視野内を示す説明図であ
る。
【図10】図1のマルチビーム光源ユニットが組み立て
られた状態を示す正面図である。
【図11】図1のマルチビーム光源ユニットが組み立て
られた状態を示す背面図である。
【図12】マルチビーム光源ユニットが取り付けられる
前のハウジングを示す説明図である。
【図13】マルチビーム光源ユニットが取り付けられた
ハウジングを示す説明図である。
【図14】本発明に係る他の調整方法の調整対象となる
マルチビーム光源ユニットを示す分解斜視図である。
【図15】図14のマルチビーム光源ユニットを背面側
から見た様子を示す分解斜視図である。
【図16】図14のマルチビーム光源ユニットの調整に
用いられる調整装置を示す斜視図である。
【図17】図16の調整装置を示す背面図である。
【図18】図1のマルチビーム光源ユニットの調整に用
いられる自動調整装置を示す斜視図である。
【図19】図18の自動調整装置の調整手順を示す流れ
図である。
【図20】図19のステップ6の詳細を示す流れ図であ
る。
【図21】CCDカメラにより撮像されたレーザダイオ
ードチップの端縁像であって、(a)はその端縁像が基
準直線に対して左側に傾いている場合を、(b)はその
端縁像が基準直線に対して右側に傾いている場合を示す
説明図である。
【図22】図14のマルチビーム光源ユニットの調整に
用いられる調整装置を示す斜視図である。
【図23】図22の自動調整装置の調整手順を示す流れ
図である。
【図24】図23のステップ6’の詳細を示す流れ図で
ある。
【図25】従来の走査光学系の概略構成を示す説明図で
ある。
【図26】図25の走査光学系の感光体表面におけるビ
ームスポットを示す説明図である。
【図27】図25のマルチビームレーザダイオードを拡
大して示す正面図である。
【図28】図27のマルチビームレーザダイオードにお
ける基準直線の延びる方向と複数の発光点の配列方向と
のずれを示す説明図である。
【図29】従来の調整装置のCCD上におけるビームス
ポットを示す説明図である。
【符号の説明】
19,75 マルチビーム光源ユニット 20 取付ブラケット(取付部材) 27 ネジ挿通孔 30 ベース部材 31 マルチビームレーザダイオード 33 コリメータレンズ 40 弾性押圧板 40c ネジ挿通孔 44 ステム 47 ネジ 48 台座 49 貼着面 50 レーザダイオードチップ 51 側面(一側面) 51a〜51d 辺 52a〜52d 発光点 53 切欠 55 ネジ 56,76 調整装置 59 拡大光学装置 60 回転装置 64 視野 65 照合線 66 ハウジング 80,105 自動調整装置(調整装置) 81 制御回路 82 CCDカメラ(拡大光学装置、撮像装置) L2 仮想直線 O1 軸 P レーザビーム Q4 配列方向 θ2 ずれ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/113 H04N 1/04 104A Fターム(参考) 2C362 AA11 AA14 AA43 AA45 AA48 BA57 BA61 BA84 BA86 BA90 DA03 2H043 AB05 AB11 AB38 AE10 AE17 AE23 2H045 BA02 BA23 BA33 5C072 AA03 BA02 BA04 CA06 DA02 DA21 DA23 HA02 HA06 XA01 XA05 5F073 AB27 BA07 FA06 FA30

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステムに形成された切欠又は凸部により規
    定される仮想直線上に複数の発光点が設計上位置するマ
    ルチビームレーザダイオードと、前記発光点から出射さ
    れるレーザビームを平行光束に変換するコリメータレン
    ズとを備えるマルチビーム光源ユニットを前記仮想直線
    を基準として走査光学系に配置した場合に、該走査光学
    系の設計的に予定された基準直線の延びる方向と前記複
    数の発光点の配列方向との間に生じるずれが消失して両
    方向が揃うように、前記マルチビームレーザダイオード
    を拡大光学装置により拡大して観察しながら前記走査光
    学系の光軸に対応する軸回りに回転させて該マルチビー
    ムレーザダイオードの取付調整を行うことを特徴とする
    マルチビーム光源ユニットの調整方法。
  2. 【請求項2】ステムに形成された切欠又は凸部により規
    定される仮想直線上に複数の発光点が設計上位置するマ
    ルチビームレーザダイオードと、前記発光点から出射さ
    れるレーザビームを平行光束に変換するコリメータレン
    ズとを備えるマルチビーム光源ユニットの前記マルチビ
    ームレーザダイオードについて、そのマルチビーム光源
    ユニットを前記仮想直線を基準として走査光学系に配置
    した場合に該走査光学系の設計的に予定された基準直線
    の延びる方向と前記複数の発光点の配列方向との間に生
    じるずれが消失して両方向が揃うために必要な回転量
    を、該マルチビームレーザダイオードを拡大光学装置に
    より拡大して観察することによって算出し、 前記マルチビームレーザダイオードを前記回転量に基づ
    いて前記走査光学系の光軸に対応する軸回りに回転させ
    ることによって、該マルチビームレーザダイオードの取
    付調整を行うことを特徴とするマルチビーム光源ユニッ
    トの調整方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載のマルチビー
    ム光源ユニットの調整方法において、 前記基準直線の延びる方向は前記走査光学系の副走査方
    向と平行であることを特徴とするマルチビーム光源ユニ
    ットの調整方法。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2に記載のマルチビー
    ム光源ユニットの調整方法において、 前記拡大光学装置は視野内に照合線を備え、該照合線を
    前記基準直線に合致させた状態で前記取付調整を行うこ
    とを特徴とするマルチビーム光源ユニットの調整方法。
  5. 【請求項5】請求項1又は請求項2に記載のマルチビー
    ム光源ユニットの調整方法において、 前記マルチビームレーザダイオードは直方体状のレーザ
    ダイオードチップを備え、前記複数の発光点は前記レー
    ザダイオードチップの一側面に設けられ、該一側面のい
    ずれかの辺が前記基準直線の延びる方向に対して所定の
    角度をなすように、前記取付調整を行うことを特徴とす
    るマルチビーム光源ユニットの調整方法。
  6. 【請求項6】請求項1又は請求項2に記載のマルチビー
    ム光源ユニットの調整方法において、 前記マルチビームレーザダイオードは直方体状のレーザ
    ダイオードチップが貼着された台座を備え、前記複数の
    発光点は前記レーザダイオードチップの一側面に設けら
    れ、前記台座の貼着面が前記基準直線の延びる方向に対
    して所定の角度をなすように、前記取付調整を行うこと
    を特徴とするマルチビーム光源ユニットの調整方法。
  7. 【請求項7】請求項1に記載のマルチビーム光源ユニッ
    トの調整方法において、 前記拡大光学装置により拡大した画像を撮像装置に取り
    込みその画像情報から前記ずれを算出することを特徴と
    するマルチビーム光源ユニットの調整方法。
  8. 【請求項8】請求項2に記載のマルチビーム光源ユニッ
    トの調整方法において、 前記拡大光学装置により拡大した画像を撮像装置に取り
    込みその画像情報から前記回転量を算出することを特徴
    とするマルチビーム光源ユニットの調整方法。
  9. 【請求項9】請求項1又は請求項2に記載のマルチビー
    ム光源ユニットの調整方法において、 前記マルチビーム光源ユニットは前記マルチビームレー
    ザダイオード及び前記コリメータレンズが取り付けられ
    るベース部材と、該ベース部材を前記走査光学系を収容
    するハウジングに取り付けるための取付部材とを備え、
    前記ベース部材は前記取付部材を介して前記ハウジング
    に取り付けられたときに前記マルチビームレーザダイオ
    ード及び前記コリメータレンズが前記走査光学系に挿入
    されるように構成され、前記ベース部材を前記取付部材
    に対して前記光軸に対応する軸回りに回転させることに
    よって、前記取付調整を行うことを特徴とするマルチビ
    ーム光源ユニットの調整方法。
  10. 【請求項10】請求項9に記載のマルチビーム光源ユニ
    ットの調整方法において、 前記ベース部材は前記取付部材にネジ止めされるととも
    に該ベース部材をネジ止めするネジよりも径の大きなネ
    ジ挿通孔を備え、前記ベース部材を前記ネジにより仮止
    めした状態で前記ネジ挿通孔の許容する範囲内で回転さ
    せ、該ベース部材とともに前記マルチビームレーザダイ
    オードを回転させた後、前記ネジを増締めすることによ
    って前記取付調整を行うことを特徴とするマルチビーム
    光源ユニットの調整方法。
  11. 【請求項11】請求項10に記載のマルチビーム光源ユ
    ニットの調整方法の調整対象となるマルチビーム光源ユ
    ニットの組立方法において、 前記マルチビームレーザダイオードを前記拡大光学装置
    により拡大して観察し前記ずれ又は前記回転量を算出す
    るステップと、 前記コリメータレンズを前記ベース部材に位置決めして
    取り付けるステップと、 前記ベース部材を前記ネジにより仮止めした状態で前記
    ずれ又は前記回転量に応じた分だけ回転させるステップ
    と、 前記ネジを増締めするステップとを備えることを特徴と
    するマルチビーム光源ユニットの組立方法。
  12. 【請求項12】請求項1又は請求項2に記載のマルチビ
    ーム光源ユニットの調整方法において、 前記マルチビーム光源ユニットは前記マルチビームレー
    ザダイオード及び前記コリメータレンズが取り付けられ
    るベース部材を備え、該ベース部材は前記走査光学系を
    収容するハウジングに取り付けられたときに前記マルチ
    ビームレーザダイオード及び前記コリメータレンズが前
    記走査光学系に挿入されるように構成され、前記マルチ
    ビームレーザダイオードを前記ベース部材に対して前記
    光軸に対応する軸回りに回転させることによって、前記
    取付調整を行うことを特徴とするマルチビーム光源ユニ
    ットの調整方法。
  13. 【請求項13】請求項12に記載のマルチビーム光源ユ
    ニットの調整方法において、 前記マルチビームレーザダイオードは前記ベース部材に
    ネジ止めされる弾性押圧板の付勢力により該ベース部材
    に取り付けられ、前記弾性押圧板にはこれをネジ止めす
    るネジよりも径の大きなネジ挿通孔が形成され、前記弾
    性押圧板を前記ネジにより仮止めした状態で前記ネジ挿
    通孔の許容する範囲内で回転させ、該弾性押圧板ととも
    に前記マルチビームレーザダイオードを回転させた後、
    前記ネジを増締めすることによって前記取付調整を行う
    ことを特徴とするマルチビーム光源ユニットの調整方
    法。
  14. 【請求項14】請求項13に記載のマルチビーム光源ユ
    ニットの調整方法の調整対象となるマルチビーム光源ユ
    ニットの組立方法において、 前記マルチビームレーザダイオードを前記弾性押圧板及
    び前記ネジにより前記ベース部材に仮止めするステップ
    と、 前記マルチビームレーザダイオードを前記拡大光学装置
    により拡大して観察し前記ずれ又は前記回転量を算出す
    るステップと、 前記マルチビームレーザダイオードを前記ずれ又は前記
    回転量に応じた分だけ回転させるステップと、 前記ネジを増締めするステップと、 前記コリメータレンズを前記ベース部材に位置決めして
    取り付けるステップとを備えることを特徴とするマルチ
    ビーム光源ユニットの組立方法。
  15. 【請求項15】ステムに形成された切欠又は凸部により
    規定される仮想直線上に複数の発光点が設計上位置する
    マルチビームレーザダイオードと、前記発光点から出射
    されるレーザビームを平行光束に変換するコリメータレ
    ンズとを備えるマルチビーム光源ユニットを前記仮想直
    線を基準として走査光学系に配置した場合に、該走査光
    学系の設計的に予定された基準直線の延びる方向と前記
    複数の発光点の配列方向との間に生じるずれが消失して
    両方向が揃うように、前記マルチビームレーザダイオー
    ドを前記走査光学系の光軸に対応する軸回りに回転させ
    て該マルチビームレーザダイオードの取付調整を行う回
    転装置と、 前記取付調整を前記マルチビームレーザダイオードを拡
    大して観察しながら行うための拡大光学装置とを備える
    ことを特徴とするマルチビーム光源ユニットの調整装
    置。
  16. 【請求項16】ステムに形成された切欠又は凸部により
    規定される仮想直線上に複数の発光点が設計上位置する
    マルチビームレーザダイオードと、前記発光点から出射
    されるレーザビームを平行光束に変換するコリメータレ
    ンズとを備えるマルチビーム光源ユニットの前記マルチ
    ビームレーザダイオードについて、そのマルチビーム光
    源ユニットを前記仮想直線を基準として走査光学系に配
    置した場合に該走査光学系の設計的に予定された基準直
    線の延びる方向と前記複数の発光点の配列方向との間に
    生じるずれが消失して両方向が揃うために必要な回転量
    を、該マルチビームレーザダイオードを拡大光学装置に
    より拡大して観察することによって算出する演算装置
    と、 該演算装置により算出された回転量を記憶する記憶装置
    と、 該記憶装置に記憶された回転量に基づいて前記マルチビ
    ームレーザダイオードを前記走査光学系の光軸に対応す
    る軸回りに回転させることによって、該マルチビームレ
    ーザダイオードの取付調整を行う回転装置とを備えるこ
    とを特徴とするマルチビーム光源ユニットの調整装置。
  17. 【請求項17】請求項15又は請求項16に記載のマル
    チビーム光源ユニットの調整装置において、 前記基準直線の延びる方向は前記走査光学系の副走査方
    向と平行であることを特徴とするマルチビーム光源ユニ
    ットの調整装置。
  18. 【請求項18】請求項15又は請求項16に記載のマル
    チビーム光源ユニットの調整装置において、 前記拡大光学装置は視野内に照合線を備え、該照合線を
    前記基準直線に合致させた状態で前記取付調整が行われ
    ることを特徴とするマルチビーム光源ユニットの調整装
    置。
  19. 【請求項19】請求項15又は請求項16に記載のマル
    チビーム光源ユニットの調整装置において、 前記マルチビームレーザダイオードは直方体状のレーザ
    ダイオードチップを備え、前記複数の発光点は前記レー
    ザダイオードチップの一側面に設けられ、該一側面のい
    ずれかの辺が前記基準直線の延びる方向に対して所定の
    角度をなすように、前記取付調整が行われることを特徴
    とするマルチビーム光源ユニットの調整装置。
  20. 【請求項20】請求項15又は請求項16に記載のマル
    チビーム光源ユニットの調整装置において、 前記マルチビームレーザダイオードは直方体状のレーザ
    ダイオードチップが貼着された台座を備え、前記複数の
    発光点は前記レーザダイオードチップの一側面に設けら
    れ、前記台座の貼着面が前記基準直線の延びる方向に対
    して所定の角度をなすように、前記取付調整が行われる
    ことを特徴とするマルチビーム光源ユニットの調整装
    置。
  21. 【請求項21】請求項15に記載のマルチビーム光源ユ
    ニットの調整装置において、 前記拡大光学装置により拡大した画像を取り込む撮像装
    置と、該撮像装置に取り込まれた画像情報から前記ずれ
    を算出する演算装置とを備え、前記回転装置は前記演算
    装置により算出されたずれに基づいて前記取付調整を自
    動的に行うことを特徴とするマルチビーム光源ユニット
    の調整装置。
  22. 【請求項22】請求項16に記載のマルチビーム光源ユ
    ニットの調整装置において、 前記拡大光学装置により拡大した画像を取り込む撮像装
    置と、該撮像装置に取り込まれた画像情報から前記回転
    量を算出する演算装置とを備え、前記回転装置は前記演
    算装置により算出された回転量に基づいて前記取付調整
    を自動的に行うことを特徴とするマルチビーム光源ユニ
    ットの調整装置。
  23. 【請求項23】請求項15乃至請求項20のいずれか1
    項に記載のマルチビーム光源ユニットの調整装置におい
    て、 前記マルチビーム光源ユニットは前記マルチビームレー
    ザダイオード及び前記コリメータレンズが取り付けられ
    るベース部材と、該ベース部材を前記走査光学系を収容
    するハウジングに取り付けるための取付部材とを備え、
    前記ベース部材は前記取付部材を介して前記ハウジング
    に取り付けられたときに前記マルチビームレーザダイオ
    ード及び前記コリメータレンズが前記走査光学系に挿入
    されるように構成され、前記回転装置が前記ベース部材
    を前記取付部材に対して前記光軸に対応する軸回りに回
    転させることによって、前記取付調整が行われることを
    特徴とするマルチビーム光源ユニットの調整装置。
  24. 【請求項24】請求項15乃至請求項20のいずれか1
    項に記載のマルチビーム光源ユニットの調整装置におい
    て、 前記マルチビーム光源ユニットは前記マルチビームレー
    ザダイオード及び前記コリメータレンズが取り付けられ
    るベース部材を備え、該ベース部材は前記走査光学系を
    収容するハウジングに取り付けられたときに前記マルチ
    ビームレーザダイオード及び前記コリメータレンズが前
    記走査光学系に挿入されるように構成され、前記回転装
    置が前記マルチビームレーザダイオードを前記ベース部
    材に対して前記光軸に対応する軸回りに回転させること
    によって、前記取付調整が行われることを特徴とするマ
    ルチビーム光源ユニットの調整装置。
  25. 【請求項25】請求項1乃至請求項10、請求項12、
    請求項13のいずれか1項に記載のマルチビーム光源ユ
    ニットの調整方法若しくは請求項15乃至請求項24の
    いずれか1項に記載のマルチビーム光源ユニットの調整
    装置により調整され、又は請求項11若しくは請求項1
    4に記載のマルチビーム光源ユニットの組立方法により
    組み立てられたことを特徴とするマルチビーム光源ユニ
    ット。
  26. 【請求項26】請求項25に記載のマルチビーム光源ユ
    ニットを有することを特徴とする画像形成装置。
JP2000206537A 1999-12-08 2000-07-07 マルチビーム光源ユニットの調整方法、組立方法及び調整装置、これらの対象となるマルチビーム光源ユニット並びにこのマルチビーム光源ユニットを有する画像形成装置 Pending JP2001228382A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000206537A JP2001228382A (ja) 1999-12-08 2000-07-07 マルチビーム光源ユニットの調整方法、組立方法及び調整装置、これらの対象となるマルチビーム光源ユニット並びにこのマルチビーム光源ユニットを有する画像形成装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-348939 1999-12-08
JP34893999 1999-12-08
JP2000206537A JP2001228382A (ja) 1999-12-08 2000-07-07 マルチビーム光源ユニットの調整方法、組立方法及び調整装置、これらの対象となるマルチビーム光源ユニット並びにこのマルチビーム光源ユニットを有する画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001228382A true JP2001228382A (ja) 2001-08-24

Family

ID=26578849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000206537A Pending JP2001228382A (ja) 1999-12-08 2000-07-07 マルチビーム光源ユニットの調整方法、組立方法及び調整装置、これらの対象となるマルチビーム光源ユニット並びにこのマルチビーム光源ユニットを有する画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001228382A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003243760A (ja) * 2002-02-18 2003-08-29 Ricoh Co Ltd 光源モジュール、光源装置、光走査装置および画像形成装置
CN1316284C (zh) * 2003-11-01 2007-05-16 三星电子株式会社 多光束光源单元,激光扫描装置和装配方法
JP2008026896A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Toshiba Corp 光走査装置およびこの光走査装置を備える画像形成装置
JP2008026872A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Toshiba Corp 光走査装置およびこの光走査装置を備える画像形成装置
JP2009098542A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Hoya Corp マルチビーム走査装置
JP2009187028A (ja) * 2002-04-26 2009-08-20 Fuji Xerox Co Ltd 光源装置の取付構造
JP2012056102A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Sharp Corp 画像形成装置
US8199369B2 (en) 2005-11-07 2012-06-12 Ricoh Company, Ltd. Optical device having fixture structure and used in image reading device and image forming device
US8416467B2 (en) 2005-11-07 2013-04-09 Ricoh Company, Ltd. Fixture structure, optical device, image reading device and image forming device
JP2015225307A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 光走査装置、画像形成装置、アパーチャー固定方法
WO2023101038A1 (ko) * 2021-11-30 2023-06-08 주식회사 에스오에스랩 라이다 장치
US11719816B2 (en) 2021-11-30 2023-08-08 Sos Lab Co., Ltd. LiDAR device
CN117429183A (zh) * 2023-10-10 2024-01-23 武汉创恒激光智能装备有限公司 一种二维码芯片打标机

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003243760A (ja) * 2002-02-18 2003-08-29 Ricoh Co Ltd 光源モジュール、光源装置、光走査装置および画像形成装置
JP2009187028A (ja) * 2002-04-26 2009-08-20 Fuji Xerox Co Ltd 光源装置の取付構造
CN1316284C (zh) * 2003-11-01 2007-05-16 三星电子株式会社 多光束光源单元,激光扫描装置和装配方法
US8416467B2 (en) 2005-11-07 2013-04-09 Ricoh Company, Ltd. Fixture structure, optical device, image reading device and image forming device
US8199369B2 (en) 2005-11-07 2012-06-12 Ricoh Company, Ltd. Optical device having fixture structure and used in image reading device and image forming device
JP2008026896A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Toshiba Corp 光走査装置およびこの光走査装置を備える画像形成装置
JP2008026872A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Toshiba Corp 光走査装置およびこの光走査装置を備える画像形成装置
JP2009098542A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Hoya Corp マルチビーム走査装置
JP2012056102A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Sharp Corp 画像形成装置
US8531496B2 (en) 2010-09-06 2013-09-10 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having a plurality of laser elements
JP2015225307A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 光走査装置、画像形成装置、アパーチャー固定方法
WO2023101038A1 (ko) * 2021-11-30 2023-06-08 주식회사 에스오에스랩 라이다 장치
US11719816B2 (en) 2021-11-30 2023-08-08 Sos Lab Co., Ltd. LiDAR device
CN117429183A (zh) * 2023-10-10 2024-01-23 武汉创恒激光智能装备有限公司 一种二维码芯片打标机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001228382A (ja) マルチビーム光源ユニットの調整方法、組立方法及び調整装置、これらの対象となるマルチビーム光源ユニット並びにこのマルチビーム光源ユニットを有する画像形成装置
US6798820B2 (en) Adjusting device for a multi-beam source unit and image forming apparatus
JP5189321B2 (ja) 固浸レンズホルダ
CN111610636A (zh) 一种光学模组中显示器件的装调系统及方法
JP5700540B2 (ja) 光学装置、及び光学式測定装置
JPH0882759A (ja) 走査光学装置
JP6504450B2 (ja) 光源装置及びこの光源装置を用いた光走査装置、物体検出装置
JP4019995B2 (ja) ライン表示器
JP2004163607A (ja) 光源装置
JPH11223785A (ja) 光学部品の取付構造
JP2000269581A (ja) 発光素子取付構造
JP2011151551A (ja) カメラモジュールの製造方法及び装置
JP4132598B2 (ja) マルチビーム光源ユニット及びその組立方法及びそれを用いる画像形成装置
US6680461B2 (en) Nozzle system for laser machining
US7601949B2 (en) Optical scanner device
JP2004114085A (ja) レーザマーキング装置及びそのレンズユニット
JP2006091464A (ja) 画像生成装置及びその製造方法
JP2007296547A (ja) レーザ加工装置
JPH1158829A (ja) レーザー光源装置
JPH11242170A (ja) マルチビーム光偏向走査装置
JPH10319336A (ja) マルチビーム光源装置およびこれを用いた光偏向走査装置
JP2000258710A (ja) 光源装置
US6631041B1 (en) Apparatus to steer a collimated laser beam
JP2009098542A (ja) マルチビーム走査装置
JP2022045957A (ja) 保持部材、光源装置、投影装置及び光学部材の保持方法